😼欧州大戦争:停戦条件:ロシアの政治目的 ― 2025年06月03日 09:01
欧州大戦争:停戦条件:ロシアの政治目的
(ロシアがウクライナに渡した「覚書」案の詳細が明らかに=報道)
https://www.ukrinform.jp/rubric-polytics/3999910-roshiagaukurainani-dushita-jue-shu-anno-xiang-xiga-mingrakanibao-dao.html
「ロシアのモスクワ・タイムズは、2日のイスタンブル交渉の際にロシア代表団がウクライナ代表団に渡した「覚書」案の内容を報じた。」
記事では、2つの停戦案があるように書かれているけど、内容的には一連のもので、「第1部」「第2部」といった感じだ(テキトーです)。
・第1部:
・・ウクライナはロシア軍が部分的に占領するウクライナの4つの州(ドネツィク州、ルハンシク州、ザポリッジャ州、ヘルソン州)から自軍を段階的に撤退させなければならない
・・ウクライナはまた、ロシアとの国境からも「合意した」距離だけ自軍を後退させること
・・その他:
・・・ヘルソン州とザポリッジャ州は「ノヴォロシア」として記述
・・・ロシアはウクライナに対して、これらの領土から停戦後30日間以内に撤退することを提案
・第2部:
・・ウクライナでの動員の禁止及び動員解除の開始
・・ウクライナへの国際的な武器・インテリジェンス供給並びに衛星通信提供の停止
・・ロシア領内での「工作活動」停止の保証
・・双方向の総合的恩赦と拘束された民間人の解放
・・戒厳令解除から100日以内のウクライナでの大統領選挙と最高会議選挙の実施
・・ウクライナにおける第三国の軍の駐留を不可能にすること
・・国境からの撤退に加えて、ウクライナ軍の移動を禁止する条件が含まれている
・・その他(第2部かどうかは不明):
・・・ロシアが占領するウクライナ領土を国際的にロシア領として承認すること
・・・ウクライナによる軍事同盟・連合への加盟断念
・・・ロシア語のウクライナにおける公用語としての地位の確立
・・・ロシア・ウクライナ間のあらゆる制裁の解除及び新たな制裁導入の断念
・・・ウクライナ経由のロシア産天然ガスの通過再開
・・・経済・外交関係、輸送の再開
・・・戦争による損害に関連する請求の相互放棄
・・・ウクライナ軍の兵力と構成の制限
・・・「ナチズムとネオナチズムの美化とプロパガンダ」の禁止、民族主義政党の解散
・・・ウクライナの非核化地位の確認
・・・ロシア正教ウクライナ支部の制限解除
ウクルインフォルム(日本語版)が報じているのは以上だが、これらが全てではないだろう(未確認)。
「2日、ウクライナとロシアの代表団がイスタンブルで第2回交渉を開催していた。ウクライナのウメロウ代表団団長は、ロシア側が同日ウクライナに対して自らの文書(編集注:覚書案)を手交したと伝えていた。ウクライナ側は、今後1週間同文書を分析していく」
これらは、今後の展開のスタートになる条件だが、浮沈子的に目新しいものは何もない。
直近で戦略爆撃機をぶっ壊されたことから、「ロシア領内での「工作活動」停止の保証」(第2部)が目を引く程度か。
秋まで引っ張ると思っていた第2回直接協議は、なんと第1回目から2週間余りで開催となった。
ロシアが政治的にこの紛争を収めたがっていることは間違いない。
内容的にはいわゆるイスタンブール合意を踏まえ、その後の戦況の変化を反映させたものといえる。
上記の条件を見る限り、クリミア及び併合を宣言した4州を除く地域の占領地は放棄するようだ(「ロシアとの国境からも「合意した」距離だけ自軍を後退させる」(第一部)はあるけどな)。
スムイ州やへルソン州の侵入地域は、あくまで緩衝地帯という位置づけのようだ。
領土的な問題は、しかし、あくまでも戦闘行為によって生じた「状況」の整理に留まる。
現在の前線をベースとするのが合理的だが、それはそれで、緩衝地帯の創設など、新たな問題を生じるからな。
ロシアとしては、国内への対応としても、行政区域で整理したいところだろう。
問題なのは、それよりも、政治的な決着の方だろう。
イスタンブール合意で丸呑みした数々の主権侵害に等しい条項は、そっくりそのまま残っている。
