🐼月とロケット:ポンプ→バーナー? ― 2022年02月14日 08:31
月とロケット:ポンプ→バーナー?
(天文学者たちは今、月に打ち上げようとしているロケットはファルコン9ではないと言います
衝撃物体は2014年に打ち上げられた中国のロケットから来ている可能性があります。)
https://arstechnica.com/science/2022/02/actually-a-falcon-9-rocket-is-not-going-to-hit-the-moon/
「約3週間前、Ars Technicaは、天文学者がFalcon 9ロケットの上段を追跡していることを最初に報告し、3月4日に月に衝突することをますます確信していました。」
「報道の多くは、2015年にNOAAの深宇宙気候観測所ミッション(DSCOVR)が開始された後、Falcon9ロケットの第2ステージを適切に処分できなかったとしてSpaceXを批判しました。」
そういえば、そんなニュースが流れていた気がする。
地球周回軌道(地球月間の比較的低い軌道)を離れたロケットの2段目が、太陽周回軌道まで上がれずに月と一緒に地球の周りをまわることは珍しくない。
それが、再び地球や月の重力に捉えられて落下することもあるだろう。
2段目のロケットといえども、衛星などに比べれば大きいから、地球に舞い戻ったとしても完全に燃え尽きるとは限らない。
ファルコン9の燃料タンクの一部(加圧用ヘリウム容器)が落下してきた話は、このブログでも取り上げている。
地球に落ちてくるくらいだから、月に落ちることだってあるだろう。
珍しい話ではあるけれど、だからどーしたと思って、記事を読むこともなかった。
体調が悪く(ワクチン接種の後遺症ではありません)、予約した國富のプールダイビングをキャンセルしてのんびり静養を決め込んだ朝、ウクライナ侵攻もなく、オミクロンの流行もピークアウトして、何かないかとネットを漁っていたら、上記の記事に当たった。
中国だってえ!?。
「しかし、私たち全員が間違っていたことがわかりました。ファルコン9ロケットは、実際、来月月を攻撃することはありません。代わりに、それはおそらく中国のロケットです。」
「実際にはファルコン9ロケットの上段ではないことに気付いたのは、NASAのジェット推進研究所であるジョンジョルジーニのエンジニアでした。」
「これにより、グレイは自分のデータを掘り下げて、他の潜在的な候補者を特定」
「2014年10月に長征3Cロケットで打ち上げられた中国の嫦娥5-T1ミッション」
今度は間違いないんだろうなあ。
長征ロケットの1段目が地球に無制御落下して、世界中が大騒ぎになったのは記憶に新しい。
月面なら、まあ、人的被害は少なくともないからな。
中国当局は無視するか、データの解釈が間違っていると主張するか、或いは素直に認めて衝突の観測に参加するかを迫られるだろう。
「しかし、それはかなり説得力のある証拠だと思います。したがって、2022年3月4日12:25 UTCに月に衝突しようとしている物体は、実際には嫦娥5-T1ロケットステージであると確信しています。」
もしそれが本当なら、DSCOVR宇宙船を打ち上げたファルコン9の2段目は、相変わらずふらふらと月軌道辺りを飛び回っているわけだ。
宇宙は広い。
地球低軌道の大混雑とは裏腹に、静止軌道以上のシスルナ空間はスカスカに違いない。
太陽周回軌道まで上がった惑星探査機を打ち上げたロケットも多いが、せいぜい100とかそういうオーダーだろう(未確認)。
太陽系外に飛び出そうとしているロケット(探査機含む)は、数えるほどしかない。
探査機は、通信によって所在を確認し続けることができるが、それを打ち上げたロケットを追跡することは難しい。
地球周回軌道上なら、追跡できる可能性はあるが、それも一部に留まるだろう。
マッチポンプな話ではあるけれど、展開によっては火に油を注ぐことになりかねない。
今更、どうしようもないだろうけどな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(まもなく月に衝突するロケットはSpaceX製ではなく「中国製」だと訂正される)
https://gigazine.net/news/20220214-astronomers-say-chinese-rocket-strike-moon/
