🐘米国大統領選挙:トラトラトラ2024年07月16日 13:24

米国大統領選挙:トラトラトラ


(トランプ氏を共和党の大統領候補に正式指名、副大統領候補にバンス氏)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-07-15/SGOII3T0AFB400

「熟考に熟考を重ねた結果、そして多くの人々の素晴らしい才能を検討した結果、副大統領に最もふさわしい人物は、偉大なるオハイオ州のバンス上院議員だと判断した」(トランプ氏)

「バンス氏が最初に注目を集めたのは2016年に出版した自伝「ヒルビリー・エレジー」だった。同氏は自身のオハイオ州での貧しい生い立ちを赤裸々に描き、白人労働者階級が直面する問題について国民的な議論を巻き起こした。」

「バンス氏は22年上院選でトランプ氏の支持を得て共和党候補となり、激戦を制して上院議員となった。同氏は米中貿易摩擦や国境警備強化など多くの重要政策でトランプ氏と一致する主張を行っている。」

「バンス氏は78歳のトランプ氏より約40歳若い39歳と、党の世代交代の可能性を示す。同時にバイデン大統領の地元ペンシルベニア州やミシガン州、ウィスコンシン州などの激戦州で民主党の重要支持基盤だった労働者層へのアピールを強化する共和党の取り組みに新鮮な風を吹き込むと期待される。」

が、何より象徴的なのは、バイデンが語った一言だ。

「幾つもの問題でトランプ氏のクローンだ。何の違いも感じられない」

つまりだな、トランプは4年後を考えてバイスプレジデントを選んだということなわけだ。

つーことは、あれだな、2024年の大統領選挙は終わったということだ。

勝利を確信し、これからの4年間のみならず、次の8年間(!)を見通した人事ということになる。

リアルクリアポリティクスは、これを「失敗」と論じている。

(トランプ氏、副大統領候補選びで失敗)
https://www.realclearpolling.com/stories/analysis/trump-blows-it-with-his-vice-presidential-pick

「彼は選挙戦にまったく貢献していない。実際、彼はトランプ氏にとって事態を困難にするかもしれない。」

すでに押さえている有権者層だけにアピールし、無党派層に支持を広げるどころか反発すら招きかねない副大統領候補が、選挙戦の足を引っ張る可能性を指摘するショーン・トレンド氏の主張は正論だ。

が、それは当面の短期的な見方に過ぎないのではないのか。

もう、2024年の選挙は決着したのだ。

浮沈子にはそう見える。

もしトラやほぼトラ、まずトラ(まず、トランプ政権を前提として考える)ではなく、確トラさえも通り越して、これから12年間のトランプ路線を考えなければならない。

トラトラトラ・・・。

やれやれ・・・。

「バンス氏は米国のウクライナ支援に声高に反対する1人でもある。」

「米国には世界のあらゆる悲劇に対応する能力も関心もない」(バンス氏)

世界は再び混迷に陥り、プーチンが笑い、習近平がほくそ笑む時代・・・。

米国は、長い長い坂をゆっくりと転がり落ちていく。

世界は、それに巻き込まれないように用心するだろう。

(ポイ捨てられたゼレンスキー。インド首相とプーチンの「ハグ」で猛加速するグローバルサウスの「ウクライナ切り捨て」)
https://www.mag2.com/p/news/604130/3

「・・・国際協調体制は終焉し、“力あるものが世界を制する”新しい国際秩序が生まれつつあるように見えます。」

それって「秩序」なのかあ?。

まあいい。

米国大統領選挙における共和党の副大統領候補選びは、少なくとも今後12年間(つーことは、プーチンの時代とも重なる)を見通す長期戦略を予感させる。

欧州からの撤退、アジア太平洋からの撤退、地域大国への変貌は急速に進むだろう。

それが米国民の選択であり、少なくとも共和党の選択なわけだ。

浮沈子的には、まだ決着はついていないと思っているけど、直近のリアルクリアポリティクスの世論調査を見る限り、激戦州(スイングステート)7州の全てでトランプがリードしている。

民主党がこの事態にどう対応してくるのか。

バイデンの交代という、大どんでん返しがあるのかに大注目だが、時間はそれほど長いとは言えない(100日余り)。

8月の民主党の指名を勝ち得たとしても(まあ、それは可能かもな)、9月のテレビ討論(2回目)で失敗するようなことがあれば取り返しのつかない事態に陥る(その可能性は低くないしな)。

