長寿台風2017年08月01日 21:51

長寿台風
長寿台風


(長寿台風 (統計期間:1951年~2017年第2号まで))
http://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/typhoon/statistics/ranking/longevity.html

「台風が最初に発生した日時から台風が最後に消滅した(熱帯低気圧に変わった、温帯低気圧に変わった、気象庁の担当領域[北西太平洋及び南シナ海]外に達した)日時までの期間を「台風の寿命」」

「「長寿台風」とは「台風の寿命」が長い台風」

「順位:台風番号:台風期間(日)
1:8614:19.25
2:7207:19.00
3:6722:18.25
4:9120:15.75
5:7209:15.50
6:7414:15.25
7:0917:14.75
8:9728:14.50
8:9431:14.50
8:5120:14.50」

「(注)「台風の寿命」の期間中の一時期熱帯低気圧に変わるなどして台風ではない期間を含む場合があります。」

今話題の(?)台風5号は、7月21日の発生だからな。

既に長寿台風の仲間入りをしているそうだ。

(”長寿台風5号”Uターンし、今週末にも本州接近の恐れ)
https://news.yahoo.co.jp/byline/sugieyuji/20170731-00073943/

「6日(日)午前9時で16日間も経つことになり、長寿台風の3位の記録にせまるような”長寿の中の長寿台風”として日本付近へ大きな影響を与えるかもしれません。」

うーん、16日間じゃあ4位なんだがな。

まあいい。

台風は、湿った暖かい空気が駆動の燃料になる。

太陽の熱で温められた海水が蒸発することによって、それは得られるから、海水温がどうなっているかを見ることは重要だな。

気象庁が予想している進路を、海面水温の地図にてきとーに書き込んでみると、29度から30度の辺りを北西に向かっていることが分かる。

この辺りは、ちょうど30度の海水が北上しているところでもある。

嫌な進路だな。

930hPaだった気圧は、さらに下がる可能性もある(現在は940hPa)。

つーことは、さらに寿命が延びる可能性もあるわけで、最長の記録を狙えるかもしれない。

台風の中心には、かなり大きな「目」が出来ている。

(台風の目)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%B0%E9%A2%A8%E3%81%AE%E7%9B%AE

「最盛期を過ぎてからは中心気圧が徐々に上がり始めると共に勢力範囲も広がり、それに並行して目も拡大する。」

ひまわり8号の雲画像を時間経過で眺めてみると、ここ12時間ほどで目が大きくなってきているのが見て取れる。

最盛期を過ぎて、衰え始めたんじゃないのかあ?。

周囲の暖かい湿った空気を吸い込みながら、ゆっくりと日本列島に近づいてくる。

どこかで偏西風に捕まれば、再び方向を変えて、関東地方にも影響が及ぶことになるかもしれない。

(潜在的な前線南下。東日本中心に梅雨空?に。台風5号、北上後の行方は?(170801))
http://blog.livedoor.jp/kasayan77/archives/50492855.html

「気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル。」

「台風5号が九州南西岸付近を通過し、渤海付近を東進する上空の気圧の谷(偏西風の南側への蛇行域)に取り込まれ、朝鮮半島付近に北東進することが予想されています。」

この予想だと、多少、雨域は引きずるものの関東直撃はない。

しかし、天気予報は数値化されたといっても、当たるも八卦当たらぬも八卦だしな。

過去の似た事例を手繰ろうにも、異常気象で該当する例がないわけだから、AIもお手上げだろう。

シコシコと数値計算するしかない。

長寿台風の記録を塗り替えるかどうかは、その北上のスピードに掛かっている。

(台風5号がゆっくり西日本へ 台風は地球の自転の影響で北上する性質がある)
https://news.yahoo.co.jp/byline/nyomurayo/20170801-00073978/