この戦争がウクライナの真の独立を賭けた戦いであるとするなら、絶対に受け入れられない条項だ。
これを受け入れるくらいなら、戦わなかったほうが良かったとさえ言える。
領土や賠償の問題は、ドンパチやらかした以上、何らかの整理が行われるのは通例だが、これら独立に係わる条項は別物だ。
・国軍の事実上の解体
・安全保障(非核化含む)
・公用語
・民族主義政党の解散
などは、国家独立の根幹にかかわる。
形式上の独立から30年以上が経ち、民族主義政権下での統治も20年近く経ってるからな。
一世代に近い。
我が国は、無条件降伏はしたけど、国語としての日本語の使用を死守したし、占領を解かれて独立した後には政党結成についての自由を手にしている。
当用漢字とローマ字教育で育った浮沈子は、そのことを身に沁みて感じている。
おかげで、英語も日本語も中途半端だけど。
まあ、どうでもいいんですが。
ウクライナには、真の独立を賭けて戦い続けるか、それを諦めて戦いを止めるかの2択しかない。
ロシアは当初の政治目的を達するまで戦い続けるつもりでいる(前回の直接協議では、未来永劫戦うと宣言したからな)。
国家が何かを決めて、全世界を敵に回しても成し遂げようと行動し始めたら、それを止めることは困難だ。
人類はこれまでたった2回(世界大戦で)しか成功していない。
正義も法の支配も経済制裁も外交も、何の効き目もなかった。
浮沈子には、ロシアもイスラエルも同じように見える。
ドンパチを始めた経緯は全く違うし、属している陣営や周囲の環境も異なるけど、行動原理は同じだ。
自己の生存を賭けて、それを脅かすものを実力で排除しようとしている。
そう決定し、そう行動している。
それは、取引不能な、損得勘定抜きの行動だろう。
国家の最大の国益は、国土でも国民でもない。
主権こそが根幹だろう。
ウクライナが戦い続ければ、何らかの形で主権を守ることが出来る可能性はある。
戦いを止めるということは、その放棄に他ならない。
が、まあ、中途半端な独立でもないよりはマシだ。
んな、完全無欠の主権国家なんて、現実の世界では存在しない。
米国だってロシアだって中国だって、相互に依存しあいながら存在している。
ドンパチやってるロシアとウクライナだって、支え合ってきた。
停戦条項を見ても、そのことは明らかだ。
<以下再掲>
・・・ウクライナ経由のロシア産天然ガスの通過再開
・・・経済・外交関係、輸送の再開
・・・ロシア正教ウクライナ支部の制限解除
国家は国益で動く。
停戦条項にロシア正教が入っているのは、まあ、ご愛敬だろうが、文化的同一性を支える要素の一つなんだろう。
ウクライナは、国内での受け入れをどうするかを早急にまとめ上げなければならないだろう。
無条件停戦を蹴られ、領土の扱いでは折り合えず、首脳会談の見込みは立たない(選挙後なら可能かもな)。
そう、停戦したら、ウクライナは選挙の実施を求められる(米国からも言われてるしな)。
・・戒厳令解除から100日以内のウクライナでの大統領選挙と最高会議選挙の実施(再掲)
その際には、占領地の扱いとかも決めとかないとならないしな。
厄介な話だ。
やれやれ・・・。
選挙が行われるとしても、それは事実上、降伏した後の話になる。
現政権は退場し、新たな政権の誕生を受けて、戦後のロシアとの交渉が始まる。
プーチンとゼレンスキーが、首脳会談を行うことはないだろう。
個人的に会うことはあるかも知れない。
例えば、和平後の何等かの象徴的な会合として。
ゼレンスキーがそれに応じるとは、まあ、考え辛いけどな。
ロシアの意図は変わっていないことが確認された。
3年前と同じだ。
これは、ロシアにとってはまさしく特別軍事作戦だった(過去形なのかあ?)。
ウクライナを真に独立させない、NATOに組み込ませモスクワに核ミサイルを向けさせないためのロシアの生き残りを賭けた作戦だった。
その範囲はウクライナに留まらないだろう。
フィンランドからトルコまで、ロシアに隣接する地域の地政学的安定性は揺らいでいる。
米国がこの地域から撤退していく流れの中で、ドンパチせずに済めばそれに越したことはない。
(ポーランド大統領選 野党候補が勝利 現政権は厳しい運営)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250602/k10014823481000.html
