骨壊死 ― 2014年05月06日 00:09
骨壊死
人工骨頭とかは聞いたことがあるが、なんか痛そうな話だ。
骨の中に金属(チタン)の棒を叩き込んで、その反対側の一端を関節として利用するという荒療治である(画像参照)。
関節としては、股関節が多く、膝関節に適用する場合もあるようだ。
こんな悲惨な結果になる前に、いろいろな対策があるようだが、このように関節がダメになるのは、骨が死んでしまうからだとある。
(骨壊死(虚血性骨壊死、無菌性壊死、離断性骨軟骨症))
http://merckmanuals.jp/home/%E9%AA%A8%E3%80%81%E9%96%A2%E7%AF%80%E3%80%81%E7%AD%8B%E8%82%89%E3%81%AE%E7%97%85%E6%B0%97/%E9%AA%A8%E5%A3%8A%E6%AD%BB/%E9%AA%A8%E5%A3%8A%E6%AD%BB.html
多くの原因がある中で、ダイビングにおける減圧症で、骨に酸素や栄養を送る欠陥が詰まってしまうというのがある。
非外傷性骨壊死の中に、「減圧症(ダイバーが急速に浮上すると起こる—潜水や圧縮空気による外傷: 減圧症を参照)」とある。
早速リンクを辿ろう。
(減圧症)
http://merckmanuals.jp/home/%E5%A4%96%E5%82%B7%E3%81%A8%E4%B8%AD%E6%AF%92/%E6%BD%9C%E6%B0%B4%E3%82%84%E5%9C%A7%E7%B8%AE%E7%A9%BA%E6%B0%97%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E5%A4%96%E5%82%B7/%E6%B8%9B%E5%9C%A7%E7%97%87.html
数ある潜水関連疾患の中で、ダイバーがもっとも恐れるものの一つだ。
他にも、圧外傷(エア・エンボリズム)や鼓膜の損傷などがあり、減圧症だけがダイビング関連の病気ではないが、減圧症というのは様々な症状を呈する代表的な疾患だ。
「減圧症(潜水病、潜函病)は、高圧環境下で血液や組織中に溶けていた窒素が、減圧に伴い気泡をつくる状態です。」
まあ、一言で言えば、そういうことになる。
「人間の体は常に酸素を消費しているので、高圧下で過剰な酸素分子を吸いこんでも、それが蓄積されることはまずありません。」
浮沈子は、この記述に納得できないでいるのだが、誰も異を挟まないところをみると何かエビデンスがあるのだろう。
そもそも、高圧下で酸素を吸うと急性神経症状を呈するので、そっちの方が問題だな。
わずか1.6ATAの分圧で症状が出て、2.0ATAでは危険とされる。
PADIでは、1.4を限度としており、インスピではハイポジションのデフォルトは1.3、ディスカバリーでは1.2である。
ちなみに、1気圧の水面では、0.2である。
7倍もの酸素分子を取り込んで、それが問題にならないというなら、地球上の空気の中の酸素は、まだまだ少なすぎるということである。
我々陸上の生物は、細胞にとって危険な酸素を無害にする仕組を持っているらしいが、それにしても7倍で大丈夫なのかあ?。
まあいい。
メルクマニュアルには、一応そう書いてあるし、ダイビングの指導団体でもそう習う(ナイトロックスとかの講習で、そう教わる)。
「しかし過剰な窒素分子は、血液や組織に蓄積します。水中から浮上したり、潜函から離れて外部の圧力が下がると、たまっていた窒素をすぐに息から吐き出すことができないため、血液中や組織内に気泡を生じます。この気泡が膨張して組織を傷つけ、さまざまな器官内部の血管を直接ふさいだり、血栓ができるきっかけを与えます。」
「血管がふさがれると痛みが生じ、他にさまざま症状(たとえば、脳卒中に似た症状、体の片側の突然の筋力低下、発話困難、めまい、インフルエンザ様症状)を起こします。窒素の気泡は炎症も起こすため、筋肉、関節、腱の腫れと痛みを引き起こします。」
血管を塞げば、様々な障害が起こる。
内容については、ここでいちいち引用しなくても、読めばいいのだ。
他にも読むべき項目が、ピックアップされている。
「トピック : 潜水や圧縮空気による外傷
潜水による外傷の基礎知識
気圧外傷
空気塞栓症
減圧症
浸水性肺水腫
ダイビング中のガスの毒性
再加圧治療
ダイビングにおける予防措置と潜水による外傷の予防」
空気塞栓症は、減圧症と区別されているが、発症の機序は同じだ。
これらの発症を予防するには、潜水水深、潜水時間、浮上速度などを管理する必要があるが、注意すべきはそれらを行ったとしても、減圧症を完全に防ぐことは出来ないし、長期間(何十年とか)に渡ってダイビングを繰り返した時の影響については不明の点も多い。
「遅発効果: 減圧症の遅発効果は、特に肩や股関節に骨組織の破壊(減圧性骨壊死、虚血性骨壊死)がみられ、痛みが続き重い障害が起こります。これらの外傷は、趣味でダイビングをしている人には起こらず、圧縮された空気環境内で作業を行う人や、頻繁に水中で仕事をするダイバーたちに多くみられます。このような人たちは長期間、高圧にさらされて気がつかないうちに減圧症を起こしていることがあります。職業ダイバーは、レクリエーションダイバーよりも深く潜水しているため、リスクはより高くなります。骨や関節の外傷は数カ月から数年かけて徐々に悪化し、重度の関節炎による障害を起こすことがあります。重度の関節障害が起こった段階では、唯一の治療方法は、関節の置換手術です。」
無菌性骨壊死が、レジャーダイバーに起こらないと書かれているが、本当なのだろうか。
後段では、リスクが相対的であるような記述になっている(「職業ダイバーは、レクリエーションダイバーよりも深く潜水しているため、リスクはより高くなります。」)
まあ、どうでもいいんですが(よかぁないです!)。
減圧症の症状の欄を読むと、気が重くなる。
こんなリスクを侵してまで、ダイビングなんていうヤクザなレジャーを行う輩の気が知れない。
「浮上のためのチャートやコンピュータのガイドに従うことに加え、多くのダイバーは水面下約4.5メートルで数分間、安全停止をします。」
「このようにしても減圧症のリスクを完全になくすことはできません。停止時間を取らないダイビングの後に、数は少ないが減圧症は発症しており、またダイブコンピュータの普及にもかかわらず、減圧症の発生数も減っていません。」
これは、もちろん、ダイビングチャートやダイビングコンピューターが不完全なものでしかないからだが、完全なものなど出来はしない。
「知っていますか?
