6×6=砂漠の舟 ― 2013年03月24日 19:09
6×6=?
また、とんでもないクルマを作ったもんだ。
(メルセデスベンツ Gクラスに6輪車…市販の可能性も)
http://response.jp/article/2013/03/23/194270.html
(Mercedes-Benz reveals the G63 AMG 6×6, a six-wheel-drive luxo SUV:動画出ます)
http://www.youtube.com/watch?v=zM500XrjxZw
(Mercedes G63 AMG 6X6:動画出ます)
http://www.youtube.com/watch?feature=endscreen&v=rQ6Hd8F3ox0&NR=1
かなりストレッチされた車体は、ほとんどトラックといってもいいほどに長い。リアのオープンデッキ(ここにも横向きの座席がある)の部分が、完全に追加されている。
(メルセデス・ベンツ 新型Gクラス「G65AMG」「G63AMG」試乗レポート/岡本幸一郎 -V12ツインターボ搭載、最強の「G」に試乗!-:比較のための、「ノーマル」のロングの写真)
http://autoc-one.jp/amg/g-class/report-1269115/photo/0006.html
こんな長い車両を乗りこなすのは大儀だろうと思って、動画を観ると、とんでもない!。
後輪で大地を削り取りながら、ドリフトターンを決めて、縦横に走りまくる。初めの動画では、45度くらいの岩山を、グイグイ登っていく(下りるときゃ、怖いだろうなあ・・・)。
頑強なラダーフレーム構造でなければ成立しない、軍用車両のような走りである(元々、GクラスはNATO仕様であったゲレンデヴァーゲンの民生バージョン)。
(メルセデス・ベンツ Gクラス)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%83%AB%E3%82%BB%E3%83%87%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%84_G%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%B9
この6輪車が市販車として生産されるかどうかが話題になっているようだが、金持ちの遊びグルマとしてよりも、悪路走破性の高い軍用車両としての需要が大きいのではないか。
浮沈子が陸軍の調達担当であれば、直ちにダイムラーの営業を呼びつけるところである(100台オトナ買いで、いくら?)。
それにしても、燃費のことを考えると、とてもじゃないが一般市民が自家用車として町乗りに供するわけにはいかないだろう(リッター1キロくらいか)。
そもそも、このクルマ、舗装道路を走っているシーンが、最も似合わないことだけは、万人が認めるところであろう。
豪華な後席が、妙に不釣合いな感じがするが、荷台にクルーを乗せて、冷たい飲み物を飲みながら、優雅に砂丘を走りまくる「砂漠の舟」としての使い方なら、似合うかもしれない。
今頃は、アラブの金持ち辺りから、ひっきりなしに問い合わせが入ってるんだろうなあ。
また、とんでもないクルマを作ったもんだ。
(メルセデスベンツ Gクラスに6輪車…市販の可能性も)
http://response.jp/article/2013/03/23/194270.html
(Mercedes-Benz reveals the G63 AMG 6×6, a six-wheel-drive luxo SUV:動画出ます)
http://www.youtube.com/watch?v=zM500XrjxZw
(Mercedes G63 AMG 6X6:動画出ます)
http://www.youtube.com/watch?feature=endscreen&v=rQ6Hd8F3ox0&NR=1
かなりストレッチされた車体は、ほとんどトラックといってもいいほどに長い。リアのオープンデッキ(ここにも横向きの座席がある)の部分が、完全に追加されている。
(メルセデス・ベンツ 新型Gクラス「G65AMG」「G63AMG」試乗レポート/岡本幸一郎 -V12ツインターボ搭載、最強の「G」に試乗!-:比較のための、「ノーマル」のロングの写真)
http://autoc-one.jp/amg/g-class/report-1269115/photo/0006.html
こんな長い車両を乗りこなすのは大儀だろうと思って、動画を観ると、とんでもない!。
後輪で大地を削り取りながら、ドリフトターンを決めて、縦横に走りまくる。初めの動画では、45度くらいの岩山を、グイグイ登っていく(下りるときゃ、怖いだろうなあ・・・)。
頑強なラダーフレーム構造でなければ成立しない、軍用車両のような走りである(元々、GクラスはNATO仕様であったゲレンデヴァーゲンの民生バージョン)。
(メルセデス・ベンツ Gクラス)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%83%AB%E3%82%BB%E3%83%87%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%84_G%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%B9
