リブ体験会 ― 2016年10月23日 22:03
リブ体験会
TDI主催のリブリーザー体験会に参加した。
名古屋にあるevis本店に、日帰り往復して、3台のリブリーザーをハシゴするというスケジュールだ。
新幹線で行ったのだが、体調不良ということもあり、酔いそうになった。
フランスでTGVに乗って以来、新幹線の乗り心地がいいと感じたことはない。
揺れるし、振動が出る。
路盤の設計の問題なのか、台車の問題なのか。
まあいい。
帰りは、こだまで帰ってきた。
帰りだからな。
帰って来るのはこだまだ(意味不明)。
肝心のリブリーザーの話だ。
エボリューションは、違和感なく、バックマウントカウンターラングも、特に問題は感じられない。
マニュアルインフレーターの操作性もよく、導入を検討してもいいと思った。
SF2については、なるほど後から出てきただけあって、よくできていると感心する。
工業製品としての出来栄えは、さすがドイツ製と思わせるものがある。
素材といい、加工といい、設計思想といい、申し分ない。
カウンターラングは、まるでハルシオンのパッシブSCRのようなベローズ(蛇腹が伸び縮みするタイプ)で、ホリゾンタルとの時はいいんだが、立ち姿勢になると呼吸回路の上部(つまり、人間の口の辺り)にガスが集まってきて、ちょっとこみ上げるものがある(ウップ・・・)。
しかし、それは決してネガティブな要素ではないんだろう。
そういうものだとわかって使っていけばいいのだ。
使い心地もよく、メンテナンスの手順も組み立てもシンプルで、インスピシリーズを研究し尽くして、その欠点を悉く退けた感がある。
次世代のCCRであることは間違いない。
そして、余計なものは付いていなくて、シンプルな構成になっている。
エボリューションを試してから、SF2をトライしたんだが、時代の変化を感じる。
インスピシリーズは、結局、理屈を形にする上で、出来りゃいいんだろ、という割り切りがある(特に、フロントマウントタイプのカウンターラングについている、マニュアルインフレーターのつくりとか・・・)が、SF2の場合は、機能を形にする上での合理性の追求が半端ない。
まあ、やや長さがあって(ベローズが本体の半分)、その点が気になるところではあるが、フロントにカウンターラングがないので、その分厚みは意外にない。
サイドマウント化して運用している加藤さんの話では、呼吸の度にベローズが伸び縮みすることにより本体後部に浮力の変化が生じ、慣れるまではコントロールに工夫がいるとのことだった。
これは、実に、サイドマウント化するための設計だと確信する。
ふつー縦には余りならないしな。
酸素とディリュエントを上手に携帯できれば、穴潜りに特化した運用が可能だろう。
ホース類の取り回しとかが問題になるが、上手いアッセンブリを考えてくるに違いない。
浮沈子が、絶対に選択しない用途なんだが、ふつーのCCRとして考えても、よくできている。
体験会に参加したメンバーの評価も高かった。
浮沈子以外は、リブリーザーが初めてという方々ばかりだが、さすがに皆さん上手で、すぐに馴染んでしまった。
まあ、リブリーザーなんて、まともに動いているときには、単なる泡が出ない潜水器に過ぎない。
ヤバくなった時に、どう対応できるかが、生死を分ける。
最後に試したのが、問題のエクスプローラーだ。
TDIでは、リブリーザーたるものは、全て、テクニカルレベルで扱うことになっていて、PADIのような考え方はしていない。
したがって、ソフノライムのプロパッキングという怪しげな対応方法は、当初からとっていない。
ふーん。
ユニットは、3番の酸素センサーの値が異常値で、エラーを吐きまくっていたが、浮沈子の前の方までは正常だった(人を見るのかあ?)。
とりあえず、何かあったらベイルアウトということで、潜ってみる。
驚いたのは、この器材、ミニマムボリュームもクソもなく、ガスがどんどん入って来る。
口で吸っては、鼻から抜き、吸っては抜きを繰り返しても、CCRでいうところの「飢餓感」には程遠い。
完全にオープンサーキットの呼吸になってしまう。
どういうことお?。
加藤さんに聞いてみると、この器材は、マキシマムボリュームでの運用に近いという。
正確には、そうではないんだろうが、イメージとしてはそうなる。
むむっ・・・。
ユニットが非常に神経質で、センサーの誤差の許容範囲が狭いのかもしれないが、エラーが多く、いい話がないという理由も分かってきた。
あらゆるチェックを、ユニット側でしているので、人間の判断の介入する余地がないのだ。
だから、逆に言えば安全性は高いのかもしれない。
ハッキリ言って、CCRをやっている方が、鞍替えして始めるようなものではない。