ダイビング後15時間以内に飛行(機)に乗ると(休暇の場合よくあることですが)、減圧症のリスクが高まります。」
今時、こんな記述をネットで配信していていいのだろうか?。
最低でも24時間以上(32時間以上を推奨)というのが、医学的には常識になっている。
理想的には、1週間空けろという(統計的に、対照群と区別がつかなくなるらしい)。
DANでは、業界からの猛反発に配慮して、18時間ということにしているようだが、専門医を擁している団体ですらそういうものだということは知っておくべきだ。
ダイビングの指導団体は、概ね営利企業であり、受任可能な範囲でダイバーにもリスクを負わせている(でないと、ビジネスモデルが崩壊する)。
骨壊死については、職業ダイバーでは、明確なエビデンスがある。
(標準減圧表改正の根拠となる理論:浮沈子はここでは読んでません)
http://www.pdfio.com/k-6079355.html
(酸素減圧利用による新標準減圧表の考え方)
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002bqum-att/2r9852000002br52.pdf
原論文へのリンクは読めなかったが、14ページ目には「作業潜水をするダイバーには無菌性骨壊死に罹患する事例が多い。」と、明記されている。
ここで興味深いのが、19ページの記述だ。
「これからの標準減圧表における基本概念:
⑤ 減圧停止を必要とする作業水深(圧力)は水深 8 m (0.08 MPa) から始められるべきであろう。」
もう、無限圧潜水などという、空想科学小説はありえないのだ。
最後のページは衝撃的であるな。
「慢性減圧症の予防方法
・安全停止の十分な確保
(イギリスでは水深 7 m 以上、米国は9m以上から減圧停止を義務化)
・出来るだけ酸素吸入をする
(イギリスでは法律で規制、2001 年施行)
<圧気記録 Log book 40 年間の保存>」
(浮沈子なんか、ログブックは20本で止まってます:それ以降は、つけてません)。
職業潜水士の安全管理が、これほど厳格に行われているにも拘らず、レジャーダイバーは、蚊帳の外に置かれていて、こうした情報が指導団体を通じてダイバーに紹介されることもない。
ダイコンなんか信じて潜ってて、本当にだいじょうび?。
(高気圧作業安全衛生規則改正検討会報告書)
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/0000037880.html
眞野先生が、生涯をかけて取り組んだ高圧則の改定だが、報告書の提出を見届けることなく、2月15日に亡くなっている。
(〈訃報〉眞野喜洋先生(東京医科歯科大学名誉教授)死去)
http://www.diver-online.com/news/detail/id/1777/
(眞野喜洋先生が逝去)
http://jprc.jp/jprc-blog/?p=148
本日現在、その高圧則の改定は、未だに行われていないようだ。
(高気圧作業安全衛生規則)
http://law.e-gov.go.jp/cgi-bin/idxselect.cgi?IDX_OPT=1&H_NAME=%8D%82%8BC%88%B3%8D%EC%8B%C6&H_NAME_YOMI=%82%A0&H_NO_GENGO=H&H_NO_YEAR=&H_NO_TYPE=2&H_NO_NO=&H_FILE_NAME=S47F04101000040&H_RYAKU=1&H_CTG=1&H_YOMI_GUN=1&H_CTG_GUN=1
別表も、単位こそ違うが、未だに旧いままだ(0.88メガパスカルって、たぶん90mswなんだろうな)。
規制緩和の大号令の中で、改定が遅れているのかもしれない。
高圧則は、何十年も抜本的な改定が見送られ続けている。
今日も、減圧症のリスクを抱えながら、職業ダイバーの方々は、親分の言いつけに従って潜らされているのだ。
我々は、レジャーダイバーなんだから、親分に使われて潜らされる子分ではない。
自分の身の安全は、自ら守る。
それが、正しい遊び方だ。
ダイビングには、それでなくても危険な要素が沢山ある。
一番いいのは、ダイビングしないこと。
次にいいのは、安全管理に十分な余裕を持たせて、1日1回のダイビングにすること(この前、トゥバタハリーフで、4本潜ってなかったっけえ?)。
それ以上のダイビングの安全は、確立してはいない。
蓄積された窒素は、1日複数回のダイビングでは、累積的に貯まっていく。
12時間の水面休息時間が取れるなら、それでもいいが(早朝ダイビングと、ナイトダイビングかあ?)、普通はそんなことはしないだろう。
1時間か2時間くらいの間を空けて、再び潜ってしまうわけだ。
米国海軍のマッチョどもが、一定割合以下で減圧症を発症することを保障された減圧表を元に、我々は潜っている。
そして、一定の割合で、減圧症に罹りながら、ダイビングというレジャーを楽しむ。
長期的には、骨壊死のリスクを抱え、今日も楽しくダイビングに行く。
誰も骨を拾ってくれるものはない。
何年か前に、テニアンを訪れていたダイビングショップの方に聞いた話では、長年ガイドをしていた方が亡くなって火葬にしたとき、骨は粉々になってしまって骨箸で掴むことができなかったそうだ。
拾おうとしても、拾えないのだ。
自分だけは大丈夫などという、甘い考えは捨てた方がいい。
少なくとも、控えめなダイビングを心がけるに越したことはない。
レスキューダイバ-の後、ダイブマスターのカードを取得したとしても、浮沈子が実際にダイバーを引率したり、指導して認定することはない(CPRは、やるかもしれませんが)。
ネプチューンへの捧げものは、浮沈子自身だけで沢山である。
人工骨頭とかは聞いたことがあるが、なんか痛そうな話だ。
骨の中に金属(チタン)の棒を叩き込んで、その反対側の一端を関節として利用するという荒療治である(画像参照)。
関節としては、股関節が多く、膝関節に適用する場合もあるようだ。
こんな悲惨な結果になる前に、いろいろな対策があるようだが、このように関節がダメになるのは、骨が死んでしまうからだとある。
(骨壊死(虚血性骨壊死、無菌性壊死、離断性骨軟骨症))
http://merckmanuals.jp/home/%E9%AA%A8%E3%80%81%E9%96%A2%E7%AF%80%E3%80%81%E7%AD%8B%E8%82%89%E3%81%AE%E7%97%85%E6%B0%97/%E9%AA%A8%E5%A3%8A%E6%AD%BB/%E9%AA%A8%E5%A3%8A%E6%AD%BB.html
多くの原因がある中で、ダイビングにおける減圧症で、骨に酸素や栄養を送る欠陥が詰まってしまうというのがある。
非外傷性骨壊死の中に、「減圧症(ダイバーが急速に浮上すると起こる—潜水や圧縮空気による外傷: 減圧症を参照)」とある。
早速リンクを辿ろう。
(減圧症)
http://merckmanuals.jp/home/%E5%A4%96%E5%82%B7%E3%81%A8%E4%B8%AD%E6%AF%92/%E6%BD%9C%E6%B0%B4%E3%82%84%E5%9C%A7%E7%B8%AE%E7%A9%BA%E6%B0%97%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E5%A4%96%E5%82%B7/%E6%B8%9B%E5%9C%A7%E7%97%87.html
数ある潜水関連疾患の中で、ダイバーがもっとも恐れるものの一つだ。
他にも、圧外傷(エア・エンボリズム)や鼓膜の損傷などがあり、減圧症だけがダイビング関連の病気ではないが、減圧症というのは様々な症状を呈する代表的な疾患だ。
「減圧症(潜水病、潜函病)は、高圧環境下で血液や組織中に溶けていた窒素が、減圧に伴い気泡をつくる状態です。」
まあ、一言で言えば、そういうことになる。
「人間の体は常に酸素を消費しているので、高圧下で過剰な酸素分子を吸いこんでも、それが蓄積されることはまずありません。」
浮沈子は、この記述に納得できないでいるのだが、誰も異を挟まないところをみると何かエビデンスがあるのだろう。
そもそも、高圧下で酸素を吸うと急性神経症状を呈するので、そっちの方が問題だな。
わずか1.6ATAの分圧で症状が出て、2.0ATAでは危険とされる。
PADIでは、1.4を限度としており、インスピではハイポジションのデフォルトは1.3、ディスカバリーでは1.2である。
ちなみに、1気圧の水面では、0.2である。
7倍もの酸素分子を取り込んで、それが問題にならないというなら、地球上の空気の中の酸素は、まだまだ少なすぎるということである。
我々陸上の生物は、細胞にとって危険な酸素を無害にする仕組を持っているらしいが、それにしても7倍で大丈夫なのかあ?。
まあいい。
メルクマニュアルには、一応そう書いてあるし、ダイビングの指導団体でもそう習う(ナイトロックスとかの講習で、そう教わる)。
「しかし過剰な窒素分子は、血液や組織に蓄積します。水中から浮上したり、潜函から離れて外部の圧力が下がると、たまっていた窒素をすぐに息から吐き出すことができないため、血液中や組織内に気泡を生じます。この気泡が膨張して組織を傷つけ、さまざまな器官内部の血管を直接ふさいだり、血栓ができるきっかけを与えます。」
「血管がふさがれると痛みが生じ、他にさまざま症状(たとえば、脳卒中に似た症状、体の片側の突然の筋力低下、発話困難、めまい、インフルエンザ様症状)を起こします。窒素の気泡は炎症も起こすため、筋肉、関節、腱の腫れと痛みを引き起こします。」
血管を塞げば、様々な障害が起こる。
内容については、ここでいちいち引用しなくても、読めばいいのだ。
他にも読むべき項目が、ピックアップされている。
「トピック : 潜水や圧縮空気による外傷
潜水による外傷の基礎知識
気圧外傷
空気塞栓症
減圧症
浸水性肺水腫
ダイビング中のガスの毒性
再加圧治療
ダイビングにおける予防措置と潜水による外傷の予防」
空気塞栓症は、減圧症と区別されているが、発症の機序は同じだ。
これらの発症を予防するには、潜水水深、潜水時間、浮上速度などを管理する必要があるが、注意すべきはそれらを行ったとしても、減圧症を完全に防ぐことは出来ないし、長期間(何十年とか)に渡ってダイビングを繰り返した時の影響については不明の点も多い。
「遅発効果: 減圧症の遅発効果は、特に肩や股関節に骨組織の破壊(減圧性骨壊死、虚血性骨壊死)がみられ、痛みが続き重い障害が起こります。これらの外傷は、趣味でダイビングをしている人には起こらず、圧縮された空気環境内で作業を行う人や、頻繁に水中で仕事をするダイバーたちに多くみられます。このような人たちは長期間、高圧にさらされて気がつかないうちに減圧症を起こしていることがあります。職業ダイバーは、レクリエーションダイバーよりも深く潜水しているため、リスクはより高くなります。骨や関節の外傷は数カ月から数年かけて徐々に悪化し、重度の関節炎による障害を起こすことがあります。重度の関節障害が起こった段階では、唯一の治療方法は、関節の置換手術です。」
無菌性骨壊死が、レジャーダイバーに起こらないと書かれているが、本当なのだろうか。
後段では、リスクが相対的であるような記述になっている(「職業ダイバーは、レクリエーションダイバーよりも深く潜水しているため、リスクはより高くなります。」)
まあ、どうでもいいんですが(よかぁないです!)。
減圧症の症状の欄を読むと、気が重くなる。
こんなリスクを侵してまで、ダイビングなんていうヤクザなレジャーを行う輩の気が知れない。
「浮上のためのチャートやコンピュータのガイドに従うことに加え、多くのダイバーは水面下約4.5メートルで数分間、安全停止をします。」
「このようにしても減圧症のリスクを完全になくすことはできません。停止時間を取らないダイビングの後に、数は少ないが減圧症は発症しており、またダイブコンピュータの普及にもかかわらず、減圧症の発生数も減っていません。」
これは、もちろん、ダイビングチャートやダイビングコンピューターが不完全なものでしかないからだが、完全なものなど出来はしない。
「知っていますか?
