🚀ホンダロケット:事業化ではない:アシモの二の舞 ― 2025年06月19日 00:19
ホンダロケット:事業化ではない:アシモの二の舞
(ホンダが再使用型ロケットの離着陸実験に成功、高度271mから垂直姿勢を保ったまま無事に着陸し経済的なロケット事業への一歩を踏み出す)
https://gigazine.net/news/20250618-honda-rocket-reusable-launch-vehicle/
「ホンダは2021年に宇宙ロケット事業への参入を表明し、2024年から北海道広尾郡大樹町で再使用型ロケットの燃焼実験やホバリング実験を実施」
この記述を見ると、すでに事業化が決定しているように読めるけど、そうではない。
(再使用型ロケット実験機の離着陸実験に成功)
https://global.honda/jp/topics/2025/c_2025-06-17c.html
「本田技研工業株式会社 取締役 代表執行役社長 三部 敏宏のコメント」
「今回の離着陸実験の成功により、再使用型ロケットの研究段階を一歩進めることができたことをうれしく思います。ロケット研究は、Hondaの技術力を生かした意義のある取り組みだと考えています。」
そう、研究段階ということなわけだ。
秋山さんが詳細な記事を書いている。
(ホンダの小型再使用ロケットが北海道で飛行試験に成功)
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/4770428f664b630f46b90894a2b741123f9610ef
「今回、ロケットは推進剤に液体酸素/メタンを使用するクラスターエンジンの液体ロケットであることがホンダへの取材から明らかになった。」(エンジンは2基のようです。)
「ホンダはその中で、最初の小型ロケット開発から再使用を目指す方針を選択した。燃料には入手性と取り扱いやすさ、エネルギー密度のバランスに優れているがまだ実用化した企業が少ないメタンを選び、実験機の段階から2基のエンジンを取り付けてクラスター化を目指す。」
「国内外で知見が積み上がった技術で手堅く始めるというよりは、上位層のキャッチアップが最初から視野に入っているように見える。」
期待は分かるんだが、ホンダのスタンスはそうじゃないような気がするな。
「どこからどんなペイロードを、どの程度の頻度で打ち上げるのかという構想が表に出てきてからが本当にホンダのロケットの実力を測ることができるようになるだろう。」
浮沈子は、ホンダが打ち上げロケットを事業化することはないと見ている。
かつて、ロボットの開発を手掛け、注目を集めたが撤退した。
(どうして「アシモ」の開発やめるの?)
https://www3.nhk.or.jp/news/special/sakusakukeizai/20180628/79/
「アシモの開発を通じて、ホンダは人間のように高度にバランスを制御する技術や、機械を自在に動かす技術を培ってきた。人型ロボットで高める技術開発としては一定のレベルに達した」
つまり、技術開発のテストベッドとしての「ロボット」であり、事業化に繋げようという方向性を得ることは出来なかったわけだ。
ロケットも、同じ経過を辿るだろう。
秋山さんは、メタン燃料エンジンや再使用への取り組みを肯定的にとらえているけど、最初からそれを狙ったということは、技術開発優先の試験扱いということだったからではないのか。
2029年の準軌道ロケットを目指すとしているけど、そこまで持って行けるかどうかは分からない。
基幹ロケットにもなれず、固体燃料ロケット技術も得られず、我が国の開発環境の中では鳴かず飛ばずで終わるだろう。
本気で事業化を目指すということなら、ホンダジェットがそうしたように、米国に進出して群雄割拠の中で莫大な資本を投じてギャンブルするに違いない。
ロケットラボは、そうして成功した。
いや、今を時めくスペースエクスプロレーションテクノロジーズ(S社)も、そうして(何度か消滅の危機を乗り越えて)大成功した。
ホンダのロケット事業が日の目を見ることはないだろう。
巨大企業となったホンダに、冒険心はかけらもない(そうなのかあ?)。
売れる車を無難に作るつまらん会社だ(そんなあ!)。
ちなみに、浮沈子の現在の愛車は、ホンダのNバンだけどな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(ホンダのホッパーにより、日本の自動車メーカーは突如としてロケット分野で本格的なプレーヤーとなった)
https://arstechnica.com/science/2025/06/hondas-hopper-suddenly-makes-the-japanese-carmaker-a-serious-player-in-rocketry/
「自動車会社は、一度しか使用できない車を作ることに慣れていません。」
言ってくれるじゃないの・・・。
まあいい。
「ホンダのホッパーは、米国と中国以外でこの種の飛行を成功させた初の試作ロケット」
スティーブンクラークは、能代の実験は知らないと見える。
「ホンダが2021年に発表したロケットは、最大1トンのペイロードを低軌道に打ち上げることができる。ホンダが依然としてこの打ち上げ市場をターゲットとしているかどうかは不明だ。」
技術開発の目標なだけで、「市場をターゲット」にしているわけではない。
「ホンダは社内開発作業を支援することを約束し、2025年か2026年頃にプロジェクトを完了し、運用可能なロケットを運用するかどうかの判断を下す予定」
「ホンダはロケットのエンジンについて詳細を明かしていませんが、同社が公開した試験飛行の動画によると、液体燃料エンジンは極低温推進剤、おそらくメタンと液体酸素の混合物を使用していることが示唆されています。」
ほほう、的確な推測だな。
なぜ、酸素水素系じゃないと判断したかは不明だ。
「Go or no go?」
スティーブンクラークのラブコールは凄まじいが、結論はアシモだ。
アンドロイドは電気羊の夢を見るかもしれないけど、ホンダが打ち上げロケットの夢を見ることはない・・・。
