台風一過2013年10月16日 21:24

台風一過
台風一過


台風一家(ヤクザみたいだな・・・)ではない!。

「台風が過ぎ去った後、風雨が収まりすがすがしい晴天になること。」とある。

(台風一過)
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C2%E6%C9%F7%B0%EC%B2%E1

「台風は発生後、通常は東風に乗り西に進むが、太平洋高気圧に乗ることで北上していく。日本の場合、台風が日本列島を通って北東に進み、通り抜けると日本列島全体が快晴になることがある。これは、大陸から温度の低く、乾いた空気を伴った高気圧が列島全体を覆うからである。」

台風は低気圧なので、高気圧に「乗る」ことは有り得ない。

まあいい。物のたとえということもある。

「騒ぎが収まり、一気に静けさを取り戻すことを表現する際にも使われる。」

そう言われないように、せいぜい気をつけることにしよう。

今夜の風が収まれば、明日の日中は台風一過の晴天になるだろう。

やれやれ、やっと通り過ぎたか。

しかし、今回の台風26号は、伊豆大島で、多くの人々の命を奪った。

(16人死亡、40人以上不明=土石流直撃か、救出作業続く-台風被害・伊豆大島)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2013101600675

「大島町役場によると、役場に避難した住民約30人に毛布を配布した。同町は避難勧告しなかった理由について、「あまりに風雨が強く、夜間ということもあり、外に出るとかえって危険と判断した」と説明している。」

昼間のうちから、勧告しとけばよかったのに。

「大島町の元町神達地区を土石流が直撃したとみられる。」

おそらく、逃げる暇もなかったに違いない。

火山博物館の、さらに上の辺りである。

その辺り、三原山の火口から、うねうねとカーブが続く道を降りてきたことがある。

浮沈子は、一時期、大島に通っていた時期があった。

なんの目的もなく、元町の町営温泉に浸かり、浜の湯の露天風呂に浸かり、プールで泳いだりした。

原付を借りて、島内を一周する。

波浮港の上の食堂で、カレーライスを食べ、腹ごしらえをした。

何度か泊りがけで行ったこともある。

ちょっとした、海外旅行だな(確かに・・・)。

今回、災害が発生して犠牲者が出たことは、心から残念だ。

「2人が弘法浜近く、1人が元町港で、それぞれ見つかったという。」

土石流が、一気に海まで流れたということなのだろうか。

弘法浜というのは、元町港の南側の浜だ。

痛ましい限りである。

(伊豆大島で特別警報発表されず…「広がりなく」)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20131016-OYT1T00567.htm

「雨量は、特別警報の基準に相当する「50年に1度」の3時間降水量を10地点以上の観測地点で記録。しかし雨が局地的で、基準の一つである「府県程度の広がり」にならなかったため、同庁は特別警報を出さず、都や同町に電話で警戒を呼びかけるにとどめたという。」

結果が結果だけに、お役所的な対応の是非については、今後、徹底的に検証する必要がある。

こんな理屈がまかり通るなら、離島の災害なんて、防げっこないじゃんか!。

こんな悲報を読んだ後で、次の記事を読むと、何ともやりきれない。

(福島第1原発、台風の影響で"汚染水貯留タンク"囲む堰内に溜まった水を排出)
http://news.mynavi.jp/news/2013/10/16/167/

この中に、ノッチタンクというのが出てくる。

(ノッチタンク(0.1㎥~10㎥))
http://www.r-taiki.co.jp/?p=576

ああ、あれね!。

「ノッチタンクとは、建設現場等で発生する泥水を下水道等へ排水できるように処理する機械です。タンク内で泥や土を沈殿させることにより、Vノッチから上水を分離排水します。簡単に設置可能なノッチタンクは泥水処理に最適です。」

沈殿槽というやつである。

「東京電力は16日、台風26号に伴う降雨の影響により、福島第1原子力発電所の汚染水貯留タンクを囲む堰内に溜まった水を排出したと発表した。」

「台風接近に伴う降雨の影響で堰の水位が上昇したため、緊急措置として仮設ポンプの使用または当該堰のドレン弁を開いて堰内の水を堰外の地上へ排出した。」

基準値なんて、どーせ、ドサクサに紛れて、いい加減に決めたに決まっている(15日に決めたんだと)。

排出先は、地べたの上。

染み込む水あり、そのまま流れて、海に注ぐ水あり。

土壌が乾いて、土ぼこりが立てば、風に乗って人の呼吸器に入り、ベータ線を放出し続けるわけだな。

台風は、天災であり、大島の土石流も、天災だといえよう。

しかし、福一の放射性汚染水の垂れ流しは、天災ではなかろう。

良くて人災、有体にいえば、犯罪である。

国が、意図的に、法体系を弄くって、罰則の定めを遅らせているだけだ。

人間のやることが、余りにオソマツで、正視に耐えない。

偉そうなことを書いている浮沈子だって、夕べは、布団を被って雨と風の音に怯えながら一夜を過ごしただけである。

自然の猛威の前では、人間の営みなど、無力に等しい。。

しかし、その儚い営みに命委ねて、寄り添って生きていかなければならないというのも、悲しいかな、人間の現実なのだ。

お亡くなりになった方々のご冥福をお祈りする。