「台風5号が、ゆっくりであっても北上を開始したのは、台風5号がはっきりした眼を持つほど発達したからです。」

「上空で強い西風(偏西風)が吹いているのは、東北地方の上空と、台風5号とかなり離れています。」

「ゆっくりした台風は、それだけで危険です。」

暫くの間は、5号の進路から目が離せそうもない。

霧雨の水曜日2017年08月02日 17:04

霧雨の水曜日


夏とは思えぬ涼しい日。

霧雨が降り続く大田区界隈。

水泳教室では、バタフライの練習が始まった。

おねえさん先生は、第一キックと第二キックを明瞭に区別して教えている。

通称ドルヒラ(ドルフィンキック+平泳ぎの手)を、第二キックを付けて25m泳ぎ切った(2回も!)。

ちょっと潜り過ぎることがあって、注意を受ける。

まあな、グアムから帰ってきたばかりだからな。

潜りたがるのも無理はない・・・。

第一キックの際に、頭を突っ込み過ぎるようだ。

頃合いが分からない。

顎を引いて、足が見えるくらい頭を入れろという指示だが、それでは潜り過ぎる。

来週は、代行の大塚センセ(おにいさん先生:オヤジかあ?)。

先月も、1回代行している。

結構ハードに泳がされたような気がするな。

今月は5回ある。

最終回は、タイからの帰国日で、到着に遅延がなければ参加できる(朝7時羽田到着)。

ヘビーなスケジュールだ。

まあいい。

今度こそ、羽化に成功して、水面をはばたく蝶になりたい!。

・・・やっぱ無理かな?。

新しいことにチャレンジし続けるのは、それが何であってもワクワク、ドキドキする。

バタフライは、なかなか魅力的な対象だ。

前に進めず、その場でジタバタする(ジタバタフライ?)のではなく、少なくとも平泳ぎよりは速く泳ぎたい。

どうやったら、手が水面に出て、ブンブンぶん回せるのか。

あんなに身体が水面に躍り出るには、どうしたらいいのか。

今月は、少し根性入れて、ガッツリ泳ぎたいな。

第一キックは潜るため(進むため)のキック、第二キックは浮かぶためのキックだそうだ。

手を1回回すために、2回キックをすることになる。

平泳ぎとは似て非なる泳法だ。

(バタフライ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%82%BF%E3%83%95%E3%83%A9%E3%82%A4

「両腕は同時に前後に動かし、両脚は同時に上下に動かして泳ぐ。」

「4泳法の中で、唯一サバイバルで使う機会のない、競泳のためだけの泳法」

「正しいフォームさえ身につければ、バタフライは平泳ぎよりも少ないエネルギーで、しかも速く泳ぐことができる」

「バタフライは平泳ぎから発展した。」

「国際水泳連盟は、1956年のメルボルンオリンピックから、独立した種目として扱うようになった」

「平泳ぎのキックをしてはならない。」

「手のリカバリーは必ず水面上で行わなければならない。」

「いかなる場合も仰向けになってはいけない。」

まあ、仰向けにはならないだろうが、手のリカバリーが水面で出来なくても、単に遅くなるだけだからいいんじゃないだろうか?。

「バタフライのキックの今現在の正式名称は『ドルフィンキック』ではなく、『バタフライキック』である」

蝶々はキックしないと思うんだがな・・・。

まあ、どうでもいいんですが。

何度やってもものにならないバタフライを、今度こそ身に付けようと、根性入っている。

浮沈子は、速く泳げなくてもいいから、楽に泳ぎたいのだ。

競泳専用の泳法だろうが何だろうが、楽に泳げればそれでいい。

バタフライでちんたら泳ぎたいのだ・・・。

本末転倒かあ?。

それでもいい。

第一キックの後に伸びている時間を長くすれば、ちんたら泳げそうな気がする。

そこは、平泳ぎと同じだな。

行きも帰りも、小雨の中、自転車を漕いだ。

濡れるほどではない。

いつものレストランで昼飯を食って、だらだらとする。

浮沈子のダイビングがスポーツではないように、スイミングもスポーツではない。

競ったり、目標に辿り着くために鍛錬したりはしない。

まあ、必要最小限の筋力とか持久力を維持するためのトレーニングはするけど、それも限定的だ。

運動した後の飯は美味いな。

ついつい食べ過ぎてしまわないように、意識しなければならない。

グアム行きで、2kgも太ってしまったからな。

頑張って減らしていかないとな・・・。

台風5号の進路2017年08月02日 21:18

台風5号の進路
台風5号の進路


地球の大気は繋がっているから、全く無関係ではないが、遠く離れていれば、少なくとも浮沈子は、全く無関心だ(そうなのかあ?)。

発生前から注目していた台風5号が、いよいよ日本列島に近づいてくる。

ちょこっと勢力が衰えかけているようだが、予想では勢いを保ったまま、ゆっくりと北上を続けている。

さっき見た予想進路は、なんと日本海に入って北東に進むというヤツ!。

(台風の影響ジワジワ 対策は早めに)
https://news.biglobe.ne.jp/domestic/0802/tkj_170802_8719041328.html