(ホンダが再使用型ロケットの離着陸実験に成功、高度271mから垂直姿勢を保ったまま無事に着陸し経済的なロケット事業への一歩を踏み出す)
https://gigazine.net/news/20250618-honda-rocket-reusable-launch-vehicle/
「ホンダは2021年に宇宙ロケット事業への参入を表明し、2024年から北海道広尾郡大樹町で再使用型ロケットの燃焼実験やホバリング実験を実施」
この記述を見ると、すでに事業化が決定しているように読めるけど、そうではない。
(再使用型ロケット実験機の離着陸実験に成功)
https://global.honda/jp/topics/2025/c_2025-06-17c.html
「本田技研工業株式会社 取締役 代表執行役社長 三部 敏宏のコメント」
「今回の離着陸実験の成功により、再使用型ロケットの研究段階を一歩進めることができたことをうれしく思います。ロケット研究は、Hondaの技術力を生かした意義のある取り組みだと考えています。」
そう、研究段階ということなわけだ。
秋山さんが詳細な記事を書いている。
(ホンダの小型再使用ロケットが北海道で飛行試験に成功)
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/4770428f664b630f46b90894a2b741123f9610ef
「今回、ロケットは推進剤に液体酸素/メタンを使用するクラスターエンジンの液体ロケットであることがホンダへの取材から明らかになった。」(エンジンは2基のようです。)
「ホンダはその中で、最初の小型ロケット開発から再使用を目指す方針を選択した。燃料には入手性と取り扱いやすさ、エネルギー密度のバランスに優れているがまだ実用化した企業が少ないメタンを選び、実験機の段階から2基のエンジンを取り付けてクラスター化を目指す。」
「国内外で知見が積み上がった技術で手堅く始めるというよりは、上位層のキャッチアップが最初から視野に入っているように見える。」
期待は分かるんだが、ホンダのスタンスはそうじゃないような気がするな。
「どこからどんなペイロードを、どの程度の頻度で打ち上げるのかという構想が表に出てきてからが本当にホンダのロケットの実力を測ることができるようになるだろう。」
浮沈子は、ホンダが打ち上げロケットを事業化することはないと見ている。
かつて、ロボットの開発を手掛け、注目を集めたが撤退した。
(どうして「アシモ」の開発やめるの?)
https://www3.nhk.or.jp/news/special/sakusakukeizai/20180628/79/
「アシモの開発を通じて、ホンダは人間のように高度にバランスを制御する技術や、機械を自在に動かす技術を培ってきた。人型ロボットで高める技術開発としては一定のレベルに達した」
つまり、技術開発のテストベッドとしての「ロボット」であり、事業化に繋げようという方向性を得ることは出来なかったわけだ。
ロケットも、同じ経過を辿るだろう。
秋山さんは、メタン燃料エンジンや再使用への取り組みを肯定的にとらえているけど、最初からそれを狙ったということは、技術開発優先の試験扱いということだったからではないのか。
2029年の準軌道ロケットを目指すとしているけど、そこまで持って行けるかどうかは分からない。
基幹ロケットにもなれず、固体燃料ロケット技術も得られず、我が国の開発環境の中では鳴かず飛ばずで終わるだろう。
本気で事業化を目指すということなら、ホンダジェットがそうしたように、米国に進出して群雄割拠の中で莫大な資本を投じてギャンブルするに違いない。
ロケットラボは、そうして成功した。
いや、今を時めくスペースエクスプロレーションテクノロジーズ(S社)も、そうして(何度か消滅の危機を乗り越えて)大成功した。
ホンダのロケット事業が日の目を見ることはないだろう。
巨大企業となったホンダに、冒険心はかけらもない(そうなのかあ?)。
売れる車を無難に作るつまらん会社だ(そんなあ!)。
ちなみに、浮沈子の現在の愛車は、ホンダのNバンだけどな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(ホンダのホッパーにより、日本の自動車メーカーは突如としてロケット分野で本格的なプレーヤーとなった)
https://arstechnica.com/science/2025/06/hondas-hopper-suddenly-makes-the-japanese-carmaker-a-serious-player-in-rocketry/
「自動車会社は、一度しか使用できない車を作ることに慣れていません。」
言ってくれるじゃないの・・・。
まあいい。
「ホンダのホッパーは、米国と中国以外でこの種の飛行を成功させた初の試作ロケット」
スティーブンクラークは、能代の実験は知らないと見える。
「ホンダが2021年に発表したロケットは、最大1トンのペイロードを低軌道に打ち上げることができる。ホンダが依然としてこの打ち上げ市場をターゲットとしているかどうかは不明だ。」
技術開発の目標なだけで、「市場をターゲット」にしているわけではない。
「ホンダは社内開発作業を支援することを約束し、2025年か2026年頃にプロジェクトを完了し、運用可能なロケットを運用するかどうかの判断を下す予定」
「ホンダはロケットのエンジンについて詳細を明かしていませんが、同社が公開した試験飛行の動画によると、液体燃料エンジンは極低温推進剤、おそらくメタンと液体酸素の混合物を使用していることが示唆されています。」
ほほう、的確な推測だな。
なぜ、酸素水素系じゃないと判断したかは不明だ。
「Go or no go?」
スティーブンクラークのラブコールは凄まじいが、結論はアシモだ。
アンドロイドは電気羊の夢を見るかもしれないけど、ホンダが打ち上げロケットの夢を見ることはない・・・。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。
※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。