ミッション・コンプリート2014年05月18日 01:52

ミッション・コンプリート
ミッション・コンプリート


ピピに於ける全てのダイビングが終わった。

18本、一気に潜った。

トゥバタハリーフでさえ連続17本だから、記録更新だな。

明日は、10日ぶりにダイビングのない朝を迎える。

寝坊しようと決めている。

どうせ、午後便のフェリーだし、チェックアウトは11時である。

ピピ島に名残りを惜しんで、少しでも長く滞在していたいというセンチな気分になっている。

今日、打ち上げを予定していたグランブルーは、ちょうど今日から休業してしまって、7月2日からの営業再開だ。

急遽、シーフロッグの近くのウニスというレストランにしたが、これが大正解!。

値段は高いが、ステーキは美味かったし、サラダもテンコ盛りで良かった。

デザートのアイスクリームが3スクレープで99バーツというのはバーゲン価格だし、160バーツもするアイリッシュコーヒーは、しっかりとウイスキーの味がした(つまり、アルコール飲料!)。

まあ、打ち上げだから、いいことにしよう(久々のアルコールに、少し、酔ってます)。

服部さんは、またまた遠慮して、スパゲッティ・カルボナーラ。

ビールも2本だけ。

割り勘にしようとか、気を使っていたが、もちろん、浮沈子が払った。

サラリーマンの癖が抜けないんだなあ。

今回は、ダイビングといっても、レスキューダイバーを確実に取るための日程だったので、初日はスキル確認のためのファンダイブ、2日目からレスキューのトレーニングを始めて、6日目に講習終了、7日目から9日目が純粋なファンダイブという構成になった。

レスキューの講習代に含まれるのは2日目から6日目までの10ダイブの4本だけで、残りの6本はファンダイブという扱いになるが、その中で分散してレスキューのトレーニングを行なっている。

実際には、そのうちの2本は純然たるファンダイブだったので、レスキューの実技講習と、4種類の事例を行なったのは合計8本ということになる。

全くレスキュー講習と関係ないファンダイブが、10本というわけだ。

まあ、半分以上遊びで潜っているだけ、ともいう。

なんだ、レスキュー取得とか息巻いても、のんびりまったり癒し系のダイビングを楽しんだだけじゃん!?。

その通りです・・・。

でも、座学はダイビング前日から3日間かけて、全力で取り組んだし、講習最終日のエキジットのスキルではヘロヘロになったので、浮沈子的には重労働の10日間(ダイビング前日を含む)であった。

というわけで、今日、最終ダイビングを終えて清算を済ませ、昼飯(蒸し鶏とライスの大盛り!)をローカルの店で食った後、生まれて初めて、250バーツも払って、タイ式マッサージというヤツをやってもらった。