「トランプ大統領の自国第一主義を支持する右派の野党の候補が、与党の候補を破って勝利」
欧州自体も揺れている。
ロシアの餌とならずに折り合いをつけていくのか、緊張を高めて欧州大戦争に発展するのかは分からない。
ロシアがそれに備えて軍備増強を図っていくことは間違いない(現にそうしてるしな)。
欧州の軍備増強は、米国のプレゼンスの低下との兼ね合いがあるから何とも言えないけど、西側から緊張を高めて仕掛けるのは得策じゃない。
ウクライナで証明済みだ。
(ロシア・ウクライナ、戦死者遺体返還と捕虜交換で合意 停戦案進展なし)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/KPWNOGPAF5LTXCL4DNJAEKG77I-2025-06-02/
「ロシアとウクライナは2日、トルコのイスタンブールで和平に向けた2回目の 直接協議を 行い、新たな捕虜交換のほか、合計1万2000人の戦死者の遺体の相互返還について合意」
「停戦案を巡る進展は得られなかった。」
お互いの停戦案(覚書)は、今回、文書での交換が行われている。
お持ち帰りでの検討になったわけだ(ウクライナ側からは事前提出したそうです)。
「ウクライナは6月末までに一段の協議を実施することを提案しているとしながらも、全ての重要な問題を解決するにはウクライナとロシアの首脳レベルの会談が必要との考え」
首脳級会談はムリポだろう。
ウクライナは早期の停戦を求めて協議を急ぎたいようだが、ロシアは今度こそ引き伸ばしにかかる。
実務者レベルでは、細部の泥沼に引きずり込まれて停戦はおぼつかなくなるからな。
双方で1000人規模の新たな捕虜交換と、6000人ずつの遺体交換が確定し、連れ去られた子供の交渉が行われている(未確定:10人は同意したらしい)。
和平合意が進まずドンパチが続き、したがって、いつまで経っても捕虜の交換だけが進展する。
やれやれ・・・。
このパターンが続きそうな、いやーな予感がしてるんだがな・・・。
(ロシアがウクライナに渡した「覚書」案の詳細が明らかに=報道)
https://www.ukrinform.jp/rubric-polytics/3999910-roshiagaukurainani-dushita-jue-shu-anno-xiang-xiga-mingrakanibao-dao.html
「ロシアのモスクワ・タイムズは、2日のイスタンブル交渉の際にロシア代表団がウクライナ代表団に渡した「覚書」案の内容を報じた。」
記事では、2つの停戦案があるように書かれているけど、内容的には一連のもので、「第1部」「第2部」といった感じだ(テキトーです)。
・第1部:
・・ウクライナはロシア軍が部分的に占領するウクライナの4つの州(ドネツィク州、ルハンシク州、ザポリッジャ州、ヘルソン州)から自軍を段階的に撤退させなければならない
・・ウクライナはまた、ロシアとの国境からも「合意した」距離だけ自軍を後退させること
・・その他:
・・・ヘルソン州とザポリッジャ州は「ノヴォロシア」として記述
・・・ロシアはウクライナに対して、これらの領土から停戦後30日間以内に撤退することを提案
・第2部:
・・ウクライナでの動員の禁止及び動員解除の開始
・・ウクライナへの国際的な武器・インテリジェンス供給並びに衛星通信提供の停止
・・ロシア領内での「工作活動」停止の保証
・・双方向の総合的恩赦と拘束された民間人の解放
・・戒厳令解除から100日以内のウクライナでの大統領選挙と最高会議選挙の実施
・・ウクライナにおける第三国の軍の駐留を不可能にすること
・・国境からの撤退に加えて、ウクライナ軍の移動を禁止する条件が含まれている
・・その他(第2部かどうかは不明):
・・・ロシアが占領するウクライナ領土を国際的にロシア領として承認すること
・・・ウクライナによる軍事同盟・連合への加盟断念
・・・ロシア語のウクライナにおける公用語としての地位の確立
・・・ロシア・ウクライナ間のあらゆる制裁の解除及び新たな制裁導入の断念
・・・ウクライナ経由のロシア産天然ガスの通過再開
・・・経済・外交関係、輸送の再開
