CCRの魅力 ― 2011年10月13日 20:12
CCRの魅力
CCRは、普及こそこれからだが、既に使用しているダイバーからは熱い支持を得ている。
何が彼ら(彼女ら)のハートを熱くするのか。その魅力とは何なのか。
CCRの魅力を探ってみたい。
多くのCCRダイバーは、オープンサーキットで潜った経験を持っている。OCでは満足できなくてCCRの世界に飛び込んだわけだ。そのあたりに、何か理由があるのかも知れない。
一般に、CCRは長時間のダイビングを可能にしてくれる。もちろん、OCでも、大きなシリンダーを複数背負って(さらには抱えて)潜れば長時間潜れる。
しかし、水中での取り回しはCCRがコンパクトで扱いやすい。前に触れたように、ガスの量が劇的に少なくて済む。女性や小柄な男性にとっては、コンパクトであることは大きな魅力である。
そして、静かで泡が出ないというおまけ(?)も付いてくる。浅いところは高酸素分圧で減圧症のリスク軽減にも繋がる。私の感想だが、疲れにくい気がするということもある。
これまで、何度か触れてきたことの繰り返しだ。
だが、それだけがCCRの魅力なのか。
今考えているのは、「超人」への憧れがCCRがダイバーを惹きつける真の理由なのではないか、ということだ。
CCRで潜るということは、OCで潜ることに比べれば、飛躍的な能力をダイバーが得ることになる。「常人」が潜るOCと「超人」になれるCCR、というわけだ。
ここでいう「超人」とは、常識を超えた能力を身に付けた人間、程度の意味である。ニーチェとは関係ない。もちろん、超人ロック(古っ!)とも関係ない。
練習さえすれば100mまで、スルっと潜れてしまうとか、きれいな魚たちと一緒に、浅く明るく暖かい海を3時間も泳いでいられるとか・・・。OCダイバーが夢に見るダイビングを可能にする器材、テクニカルダイビングで使用する重いOCの器材ではなく、スマートでコンパクトな器材。
そりゃOCで潜ることだって、潜れない人から見たら「超人」に見えるかも知れないが、まあ、常識が通用する世界だ。むしろ、深く潜れば潜るほど、ガスの消費が多くなるOCは、負の常識を抱え込んだダイビングでもある。
そこへいくとCCRは、その「OCダイバーの常識」を覆す。その精神的なギャップは、理屈では説明できない。正に目からウロコのスーパーギアである。
それを使いこなすCCRダイバーは、ほとんど英雄か「超人」に見えることだろう。おまけにエレクトロニクスで武装し、ハイテクっぽく見える。見栄えもよろしい。値段も高い。
獅子浜で器材をセットしていたときに、「まるで、映画みたいじゃん!」と、素直な感想を頂いた経験がある。そう、まだCCRはSFの世界にいるのだ。同じダイバーから見てもそう見えるのだ。
みんな、知らないんだ。どんなに泥臭い練習を繰り返しているか、取っ付きの悪い器材と四苦八苦して格闘しているかを・・・。
しかし、最近、私もどうもCCRに馴染んできたようで、苦痛でしかなかった練習が、少しだけ楽しくなってきた。スモールステップで徐々にスキルが向上し、どうやら一つの壁を超えつつあるようだ。
もちろん、超えるべき壁はまだまだ多い。その壁を超えてこそ、本当の「超人」になるのだろう。21世紀の夢の潜水器CCR。その「使い手」となるには、まだまだ道半ばである。
CCRは、普及こそこれからだが、既に使用しているダイバーからは熱い支持を得ている。
何が彼ら(彼女ら)のハートを熱くするのか。その魅力とは何なのか。
CCRの魅力を探ってみたい。
多くのCCRダイバーは、オープンサーキットで潜った経験を持っている。OCでは満足できなくてCCRの世界に飛び込んだわけだ。そのあたりに、何か理由があるのかも知れない。
一般に、CCRは長時間のダイビングを可能にしてくれる。もちろん、OCでも、大きなシリンダーを複数背負って(さらには抱えて)潜れば長時間潜れる。
しかし、水中での取り回しはCCRがコンパクトで扱いやすい。前に触れたように、ガスの量が劇的に少なくて済む。女性や小柄な男性にとっては、コンパクトであることは大きな魅力である。
そして、静かで泡が出ないというおまけ(?)も付いてくる。浅いところは高酸素分圧で減圧症のリスク軽減にも繋がる。私の感想だが、疲れにくい気がするということもある。
これまで、何度か触れてきたことの繰り返しだ。
だが、それだけがCCRの魅力なのか。
今考えているのは、「超人」への憧れがCCRがダイバーを惹きつける真の理由なのではないか、ということだ。
CCRで潜るということは、OCで潜ることに比べれば、飛躍的な能力をダイバーが得ることになる。「常人」が潜るOCと「超人」になれるCCR、というわけだ。
ここでいう「超人」とは、常識を超えた能力を身に付けた人間、程度の意味である。ニーチェとは関係ない。もちろん、超人ロック(古っ!)とも関係ない。
練習さえすれば100mまで、スルっと潜れてしまうとか、きれいな魚たちと一緒に、浅く明るく暖かい海を3時間も泳いでいられるとか・・・。OCダイバーが夢に見るダイビングを可能にする器材、テクニカルダイビングで使用する重いOCの器材ではなく、スマートでコンパクトな器材。
そりゃOCで潜ることだって、潜れない人から見たら「超人」に見えるかも知れないが、まあ、常識が通用する世界だ。むしろ、深く潜れば潜るほど、ガスの消費が多くなるOCは、負の常識を抱え込んだダイビングでもある。
そこへいくとCCRは、その「OCダイバーの常識」を覆す。その精神的なギャップは、理屈では説明できない。正に目からウロコのスーパーギアである。
それを使いこなすCCRダイバーは、ほとんど英雄か「超人」に見えることだろう。おまけにエレクトロニクスで武装し、ハイテクっぽく見える。見栄えもよろしい。値段も高い。
獅子浜で器材をセットしていたときに、「まるで、映画みたいじゃん!」と、素直な感想を頂いた経験がある。そう、まだCCRはSFの世界にいるのだ。同じダイバーから見てもそう見えるのだ。
みんな、知らないんだ。どんなに泥臭い練習を繰り返しているか、取っ付きの悪い器材と四苦八苦して格闘しているかを・・・。
しかし、最近、私もどうもCCRに馴染んできたようで、苦痛でしかなかった練習が、少しだけ楽しくなってきた。スモールステップで徐々にスキルが向上し、どうやら一つの壁を超えつつあるようだ。
もちろん、超えるべき壁はまだまだ多い。その壁を超えてこそ、本当の「超人」になるのだろう。21世紀の夢の潜水器CCR。その「使い手」となるには、まだまだ道半ばである。
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