リチウムイオン電池継続 ― 2013年01月31日 23:51
リチウムイオン電池継続
3つの報道が気になる。
(米ボーイング、787型機バッテリー問題の原因究明で進展=CEO)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTJE90T01C20130130
いったい、何がどう進展したのだろうか。
内容については何も書かれていない。
不気味な記事である。
(故障続きバッテリー見直さず…ボーイングCEO)
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20130131-OYT1T01101.htm?from=ylist
読売新聞の記者である、越前谷知子の記名記事だからではない(ニューヨークにいるのか・・・)。
「米航空機大手ボーイングのジム・マックナーニ最高経営責任者(CEO)は30日の決算会見で、」「「我々が選択を誤っているとは考えていない。787型機に適している」と述べ、リチウムイオン電池で構成する現在のバッテリーを見直す考えがないことを明らかにした。」
リチウムイオン電池継続である。CEOの判断である。普通、この段階で、この手の発言をメーカーのトップがするということは考えられない。
下手をすれば、命取りの可能性もある。
ヤケクソなのかあ?。
(787型機検査、最終試験はボーイング依存-米体制追い付かず)
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MHH4SZ6K50ZD01.html
(FAA 787 Inspections Reveal Checks Were Left to Boeing:元記事)
http://www.bloomberg.com/news/2013-01-31/faa-787-inspections-reveal-checks-were-left-to-boeing.html
あっちゃーっ!、FAAも我が国の航空行政当局と同じなんですなあ。
元記事の中に出てくる「スイス航空111便」というのが気になったので、調べてみた。
(スイス航空111便墜落事故)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%A4%E3%82%B9%E8%88%AA%E7%A9%BA111%E4%BE%BF%E5%A2%9C%E8%90%BD%E4%BA%8B%E6%95%85
航空機における火災の恐ろしさに震えながら読んだ。1月16日の全日空692便も、機長の適切な判断がなければ同様の事態に発展していたかも知れない。
「この事故がきっかけで、スイス航空は破産することになった。」とある。
ナショナルフラッグキャリアが消える。
暗澹たる思いで、この記事を読んだ。
これらの記事を繋ぎ合わせて思い浮かぶのは、我が国の原子力発電所のことである。適切な技術基準を適用せず、メーカーや電力会社の言いなりになって原子力発電を推進したツケを、今、我々が払わされている。
技術基準の決定に、この手の圧力がかかるのはよくある話だ。
(UPDATE1: 日本政府、B787型機の就航前に安全基準を緩和=資料・関係筋)
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPTK827851620130128
航空機メーカーや、キャリアが政治や行政に及ぼす影響を排除することは不可能だ。ボーイングのCEOが、未だに当局による原因解明の目処が立っていない、リチウムイオン電池の継続を表明したことと合わせて読むと、同じ轍の上を進んでいるような「錯覚」に陥る。
今度は、誰が、いつ、どんな形でツケを払わされるのだろうか。
3つの報道が気になる。
(米ボーイング、787型機バッテリー問題の原因究明で進展=CEO)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTJE90T01C20130130
いったい、何がどう進展したのだろうか。
内容については何も書かれていない。
不気味な記事である。
(故障続きバッテリー見直さず…ボーイングCEO)
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20130131-OYT1T01101.htm?from=ylist
読売新聞の記者である、越前谷知子の記名記事だからではない(ニューヨークにいるのか・・・)。
「米航空機大手ボーイングのジム・マックナーニ最高経営責任者(CEO)は30日の決算会見で、」「「我々が選択を誤っているとは考えていない。787型機に適している」と述べ、リチウムイオン電池で構成する現在のバッテリーを見直す考えがないことを明らかにした。」
リチウムイオン電池継続である。CEOの判断である。普通、この段階で、この手の発言をメーカーのトップがするということは考えられない。
下手をすれば、命取りの可能性もある。
ヤケクソなのかあ?。
(787型機検査、最終試験はボーイング依存-米体制追い付かず)
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MHH4SZ6K50ZD01.html
(FAA 787 Inspections Reveal Checks Were Left to Boeing:元記事)
http://www.bloomberg.com/news/2013-01-31/faa-787-inspections-reveal-checks-were-left-to-boeing.html
あっちゃーっ!、FAAも我が国の航空行政当局と同じなんですなあ。
元記事の中に出てくる「スイス航空111便」というのが気になったので、調べてみた。
(スイス航空111便墜落事故)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%A4%E3%82%B9%E8%88%AA%E7%A9%BA111%E4%BE%BF%E5%A2%9C%E8%90%BD%E4%BA%8B%E6%95%85
航空機における火災の恐ろしさに震えながら読んだ。1月16日の全日空692便も、機長の適切な判断がなければ同様の事態に発展していたかも知れない。
「この事故がきっかけで、スイス航空は破産することになった。」とある。
ナショナルフラッグキャリアが消える。
暗澹たる思いで、この記事を読んだ。
これらの記事を繋ぎ合わせて思い浮かぶのは、我が国の原子力発電所のことである。適切な技術基準を適用せず、メーカーや電力会社の言いなりになって原子力発電を推進したツケを、今、我々が払わされている。
技術基準の決定に、この手の圧力がかかるのはよくある話だ。
(UPDATE1: 日本政府、B787型機の就航前に安全基準を緩和=資料・関係筋)
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPTK827851620130128
航空機メーカーや、キャリアが政治や行政に及ぼす影響を排除することは不可能だ。ボーイングのCEOが、未だに当局による原因解明の目処が立っていない、リチウムイオン電池の継続を表明したことと合わせて読むと、同じ轍の上を進んでいるような「錯覚」に陥る。
今度は、誰が、いつ、どんな形でツケを払わされるのだろうか。
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