「グレイ氏の予測はあくまで状況証拠であり、具体的に2022年3月4日に月に衝突するオブジェクトと嫦娥5号T1を結びつける物証は存在しません。」
元ネタが同じ記事だからな。
何か新しいことが書いてあるわけではない。
(SpaceXのロケットが制御不能となり月に衝突するとの予測)
https://gigazine.net/news/20220127-out-of-control-spacex-rocket-smash-moon/
「今回月の裏面に衝突すると予測されたのは、4.4トンもあるFalcon 9の2段目ブースター」
以前の記事も念のため読んでみた。
「なお、グレイ氏の予測に対して天文学者のJonathan McDowell氏は「2015年に高軌道に残された古いFalcon 9のパーツが、3月4日に月に衝突する予定です。興味深い事例ですが、大きな影響はありません」とツイートしています。」
ジョナサンマクダウェルも信じちゃったわけだからな。
無理もないかも知れないな・・・。
(月に衝突するとされたFalcon 9、実は中国のロケットの残骸だったことが判明)
https://japanese.engadget.com/astronomers-now-say-rocket-in-lunar-impact-orbit-isnt-a-falcon9-040050451.html
内容的にはアルスの記事と大して変わらないが、自動翻訳よりは読みやすいのでリンクしておく。
「従来、こうした地球から遠ざかり深宇宙に消えていくロケットの残骸などには注意が払われることはありませんでした。グレイ氏はこうした物体に注目しているのは小惑星を追跡するコミュニティだけだと述べ、打ち上げた人々がそのような物体を最後に観測した位置を公表するようにすることで、その追跡と特定がしやすくなるとしています。」
地球近傍には、いつ落ちてくる変わらなない人工天体や自然の天体がウヨウヨしているわけだ。
(宇宙から地球に毎年5000トン以上もの微小な隕石が降り注いでいる)
https://gigazine.net/news/20210412-extraterrestrial-fall-earth/
推定方法は不明だが、記事にはこう記述されている。
「大気圏に突入する前の宇宙塵の総量は年間約1万5000トン」
べらぼーめ・・・。
これらの殆どは、顕微鏡サイズの微小隕石と思われる。
「年間降下量が10トン未満しかないと見積もられている通常の隕石」
爆発してニュースになるサイズなヤツは、ごくごく一部なわけだ。
面白いのは、推定値に3倍もの開きがあることだな。
南極での降下物の研究からは、地球上に降り注いでいるのはせいぜい5千トンくらいしかない(毎年合計5200トン)。
「大気圏突入前に宇宙塵が除去されている」
「地球周辺の宇宙空間に存在する宇宙塵が想定より少ない」
「かなりの割合の宇宙塵が検出からすり抜けている」
まあ、どっちにしても、膨大なわけだ。
しかも、宇宙空間では弾丸より速いスピードで飛び回っている。
何を好き好んで、そんなヤバいところに出かけて行かなけりゃならないんだあ?。
ちょっと前の記事になるけど、ソラエが大型打ち上げロケットの今年の見通しを記事にしている。
(【前編】2022年の宇宙開発はどうなる? スターライナー打ち上げ&新型ロケットの登場)
https://sorae.info/column/2022-space-development-part1.html
・巻き返しなるか? ボーイングの新型宇宙船「スターライナー」:「OFT-2」(Orbital Flight Test-2)を2022年5月以降に実施する予定:「CFT」(Crew Flight Test)が2022年中に行われる予定
・相次いで予定されている新型ロケットの打ち上げ
● スペースXの新型宇宙船「Starship(スターシップ)」初の軌道試験飛行:3月頃を目標に、スターシップが初めて宇宙空間に到達する軌道飛行試験が実施される予定
● NASAの超大型ロケット「SLS(スペースローンチシステム)」:今年3月以降に打ち上げられる予定(この記事の後に、延期が発表されています。)
● ULAの新型ロケット「ヴァルカン」:「ヴァルカン」の初打ち上げを実施する予定(時期未定?)
