🐱H3:静的点火試験成功!? ― 2023年02月17日 21:41
H3:静的点火試験成功!?
今日は、朝から真面目にフィットネス。
昨日、朝一で行って、午後から2回目(ディスタンス、2か月くらいサボってるからな)と、Sプロにポセイドンの件で相談しようと思ってたんだが、体調不良(つーか、昼飯食い過ぎて腹具合がおかしくなった!)のためにパスしたからな。
今朝、朝一の体重測定では、禁断の72kgと出た(そんなあ!)。
昨年の最低体重(62.1kg)から、ほぼ10kgも増えている。
ヤバいな・・・。
ヤバ過ぎ!。
で、今日は必死に減量に取り組む(恥も外聞もなく・・・)。
クロストレーナーも、350kcal漕いだ(目標にしてたのは500kcalだったが、疲れてしまって果たせなかった)。
急に増やそうとしても、身体がついていかない。
その代わり、プールでは1500mくらい泳いで、帰宅後の計量では68kg台に戻した(実質、2kg位の減量だな:1日の変動の範囲内)。
で、昼頃、そのクロストレーナーを漕いでいる時に、NHKのニュースでH3が予定通り飛ばなかったことを知った。
(日本のH3ロケットの最初の打ち上げは、打ち上げの直前に中止されました)
https://spaceflightnow.com/2023/02/17/first-launch-of-japans-h3-rocket-aborted-moments-before-liftoff/
「H3 ロケットの 2 つの水素燃料メイン エンジンは、離陸の約 6.3 秒前に点火し、南西日本の種子島宇宙センターの火炎溝から排気ガスを送り出しました。しかし、H3 のデュアル ソリッド ロケット ブースターは、カウントダウンの音がゼロになったときに点灯しませんでした。」
「ロケットの自動カウントダウンシーケンス中に、第1段ロケットシステムが異常を検出し、固体ロケットブースター(SRB-3)の点火信号を送信しなかったため、本日の打ち上げはキャンセルされました」(午後のJAXAの発表)
我が国の報道では、中止なのか失敗なのかで揉めているけど、成功でない事だけは確かだな(S社的に言えば、発射台は壊れていないようだから成功かも知れないけど)。
不具合の原因は不明だが、ちゃんと対策して、再度の打ち上げに臨めばいいだけの話だ。
少なくとも、メインエンジンの点火試験としては成功だったかもしれない(規定推力まで上昇したのかどうかは未確認)。
まあ、どうでもいいんですが。
スティーブンクラークは、よく資料を読み込んでいて、過不足のない解説記事になっている。
浮沈子は、クロストレーナーを漕ぎながら、思わず笑ってしまった(午後のJAXAの発表前でしたが)。
初物だからな。
いろいろなことが起こるのは当然だ。
固体燃料ブースターではないけれど、デルタ4ヘビーも、サイドブースターの点火に失敗し、リフトオフがコールされたにもかかわらず上がらなかったことがあったからな。
ブースターではないけれど、複数のエンジンがクラスター化されているファルコン9自体が、リフトオフできなかったこともある。
失敗と呼びたければそう呼んでもいいけれど、それは本質的な話ではない。
打ち上げ時期が限定されている惑星探査ロケットとかが、ペイロード(探査機)を軌道に送り込めなかったりすれば、それはれっきとした失敗に当たる(予定通りのミッションを遂行できなくなるわけだからな)。
今回は、そういうクリティカルな話じゃない(たぶん)。
岡田プロマネは、予備期間とされている3月10日までに上げたいと言っているようだが、原因の究明と適切な対策の方が優先だろう。
打上げ再試行の時期は、それからでなければ決められっこない。
まあ、どうでもいいんですが。
H3は、エンジンの開発における遅延で、2年間遅れている。
ここで、多少時間を掛けたとしても、大きな支障が生じるわけじゃない(未確認)。
慌てずに、じっくりと煮詰めて再度の打ち上げに臨むべきだろう(年内くらいに上がれば上等じゃね?)。
外野は、早くうち上げろとせかしているようだが、そして、商業的にはその方がアピールするんだろうけど、拙速で打ち上げに臨んで、正真正銘の失敗になっちまったら元も子もないからな。
出だしでケチがついたことは確かだが、こういう話はいくらでもあるのだ。
浮沈子は、H3のコンセプトや存在意義、将来的な展望についてはあまり評価していないけど、目の前にある現物が無事に上がってもらいたいという気持ちは強い。
アルスのエリックバーガーが、打ち上げ前はSLSを散々こき下ろしていたくせに、上がっちまったら、あっさり宗旨替えしたこともあったしな(そうなのかあ?)。
打ち上げロケットファンとしては、上がったもん勝ちなわけだ(そういうことかあ?)。
ロケットも、ペイロード(ALOS3)も、もちろん、発射台も健全だと言われている。
挑戦や冒険に失敗はつきものだ。
S社を見習えとは、口が裂けても言えないけれど(トーゼンです!)、H3が、発射台で爆発炎上木っ端微塵を3回くらい繰り返しても、浮沈子は許そうと思っている(アモス6は実際そうなったし、スターシップは何回爆発したっけな・・・)。
そういう精神的土壌を育てない限り、この国の宇宙開発が世界に伍していくことはないだろう。
4回、5回ともなれば、何やってんだ!、という話になるかも知れないけどな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(H3ロケット初号機現地取材 - 異常を検知し打ち上げは中止に、エンジン起動から約6秒の間に何が起きた?)
https://news.mynavi.jp/techplus/article/20230218-2595919/
「SRB-3は固体ロケットなので、点火したらもう何があっても飛んで行ってしまう。」
突っ込んで悪いんだが、ロケットはふつー固体だ(燃料が固体なのでそう呼ぶ)。
(固体燃料ロケット)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BA%E4%BD%93%E7%87%83%E6%96%99%E3%83%AD%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88
「単に固体ロケットとも呼ばれる。」
まあいい。
「液体エンジンならもし異常が見つかっても、止めることができるからだ」
エンジンも概ね固体だけどな(液体ロケットと呼ぶことはあるようだが、液体エンジンという呼称はない!:この件は、ここまでにしよう・・・)。
「2022年11月に実施した「実機型タンクステージ燃焼試験」(CFT)では、SRB-3は非搭載だったものの、今回と同じ機体・同じ射点にて、LE-9エンジンの25秒間の燃焼を行い、正常に終了していた。CFTと違う条件の部分で問題が起きたのかどうか、という点が1つのポイントになるかもしれない。」
SRB-3の点火信号を送る信号線が繋がってなかったに違いない(そうなのかあ?)。
搭載機器の異常を検知するシステム(第1段制御用機器:詳細不明)が作動したということなので、そもそも点火信号は送られていなかったようだな(資料には、赤字で「着火信号未送信」とある)。
「この機器のログを解析することで、それほど時間はかけずに場所の特定はできるはずだが、その原因次第で対策内容は大きく変わってくる」
岡田プロマネは、メインエンジンは正常に立ち上がったと言っているが、うーん、怪しい・・・。
苦労して開発にこぎつけ、CFTをクリアしたことからの発言なんだろうが、解析は終わっていないからな。
専門家の話として、合否を判定するプログラムの設定値の誤りの可能性も指摘されている(あるある・・・)。
センサーの異常で、判定用のデータが正しく送られていない可能性だってある(SLSの3番エンジンとかな)。
浮沈子的には、成功だとか失敗だとかについては、初物ということもあっておおらかに見ているんだが、年度内の打ち上げに拘って拙速に陥ることがないようにしてもらいたいもんだ。
「今回の打ち上げの予備期間は3月10日まで。これを過ぎると、また関係各所との協議が必要になってしまうので、目標としていた2022年度内の打ち上げは難しくなる。天候による延期の可能性なども考慮すると、2週間程度で対策を完了させ、まずは3月早々にも再打ち上げを目指すのではないだろうか。」
原因をキッチリ調べて、ちゃんと対策をすることが最優先だ。
「だいち3号には2年も待ってもらっているので、1日も早く宇宙に届けたい。しかし1日を慌てることで何かを失うのも良くない。衛星のプロマネとも相談して進めていきたい」
健全な態度だな。
ちょっと安心した・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(H3ロケット打ち上げ「失敗」? いえ「中止」です! 実は“まだ飛んでいない” その定義)
https://trafficnews.jp/post/124481/2
「ロケットの目的は、積荷である宇宙機(人工衛星や人工惑星、有人宇宙船などを総称した用語)を目指す軌道に送り届けることです。」
・成功=打ち上げの結果、宇宙機を目指す軌道に送り届けることができた。
・失敗=打ち上げの結果、何らかの原因で宇宙機の軌道投入に失敗した。
・部分的成功(部分的失敗)=宇宙機を軌道投入したが、目的の軌道ではなかった。または、複数機の打ち上げで一部の宇宙機の軌道投入に失敗した。
「今回の事態は、このなかにはありません。成功も失敗も“打ち上げ後”に決まるものですから、そもそも打ち上がっていない以上、「天候不順による打ち上げ中止(あるいは延期)」や「設備トラブルによる打ち上げ中止」と同様に、「ロケット側の不具合による、発射直前での打ち上げ中止」というのが最も順当な言い方ではないか」
一部に、今回の打ち上げについて「失敗」という話が出ていることから、少し丁寧に見てみようと思った。
この話題で、こんなに盛り上がったことについては、浮沈子的には「大成功」だと思っているけどな。
まあ、どうでもいいんですが。
引用した記事も、肝心なところはぼやけている。
ロジカルなポイントはただ一点だけ。
「失敗」は評価。
「中止」は行為。
土俵が違う。
中止されたことは事実には違いないから、大方のメディアが中止と報じている(後述)のは妥当だ。
失敗か成功かというのは、行為の結果に対する評価だから、結果が出る前から成否を論じるのは気が早いというわけだな。
メディアの観点からの視点も提示されている。
(国産ロケットH3の打ち上げは「失敗」である)
https://www.newsweekjapan.jp/nishitani/2023/02/h3.php
「2月18日付の朝刊各紙の見出し」
<朝日新聞> 新型「H3」打ち上げ中止
<毎日新聞> H3発射直前で中止
<読売新聞> H3打ち上げ直前中止
<日経新聞> H3打ち上げ「中止」
<産経新聞> H3打ち上げ中止
<東京新聞> H3ロケット発射できず
中止という表現についても、いささか問題はある。
「天候不順による打ち上げ中止(あるいは延期)」や「設備トラブルによる打ち上げ中止」(再掲)の事例では、中止という行為には明確な原因があって、そこに人間の判断が加わり、納得づくで行為に至らない「決断」が不可欠だ。
今回の事例で、中止か失敗かという話が出てくる背景の一つ(あまり意識はされてませんが)には、この、人間の決断の欠如があるのではないか。
何らかの危機的不具合があって、制御装置が勝手に作動したが、よく分からないから調べているなどという態度は、許せん!。
機械のせいにして、責任逃れをしているんじゃないのかあ?。
「失敗」と報道して、懲らしめてやる・・・。
「失敗」と表現した通信社の記者がそう考えたかどうかは知らない。
「今回は点火後に何らかの異常事態が発生し、爆発や墜落といった最悪の事態を回避するために、発射直前で打ち上げを「中止」する装置が作動したのだという。でも、打ち上げようと思っていたロケットを打ち上げることができなかったのだから、「失敗した」と形容するのが妥当だろう。」
「「中止」という言葉には、悪天候で取りやめたという程度の軽やかさ、大したことないよ、次はできるよ、という感じがある。やろうと思えばできたけど敢えてやめた場合にも、「中止」という言葉は使われる。」
なるほど、そういう見方(つまり、程度の問題?)もあるのか。
「客観的にどういう言葉で表すのが適切かを追求した共同通信の記者には、むしろあっぱれと言いたい。」
新鮮な見方だな。
もう一つは、成功か失敗かの判断基準をどこに置くかということだ。
定時定刻に予定通りに打ち上げられることを基準に置けば、明らかに失敗であり、議論の余地はない(もちろん、衛星も予定軌道にピタリと投入される)。
それ以外は、大失敗か、ふつーの失敗か、部分的失敗ということなわけだが(そうだったっけ?)、打ち上げることすらできなかったということは、それ以上の大失態(みっともない、ハズカシイ、だらしない、風上にも置けない、恥さらし、エトセエトセ・・・)であり、失敗よりもたちが悪いという評価基準になる(そんなあ!)。
むしろ、爆発炎上木っ端微塵になってくれた方が、評価的には上位になるに違いない(そうなのかあ?)。
それを期待して、毎回ファルコン9の打ち上げを楽しみにしている浮沈子的には、打ち上げ成功&1段目回収もドローン船の「Xマーク」のど真ん中などというのはサイテーだ(んだ、また金太郎飴かよ・・・)。
見世物としての打ち上げとして見た場合は、成功であれ失敗であれ、結果が出ることが重要なわけで、中止なんていう中途半端な状況は、失敗以下の評価ということになる。
まあ、どうでもいいんですが。
成功の評価基準を定刻打ち上げに置けば、天候不良などによる延期もまた、失敗の部類に入るに違いない。
軍事衛星の打ち上げでは、それさえ許されない場合を想定して、ペガサスなど、航空機からの発射手段を確保しているからな。
定刻に上がるかどうかを基準とすれば、失敗と中止は同じ土俵に上がり、評価と行為というボタンの掛け違いは解消される。
アロス3は、既に2年も待たされている衛星だからな。
その評価基準を持ち込むのは酷だろう。
税金を投入して、一般の国民には効果が分りづらい打ち上げロケット事業(浮沈子的には、見世物以外の意味はない!?)を行うなら、もう少し、その辺りを丁寧に「事前に」説明する必要があると感じる。
スクラブ(中断)されてから、いろいろ説明されても、全てが言い訳に聞こえるからな。
ニューズウィークの記事では、気になるくだりもある。
「まったく同じ現象がたとえばアメリカや中国あたりで起きていたら、われわれはどう反応するだろうか。
「ああ、今回は『失敗』したのだな」
と捉えるのが普通だ。」
SLS(アルテミス1)なんて、何べん失敗したかということになる(発射台に運ばれてからの期間も、半年くらい掛かったしな)。
発射台から整備棟に戻されたこともある。
しかし、それらを失敗と報じているメディアは、内外含めて見た記憶がない(SLSを蛇蝎の如く嫌っていたエリックバーガーですら、打ち上げ中止自体を「失敗」とは報じていなかった)。
その見方は、メディアとしてもふつーではない。
H3の先日の打ち上げ中止(中断)を「失敗」と形容することは、なかなかユニークだと感じる。
ほほう、そういう見方もあるのかと、感心させられた。
ミッションの成功基準は、当事者にとっては、業界の常識通り、衛星を所定の軌道に投入することだろうけど、一般的な見方の中には、定時に打ち上げが行われる点に置かれる場合もあるのだと。
まあ、確かに、現地に見物に行っている人たちは、がっかりするだろうし、残念だし、多少はムカつくかもしれないな(浮沈子なら、ブチ切れるかも:爆発してもいいから上げろよ!)。