この6輪車が市販車として生産されるかどうかが話題になっているようだが、金持ちの遊びグルマとしてよりも、悪路走破性の高い軍用車両としての需要が大きいのではないか。
浮沈子が陸軍の調達担当であれば、直ちにダイムラーの営業を呼びつけるところである(100台オトナ買いで、いくら?)。
それにしても、燃費のことを考えると、とてもじゃないが一般市民が自家用車として町乗りに供するわけにはいかないだろう(リッター1キロくらいか)。
そもそも、このクルマ、舗装道路を走っているシーンが、最も似合わないことだけは、万人が認めるところであろう。
豪華な後席が、妙に不釣合いな感じがするが、荷台にクルーを乗せて、冷たい飲み物を飲みながら、優雅に砂丘を走りまくる「砂漠の舟」としての使い方なら、似合うかもしれない。
今頃は、アラブの金持ち辺りから、ひっきりなしに問い合わせが入ってるんだろうなあ。
尾鰭(おひれ) ― 2013年03月24日 20:03
尾鰭(おひれ)
サイドマウントCCRのコンフィギュレーションに欠かせないアイテムがある。
長く伸びるタンクの固定に使用する、エクステンションである。
画像のホリスのブラダーにも、下のほうに逆三角形の尾鰭が付いているのがわかる。
(SMS 50)
http://hollisgear.com/prodview.asp?id=146
浮沈子は、ブラダーをデュアルにしていることもあり、レトロなハーネス+バックプレートを好む(というより、それしか持ってません)。
OMSのブラダーにも、サイドマウント用のオプションがあるんだが、ウエイトを調整する観点から、ブラダーをサンドイッチにして、アルミのバックプレートを作ることにした(こっちは、もうできているという)。
その下に付ける尾鰭が必要だ。
(The Fishtail Side-mount Retainer)
http://www.apdivingdirect.com/int/catalog/product_info.php?products_id=308
APD純正では、こんなアイテムもあるが、装着している絵を見ると、ちょっとダサい。皺が寄っていて、素材が柔いことがわかる。
(これが、その画像なんだが・・・)
http://www.apdivingdirect.com/int/catalog/popup_image4.php?pID=308
ホリスの画像が、ちょっとエッチなオネーサンの画像になっているので、ついつい比べてしまう。
(SMCCR楽チン!)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2013/03/17/6748231
どっちが、購買意欲を掻き立てるか・・・。
んなこたぁ、どうだっていい!。
この尾鰭の部分を、自作しようと考えている。
どうも、この逆三角形の形状が良くない。はっきりいって、両サイドに固定できればいいので、真ん中に付けるというのがそもそも間違っている。
サイドマウントCCRの場合は、長いタンクを付けることもあるので、フィンキック(ただ今、フロッグキックの練習中)の妨げにならないように、ある程度の可動性を与える必要もある。
シンプルに、バックプレートの後ろの角から、バンジーを使って固定するというのはどうなのだろうか。長さの調節が微妙になるが、そこはゴム紐なのでどうにでもなる。
当面は、右側だけ延長できればそれでいい(左のベイルアウト用ステージボトルは、極めて快適である)。
タンクのバルブ側は、ケースの底に引っ掛けて止めようと思っているので、こちらは動きがほとんどない。
ここを支点として、多少の自由度を与えられればいい。
狭い洞窟に入るために、取り外して前方に持ってくる必要はないので(浮沈子は、ケーブはやりません)、エキジットするまではそのままでいい。
問題になるのは、正中線側(身体の内側)にぶれるのを、どうやって押さえるかである。上下方向の動きも抑制したい。
3点式の固定方法を行えば、3次元的な位置決めは出来るが、それをシンプルに実装するには、工夫が必要である。
ケースの設計を三角柱にしておいたことが、ここにきて効果を発揮しそうだ。2つのコーナーからバンジーを出して、外側にも固定する。
バックプレートの角と併せて、3点支持となり、タンクの胴体部分(ほぼ重心)が、空間上に位置決めされる。
うーん、我ながら名案である(?)。
絵に描いた餅が、食えるかどうかは、焼いてみなければわからない。
来月には、セブで実装してみよう。
話に尾鰭が付いただけかもしれない・・・。
サイドマウントCCRのコンフィギュレーションに欠かせないアイテムがある。
長く伸びるタンクの固定に使用する、エクステンションである。
画像のホリスのブラダーにも、下のほうに逆三角形の尾鰭が付いているのがわかる。
(SMS 50)
http://hollisgear.com/prodview.asp?id=146
浮沈子は、ブラダーをデュアルにしていることもあり、レトロなハーネス+バックプレートを好む(というより、それしか持ってません)。
OMSのブラダーにも、サイドマウント用のオプションがあるんだが、ウエイトを調整する観点から、ブラダーをサンドイッチにして、アルミのバックプレートを作ることにした(こっちは、もうできているという)。
その下に付ける尾鰭が必要だ。
(The Fishtail Side-mount Retainer)
http://www.apdivingdirect.com/int/catalog/product_info.php?products_id=308