リブリーザーを使ってみたいが、手頃で安全性が高く、とりあえず初めての機種としてとっかかりがいいやつはないかとか、そういう感じで始める器材だろう。
教える方としても、値段的にも勧めやすいし、ひょっとしたら、これに飽き足らなくなって、本格的なCCRも買ってくれれば、器材も2倍、講習も2倍でウハウハだしな。
そういう流れがあってもいい。
これからは、そんな選択もアリだろう。
2台目は、やっぱSF2なんだろうか?。
エクスプローラーがどういう器材なのか、カウンターラング内蔵のSF2の吸い心地はどうなのか、エボリューションのバックマウントタイプのカウンターラングの操作性はどうなのか。
3つの課題の確認は全てできた。
体験リブリーザーをしているときの、運用についても、見学させてもらい、参考になった。
売り込み方といっては、やや生臭くなるが、実際に使ってみなければ分からない器材を、どう、安全に体験させるかというノウハウは重要だな。
今日体験された方々のうち、何人かは実際に購入することになるだろう。
浮沈子はどうだろうか?。
SF2買うんだろうか?。
たぶん、それはないだろう。
カウンターラング内蔵というのは、正に、狭いところに入っていく際の必須の条件としての設計だ。
あれは、そういう目的を達成するための器材だ。
専用設計といってもいい。
まあ、ふつーにバックマウントしても使えますよ、という程度の話なんだろう。
今のインスピで十分な気がする。
これからも、使い続けていく。
バックマウントのカウンターラングは、その先の話にしておこう。
それにしても、エビスさんのプールは素晴らしかったな。
東京に、あんなダイビング専用プールがあったら言うことないんだがな。
ダイビングプール体験会とかないのかな。
自分のCCR持ち込みでもいいんだがな。
ないだろうなあ・・・。
まあ、どうでもいいんですが。
怒涛の1週間が終わり、明日からは、通常スケジュールに戻る。
12月のスービック行きまで、浮いた話はないだろう(ダイビングだから、沈む話ですが)。
プール練習を重ねつつ、フィットネスを続け、テキストが届いたら必死に勉強するだけだ。
あっという間だろうな。
年末年始は、富戸に行けそうだしな。
楽しみだな。
そして、新しい年が始まる・・・。
TDI主催のリブリーザー体験会に参加した。
名古屋にあるevis本店に、日帰り往復して、3台のリブリーザーをハシゴするというスケジュールだ。
新幹線で行ったのだが、体調不良ということもあり、酔いそうになった。
フランスでTGVに乗って以来、新幹線の乗り心地がいいと感じたことはない。
揺れるし、振動が出る。
路盤の設計の問題なのか、台車の問題なのか。
まあいい。
帰りは、こだまで帰ってきた。
帰りだからな。
帰って来るのはこだまだ(意味不明)。
肝心のリブリーザーの話だ。
エボリューションは、違和感なく、バックマウントカウンターラングも、特に問題は感じられない。
マニュアルインフレーターの操作性もよく、導入を検討してもいいと思った。
SF2については、なるほど後から出てきただけあって、よくできていると感心する。
工業製品としての出来栄えは、さすがドイツ製と思わせるものがある。
素材といい、加工といい、設計思想といい、申し分ない。
カウンターラングは、まるでハルシオンのパッシブSCRのようなベローズ(蛇腹が伸び縮みするタイプ)で、ホリゾンタルとの時はいいんだが、立ち姿勢になると呼吸回路の上部(つまり、人間の口の辺り)にガスが集まってきて、ちょっとこみ上げるものがある(ウップ・・・)。
しかし、それは決してネガティブな要素ではないんだろう。
そういうものだとわかって使っていけばいいのだ。
使い心地もよく、メンテナンスの手順も組み立てもシンプルで、インスピシリーズを研究し尽くして、その欠点を悉く退けた感がある。
次世代のCCRであることは間違いない。
そして、余計なものは付いていなくて、シンプルな構成になっている。
エボリューションを試してから、SF2をトライしたんだが、時代の変化を感じる。
インスピシリーズは、結局、理屈を形にする上で、出来りゃいいんだろ、という割り切りがある(特に、フロントマウントタイプのカウンターラングについている、マニュアルインフレーターのつくりとか・・・)が、SF2の場合は、機能を形にする上での合理性の追求が半端ない。
まあ、やや長さがあって(ベローズが本体の半分)、その点が気になるところではあるが、フロントにカウンターラングがないので、その分厚みは意外にない。
サイドマウント化して運用している加藤さんの話では、呼吸の度にベローズが伸び縮みすることにより本体後部に浮力の変化が生じ、慣れるまではコントロールに工夫がいるとのことだった。