衛星打ち上げ事業としても、中途半端な状況であることは間違いない(やむを得ないとは思うけど:次回打ち上げ予定が出るまでは、宙ぶらりんだしな)。
アウトリーチの観点からも、今回は「失敗」事例として整理した方がいいかも知れない。
「失敗」報道で盛り上がって注目を集めたからいいや、という態度ではまずかろう?。
一般人からすれば、莫大な予算を投じて行われる宇宙開発は、物価高騰と大増税の中で厳しい目線で見られている(たぶん)。
軍備拡張と、共通の技術基盤に立っていることもあるしな(そこは、評価が分かれるところかも)。
打ち上げ中止、再度のチャレンジで、どれだけの税金が投じられるのかは知らない(名目上は変わらなくても、実質的なコストは掛かっているからな)。
この国の常識的には、事を荒立てずに暖かく見守る中止という表現が並ぶ中、失敗という評価を得たということを、当事者には重く受け止めてもらいたい・・・。
今日は、朝から真面目にフィットネス。
昨日、朝一で行って、午後から2回目(ディスタンス、2か月くらいサボってるからな)と、Sプロにポセイドンの件で相談しようと思ってたんだが、体調不良(つーか、昼飯食い過ぎて腹具合がおかしくなった!)のためにパスしたからな。
今朝、朝一の体重測定では、禁断の72kgと出た(そんなあ!)。
昨年の最低体重(62.1kg)から、ほぼ10kgも増えている。
ヤバいな・・・。
ヤバ過ぎ!。
で、今日は必死に減量に取り組む(恥も外聞もなく・・・)。
クロストレーナーも、350kcal漕いだ(目標にしてたのは500kcalだったが、疲れてしまって果たせなかった)。
急に増やそうとしても、身体がついていかない。
その代わり、プールでは1500mくらい泳いで、帰宅後の計量では68kg台に戻した(実質、2kg位の減量だな:1日の変動の範囲内)。
で、昼頃、そのクロストレーナーを漕いでいる時に、NHKのニュースでH3が予定通り飛ばなかったことを知った。
(日本のH3ロケットの最初の打ち上げは、打ち上げの直前に中止されました)
https://spaceflightnow.com/2023/02/17/first-launch-of-japans-h3-rocket-aborted-moments-before-liftoff/
「H3 ロケットの 2 つの水素燃料メイン エンジンは、離陸の約 6.3 秒前に点火し、南西日本の種子島宇宙センターの火炎溝から排気ガスを送り出しました。しかし、H3 のデュアル ソリッド ロケット ブースターは、カウントダウンの音がゼロになったときに点灯しませんでした。」
「ロケットの自動カウントダウンシーケンス中に、第1段ロケットシステムが異常を検出し、固体ロケットブースター(SRB-3)の点火信号を送信しなかったため、本日の打ち上げはキャンセルされました」(午後のJAXAの発表)
我が国の報道では、中止なのか失敗なのかで揉めているけど、成功でない事だけは確かだな(S社的に言えば、発射台は壊れていないようだから成功かも知れないけど)。
不具合の原因は不明だが、ちゃんと対策して、再度の打ち上げに臨めばいいだけの話だ。
少なくとも、メインエンジンの点火試験としては成功だったかもしれない(規定推力まで上昇したのかどうかは未確認)。
まあ、どうでもいいんですが。
スティーブンクラークは、よく資料を読み込んでいて、過不足のない解説記事になっている。
浮沈子は、クロストレーナーを漕ぎながら、思わず笑ってしまった(午後のJAXAの発表前でしたが)。
初物だからな。
いろいろなことが起こるのは当然だ。
固体燃料ブースターではないけれど、デルタ4ヘビーも、サイドブースターの点火に失敗し、リフトオフがコールされたにもかかわらず上がらなかったことがあったからな。
ブースターではないけれど、複数のエンジンがクラスター化されているファルコン9自体が、リフトオフできなかったこともある。
失敗と呼びたければそう呼んでもいいけれど、それは本質的な話ではない。
打ち上げ時期が限定されている惑星探査ロケットとかが、ペイロード(探査機)を軌道に送り込めなかったりすれば、それはれっきとした失敗に当たる(予定通りのミッションを遂行できなくなるわけだからな)。
今回は、そういうクリティカルな話じゃない(たぶん)。
岡田プロマネは、予備期間とされている3月10日までに上げたいと言っているようだが、原因の究明と適切な対策の方が優先だろう。
打上げ再試行の時期は、それからでなければ決められっこない。
まあ、どうでもいいんですが。
H3は、エンジンの開発における遅延で、2年間遅れている。
ここで、多少時間を掛けたとしても、大きな支障が生じるわけじゃない(未確認)。
慌てずに、じっくりと煮詰めて再度の打ち上げに臨むべきだろう(年内くらいに上がれば上等じゃね?)。
外野は、早くうち上げろとせかしているようだが、そして、商業的にはその方がアピールするんだろうけど、拙速で打ち上げに臨んで、正真正銘の失敗になっちまったら元も子もないからな。
出だしでケチがついたことは確かだが、こういう話はいくらでもあるのだ。
浮沈子は、H3のコンセプトや存在意義、将来的な展望についてはあまり評価していないけど、目の前にある現物が無事に上がってもらいたいという気持ちは強い。
アルスのエリックバーガーが、打ち上げ前はSLSを散々こき下ろしていたくせに、上がっちまったら、あっさり宗旨替えしたこともあったしな(そうなのかあ?)。
打ち上げロケットファンとしては、上がったもん勝ちなわけだ(そういうことかあ?)。
ロケットも、ペイロード(ALOS3)も、もちろん、発射台も健全だと言われている。
挑戦や冒険に失敗はつきものだ。
S社を見習えとは、口が裂けても言えないけれど(トーゼンです!)、H3が、発射台で爆発炎上木っ端微塵を3回くらい繰り返しても、浮沈子は許そうと思っている(アモス6は実際そうなったし、スターシップは何回爆発したっけな・・・)。
そういう精神的土壌を育てない限り、この国の宇宙開発が世界に伍していくことはないだろう。
4回、5回ともなれば、何やってんだ!、という話になるかも知れないけどな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(H3ロケット初号機現地取材 - 異常を検知し打ち上げは中止に、エンジン起動から約6秒の間に何が起きた?)
https://news.mynavi.jp/techplus/article/20230218-2595919/
「SRB-3は固体ロケットなので、点火したらもう何があっても飛んで行ってしまう。」
突っ込んで悪いんだが、ロケットはふつー固体だ(燃料が固体なのでそう呼ぶ)。
(固体燃料ロケット)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BA%E4%BD%93%E7%87%83%E6%96%99%E3%83%AD%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88
「単に固体ロケットとも呼ばれる。」
まあいい。
「液体エンジンならもし異常が見つかっても、止めることができるからだ」
エンジンも概ね固体だけどな(液体ロケットと呼ぶことはあるようだが、液体エンジンという呼称はない!:この件は、ここまでにしよう・・・)。
「2022年11月に実施した「実機型タンクステージ燃焼試験」(CFT)では、SRB-3は非搭載だったものの、今回と同じ機体・同じ射点にて、LE-9エンジンの25秒間の燃焼を行い、正常に終了していた。CFTと違う条件の部分で問題が起きたのかどうか、という点が1つのポイントになるかもしれない。」
SRB-3の点火信号を送る信号線が繋がってなかったに違いない(そうなのかあ?)。
搭載機器の異常を検知するシステム(第1段制御用機器:詳細不明)が作動したということなので、そもそも点火信号は送られていなかったようだな(資料には、赤字で「着火信号未送信」とある)。
「この機器のログを解析することで、それほど時間はかけずに場所の特定はできるはずだが、その原因次第で対策内容は大きく変わってくる」
岡田プロマネは、メインエンジンは正常に立ち上がったと言っているが、うーん、怪しい・・・。
苦労して開発にこぎつけ、CFTをクリアしたことからの発言なんだろうが、解析は終わっていないからな。
専門家の話として、合否を判定するプログラムの設定値の誤りの可能性も指摘されている(あるある・・・)。
センサーの異常で、判定用のデータが正しく送られていない可能性だってある(SLSの3番エンジンとかな)。
浮沈子的には、成功だとか失敗だとかについては、初物ということもあっておおらかに見ているんだが、年度内の打ち上げに拘って拙速に陥ることがないようにしてもらいたいもんだ。
「今回の打ち上げの予備期間は3月10日まで。これを過ぎると、また関係各所との協議が必要になってしまうので、目標としていた2022年度内の打ち上げは難しくなる。天候による延期の可能性なども考慮すると、2週間程度で対策を完了させ、まずは3月早々にも再打ち上げを目指すのではないだろうか。」
原因をキッチリ調べて、ちゃんと対策をすることが最優先だ。
「だいち3号には2年も待ってもらっているので、1日も早く宇宙に届けたい。しかし1日を慌てることで何かを失うのも良くない。衛星のプロマネとも相談して進めていきたい」
健全な態度だな。
ちょっと安心した・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(H3ロケット打ち上げ「失敗」? いえ「中止」です! 実は“まだ飛んでいない” その定義)
https://trafficnews.jp/post/124481/2
「ロケットの目的は、積荷である宇宙機(人工衛星や人工惑星、有人宇宙船などを総称した用語)を目指す軌道に送り届けることです。」
・成功=打ち上げの結果、宇宙機を目指す軌道に送り届けることができた。
・失敗=打ち上げの結果、何らかの原因で宇宙機の軌道投入に失敗した。
・部分的成功(部分的失敗)=宇宙機を軌道投入したが、目的の軌道ではなかった。または、複数機の打ち上げで一部の宇宙機の軌道投入に失敗した。
「今回の事態は、このなかにはありません。成功も失敗も“打ち上げ後”に決まるものですから、そもそも打ち上がっていない以上、「天候不順による打ち上げ中止(あるいは延期)」や「設備トラブルによる打ち上げ中止」と同様に、「ロケット側の不具合による、発射直前での打ち上げ中止」というのが最も順当な言い方ではないか」
一部に、今回の打ち上げについて「失敗」という話が出ていることから、少し丁寧に見てみようと思った。
この話題で、こんなに盛り上がったことについては、浮沈子的には「大成功」だと思っているけどな。
まあ、どうでもいいんですが。
引用した記事も、肝心なところはぼやけている。
ロジカルなポイントはただ一点だけ。
「失敗」は評価。
「中止」は行為。
土俵が違う。
中止されたことは事実には違いないから、大方のメディアが中止と報じている(後述)のは妥当だ。
失敗か成功かというのは、行為の結果に対する評価だから、結果が出る前から成否を論じるのは気が早いというわけだな。
メディアの観点からの視点も提示されている。
(国産ロケットH3の打ち上げは「失敗」である)
https://www.newsweekjapan.jp/nishitani/2023/02/h3.php
「2月18日付の朝刊各紙の見出し」
<朝日新聞> 新型「H3」打ち上げ中止
<毎日新聞> H3発射直前で中止
<読売新聞> H3打ち上げ直前中止
<日経新聞> H3打ち上げ「中止」
<産経新聞> H3打ち上げ中止
<東京新聞> H3ロケット発射できず
中止という表現についても、いささか問題はある。
「天候不順による打ち上げ中止(あるいは延期)」や「設備トラブルによる打ち上げ中止」(再掲)の事例では、中止という行為には明確な原因があって、そこに人間の判断が加わり、納得づくで行為に至らない「決断」が不可欠だ。
今回の事例で、中止か失敗かという話が出てくる背景の一つ(あまり意識はされてませんが)には、この、人間の決断の欠如があるのではないか。
何らかの危機的不具合があって、制御装置が勝手に作動したが、よく分からないから調べているなどという態度は、許せん!。
機械のせいにして、責任逃れをしているんじゃないのかあ?。
「失敗」と報道して、懲らしめてやる・・・。
「失敗」と表現した通信社の記者がそう考えたかどうかは知らない。
「今回は点火後に何らかの異常事態が発生し、爆発や墜落といった最悪の事態を回避するために、発射直前で打ち上げを「中止」する装置が作動したのだという。でも、打ち上げようと思っていたロケットを打ち上げることができなかったのだから、「失敗した」と形容するのが妥当だろう。」
「「中止」という言葉には、悪天候で取りやめたという程度の軽やかさ、大したことないよ、次はできるよ、という感じがある。やろうと思えばできたけど敢えてやめた場合にも、「中止」という言葉は使われる。」
なるほど、そういう見方(つまり、程度の問題?)もあるのか。
「客観的にどういう言葉で表すのが適切かを追求した共同通信の記者には、むしろあっぱれと言いたい。」
新鮮な見方だな。
もう一つは、成功か失敗かの判断基準をどこに置くかということだ。
定時定刻に予定通りに打ち上げられることを基準に置けば、明らかに失敗であり、議論の余地はない(もちろん、衛星も予定軌道にピタリと投入される)。
それ以外は、大失敗か、ふつーの失敗か、部分的失敗ということなわけだが(そうだったっけ?)、打ち上げることすらできなかったということは、それ以上の大失態(みっともない、ハズカシイ、だらしない、風上にも置けない、恥さらし、エトセエトセ・・・)であり、失敗よりもたちが悪いという評価基準になる(そんなあ!)。
むしろ、爆発炎上木っ端微塵になってくれた方が、評価的には上位になるに違いない(そうなのかあ?)。
それを期待して、毎回ファルコン9の打ち上げを楽しみにしている浮沈子的には、打ち上げ成功&1段目回収もドローン船の「Xマーク」のど真ん中などというのはサイテーだ(んだ、また金太郎飴かよ・・・)。
見世物としての打ち上げとして見た場合は、成功であれ失敗であれ、結果が出ることが重要なわけで、中止なんていう中途半端な状況は、失敗以下の評価ということになる。
まあ、どうでもいいんですが。
成功の評価基準を定刻打ち上げに置けば、天候不良などによる延期もまた、失敗の部類に入るに違いない。
軍事衛星の打ち上げでは、それさえ許されない場合を想定して、ペガサスなど、航空機からの発射手段を確保しているからな。
定刻に上がるかどうかを基準とすれば、失敗と中止は同じ土俵に上がり、評価と行為というボタンの掛け違いは解消される。
アロス3は、既に2年も待たされている衛星だからな。
その評価基準を持ち込むのは酷だろう。
税金を投入して、一般の国民には効果が分りづらい打ち上げロケット事業(浮沈子的には、見世物以外の意味はない!?)を行うなら、もう少し、その辺りを丁寧に「事前に」説明する必要があると感じる。
スクラブ(中断)されてから、いろいろ説明されても、全てが言い訳に聞こえるからな。
ニューズウィークの記事では、気になるくだりもある。
「まったく同じ現象がたとえばアメリカや中国あたりで起きていたら、われわれはどう反応するだろうか。
「ああ、今回は『失敗』したのだな」
と捉えるのが普通だ。」
SLS(アルテミス1)なんて、何べん失敗したかということになる(発射台に運ばれてからの期間も、半年くらい掛かったしな)。
発射台から整備棟に戻されたこともある。
