自動車の斜陽化2013年03月06日 20:58

自動車の斜陽化
自動車の斜陽化


911の雑誌でも買って読もうかな(クーリング期間じゃね?)、と本屋を覗く。

あれ?、クルマの雑誌が少ない。

本屋の棚の中で、肩身の狭い思いをしている。

近くのブックオフでは、店員に聞かないと、車の雑誌のコーナーが分からない。

いったい、いつの頃からこんな状態になっていたのか。

そういえば、浮沈子自身、最近、自動車雑誌なんて1年に3冊くらいしか買わなくなったもんなあ・・・。

雑誌は買わないが、車は買っている(あんま、関係ないっしょ?)。

本屋3軒回ったが、911の雑誌は1冊だけ・・・。

ニッチな趣味だぜ、まったく。

その代わり、ブックオフは、ゲームソフトが溢れている。そういう時代なのだ。書を捨てて町に出るのではなく、ゲームに没頭する。

我が弟は、大概のスポーツカーに乗ったことがあるというから、そいつぁ豪気だねえ!と言ったら、パソコンゲームの中の話なんだそうだ。バカにされたような気がしたが、本人は真剣である。リアが流れやすいとか、ハンドリングがいいとか・・・。

ああ、世も末だなあ。

磨いてもクズ2013年03月06日 23:55

磨いてもクズ
磨いてもクズ


磨かざれば、玉の光も如何ならむ・・・、だっけか?。

(玉不磨無光 無光為石瓦:新釈実語教)
http://www.kikuchi2.com/siso/sinjitu.html

「玉も磨かねば光がない。光がなければ玉も石瓦に等しいのである。玉ももとは石の内にあるもので、石を割りみがきて玉となるのである。」だったか(全然違うじゃん!)。

(B787安全性再検証を、配電盤損傷トラブルなど問題視=航空連)
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPTYE92504K20130306

いやはや、配電盤の交換方法がマニュアル化されている飛行機とは知らなかった。

「ボーイング側から見れば「想定内のことで、シビアな事例ではないのかもしれない」」とある。

あのさあ、配電盤の交換が、なぜ想定内なのかが問題なんじゃないの?。

つまり、「これまでに配電盤の中の部品がショートしたトラブルが5回あり、そのうち昨年4月7日は配電盤の機能に損傷を与える影響が出たため、配電盤全体を交換した」とあるように、短絡事故が頻発するような杜撰な設計と、劣悪な材料の選定が行われていたということ、コスト管理に失敗しているということ、その体質が安全管理にも及んでいることが問題なのだ。

「「電源系統の中枢部ともいえる配電盤内の他の部位に被害が拡散するような事態はあってはならない」として問題視した。」とあるが、極めて健全な現場感覚だ。

航空機といえども、耐久消費財である。損耗し、いつかは残存価格を償却して買い換えなければならない。しかし、運用中の安全は、メーカーのメンテナンス基準に基づいて管理され、消耗品は定期交換され、重要な機能部品は検査され、動的管理下に置かれる。

配電盤とは、しかしまた、象徴的な話である。

(分電盤・配電盤の仕組み)
http://saijiki.sakura.ne.jp/denki4/bunden.html

このページの中に、「配電盤と分電盤の違い」という項目がある。

「一般的に、電力会社から電力の供給を受ける部分、受電点に設置される盤は配電盤と呼ばれます。配電盤から各所必要な場所に幹線が敷設され、幹線の先に分電盤を設置し、照明やコンセント、電動機などに電源を供給します。」とある。

電源(電気の源ですな)から、電気を受け取り、下っ端の「分電盤」にくれてやるのが、親分である「配電盤」の役目である。

分電盤は、さらに各負荷に電気を配る。

通常、配電盤において、電圧降下を行い、各負荷が使用する電圧に整えたり、交流を直流に整流したりする。

親分は、大変なのだ。

下っ端の分電盤は、負荷側の短絡事故の際に過電流を遮断するブレーカーを備えている。

また、高圧受電を行っている施設では、電力供給設備(電気会社の設備)に損傷を与えないように、過電流が逆流しないような設備も備えている。

B787の配電盤が、どのようなものであるかは知らないが、「電気飛行機」の異名を取る飛行機に恥じない重要部品であることは間違いなかろう。

その交換が、日常化するからマニュアル化されてるってことかあ?。

「そうだとしたら整備側の現場感覚とギャップがある。安全性の観点からこれでよいのかと問い直したい」とある。

当然だ、大いにやって欲しい。

「発火や発煙箇所となったバッテリーにリチウムイオン電池を使用することの是非」を含む、12項目の公開質問状を叩きつけた、とは書いていないが、「問題提起を国交相に申し入れた。」とある。

建設的な提言を、どしどし行って頂きたい。

(焦点:ボーイング787型機問題、迅速な運航再開承認は望めず)
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPTYE92502520130306?sp=true

最後に、「「当局が政治的な観点から787型機のETOPSを再び3時間に戻すことはできないと考えて、これを1時間へと厳しくする可能性がある。そうなれば787型機の経済効果は台無しだ」と、航空コンサルの観測が述べられている。

ETOPSについては、このブログでも触れたことがある。

(由々しきこと)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2013/02/25/6730428

「エンジンを2基しか持たない旅客機では、仮にそのうちの1基が飛行中に停止した場合でも一定時間以内に代替の空港へ緊急着陸することが可能な航空路でのみ飛行が許されるとして、国際民間航空機関 (ICAO) が取り決めたものである。」

「緊急時にエンジン1基のみでの飛行する場合の飛行可能な時間を定めたものと言い替えることができる。」と解説されている。

ETOPS180であるB787が、ETOPS60になれば、航空路が大幅に変更(遠回りに)されてしまい、その経済性を大きく毀損することになるわけだな。

踏んだり蹴ったりとは、このことである。

「光がなければ玉も石瓦に等しい」が、「石瓦」をいくら磨いても、光るわけはない。

クズは、磨いてもクズに過ぎない。