米国大統領選挙2024はオワコンなのか。

早いとこ、候補者を差し替えて新体制で臨まなければ民主党に勝ち目はないだろう。

世界の命運は、バイデンが握っていると言っていい。

ちょっとビミョーな意味だがな・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(民主党、バイデン氏の撤退促す非公式の動き続く 内部調査の結果は「壊滅的」)
https://www.cnn.co.jp/usa/35221522.html

「民主党議員らがバイデン米大統領に大統領選から撤退するよう求める公の呼びかけはここ数日静まっている。」

「一方でバイデン氏とその側近に身を引くよう促す非公式の取り組みは続いている」

やっぱ、そうだろうな・・・。

「バイデン氏が大統領の座を失うだけでなく、共和党が下院を維持し、上院の過半数を獲得する可能性」

「上級補佐官の一部は「この問題の深刻さ」を理解しているが、事態は好転する可能性があると考えており・・・」

まあ、希望的観測に過ぎないだろう。

「バイデン氏が選挙戦の継続を繰り返し公に発言していることから、今すぐバイデン氏に辞任するよう公に呼びかけるのは逆効果」(ある民主党議員)

タイミングは既に遅過ぎるのに、ワケワカの理由を付けてさらに遅らせている。

「共和党全国大会後の世論調査やその他のデータでバイデン氏の立場がさらに悪くなっていることが示された場合、このアプローチは変化する」

民主党全国代表大会まであと1か月余り。

それから差し替えたのでは遅すぎるのは明らかだ。

ではいつ?。

今でしょ・・・。

<さらに追加>ーーーーーーーーーー

(戦略:トランプ氏は方向転換できるか?そしてバイデン氏は時間切れまで頑張れるか?)
https://www.politico.com/newsletters/playbook/2024/07/15/can-trump-pivot-and-can-biden-run-out-the-clock-00168222

「共和党が何時間にもわたり、暴力を煽動したのは民主党だと非難する執拗で扇動的な攻撃を続けた結果、チームは党のリセットが必要だという点で合意した。党大会は銃撃事件についてではなく、アメリカ人が最も関心を持っている問題についてジョー・バイデン大統領と対比させることがテーマであるべきだ」

「この方針転換の難しさを理解するには、トランプ陣営がどれだけ勝ちたいかを知る必要がある。確かに彼らは銃撃事件に動揺している。動揺しているというよりは、動揺し、怒り、心配している。」

「しかし、彼らはまた、自分たちが今どのような状況にあるのかも理解している。現時点では、トランプは、まだ決めていない有権者の目に、はるかに好意的な人物になる可能性がある。党大会を利用して民主党を全面攻撃したり、陰謀説を取り上げたりすれば、その好意は現れたのと同じくらい早く消えてしまう可能性がある。」

「アメリカ国民が直面している問題、つまりインフレ、安全、そして世界におけるアメリカの立場は変わっていません」(クリス・ラシビタ氏)

「ジョー・バイデン氏は依然としてアメリカ国民をひどく失望させています。そして私たちはジョー・バイデン氏が解雇される前提を提供しようとしているのです。」

共和党は勝ちに来ている。

副大統領の選出では、向こう12年の長期戦を睨み、11月の投票では幅広い層を取り込むことに腐心し始めている。

「だからといって、この銃撃事件が党大会で話題にならないというわけではない。」

「もちろん、この戦略がどれだけ長く続くかという疑問もある。」

「これは結局のところ政治大会であり、結局のところ、ドナルド・トランプなのだ。彼は土曜日以降変わった人間かもしれないが、78年間の人生で磨かれた直感は、一瞬で消え去るものではない。」