しかし、それらを失敗と報じているメディアは、内外含めて見た記憶がない(SLSを蛇蝎の如く嫌っていたエリックバーガーですら、打ち上げ中止自体を「失敗」とは報じていなかった)。
その見方は、メディアとしてもふつーではない。
H3の先日の打ち上げ中止(中断)を「失敗」と形容することは、なかなかユニークだと感じる。
ほほう、そういう見方もあるのかと、感心させられた。
ミッションの成功基準は、当事者にとっては、業界の常識通り、衛星を所定の軌道に投入することだろうけど、一般的な見方の中には、定時に打ち上げが行われる点に置かれる場合もあるのだと。
まあ、確かに、現地に見物に行っている人たちは、がっかりするだろうし、残念だし、多少はムカつくかもしれないな(浮沈子なら、ブチ切れるかも:爆発してもいいから上げろよ!)。
衛星打ち上げ事業としても、中途半端な状況であることは間違いない(やむを得ないとは思うけど:次回打ち上げ予定が出るまでは、宙ぶらりんだしな)。
アウトリーチの観点からも、今回は「失敗」事例として整理した方がいいかも知れない。
「失敗」報道で盛り上がって注目を集めたからいいや、という態度ではまずかろう?。
一般人からすれば、莫大な予算を投じて行われる宇宙開発は、物価高騰と大増税の中で厳しい目線で見られている(たぶん)。
軍備拡張と、共通の技術基盤に立っていることもあるしな(そこは、評価が分かれるところかも)。
打ち上げ中止、再度のチャレンジで、どれだけの税金が投じられるのかは知らない(名目上は変わらなくても、実質的なコストは掛かっているからな)。
この国の常識的には、事を荒立てずに暖かく見守る中止という表現が並ぶ中、失敗という評価を得たということを、当事者には重く受け止めてもらいたい・・・。
🐱ISS:ロシア機冷却液漏出:納得のいく説明と合理的な対策を ― 2023年02月17日 03:10
ISS:ロシア機冷却液漏出:納得のいく説明と合理的な対策を
(ロシアは次のソユーズの打ち上げを延期し、冷却液漏れの評価を待つ)
https://spaceflightnow.com/2023/02/13/russia-delays-next-soyuz-launch-pending-assessment-of-coolant-leaks/
「ソユーズ MS-22 宇宙船は 3 人の乗組員を安全に帰還させることができないと結論付け、次のソユーズ MS-23 を乗組員なしで打ち上げることを選択しました。」
「先週の土曜日、プログレスの貨物船は明らかに関係のない事件で突然クーラントを失いました。破損したソユーズとは異なり、進行状況の問題の原因は、宇宙ステーションのカメラには見えない車両の側面で発生しました。エンジニアは、別の影響が発生したかどうか、つまりコンポーネントが故障したかどうかをまだ知りません。」
「緊急事態の原因が特定されるまで、ソユーズMS-23宇宙船の無人モードでの打ち上げを2023年3月まで延期する決定が下されました。」
「乗組員の生命と健康を脅かすものは何もないことを強調します」
うーん、脅かされているのは明白だと思うんだがな。
乗員が乗れない、しかもぶっ壊れちまったプログレスMS-21(プログレス 82)が離脱できずにくっ付いてて、救命艇としても活用されるソユーズMSー23が打ち上げられないわけだからな。
もちろん、プログレスMS-21が無事に離脱できるかどうかも確認しなければならない。
機器の点検を行ったり、スラスターの噴射が出来るかどうかを試したり、もし仮に、本当に冷却液が漏出しちまってるなら、スラスターの制御装置が加熱して暴走しないかを確認する必要もある。
最悪の場合、ISSに猛スピードで突っ込んでくる可能性もあるからな。
ある程度の健全性が確認できるまでは、離脱させることもできないという判断は正しい。
原因が何であるかを問うことも必要(そうでないと、合理的な対策が取れないからな)だが、現状の把握は最優先だ。
カナダアーム2で確認を行ったことは、NASAブログでも報じられている。
(Roscosmos が Soyuz、Progress Vehicle をレビュー。科学と貨物運用で乗組員は忙しい)
https://blogs.nasa.gov/spacestation/2023/02/15/roscosmos-reviews-soyuz-progress-vehicle-science-and-cargo-ops-keep-crew-busy/
「ロスコスモス ミッション コントロール センターのエンジニアは、2 月 11 日に特定されたプログレス 82貨物宇宙船からの冷却剤漏れを引き続き評価しています。貨物宇宙船は、2022 年 10 月からステーションのポイスク モジュールにドッキングされています。NASA はロスコスモスが画像を収集するのを支援してきましたCanadaarm-2を使用して 82 を進めます。」
「無人ソユーズ MS-23 代替宇宙船の国際宇宙ステーションへの打ち上げ日は検討中です。ソユーズ MS-23 宇宙船は、2 月 19 日日曜日に国際宇宙ステーションに打ち上げられる予定で、12 月に独自の外部冷却ループ リークに見舞われた後、ソユーズ MS-22 宇宙船に取って代わりました。NASAのフランク・ルビオ宇宙飛行士とロスコスモス宇宙飛行士のセルゲイ・プロコピエフとドミトリー・ペテリンは、10月にMS-22に乗って宇宙ステーションに到着し、今年後半にソユーズMS-23宇宙船に乗って地球に戻る予定です.」
「Roscosmos のエンジニアは、Progress 82 宇宙船と Soyuz MS-22 宇宙船の両方からの冷却剤損失の原因を調査し続けています。乗組員は、通常の宇宙ステーションの運用と科学研究を続けています。」
メディアは、微小隕石の衝突が続いたことを否定しているけど、そして、その代わりの説明として、製造に係る問題点を指摘しているけれど、浮沈子的には納得いかない(前回の漏出の調査では、それはないことになってたハズだ)。
この時期になって、ようやく公開してきたソユーズMS-22の冷却液の漏出個所の画像(なぜ、このタイミングで出したんだあ?)を見ても、何が原因なのかは分からない。
穴の淵のさらなる拡大画像が必要だな。
もし、地上で模擬試験(同じ材料への弾丸などの貫通試験)でも行っているなら、その情報も公開すべきだろう(穴の周囲の形状等の比較写真も欲しいな)。
代替として打ち上げられるソユーズMS-23の外部冷却ループについては、万が一、製造上の問題が起きては困るから、二重三重にチェックをして送り出すという。
(ISSの「プログレスMS-21」補給船から冷却材漏れ、昨年と同様のトラブルか?)
https://news.mynavi.jp/techplus/article/20230214-2591888/
「ソユーズMS-22の事故原因は微小隕石の衝突と考えているが、予防措置として、ソユーズMS-23の熱制御システムを『ダブルチェック、トリプルチェック』した」
鳥嶋さんの記事の時点では、ソユーズMS-23の打ち上げ延期の情報は出ていなかったようだ。
「現時点では、プログレスMS-21の状況がISSの飛行計画に変更をもたらすことはない」
「しかし、ソユーズMS-23に追加の試験や部品の交換などが必要となれば、打ち上げの延期は避けられない。そればかりかソユーズそのものがしばらく飛行停止を強いられる可能性もある。あるいは結論がどうあれ、調査が長引くことも考えられる。」
「いずれにしても、その場合には、プロコピエフ氏ら3人の宇宙飛行士の帰還方法、今後のISSの運用計画などをめぐって、さらなる影響と混乱が生じることになろう。」
浮沈子的には、帰還可能な状況になったら、さっさと下ろしてしまうのが一番だと思うんだがな。
微小隕石が当たって、救命艇としての機能が果たせない状況になるなら、ドッキング中は遮蔽版を設けるなど、次善の対策も必要かもしれない(テキトーです)。
浮沈子的には、当初の「減圧」報道が気になって仕方ない。
イベントが発生した際に、排気物品を満載したソユーズのハッチが閉じていたことはテレグラムの投稿で明らかになっている。
NASAのブログでは、ハッチが開いていると明言しているから、それが本当なら、原因が不明のままでわざわざ開いたことになる。
可能性としては、プログレスMS-21の機械船の放熱を、内部冷却ループ(帰還船、軌道船とは、内部冷却ループが繋がっています)を通じて、開放したハッチからISS側へ逃がすという理由が考えられなくもない。
しかし、どこからリークしているのかもわからず、船体の健全性も明らかでない時点では、リスクが大きい対策のような気もする。
今後、同じ様な事象が繰り返される可能性に備えて、ISS側に熱交換器を設けて、内部ループを接続できるようにする必要があるのではないか。
が、まあ、そういう抜本的な対策は行われず、余命僅かなISSの運用中に繰り返されないように、祈るだけに終わる気がするがな・・・。
まあ、どうでもいいんですが。
「今後打ち上げ予定の宇宙船や補給船に影響を与える可能性があるため、これが他の機体にも共通する事象ではないことを確認する必要があります。打ち上げ準備作業、機体や部品に使用された材料、熱制御システムの組み立てに関して分析を行う予定です」
いままでの長年の運用で、同様の事象が起こったという話は聞かない。
ここにきて立て続けなわけだ。
地上の船(船だから、概ね水上ですが)では、神棚が祭ってあったりするんだが、ISSにそういうのがあるという話は聞かない。
もしあるなら、よーく拝んでおいた方がいいような気がするんだがな。
まあ、どうでもいいんですが。
それよりも、納得のいく説明と合理的な対策が必要だ。
事態は既に深刻化している(ソユーズの打ち上げが延期されたわけだからな)。
もちろん、もっとシビアな事態の想定や、それに対応するための訓練も受けているだろうけど、トラブルが立て続けに起こって、事態が動的に複雑化していく中で可能な対応は、どんどん限られてくる。
訓練で想定されていた以外の状況が次々と発生し、そういった状況の中で、常に最善の判断が行われるとは限らない。
潔く撤退して、次の機会を待つのがよろしい。
仮にISSが消えてなくなったとしても、地球上の生活が困ってしまうことなどないのだ。
人類の宇宙進出にとっては、重要な橋頭保を失うことになるかも知れないが、既に中国が宇宙ステーションを運用しているからな。
何も心配はいらない(って、それはそれで米国にとっては大問題だろうけどな)。
まあいい。
いずれにしても、今回の事象の発表の仕方とその後の推移を見ていて、不自然な点が多々あり、浮沈子的には納得がいかない。
ここ数日というもの、不眠症に悩まされていて、ああでもない、こうでもないと、妄想を巡らしてしまう。
さすがに、「減圧」という言葉は見られなくなり、「冷却剤漏れ」などという表現に変わってきている。
それは、情報統制が徹底してきた結果かもしれないけどな(ううーっ、また妄想が・・・)。
これで、打ち上げられたソユーズMS-23の冷却液が漏れたりしたら、どーすんだろうな・・・。
(ロシアは次のソユーズの打ち上げを延期し、冷却液漏れの評価を待つ)
https://spaceflightnow.com/2023/02/13/russia-delays-next-soyuz-launch-pending-assessment-of-coolant-leaks/
「ソユーズ MS-22 宇宙船は 3 人の乗組員を安全に帰還させることができないと結論付け、次のソユーズ MS-23 を乗組員なしで打ち上げることを選択しました。」
「先週の土曜日、プログレスの貨物船は明らかに関係のない事件で突然クーラントを失いました。破損したソユーズとは異なり、進行状況の問題の原因は、宇宙ステーションのカメラには見えない車両の側面で発生しました。エンジニアは、別の影響が発生したかどうか、つまりコンポーネントが故障したかどうかをまだ知りません。」
「緊急事態の原因が特定されるまで、ソユーズMS-23宇宙船の無人モードでの打ち上げを2023年3月まで延期する決定が下されました。」
「乗組員の生命と健康を脅かすものは何もないことを強調します」
うーん、脅かされているのは明白だと思うんだがな。
乗員が乗れない、しかもぶっ壊れちまったプログレスMS-21(プログレス 82)が離脱できずにくっ付いてて、救命艇としても活用されるソユーズMSー23が打ち上げられないわけだからな。
もちろん、プログレスMS-21が無事に離脱できるかどうかも確認しなければならない。
機器の点検を行ったり、スラスターの噴射が出来るかどうかを試したり、もし仮に、本当に冷却液が漏出しちまってるなら、スラスターの制御装置が加熱して暴走しないかを確認する必要もある。
最悪の場合、ISSに猛スピードで突っ込んでくる可能性もあるからな。
ある程度の健全性が確認できるまでは、離脱させることもできないという判断は正しい。
原因が何であるかを問うことも必要(そうでないと、合理的な対策が取れないからな)だが、現状の把握は最優先だ。
カナダアーム2で確認を行ったことは、NASAブログでも報じられている。
(Roscosmos が Soyuz、Progress Vehicle をレビュー。科学と貨物運用で乗組員は忙しい)
https://blogs.nasa.gov/spacestation/2023/02/15/roscosmos-reviews-soyuz-progress-vehicle-science-and-cargo-ops-keep-crew-busy/
「ロスコスモス ミッション コントロール センターのエンジニアは、2 月 11 日に特定されたプログレス 82貨物宇宙船からの冷却剤漏れを引き続き評価しています。貨物宇宙船は、2022 年 10 月からステーションのポイスク モジュールにドッキングされています。NASA はロスコスモスが画像を収集するのを支援してきましたCanadaarm-2を使用して 82 を進めます。」
「無人ソユーズ MS-23 代替宇宙船の国際宇宙ステーションへの打ち上げ日は検討中です。ソユーズ MS-23 宇宙船は、2 月 19 日日曜日に国際宇宙ステーションに打ち上げられる予定で、12 月に独自の外部冷却ループ リークに見舞われた後、ソユーズ MS-22 宇宙船に取って代わりました。NASAのフランク・ルビオ宇宙飛行士とロスコスモス宇宙飛行士のセルゲイ・プロコピエフとドミトリー・ペテリンは、10月にMS-22に乗って宇宙ステーションに到着し、今年後半にソユーズMS-23宇宙船に乗って地球に戻る予定です.」
「Roscosmos のエンジニアは、Progress 82 宇宙船と Soyuz MS-22 宇宙船の両方からの冷却剤損失の原因を調査し続けています。乗組員は、通常の宇宙ステーションの運用と科学研究を続けています。」
メディアは、微小隕石の衝突が続いたことを否定しているけど、そして、その代わりの説明として、製造に係る問題点を指摘しているけれど、浮沈子的には納得いかない(前回の漏出の調査では、それはないことになってたハズだ)。
この時期になって、ようやく公開してきたソユーズMS-22の冷却液の漏出個所の画像(なぜ、このタイミングで出したんだあ?)を見ても、何が原因なのかは分からない。
穴の淵のさらなる拡大画像が必要だな。
もし、地上で模擬試験(同じ材料への弾丸などの貫通試験)でも行っているなら、その情報も公開すべきだろう(穴の周囲の形状等の比較写真も欲しいな)。
代替として打ち上げられるソユーズMS-23の外部冷却ループについては、万が一、製造上の問題が起きては困るから、二重三重にチェックをして送り出すという。
(ISSの「プログレスMS-21」補給船から冷却材漏れ、昨年と同様のトラブルか?)