「今後は4日(金)から5日(土)にかけて、奄美や沖縄に接近する見込みです。」

「このあたりの海面水温は30度くらいと高い海域を進むため、勢力は衰えず、非常に強い勢力のままの接近となりそうです。」

今週末の海のレジャーは要注意だな。

うねりとかは、相当遠くまで届いてくるので、舐めてかかると大変なことになる。

(沿岸波浪実況図)
http://www.data.jma.go.jp/gmd/waveinf/chart/awjp.html

先々の予想はこちらで。

(沿岸波浪予想(気象庁発表))
http://www.imocwx.com/cwm.htm

4日先くらいまで見られるが、もう、台風の辺りの海面は真っ赤(4.5m以上)だな。

気象庁の実況図の中心部では、10mを超えている。

東シナ海で向きを変えてくるという気象庁の予想にしても、当たるも八卦当たらぬも八卦(そうなのかあ?)。

台風のカタチは、20時30分のひまわり画像では、北東から南西に伸びた楕円になっていて、巨大な台風の目が目立っている。

目の直径だけで100kmくらいありそうだ。

ここ数時間で、目の大きさは変わらないが、形は大きく崩れてきている。

北側の高気圧域に阻まれている感じだな。

勢力は945hPaに落ちたが、気象庁は今後やや発達して935hPaに盛り返すと見ている。

進路の海水温は、ずーっと30度くらいだからな。

南西諸島を超えて、東シナ海に入ったとしても、30度という状況だ。

日本海に入れば、急激に海水温が下がり、陸地もあるし、勢力は衰えてくるだろうが、それまでは元気はつらつ状態が続くことになる。

かんべんしてくれえ・・・。

(怪しい雲行き)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2017/07/20/8624424

(遠い海の上の台風5号)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2017/07/25/8627467

(注目の台風5号)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2017/08/01/8637525

(長寿台風)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2017/08/01/8637887

夏枯れで、書きたい記事が少ないとはいえ、一つの台風でこんなに書いたのは初めてかもしれない。

それだけ長寿である証拠だが、発生場所も変わっているし、経路も迷走し、勢力も非常に強い状態を保っている。

進路が変わった後にどうなるかは未定だが、日本列島に上陸する可能性もある。

日本海を進んで、東北地方に上陸した台風もあった。

べらぼうめ・・・。

米国第一主義2017年08月02日 22:10

米国第一主義


北朝鮮のミサイルに対する温度差が際立ってきている。

米国以外、全く相手にしていない北朝鮮だが、着々とロケット技術を身に着けていて、ICBMクラスのミサイルを立て続けに打ち上げている。

どこかの民間企業のように、20kmしか上がらないロケットとは異なり、3500kmを遥かに超える高度に到達させている。

ICBM止めて、ロケットビジネスに転向すれば、いい稼ぎになるかもしれない(そうなのかあ?)。

注目しているのは、米国の態度が徐々に変化してきたことだ。

圧力をかけると言いながら、実態は中国頼み。

その中国も、やるやると口では言うが、実際には何もできないでいる。

ロシアは、漁夫の利を得ようと画策しているしな。

ICBMがいよいよ米国本土に達する情勢になり、トランプ政権は本性を現し始めた。

米国第一主義。

北朝鮮との対話路線に踏み出すかもしれない。

元より、米国が北朝鮮との全面戦争を望んでいるわけではない。

戦争せずに、外交で解決すると、国務長官が明言している。

(米国務長官、北朝鮮に対話呼び掛け 体制転換は目指さず)
https://www.cnn.co.jp/world/35105169.html

「我々は敵でも脅威でもない。」

「我々は将来についてじっくりと話し合うことを望んでいる」

ミサイル発射を容認し、核開発を放棄すれば、体制を保証するという取引に転じたわけだ。

要請があれば、韓国から米軍が消えてなくなるのも時間の問題だろう。

ははは・・・。

米国は、他国のために、これ以上の軍事介入を行わず、取引して撤退する道を選んだ。

勇ましいことを言ってはいるが、それは国内向けの宣伝に過ぎない。

我が国のように、目と鼻の先にあって、いつミサイルが着弾してもおかしくない状況に置かれている国とは異なり、届くかもしれないミサイルを数発実験されたくらいで、尻尾を巻いて逃げ出すわけだからな(そうなのかあ?)。