APD純正では、こんなアイテムもあるが、装着している絵を見ると、ちょっとダサい。皺が寄っていて、素材が柔いことがわかる。
(これが、その画像なんだが・・・)
http://www.apdivingdirect.com/int/catalog/popup_image4.php?pID=308
ホリスの画像が、ちょっとエッチなオネーサンの画像になっているので、ついつい比べてしまう。
(SMCCR楽チン!)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2013/03/17/6748231
どっちが、購買意欲を掻き立てるか・・・。
んなこたぁ、どうだっていい!。
この尾鰭の部分を、自作しようと考えている。
どうも、この逆三角形の形状が良くない。はっきりいって、両サイドに固定できればいいので、真ん中に付けるというのがそもそも間違っている。
サイドマウントCCRの場合は、長いタンクを付けることもあるので、フィンキック(ただ今、フロッグキックの練習中)の妨げにならないように、ある程度の可動性を与える必要もある。
シンプルに、バックプレートの後ろの角から、バンジーを使って固定するというのはどうなのだろうか。長さの調節が微妙になるが、そこはゴム紐なのでどうにでもなる。
当面は、右側だけ延長できればそれでいい(左のベイルアウト用ステージボトルは、極めて快適である)。
タンクのバルブ側は、ケースの底に引っ掛けて止めようと思っているので、こちらは動きがほとんどない。
ここを支点として、多少の自由度を与えられればいい。
狭い洞窟に入るために、取り外して前方に持ってくる必要はないので(浮沈子は、ケーブはやりません)、エキジットするまではそのままでいい。
問題になるのは、正中線側(身体の内側)にぶれるのを、どうやって押さえるかである。上下方向の動きも抑制したい。
3点式の固定方法を行えば、3次元的な位置決めは出来るが、それをシンプルに実装するには、工夫が必要である。
ケースの設計を三角柱にしておいたことが、ここにきて効果を発揮しそうだ。2つのコーナーからバンジーを出して、外側にも固定する。
バックプレートの角と併せて、3点支持となり、タンクの胴体部分(ほぼ重心)が、空間上に位置決めされる。
うーん、我ながら名案である(?)。
絵に描いた餅が、食えるかどうかは、焼いてみなければわからない。
来月には、セブで実装してみよう。
話に尾鰭が付いただけかもしれない・・・。
911とは ― 2013年03月24日 21:44
911とは
手前味噌というのは、自分で自分を褒めること、とあるのはこのページ。
(手前味噌)
http://gogen-allguide.com/te/temaemiso.html
で、浮沈子がかつて書いた味噌。
(金持ちの下駄)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2011/12/25/6260840
「ポルシェ911とは、金持ちの下駄であり、カーマニアの憧れであり、安いレースカーである。」という、名言を引用している。
(単語記事: ポルシェ911)
http://dic.nicovideo.jp/a/%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A7911
「世の中の大半の人にとってはフェラーリと同じく成功の証であり、一部の金持ちにとっては壊れなくて荷物が適度に入る丁度いい下駄である。」ともある。
世の中の大半の人の一人である浮沈子にとっては、成功の証なんだろうが、それは、新車を買える人の話。
(カレラ7速マニュアル:11,450,000 円(消費税込))
http://www.porsche.com/japan/jp/models/911/911-carrera/
今は、ターボが切り替え時期でラインアップされていないが、2千万円以上する車種も設定されるに違いない。
83タルガを中古で150まんえんで手に入れて楽しもうなんてのは、911オーナー像とはかけ離れている。
しかし、中古車であろうが何だろうが、911は911である。所有権移転が済めば、れっきとしたオーナーであり、運行管理には法的責任が伴う。
明日は、所轄署に赴いて、二度目の車庫証明を取りに行かなければならない(トホホ)。
それを持って、横浜オートに乗り付けて、「オリャーッ!」と提出して陸運局に行ってもらうわけだな(そんなに気合入れて、どーすんの?)。
「金持ちでも、カーマニアでも、レースマンでもない私は、911には縁がなさそうだが、「いつかは911」的な気持ちは持ち続けたいし、911もいつまでもその対象であり続けてほしい。」と書いていた自分が、とうとう本物の911(偽モノってあるのか?)を手に入れることになる。
おおっ!、積年の夢が叶うわけだ。
しかし、現実の所有については、夢ばかりではない。メンテナンスや税金のこともあるし、保険もかけなければならない。
軽自動車だろうが、911だろうが、自動車を所有するということは、現実に手間、暇、金がかかるということである。
空冷911の場合、ガソリンと同じくらい、オイルの管理に金がかかる。タイヤの減りも早い。
ゆるい組みつけのエンジンは、オイルを消費しつつその性能を発揮するわけで、油膜は、機械の一部のようなものである。オイルが減るのは、想定の範囲内である(漏れるのも?)。
(ポルセキ新聞 タルガ万歳 その260.もしかしてサーモスタット!?)