https://news.mynavi.jp/techplus/article/20230214-2591888/
「ソユーズMS-22の事故原因は微小隕石の衝突と考えているが、予防措置として、ソユーズMS-23の熱制御システムを『ダブルチェック、トリプルチェック』した」
鳥嶋さんの記事の時点では、ソユーズMS-23の打ち上げ延期の情報は出ていなかったようだ。
「現時点では、プログレスMS-21の状況がISSの飛行計画に変更をもたらすことはない」
「しかし、ソユーズMS-23に追加の試験や部品の交換などが必要となれば、打ち上げの延期は避けられない。そればかりかソユーズそのものがしばらく飛行停止を強いられる可能性もある。あるいは結論がどうあれ、調査が長引くことも考えられる。」
「いずれにしても、その場合には、プロコピエフ氏ら3人の宇宙飛行士の帰還方法、今後のISSの運用計画などをめぐって、さらなる影響と混乱が生じることになろう。」
浮沈子的には、帰還可能な状況になったら、さっさと下ろしてしまうのが一番だと思うんだがな。
微小隕石が当たって、救命艇としての機能が果たせない状況になるなら、ドッキング中は遮蔽版を設けるなど、次善の対策も必要かもしれない(テキトーです)。
浮沈子的には、当初の「減圧」報道が気になって仕方ない。
イベントが発生した際に、排気物品を満載したソユーズのハッチが閉じていたことはテレグラムの投稿で明らかになっている。
NASAのブログでは、ハッチが開いていると明言しているから、それが本当なら、原因が不明のままでわざわざ開いたことになる。
可能性としては、プログレスMS-21の機械船の放熱を、内部冷却ループ(帰還船、軌道船とは、内部冷却ループが繋がっています)を通じて、開放したハッチからISS側へ逃がすという理由が考えられなくもない。
しかし、どこからリークしているのかもわからず、船体の健全性も明らかでない時点では、リスクが大きい対策のような気もする。
今後、同じ様な事象が繰り返される可能性に備えて、ISS側に熱交換器を設けて、内部ループを接続できるようにする必要があるのではないか。
が、まあ、そういう抜本的な対策は行われず、余命僅かなISSの運用中に繰り返されないように、祈るだけに終わる気がするがな・・・。
まあ、どうでもいいんですが。
「今後打ち上げ予定の宇宙船や補給船に影響を与える可能性があるため、これが他の機体にも共通する事象ではないことを確認する必要があります。打ち上げ準備作業、機体や部品に使用された材料、熱制御システムの組み立てに関して分析を行う予定です」
いままでの長年の運用で、同様の事象が起こったという話は聞かない。
ここにきて立て続けなわけだ。
地上の船(船だから、概ね水上ですが)では、神棚が祭ってあったりするんだが、ISSにそういうのがあるという話は聞かない。
もしあるなら、よーく拝んでおいた方がいいような気がするんだがな。
まあ、どうでもいいんですが。
それよりも、納得のいく説明と合理的な対策が必要だ。
事態は既に深刻化している(ソユーズの打ち上げが延期されたわけだからな)。
もちろん、もっとシビアな事態の想定や、それに対応するための訓練も受けているだろうけど、トラブルが立て続けに起こって、事態が動的に複雑化していく中で可能な対応は、どんどん限られてくる。
訓練で想定されていた以外の状況が次々と発生し、そういった状況の中で、常に最善の判断が行われるとは限らない。
潔く撤退して、次の機会を待つのがよろしい。
仮にISSが消えてなくなったとしても、地球上の生活が困ってしまうことなどないのだ。
人類の宇宙進出にとっては、重要な橋頭保を失うことになるかも知れないが、既に中国が宇宙ステーションを運用しているからな。
何も心配はいらない(って、それはそれで米国にとっては大問題だろうけどな)。
まあいい。
いずれにしても、今回の事象の発表の仕方とその後の推移を見ていて、不自然な点が多々あり、浮沈子的には納得がいかない。
ここ数日というもの、不眠症に悩まされていて、ああでもない、こうでもないと、妄想を巡らしてしまう。
さすがに、「減圧」という言葉は見られなくなり、「冷却剤漏れ」などという表現に変わってきている。
それは、情報統制が徹底してきた結果かもしれないけどな(ううーっ、また妄想が・・・)。
これで、打ち上げられたソユーズMS-23の冷却液が漏れたりしたら、どーすんだろうな・・・。
🐱礼儀正しいH3の評価 ― 2023年02月16日 21:46
礼儀正しいH3の評価
(10年間の開発を経て、日本のH3ロケットはデビューの準備ができています)
https://arstechnica.com/science/2023/02/after-a-decade-in-development-japans-h3-rocket-is-ready-for-its-debut/
エリックバーガーは、いくつかの問題提起をしている。
①低価格なのか
②高頻度なのか
③遅過ぎないか
④利点はあるか
⑤再使用なのか
④の利点としては、信頼性(ミッション成功率と打ち上げ頻度による使い勝手の良さ)が含まれる。
「H3 ロケットが今週発射場所に移動するため、時代遅れになると言っているわけではありません。」(言ってるだろう!?。)
「過去 10 年間で打ち上げの世界は大きく変化したため、完全に使い捨て可能なロケットの世界で最後の主要な開発プロジェクトの 1 つになる可能性があります。」
今後10年間で打上げの世界が大きく変化しないかどうかは分からない。
再使用なんてキワモノな技術は廃れ、やっぱ使い捨てがいいよねという時代に逆戻りするかもしれないし(SLSは、そうやって生まれた)。
流行り廃りの波なのか、逆戻りのない技術の流れなのかは、慎重に見極める必要がある。
使い捨てロケットの開発は、世界中で今も続いているしな。
・米国:バルカン(1段目のエンジンモジュールは、将来再使用かも)
・インド:GSLV、PSLV、SSLV
・ロシア:アンガラ(バイカルブースターは凍結?)
・中国:長征9号(ブースターは再使用の可能性:後述)
・欧州:アリアン6(将来再使用かも:後述)
ぶっちゃけ、エリックバーガーの見立てとしては、ファルコン9と競合するにしても、世界市場での競争力は皆無ということなわけだ(そうなのかあ?)。
「私はその価格に固執します」
「そして、それはH3の開発に対する私たちの政府からの要件です。それができない場合、それを達成できない場合、私たちの開発プログラムは完全に中止されます。」
ステークホルダーは衛星市場じゃないからな。
JAXAが金を払う限り、開発がとん挫することはない。
スペースジェットはボツになったけど、H3は国策だからな。
それでも、時代に取り残されまいと、コストダウンの方向に舵を切ったことは評価されていい。
固体燃料ブースターを装着しない仕様では、従来の半分程度のコストを叩き出して見せた(えーと、そこまではまだ行っていませんけど)。
薄くなった儲けは、打ち上げ頻度を倍増して稼ぐ(といっても、年4回が8回になる程度ですが)。
今後、10年程度使い続ければ、数千億円の開発費の方も、間延びして割安になるかも知れない。
ファルコンシリーズと比較しては不公平かもしれないが、今年、100回の打ち上げ目標を立てているわけだからな。
H3の10年分より多い。
やれやれ・・・。
ショットウェルの話では、毎日数十機の打ち上げを目指しているスターシップだと、数日分ということになる。
以前にもこのブログで触れたけど、LE-9エンジンは、再使用には不向きだ。
部品点数を絞り、熱交換効率を上げたツケが、燃焼室の破壊とタービンブレードの亀裂を生んだ。
両者とも、エンジンのコアな部分なわけで、そこにストレスが掛かるエンジンを、回収して再使用するわけにはいかない。
効率的なエンジン開発の技法(シミュレーションの多用と、サブシステムモデルの作成による検証)は使えるかもしれないけど、エンジンそのものは、あくまでも使い捨てを前提とした行き止まりの技術に終わる。
先がないのだ・・・。
推進剤にしても、米国からの技術導入の経緯から、我が国の基幹ロケットは一貫して水素酸素系でやってきているけど、世界の趨勢はメタン酸素系に移行しつつあるように見える。
推進剤の比推力(燃費?)では水素が有利だが、エネルギー密度はメタンが大きい。
再使用エンジンとして考えた時に、どちらが有利なのかは知らない。
もし、我が国のロケットがメタン酸素系を指向するようなら、新たな技術の蓄積が必要となる(LNGエンジンの知見が生かせるのかは不明)。
欧州では、新たな燃料系のロケット開発が始まっている。
(Themis タンク試験は、ESA の再利用性への道のりにおける画期的な出来事です)
https://www.nasaspaceflight.com/2021/12/themis-tanking-test-esa/
「ESA (欧州宇宙機関) は、再利用可能なロケットの開発に向けて大きな一歩を踏み出し、Themis ビークルの一連のタンク テストを完了しました。」
「その最終的な目標は、2030 年代に再利用可能な第 1 段階を備えたロケットを開発することです。」
素晴らしく遅い開発目標だな(ファルコン9が再使用に成功したのは2017年)。
「ロケットのプロメテウス エンジンは、ドイツのランポルズハウゼンにある P5 テスト スタンドで一連のテスト発射の準備が行われています。」
どこかで聞いたような地名だな(ハクトRの製造拠点)。
「Prometheus エンジンの開発は、ESA の FLPP (Future Launchers Preparatory Programme) を通じて資金提供を受けて 2017 年に開始されました。これは、メタンと液体酸素 (メタロックス) を燃焼させるオープンサイクル エンジンで、約 980 キロニュートン (100 トン) の推力を生成すると予想されます。」
「Prometheus は、Themis で飛行するだけでなく、2030 年代にデビューする可能性のある、現在 Ariane Next として知られている ArianeGroup の再利用可能な後継ロケット、Ariane 6 に動力を供給することが期待されています。」
全ては、2030年代ということだな(そう言っている連中が、全員引退した後の話ということなわけだ)。
「Themis のテストの次のステップでは、エンジンを搭載した車両に統合テストを実施します。このテストは、エンジン テストに使用されたのと同じ PF20 スタンドで行われます。この段階のテストが完了すると、運用はスウェーデンのキルナにあるエスレンジ宇宙センターに移され、2023 年に新しいテミス飛行デモンストレーターで飛行テストが開始される予定です。」
プロメテウスエンジンの実質的なテストベッドであるテミスロケットの方は、着々と進行している。
欧州は、基幹ロケットを再使用化するに当たって、再使用コンセプトを検証するためのロケットを飛ばそうとしているわけだ。
慎重だな。
発射台が壊れないのが成功だとか言っている、どこかの会社とは異なる。
まあいい。
記事にもあるように、ファルコン9の開発の際には、グラスホッパーが似たような役割を果たした。
記事では、CALLISTO (Cooperative Action Leading to Launcher Innovation in Stage Toss-Back Operations) についても紹介されている。
「DLR (ドイツ航空宇宙センター) および JAXA (宇宙航空研究開発機構) と連携して実施されています。」
「CALLISTO ロケットは、長さ約 15 メートル、直径 1 メートルになると予想されています。再利用可能な極低温エンジンを搭載し、高度 30 ~ 40 キロメートルまで推進してから地球に帰還します。CALLISTO は早ければ 2022 年に飛行する予定」
(CALLISTO)
https://ja.wikipedia.org/wiki/CALLISTO
「CALLISTOは液体酸素/液体水素を燃料とする1段式ロケットで、ロケットエンジンや後部胴体、液体酸素タンクをJAXAが、降着装置や液体水素タンク、機首部構造、空力舵面をDLRが、地上設備をCNESが分担する。2020年度から開発が始まり、2024年度の打ち上げを目指す。打ち上げはCNESのギアナ宇宙センターで行う。」
「JAXAはCALLISTOの成果を元に、将来の大型ロケットにおいて1段目再使用を行うかを検討する考えを示している」
欧州は、メインストリームのメタン酸素系だけではなく、水素酸素系の推進剤による再使用も研究対象としている(我が国は、そっちだけだがな)。
抜かりはない・・・。
が、見てきて思うのは、再使用ロケットというのは、たとえ第1段目だけだとしても、多くのロケット開発においては「部屋の中のゾウ」なわけで、S社の成功だけでは不十分と見ているわけだ。
コストとゲインの詳細が公表されているわけじゃないからな。
国家機関が公費を投じて開発するには、そこんとこは疎かにはできない。
S社は、非公開企業だしな。
ぶっ飛んだCEOのツイッターだけが頼りだ(そうなのかあ?)。
後追いする立場としては、先行するプロジェクトで十分に費用対効果を検証して、確実に開発を進める必要がある。
もっとも、その効果が明らかになって、追随しようとした時(2030年代)には、打ち上げ市場自体がごっそりと完全再使用のスターシップに乗っ取られているということもあり得る。
まあ、どうでもいいんですが。
世界の宇宙開発から孤立している中国(孤立していても、全世界の打ち上げの3分の1は中国ですが:他の3分の1がS社で、その他大勢が3分の1)も、再使用を目指して動き始めている。
(中国、長征9号ロケットで再使用型ブースター導入へ)
https://uchubiz.com/article/new9652/
「「長征9号」について、使い捨て型ブースターではなく再使用型ブースターを選択する意向を表明」
「格子状のグリッドフィンを備え、サイドブースターのない長征9号の新型も展示」
「設計はまだ確定しておらず、最適な経路を選択しながら、打ち上げ能力を向上させるという目標を達成する」
中国においてさえ、部屋の中のゾウなわけだ(そうなのかあ?)。
再使用ロケットは、世界の開発者が目指す夢だが、同時に極めて危険な夢でもある。
米国は2度の大事故を起こし、14人の犠牲者を払ってきた。
スペースシャトルという再使用ロケットシステムは、退役に追い込まれ、NASAは、それ以降、再使用打ち上げシステムの開発を断念させられた経緯がある。
が、のど元過ぎれば熱さを忘れるのは人間の性だ(そういうことかあ?)。
オリオン宇宙船は、10回程度の再使用を想定して設計されていると言われる。
ISSタクシーに使われているクルードラゴンも、5回くらいは再使用されるだろう。
スターライナーも、10回程度の再使用だしな。
NASAは、そもそも初代ドラゴンの開発にも金を投じているからな(ファルコン9の再使用は、S社の自前ということになっている)。
が、HLSにおいては、スターシップの開発自体に出資している(一部ですが)。
再使用ロケットは、NASAにとっては部屋の中のゾウどころか、絶体絶命な鬼門なわけだ。
それでも、米国自体はX-37Bを継続するなどして、有翼機による再使用(使い捨ての有翼機はあり得ません!)に拘り続けている(ドリームチェイサーも、まずは貨物機として導入予定だしな)。
本当に、再使用ロケットはトレンドとして定着するのか。
21世紀が、ロケット革命の世紀として、人類史上に記録されることになるのかは分からない。
ファルコンシリーズは、確かに市場を席巻しつつある。
ソユーズロケットが、西側から干されている現在は、特にそうだ。
我が国の基幹ロケットが、再使用に踏み切るのは、あるとしても、おそらく次の次、つまり2040年代以降になるだろう(そんなあ!)。
それには、ちゃんとした理由がある。
ファルコンシリーズが再使用に踏み切れたのは、多数の打ち上げ市場が確保できるという見通しがあったからだ。
政府需要だけでは、おそらく再使用ロケットの開発のインセンティブは引き出せない。
事実、それに依存していたULAは、追い詰められるまで再使用を行う気はなかったからな(ひょっとすると、今でもないかも!)。
我が国で、年間8回程度の打ち上げ(アルスの記事による:プロマネは6回程度と言ってたような記憶が・・・)では、再使用技術の開発需要を喚起することはできないし、おそらく割に合わないだろう。
我が国は、向こう20年に渡って、完全使い捨てロケットを運用し続けることになる。
その後のことは分からないけど、ひょっとしたら、打ち上げロケット開発から撤退することになるかも知れない。
2040年代になれば、打ち上げロケットはコモディティ化して、中国からでもロシアからでもインドからでも、安くて高品質なサービスをいくらでも調達できるようになるからな(そうなのかあ?)。
もちろん、S社からは、一桁も二桁も安いサービスを買える。
重工は、スペースジェットと同じように、新規開発から撤退することになるわけだ。
石播は残る可能性が高い。
兵器産業との兼ね合いがあるからな。
即時発射可能な弾道ミサイル(そんなもんが、2040年代に残ってるかどうかは知りませんが)との共通技術だ。
民需から始まったロケット開発は、軍需に転用されて生き残ることになるわけだ(そうなのかあ?)。
うーん、今日も、いい感じの妄想が膨らみだしたな。
エリックバーガーは、最後の使い捨てロケット開発と言ってたけど、弾道ミサイル技術が生き残ることは確実だ(そうなのかあ?)。
ミサイルは、間違いなく使い捨てだしな(そういうことかあ?)。
昔(米ソ冷戦時代)は、相互確証破壊(MAD)が流行の最先端(?)だったが、核兵器の拡散とロケット技術(ミサイル技術)の向上から、これからは全世界的確証破壊の時代になるのかも知れないな(そんなあ!)。
ウクライナが、核兵器と中距離弾道ミサイルを1万発くらい持っていたら、ロシアが軍事侵攻したかどうかは大いに疑問だ。
ソ連崩壊時に、米国がウクライナの核武装を解除したのは、大いなる失敗だったわけで、現在の湯水のような軍事援助は、きっとその償いに相違ない(そうなのかあ?)。
東部南部だけでなく、ロシアの侵攻がウクライナ全土に及ぶことになれば、冗談抜きでウクライナの再核武装の可能性も出てくる(対戦車砲→ハイマース→M1エイブラムス→F-16戦闘機→中距離弾道ミサイル→核弾頭!)。
もっとも、浮沈子の妄想の中では、ウクライナは核弾頭を隠し持っていて、プーチンも迂闊には手を出せないことになっている(テキトーです)。
運搬手段を与えれば、明日にでもモスクワに落とすに違いない(そうなのかあ?)。
全世界が核兵器の報復合戦に怯えながら過ごす日々が、再び訪れようとしている。
もう、面倒くさいから、宇宙空間にいくらでも核兵器を配備して、いつでも、どこからでも、好きな時に好きな所に落とせるようにすればいいのではないのか。
軌道上が衛星核兵器で溢れかえり、それらがケスラーシンドロームを起こして、地球低軌道に新たなバンアレン帯を形成することになる(核兵器は、そう簡単には爆発しません!)。
原子力ロケットの名を借りて、そんな事態が密かに進展することになるんじゃないかと、浮沈子的には妄想の翼を広げてるんだがな・・・。
(10年間の開発を経て、日本のH3ロケットはデビューの準備ができています)
https://arstechnica.com/science/2023/02/after-a-decade-in-development-japans-h3-rocket-is-ready-for-its-debut/
エリックバーガーは、いくつかの問題提起をしている。
①低価格なのか
②高頻度なのか
③遅過ぎないか
④利点はあるか
⑤再使用なのか
④の利点としては、信頼性(ミッション成功率と打ち上げ頻度による使い勝手の良さ)が含まれる。
「H3 ロケットが今週発射場所に移動するため、時代遅れになると言っているわけではありません。」(言ってるだろう!?。)
「過去 10 年間で打ち上げの世界は大きく変化したため、完全に使い捨て可能なロケットの世界で最後の主要な開発プロジェクトの 1 つになる可能性があります。」
今後10年間で打上げの世界が大きく変化しないかどうかは分からない。
再使用なんてキワモノな技術は廃れ、やっぱ使い捨てがいいよねという時代に逆戻りするかもしれないし(SLSは、そうやって生まれた)。
流行り廃りの波なのか、逆戻りのない技術の流れなのかは、慎重に見極める必要がある。
使い捨てロケットの開発は、世界中で今も続いているしな。
・米国:バルカン(1段目のエンジンモジュールは、将来再使用かも)
・インド:GSLV、PSLV、SSLV
・ロシア:アンガラ(バイカルブースターは凍結?)