アップルとかいう、パールアンダマンスクーバの店があった場所の隣にあるマッサージ屋さん。

服部さんのオススメである。

店のナンバー2のセラピストが出てきて、マッサージが始まる。

初めはうつ伏せになって、背中や足を中心に、体重掛けて押される。

タイのマッサージは、基本的には筋肉を術者の体重で圧迫するというスタイルだ。

それに、叩いたり、筋を伸ばしたり、揉んだりするバリエーションが加わる。

忠告しておくが、腹いっぱい食った後にはやらないほうがいい。

背中に乗られたときには、胃の内容物が逆流するかと思った・・・(オエッ!)。

まあいい。

1時間の、拷問にも等しいマッサージを受けて、ヘロヘロになって部屋に戻った。

少しは手加減してくれていたようだが、タイの小柄な女性といえども、体重掛けてツボを押す時のパワーを舐めてかかってはいけない。

目から火花が散るほどの痛さだ。

気持ちいいときもあるのだが、キツイ時は、思わずうめき声がでる(ウーッ!)。

1時間、みっちり揉んで(押さえて)もらった。

45分くらいかなと思っていたが(何と勘違いしてるんだあ?)、時間厳守、黙っていたら少しオーバーするかもしれない。

これで250バーツは安いだろう。

ダイビングフィーの1割である。

10ダイブ以上の場合は、ダイビングフィーは1割引きなので、その分、毎日マッサージしてもらってもいいな。

とにかく、初めての経験で、身をもって知ることが多い旅行である。

話は変わる。

ピピの海は、奥が深い。

服部さんの話では、マンタが出たり、ジンベイが出たりしたことがあったという。

頻度は低いが、いることはいるのだ。

ポイントも、普段は行かない所が何か所かあり、プライベートのボートを仕立てて行くことになるという。

浮沈子自身がそこまでやることはないが、乗り合いでいくヒンデンとヒンムアンには行ってみたいな。

むろん、その前にニューレックをリベンジしなければならない。

次回のピピ島来訪が、いつになるかは分らない。

早くても9月以降、実際には10月以降になってしまうのではないか。

ローシーズンのうちに、ここに戻って来られるかどうか・・・。

この居心地のよい、我が家のようなトンサイ村に。

明日は、この地を離れて帰国の途に就く。

次回の来訪まで、この海の思い出は、そっとここに置いておこう。

参考までに、18本のダイビングの概要をログブックから抜粋して書いておく。

・1本目:
(日にち)2014.5.9
(場所)ピピ島・ビダノック
(エントリー)8:52
(エキジット)9:41
(ダイブタイム)49分
(透視度)12m
(最大深度)21.0m
(タンク開始)200気圧
(タンク終了)50気圧
(タンクの種類)アルミ12リッター(カタリナ)
(ウェットスーツ)3mmショーティ
(ウエイト)10ポンド
(ダイビングの種類)ファンダイビング

・2本目:
(日にち)2014.5.9
(場所)ピピ島・パロンノース
(エントリー)10:57
(エキジット)11:56
(ダイブタイム)59分
(透視度)8~10m
(最大深度)16.8m
(タンク開始)200気圧
(タンク終了)50気圧
(タンクの種類)アルミ12リッター(カタリナ)
(ウェットスーツ)3mmショーティ
(ウエイト)12ポンド
(ダイビングの種類)ファンダイビング

・3本目:
(日にち)2014.5.10
(場所)ピピ島・ビダノック
(エントリー)8:52
(エキジット)9:44
(ダイブタイム)52分
(透視度)10~12m
(最大深度)24.1m
(タンク開始)200気圧
(タンク終了)50気圧
(タンクの種類)アルミ12リッター(カタリナ)
(ウェットスーツ)3mmショーティ
(ウエイト)12ポンド
(ダイビングの種類)レスキュー講習・セルフレスキュー

・4本目:
(日にち)2014.5.10
(場所)ピピ島・マロン
(エントリー)11:15
(エキジット)12:07
(ダイブタイム)52分
(透視度)10~12m
(最大深度)15.9m
(タンク開始)200気圧
(タンク終了)50気圧
(タンクの種類)アルミ12リッター(カタリナ)
(ウェットスーツ)3mmショーティ
(ウエイト)12ポンド
(ダイビングの種類)レスキュー講習・セッション3

・5本目:
(日にち)2014.5.11
(場所)ピピ島・ビダノック
(エントリー)8:46
(エキジット)9:37
(ダイブタイム)51分
(透視度)8~12m
(最大深度)24.7m
(タンク開始)200気圧
(タンク終了)50気圧
(タンクの種類)アルミ12リッター(カタリナ)
(ウェットスーツ)3mmショーティ
(ウエイト)12ポンド
(ダイビングの種類)レスキュー講習・セッション3

・6本目:
(日にち)2014.5.11
(場所)ピピ島・ビダノック
(エントリー)10:52
(エキジット)11:48
(ダイブタイム)56分
(透視度)5~12m
(最大深度)16.5m
(タンク開始)200気圧
(タンク終了)50気圧
(タンクの種類)アルミ12リッター(カタリナ)
(ウェットスーツ)3mmショーティ
(ウエイト)12ポンド
(ダイビングの種類)レスキュー講習・セッション3

