宇宙の山師 ― 2012年05月06日 22:13
宇宙の山師
ちっぽけな「岩」を、「島」だと言い張って、わずかな資源の確保に汲々としているどこかの国のことはさておき(また、売国奴呼ばわりされそうですが)、こんなニュースが飛び込んできて驚いた。
(テクノロジー業界の大富豪たちが計画する、大胆な小惑星採掘計画)
http://wired.jp/2012/04/26/planetary-resources-asteroid-mining/
「プラネタリー・リソーシズの支援者のなかには、グーグルのラリー・ペイジCEOやエリック・シュミット会長、マイクロソフトでチーフ・アーキテクトを務めたチャールズ・シモニーやロス・ペロー・ジュニア、映画監督のジェームズ・キャメロン、元宇宙飛行士のトム・ジョーンズ、ジェット推進研究所(JPL)の元エンジニアのクリス・レウィッキなどが名を連ね、惑星科学者のサラ・シーガーをアドバイザーに迎えるという」
この蒼々たる面々を見るにつけ、アメリカの開拓者精神は不滅だ、とつくづく思う。
小惑星の資源を活用するといえば、SFの世界のことだと思っていた。ついこの間、「はやぶさ」がイトカワの「粉」を持ち帰って(もとい、人類初の小惑星サンプルリターン)、一部で盛り上がっていたばかりなのに、もう、金儲けの話になっている。
(小惑星)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E6%83%91%E6%98%9F
(小惑星の植民:アムン)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E6%83%91%E6%98%9F%E3%81%AE%E6%A4%8D%E6%B0%91#.E3.82.A2.E3.83.A0.E3.83.B3
(Profits set to soar in outer space:元になった記事)
http://money.cnn.com/2006/02/27/technology/business2_guidetospaceintro/index.htm
元記事を見ると、ウェッブ2.0を捩って、ビジネス2.0などという怪しげなジャンルが表示されている。欲得ずくで動く民間企業なので、煽ること煽ること・・・。
かつて、銀は金よりも貴重な鉱物だった。ヨーロッパ人が南米から持ち帰った大量の銀が価格を暴落させ、需要と供給が作り出す「価値」が激変した。かつて、「銀のスプーン」を咥えて生まれてきた、という喩えも今ではピンとこない。
そのうち、プラチナとかも暴落して、「プラチナバンド」の割り当てを受けて大喜びしていた(誰?)という話も、「なに、それ?」という時代が来るかもしれない。
それにしても、稀有壮大な話である。
「山師の玄関」という諺があるそうだが、そうならないことを願おう(別に投資しているわけではないが)。金が余って、使い道のない人以外は関係のない話である。雲を掴むような話という喩えがあるが、正に、星を掴むような話なのだから。
ちっぽけな「岩」を、「島」だと言い張って、わずかな資源の確保に汲々としているどこかの国のことはさておき(また、売国奴呼ばわりされそうですが)、こんなニュースが飛び込んできて驚いた。
(テクノロジー業界の大富豪たちが計画する、大胆な小惑星採掘計画)
http://wired.jp/2012/04/26/planetary-resources-asteroid-mining/
「プラネタリー・リソーシズの支援者のなかには、グーグルのラリー・ペイジCEOやエリック・シュミット会長、マイクロソフトでチーフ・アーキテクトを務めたチャールズ・シモニーやロス・ペロー・ジュニア、映画監督のジェームズ・キャメロン、元宇宙飛行士のトム・ジョーンズ、ジェット推進研究所(JPL)の元エンジニアのクリス・レウィッキなどが名を連ね、惑星科学者のサラ・シーガーをアドバイザーに迎えるという」
この蒼々たる面々を見るにつけ、アメリカの開拓者精神は不滅だ、とつくづく思う。
小惑星の資源を活用するといえば、SFの世界のことだと思っていた。ついこの間、「はやぶさ」がイトカワの「粉」を持ち帰って(もとい、人類初の小惑星サンプルリターン)、一部で盛り上がっていたばかりなのに、もう、金儲けの話になっている。
(小惑星)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E6%83%91%E6%98%9F
(小惑星の植民:アムン)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E6%83%91%E6%98%9F%E3%81%AE%E6%A4%8D%E6%B0%91#.E3.82.A2.E3.83.A0.E3.83.B3
(Profits set to soar in outer space:元になった記事)
http://money.cnn.com/2006/02/27/technology/business2_guidetospaceintro/index.htm
元記事を見ると、ウェッブ2.0を捩って、ビジネス2.0などという怪しげなジャンルが表示されている。欲得ずくで動く民間企業なので、煽ること煽ること・・・。
かつて、銀は金よりも貴重な鉱物だった。ヨーロッパ人が南米から持ち帰った大量の銀が価格を暴落させ、需要と供給が作り出す「価値」が激変した。かつて、「銀のスプーン」を咥えて生まれてきた、という喩えも今ではピンとこない。
そのうち、プラチナとかも暴落して、「プラチナバンド」の割り当てを受けて大喜びしていた(誰?)という話も、「なに、それ?」という時代が来るかもしれない。
それにしても、稀有壮大な話である。
「山師の玄関」という諺があるそうだが、そうならないことを願おう(別に投資しているわけではないが)。金が余って、使い道のない人以外は関係のない話である。雲を掴むような話という喩えがあるが、正に、星を掴むような話なのだから。
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