・・・戦争による損害に関連する請求の相互放棄
・・・ウクライナ軍の兵力と構成の制限
・・・「ナチズムとネオナチズムの美化とプロパガンダ」の禁止、民族主義政党の解散
・・・ウクライナの非核化地位の確認
・・・ロシア正教ウクライナ支部の制限解除
ウクルインフォルム(日本語版)が報じているのは以上だが、これらが全てではないだろう(未確認)。
「2日、ウクライナとロシアの代表団がイスタンブルで第2回交渉を開催していた。ウクライナのウメロウ代表団団長は、ロシア側が同日ウクライナに対して自らの文書(編集注:覚書案)を手交したと伝えていた。ウクライナ側は、今後1週間同文書を分析していく」
これらは、今後の展開のスタートになる条件だが、浮沈子的に目新しいものは何もない。
直近で戦略爆撃機をぶっ壊されたことから、「ロシア領内での「工作活動」停止の保証」(第2部)が目を引く程度か。
秋まで引っ張ると思っていた第2回直接協議は、なんと第1回目から2週間余りで開催となった。
ロシアが政治的にこの紛争を収めたがっていることは間違いない。
内容的にはいわゆるイスタンブール合意を踏まえ、その後の戦況の変化を反映させたものといえる。
上記の条件を見る限り、クリミア及び併合を宣言した4州を除く地域の占領地は放棄するようだ(「ロシアとの国境からも「合意した」距離だけ自軍を後退させる」(第一部)はあるけどな)。
スムイ州やへルソン州の侵入地域は、あくまで緩衝地帯という位置づけのようだ。
領土的な問題は、しかし、あくまでも戦闘行為によって生じた「状況」の整理に留まる。
現在の前線をベースとするのが合理的だが、それはそれで、緩衝地帯の創設など、新たな問題を生じるからな。
ロシアとしては、国内への対応としても、行政区域で整理したいところだろう。
問題なのは、それよりも、政治的な決着の方だろう。
イスタンブール合意で丸呑みした数々の主権侵害に等しい条項は、そっくりそのまま残っている。
この戦争がウクライナの真の独立を賭けた戦いであるとするなら、絶対に受け入れられない条項だ。
これを受け入れるくらいなら、戦わなかったほうが良かったとさえ言える。
領土や賠償の問題は、ドンパチやらかした以上、何らかの整理が行われるのは通例だが、これら独立に係わる条項は別物だ。
・国軍の事実上の解体
・安全保障(非核化含む)
・公用語
・民族主義政党の解散
などは、国家独立の根幹にかかわる。
形式上の独立から30年以上が経ち、民族主義政権下での統治も20年近く経ってるからな。
一世代に近い。
我が国は、無条件降伏はしたけど、国語としての日本語の使用を死守したし、占領を解かれて独立した後には政党結成についての自由を手にしている。
当用漢字とローマ字教育で育った浮沈子は、そのことを身に沁みて感じている。
おかげで、英語も日本語も中途半端だけど。
まあ、どうでもいいんですが。
ウクライナには、真の独立を賭けて戦い続けるか、それを諦めて戦いを止めるかの2択しかない。
ロシアは当初の政治目的を達するまで戦い続けるつもりでいる(前回の直接協議では、未来永劫戦うと宣言したからな)。
国家が何かを決めて、全世界を敵に回しても成し遂げようと行動し始めたら、それを止めることは困難だ。
人類はこれまでたった2回(世界大戦で)しか成功していない。
正義も法の支配も経済制裁も外交も、何の効き目もなかった。
浮沈子には、ロシアもイスラエルも同じように見える。
ドンパチを始めた経緯は全く違うし、属している陣営や周囲の環境も異なるけど、行動原理は同じだ。
自己の生存を賭けて、それを脅かすものを実力で排除しようとしている。
そう決定し、そう行動している。
それは、取引不能な、損得勘定抜きの行動だろう。
国家の最大の国益は、国土でも国民でもない。
主権こそが根幹だろう。
ウクライナが戦い続ければ、何らかの形で主権を守ることが出来る可能性はある。
戦いを止めるということは、その放棄に他ならない。
が、まあ、中途半端な独立でもないよりはマシだ。
んな、完全無欠の主権国家なんて、現実の世界では存在しない。
米国だってロシアだって中国だって、相互に依存しあいながら存在している。
ドンパチやってるロシアとウクライナだって、支え合ってきた。