● ブルーオリジンの新型ロケット「ニューグレン」:開発中
ソラエのコラムニスト(出口隼詩)は、バルカンロケットは今年は飛ばないと思ってるみたいだな(そうなのかあ?)。
項目建てを見ると、有人宇宙船(スターライナー)と打ち上げロケット(スターシップなど)という括りになっている。
将来的にはともかく、バルカンロケットは、当初から有人運用を想定して開発されている。
スターライナーは、ゆくゆくはバルカンロケットで打ち上げられるわけだからな。
これらの打ち上げロケットは、地球低軌道や静止軌道だけではなく、月軌道や惑星探査にも用いられることが想定されている(中には、火星移住を想定しているのもありますが)。
まあいい。
宇宙空間に飛び出す上段は、探査機などと共に加速し、軌道に乗り、しかし、その後制御を失い、宇宙を彷徨うデブリとなる。
完全再使用を狙っているスターシップ以外は、全て中国ロケットと同じ状況になる可能性を持っているわけだ。
月面に衝突するのが、ファルコン9の2段目でなければいいという問題じゃない(逆に、中国ロケットはデブリじゃなくなるわけだからな)。
宇宙空間にゴミまき散らして、後は知らぬ存ぜぬという態度がいつまで通用するのか。
新型ロケット開発で、そういう話が考慮されているのかどうか。
太陽周回軌道に追いやれる燃料があればいいという問題じゃないと思うんだがな・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(月面衝突が予想される物体、米ではなく中国ロケットの残骸だった NASA発表)
https://www.cnn.co.jp/fringe/35183539.html
「NASAは14日、月面衝突が予想されるのは嫦娥5号のT1ブースターと思われると発表。ジェット推進研究所でこの物体の16~17年にかけての軌道を分析した結果、衝突が予想される物体はファルコン9の残骸ではないことが分かったとしている。」
「一方、グレイ氏が自身のデータを検証して出した結論は、NASAとは異なる。同氏は、この物体は中国が14年の月探査機打ち上げに使ったロケット「長征3C」の第3段だとしている。」
へーっ、修正された予想(ロケット)は違ってるんだ。
うーん、これは悩ましいな。
「米ハーバード・スミソニアン天体物理学センターのジョナサン・マクダウェル氏は、深宇宙軌道の宇宙ゴミを突き止めることは「決して簡単ではない」と言う。」
で、どっち!?。
「同氏は「少なくとも80%、恐らくは90%の確率」で、グレイ氏が新たに打ち出した説の方が正しそうだと話している。」
まあ、どっちにしても中国のロケットであることに変わりはない。
「ほかの専門家やNASAもグレイ氏の説を支持」(以前の、誤っていた予想:ファルコン9の2段目)
専門家でも、間違う時は間違う。
月軌道まで上がるロケットは、それほど多いわけではない。
年に数本だろう。
今年は、小惑星プシケの探査機が上がる。
(サイキ (宇宙機))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%AD_(%E5%AE%87%E5%AE%99%E6%A9%9F)
「打上げ日時 2022年8月」
「打上げ機 ファルコンヘビー」
久々のヘビーのお出ましだな。
「2023年5月23日に火星でスイングバイを行う軌道に投入され、小惑星帯に位置する小惑星プシケに向かう。」
いくつか関連記事を読んだんだが、効率的にプシケに辿り着く軌道を見つけたらしい。
太陽に近づくことなく、火星スイングバイだけでいけるらしい(断熱材とか省略できるので有利と言われている)。
「2026年1月31日に小惑星プシケを周回する軌道に投入」
当初は、2029年といわれていたわけだから、随分早くなった。
当然、2段目は月軌道を超えて飛ぶことになるんだろう(未確認)。
燃料を、少し余分に積んで、計画的に月にぶつけたら面白そうだな・・・。
(天文学者たちは今、月に打ち上げようとしているロケットはファルコン9ではないと言います
衝撃物体は2014年に打ち上げられた中国のロケットから来ている可能性があります。)