ダイビング後15時間以内に飛行(機)に乗ると(休暇の場合よくあることですが)、減圧症のリスクが高まります。」
今時、こんな記述をネットで配信していていいのだろうか?。
最低でも24時間以上(32時間以上を推奨)というのが、医学的には常識になっている。
理想的には、1週間空けろという(統計的に、対照群と区別がつかなくなるらしい)。
DANでは、業界からの猛反発に配慮して、18時間ということにしているようだが、専門医を擁している団体ですらそういうものだということは知っておくべきだ。
ダイビングの指導団体は、概ね営利企業であり、受任可能な範囲でダイバーにもリスクを負わせている(でないと、ビジネスモデルが崩壊する)。
骨壊死については、職業ダイバーでは、明確なエビデンスがある。
(標準減圧表改正の根拠となる理論:浮沈子はここでは読んでません)
http://www.pdfio.com/k-6079355.html
(酸素減圧利用による新標準減圧表の考え方)
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002bqum-att/2r9852000002br52.pdf
原論文へのリンクは読めなかったが、14ページ目には「作業潜水をするダイバーには無菌性骨壊死に罹患する事例が多い。」と、明記されている。
ここで興味深いのが、19ページの記述だ。
「これからの標準減圧表における基本概念:
⑤ 減圧停止を必要とする作業水深(圧力)は水深 8 m (0.08 MPa) から始められるべきであろう。」
もう、無限圧潜水などという、空想科学小説はありえないのだ。
最後のページは衝撃的であるな。
「慢性減圧症の予防方法
・安全停止の十分な確保
(イギリスでは水深 7 m 以上、米国は9m以上から減圧停止を義務化)
・出来るだけ酸素吸入をする
(イギリスでは法律で規制、2001 年施行)
<圧気記録 Log book 40 年間の保存>」
(浮沈子なんか、ログブックは20本で止まってます:それ以降は、つけてません)。
職業潜水士の安全管理が、これほど厳格に行われているにも拘らず、レジャーダイバーは、蚊帳の外に置かれていて、こうした情報が指導団体を通じてダイバーに紹介されることもない。
ダイコンなんか信じて潜ってて、本当にだいじょうび?。
(高気圧作業安全衛生規則改正検討会報告書)
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/0000037880.html
眞野先生が、生涯をかけて取り組んだ高圧則の改定だが、報告書の提出を見届けることなく、2月15日に亡くなっている。
(〈訃報〉眞野喜洋先生(東京医科歯科大学名誉教授)死去)
http://www.diver-online.com/news/detail/id/1777/
(眞野喜洋先生が逝去)
http://jprc.jp/jprc-blog/?p=148
本日現在、その高圧則の改定は、未だに行われていないようだ。
(高気圧作業安全衛生規則)
http://law.e-gov.go.jp/cgi-bin/idxselect.cgi?IDX_OPT=1&H_NAME=%8D%82%8BC%88%B3%8D%EC%8B%C6&H_NAME_YOMI=%82%A0&H_NO_GENGO=H&H_NO_YEAR=&H_NO_TYPE=2&H_NO_NO=&H_FILE_NAME=S47F04101000040&H_RYAKU=1&H_CTG=1&H_YOMI_GUN=1&H_CTG_GUN=1
別表も、単位こそ違うが、未だに旧いままだ(0.88メガパスカルって、たぶん90mswなんだろうな)。
規制緩和の大号令の中で、改定が遅れているのかもしれない。
高圧則は、何十年も抜本的な改定が見送られ続けている。
今日も、減圧症のリスクを抱えながら、職業ダイバーの方々は、親分の言いつけに従って潜らされているのだ。
我々は、レジャーダイバーなんだから、親分に使われて潜らされる子分ではない。
自分の身の安全は、自ら守る。
それが、正しい遊び方だ。
ダイビングには、それでなくても危険な要素が沢山ある。
一番いいのは、ダイビングしないこと。
次にいいのは、安全管理に十分な余裕を持たせて、1日1回のダイビングにすること(この前、トゥバタハリーフで、4本潜ってなかったっけえ?)。
それ以上のダイビングの安全は、確立してはいない。
蓄積された窒素は、1日複数回のダイビングでは、累積的に貯まっていく。
12時間の水面休息時間が取れるなら、それでもいいが(早朝ダイビングと、ナイトダイビングかあ?)、普通はそんなことはしないだろう。
1時間か2時間くらいの間を空けて、再び潜ってしまうわけだ。
米国海軍のマッチョどもが、一定割合以下で減圧症を発症することを保障された減圧表を元に、我々は潜っている。
そして、一定の割合で、減圧症に罹りながら、ダイビングというレジャーを楽しむ。
長期的には、骨壊死のリスクを抱え、今日も楽しくダイビングに行く。
誰も骨を拾ってくれるものはない。
何年か前に、テニアンを訪れていたダイビングショップの方に聞いた話では、長年ガイドをしていた方が亡くなって火葬にしたとき、骨は粉々になってしまって骨箸で掴むことができなかったそうだ。
拾おうとしても、拾えないのだ。
自分だけは大丈夫などという、甘い考えは捨てた方がいい。
少なくとも、控えめなダイビングを心がけるに越したことはない。
レスキューダイバ-の後、ダイブマスターのカードを取得したとしても、浮沈子が実際にダイバーを引率したり、指導して認定することはない(CPRは、やるかもしれませんが)。
ネプチューンへの捧げものは、浮沈子自身だけで沢山である。
サイクリング ― 2014年05月06日 01:19
サイクリング
ママチャリの電動アシスト自転車で、大田区某所から神田まで、自転車を漕いで走る。
こんな距離を走ったのは、久しぶりだな(ひょっとすると、初めてかも!)。
五反田、品川(mic21に寄る)、新橋辺りまでは勢いがあったが、東京駅くらいまで来ると、さすがに疲れが出て、神田についたことはへろへろだった。
既に、バッテリーのインジケーターは、一目盛り減っている。
大容量のリチウムイオンだが、これがスカになったら、電動アシスト自転車なんて、ただの粗大ゴミである。
アシストなしの、重いペダルを漕いで帰る気はない。
その場に乗り捨てて、電車で自宅に帰り、予備のバッテリーを持って戻ってくるだけである。
なんで、サイクリングなんかしたのか?。
何となく、走りたかったから。
そう、時折雨粒が降ってくるという曇りの日、南の風に向かっての帰り道は辛かった。
往復で4時間弱、まあ、神田では少し座って休んだので、3時間半くらいかな。
日付が変わったので、明日になったが、タイに出発する。
泳力を養うためのトレーニングといえばカッコいいが、ただの気紛れサイクリングで疲れただけだ。
別に、ペースを上げて走ったわけでもない。
女の子が乗ったノンアシストの自転車に、あっけなく追い越される・・・。
まあ、どうにでもしてくれ!。
帰ってきてからは使い物にならない。
でも、なんか、心地よい疲れだ。
なぜだろう?。
ふと思い当たることがある。
自転車は、オープンなのだ!。
ふつーは、屋根なんか付いていないし、バイクと違って、ノーヘルでもお咎めなし。
うーん、ボクスターとどっちが爽快だろうか(比較、するかあ?)。
意外に、自転車のほうが爽快かもしれない。
自分の足で漕いで進む充実感(アシストフル稼働ですが)、人間に最も近い乗り物(脚で、歩けばあ?)。
何より、いつも見慣れた風景が、ゆっくりと変化していくのを眺めるのが楽しい。
毎日乗るんじゃ堪らないが、涼しい日などに時々走る分には心地よい。
品川から神田までは、アップダウンも殆どない。
帰り道で、品川からの上り坂になると、ギアを落としてゆっくり進む。
長かったなあ。
しばらくは、絶対やりたくない!。
幸いにして、筋肉痛はまだ出ない。
明日辺りからか。
まあいい。
どうせ、ダイビングは、9日からだ。
一寝入りして、起きたら出発の準備である。
単なる遊びではなく、レスキューダイバー取得という目的がある。
安全管理の向上のための第一歩だ。
知識も技術も必要で、それらを身に着けることは大切なのだが、浮沈子は、それだけではないだろうと考えている。