政治記者の直観だな。

浮沈子も、化けの皮はすぐにはがれると見ている。

が、浮沈子的関心は、しおらしくなっちまったトランプではなく、表向き撤退論が下火になったバイデンの方だ。

「2週間以上にわたりニュースの見出しを独占してきた「バイデン追放」キャンペーンだが、トランプ大統領暗殺未遂事件以降はほぼ完全に沈黙している。」

「土曜日の恐ろしい事件以来、バイデン氏の辞任を求める運動に加わった民主党員は一人もいない。」

「バイデン氏の退陣を望んでいた民主党員たちでさえ、今では同氏が今後も大統領職にとどまるだろうという考えに甘んじている。」

しかし、現実は甘くない。

「民主党幹部は依然としてバイデン氏が選挙に負けると確信している。」

「議会の両院で敗北することへの懸念は和らぐどころか、高まるばかりだ。」

「第三政党の候補者も含めた多元的な世論調査ではバイデン氏は負けており、数ヶ月間負け続けている」

「多くの人々は、流れを変える可能性があると多くの人が考えているナンシー・ペロシ前議長を引き続き注視している。」

「ある時点で、ペロシ氏はここで魚を釣るか、餌を切るかを決めなければならない」

ちょっと情けない意見もある。

「われわれは皆、トランプ大統領の再選を覚悟している」(ある民主党員:“We’ve all resigned ourselves to a second Trump presidency.”)

アクシオスの引用元を見ると、下院民主党の2番目の有力議員(誰?)だそうだ。

やれやれ・・・。

そんな弱気でどーする!?。

ペロシに期待するしかないんだろうか・・・。

😼欧州大戦争:和平案2024年07月16日 15:38

欧州大戦争:和平案


(米大統領選に神経とがらす トランプ氏なら譲歩と警戒―ウクライナ)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024071500390&g=int

「ウクライナが警戒するのは、トランプ氏が自身の顧問から提示されたという「和平案」」

「ロイター通信が伝えた内容によると、対ロ交渉を拒否してきたゼレンスキー政権は、対話に転じた場合のみ米国の追加軍事支援を受けられる。領土回復ではなく、占領継続を前提としており、ウクライナ側には不利だ。」

プーチンは、バイデンとの討論会で明らかにされたトランプの終戦発言を高く評価しているといわれる。

(プーチン氏、トランプ氏提案は誠実と確信-ウクライナ紛争終結で)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-07-04/SG3SL7T1UM0W00

「トランプ氏がどのように終わらせるつもりなのか、提案の内容についてはよく知らない。」(ロシアのプーチン大統領)

「しかし、トランプ氏が心からそう言っていることは間違いなく、われわれはそれを支持するだろう」

「ニュースサイトのポリティコは今週、北大西洋条約機構(NATO)がウクライナやジョージアを含め、これ以上東方へ拡大しないと確約することでロシアと合意する案をトランプ氏が検討していると報じた。」

いやあ、ウクライナには到底受け入れられないだろう(<さらに追加>参照)。

「プーチン氏は会見で、ロシアが要求する「不可逆的な」措置をウクライナが講じることに同意しない限り、ロシアが戦闘停止を宣言することはないと説明」

「そのような合意に達することなく停戦することは不可能だ」

「プーチン氏はまた、米大統領選が終わるまで米国との戦略的安定に関する協議は再開しないとも発言。ロシアはまず「米新政権の雰囲気と好みを理解する」必要があるとした。」

つまりだな、第2回平和サミットには不参加ということを表明しているわけだ(そうなのかあ?)。

占領地の扱いやNATOへの不参加の詳細な内容、プロセスについては不明のまま。

米国大統領選挙が終わるまで、ロシアの政治的な動きはない。

おそらく水面下では、年内にも何らかの動きが始まるだろうけど、それが表面化するのは来年になってからだろう。

対立する双方の交渉というのは、当事者の一方が完全に満足する形で終わることはない。

双方に不満が残り、しかし、現状を継続するよりはマシということで、しぶしぶサインするというのが通例だ。

今回は、停戦だからな。

恒久的な終戦ではない。

戦闘再開可能というガス抜き弁がついている。

合意内容を持ち帰って不満が高まれば、いつでもドンパチ再開できる。

ひょっとすると、案外簡単に実現するのではないか。

ロシア占領地の位置づけなどについても、なんとなくうやむやにして、どうにでも解釈できるようにするかもしれない。

将来への約束なんて、あってないようなもんだしな(そんなあ!)。

ウクライナ方面の局地戦は、停戦へと向かって動き出すだろう。

さて、問題はその後だ。

ロシアはとりあえず、バルト3国とモルドバ辺りを狙っているといわれる。

ポーランドやフィンランドは、当然巻き込まれる。

ウクライナでどういう形で話を付けるかにもよるけど、隣国での紛争を見て見ぬふりをすることになる。

ありえねー・・・。

相互に10年間の安全保障協定を結びながら、何の対応もできないわけだ。

ウクライナが今後どう対応しようと、欧州大戦争の火ぶたは切って落とされる。

浮沈子の妄想は、既に確信に変わっている。

まあ、どうでもいいんですが。

ゼレンスキーは、バイデン政権を見限って、議会共和党にすり寄り始めている。

「バイデン米大統領は6月のテレビ討論会で精彩を欠き、今月の北大西洋条約機構(NATO)首脳会議の関連会合でゼレンスキー氏を「プーチン大統領」と言い間違えた。ゼレンスキー氏は今後に備え、和平案を巡ってトランプ氏と直接協議する考えをブルームバーグに表明している。」(時事)