これは、実に、サイドマウント化するための設計だと確信する。
ふつー縦には余りならないしな。
酸素とディリュエントを上手に携帯できれば、穴潜りに特化した運用が可能だろう。
ホース類の取り回しとかが問題になるが、上手いアッセンブリを考えてくるに違いない。
浮沈子が、絶対に選択しない用途なんだが、ふつーのCCRとして考えても、よくできている。
体験会に参加したメンバーの評価も高かった。
浮沈子以外は、リブリーザーが初めてという方々ばかりだが、さすがに皆さん上手で、すぐに馴染んでしまった。
まあ、リブリーザーなんて、まともに動いているときには、単なる泡が出ない潜水器に過ぎない。
ヤバくなった時に、どう対応できるかが、生死を分ける。
最後に試したのが、問題のエクスプローラーだ。
TDIでは、リブリーザーたるものは、全て、テクニカルレベルで扱うことになっていて、PADIのような考え方はしていない。
したがって、ソフノライムのプロパッキングという怪しげな対応方法は、当初からとっていない。
ふーん。
ユニットは、3番の酸素センサーの値が異常値で、エラーを吐きまくっていたが、浮沈子の前の方までは正常だった(人を見るのかあ?)。
とりあえず、何かあったらベイルアウトということで、潜ってみる。
驚いたのは、この器材、ミニマムボリュームもクソもなく、ガスがどんどん入って来る。
口で吸っては、鼻から抜き、吸っては抜きを繰り返しても、CCRでいうところの「飢餓感」には程遠い。
完全にオープンサーキットの呼吸になってしまう。
どういうことお?。
加藤さんに聞いてみると、この器材は、マキシマムボリュームでの運用に近いという。
正確には、そうではないんだろうが、イメージとしてはそうなる。
むむっ・・・。
ユニットが非常に神経質で、センサーの誤差の許容範囲が狭いのかもしれないが、エラーが多く、いい話がないという理由も分かってきた。
あらゆるチェックを、ユニット側でしているので、人間の判断の介入する余地がないのだ。
だから、逆に言えば安全性は高いのかもしれない。
ハッキリ言って、CCRをやっている方が、鞍替えして始めるようなものではない。
リブリーザーを使ってみたいが、手頃で安全性が高く、とりあえず初めての機種としてとっかかりがいいやつはないかとか、そういう感じで始める器材だろう。
教える方としても、値段的にも勧めやすいし、ひょっとしたら、これに飽き足らなくなって、本格的なCCRも買ってくれれば、器材も2倍、講習も2倍でウハウハだしな。
そういう流れがあってもいい。
これからは、そんな選択もアリだろう。
2台目は、やっぱSF2なんだろうか?。
エクスプローラーがどういう器材なのか、カウンターラング内蔵のSF2の吸い心地はどうなのか、エボリューションのバックマウントタイプのカウンターラングの操作性はどうなのか。
3つの課題の確認は全てできた。
体験リブリーザーをしているときの、運用についても、見学させてもらい、参考になった。
売り込み方といっては、やや生臭くなるが、実際に使ってみなければ分からない器材を、どう、安全に体験させるかというノウハウは重要だな。
今日体験された方々のうち、何人かは実際に購入することになるだろう。
浮沈子はどうだろうか?。
SF2買うんだろうか?。
たぶん、それはないだろう。
カウンターラング内蔵というのは、正に、狭いところに入っていく際の必須の条件としての設計だ。
あれは、そういう目的を達成するための器材だ。
専用設計といってもいい。
まあ、ふつーにバックマウントしても使えますよ、という程度の話なんだろう。
今のインスピで十分な気がする。
これからも、使い続けていく。
バックマウントのカウンターラングは、その先の話にしておこう。
それにしても、エビスさんのプールは素晴らしかったな。
東京に、あんなダイビング専用プールがあったら言うことないんだがな。
ダイビングプール体験会とかないのかな。
自分のCCR持ち込みでもいいんだがな。
ないだろうなあ・・・。
まあ、どうでもいいんですが。
怒涛の1週間が終わり、明日からは、通常スケジュールに戻る。
12月のスービック行きまで、浮いた話はないだろう(ダイビングだから、沈む話ですが)。
プール練習を重ねつつ、フィットネスを続け、テキストが届いたら必死に勉強するだけだ。
あっという間だろうな。
年末年始は、富戸に行けそうだしな。
楽しみだな。
そして、新しい年が始まる・・・。
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