ダイビングに対する向き合い方というか、心構えというか、そういったメンタルな要素こそが安全管理のキモなのではないか。
テキトーにエントリーして、テキトーに潜って、テキトーにエキジットしていた浮沈子は、安全管理はイントラやガイド任せだったといっても過言ではない。
だって、他にやることが沢山あって、それどころじゃないんだから・・・。
いやはや、これでは本末転倒であるな。
これからは、自らの安全だけではなく、一緒にダイビングするチーム全体の安全も心がけなければならない。
本来は、オープンウォーターダイバーになった時から、そうでなければならないのだ。
初心に還って、一からダイビングに真剣に取り組もう。
今年は、そういう年にしようと決めたわけだし。
明日は、早起きしなければならないので、今夜から時間調整だな。
体調の管理も、ダイバーの役目である。
その意味では、既にダイビングは始まっているのだ・・・。
ママチャリの電動アシスト自転車で、大田区某所から神田まで、自転車を漕いで走る。
こんな距離を走ったのは、久しぶりだな(ひょっとすると、初めてかも!)。
五反田、品川(mic21に寄る)、新橋辺りまでは勢いがあったが、東京駅くらいまで来ると、さすがに疲れが出て、神田についたことはへろへろだった。
既に、バッテリーのインジケーターは、一目盛り減っている。
大容量のリチウムイオンだが、これがスカになったら、電動アシスト自転車なんて、ただの粗大ゴミである。
アシストなしの、重いペダルを漕いで帰る気はない。
その場に乗り捨てて、電車で自宅に帰り、予備のバッテリーを持って戻ってくるだけである。
なんで、サイクリングなんかしたのか?。
何となく、走りたかったから。
そう、時折雨粒が降ってくるという曇りの日、南の風に向かっての帰り道は辛かった。
往復で4時間弱、まあ、神田では少し座って休んだので、3時間半くらいかな。
日付が変わったので、明日になったが、タイに出発する。
泳力を養うためのトレーニングといえばカッコいいが、ただの気紛れサイクリングで疲れただけだ。
別に、ペースを上げて走ったわけでもない。
女の子が乗ったノンアシストの自転車に、あっけなく追い越される・・・。
まあ、どうにでもしてくれ!。
帰ってきてからは使い物にならない。
でも、なんか、心地よい疲れだ。
なぜだろう?。
ふと思い当たることがある。
自転車は、オープンなのだ!。
ふつーは、屋根なんか付いていないし、バイクと違って、ノーヘルでもお咎めなし。
うーん、ボクスターとどっちが爽快だろうか(比較、するかあ?)。
意外に、自転車のほうが爽快かもしれない。
自分の足で漕いで進む充実感(アシストフル稼働ですが)、人間に最も近い乗り物(脚で、歩けばあ?)。
何より、いつも見慣れた風景が、ゆっくりと変化していくのを眺めるのが楽しい。
毎日乗るんじゃ堪らないが、涼しい日などに時々走る分には心地よい。
品川から神田までは、アップダウンも殆どない。
帰り道で、品川からの上り坂になると、ギアを落としてゆっくり進む。
長かったなあ。
しばらくは、絶対やりたくない!。
幸いにして、筋肉痛はまだ出ない。
明日辺りからか。
まあいい。
どうせ、ダイビングは、9日からだ。
一寝入りして、起きたら出発の準備である。
単なる遊びではなく、レスキューダイバー取得という目的がある。
安全管理の向上のための第一歩だ。
知識も技術も必要で、それらを身に着けることは大切なのだが、浮沈子は、それだけではないだろうと考えている。
ダイビングに対する向き合い方というか、心構えというか、そういったメンタルな要素こそが安全管理のキモなのではないか。
テキトーにエントリーして、テキトーに潜って、テキトーにエキジットしていた浮沈子は、安全管理はイントラやガイド任せだったといっても過言ではない。
だって、他にやることが沢山あって、それどころじゃないんだから・・・。
いやはや、これでは本末転倒であるな。
これからは、自らの安全だけではなく、一緒にダイビングするチーム全体の安全も心がけなければならない。
本来は、オープンウォーターダイバーになった時から、そうでなければならないのだ。
初心に還って、一からダイビングに真剣に取り組もう。
今年は、そういう年にしようと決めたわけだし。
明日は、早起きしなければならないので、今夜から時間調整だな。
体調の管理も、ダイバーの役目である。
その意味では、既にダイビングは始まっているのだ・・・。
潜水士死亡 ― 2014年05月06日 11:44
潜水士死亡
朝のニュースに驚いた。
(旅客船沈没、捜索の民間潜水士死亡…事故後初)
http://www.yomiuri.co.jp/world/20140506-OYT1T50021.html?from=ycont_latest
「この民間潜水士は6日午前6時頃、初めて捜索活動に投入された。潜水から5分後に連絡が途絶え、韓国海軍の潜水士によって救助されたが、搬送先の病院で死亡した」
痛ましい限りだ。
まだ数時間しか経っていない、ついさっきの出来事にドキドキする。
沈没船にはガイドロープが張られ、安全管理が徹底されていると思っていたのに・・・。
(韓国旅客船 捜索作業の民間ダイバー1人死亡)
http://japanese.yonhapnews.co.kr/society/2014/05/06/0800000000AJP20140506000400882.HTML
「6日午前6時5分ごろ、合同救助チームによる捜索再開直後に作業に入った民間潜水士の男性(53)が潜水開始5分後、水深25メートル地点で呼吸が急に荒くなり、通信が途絶えた。すぐに海軍の潜水要員らが潜水士を作業船の上に引き上げ救命措置を施したものの、意識が戻らず、6時44分にヘリコプターで搬送した。潜水士は7時12分に木浦市内の病院に到着したが、死亡が確認された。」
「前日の捜索作業では新たに14人の遺体が収容された。6日午前7時現在の死者は262人、不明者は40人となっている。」
既に生存者の救出というより、遺体の収容作業となっている現場での二次災害である。
朝の6時から冷たい水に入るということ、53歳という年齢、初めての現場、過呼吸、意識の喪失、他のダイバーによる引き上げ、救命措置、ヘリコプター搬送・・・。
全てがレスキューダイバーの講習と重なって見える。
浮沈子の悪い癖で、事件や事故を他人事としてみることが出来ない。
今回の事故は、犠牲者の年齢が近いこともあって、なおさら身につまされる。
「民間潜水士を巡っては、対策本部が先月下旬、10分間も潜れない人がおり「作業に支障を来す」として、投入の中断を決定。家族の反発を受け、再度捜索活動に加わっていた。」
読売の記事には、恐ろしいことが書いてある。
家族の反発って、何なんだあ?。
作業の支障などではなく、命が犠牲になった。
現場は、透明度が極端に悪く、わずか20cmだという。
味噌汁の中に潜っているようなものだ。
未経験のダイバーにとっては、それだけでも大変なストレスのはずである。
軍人のダイバーは、目隠しして潜る訓練とかもやっているだろうが、民間の作業ダイバーがそういう訓練を受けているのかどうかは知らない。
記事では、潜水開始5分後に通信が途絶えたとある。
どのような方法で通信していたのかは不明だが、呼吸が急に荒くなったとあるので、音声を使ったものだと思われる。
情報は限られており、推測で判断するのは避けなければならないが、この事故は安全管理上の問題があるような気がする。
ダイバー自身の問題だけではなく、当然一緒に潜っていたはずのバディ(チーム)の問題である。
初めて現場に潜るダイバーに対して、十分な対策があったのかどうか。
事前のレクチャー、ダイビング開始の時点の判断、水中でのチェック、潜行中の管理、意識喪失の判断や、浮上までのプロセスに問題はなかったのか。
25mまで5分というのは、決して速い潜行速度ではない。1分間で6m未満であり、十分管理されていたと思われる。
ダイバー個人の問題(例えば、病気・へたくそ・思い上がり)があったのならやむを得ない部分があると思うが、それならそれで、人選の段階で外すべきだろう。
失われた人命の為に、失われずに済んだ人命が失われたことに、憤りを覚える。
無論、乗客の家族の思いは激しいものがあるだろうが、救助活動(遺体収容作業)は、安全を確保しつつ冷静に淡々と進めなければならない。
現場の状況から、対応するスキルのないダイバーを排除すると決定したのなら、それを貫かなければならない。