(トランプ氏復活「心配せず」 平和サミット11月再開催―ゼレンスキー大統領)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024071600170&g=int

「11月の米大統領選でトランプ前大統領が勝利し政権に返り咲いても「われわれは協力できる。心配していない」と明言した。」(ゼレンスキー大統領)

その「協力」の見返りに、何を差し出すことになるのかは分からない。

欧州だけの支援では、ウクライナが持ちこたえられないことは、既に証明されている。

米国の支援が続くなら、暫くは対抗できるだろう。

ぶっちゃけ、米国の調停は失敗に終わる可能性もある。

最悪、支援が停止し、調停も行われず、昨年暮れ以来の状況が再現して、ウクライナが放置される可能性だってある。

その間だって、情報提供や密かな支援は行われていたわけだしな。

それも打ち切りになるかもしれない。

それでも、クリミアを含む全占領地を奪還するという錦の御旗を掲げ続ければどんなことになるのか。

ロシアは、ホントはそれを望んでいるのではないのか。

死に体のバイデン政権とワケワカの新政権の狭間で揺れ動く夏。

「ロシア政府は現時点で2回目も参加しない意向」

政治的には空回りするウクライナ。

前線に兵器が届き始めて一息ついているのかもしれないが、ロシアの攻撃が衰えているという話は聞かない。

欧州大戦争への備蓄を進めながら、じりじりと版図を広げている。

停戦は、その時期を早めるだけなのかもな・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(アングル:米副大統領候補バンス氏、ウクライナ巡りトランプ氏より「過激」との声 欧州で警戒感)
https://jp.reuters.com/world/us/B5TAUIZLGBINRPLV3DE2PH6C74-2024-07-16/

「バンス氏は今年2月のミュンヘン安全保障会議で、ロシアのプーチン大統領は欧州にとり実存的な脅威ではなく、欧米がウクライナの勝利のために十分な軍事支援を供与することできないと主張。米国の戦略的優先事項はアジアと中東にあると示唆」

「緑の党のラング氏はこうしたバンス氏の見解について、トランプ、バンス両氏がいかに早く「ウクライナをプーチン氏に引き渡す」かを浮き彫りにしていると述べた。」

「バンス氏はウクライナ問題でトランプ氏よりも過激な立場を取っており、軍事支援の終了を望んでいる。外交政策の点では、トランプ氏よりも孤立主義的だ」(ドイツ社会民主党(SPD)のシュミット外交問題報道官)

「バンス氏は今年4月に米国で成立したウクライナ支援法の採決で反対票を投じた。」

欧州の警戒感は相当なもんだな。

もちろん、今後の展開の中でどうなっていくかは分からない。

ゼレンスキーが言うように、共和党の中にもウクライナ支援を支持する人々は大勢いる。

しかし、確トラな状況の中で、「自己達成的な予言」は無意味というのもいかがなもんかな。

米国の権益は確かに欧州だけじゃない。

中東にもアジアにも広がっている。

そこには目が向いているようだけど、それすら困難な状況が続いている。

米国はアフガニスタンから撤退し、イラクの駐留も限定的、イスラエルに介入してみたものの泥沼に陥り、紅海ではドツボにハマっている。

欧州の懸念はもっともだし、それは日々現実になろうとしている。

ウクライナ支援の問題は欧州への支援の問題と同義だ。

欧州は、自らウクライナとの一体化を進め、欧州マターにしてきたツケを払わされようとしている。

トランプ政権が出来れば、軍事費の増額は確定的だからな。

別に、ウクライナでドンパチやらなくても軍需産業に金は落ちる。

経済的なインセンティブも失われようとしている。

東欧諸国は気が気じゃないだろうが、それは既に分かっていたことだ。

ポストウクライナが、少しずつ見えてきている。

新生ロシア帝国とNATO諸国が直接かつ決定的に対峙する。

それも「自己達成的な予言」なんだろうか・・・。

<さらに追加>ーーーーーーーーーー

(ロシア示した和平交渉の条件 ウクライナの世論 約83%同意せず)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240716/k10014513171000.html