停戦条項を見ても、そのことは明らかだ。
<以下再掲>
・・・ウクライナ経由のロシア産天然ガスの通過再開
・・・経済・外交関係、輸送の再開
・・・ロシア正教ウクライナ支部の制限解除
国家は国益で動く。
停戦条項にロシア正教が入っているのは、まあ、ご愛敬だろうが、文化的同一性を支える要素の一つなんだろう。
ウクライナは、国内での受け入れをどうするかを早急にまとめ上げなければならないだろう。
無条件停戦を蹴られ、領土の扱いでは折り合えず、首脳会談の見込みは立たない(選挙後なら可能かもな)。
そう、停戦したら、ウクライナは選挙の実施を求められる(米国からも言われてるしな)。
・・戒厳令解除から100日以内のウクライナでの大統領選挙と最高会議選挙の実施(再掲)
その際には、占領地の扱いとかも決めとかないとならないしな。
厄介な話だ。
やれやれ・・・。
選挙が行われるとしても、それは事実上、降伏した後の話になる。
現政権は退場し、新たな政権の誕生を受けて、戦後のロシアとの交渉が始まる。
プーチンとゼレンスキーが、首脳会談を行うことはないだろう。
個人的に会うことはあるかも知れない。
例えば、和平後の何等かの象徴的な会合として。
ゼレンスキーがそれに応じるとは、まあ、考え辛いけどな。
ロシアの意図は変わっていないことが確認された。
3年前と同じだ。
これは、ロシアにとってはまさしく特別軍事作戦だった(過去形なのかあ?)。
ウクライナを真に独立させない、NATOに組み込ませモスクワに核ミサイルを向けさせないためのロシアの生き残りを賭けた作戦だった。
その範囲はウクライナに留まらないだろう。
フィンランドからトルコまで、ロシアに隣接する地域の地政学的安定性は揺らいでいる。
米国がこの地域から撤退していく流れの中で、ドンパチせずに済めばそれに越したことはない。
(ポーランド大統領選 野党候補が勝利 現政権は厳しい運営)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250602/k10014823481000.html
「トランプ大統領の自国第一主義を支持する右派の野党の候補が、与党の候補を破って勝利」
欧州自体も揺れている。
ロシアの餌とならずに折り合いをつけていくのか、緊張を高めて欧州大戦争に発展するのかは分からない。
ロシアがそれに備えて軍備増強を図っていくことは間違いない(現にそうしてるしな)。
欧州の軍備増強は、米国のプレゼンスの低下との兼ね合いがあるから何とも言えないけど、西側から緊張を高めて仕掛けるのは得策じゃない。
ウクライナで証明済みだ。
(ロシア・ウクライナ、戦死者遺体返還と捕虜交換で合意 停戦案進展なし)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/KPWNOGPAF5LTXCL4DNJAEKG77I-2025-06-02/
「ロシアとウクライナは2日、トルコのイスタンブールで和平に向けた2回目の 直接協議を 行い、新たな捕虜交換のほか、合計1万2000人の戦死者の遺体の相互返還について合意」
「停戦案を巡る進展は得られなかった。」
お互いの停戦案(覚書)は、今回、文書での交換が行われている。
お持ち帰りでの検討になったわけだ(ウクライナ側からは事前提出したそうです)。
「ウクライナは6月末までに一段の協議を実施することを提案しているとしながらも、全ての重要な問題を解決するにはウクライナとロシアの首脳レベルの会談が必要との考え」
首脳級会談はムリポだろう。
ウクライナは早期の停戦を求めて協議を急ぎたいようだが、ロシアは今度こそ引き伸ばしにかかる。
実務者レベルでは、細部の泥沼に引きずり込まれて停戦はおぼつかなくなるからな。
双方で1000人規模の新たな捕虜交換と、6000人ずつの遺体交換が確定し、連れ去られた子供の交渉が行われている(未確定:10人は同意したらしい)。
和平合意が進まずドンパチが続き、したがって、いつまで経っても捕虜の交換だけが進展する。
やれやれ・・・。
このパターンが続きそうな、いやーな予感がしてるんだがな・・・。
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