そもそもの原因がそこにあるなら、家族の反発とやらを押し切ってでも排除すべきだったのだ。
家族に罪はない。
犠牲者の家族の思いは無限だ。
大統領を含め、関係者全員を縛り首にしても、その悲しみと憤りは収まらないに違いない。
そのことを責めるわけにはいかない。
しかし、プロとしての判断をしたら、何といわれようが、ぶれてはならない。
それが出来ない状況があるとしたら、それが本当の問題なのだ。
第二、第三の犠牲者を出さないようにすることだけが、今回の事故を無駄にしない唯一の方法である。
沈没船からは、遺体の流出も確認されている。
(旅客船から遺体流出 現場から4キロの海上で発見=韓国)
http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2014/05/02/0200000000AJP20140502001100882.HTML
「捜索作業が長引く中、海中の船内からの遺体流出に対する懸念が膨らんでいる。先月30日にも現場から2キロ離れた海上で遺体が発見されているが、今回は現場からさらに遠い上、前回とは反対方向の海上で見つかった。」
残る不明者は40人とある。
どこで捜索を打ち切るのか。
厳しい判断をしなければならない時が、近づいてきているのだ。
ったく、明日からレスキューダイバーを取りに、タイに出発するというタイミングでこの事故である。
レジャーダイビングの事故は、講習中に起こることも多い。
通常のダイビングでは行わないことをやるわけだし、ましてや、レスキューの場合は、暴れている要救助者への対応というシビアなシミュレーションもある(思い切り突き飛ばすというやつですな)。
レスキューダイバーのサーティフィケートを得ることも大切だが、その過程で事故を起こさないようにすることは、さらに重要だ。
レスキューダイバーがレスキューされては、洒落にもならない・・・。
さて、そろそろ出かける準備をしようかな。
朝のニュースに驚いた。
(旅客船沈没、捜索の民間潜水士死亡…事故後初)
http://www.yomiuri.co.jp/world/20140506-OYT1T50021.html?from=ycont_latest
「この民間潜水士は6日午前6時頃、初めて捜索活動に投入された。潜水から5分後に連絡が途絶え、韓国海軍の潜水士によって救助されたが、搬送先の病院で死亡した」
痛ましい限りだ。
まだ数時間しか経っていない、ついさっきの出来事にドキドキする。
沈没船にはガイドロープが張られ、安全管理が徹底されていると思っていたのに・・・。
(韓国旅客船 捜索作業の民間ダイバー1人死亡)
http://japanese.yonhapnews.co.kr/society/2014/05/06/0800000000AJP20140506000400882.HTML
「6日午前6時5分ごろ、合同救助チームによる捜索再開直後に作業に入った民間潜水士の男性(53)が潜水開始5分後、水深25メートル地点で呼吸が急に荒くなり、通信が途絶えた。すぐに海軍の潜水要員らが潜水士を作業船の上に引き上げ救命措置を施したものの、意識が戻らず、6時44分にヘリコプターで搬送した。潜水士は7時12分に木浦市内の病院に到着したが、死亡が確認された。」
「前日の捜索作業では新たに14人の遺体が収容された。6日午前7時現在の死者は262人、不明者は40人となっている。」
既に生存者の救出というより、遺体の収容作業となっている現場での二次災害である。
朝の6時から冷たい水に入るということ、53歳という年齢、初めての現場、過呼吸、意識の喪失、他のダイバーによる引き上げ、救命措置、ヘリコプター搬送・・・。
全てがレスキューダイバーの講習と重なって見える。
浮沈子の悪い癖で、事件や事故を他人事としてみることが出来ない。
今回の事故は、犠牲者の年齢が近いこともあって、なおさら身につまされる。
「民間潜水士を巡っては、対策本部が先月下旬、10分間も潜れない人がおり「作業に支障を来す」として、投入の中断を決定。家族の反発を受け、再度捜索活動に加わっていた。」
読売の記事には、恐ろしいことが書いてある。
家族の反発って、何なんだあ?。
作業の支障などではなく、命が犠牲になった。
現場は、透明度が極端に悪く、わずか20cmだという。
味噌汁の中に潜っているようなものだ。
未経験のダイバーにとっては、それだけでも大変なストレスのはずである。
軍人のダイバーは、目隠しして潜る訓練とかもやっているだろうが、民間の作業ダイバーがそういう訓練を受けているのかどうかは知らない。
記事では、潜水開始5分後に通信が途絶えたとある。
どのような方法で通信していたのかは不明だが、呼吸が急に荒くなったとあるので、音声を使ったものだと思われる。
情報は限られており、推測で判断するのは避けなければならないが、この事故は安全管理上の問題があるような気がする。
ダイバー自身の問題だけではなく、当然一緒に潜っていたはずのバディ(チーム)の問題である。
初めて現場に潜るダイバーに対して、十分な対策があったのかどうか。
事前のレクチャー、ダイビング開始の時点の判断、水中でのチェック、潜行中の管理、意識喪失の判断や、浮上までのプロセスに問題はなかったのか。
25mまで5分というのは、決して速い潜行速度ではない。1分間で6m未満であり、十分管理されていたと思われる。
ダイバー個人の問題(例えば、病気・へたくそ・思い上がり)があったのならやむを得ない部分があると思うが、それならそれで、人選の段階で外すべきだろう。
失われた人命の為に、失われずに済んだ人命が失われたことに、憤りを覚える。
無論、乗客の家族の思いは激しいものがあるだろうが、救助活動(遺体収容作業)は、安全を確保しつつ冷静に淡々と進めなければならない。
現場の状況から、対応するスキルのないダイバーを排除すると決定したのなら、それを貫かなければならない。
そもそもの原因がそこにあるなら、家族の反発とやらを押し切ってでも排除すべきだったのだ。
家族に罪はない。
犠牲者の家族の思いは無限だ。
大統領を含め、関係者全員を縛り首にしても、その悲しみと憤りは収まらないに違いない。
そのことを責めるわけにはいかない。
しかし、プロとしての判断をしたら、何といわれようが、ぶれてはならない。
それが出来ない状況があるとしたら、それが本当の問題なのだ。
第二、第三の犠牲者を出さないようにすることだけが、今回の事故を無駄にしない唯一の方法である。
沈没船からは、遺体の流出も確認されている。
(旅客船から遺体流出 現場から4キロの海上で発見=韓国)
http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2014/05/02/0200000000AJP20140502001100882.HTML
「捜索作業が長引く中、海中の船内からの遺体流出に対する懸念が膨らんでいる。先月30日にも現場から2キロ離れた海上で遺体が発見されているが、今回は現場からさらに遠い上、前回とは反対方向の海上で見つかった。」
残る不明者は40人とある。
どこで捜索を打ち切るのか。
厳しい判断をしなければならない時が、近づいてきているのだ。
ったく、明日からレスキューダイバーを取りに、タイに出発するというタイミングでこの事故である。
レジャーダイビングの事故は、講習中に起こることも多い。
通常のダイビングでは行わないことをやるわけだし、ましてや、レスキューの場合は、暴れている要救助者への対応というシビアなシミュレーションもある(思い切り突き飛ばすというやつですな)。
レスキューダイバーのサーティフィケートを得ることも大切だが、その過程で事故を起こさないようにすることは、さらに重要だ。
レスキューダイバーがレスキューされては、洒落にもならない・・・。
さて、そろそろ出かける準備をしようかな。
コンパスワーク ― 2014年05月06日 15:39
コンパスワーク
アドバンスドダイバーを取る時に、買ったことは買ったのだが、それ以来、こいつを着けて潜ったことはない。
7年ぶりに引っ張り出したら、ベルトの金具が錆びていたので、必殺100円で3本買えたゴムひもに交換する(画像参照)。
さてと、どうやって使うんだっけえ?。
全ては忘却のかなたに霞んで、さながら印象派の絵画のように、ボーッとしている・・・。
(コンパスの正しい使い方?)