もっとも、国務長官と大統領は、必ずしも一枚岩ではない。

発言の内容にも、やや食い違いが見られる。

しかし、そんなことは、この政権では当たり前だし、我々はそれに慣れてしまっている。

国務長官の交替だって、あり得る話なのだ。

(対北朝鮮「いずれかの時点で対話」 米国務長官)
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGT02H0N_S7A800C1EAF000/

「ティラーソン氏の発言に先立ち、米上院のグラム議員は米テレビで、北朝鮮のICBM開発を阻むため「戦争も辞さない」としたトランプ大統領の発言を明らかにした。」

どちらが米国の本音なのかは分からないが、米国民の多くは北朝鮮との戦争など望んではいない。

韓国からの撤退で、米国本土が核攻撃に晒されなくなるのなら、喜んで撤退するだろう。

我が国だって他人ごとではない。

米軍が撤退し、日本の排他的経済水域に外国船がうようよと押し寄せて、ミサイルが領海内に打ち込まれるようになるのも時間の問題だろう。

ドンパチやるのは海保や自衛隊で、米軍ではない。

仲のいい安倍政権は崩壊寸前だし、敵基地攻撃能力のない自衛隊は、防戦一方だからな。

我が国を取り巻く環境は、急速に変化している。

気が付いたら、米国と北朝鮮は仲良しになっていて、我が国は慌てて事後対策に奔走するかもしれない。

いつか来た道ってやつさ。

(ニクソン訪中)
http://www.y-history.net/appendix/wh1701-034.html

「ニクソンは予定通り、1972年2月、訪中を実現し、アメリカ大統領として始めて中国首脳の毛沢東と握手をし、20年間にわたる敵視政策を転換させることを約し、両者は米中共同宣言(上海コミュニケ)を発表した。」

「ニクソンの訪中(の発表?)は前年の1971年7月16日であったが、日本に通知されたのはわずか数十分前にすぎず、その決定は日本を頭越しに飛び越え、米中だけで決定した。日本政府(佐藤内閣)は仰天した。日本はアメリカと強固な同盟関係にあるし、つい数ヶ月前はニクソン=佐藤栄作会談で、両国の緊密な連携を約束していたからであった。」

「アメリカは外交を冷徹なマキャベリズムで判断していたのに対し、日本は「信頼関係」とか「友人」といった甘い、感情的なレベルでしか捉えていなかったことに問題があった。」

なんか、よく似てる気がするけどなあ・・・。

韓国政権は、我が国と対立することで命脈を保っているから(そうなのかあ?)、韓国を切り捨てて北朝鮮と結ぶというのも選択肢としてはあるかもしれない。

米国が北朝鮮と歴史的和解を行うということになれば、我が国も追従しないわけにはいかないだろう。

「北朝鮮の経済的な後ろ盾である中国の協力を得て「生産的な対話ができる環境」づくりを進めたい」

ティラーソン国務長官の提案は、経済制裁とは程遠い。

米国から特使が派遣されて、両国が手打ちをするのは時間の問題だと浮沈子は見ている。

経済的、外交的、軍事的圧力は、むしろ、それを覆い隠す煙幕なのではないか。

その陰に隠れて、米朝国交正常化の話は、水面下で密かに進んでいるような気がする。

そう、米国第一主義だからな。

いい取引が出来れば、同盟国の一つや二つ、くれてやっても惜しくはない・・・。

テクニカルダイビングとリブリーザー2017年08月03日 07:45

テクニカルダイビングとリブリーザー
テクニカルダイビングとリブリーザー


昨年、名古屋のダイビングプールでリブリーザーの体験会に参加した話は、既に書いた。

(リブ体験会)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2016/10/23/8234731

「TDIでは、リブリーザーたるものは、全て、テクニカルレベルで扱う」

ややっこしい機械だし、テクニカルダイビングをベースにしている指導団体だから、そういう区分けもアリかもしれない。

PADIのように、レクリエーショナルダイビングを推進してきた指導団体では、従来からテクニカルに限らずにリブリーザーを使わせてきた(ドルフィンなどのSCRですが)。