「ロシアのプーチン大統領は6月、ウクライナとの和平交渉について、おととし一方的に併合を宣言したウクライナの東部ドネツク州やルハンシク州など4つの州からウクライナ軍が完全に撤退することに同意し、実際に撤退を開始すれば、交渉を始める用意があると主張」

トランプの和平案とは異なるけど、この主張はロシアの最低条件だ。

「ウクライナの地元メディアと世論調査機関は6月下旬に調査」

「82.8%が「同意しない」と回答」

「国際社会から正当な交渉姿勢への支持を集めようとするウクライナの取り組みを弱体化させる試みだ」(ISW)

ロシア側の条件は、平和サミットの直前にプーチンの演説の中で明かされている。

おそらく、実際の交渉の条件はもっと複雑で、ビミョーな要素を含むことになるだろうけど、スキームは戦場の現実を踏まえたものにならざるを得ない。

ロシアの目的は領土じゃない。

ウクライナの事実上の帰属だ。

そのためのプロセスとしてドンパチを行っている。

永遠に交わることのない両国の思惑・・・。

その解決は、戦場でケリをつけるしかないのか。

やれやれ・・・。

浮沈子はあまり注目していないんだが、ハンガリーのオルバン首相が、最近あちこち飛び回っている。

プーチンやトランプとも会っている。

(ハンガリー首相、トランプ氏と会談=ウクライナ情勢議論)
https://sp.m.jiji.com/article/show/3283795

「南部フロリダ州にあるトランプ氏の邸宅「マールアラーゴ」を訪問」

「ロシアのプーチン大統領、中国の習近平国家主席と相次ぎ会談」

ウクライナは面白くないようだが、トルコなどの動きも併せて、この時期注視していかなければならないかも知れない。

外交は、すっきりと見通し良く行われる直接交渉だけとは限らないからな。

欧州では特にそうだ。

一寸先は闇のウクライナ情勢。

そこには何の手掛かりもない。

手探りしながら進んでいくしかないのだ。

ハンガリーは、迷路の中で手探りしている。

プーチンの罠に、まんまとハマったかもな・・・。

<さらにさらに追加>ーーーーーーーーー

(トランプ氏、当選ならウクライナ和平へ直ちに行動=ハンガリー首相)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/PE33KAN4LBP2LBF54KNO5WFXJA-2024-07-16/