・中国:長征9号(ブースターは再使用の可能性:後述)
・欧州:アリアン6(将来再使用かも:後述)
ぶっちゃけ、エリックバーガーの見立てとしては、ファルコン9と競合するにしても、世界市場での競争力は皆無ということなわけだ(そうなのかあ?)。
「私はその価格に固執します」
「そして、それはH3の開発に対する私たちの政府からの要件です。それができない場合、それを達成できない場合、私たちの開発プログラムは完全に中止されます。」
ステークホルダーは衛星市場じゃないからな。
JAXAが金を払う限り、開発がとん挫することはない。
スペースジェットはボツになったけど、H3は国策だからな。
それでも、時代に取り残されまいと、コストダウンの方向に舵を切ったことは評価されていい。
固体燃料ブースターを装着しない仕様では、従来の半分程度のコストを叩き出して見せた(えーと、そこまではまだ行っていませんけど)。
薄くなった儲けは、打ち上げ頻度を倍増して稼ぐ(といっても、年4回が8回になる程度ですが)。
今後、10年程度使い続ければ、数千億円の開発費の方も、間延びして割安になるかも知れない。
ファルコンシリーズと比較しては不公平かもしれないが、今年、100回の打ち上げ目標を立てているわけだからな。
H3の10年分より多い。
やれやれ・・・。
ショットウェルの話では、毎日数十機の打ち上げを目指しているスターシップだと、数日分ということになる。
以前にもこのブログで触れたけど、LE-9エンジンは、再使用には不向きだ。
部品点数を絞り、熱交換効率を上げたツケが、燃焼室の破壊とタービンブレードの亀裂を生んだ。
両者とも、エンジンのコアな部分なわけで、そこにストレスが掛かるエンジンを、回収して再使用するわけにはいかない。
効率的なエンジン開発の技法(シミュレーションの多用と、サブシステムモデルの作成による検証)は使えるかもしれないけど、エンジンそのものは、あくまでも使い捨てを前提とした行き止まりの技術に終わる。
先がないのだ・・・。
推進剤にしても、米国からの技術導入の経緯から、我が国の基幹ロケットは一貫して水素酸素系でやってきているけど、世界の趨勢はメタン酸素系に移行しつつあるように見える。
推進剤の比推力(燃費?)では水素が有利だが、エネルギー密度はメタンが大きい。
再使用エンジンとして考えた時に、どちらが有利なのかは知らない。
もし、我が国のロケットがメタン酸素系を指向するようなら、新たな技術の蓄積が必要となる(LNGエンジンの知見が生かせるのかは不明)。
欧州では、新たな燃料系のロケット開発が始まっている。
(Themis タンク試験は、ESA の再利用性への道のりにおける画期的な出来事です)
https://www.nasaspaceflight.com/2021/12/themis-tanking-test-esa/
「ESA (欧州宇宙機関) は、再利用可能なロケットの開発に向けて大きな一歩を踏み出し、Themis ビークルの一連のタンク テストを完了しました。」
「その最終的な目標は、2030 年代に再利用可能な第 1 段階を備えたロケットを開発することです。」
素晴らしく遅い開発目標だな(ファルコン9が再使用に成功したのは2017年)。
「ロケットのプロメテウス エンジンは、ドイツのランポルズハウゼンにある P5 テスト スタンドで一連のテスト発射の準備が行われています。」
どこかで聞いたような地名だな(ハクトRの製造拠点)。
「Prometheus エンジンの開発は、ESA の FLPP (Future Launchers Preparatory Programme) を通じて資金提供を受けて 2017 年に開始されました。これは、メタンと液体酸素 (メタロックス) を燃焼させるオープンサイクル エンジンで、約 980 キロニュートン (100 トン) の推力を生成すると予想されます。」
「Prometheus は、Themis で飛行するだけでなく、2030 年代にデビューする可能性のある、現在 Ariane Next として知られている ArianeGroup の再利用可能な後継ロケット、Ariane 6 に動力を供給することが期待されています。」
全ては、2030年代ということだな(そう言っている連中が、全員引退した後の話ということなわけだ)。
「Themis のテストの次のステップでは、エンジンを搭載した車両に統合テストを実施します。このテストは、エンジン テストに使用されたのと同じ PF20 スタンドで行われます。この段階のテストが完了すると、運用はスウェーデンのキルナにあるエスレンジ宇宙センターに移され、2023 年に新しいテミス飛行デモンストレーターで飛行テストが開始される予定です。」
プロメテウスエンジンの実質的なテストベッドであるテミスロケットの方は、着々と進行している。
欧州は、基幹ロケットを再使用化するに当たって、再使用コンセプトを検証するためのロケットを飛ばそうとしているわけだ。
慎重だな。
発射台が壊れないのが成功だとか言っている、どこかの会社とは異なる。
まあいい。
記事にもあるように、ファルコン9の開発の際には、グラスホッパーが似たような役割を果たした。
記事では、CALLISTO (Cooperative Action Leading to Launcher Innovation in Stage Toss-Back Operations) についても紹介されている。
「DLR (ドイツ航空宇宙センター) および JAXA (宇宙航空研究開発機構) と連携して実施されています。」
「CALLISTO ロケットは、長さ約 15 メートル、直径 1 メートルになると予想されています。再利用可能な極低温エンジンを搭載し、高度 30 ~ 40 キロメートルまで推進してから地球に帰還します。CALLISTO は早ければ 2022 年に飛行する予定」
(CALLISTO)
https://ja.wikipedia.org/wiki/CALLISTO
「CALLISTOは液体酸素/液体水素を燃料とする1段式ロケットで、ロケットエンジンや後部胴体、液体酸素タンクをJAXAが、降着装置や液体水素タンク、機首部構造、空力舵面をDLRが、地上設備をCNESが分担する。2020年度から開発が始まり、2024年度の打ち上げを目指す。打ち上げはCNESのギアナ宇宙センターで行う。」
「JAXAはCALLISTOの成果を元に、将来の大型ロケットにおいて1段目再使用を行うかを検討する考えを示している」
欧州は、メインストリームのメタン酸素系だけではなく、水素酸素系の推進剤による再使用も研究対象としている(我が国は、そっちだけだがな)。
抜かりはない・・・。
が、見てきて思うのは、再使用ロケットというのは、たとえ第1段目だけだとしても、多くのロケット開発においては「部屋の中のゾウ」なわけで、S社の成功だけでは不十分と見ているわけだ。
コストとゲインの詳細が公表されているわけじゃないからな。
国家機関が公費を投じて開発するには、そこんとこは疎かにはできない。
S社は、非公開企業だしな。
ぶっ飛んだCEOのツイッターだけが頼りだ(そうなのかあ?)。
後追いする立場としては、先行するプロジェクトで十分に費用対効果を検証して、確実に開発を進める必要がある。
もっとも、その効果が明らかになって、追随しようとした時(2030年代)には、打ち上げ市場自体がごっそりと完全再使用のスターシップに乗っ取られているということもあり得る。
まあ、どうでもいいんですが。
世界の宇宙開発から孤立している中国(孤立していても、全世界の打ち上げの3分の1は中国ですが:他の3分の1がS社で、その他大勢が3分の1)も、再使用を目指して動き始めている。
(中国、長征9号ロケットで再使用型ブースター導入へ)
https://uchubiz.com/article/new9652/
「「長征9号」について、使い捨て型ブースターではなく再使用型ブースターを選択する意向を表明」
「格子状のグリッドフィンを備え、サイドブースターのない長征9号の新型も展示」
「設計はまだ確定しておらず、最適な経路を選択しながら、打ち上げ能力を向上させるという目標を達成する」
中国においてさえ、部屋の中のゾウなわけだ(そうなのかあ?)。
再使用ロケットは、世界の開発者が目指す夢だが、同時に極めて危険な夢でもある。
米国は2度の大事故を起こし、14人の犠牲者を払ってきた。
スペースシャトルという再使用ロケットシステムは、退役に追い込まれ、NASAは、それ以降、再使用打ち上げシステムの開発を断念させられた経緯がある。
が、のど元過ぎれば熱さを忘れるのは人間の性だ(そういうことかあ?)。
オリオン宇宙船は、10回程度の再使用を想定して設計されていると言われる。
ISSタクシーに使われているクルードラゴンも、5回くらいは再使用されるだろう。
スターライナーも、10回程度の再使用だしな。
NASAは、そもそも初代ドラゴンの開発にも金を投じているからな(ファルコン9の再使用は、S社の自前ということになっている)。
が、HLSにおいては、スターシップの開発自体に出資している(一部ですが)。
再使用ロケットは、NASAにとっては部屋の中のゾウどころか、絶体絶命な鬼門なわけだ。
それでも、米国自体はX-37Bを継続するなどして、有翼機による再使用(使い捨ての有翼機はあり得ません!)に拘り続けている(ドリームチェイサーも、まずは貨物機として導入予定だしな)。
本当に、再使用ロケットはトレンドとして定着するのか。
21世紀が、ロケット革命の世紀として、人類史上に記録されることになるのかは分からない。
ファルコンシリーズは、確かに市場を席巻しつつある。
ソユーズロケットが、西側から干されている現在は、特にそうだ。
我が国の基幹ロケットが、再使用に踏み切るのは、あるとしても、おそらく次の次、つまり2040年代以降になるだろう(そんなあ!)。
それには、ちゃんとした理由がある。
ファルコンシリーズが再使用に踏み切れたのは、多数の打ち上げ市場が確保できるという見通しがあったからだ。
政府需要だけでは、おそらく再使用ロケットの開発のインセンティブは引き出せない。
事実、それに依存していたULAは、追い詰められるまで再使用を行う気はなかったからな(ひょっとすると、今でもないかも!)。
我が国で、年間8回程度の打ち上げ(アルスの記事による:プロマネは6回程度と言ってたような記憶が・・・)では、再使用技術の開発需要を喚起することはできないし、おそらく割に合わないだろう。
我が国は、向こう20年に渡って、完全使い捨てロケットを運用し続けることになる。
その後のことは分からないけど、ひょっとしたら、打ち上げロケット開発から撤退することになるかも知れない。
2040年代になれば、打ち上げロケットはコモディティ化して、中国からでもロシアからでもインドからでも、安くて高品質なサービスをいくらでも調達できるようになるからな(そうなのかあ?)。
もちろん、S社からは、一桁も二桁も安いサービスを買える。
重工は、スペースジェットと同じように、新規開発から撤退することになるわけだ。
石播は残る可能性が高い。
兵器産業との兼ね合いがあるからな。
即時発射可能な弾道ミサイル(そんなもんが、2040年代に残ってるかどうかは知りませんが)との共通技術だ。
民需から始まったロケット開発は、軍需に転用されて生き残ることになるわけだ(そうなのかあ?)。
うーん、今日も、いい感じの妄想が膨らみだしたな。
エリックバーガーは、最後の使い捨てロケット開発と言ってたけど、弾道ミサイル技術が生き残ることは確実だ(そうなのかあ?)。
ミサイルは、間違いなく使い捨てだしな(そういうことかあ?)。
昔(米ソ冷戦時代)は、相互確証破壊(MAD)が流行の最先端(?)だったが、核兵器の拡散とロケット技術(ミサイル技術)の向上から、これからは全世界的確証破壊の時代になるのかも知れないな(そんなあ!)。
ウクライナが、核兵器と中距離弾道ミサイルを1万発くらい持っていたら、ロシアが軍事侵攻したかどうかは大いに疑問だ。
ソ連崩壊時に、米国がウクライナの核武装を解除したのは、大いなる失敗だったわけで、現在の湯水のような軍事援助は、きっとその償いに相違ない(そうなのかあ?)。
東部南部だけでなく、ロシアの侵攻がウクライナ全土に及ぶことになれば、冗談抜きでウクライナの再核武装の可能性も出てくる(対戦車砲→ハイマース→M1エイブラムス→F-16戦闘機→中距離弾道ミサイル→核弾頭!)。
もっとも、浮沈子の妄想の中では、ウクライナは核弾頭を隠し持っていて、プーチンも迂闊には手を出せないことになっている(テキトーです)。
運搬手段を与えれば、明日にでもモスクワに落とすに違いない(そうなのかあ?)。
全世界が核兵器の報復合戦に怯えながら過ごす日々が、再び訪れようとしている。
もう、面倒くさいから、宇宙空間にいくらでも核兵器を配備して、いつでも、どこからでも、好きな時に好きな所に落とせるようにすればいいのではないのか。
軌道上が衛星核兵器で溢れかえり、それらがケスラーシンドロームを起こして、地球低軌道に新たなバンアレン帯を形成することになる(核兵器は、そう簡単には爆発しません!)。
原子力ロケットの名を借りて、そんな事態が密かに進展することになるんじゃないかと、浮沈子的には妄想の翼を広げてるんだがな・・・。
🐱スターシップ:デポ:プロトタイプ ― 2023年02月15日 09:20
スターシップ:デポ:プロトタイプ
(SpaceXが裸のStarshipプロトタイプをテストサイトに転がす)
https://www.teslarati.com/spacex-rolls-naked-starship-prototype-to-test-site/
「デポ、ムーンランダー、それとも何か?:
・・・
弾丸のようなデポ船は 26 番艦を最も連想させます。しかし、26 番艦が「長期間 [推進剤貯蔵] の [最適化された] 外部光学特性」を持っているという証拠はありません。」
「ドッキングや推進剤の移送に必要と思われるハードウェアも欠けており、過去の船と同じサイズの推進剤タンクがあります。軌道上で数日または数週間生き残るには、存在しない何らかの電源 (通常はソーラー アレイ) が必要です。」
エリックラルフは、シップ26がデポである可能性を否定しているけど、浮沈子的にはそれが最も可能性が高いと見ている。
「奇妙なことに、滑らかなスターシップだけではありません。27 号艦はほぼ同じで、遮熱板やフラップはありません。ただし、Ship 27 には Starship で最初の有効なペイロード ベイがあり、SpaceX が使用したい他のテストに加えて、フルサイズの Starlink V2 衛星を展開するために使用できるという証拠があります。」
「Ship 26 と Ship 27 の最も風変わりな (そして最もありそうもない) 説明は、このペアが SpaceX の最初の Starship ドッキングと推進剤転送テストをサポートすることを意図しているということです。2022 年 10 月、NASA の担当者は、SpaceX の 2 回目のスターシップ テスト飛行は「スターシップからスターシップへの推進剤の移動」になることを示しました。」
シップ27が、推進剤の移送試験に使われるというのは、まあ、いささかギャンブルな予想ではある。
「26 番船と 27 番船は謎のままです。」
S社は、これまでも構造モデル(実際には飛ばさないけど、設計や製造、陸上で行える各種試験のための機体)を数多く作成してはスクラップにしているからな。
安いステンレス板を継ぎ接ぎして作ることが出来るスターシップは、将来的には1000機の艦隊を運用することが想定されている(べらぼーめ・・・)。
それらを踏まえると、2機とも、単なる構造モデルである可能性がある(ラプター付けないし)。
それでも、ひょっとしたら、S24、S25に続いて、空に上がるかも知れない(スーパーヘビーブースター(B7、B9)が使い捨てだから、どーやってえ?)。
B9は、回収を試みるかもしれないが、再使用には早過ぎるだろう(未確認)。
製造は、B10までは確認されているようだ。