2012年からはCCRを改造して、酸素のマニュアルインフレーションをさせない仕様にしたり、BOVを必須にするなど、安全性を向上させて導入もしている。

フルスペックのCCRとの差別化で、リスクマネージメントを行ったわけだ。

その分、教えることも簡略化して、いいとこ取りをしたことになっている。

しかし、トラブルは同じ機械だから公平に出るわけで、その際の対応としてはベイルアウトというスキルで凌ぐことになる。

リブリーザーの場合は、呼吸回路という浮力体が余分についているから、BCやドライスーツに加えて、もう一つの浮力コントロールが加わることになり、難易度は上がる。

なんだかんだいっても、ややっこしい器材であることに変わりはない。

ダイビングにある程度習熟していなければ、扱い切れる器材でないことは確かだ。

それに加えて、リブリーザー特有の知識、経験、スキルを要求される。

TDIがテクニカルダイビングとして位置付けているのも分かる気がする。

レクリエーショナルレベルでの使い勝手がいいかどうかは、潜る環境を踏まえて、総合的に考えるしかないけど、あっさりオープンサーキットで潜ってしまうのが正解かもしれない。

ナイトロックス詰めて、サイドマウント2本差しして、酸素の小瓶を持って、軽い減圧停止を行うことを前提としたテクニカルダイビングの方が、気軽だし、潜水時間も十分長くとれるし、酸素吸って上がってくれば身体にも優しい。

泡が出ないとか、湿った暖かい呼吸ガスとか、無限圧潜水時間が長いとか、未来の潜水器とかいう宣伝文句はあるけれど、浅く明るく暖かい海でのちょっとしたレクリエーショナルダイビングでは、それ程の違いはないだろう。

そもそも、CCRに特化したダイビングサービスを提供してくれるところが、まだまだ少ないということもあるしな。

3時間潜りっぱなしとか、泡吐くと逃げちゃうターゲット狙いのダイビングとか。

そういうダイビングサービスが増えてくれば、もっとCCRが普及してくるかもしれない。

そんなコアなダイビングでなくても、CCRで潜ると、水中世界が違って見えることは確かだ。

周りの生き物たちは、たぶん、ダイバーとはみなしていないに違いない。

ちょっと大きめの魚か、丸太くらいに思っているんだろう。

十分慣れたら、深度を維持してゆっくり泳ぎ続けて、ディリュエントの消費少なく、綺麗なプロファイルのダイビングを楽しめるようになる。

もちろん、酸素の消費については、全く問題ない。

ディリュエント側については、いろいろ対策もあるしな(ベイルアウトからBCに給気しちゃうとかあ?)。

まあいい。

トリムをちゃんと取れるように、ウエイトやBCを調節、選択して、フィンキックでごまかさなくてもいいようにしておくことは、極めて重要だ。

酸素やディリュエントの消費にも影響する。

ミニマムループボリュームを維持するように、習慣づけておくことも大切だしな。

そういうことは、しかし、ダイバーが重大なリスクを負うことを納得した上で行うテクニカルダイビングとは異なる。

単に、ややっこしい器材を操るスキルの問題だ。

そして、レクリエーショナルダイビングの大前提である無限圧潜水、直上浮上可能な環境であれば、そのリスクは同等になる(全く同じではない)。

うーん、浮沈子的には、レクリエーショナルダイビングでの普及を期待したいんだがな。

ふつーのスペシャルティ(パディ語)かといわれれば、それとはちょっと違うような気もするしな(サイドマウントも同じですが)。

ヘンタイダイバー御用達(ごようたし)の洞窟潜水とか、本格的なペネトレーションを行うレック(沈没船など)潜水とも異なる。

ダイビングの多様性の中の、一つのカタチ。

メリットも、デメリットもあり、それらを踏まえて楽しむダイビングの新しい形だ。

ふつーのダイビングとは、ちょっと異なる世界を覗いてみたい、扱いづらさや価格の高さを承知で、その独特の水中世界を楽しみたければ、テクニカルダイビングに伴うリスクを負うことなく、ややヘンタイダイビング(意味不明)を行うことが出来る。

ハッキリ言って、重くて、高くて、めんどくさくて、手軽ではないけど、使いこなせれば、その自由度はハンパない。

その意味でも、器材を持ち歩かないで済むレンタルとかが普及して欲しいな。

メンテナンスをきっちりしてある、信頼のおけるレンタルシステムが世界中に出来れば、そこに行ってチェックしてプレブリージングして潜るだけでいい。

そういうシステムとか、陸上での取り回し(着たり、脱いだり、プレブリージングする際の環境含めて)の整備が望まれるところだ。

激流の中を必死で獲物を求めて泳ぎまわったり、減圧停止ギリギリまで粘るようなディープなダイビングには向かない(まあ、個人の好みもありますが)。

浅く、明るく、暖かい、流れの少ないところでの、まったりとしたダイビングがいい。

11月のセブでのダイビングが楽しみだな・・・。