海猿はつらいよ2012年08月20日 01:04

海猿はつらいよ
海猿はつらいよ


海猿4を観た(ネタバレ注意!)。

予定調和、思ったとおりの展開と結末。

ランディングギアが降りてないから着水させる、というあり得ない判断から、この物語は佳境に入っていく(というか、「架空」に入っていく)。

ところで、羽田沖の水深って、60メートルもあったっけ?。

(海図第W87号 東京湾至犬吠埼(一部分))
http://www1.kaiho.mlit.go.jp/KOKAI/kaizu/kaigan.html

せいぜい17m位じゃない?。

胴体が真っ二つになるジャンボとか、V字型になって沈んでいく姿とか、絵になる映像なら、浮力なんてどうでもいいって感じ・・・。

まあ、フジテレビですから・・・。

百歩譲って、たった60メートルまで潜るのに、ウエイトベルト3本も巻くかあ!?(BC着けてないのに、泳力だけで浮上できるのか)。

大深度潜水とウエイトって、全然関係ないじゃん?。

伊藤英明は、ダイブマスター持ってるのに、何にも言わなかったのかなあ。

海上保安庁全面協力で、特殊救難隊も出てくるのに、こんなことでいいのだろうか。

最後に遺体回収ということで、他の救難隊員に減圧ステージを設置する命令を出したようだが、そんなもんはどこにも無かった。

命令、守れよ!。

クウキなんか吸って、60メートルにあんなに長く(たぶん10分以上)いたのに、夜の帳が降りる前に減圧が終了するのは、きっと純酸素吸わせていたに違いないが、違反じゃね?。

そもそも、吉岡が、水深60メートルで、純酸素吸って生きてる方が奇跡である(絶対圧で7です。絶対、痙攣するって!)。

機長の救助のときに、フルフェイスマスクが出てくるのは○(たぶん、ダイブウエイズ)。

ダイビングの経験がなく、時に意識を失う要救助者の水中での呼吸には必須である。

人命救助に必要なのは、スキルと冷静な判断力と、「適切な器材」である(握りこぶしじゃなくて)。

例によって、恋愛を描くのに不器用な脚本は、今回は、両親の離婚経験と自身の離婚(バツイチ)のトラウマに悩むキャビンアテンダントと、シリアスな吉岡(似合わないんだな、これが)のプロポーズでキマリ。

(海猿4)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2012/08/04/6530538

しかし、私は不覚にも涙を流し、荘厳なBGMと共に感動に震え、レイトショー1200円とポップコーン、カロリーゼロのコーラ(Lサイズ)、アイスクリーム代に見合った満足感(食いすぎじゃね?)を得ることができた。

「男はつらいよ」と「海猿」は、いつ観てもいい!。笑い(突っ込み)と涙と爽快感が心地よい。これで最後だなんていわないで、仙崎の息子が成長して、CCR着けて水深200m位でレスキューするストーリーで登場するまで、ギネス更新で是非続けていただきたい(全作、絶対観ます)。

(男はつらいよ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B7%E3%81%AF%E3%81%A4%E3%82%89%E3%81%84%E3%82%88

全49作というので、あと45作でタイである。

ガンバレ!。

モヒカン記念日2012年08月20日 03:04

モヒカン記念日
モヒカン記念日


「「その髪がいいね」 と 君が言ったから
 
 8月6日は モヒカン記念日」

(NASA の モヒカン男 管制官 ボバク フェルドウシ が大人気( 画像 ))
http://www.aragoras.com/%E9%9D%A2%E7%99%BD-%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9/nasa-%E3%81%AE-%E3%83%A2%E3%83%92%E3%82%AB%E3%83%B3%E7%94%B7-%E7%AE%A1%E5%88%B6%E5%AE%98-%E3%83%9C%E3%83%90%E3%82%AF-%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%89%E3%82%A6%E3%82%B7-%E3%81%8C%E5%A4%A7%E4%BA%BA/

あまりにも、有名になりすぎたNASAの管制官である。

オバマ大統領も言及したことで、一層盛り上がった(オバマのモヒカンも見てみたい)。

冒頭の短歌(?)は、もちろん、俵万智の「サラダ記念日」のモジリである。

(俵万智)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BF%B5%E4%B8%87%E6%99%BA

彼女の短歌は、サラダ記念日くらいしか知らなかった。

(万智の一人百首)
http://www.gtpweb.net/twr/sakuhin.htm

すてきな短歌が散りばめられている。

現代の歌姫も、49歳になったわけだ。透明感と、ほのかな香りの漂うような歌風がいい。その一方で、激しい女の情念も感じる。

誰かに似ている。

「柔肌の 熱き血潮に 触れもみで

 悲しからずや 道を説く君」

(1982 サントリー ワイン レゼルブ)
http://www.youtube.com/watch?v=1TYMl32pduU&feature=related

与謝野晶子は、激動の時代を駆け抜けた歌人であった。

(与謝野晶子)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8E%E8%AC%9D%E9%87%8E%E6%99%B6%E5%AD%90

時代が異なるとはいえ、「歌はまことの心を歌うもの」という点では、共通のものを感じる。

「髪五尺 ときなば水に やはらかき

 少女ごころは 秘めて放たじ」

髪つながりで、最後に一首、

「スミマセン オジサン既に 髪はなく

 五尺とモヒカンに 嫉妬している・・・」