https://arstechnica.com/science/2022/02/actually-a-falcon-9-rocket-is-not-going-to-hit-the-moon/
「約3週間前、Ars Technicaは、天文学者がFalcon 9ロケットの上段を追跡していることを最初に報告し、3月4日に月に衝突することをますます確信していました。」
「報道の多くは、2015年にNOAAの深宇宙気候観測所ミッション(DSCOVR)が開始された後、Falcon9ロケットの第2ステージを適切に処分できなかったとしてSpaceXを批判しました。」
そういえば、そんなニュースが流れていた気がする。
地球周回軌道(地球月間の比較的低い軌道)を離れたロケットの2段目が、太陽周回軌道まで上がれずに月と一緒に地球の周りをまわることは珍しくない。
それが、再び地球や月の重力に捉えられて落下することもあるだろう。
2段目のロケットといえども、衛星などに比べれば大きいから、地球に舞い戻ったとしても完全に燃え尽きるとは限らない。
ファルコン9の燃料タンクの一部(加圧用ヘリウム容器)が落下してきた話は、このブログでも取り上げている。
地球に落ちてくるくらいだから、月に落ちることだってあるだろう。
珍しい話ではあるけれど、だからどーしたと思って、記事を読むこともなかった。
体調が悪く(ワクチン接種の後遺症ではありません)、予約した國富のプールダイビングをキャンセルしてのんびり静養を決め込んだ朝、ウクライナ侵攻もなく、オミクロンの流行もピークアウトして、何かないかとネットを漁っていたら、上記の記事に当たった。
中国だってえ!?。
「しかし、私たち全員が間違っていたことがわかりました。ファルコン9ロケットは、実際、来月月を攻撃することはありません。代わりに、それはおそらく中国のロケットです。」
「実際にはファルコン9ロケットの上段ではないことに気付いたのは、NASAのジェット推進研究所であるジョンジョルジーニのエンジニアでした。」
「これにより、グレイは自分のデータを掘り下げて、他の潜在的な候補者を特定」
「2014年10月に長征3Cロケットで打ち上げられた中国の嫦娥5-T1ミッション」
今度は間違いないんだろうなあ。
長征ロケットの1段目が地球に無制御落下して、世界中が大騒ぎになったのは記憶に新しい。
月面なら、まあ、人的被害は少なくともないからな。
中国当局は無視するか、データの解釈が間違っていると主張するか、或いは素直に認めて衝突の観測に参加するかを迫られるだろう。
「しかし、それはかなり説得力のある証拠だと思います。したがって、2022年3月4日12:25 UTCに月に衝突しようとしている物体は、実際には嫦娥5-T1ロケットステージであると確信しています。」
もしそれが本当なら、DSCOVR宇宙船を打ち上げたファルコン9の2段目は、相変わらずふらふらと月軌道辺りを飛び回っているわけだ。
宇宙は広い。
地球低軌道の大混雑とは裏腹に、静止軌道以上のシスルナ空間はスカスカに違いない。
太陽周回軌道まで上がった惑星探査機を打ち上げたロケットも多いが、せいぜい100とかそういうオーダーだろう(未確認)。
太陽系外に飛び出そうとしているロケット(探査機含む)は、数えるほどしかない。
探査機は、通信によって所在を確認し続けることができるが、それを打ち上げたロケットを追跡することは難しい。
地球周回軌道上なら、追跡できる可能性はあるが、それも一部に留まるだろう。
マッチポンプな話ではあるけれど、展開によっては火に油を注ぐことになりかねない。
今更、どうしようもないだろうけどな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(まもなく月に衝突するロケットはSpaceX製ではなく「中国製」だと訂正される)
https://gigazine.net/news/20220214-astronomers-say-chinese-rocket-strike-moon/
「グレイ氏の予測はあくまで状況証拠であり、具体的に2022年3月4日に月に衝突するオブジェクトと嫦娥5号T1を結びつける物証は存在しません。」