http://blog.livedoor.jp/divingtohana/archives/50914453.html
「自分自身、コンパスナビゲーションができているわけではないので、それを前提に読んでいただけると幸いでございまする。」
なかなか、謙虚ですなあ。
「見て分るとおり、外周の固定されている数字は「反時計回り」に数字が書かれています。
そして、内側の稼働する部分の数字は「時計回り」ですが、北が180°南が0°と180°ずれています。
なぜ???」
ああ、浮沈子は、この時点でアウトである。
「コンパスは北が0°で、そこから「時計回り」に東が90°南が180°西が270°となっています。」
この辺りは得意なのだ。
小型船舶一級操縦士であった浮沈子は、反方位とかは、条件反射で出てきたものだ(今は、どうだか・・・)。
「これはコンパスの使い方に関係しています。
まず、外周の数字の使い方ですが、例えば進みたい方角が西だとします。
西は270°です。
この270°のところにコンパスの針がくるようにセットすることで自分は西を向くことができます。」
まあ、ここまでは、何となく判るような気がする。
しかし、海の中の地図がないので、方角が分かったって、仕方ないじゃない?。
つまり、基本的に、現在位置とか、目標とかが分かっている時に使うことになるわけだ。
内側の可動式の部品を、インデックスマーク付きベゼルとかいうらしい。
こいつは、磁石の磁針(針ですな)を、2つの印(インデックスマーク)の間に合わせることによって、方角を維持しながら進むことが出来る仕掛けだ。
進みたい方角が分かったら、①身体をその方角に向けて(ラバーラインを進行方向に合わせる)、②インデックスマークを磁針の北に合わせ、③磁針の北がインデックスマークからずれないように進路を維持しながら泳ぐ。
まあ、潮に流されたり、進路を外すことが殆どなので、概ねまともに進むことは出来ない。
それは、水上を進む船でも、水中を進むダイバーも同じだ。
「実際には「ナチュラルナビゲーション」も組み合わせて進んでいくのがいいのではと思います。」
ちゃんと書いてあるじゃないか!。
「まず進むべき方向にコンパスをあわせたら、その直線状にある岩であったりソフトコーラルであったりといった水底の地形のなかから目標物を設定し、まずはそこまで進み、そこにたどり着いたら改めて方角を確認し、再度目標物を設定して進む。
これがいいのではないでしょうか。」
その通りである。
「また、事前に水中地図を入手して、それをスレートに書き写しておくのがいいですよね。
山に行く時だって地図を持たずに行く人はいないでしょうから、水中であればなおさら持っていた方がいいように思います。」
実際には、そんなことは出来ないので、浮沈子から一つ提案。
今時のダイバーで、デジカメを持って入らない人はいない。
レクチャーを受ける時、解説のボードをパチリと撮っておくのはどうだろうか。
また、ゲレンデのサービスなどに置いてある、エリアマップなどもパチリ!。
何かの時に参考になる程度だが、それでも何もないよりはいい。
著作権の事もあるので、画像を流布する場合は許可が必要になるかもしれないが、安全の為にダイビング中に利用するだけなら快く撮影させてくれるだろう(それを断るようなサービスは、利用しない方がいいかも)。
「まとめると、
・事前の情報収集
・コンパスを的確に使う
・ナチュラルナビゲーションも積極的に
この三点を全て意識することによって、ようやく自力で行って帰ってこられそうです。」
このページを書いた方は、要点を把握していて、分かりやすい解説を書いている。
浮沈子のように、書き初めと終わりとで、全く異なることを書いてしまうというようなこともない・・・(反省)。
実際の水中では、使ったとしても、コンパスナビゲーションが1とすると、ナチュラルナビゲーションが3とか4とかの割合になる。
コンパスは、あくまで方角を確認するための手段で、計器飛行するわけじゃないので補助的なものだ。
洞窟潜水とか、測量とかするならともかく、目で見て目標を定め、流れを考慮しながら進むというのが基本だろう。
問題は、帰り道が分からなくなることである。
後ろに目が付いているわけではないので、振り返った時の景色なんか、覚えてられっかよ!。
まあいい。
そのためにも、コンパスワークは必要だ。
アドバンスドでは、陸上ではシミュレーションをやったものの、水中では、もっぱらナチュラルナビゲーションを中心に習った。
フィンを掻く回数で距離を測り、Uターンして元の場所に戻ってきたりする。
インストラクターが、お宝(予備のウエイトとか)を岩陰に隠し、ぐるっと回ってきて、それを発見するなどという講習は、今思い出すと楽しかったな。
(水中でのコンパスナビゲーション)
http://www.net-diver.org/rankup/dp/manual/navi_sp/navi_14.html
このぺーじは、教科書的な記述になっていて、お勉強するにはもってこいであるな。
浮沈子がCカード取った団体なので、間違いはない(?)。
(ダイビング指導団体Stars)
http://www.net-diver.org/index.htm
ナビゲーションは、ランクアップコースのスペシャリティでマニュアルが読めるようになっている。
ここで大切なのは、位置が分からなくなった時の対応である。
(水中でのコンパスナビゲーション5■緊急時の対策)
http://www.net-diver.org/rankup/sp/manual/navi_sp/navi_22.html
「1 万一、水中で方向がわからなくなった場合には、水面に一度浮上してエキジットポイントの方向を確認しましょう。
2 水面でコンパスを正しく保持して、ラバーラインをエキジットポイントに向け、磁針の南がインデックスマークに入るようにベゼルを回転させます。
3 空気の量が最初の3分の1以上残っていることを確認してから、再び潜降します。
4 磁針の南がインデックスマークの間からはずれないように注意して、ラバーラインの方向にまっすぐ移動しましょう。
5 空気の量が最初の3分の1になったら、浮上して水面移動でエキジットポイントを目指します。
6 水中の地形が複雑で、狭い範囲で水深の変化が激しい根が連続しているような場所では、リップカレントのような強い流れが発生する可能性があります。
水面移動をする際には移動コースの水面をよく見て、他の水面と違う波などが見える場所は避けて移動しましょう。」
いやはや、浮沈子の苦手な水面移動である。
タイでの講習では、そんな泣き言は言っていられない。
しかし、3分の1も残して、水面移動するというのも、もったいない話である。
指導団体が言うのだから、それが正しいのだろうが(少なくとも、ガスは残ります)、せめて残圧50位までは吸わせてもらいたいな。
(アドバンスドナビゲーションスペシャリテイコース)
http://www.net-diver.org/rankup/sp/manual/ad_navi_sp/ad_navi_02.html
浮沈子がやったのは、こんな感じだった。
ちなみに、ファイナルチェックでは100パーセント正解である。
「NET-DIVER SCHOOL FINALCHECK
この度はネットダイバースクールをご利用いただきありがとうございました。
正確な知識は安全の第一歩です。実技トレーニング受講前に、不正解箇所を復習し、確実にマスターしておきましょう。わからないところは、実技トレーニング前にインストラクターに質問しましょう。
ポイント:20/20 正解率:100%
総合判定:合格
(16問以上正解すると合格です)
あなた様のファイナルチェックの結果は合格となりました。
合格証をメールアドレスに送信いたしましたので、プリントアウト後、ネットダイバー加盟店にてご利用ください。」
座学は好きじゃないが、得意ではあるな。
まあ、これを間違えるようでは困るんだが・・・。
7年ぶりの知識の焼き直しがすんだところで、今回はおしまい。
アドバンスドダイバーを取る時に、買ったことは買ったのだが、それ以来、こいつを着けて潜ったことはない。
7年ぶりに引っ張り出したら、ベルトの金具が錆びていたので、必殺100円で3本買えたゴムひもに交換する(画像参照)。
さてと、どうやって使うんだっけえ?。
全ては忘却のかなたに霞んで、さながら印象派の絵画のように、ボーッとしている・・・。
(コンパスの正しい使い方?)