http://www.911days.com/poruseki/editorial/targa/260/
まあいい。
タイヤについても、サスペンションの一部のようなものであり、常に新品から一皮剥けた状態を維持することが必要である。
(ブリヂストンS-02テスト)
http://www.911days.com/poruseki/editorial/longreport/
消耗することによって、機能を維持し、交換することによって甦る機械。これは、500Eなどと同じ、20世紀の機械文明の基本的な文脈である。
交換部品は、意図的に弱く設計され、それを消耗させることにより、基幹部品の劣化を抑えるように工夫される。
その代わり、基幹部品には惜しげもなくコストをつぎ込み、素材や加工、メンテナンスの容易さを意図した工夫を行う。
数十年、いや、百年を超える継続使用を可能にする設計思想である。
21世紀の今日、そんな機械は存在しない。
高精度加工技術の進歩により、キッチリと作りこまれた現代の機械は、分解して整備して、再度組み上げる手間をかけるよりは、丸ごと交換してしまうという(水冷ボクスターや996のエンジン)。
エンジンごと、アッセンブリー交換かよ!。
高性能を低価格で実現するためには、それが最も合理的であることは頭では理解できても、20世紀的価値観にどっぷり漬かった浮沈子には、心から納得することは到底出来ない(03ボクスター乗って、大満足しているくせに・・・)。
911とは、50年の歴史を持つアットーテキなブランド、記号である(1964年から本格的に製造)。
それだけに、機械文明の変遷を、その歴史の中に鮮明に刻み込んでいる。
次期992型が、既に開発されつつあることは想像に難くないが、内燃機関から電動機へと移っていく駆動系を初め、鋼板とアルミニウムを組み合わせたボディが、カーボン製になっていくプロセスをどこまで取り込んでいこうとしているのか。
ポルシェが21世紀の先に、何を見ているのか。
徐々にアクの強さを失い、GTカー(ファミリーカー?)としての印象を強めている流れを、どこまで推し進めようとしているのか。
大きくなった911、乗りやすい911、使い勝手の良い911、静かな911、エトセ、エトセ・・・。
「ポルシェを着る」といった、究極のコンパクトさ、そして軽さ、その気にさせるエンジンサウンド(排気音ではない!)、ファイナルオーバーステアのクセのあるハンドリング、リアエンジンならではの、路面にめり込むように利く秀逸なブレーキ・・・。
911は、50年の歴史の中で、「機械とは何か」、「人間と機械の関係とは何か」、ひいては、「人間は、なぜ機械を作るのか」といった、根源的な命題を浮き彫りにする。
人が作りし物、不完全で危うい物、神の被造物を真似た物、神の怒りに触れる物、やがて朽ち果て土に還る物・・・。
そう、911とは、走る哲学である。
心して乗らなければ、バチが当るであろう。
手前味噌というのは、自分で自分を褒めること、とあるのはこのページ。
(手前味噌)
http://gogen-allguide.com/te/temaemiso.html
で、浮沈子がかつて書いた味噌。
(金持ちの下駄)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2011/12/25/6260840
「ポルシェ911とは、金持ちの下駄であり、カーマニアの憧れであり、安いレースカーである。」という、名言を引用している。
(単語記事: ポルシェ911)
http://dic.nicovideo.jp/a/%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A7911
「世の中の大半の人にとってはフェラーリと同じく成功の証であり、一部の金持ちにとっては壊れなくて荷物が適度に入る丁度いい下駄である。」ともある。
世の中の大半の人の一人である浮沈子にとっては、成功の証なんだろうが、それは、新車を買える人の話。
(カレラ7速マニュアル:11,450,000 円(消費税込))
http://www.porsche.com/japan/jp/models/911/911-carrera/
今は、ターボが切り替え時期でラインアップされていないが、2千万円以上する車種も設定されるに違いない。
83タルガを中古で150まんえんで手に入れて楽しもうなんてのは、911オーナー像とはかけ離れている。