元ネタが同じ記事だからな。
何か新しいことが書いてあるわけではない。
(SpaceXのロケットが制御不能となり月に衝突するとの予測)
https://gigazine.net/news/20220127-out-of-control-spacex-rocket-smash-moon/
「今回月の裏面に衝突すると予測されたのは、4.4トンもあるFalcon 9の2段目ブースター」
以前の記事も念のため読んでみた。
「なお、グレイ氏の予測に対して天文学者のJonathan McDowell氏は「2015年に高軌道に残された古いFalcon 9のパーツが、3月4日に月に衝突する予定です。興味深い事例ですが、大きな影響はありません」とツイートしています。」
ジョナサンマクダウェルも信じちゃったわけだからな。
無理もないかも知れないな・・・。
(月に衝突するとされたFalcon 9、実は中国のロケットの残骸だったことが判明)
https://japanese.engadget.com/astronomers-now-say-rocket-in-lunar-impact-orbit-isnt-a-falcon9-040050451.html
内容的にはアルスの記事と大して変わらないが、自動翻訳よりは読みやすいのでリンクしておく。
「従来、こうした地球から遠ざかり深宇宙に消えていくロケットの残骸などには注意が払われることはありませんでした。グレイ氏はこうした物体に注目しているのは小惑星を追跡するコミュニティだけだと述べ、打ち上げた人々がそのような物体を最後に観測した位置を公表するようにすることで、その追跡と特定がしやすくなるとしています。」
地球近傍には、いつ落ちてくる変わらなない人工天体や自然の天体がウヨウヨしているわけだ。
(宇宙から地球に毎年5000トン以上もの微小な隕石が降り注いでいる)
https://gigazine.net/news/20210412-extraterrestrial-fall-earth/
推定方法は不明だが、記事にはこう記述されている。
「大気圏に突入する前の宇宙塵の総量は年間約1万5000トン」
べらぼーめ・・・。
これらの殆どは、顕微鏡サイズの微小隕石と思われる。
「年間降下量が10トン未満しかないと見積もられている通常の隕石」
爆発してニュースになるサイズなヤツは、ごくごく一部なわけだ。
面白いのは、推定値に3倍もの開きがあることだな。
南極での降下物の研究からは、地球上に降り注いでいるのはせいぜい5千トンくらいしかない(毎年合計5200トン)。
「大気圏突入前に宇宙塵が除去されている」
「地球周辺の宇宙空間に存在する宇宙塵が想定より少ない」
「かなりの割合の宇宙塵が検出からすり抜けている」
まあ、どっちにしても、膨大なわけだ。
しかも、宇宙空間では弾丸より速いスピードで飛び回っている。
何を好き好んで、そんなヤバいところに出かけて行かなけりゃならないんだあ?。
ちょっと前の記事になるけど、ソラエが大型打ち上げロケットの今年の見通しを記事にしている。
(【前編】2022年の宇宙開発はどうなる? スターライナー打ち上げ&新型ロケットの登場)
https://sorae.info/column/2022-space-development-part1.html
・巻き返しなるか? ボーイングの新型宇宙船「スターライナー」:「OFT-2」(Orbital Flight Test-2)を2022年5月以降に実施する予定:「CFT」(Crew Flight Test)が2022年中に行われる予定
・相次いで予定されている新型ロケットの打ち上げ
● スペースXの新型宇宙船「Starship(スターシップ)」初の軌道試験飛行:3月頃を目標に、スターシップが初めて宇宙空間に到達する軌道飛行試験が実施される予定
● NASAの超大型ロケット「SLS(スペースローンチシステム)」:今年3月以降に打ち上げられる予定(この記事の後に、延期が発表されています。)
● ULAの新型ロケット「ヴァルカン」:「ヴァルカン」の初打ち上げを実施する予定(時期未定?)