http://blog.livedoor.jp/divingtohana/archives/50914453.html
「自分自身、コンパスナビゲーションができているわけではないので、それを前提に読んでいただけると幸いでございまする。」
なかなか、謙虚ですなあ。
「見て分るとおり、外周の固定されている数字は「反時計回り」に数字が書かれています。
そして、内側の稼働する部分の数字は「時計回り」ですが、北が180°南が0°と180°ずれています。
なぜ???」
ああ、浮沈子は、この時点でアウトである。
「コンパスは北が0°で、そこから「時計回り」に東が90°南が180°西が270°となっています。」
この辺りは得意なのだ。
小型船舶一級操縦士であった浮沈子は、反方位とかは、条件反射で出てきたものだ(今は、どうだか・・・)。
「これはコンパスの使い方に関係しています。
まず、外周の数字の使い方ですが、例えば進みたい方角が西だとします。
西は270°です。
この270°のところにコンパスの針がくるようにセットすることで自分は西を向くことができます。」
まあ、ここまでは、何となく判るような気がする。
しかし、海の中の地図がないので、方角が分かったって、仕方ないじゃない?。
つまり、基本的に、現在位置とか、目標とかが分かっている時に使うことになるわけだ。
内側の可動式の部品を、インデックスマーク付きベゼルとかいうらしい。
こいつは、磁石の磁針(針ですな)を、2つの印(インデックスマーク)の間に合わせることによって、方角を維持しながら進むことが出来る仕掛けだ。
進みたい方角が分かったら、①身体をその方角に向けて(ラバーラインを進行方向に合わせる)、②インデックスマークを磁針の北に合わせ、③磁針の北がインデックスマークからずれないように進路を維持しながら泳ぐ。
まあ、潮に流されたり、進路を外すことが殆どなので、概ねまともに進むことは出来ない。
それは、水上を進む船でも、水中を進むダイバーも同じだ。
「実際には「ナチュラルナビゲーション」も組み合わせて進んでいくのがいいのではと思います。」
ちゃんと書いてあるじゃないか!。
「まず進むべき方向にコンパスをあわせたら、その直線状にある岩であったりソフトコーラルであったりといった水底の地形のなかから目標物を設定し、まずはそこまで進み、そこにたどり着いたら改めて方角を確認し、再度目標物を設定して進む。
これがいいのではないでしょうか。」
その通りである。
「また、事前に水中地図を入手して、それをスレートに書き写しておくのがいいですよね。
山に行く時だって地図を持たずに行く人はいないでしょうから、水中であればなおさら持っていた方がいいように思います。」
実際には、そんなことは出来ないので、浮沈子から一つ提案。
今時のダイバーで、デジカメを持って入らない人はいない。
レクチャーを受ける時、解説のボードをパチリと撮っておくのはどうだろうか。
また、ゲレンデのサービスなどに置いてある、エリアマップなどもパチリ!。
何かの時に参考になる程度だが、それでも何もないよりはいい。
著作権の事もあるので、画像を流布する場合は許可が必要になるかもしれないが、安全の為にダイビング中に利用するだけなら快く撮影させてくれるだろう(それを断るようなサービスは、利用しない方がいいかも)。
「まとめると、
・事前の情報収集
・コンパスを的確に使う
・ナチュラルナビゲーションも積極的に
この三点を全て意識することによって、ようやく自力で行って帰ってこられそうです。」
このページを書いた方は、要点を把握していて、分かりやすい解説を書いている。
浮沈子のように、書き初めと終わりとで、全く異なることを書いてしまうというようなこともない・・・(反省)。
実際の水中では、使ったとしても、コンパスナビゲーションが1とすると、ナチュラルナビゲーションが3とか4とかの割合になる。
コンパスは、あくまで方角を確認するための手段で、計器飛行するわけじゃないので補助的なものだ。
洞窟潜水とか、測量とかするならともかく、目で見て目標を定め、流れを考慮しながら進むというのが基本だろう。
問題は、帰り道が分からなくなることである。
後ろに目が付いているわけではないので、振り返った時の景色なんか、覚えてられっかよ!。
まあいい。
そのためにも、コンパスワークは必要だ。
アドバンスドでは、陸上ではシミュレーションをやったものの、水中では、もっぱらナチュラルナビゲーションを中心に習った。
フィンを掻く回数で距離を測り、Uターンして元の場所に戻ってきたりする。
インストラクターが、お宝(予備のウエイトとか)を岩陰に隠し、ぐるっと回ってきて、それを発見するなどという講習は、今思い出すと楽しかったな。
(水中でのコンパスナビゲーション)
http://www.net-diver.org/rankup/dp/manual/navi_sp/navi_14.html
このぺーじは、教科書的な記述になっていて、お勉強するにはもってこいであるな。
浮沈子がCカード取った団体なので、間違いはない(?)。
(ダイビング指導団体Stars)
http://www.net-diver.org/index.htm
ナビゲーションは、ランクアップコースのスペシャリティでマニュアルが読めるようになっている。
ここで大切なのは、位置が分からなくなった時の対応である。
(水中でのコンパスナビゲーション5■緊急時の対策)
http://www.net-diver.org/rankup/sp/manual/navi_sp/navi_22.html
「1 万一、水中で方向がわからなくなった場合には、水面に一度浮上してエキジットポイントの方向を確認しましょう。
2 水面でコンパスを正しく保持して、ラバーラインをエキジットポイントに向け、磁針の南がインデックスマークに入るようにベゼルを回転させます。
3 空気の量が最初の3分の1以上残っていることを確認してから、再び潜降します。
4 磁針の南がインデックスマークの間からはずれないように注意して、ラバーラインの方向にまっすぐ移動しましょう。
5 空気の量が最初の3分の1になったら、浮上して水面移動でエキジットポイントを目指します。
6 水中の地形が複雑で、狭い範囲で水深の変化が激しい根が連続しているような場所では、リップカレントのような強い流れが発生する可能性があります。
水面移動をする際には移動コースの水面をよく見て、他の水面と違う波などが見える場所は避けて移動しましょう。」
いやはや、浮沈子の苦手な水面移動である。
タイでの講習では、そんな泣き言は言っていられない。
しかし、3分の1も残して、水面移動するというのも、もったいない話である。
指導団体が言うのだから、それが正しいのだろうが(少なくとも、ガスは残ります)、せめて残圧50位までは吸わせてもらいたいな。
(アドバンスドナビゲーションスペシャリテイコース)
http://www.net-diver.org/rankup/sp/manual/ad_navi_sp/ad_navi_02.html
浮沈子がやったのは、こんな感じだった。
ちなみに、ファイナルチェックでは100パーセント正解である。
「NET-DIVER SCHOOL FINALCHECK
この度はネットダイバースクールをご利用いただきありがとうございました。
正確な知識は安全の第一歩です。実技トレーニング受講前に、不正解箇所を復習し、確実にマスターしておきましょう。わからないところは、実技トレーニング前にインストラクターに質問しましょう。
ポイント:20/20 正解率:100%
総合判定:合格
(16問以上正解すると合格です)
あなた様のファイナルチェックの結果は合格となりました。
合格証をメールアドレスに送信いたしましたので、プリントアウト後、ネットダイバー加盟店にてご利用ください。」
座学は好きじゃないが、得意ではあるな。
まあ、これを間違えるようでは困るんだが・・・。
7年ぶりの知識の焼き直しがすんだところで、今回はおしまい。
バディブリージング ― 2014年05月06日 17:26
バディブリージング
さっき検索したStarsのウエッブテキストに、ベーシックレスキュースペシャリティーコースというのがあって、ざっと読んでテストした。
(ベーシックレスキュースペシャリティーコース)
http://www.net-diver.org/rankup/sp/manual/basic_rescue_sp/basic_rescue_02.html
1問間違えて、95点・・・。
「問.17 バディーがとなりにいる場合、エアー切れの対処法としていちばん良い方法は< >です。
Aオクトパスブリージング
B緊急スイミングアセント
Cバディブリージング
Dバディのレギュレーターを奪うこと」
浮沈子的には、絶対Dだが、まあ、不正解ということはわかりきっているので、Cのバディブリージングを選択した。
もちろん、これも間違いで、正解はAのオクトパスブリージングである。