ボカチカのスターベースでは、年間5回までの打ち上げが認められている(とりあえずね)。
今年は、心配する必要はないけれど(初回打ち上げが年内に出来れば上出来!)、来年以降は、打ち上げ回数がつっかえてしまうことになりかねない(打ち上げたくてもムリポ)。
ラプターエンジンの仕上がり具合次第だが、何か根本的な問題を抱えているのかも知れない(未確認)。
少なくとも、スタティックファイアーテストでスタックする事態は避けたいところだ(そこは、100発100中でいきたい:33発33中でもいいけど)。
そもそも、自動停止すると離床できないようだからな。
まあいい。
S26とS27は、構造モデルの可能性もあるが、それぞれ作ってみたということは、その用途が実際にあるということの現れでもある。
特に、S27は、スターリンクV2(フルスペック版)の打ち上げ用という位置付けなわけだから、それに耐熱タイルやフラップが付いていないということは重要な意味を持つ。
そう、使い捨てで飛ばすことを考えているということなわけだ(そうなのかあ?)。
帰還用の燃料、耐熱タイル、フラップ、ひょっとしたら大気圏用のエンジン3基も取っ払って、ペイロード最大で飛ばすわけだ。
完全再使用の看板は、とりあえず引っ込めてな(そんなあ!)。
裏切り、断念、先送り、ちゃぶ台返し、何でもいいけど・・・。
ペイロード最大化を目論むスターリンクの打ち上げで再使用テストをしないなら、それはどうやって仕上げていくのか。
顧客相手の打ち上げと、せいぜいタンカー仕様で試すことになる。
タンカーは、当初はアルテミスでしか使わないからな。
それ程高い頻度で飛ばすことはないだろう。
それでも、デポを腹一杯に充填するには、仮にタンクの高さが50m(実際にはもっとかも)として、9mの直径では3,180立法メートルというとてつもない容量になり、タンカー運用1回で100立方メートル充填できたとしても、32回の運用が必要になる(液化メタンや液酸の比重は未調査)。
HLSは、そんなには要らない(スターシップの最大推進剤投債量は1200トンと言われている:参考:ちなみに、スーパーヘビーブースターと合わせた総推進剤重量は、約4600トン)。
まあ、どうでもいいんですが。
スターリンクV2を、2段目使い捨てにして、最大搭載量で展開する合理性はある。
大気圏再突入やベリーフロップでのネコ着地(パワードランディング)の開発は、顧客とタンカーで行うわけだ。
ファルコン9の1段目と同じだな。
もちろん、250トンのペイロードを低軌道に運べる使い捨て用途が他に出てくれば別だ(太陽発電所とか)。
浮沈子は、真空ラプターだけで2段目を運用できると思っていたが、真ん中の3基しかジンバルがないわけで、何らかのステアリング機能を与えなければならないようだ。
どうやって、使い捨てを運用するのかは知らない(使い捨てでも、6基ともいるのかも:未確認)。
しつこいようだが、どれもこれも、スーパーヘビーブースターの33基同時完全点火試験が終わった後の話だ。
それにパスしなければ、スターシップシステムは絵に描いた餅に終わる。
HLSも飛ばず、アルテミスは月面着陸が行えず、中国の有人月面着陸を、月軌道ステーション(ゲートウェイ)から、指を咥えて眺めることになる。
火星移民も、月面基地も、大陸間弾道旅客機も、米軍のスーパー兵站構想も、全ては消えてなくなる。
スターリンクは、赤字のまま、事業閉鎖に追い込まれるかもしれず、打ち上げロケットを買い占めたジェフベゾスの高笑いだけが響くことになる(そうなのかあ?)。
まあいい。
急ぐことはない。
デポだろうが、タンカーだろうが、使い捨てスターリンク用スターシップだろうが、スーパーヘビーブースターが飛ばなければクソの役にも立たないだけだ。
じっくりと仕上げて、年内に飛べれば上等だろう。
浮沈子は、それが来年になったとしても、全く驚かないけどな。
スクラッチから開発した超巨大ロケットが、そう簡単に飛べるわけはないのだ。
まして、完全再使用を目指しているわけだしな(たぶんね・・・)。
確認しておこう。
S26は、デポのプロトタイプ(構造モデル含む)である可能性が高い。
また、S27は、使い捨てを想定したスターリンクV2専用機のプロトタイプかも知れない。
それらを実際に飛ばして、軌道上給油試験を行う可能性もゼロではない。
スーパーヘビーブースターの全基点火試験が失敗に終わって、暫く間が開くわけだ(たぶん)。
全ては、そこから始まる。
今は、長い長い夜明け前だ。
よく言うじゃないの、夜明け前が一番暗いって・・・。
(SpaceXが裸のStarshipプロトタイプをテストサイトに転がす)
https://www.teslarati.com/spacex-rolls-naked-starship-prototype-to-test-site/
「デポ、ムーンランダー、それとも何か?:
・・・
弾丸のようなデポ船は 26 番艦を最も連想させます。しかし、26 番艦が「長期間 [推進剤貯蔵] の [最適化された] 外部光学特性」を持っているという証拠はありません。」
「ドッキングや推進剤の移送に必要と思われるハードウェアも欠けており、過去の船と同じサイズの推進剤タンクがあります。軌道上で数日または数週間生き残るには、存在しない何らかの電源 (通常はソーラー アレイ) が必要です。」
エリックラルフは、シップ26がデポである可能性を否定しているけど、浮沈子的にはそれが最も可能性が高いと見ている。
「奇妙なことに、滑らかなスターシップだけではありません。27 号艦はほぼ同じで、遮熱板やフラップはありません。ただし、Ship 27 には Starship で最初の有効なペイロード ベイがあり、SpaceX が使用したい他のテストに加えて、フルサイズの Starlink V2 衛星を展開するために使用できるという証拠があります。」
「Ship 26 と Ship 27 の最も風変わりな (そして最もありそうもない) 説明は、このペアが SpaceX の最初の Starship ドッキングと推進剤転送テストをサポートすることを意図しているということです。2022 年 10 月、NASA の担当者は、SpaceX の 2 回目のスターシップ テスト飛行は「スターシップからスターシップへの推進剤の移動」になることを示しました。」
シップ27が、推進剤の移送試験に使われるというのは、まあ、いささかギャンブルな予想ではある。
「26 番船と 27 番船は謎のままです。」
S社は、これまでも構造モデル(実際には飛ばさないけど、設計や製造、陸上で行える各種試験のための機体)を数多く作成してはスクラップにしているからな。
安いステンレス板を継ぎ接ぎして作ることが出来るスターシップは、将来的には1000機の艦隊を運用することが想定されている(べらぼーめ・・・)。
それらを踏まえると、2機とも、単なる構造モデルである可能性がある(ラプター付けないし)。
それでも、ひょっとしたら、S24、S25に続いて、空に上がるかも知れない(スーパーヘビーブースター(B7、B9)が使い捨てだから、どーやってえ?)。
B9は、回収を試みるかもしれないが、再使用には早過ぎるだろう(未確認)。
製造は、B10までは確認されているようだ。
ボカチカのスターベースでは、年間5回までの打ち上げが認められている(とりあえずね)。
今年は、心配する必要はないけれど(初回打ち上げが年内に出来れば上出来!)、来年以降は、打ち上げ回数がつっかえてしまうことになりかねない(打ち上げたくてもムリポ)。
ラプターエンジンの仕上がり具合次第だが、何か根本的な問題を抱えているのかも知れない(未確認)。
少なくとも、スタティックファイアーテストでスタックする事態は避けたいところだ(そこは、100発100中でいきたい:33発33中でもいいけど)。
そもそも、自動停止すると離床できないようだからな。
まあいい。
S26とS27は、構造モデルの可能性もあるが、それぞれ作ってみたということは、その用途が実際にあるということの現れでもある。
特に、S27は、スターリンクV2(フルスペック版)の打ち上げ用という位置付けなわけだから、それに耐熱タイルやフラップが付いていないということは重要な意味を持つ。
そう、使い捨てで飛ばすことを考えているということなわけだ(そうなのかあ?)。
帰還用の燃料、耐熱タイル、フラップ、ひょっとしたら大気圏用のエンジン3基も取っ払って、ペイロード最大で飛ばすわけだ。
完全再使用の看板は、とりあえず引っ込めてな(そんなあ!)。
裏切り、断念、先送り、ちゃぶ台返し、何でもいいけど・・・。
ペイロード最大化を目論むスターリンクの打ち上げで再使用テストをしないなら、それはどうやって仕上げていくのか。
顧客相手の打ち上げと、せいぜいタンカー仕様で試すことになる。
タンカーは、当初はアルテミスでしか使わないからな。
それ程高い頻度で飛ばすことはないだろう。
それでも、デポを腹一杯に充填するには、仮にタンクの高さが50m(実際にはもっとかも)として、9mの直径では3,180立法メートルというとてつもない容量になり、タンカー運用1回で100立方メートル充填できたとしても、32回の運用が必要になる(液化メタンや液酸の比重は未調査)。
HLSは、そんなには要らない(スターシップの最大推進剤投債量は1200トンと言われている:参考:ちなみに、スーパーヘビーブースターと合わせた総推進剤重量は、約4600トン)。
まあ、どうでもいいんですが。
スターリンクV2を、2段目使い捨てにして、最大搭載量で展開する合理性はある。
大気圏再突入やベリーフロップでのネコ着地(パワードランディング)の開発は、顧客とタンカーで行うわけだ。
ファルコン9の1段目と同じだな。
もちろん、250トンのペイロードを低軌道に運べる使い捨て用途が他に出てくれば別だ(太陽発電所とか)。
浮沈子は、真空ラプターだけで2段目を運用できると思っていたが、真ん中の3基しかジンバルがないわけで、何らかのステアリング機能を与えなければならないようだ。
どうやって、使い捨てを運用するのかは知らない(使い捨てでも、6基ともいるのかも:未確認)。
しつこいようだが、どれもこれも、スーパーヘビーブースターの33基同時完全点火試験が終わった後の話だ。
それにパスしなければ、スターシップシステムは絵に描いた餅に終わる。
HLSも飛ばず、アルテミスは月面着陸が行えず、中国の有人月面着陸を、月軌道ステーション(ゲートウェイ)から、指を咥えて眺めることになる。
火星移民も、月面基地も、大陸間弾道旅客機も、米軍のスーパー兵站構想も、全ては消えてなくなる。
スターリンクは、赤字のまま、事業閉鎖に追い込まれるかもしれず、打ち上げロケットを買い占めたジェフベゾスの高笑いだけが響くことになる(そうなのかあ?)。
まあいい。
急ぐことはない。
デポだろうが、タンカーだろうが、使い捨てスターリンク用スターシップだろうが、スーパーヘビーブースターが飛ばなければクソの役にも立たないだけだ。
じっくりと仕上げて、年内に飛べれば上等だろう。
浮沈子は、それが来年になったとしても、全く驚かないけどな。
スクラッチから開発した超巨大ロケットが、そう簡単に飛べるわけはないのだ。
まして、完全再使用を目指しているわけだしな(たぶんね・・・)。
確認しておこう。
S26は、デポのプロトタイプ(構造モデル含む)である可能性が高い。
また、S27は、使い捨てを想定したスターリンクV2専用機のプロトタイプかも知れない。
それらを実際に飛ばして、軌道上給油試験を行う可能性もゼロではない。
スーパーヘビーブースターの全基点火試験が失敗に終わって、暫く間が開くわけだ(たぶん)。
全ては、そこから始まる。
今は、長い長い夜明け前だ。
よく言うじゃないの、夜明け前が一番暗いって・・・。
🐱スターリンク:最適化 ― 2023年02月14日 23:19
スターリンク:最適化
<おことわり>ーーーーーーーーーー
この記事には、スターリンク衛星の軌道について浮沈子の勘違いに基づく誤りがあります。
後日気が付いて、訂正記事を上げているのでご覧ください。
(スターリンク:シェル6の怪)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2023/03/19/9570537
<おことわり終わり>ーーーーーーーーー
(スターリンク ミッション 2-4)
https://www.elonx.cz/mise-starlink-2-4/
<以下、イーロンXより:リンクは省略>
名称:日付(欧州中央時間):場所:傾斜角:投入軌道:衛星数:備考:
・2-4:01/19:SLC-4E :70°:213 km x 335 km:51
・5-2:01/26:SLC-40 :43°:212 km x 337 km:56
・2-6:01/31:SLC-4E :70°:333 km(?) x 333 km:49:二次ペイロードあり
・5-3:02/02:LC-39A :43°:325 km x 343 km:53
・5-4:02/12:SLC-40 :43°:298 km x 339 km:55
投入軌道は一部不明だったので、別口で調べた。
(Starlink 衛星、SpaceX ロケットによって打ち上げられたイタリアのスペースタグボート)
https://spaceflightnow.com/2023/01/31/starlink-satellites-italian-space-tug-launched-by-spacex-rocket/
「ファルコン 9 の上段は、49 個のスターリンク インターネット衛星と D オービットからのライドシェア ペイロードを、地球上空約 207 マイル (333 キロメートル) の軌道 (赤道に対して 70 度の傾斜) に投入するために、単一のエンジンを 2 回発射しました。」
この記述と、相乗り衛星の運用(試験)を考えると、ほぼ円軌道に投入された感じだな(未確認)。
(SpaceX が真夜中のミッションで発射台のターンアラウンド記録を破る)
https://spaceflightnow.com/2023/02/11/falcon-9-starlink-5-4-coverage/
「ファルコン 9 の誘導コンピューターは、衛星を赤道に対して 43 度の傾斜で、高度が 185 マイルから 210 マイル (298 x 339 キロメートル) の軌道に展開することを目的としていました。」
とりあえず、その数字を入れている。
相乗りミッションは別としても、最近のスターリンクの打ち上げは、何処を切っても金太郎飴の状態が続いているように見える。
ところが、細かく見ていくと、同じ傾斜角のターゲット軌道であっても、衛星の機数や投入軌道がビミョーに異なることが分かる。
地磁気嵐の影響で、上層大気が膨張してほとんどの衛星が所期の軌道に到達できず、38機を失ってから約1年(2月3日:UTC)。
一時期は、衛星の機数を減らして高度300kmくらいのほぼ円軌道に投入していたはずが、いつの間にかペリジーを元の200km余りに落としていたことについては、このブログでも取り上げている。
(スターリンク:どさくさに紛れていつの間にか元の軌道に投入)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2022/08/31/9522283
<以下引用>
DDMMYYYY:打ち上げ番号:発射台:機数:目標投入軌道
31. 8. 2022 Starlink 3-4 SLC-4E 46 321 km x 307 km、傾斜角 97.6
28. 8. 2022 Starlink 4-23 SLC-40 54 336 km x 232 km、傾斜角 53.2°
19. 8. 2022 Starlink 4-27 SLC-40 53 336 km x 232 km、傾斜角 53.2°
12. 8. 2022 Starlink 3-3 SLC-4E 46 321 km x 308 km、傾斜角 97.6°
10. 8. 2022 Starlink 4-26 LC-39A 52 335 km x 232 km、傾斜角 53.2°
24. 7. 2022 Starlink 4-25 LC-39A 53 338 km x 232 km、傾斜角 53.2°