「バイデン米大統領は選挙戦に残るために「必死になっている」とし、「現在の米国の戦争推進政策を修正する力はない」と分析」

「トランプ氏が勝利すれば、ウクライナへの財政支援に関する米国とEUの負担が欧州にとって不利なものになると指摘」

オルバンの認識は、至極もっともな気がする。

「大西洋連合の名の下に展開された欧州の戦略は米国の戦争支持政策をなぞったものだ。われわれはこれまで主権と独立性を持った戦略や政治行動計画を持っていなかった」

まあ、この辺りからは、プーチンの呪いが効いてくる気がするがな・・・。

「(トランプ氏は)選挙後すぐ、就任式を待たずに和平の仲介者として行動する用意があると断言できる。トランプ氏には詳細かつ十分な根拠のある計画がある」

「現在の政策を続けることが合理的かどうかを議論するよう求めた。」

「ウクライナとのハイレベルの接触を維持しながらロシアとの「直接的な外交対話ルートを再開」し、中国と「次回の和平会議のあり方について」協議することを提案」

おっと、中国の呪いにも罹ったか・・・。

まあ、どうでもいいんですが。

前回の第1回平和サミットでは、中国の息のかかった国々が次々と反旗を翻して合意案に反対した。

その手の話を避けるためにも、形の上でロシアを招くだけではなく、実質的な協議の場とするための事前の調整が必要だろう。

欧州主導という点では、オルバンの提案は理に適っている。

確トラの状況下で未来を先取りする動きかも知れないが、米国の現政権やウクライナは面白くないだろう。

ロシアを孤立化させ、世界のつまはじきにするのが目的だからな(そうなのかあ?)。

しかも、バイデンの頭越しに事を運ぼうとする、センシティブなこの時期に神経逆撫でな手法だからな。

ちったぁ、空気読めよ!?。

まあ、オルバンにそれを期待するのはムリポかもしれない。

ド素人丸出しな外交スタイルで自由気ままに飛び回り、プロの外交官が苦労して築き上げた状況をかき回している。

それこそが、ロシアが期待する欧州分断に向けた揺さぶりだ。

期待に応えて飛び回るオルバン。

欧州が懸念するのは、それに同調する国々が欧州内に現れることだろうな。

また、欧州が一枚岩でないことが示され、グローバルサウスの離反を助長することにつながりかねない。

内憂外患を誘発する、迷惑千万な話だ。

それでも、膠着した状況を打開するには必要な動きかも知れない。

表面的にはそうなんだが、深層はもっと複雑なんだろう。

そもそも、腹の底ではロシアはもちろん、西側もウクライナも、和平など望んでいないわけだからな。

オルバンは、まるでピエロのような存在かも知れない。

しかし、確トラは、最早、幻ではない。

それは確定した未来、明日の現実、目を背けることのできない既成事実になりつつある。

その時に、オルバンの動きの真意が分かるだろう。

分かった時には遅すぎるがな・・・。

<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー

(米副大統領候補のバンス氏に警戒 支援反対論者、ロは注視―ウクライナ)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024071700749&g=int

「バンス氏は、バイデン民主党政権が進めるウクライナ支援に反対する急先鋒」

「ロシアの侵攻は支持しないが、ウクライナが勝利するとは信じない」

「(支援を当て込む)ゼレンスキー大統領の訪米は恥だ」

「バンス氏への評価を下すのは「時期尚早」と慎重な立場を示しつつ、これまでの発言は把握していると認めた。」(ロシアのペスコフ大統領報道官)

「ウクライナにとって最悪の事態」(欧州連合(EU)高官)

「(侵攻を)早期に終わらせ、最大の問題である中国に集中できるよう、トランプ氏はロシアやウクライナと交渉する」(米大統領選で共和党の副大統領候補に指名されたバンス上院議員)

だがなあ、トランプはノーベル平和賞が欲しいわけだからな。

ウクライナが消えて無くなるようなことになれば、その可能性も消えて無くなる。

「ロシアの識者からは、バンス氏の立場が今後、揺れ動く可能性があるという見方も出ている。」

欧州もウクライナもロシアさえも、ウクライナでのドンパチを終わらせることに関心はない。

米国はウクライナのドンパチそのものに関心がないしな(そうなのかあ?)。

「ウクライナにとって最悪の事態」(再掲)

EU交換のコメントは、なかなか含蓄がある。

戦場のドンパチで死傷するウクライナやロシアの兵士たち、長距離攻撃で犠牲になる両国の国民以外、誰も停戦を望んでいない。

騙されちまった両国の国民は、戦争の継続を支持している(そういうことかあ?)。

巻き込まれている西側諸国、北朝鮮やイランもまた、大賛成だ(そんなあ!)。

どさくさに紛れてポイントを稼ぎたいハンガリーのオルバンは、むしろ例外だろう。

ウクライナの戦局だけを見ている限り、この紛争が終結するという流れは見えてこない。

ポストウクライナは、東欧に対するロシアの仕掛けから始まる気がする。

ISWは、以前から欧州におけるロシアのハイブリッド戦を指摘しているけど、それがハードな戦闘に発展するのは時間の問題だ。

欧州の分断、NATOの分断、西側の分断。

バンスは、ロシアの戦略にとってはノイズの一つに過ぎない。

使える駒かどうかは、もう少し様子を見る必要がある。

「最大の問題である中国に集中」(再掲)

場合によっては諸刃の剣になりかねないしな。

ロシア最大のスポンサーである中国に害を及ぼす事態は避けたい。

ロシアの思いは複雑だ。

ぺスコフの発言は、その辺りを見据えている。

「これまでの発言は把握している」(再掲)

問題は、これからの発言(行動)なわけで、慎重なアプローチは当然だ。

プーチンが言っていたように、「トランプよりバイデンの方がいい」というのは、ある意味で真実だろう。

政治的には、先が読めることが重要だからな。

不安定で先が読めない米国は、ロシアだけでなく世界にとって脅威だ。

(ウクライナのNATO加盟、ロシアへの宣戦布告=メドベージェフ氏)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/PD3EKLCXLBPTVHTVPAJSDPIRCE-2024-07-17/

「NATOは先週の首脳会議で、ウクライナが「NATO加盟を含む欧州大西洋諸国への完全な統合に向けた不可逆的な道を歩む」よう支援するとの声明を発表」

「これは本質的に宣戦布告となるだろう」(ロシア前大統領のメドベージェフ安全保障会議副議長)