(オクトパスブリージング)
http://www.weblio.jp/content/%E3%82%AA%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%91%E3%82%B9%E3%83%96%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%B3%E3%82%B0
「エア切れになった時、一緒に潜っている人のオクトパスを使って1本のタンクから2人で呼吸しながら浮上する方法のこと。かつてはひとつのセカンドステージを交互に咥え、呼吸しながら上がる“バディブリージング(略称バディブリ)”が必須スキルだったが、オクト装着が常識となった現在ではバディブリの必要性はかなり減少している。」
不覚にも、浮沈子は、セカンドが故障してエアが来なくなったとき、自分のオクトパスを使って自分で呼吸するのがオクトパスブリージングだと、今まで固く信じていた(Cカード、返還かあ?)。
(基本20スキル:20.バディ・ブリージング停止位置と移動(与えてともらい手))
http://daibing.hls-j2006.com/2008/09/post_131.html
「バディ・ブリージングとは、一つのセカンド・ステージをバディと交互に使うという方法です。
いつもバディと一緒に行動して、2人ともきちんと準備されたオクトパスなどの予備の空気源を装備していれば、バディ・ブリージングをする必要はないはずです。
しかし、少数の地域ではバディ・ブリージングが標準的なやり方とみなされていることがありますので、スキルをマスターしておく必要があります。」
まあ、考えてみれば、自分のオクトパスを吸うことって、あんまりないよなあ。
このページには、細かい手順が書かれている。
「1.バディのところへ行って「空気が無い」と「空気をくれ」のシグナルを出す
2.バディはこのシグナルを見たら、自分が呼吸していたセカンドステージを渡し、受け取ったら2回呼吸します。
このとき、バディはセカンドステージから手を離さず、パージ・ボタンを手で覆わないようにしてマウスピースに近い位置のホースを持ちます。(レギュレータ・クリアのために、パージ・ボタンはいつでも使えるようにします)
3.バディ・ブリージングが始まったら、向き合ってお互いに相手をつかんで身体を安定させます。
バディは右手でセカンド・ステージを持ち、左手で相手のBCDかタンクのストラップをつかみます。
空気をもらう側も、右手で同じように相手をつかみ、左手でセカンド・ステージを自分のところへ持っていきます。
4.息を2回すったら、バディにセカンド・ステージを返します。
絶対に息を止めず、レギュレーターをくわえてない間は「アー」と言う声を出して少しずつ息を吐き続けることを忘れないようにします。
5.バディも2回息を吸い、セカンド・ステージを返します。
お互いに力を抜き、リラックスして一定のリズムで出来るようにしておきます。
6.リズムができたら、バディ・ブリージングをしながら一緒に浮上します。」
しかし、講習では、浮上はしない。エアエンボリズムのリスクが高いので、実際には横に泳ぐだけ。
浮沈子のときは、静止して行うだけだった。
オクトパスがあれば、交互に吸わなくてもいい。
浮上の際のエアエンボリズムのリスクも、ほぼない。
やっぱ、こっちが優先だな。
ちなみにレスキュースペシャリティは満点だったな。
(レスキュースペシャリティー)
http://www.net-diver.org/rankup/sp/manual/rescue_sp/rescue_01.html
冷静によく読んでから回答すれば、さほど難しくはない。
しかし、頭で分かっているのと、実際に身体が動くのとでは訳が違う。
浮沈子のように、頭と身体がバラバラなダイバーは、それを接続する作業が必要になってくる。
明日からは、それをやりに行くのだが、うまく繋がるかどうか・・・。
さっき検索したStarsのウエッブテキストに、ベーシックレスキュースペシャリティーコースというのがあって、ざっと読んでテストした。
(ベーシックレスキュースペシャリティーコース)
http://www.net-diver.org/rankup/sp/manual/basic_rescue_sp/basic_rescue_02.html
1問間違えて、95点・・・。
「問.17 バディーがとなりにいる場合、エアー切れの対処法としていちばん良い方法は< >です。
Aオクトパスブリージング
B緊急スイミングアセント
Cバディブリージング
Dバディのレギュレーターを奪うこと」
浮沈子的には、絶対Dだが、まあ、不正解ということはわかりきっているので、Cのバディブリージングを選択した。
もちろん、これも間違いで、正解はAのオクトパスブリージングである。
(オクトパスブリージング)
http://www.weblio.jp/content/%E3%82%AA%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%91%E3%82%B9%E3%83%96%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%B3%E3%82%B0
「エア切れになった時、一緒に潜っている人のオクトパスを使って1本のタンクから2人で呼吸しながら浮上する方法のこと。かつてはひとつのセカンドステージを交互に咥え、呼吸しながら上がる“バディブリージング(略称バディブリ)”が必須スキルだったが、オクト装着が常識となった現在ではバディブリの必要性はかなり減少している。」
不覚にも、浮沈子は、セカンドが故障してエアが来なくなったとき、自分のオクトパスを使って自分で呼吸するのがオクトパスブリージングだと、今まで固く信じていた(Cカード、返還かあ?)。
(基本20スキル:20.バディ・ブリージング停止位置と移動(与えてともらい手))
http://daibing.hls-j2006.com/2008/09/post_131.html
「バディ・ブリージングとは、一つのセカンド・ステージをバディと交互に使うという方法です。
いつもバディと一緒に行動して、2人ともきちんと準備されたオクトパスなどの予備の空気源を装備していれば、バディ・ブリージングをする必要はないはずです。
しかし、少数の地域ではバディ・ブリージングが標準的なやり方とみなされていることがありますので、スキルをマスターしておく必要があります。」
まあ、考えてみれば、自分のオクトパスを吸うことって、あんまりないよなあ。
このページには、細かい手順が書かれている。
「1.バディのところへ行って「空気が無い」と「空気をくれ」のシグナルを出す
2.バディはこのシグナルを見たら、自分が呼吸していたセカンドステージを渡し、受け取ったら2回呼吸します。
このとき、バディはセカンドステージから手を離さず、パージ・ボタンを手で覆わないようにしてマウスピースに近い位置のホースを持ちます。(レギュレータ・クリアのために、パージ・ボタンはいつでも使えるようにします)
3.バディ・ブリージングが始まったら、向き合ってお互いに相手をつかんで身体を安定させます。
バディは右手でセカンド・ステージを持ち、左手で相手のBCDかタンクのストラップをつかみます。
空気をもらう側も、右手で同じように相手をつかみ、左手でセカンド・ステージを自分のところへ持っていきます。
4.息を2回すったら、バディにセカンド・ステージを返します。
絶対に息を止めず、レギュレーターをくわえてない間は「アー」と言う声を出して少しずつ息を吐き続けることを忘れないようにします。
5.バディも2回息を吸い、セカンド・ステージを返します。
お互いに力を抜き、リラックスして一定のリズムで出来るようにしておきます。
6.リズムができたら、バディ・ブリージングをしながら一緒に浮上します。」
しかし、講習では、浮上はしない。エアエンボリズムのリスクが高いので、実際には横に泳ぐだけ。
浮沈子のときは、静止して行うだけだった。
オクトパスがあれば、交互に吸わなくてもいい。
浮上の際のエアエンボリズムのリスクも、ほぼない。
やっぱ、こっちが優先だな。
ちなみにレスキュースペシャリティは満点だったな。
(レスキュースペシャリティー)
http://www.net-diver.org/rankup/sp/manual/rescue_sp/rescue_01.html
冷静によく読んでから回答すれば、さほど難しくはない。
しかし、頭で分かっているのと、実際に身体が動くのとでは訳が違う。
浮沈子のように、頭と身体がバラバラなダイバーは、それを接続する作業が必要になってくる。
明日からは、それをやりに行くのだが、うまく繋がるかどうか・・・。
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