22. 7. 2022 Starlink 3-2 SLC-4E 46 321 km x 308 km、傾斜角 97.6°
17. 7. 2022 Starlink 4-22 SLC-40 53 338 km x 232 km、傾斜角 53.2°
11. 7. 2022 Starlink 3-1 SLC-4E 46 320 km x 308 km、傾斜角 97.6°
7. 7. 2022 Starlink 4-21 SLC-40 53 337 km x 232 km、傾斜角 53.2°
17. 6. 2022 Starlink 4-19 LC-39A 53 337 x 232 km、傾斜角 53.2°
18. 5. 2022 Starlink 4-18 LC-39A 53 304 x 318 km、傾斜角 53.2°
14. 5. 2022 Starlink 4-15 SLC-40 53 304 x 317 km、傾斜角 53.2°
14. 5. 2022 Starlink 4-13 SLC-4E 53 306 x 315 km、傾斜角 53.2°
6. 5. 2022 Starlink 4-17 LC-39A 53 304 x 317 km、傾斜角 53.2°
29. 4. 2022 Starlink 4-16 SLC-40 53 304 x 317 km、傾斜角 53.2°
21. 4. 2022 Starlink 4-14 SLC-40 53 304 x 318 km、傾斜角 53.2°
19. 3. 2022 Starlink 4-12 SLC-40 53 304 x 317 km、傾斜角 53.2°
9. 3. 2022 Starlink 4-10 SLC-40 48 317 x 305 km、傾斜角 53.2°
3. 3. 2022 Starlink 4-9 LC-39A 47 317 x 305 km、傾斜角 53.2°
25. 2. 2022 Starlink 4-11 SLC-4E 50 303 x 313 km、傾斜角 53.2°
21. 2. 2022 Starlink 4-8 SLC-40 46 325 x 327 km、傾斜角 53.2°
3. 2. 2022 Starlink 4-7 LC-39A 49 338 x 210 km、傾斜角 53.2°
19. 1. 2022 Starlink 4-6 LC-39A 49 339 x 210 km、傾斜角 53.2°
6. 1. 2022 Starlink 4-5 LC-39A 49 338 x 210 km、傾斜角 53.2°
18. 12. 2021 Starlink 4-4 SLC-4E 52 341 x 211 km、 傾斜角 53.2°
3. 12. 2021 Starlink 4-3 SLC-40 48(2 つの BlackSky 衛星含む) 435 x 425 km、傾斜角 53.2°
13. 11. 2021 Starlink 4-1 SLC-40 53 339 x 212 km、傾斜角 53.2°
14. 9. 2021 Starlink 2-1 SLC-4E 51 赤道に対して70°の傾き(高度不明)
26. 5. 2021 Starlink v1-28 SLC-40 60 地球低軌道(高度、傾斜角不明)
16. 5. 2021 Starlink v1-26 LC-39A 52(Capella-6 および Tyvak-0130 衛星含む) 地球低軌道(高度、傾斜角不明)
9. 5. 2021 Starlink v1-27 SLC-40 60 地球低軌道(高度、傾斜角不明)
4. 5. 2021 Starlink v1-25 LC-39A 60 地球低軌道(高度、傾斜角不明)
29. 4. 2021 Starlink v1-24 SLC-40 60 地球低軌道(高度、傾斜角不明)
7. 4. 2021 Starlink v1-23 SLC-40 60 地球低軌道(高度、傾斜角不明)
24. 3. 2021 Starlink v1-22 SLC-40 60 地球低軌道(高度、傾斜角不明)
14. 3. 2021 Starlink v1-21 LC-39A 60 地球低軌道(高度、傾斜角不明)
11. 3. 2021 Starlink v1-20 SLC-40 60 地球低軌道(高度、傾斜角不明)
4. 3. 2021 Starlink v1-17 LC-39A 60 地球低軌道(高度、傾斜角不明)
16. 2. 2021 Starlink v1-19 SLC-40 60 地球低軌道(高度、傾斜角不明)
4. 2. 2021 Starlink v1-18 SLC-40 60 地球低軌道(高度、傾斜角不明)
20. 1. 2021 Starlink v1-16 LC-39A 60 地球低軌道(高度、傾斜角不明)
25. 11. 2020 Starlink v1-15 SLC-40 60 地球低軌道(高度、傾斜角不明)
24. 10. 2020 Starlink v1-14 SLC-40 60 地球低軌道(高度、傾斜角不明)
18. 10. 2020 Starlink v1-13 LC-39A 60 地球低軌道(高度、傾斜角不明)
6. 10. 2020 Starlink v1-12 LC-39A 60 地球低軌道(高度、傾斜角不明)
3. 9. 2020 Starlink v1-11 LC-39A 60 212 km x 346 km x 53°
18. 8. 2020 Starlink v1-10 SLC-40 58(プラネットの 3 つの SkySat 19-21 衛星含む) 212 km x 365 km x 53°
7. 8. 2020 Starlink v1-9 LC-39A 57(2 つの BlackSky Global 衛星含む) 386 km x 402 km x 53°
13. 6. 2020 Starlink v1-8 SLC-40 58(プラネットの 3 つの SkySat 16-18 衛星含む) 212 km x 367 km x 53°
4. 6. 2020 Starlink v1-7 SLC-40 60 212 km x 366 km x 53°
22. 4. 2020 Starlink v1-6 LC-39A 60 212 km x 363 km x 53°
18. 3. 2020 Starlink v1-5 LC-39A 60 208 km x 367 km x 53°
17. 2. 2020 Starlink v1-4 SLC-40 60 212 km x 386 km x 53°
29. 1. 2020 Starlink v1-3 SLC-40 60 277 km x 292 km x 53°
7. 1. 2020 Starlink v1-2 SLC-40 60 277 km x 289 km x 53°
11. 11. 2019 Starlink v1-1 SLC-40 60 291 km x 293 km x 53°
24. 5. 2019 Starlink-1 SLC-40 60 443 km x 442 km x 53°
<引用終わり>
こうしてみると、昨年の8月頃の軌道とも異なる。
どうも、衛星がV1.5になって、ペリジーを下げた頃の軌道(210km×338kmくらい)に戻しているようだ。
しかし、特に5-2、5-3、5-4をみると、同じフロリダから同じ傾斜角に打ち上げているにも拘らず、軌道高度や衛星数が異なっているのが面白い。
<再掲>
名称:日付(欧州中央時間):場所:傾斜角:投入軌道:衛星数:
・5-2:01/26:SLC-40 :43°:212 km x 337 km:56
・5-3:02/02:LC-39A :43°:325 km x 343 km:53
・5-4:02/12:SLC-40 :43°:298 km x 339 km:55
S社は、最適解を探っているのではないか(テキトーです)。
或いは、地磁気嵐の状況を見ながら、微調整しているのか(未確認)。
影響としては、1段目回収海域の天候などもある(今のところ、その影響はないみたいですが)。
次の打ち上げは、バンデンバーグからの2-5(2月15日:欧州中央時間)だが、同じ傾斜角(70度)の軌道に、次の次はフロリダから上げる予定だ(2-2:シェル2にフロリダから上げるのは初:その前に、バンデンバーグから2-7、フロリダから6-1が上がる予定も!?)。
打ち上げ機数は両方とも今のところ不明だが、バンデンバーグは51機の可能性が高い(投入軌道は、無難に210km×338kmくらいか)。
フロリダからシェル2に何機上げるかが見ものだな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(スターリンクミッション 6-1)
https://www.elonx.cz/mise-starlink-6-1/
「一次負荷:スターリンク衛星コンステレーション用の第 2 世代衛星の最初のバッチ(22 個)」
5-1の時も、V2が上がるかもと言って、大いに期待を抱かせたんだがスカに終わってるからな。
「ペイロード重量:各スターリンク V2-mini 衛星の重量は約 800 kg」
今回も、軽量級のV2を予想しているが、22機というのは少し多いのではないかあ?。
17.6トン(衛星重量だけ)を軌道に上げることになる。
過去最大の打ち上げ重量は、V1.5を56機上げた先月の5-2ミッションだ(309kgとして17,304kg)。
まあいい。
搭載時の衛星の形状(たぶん同じ板状?)、スタックの仕方(V1.5までと同じように、ロッドで固定か)、軌道上でのデプロイ方法(また、ぶん投げかあ?)など、不明な点も多い。
「これは、第 2 世代のスターリンク衛星による最初の打ち上げになるはずです。」
「(V2) 衛星これらは主にスターシップによって打ち上げられるように設計されていましたが、この新しいロケットの開発が遅れたため、SpaceX はファルコン 9 によって打ち上げられる衛星の小型バージョンを追加で用意しました。」
「各スターリンク衛星は「V2-mini」または「 F9-2" は、利用可能なドキュメントによると、スターシップ バージョンと「技術的に同一」であると想定されていましたが、本体の寸法は 4.1 m x 2.7 m (ソーラー パネルは 12.8 m x 4.1 m) に縮小され、重量は約800キロ。新世代の衛星に関する詳細はまだわかっていません。」
「このミッションは、「グループ 6」、つまりスターリンク コンステレーションの 6 番目の軌道シェルの衛星を運びます。赤道に対して 53° の傾斜があり、完成すると高度 525 km に 2,500 個の衛星が含まれます。」
投入軌道を確認しておこうか。
(スターリンク星座について)
https://www.elonx.cz/vse-o-konstelaci-starlink/
軌道名:高度:傾斜角:予定機数:
・シェル1:550km:53度:1584機
・シェル2:570 km: 70°:720機
・シェル3:560 km:97.6°:348機
・シェル4:540 km:53.2°:1584機
・旧シェル 5:560 km:97.6°:172(実績なし)
・シェル5:530km:43度:3360機?(たぶん2500機)
・シェル6:525km:53度:3360機?(たぶん2500機)
・シェル7(仮称):535km:3360機?(たぶん2500機)
軌道名は変わる可能性があるからな。
第2期の予定機数については、たぶん違うだろう(未確認)。
今のところ、11,908くらい(概数にしては細かい?)が上がる見込みだが、全てKa帯とKu帯のアップリンク、ダウンリンクだ。
クロスリンクについては、レーザー(スターレーザーというクサい名称)でやり取りしていると言われるが、詳細は不明だ。
スターリンクについては、最近、イジーハダチが渾身の記事を書いている。
(1 日あたり 74 回以上の回避操作を実行する必要があり、その数は急速に増加しています。)
https://www.elonx.cz/analyza-kazda-druzice-starlink-musi-provadet-pres-74-uhybnych-manevru-denne-a-pocet-rychle-roste/
2回連載の後編だが、衛星の衝突回避についての衝撃的な予想だ。
「スターリンク衛星のタンクには約 5,000 回分の燃料があり、このうち 350 回の燃料補給は操縦用に予約されている」
「2027 年末のマニューバ数を予測すると、毎日 1,000 回以上のマニューバに達することになります。」
計算上、わずか4日で飽和することになる。
しかもだ、この予想にはプロジェクトカイパーは含まれていない!。
やれやれ・・・。
「上の画像は、2 つの可能な Starlink 衛星構成を示しています。左側の写真は通常の作業セットアップを示し、右側の写真は回避操作の瞬間に太陽光発電パネルが折りたたまれた構成を示しています。SpaceX によると、この設定により、通過する衛星間の衝突の可能性が 4 ~ 10 分の 1 に減少します。」
太陽電池パネルを機体と同一面に傾けて、前面投影面積を減らしている図が出ているが、んなもんは気休めに過ぎない。
中国が本気出してスターリンクを破壊しに掛かったら、地球低軌道はケスラーシンドロームに見舞われることは間違いない(断定的!)。
ISSは、100kmくらい下を周っているけど、そのうち雨あられと降って来るスペースデブリに見舞われて、穴だらけになるだろうな。
頭の痛い話だが、規制当局と衛星事業者に頑張ってもらうしかない。
ロシアのように、自分の思い通りにならないのなら、世界が崩壊しても構わないという発想は止めてもらいたいもんだ・・・。
<おことわり>ーーーーーーーーーー
この記事には、スターリンク衛星の軌道について浮沈子の勘違いに基づく誤りがあります。
後日気が付いて、訂正記事を上げているのでご覧ください。
(スターリンク:シェル6の怪)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2023/03/19/9570537
<おことわり終わり>ーーーーーーーーー
(スターリンク ミッション 2-4)
https://www.elonx.cz/mise-starlink-2-4/
<以下、イーロンXより:リンクは省略>
名称:日付(欧州中央時間):場所:傾斜角:投入軌道:衛星数:備考:
・2-4:01/19:SLC-4E :70°:213 km x 335 km:51
・5-2:01/26:SLC-40 :43°:212 km x 337 km:56
・2-6:01/31:SLC-4E :70°:333 km(?) x 333 km:49:二次ペイロードあり
・5-3:02/02:LC-39A :43°:325 km x 343 km:53
・5-4:02/12:SLC-40 :43°:298 km x 339 km:55
投入軌道は一部不明だったので、別口で調べた。
(Starlink 衛星、SpaceX ロケットによって打ち上げられたイタリアのスペースタグボート)
https://spaceflightnow.com/2023/01/31/starlink-satellites-italian-space-tug-launched-by-spacex-rocket/
「ファルコン 9 の上段は、49 個のスターリンク インターネット衛星と D オービットからのライドシェア ペイロードを、地球上空約 207 マイル (333 キロメートル) の軌道 (赤道に対して 70 度の傾斜) に投入するために、単一のエンジンを 2 回発射しました。」
この記述と、相乗り衛星の運用(試験)を考えると、ほぼ円軌道に投入された感じだな(未確認)。
(SpaceX が真夜中のミッションで発射台のターンアラウンド記録を破る)
https://spaceflightnow.com/2023/02/11/falcon-9-starlink-5-4-coverage/