・7本目:
(日にち)2014.5.12
(場所)ピピ島・マロン
(エントリー)8:23
(エキジット)9:22
(ダイブタイム)49分
(透視度)8~12m
(最大深度)19.5m
(タンク開始)170気圧
(タンク終了)40気圧
(タンクの種類)アルミ12リッター(カタリナ)
(ウェットスーツ)3mmショーティ
(ウエイト)12ポンド
(ダイビングの種類)レスキュー講習・セッション3・水中での行方不明ダイバーの探索、水面への浮上、浮力の確保、曳航

・8本目:
(日にち)2014.5.12
(場所)ピピ島・パロンノース
(エントリー)10:51
(エキジット)11:31
(ダイブタイム)42分
(透視度)10~12m
(最大深度)18.9m
(タンク開始)160気圧
(タンク終了)30気圧
(タンクの種類)アルミ12リッター(カタリナ)
(ウェットスーツ)3mmショーティ
(ウエイト)12ポンド
(ダイビングの種類)レスキュー講習・セッション3・水面で反応がないダイバーの対応手順練習、器材はずし

・9本目:
(日にち)2014.5.13
(場所)ピピ島・ビダノック
(エントリー)9:10
(エキジット)10:32
(ダイブタイム)52分
(透視度)6~12m
(最大深度)25,3m
(タンク開始)220気圧
(タンク終了)60気圧
(タンクの種類)アルミ12リッター(カタリナ)
(ウェットスーツ)3mmショーティ
(ウエイト)12ポンド
(ダイビングの種類)レスキュー講習・シナリオ・水面で反応がないダイバーの対応

・10本目:(日にち)2014.5.13
(場所)ピピ島・ビダナイ
(エントリー)10:50
(エキジット)11:46
(ダイブタイム)56分
(透視度)8~15m
(最大深度)18.3m
(タンク開始)210気圧
(タンク終了)80気圧
(タンクの種類)アルミ12リッター(カタリナ)
(ウェットスーツ)3mmショーティ
(ウエイト)12ポンド
(ダイビングの種類)ファンダイブ

・11本目:
(日にち)2014.5.14
(場所)ピピ島・ビダナイ
(エントリー)8:47
(エキジット)9:38
(ダイブタイム)51分
(透視度)8~12m
(最大深度)20.4m
(タンク開始)190気圧
(タンク終了)40気圧
(タンクの種類)アルミ12リッター(カタリナ)
(ウェットスーツ)3mmショーティ
(ウエイト)12ポンド
(ダイビングの種類)レスキュー講習・セクション3・曳航、エキジット他

・12本目:
(日にち)2014.5.14
(場所)ピピ島・ビダナイ
(エントリー)10:58
(エキジット)11:50
(ダイブタイム)52分
(透視度)8~15m
(最大深度)17.4m
(タンク開始)190気圧
(タンク終了)40気圧
(タンクの種類)アルミ12リッター(カタリナ)
(ウェットスーツ)3mmショーティ
(ウエイト)12ポンド
(ダイビングの種類)ファンダイビング

・13本目:
(日にち)2014.5.15
(場所)ピピ島・ビダノック
(エントリー)8:48
(エキジット)9:55
(ダイブタイム)67分
(透視度)6~12m
(最大深度)23,2m
(タンク開始)200気圧
(タンク終了)60気圧
(タンクの種類)アルミ12リッター(カタリナ)
(ウェットスーツ)3mmショーティ
(ウエイト)12ポンド
(ダイビングの種類)ファンダイビング

・14本目:
(日にち)2014.5.15
(場所)ピピ島・テーブルコーラルシティ
(エントリー)11:06
(エキジット)12:10
(ダイブタイム)64分
(透視度)8~10m
(最大深度)15.2m
(タンク開始)190気圧
(タンク終了)70気圧
(タンクの種類)アルミ12リッター(カタリナ)
(ウェットスーツ)3mmショーティ
(ウエイト)12ポンド
(ダイビングの種類)ファンダイビング