● ブルーオリジンの新型ロケット「ニューグレン」:開発中
ソラエのコラムニスト(出口隼詩)は、バルカンロケットは今年は飛ばないと思ってるみたいだな(そうなのかあ?)。
項目建てを見ると、有人宇宙船(スターライナー)と打ち上げロケット(スターシップなど)という括りになっている。
将来的にはともかく、バルカンロケットは、当初から有人運用を想定して開発されている。
スターライナーは、ゆくゆくはバルカンロケットで打ち上げられるわけだからな。
これらの打ち上げロケットは、地球低軌道や静止軌道だけではなく、月軌道や惑星探査にも用いられることが想定されている(中には、火星移住を想定しているのもありますが)。
まあいい。
宇宙空間に飛び出す上段は、探査機などと共に加速し、軌道に乗り、しかし、その後制御を失い、宇宙を彷徨うデブリとなる。
完全再使用を狙っているスターシップ以外は、全て中国ロケットと同じ状況になる可能性を持っているわけだ。
月面に衝突するのが、ファルコン9の2段目でなければいいという問題じゃない(逆に、中国ロケットはデブリじゃなくなるわけだからな)。
宇宙空間にゴミまき散らして、後は知らぬ存ぜぬという態度がいつまで通用するのか。
新型ロケット開発で、そういう話が考慮されているのかどうか。
太陽周回軌道に追いやれる燃料があればいいという問題じゃないと思うんだがな・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(月面衝突が予想される物体、米ではなく中国ロケットの残骸だった NASA発表)
https://www.cnn.co.jp/fringe/35183539.html
「NASAは14日、月面衝突が予想されるのは嫦娥5号のT1ブースターと思われると発表。ジェット推進研究所でこの物体の16~17年にかけての軌道を分析した結果、衝突が予想される物体はファルコン9の残骸ではないことが分かったとしている。」
「一方、グレイ氏が自身のデータを検証して出した結論は、NASAとは異なる。同氏は、この物体は中国が14年の月探査機打ち上げに使ったロケット「長征3C」の第3段だとしている。」
へーっ、修正された予想(ロケット)は違ってるんだ。
うーん、これは悩ましいな。
「米ハーバード・スミソニアン天体物理学センターのジョナサン・マクダウェル氏は、深宇宙軌道の宇宙ゴミを突き止めることは「決して簡単ではない」と言う。」
で、どっち!?。
「同氏は「少なくとも80%、恐らくは90%の確率」で、グレイ氏が新たに打ち出した説の方が正しそうだと話している。」
まあ、どっちにしても中国のロケットであることに変わりはない。
「ほかの専門家やNASAもグレイ氏の説を支持」(以前の、誤っていた予想:ファルコン9の2段目)
専門家でも、間違う時は間違う。
月軌道まで上がるロケットは、それほど多いわけではない。
年に数本だろう。
今年は、小惑星プシケの探査機が上がる。
(サイキ (宇宙機))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%AD_(%E5%AE%87%E5%AE%99%E6%A9%9F)
「打上げ日時 2022年8月」
「打上げ機 ファルコンヘビー」
久々のヘビーのお出ましだな。
「2023年5月23日に火星でスイングバイを行う軌道に投入され、小惑星帯に位置する小惑星プシケに向かう。」
いくつか関連記事を読んだんだが、効率的にプシケに辿り着く軌道を見つけたらしい。
太陽に近づくことなく、火星スイングバイだけでいけるらしい(断熱材とか省略できるので有利と言われている)。
「2026年1月31日に小惑星プシケを周回する軌道に投入」
当初は、2029年といわれていたわけだから、随分早くなった。
当然、2段目は月軌道を超えて飛ぶことになるんだろう(未確認)。
燃料を、少し余分に積んで、計画的に月にぶつけたら面白そうだな・・・。
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