「ファルコン 9 の誘導コンピューターは、衛星を赤道に対して 43 度の傾斜で、高度が 185 マイルから 210 マイル (298 x 339 キロメートル) の軌道に展開することを目的としていました。」
とりあえず、その数字を入れている。
相乗りミッションは別としても、最近のスターリンクの打ち上げは、何処を切っても金太郎飴の状態が続いているように見える。
ところが、細かく見ていくと、同じ傾斜角のターゲット軌道であっても、衛星の機数や投入軌道がビミョーに異なることが分かる。
地磁気嵐の影響で、上層大気が膨張してほとんどの衛星が所期の軌道に到達できず、38機を失ってから約1年(2月3日:UTC)。
一時期は、衛星の機数を減らして高度300kmくらいのほぼ円軌道に投入していたはずが、いつの間にかペリジーを元の200km余りに落としていたことについては、このブログでも取り上げている。
(スターリンク:どさくさに紛れていつの間にか元の軌道に投入)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2022/08/31/9522283
<以下引用>
DDMMYYYY:打ち上げ番号:発射台:機数:目標投入軌道
31. 8. 2022 Starlink 3-4 SLC-4E 46 321 km x 307 km、傾斜角 97.6
28. 8. 2022 Starlink 4-23 SLC-40 54 336 km x 232 km、傾斜角 53.2°
19. 8. 2022 Starlink 4-27 SLC-40 53 336 km x 232 km、傾斜角 53.2°
12. 8. 2022 Starlink 3-3 SLC-4E 46 321 km x 308 km、傾斜角 97.6°
10. 8. 2022 Starlink 4-26 LC-39A 52 335 km x 232 km、傾斜角 53.2°
24. 7. 2022 Starlink 4-25 LC-39A 53 338 km x 232 km、傾斜角 53.2°
22. 7. 2022 Starlink 3-2 SLC-4E 46 321 km x 308 km、傾斜角 97.6°
17. 7. 2022 Starlink 4-22 SLC-40 53 338 km x 232 km、傾斜角 53.2°
11. 7. 2022 Starlink 3-1 SLC-4E 46 320 km x 308 km、傾斜角 97.6°
7. 7. 2022 Starlink 4-21 SLC-40 53 337 km x 232 km、傾斜角 53.2°
17. 6. 2022 Starlink 4-19 LC-39A 53 337 x 232 km、傾斜角 53.2°
18. 5. 2022 Starlink 4-18 LC-39A 53 304 x 318 km、傾斜角 53.2°
14. 5. 2022 Starlink 4-15 SLC-40 53 304 x 317 km、傾斜角 53.2°
14. 5. 2022 Starlink 4-13 SLC-4E 53 306 x 315 km、傾斜角 53.2°
6. 5. 2022 Starlink 4-17 LC-39A 53 304 x 317 km、傾斜角 53.2°
29. 4. 2022 Starlink 4-16 SLC-40 53 304 x 317 km、傾斜角 53.2°
21. 4. 2022 Starlink 4-14 SLC-40 53 304 x 318 km、傾斜角 53.2°
19. 3. 2022 Starlink 4-12 SLC-40 53 304 x 317 km、傾斜角 53.2°
9. 3. 2022 Starlink 4-10 SLC-40 48 317 x 305 km、傾斜角 53.2°
3. 3. 2022 Starlink 4-9 LC-39A 47 317 x 305 km、傾斜角 53.2°
25. 2. 2022 Starlink 4-11 SLC-4E 50 303 x 313 km、傾斜角 53.2°
21. 2. 2022 Starlink 4-8 SLC-40 46 325 x 327 km、傾斜角 53.2°
3. 2. 2022 Starlink 4-7 LC-39A 49 338 x 210 km、傾斜角 53.2°
19. 1. 2022 Starlink 4-6 LC-39A 49 339 x 210 km、傾斜角 53.2°
6. 1. 2022 Starlink 4-5 LC-39A 49 338 x 210 km、傾斜角 53.2°
18. 12. 2021 Starlink 4-4 SLC-4E 52 341 x 211 km、 傾斜角 53.2°
3. 12. 2021 Starlink 4-3 SLC-40 48(2 つの BlackSky 衛星含む) 435 x 425 km、傾斜角 53.2°
13. 11. 2021 Starlink 4-1 SLC-40 53 339 x 212 km、傾斜角 53.2°
14. 9. 2021 Starlink 2-1 SLC-4E 51 赤道に対して70°の傾き(高度不明)
26. 5. 2021 Starlink v1-28 SLC-40 60 地球低軌道(高度、傾斜角不明)
16. 5. 2021 Starlink v1-26 LC-39A 52(Capella-6 および Tyvak-0130 衛星含む) 地球低軌道(高度、傾斜角不明)
9. 5. 2021 Starlink v1-27 SLC-40 60 地球低軌道(高度、傾斜角不明)
4. 5. 2021 Starlink v1-25 LC-39A 60 地球低軌道(高度、傾斜角不明)
29. 4. 2021 Starlink v1-24 SLC-40 60 地球低軌道(高度、傾斜角不明)
7. 4. 2021 Starlink v1-23 SLC-40 60 地球低軌道(高度、傾斜角不明)
24. 3. 2021 Starlink v1-22 SLC-40 60 地球低軌道(高度、傾斜角不明)
14. 3. 2021 Starlink v1-21 LC-39A 60 地球低軌道(高度、傾斜角不明)
11. 3. 2021 Starlink v1-20 SLC-40 60 地球低軌道(高度、傾斜角不明)
4. 3. 2021 Starlink v1-17 LC-39A 60 地球低軌道(高度、傾斜角不明)
16. 2. 2021 Starlink v1-19 SLC-40 60 地球低軌道(高度、傾斜角不明)
4. 2. 2021 Starlink v1-18 SLC-40 60 地球低軌道(高度、傾斜角不明)
20. 1. 2021 Starlink v1-16 LC-39A 60 地球低軌道(高度、傾斜角不明)
25. 11. 2020 Starlink v1-15 SLC-40 60 地球低軌道(高度、傾斜角不明)
24. 10. 2020 Starlink v1-14 SLC-40 60 地球低軌道(高度、傾斜角不明)
18. 10. 2020 Starlink v1-13 LC-39A 60 地球低軌道(高度、傾斜角不明)
6. 10. 2020 Starlink v1-12 LC-39A 60 地球低軌道(高度、傾斜角不明)
3. 9. 2020 Starlink v1-11 LC-39A 60 212 km x 346 km x 53°
18. 8. 2020 Starlink v1-10 SLC-40 58(プラネットの 3 つの SkySat 19-21 衛星含む) 212 km x 365 km x 53°
7. 8. 2020 Starlink v1-9 LC-39A 57(2 つの BlackSky Global 衛星含む) 386 km x 402 km x 53°
13. 6. 2020 Starlink v1-8 SLC-40 58(プラネットの 3 つの SkySat 16-18 衛星含む) 212 km x 367 km x 53°
4. 6. 2020 Starlink v1-7 SLC-40 60 212 km x 366 km x 53°
22. 4. 2020 Starlink v1-6 LC-39A 60 212 km x 363 km x 53°
18. 3. 2020 Starlink v1-5 LC-39A 60 208 km x 367 km x 53°
17. 2. 2020 Starlink v1-4 SLC-40 60 212 km x 386 km x 53°
29. 1. 2020 Starlink v1-3 SLC-40 60 277 km x 292 km x 53°
7. 1. 2020 Starlink v1-2 SLC-40 60 277 km x 289 km x 53°
11. 11. 2019 Starlink v1-1 SLC-40 60 291 km x 293 km x 53°
24. 5. 2019 Starlink-1 SLC-40 60 443 km x 442 km x 53°
<引用終わり>
こうしてみると、昨年の8月頃の軌道とも異なる。
どうも、衛星がV1.5になって、ペリジーを下げた頃の軌道(210km×338kmくらい)に戻しているようだ。
しかし、特に5-2、5-3、5-4をみると、同じフロリダから同じ傾斜角に打ち上げているにも拘らず、軌道高度や衛星数が異なっているのが面白い。
<再掲>
名称:日付(欧州中央時間):場所:傾斜角:投入軌道:衛星数:
・5-2:01/26:SLC-40 :43°:212 km x 337 km:56
・5-3:02/02:LC-39A :43°:325 km x 343 km:53
・5-4:02/12:SLC-40 :43°:298 km x 339 km:55
S社は、最適解を探っているのではないか(テキトーです)。
或いは、地磁気嵐の状況を見ながら、微調整しているのか(未確認)。
影響としては、1段目回収海域の天候などもある(今のところ、その影響はないみたいですが)。
次の打ち上げは、バンデンバーグからの2-5(2月15日:欧州中央時間)だが、同じ傾斜角(70度)の軌道に、次の次はフロリダから上げる予定だ(2-2:シェル2にフロリダから上げるのは初:その前に、バンデンバーグから2-7、フロリダから6-1が上がる予定も!?)。
打ち上げ機数は両方とも今のところ不明だが、バンデンバーグは51機の可能性が高い(投入軌道は、無難に210km×338kmくらいか)。
フロリダからシェル2に何機上げるかが見ものだな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(スターリンクミッション 6-1)
https://www.elonx.cz/mise-starlink-6-1/
「一次負荷:スターリンク衛星コンステレーション用の第 2 世代衛星の最初のバッチ(22 個)」
5-1の時も、V2が上がるかもと言って、大いに期待を抱かせたんだがスカに終わってるからな。
「ペイロード重量:各スターリンク V2-mini 衛星の重量は約 800 kg」
今回も、軽量級のV2を予想しているが、22機というのは少し多いのではないかあ?。
17.6トン(衛星重量だけ)を軌道に上げることになる。
過去最大の打ち上げ重量は、V1.5を56機上げた先月の5-2ミッションだ(309kgとして17,304kg)。
まあいい。
搭載時の衛星の形状(たぶん同じ板状?)、スタックの仕方(V1.5までと同じように、ロッドで固定か)、軌道上でのデプロイ方法(また、ぶん投げかあ?)など、不明な点も多い。
「これは、第 2 世代のスターリンク衛星による最初の打ち上げになるはずです。」
「(V2) 衛星これらは主にスターシップによって打ち上げられるように設計されていましたが、この新しいロケットの開発が遅れたため、SpaceX はファルコン 9 によって打ち上げられる衛星の小型バージョンを追加で用意しました。」
「各スターリンク衛星は「V2-mini」または「 F9-2" は、利用可能なドキュメントによると、スターシップ バージョンと「技術的に同一」であると想定されていましたが、本体の寸法は 4.1 m x 2.7 m (ソーラー パネルは 12.8 m x 4.1 m) に縮小され、重量は約800キロ。新世代の衛星に関する詳細はまだわかっていません。」
「このミッションは、「グループ 6」、つまりスターリンク コンステレーションの 6 番目の軌道シェルの衛星を運びます。赤道に対して 53° の傾斜があり、完成すると高度 525 km に 2,500 個の衛星が含まれます。」
投入軌道を確認しておこうか。
(スターリンク星座について)
https://www.elonx.cz/vse-o-konstelaci-starlink/
軌道名:高度:傾斜角:予定機数:
・シェル1:550km:53度:1584機
・シェル2:570 km: 70°:720機
・シェル3:560 km:97.6°:348機
・シェル4:540 km:53.2°:1584機
・旧シェル 5:560 km:97.6°:172(実績なし)
・シェル5:530km:43度:3360機?(たぶん2500機)
・シェル6:525km:53度:3360機?(たぶん2500機)
・シェル7(仮称):535km:3360機?(たぶん2500機)
軌道名は変わる可能性があるからな。
第2期の予定機数については、たぶん違うだろう(未確認)。
今のところ、11,908くらい(概数にしては細かい?)が上がる見込みだが、全てKa帯とKu帯のアップリンク、ダウンリンクだ。
クロスリンクについては、レーザー(スターレーザーというクサい名称)でやり取りしていると言われるが、詳細は不明だ。
スターリンクについては、最近、イジーハダチが渾身の記事を書いている。
(1 日あたり 74 回以上の回避操作を実行する必要があり、その数は急速に増加しています。)
https://www.elonx.cz/analyza-kazda-druzice-starlink-musi-provadet-pres-74-uhybnych-manevru-denne-a-pocet-rychle-roste/
2回連載の後編だが、衛星の衝突回避についての衝撃的な予想だ。
「スターリンク衛星のタンクには約 5,000 回分の燃料があり、このうち 350 回の燃料補給は操縦用に予約されている」
「2027 年末のマニューバ数を予測すると、毎日 1,000 回以上のマニューバに達することになります。」
計算上、わずか4日で飽和することになる。
しかもだ、この予想にはプロジェクトカイパーは含まれていない!。
やれやれ・・・。
「上の画像は、2 つの可能な Starlink 衛星構成を示しています。左側の写真は通常の作業セットアップを示し、右側の写真は回避操作の瞬間に太陽光発電パネルが折りたたまれた構成を示しています。SpaceX によると、この設定により、通過する衛星間の衝突の可能性が 4 ~ 10 分の 1 に減少します。」
太陽電池パネルを機体と同一面に傾けて、前面投影面積を減らしている図が出ているが、んなもんは気休めに過ぎない。
中国が本気出してスターリンクを破壊しに掛かったら、地球低軌道はケスラーシンドロームに見舞われることは間違いない(断定的!)。
ISSは、100kmくらい下を周っているけど、そのうち雨あられと降って来るスペースデブリに見舞われて、穴だらけになるだろうな。
頭の痛い話だが、規制当局と衛星事業者に頑張ってもらうしかない。
ロシアのように、自分の思い通りにならないのなら、世界が崩壊しても構わないという発想は止めてもらいたいもんだ・・・。
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