しかし、中古車であろうが何だろうが、911は911である。所有権移転が済めば、れっきとしたオーナーであり、運行管理には法的責任が伴う。
明日は、所轄署に赴いて、二度目の車庫証明を取りに行かなければならない(トホホ)。
それを持って、横浜オートに乗り付けて、「オリャーッ!」と提出して陸運局に行ってもらうわけだな(そんなに気合入れて、どーすんの?)。
「金持ちでも、カーマニアでも、レースマンでもない私は、911には縁がなさそうだが、「いつかは911」的な気持ちは持ち続けたいし、911もいつまでもその対象であり続けてほしい。」と書いていた自分が、とうとう本物の911(偽モノってあるのか?)を手に入れることになる。
おおっ!、積年の夢が叶うわけだ。
しかし、現実の所有については、夢ばかりではない。メンテナンスや税金のこともあるし、保険もかけなければならない。
軽自動車だろうが、911だろうが、自動車を所有するということは、現実に手間、暇、金がかかるということである。
空冷911の場合、ガソリンと同じくらい、オイルの管理に金がかかる。タイヤの減りも早い。
ゆるい組みつけのエンジンは、オイルを消費しつつその性能を発揮するわけで、油膜は、機械の一部のようなものである。オイルが減るのは、想定の範囲内である(漏れるのも?)。
(ポルセキ新聞 タルガ万歳 その260.もしかしてサーモスタット!?)
http://www.911days.com/poruseki/editorial/targa/260/
まあいい。
タイヤについても、サスペンションの一部のようなものであり、常に新品から一皮剥けた状態を維持することが必要である。
(ブリヂストンS-02テスト)
http://www.911days.com/poruseki/editorial/longreport/
消耗することによって、機能を維持し、交換することによって甦る機械。これは、500Eなどと同じ、20世紀の機械文明の基本的な文脈である。
交換部品は、意図的に弱く設計され、それを消耗させることにより、基幹部品の劣化を抑えるように工夫される。
その代わり、基幹部品には惜しげもなくコストをつぎ込み、素材や加工、メンテナンスの容易さを意図した工夫を行う。
数十年、いや、百年を超える継続使用を可能にする設計思想である。
21世紀の今日、そんな機械は存在しない。
高精度加工技術の進歩により、キッチリと作りこまれた現代の機械は、分解して整備して、再度組み上げる手間をかけるよりは、丸ごと交換してしまうという(水冷ボクスターや996のエンジン)。
エンジンごと、アッセンブリー交換かよ!。
高性能を低価格で実現するためには、それが最も合理的であることは頭では理解できても、20世紀的価値観にどっぷり漬かった浮沈子には、心から納得することは到底出来ない(03ボクスター乗って、大満足しているくせに・・・)。
911とは、50年の歴史を持つアットーテキなブランド、記号である(1964年から本格的に製造)。
それだけに、機械文明の変遷を、その歴史の中に鮮明に刻み込んでいる。
次期992型が、既に開発されつつあることは想像に難くないが、内燃機関から電動機へと移っていく駆動系を初め、鋼板とアルミニウムを組み合わせたボディが、カーボン製になっていくプロセスをどこまで取り込んでいこうとしているのか。
ポルシェが21世紀の先に、何を見ているのか。
徐々にアクの強さを失い、GTカー(ファミリーカー?)としての印象を強めている流れを、どこまで推し進めようとしているのか。
大きくなった911、乗りやすい911、使い勝手の良い911、静かな911、エトセ、エトセ・・・。
「ポルシェを着る」といった、究極のコンパクトさ、そして軽さ、その気にさせるエンジンサウンド(排気音ではない!)、ファイナルオーバーステアのクセのあるハンドリング、リアエンジンならではの、路面にめり込むように利く秀逸なブレーキ・・・。
911は、50年の歴史の中で、「機械とは何か」、「人間と機械の関係とは何か」、ひいては、「人間は、なぜ機械を作るのか」といった、根源的な命題を浮き彫りにする。
人が作りし物、不完全で危うい物、神の被造物を真似た物、神の怒りに触れる物、やがて朽ち果て土に還る物・・・。
そう、911とは、走る哲学である。
心して乗らなければ、バチが当るであろう。
最近のコメント