・15本目:
(日にち)2014.5.16
(場所)ピピ島・テーブルコーラルシティ
(エントリー)8:18
(エキジット)9:18
(ダイブタイム)60分
(透視度)8~12m
(最大深度)12.8m
(タンク開始)200気圧
(タンク終了)40気圧
(タンクの種類)アルミ12リッター(カタリナ)
(ウェットスーツ)3mmショーティ
(ウエイト)12ポンド
(ダイビングの種類)ファンダイビング

・16本目:
(日にち)2014.5.16
(場所)ピピ島・ピレサウス
(エントリー)10:21
(エキジット)11:17
(ダイブタイム)56分
(透視度)8~12m
(最大深度)14.6m
(タンク開始)200気圧
(タンク終了)60気圧
(タンクの種類)アルミ12リッター(カタリナ)
(ウェットスーツ)3mmショーティ
(ウエイト)12ポンド
(ダイビングの種類)ファンダイビング

・17本目:
(日にち)2014.5.17
(場所)ピピ島・ビダノック
(エントリー)8:52
(エキジット)9:52
(ダイブタイム)60分
(透視度)8~12m
(最大深度)19.2m
(タンク開始)200気圧
(タンク終了)50気圧
(タンクの種類)アルミ12リッター(カタリナ)
(ウェットスーツ)3mmショーティ
(ウエイト)12ポンド
(ダイビングの種類)ファンダイビング

・18本目:
(日にち)2014.5.17
(場所)ピピ島・ピレサウス
(エントリー)11:04
(エキジット)12:02
(ダイブタイム)58分
(透視度)5~12m
(最大深度)16.5m
(タンク開始)190気圧
(タンク終了)50気圧
(タンクの種類)アルミ12リッター(カタリナ)
(ウェットスーツ)3mmショーティ
(ウエイト)12ポンド
(ダイビングの種類)ファンダイビング

以上である。

夕食の時聞いた、体験ダイビングをピピで行ったのがきっかけで、この島でショップを開くまでになった服部さんの言葉を紹介する。

「何処の海が一番いいかなんて、そんなことは言えない。海の比較なんて出来ないのだ。その海はその海であって、唯一のもの、オンリーワンである。」

彼にとって、ピピの海がどれほど愛おしく、掛替えのないものであるかを伝える言葉だ。

そのピピの海での、今回のダイビングが、全て終わった。

ミッション・コンプリート。

今日のところは、とりあえず、当初の予定を全て終えることが出来たという、充実感と満足感とに満たされている。

掛替えのない海での、掛替えのないダイビングは完了した。

そして、その余韻の冷め遣らぬ中、浮沈子の次なるミッションが始動する・・・。

ビューポイント2014年05月18日 12:17

ビューポイント
ビューポイント


ピピ・ドン島のトンサイ村のメインストリート(?)を、北東に行くと、二股に分かれるところが何か所かあるが、そこを間違わずに行くと、ビューポイントに上がる階段が見つかる。

心臓が爆発するんじゃないかと思う程の階段を上がりきったところで、20バーツを払って、園内に入る。

ここで騙されてはいけない。

関所があるビューポイント1は、大した景色ではない。

そこからがんばって、コンクリートで舗装された遊歩道を、死ぬほど歩くと、ビューポイント2に辿り着く。

売店もあって、缶ジュースも売っている(レモンティー35バーツ)。

トンサイベイやロダラムベイが一望できる(画像参照)。

服部さんのお宅よりも、高さはあるが、その分遠くなってしまっていて、感動は少ない。

まあ、1度行けば十分である。

午前中にトンサイ村をうろつくのは初めてだが、今朝ほどの雨で道が冠水していて、ジャブジャブとサンダルを濡らして歩く。

どんな病原菌がいるか分かったもんじゃないが、そんなことを気にしていたら、この島では生き残れない。

汗だくになって部屋に戻り、シャワーを浴びて生き返る。

荷物のパッキングは終わっていて、後は部屋を空け渡すだけだ。

ピピ島ともお別れである。

また、きっと来るだろう。

いや、きっと、帰ってくるだろう。

プーケットへ向かうフェリーの時間まで、ゆっくりと名残を惜しんで過ごそう・・・。