「全地球が微塵に砕ける事態につながるかどうかはひとえにNATOの分別にかかっている」

そりゃあ、誰もメドベージェフの分別には期待しないからな(そういうことかあ?)。

「重要な決定は加盟国ではなく米国が下すので、ロシアにとっては何も変わらない」

先が読めない米国が、世界を混乱の渦に巻き込もうとしている。

欧州は間違いなく巻き込まれるだろう。

その混乱に付け込んで、ロシアは版図を広げようとする。

欧州大戦争は、ひたひたと迫っている。

浮沈子の妄想は無限に羽ばたき始めている・・・。

<また追加>ーーーーーーーーーー

(トランプ大統領の副大統領選出は欧州とウクライナにとって「災難」を意味する)
https://www.politico.eu/article/donald-trump-vice-president-nominee-jd-vance-republican-party-united-states-presidential-election-us-eu-relations-isolationism-foreign-policy/

「この問題について匿名で率直に語ったあるEU高官は、月曜日のインタビューで、ヴァンス氏の任命はウクライナにとって、ひいてはロシアの侵略から自国を守るキエフを支援してきた欧州連合にとって「災難」だと語った。」

時事が報じたポリティコの欧州版で、該当すると思われる記事を見つけたのでリンクしておく。

ウクライナだけではなく、EUにとって「災難」といっているところがミソだ。

「アメリカはいつまでも白紙小切手を切ることはできないということを、欧州や世界の他の国々にかなり明確に伝えることができた」

「東ヨーロッパでの地上戦を無期限に支援できる製造能力は、私たちにはまったくありません。そして、リーダーたちは国民にこのことを明確に伝える義務があると思います」

「この戦争はいつまで続くと予想されますか? 費用はいくらかかると予想されますか? そして重要なのは、ウクライナを支援するために必要な武器を実際にどうやって生産すればいいのでしょうか?」

「3年間、欧州諸国はウラジーミル・プーチン大統領が欧州にとって実存的脅威であると我々に告げてきた。そして3年間、彼らはそれが真実であるかのように対応しなかった」

「トランプ氏が再選されれば、国内製造業者を保護するためのより積極的な取り組みが見られるようになるだろう」

「私は、多くの産業に対して関税をもっと積極的に適用すべきだと確信している。」

「JDはテクノロジーと金融の分野で非常に成功したビジネスキャリアを持っています」(トランプ前大統領)

「そして今、選挙期間中は、彼が見事に戦った人々、つまりペンシルベニア、ミシガン、ウィスコンシン、オハイオ、ミネソタ、そしてはるかに遠くのアメリカの労働者と農民に重点を置くでしょう。」(同上)

欧州にとっては、確かに悪夢だろう。

記事には、興味深い記述も見られる。

「米国のウクライナ支援者らは、米国がキエフに白紙小切手を切っているという主張を否定しようとしている。ウクライナ支援に割り当てられた資金のほとんどは米国から出ていない。その多くは、武器を供給したり、米軍の作戦に資金を提供したりする米国の防衛関連企業に流れている。」

我が国のODAみたいな話だな。

その金で作られた武器が海を越えてウクライナのドンパチで使われている事実は何も変わらない。

それがどれだけ米国のためになっているかは誰にも分からない。

「ウクライナを支援するために必要な武器を実際にどうやって生産すればいいのでしょうか?」(再掲)

バンス氏の立場から言えば、米国の製造業の振興に役立つと思われるんだが、その点はどうなんだろうな。

まあいい。

孤立主義者で自由貿易の破壊者で、トランプのクローンで4年後には大統領になるかもしれず、さらにそれから8年間、世界をかき回し続けるバンス登場のショックは、そう簡単には収まらないだろう。

ウクライナは欧州マターで、その欧州自体も敵視されることになれば、たまったものではない。

真のターゲットが中国であるとしても、保護主義的共同戦線を張ることになれば欧州の痛手も大きい。

しかし、先のことはまだ分からない。

「自己達成的予言」は慎まなければなるまい。

11月の米国大統領選挙の結果次第だ。

だが、その結果の重大性について、心配し過ぎるということはない。

クレムリン(ロシア)だけではなく、ブリュッセル(EU)もまた、成り行きに注目している。

「災難」には備えなければならないからな・・・。