🐱変異種:「パンデミックは終わった」2022年09月20日 14:15

変異種:「パンデミックは終わった」


(新型コロナのパンデミック「終わった」、バイデン氏が見解)
https://mainichi.jp/articles/20220919/k00/00m/030/072000c

「まだコロナの問題は残っており、やるべきこともあるが、パンデミックは終わった。(会場では)誰もマスクをしていないし、健康そうだ。状況は変わっている」

米国大統領は、台湾問題でも不規則発言を繰り返していて、政策担当者をハラハラさせているけど、今回もフライングをしでかしているようだ。

「米国ではワクチンや治療薬の普及に伴って、重症化防止に一定のめどが立ち、新型コロナに関する行動規制は大幅に緩和された。」

我が国でも第7波の流行が峠を越え、収束が視野に入ってきたが、まだまだ「終息」には程遠い。

世界は、一足先に新型コロナとおさらばしつつあるようだ。

(WHO、コロナ「終わり」視野に 8週連続で日本が感染最多)
https://news.yahoo.co.jp/articles/31449995563496ef298ff38dc2cc5b9ee407dd01

「WHOの集計によると5~11日の週間感染者数は、日本は前週比54%減だったものの53万7181人に上り、8週連続で世界最多に。同期間の死者数は2306人の米国が最多で、日本は1681人で2番目に多かった。」

世界のドンケツを走りながらも、徐々に新型コロナとの新たな付き合い方を探りつつある。

もちろん、まだ終わったわけではないし、新たな変異種の登場で振出しに戻る可能性もある。

昨年の今ごろ、ワクチン接種が進み、急速に第5波の流行が終息する中、浮沈子もパンデミックは終わったと思ってたんだがな。

メキシコ行きもそれで決めたし・・・。

そしたら、そのメキシコ行きの日にオミクロンが登場し(命名日:11月26日)、世界的な大流行になった。

我が国では、年明けからのBA.2による第6波とその後のBA.5による第7波を食らうことになる。

軽症の感染者が多かったことから、致死率こそ低くなったが、死者は第6波が最大となり、まだ増え続けている第7波の死者(累計)は、それを上回るだろう。

こんな事態は、昨年の今ごろは予想できなかったからな。

変異種、恐るべし・・・。

WHOまでが、終息が見えているなどと言い出す始末だ。

やれやれ・・・。

ワクチンによる強力な選択圧が掛かっているので、ウイルスの変異で生き残るのは、そのワクチンによる免疫をすり抜ける変異と、仮に罹患しても重症化せずに感染を繰り返すことが出来るヤツに限られてくるんだろうけど、相変わらず一定程度いるワクチン未接種者(うてない人もいますが)と、ワクチンうっても免疫が賦活されない高齢者などは、罹患すればひとたまりもない。

今後も、新たな変異種の登場による大感染と、それに伴う一定の死者は避けられない。

生き残っても、長い間、後遺症に悩まされながら生き続けなければならない人も多いだろう。

インフルエンザとよく比較されるけど、どっちがいいとか悪いとかではなく、両方とも、それなりなリスクはあるわけだからな。

インフルエンザは、それでなくても変異によるパンデミックが予想されている。

新型コロナの登場で、そのリスクが増えちまっただけの話だ。

まあいい。

バイデン得意の早とちりではなく、本当にパンデミックの終息が来たのなら、それに越したことはないし、素直に喜びたい。

このニュースに一安心して、感染予防策を怠り、新型コロナによる人類最後の死者として名を残すようなことのないように気を付けなければならないけどな。

が、まあ、どーせ、今年の暮れ辺りから次の流行が始まり、おまけにインフルエンザまで流行り出して、ダブル流行になる可能性もあるからな。

既に、オーストラリアでは、抑えられていたインフルエンザが復活している。

(インフルとコロナ同時流行は?ワクチン同時接種 “問題ない”)
https://www.nhk.or.jp/shutoken/newsup/20220901b.html

「季節が日本とは逆で、通常、インフルエンザが流行する時期が、日本とは半年ずれる南半球のオーストラリアでは、新型コロナウイルスの感染が広がった、おととしと去年はインフルエンザの流行レベルは低い状態でした。」

「ことしは新型コロナの感染が続く中でも、インフルエンザの感染が4月以降増え、冬にあたる6月半ばには新型コロナが広がる前の年、2019年を超えるピークの状況になりました。」

「昨シーズンは新型コロナウイルスの行動規制が導入されていましたが、今シーズンは規制がほとんど撤廃され、人の移動が増えたことなどが影響したものとみられています。」

まあ、どうでもいいんですが。

感染予防策が緩和され、マスクなどが撤廃されていく中で、従来からの季節性インフルエンザが復活するというのは想定の範囲内だ。

ひょっとすると、そっちでも変異が起こる可能性もある。

ダブル変異か・・・。

ヤバいな・・・。

ヤバ過ぎ!。

インフルとコロナのダブル変異なんてことになれば、全世界は大パニックだろう。

インフルのワクチンは、型落ちの新型コロナのよりも、さらに効果が期待できないからな(感染予防効果は期待できず、発症予防効果も6割程度、重症化予防効果さえ高齢者では怪しい:<以下追加>参照)。

しかし、この2年余りの新型コロナ対策で見えてきたのは、マスク手洗い密回避の感染予防策が、インフルにとっても効果的であったということだ。

それを取っ払っちまったとたんに大流行したオーストラリアの状況が、そのことを雄弁に物語っている。

デルタの流行が急速に収束し、社会規制を緩和した中で起こったオミクロンの大流行と併せて考えれば、我々が何をすべきなのか、何をすべきでないのかは明らかな気がするけどな。

欧米じゃあ、マスクなんてしているのは銀行強盗くらいなものなのかもしれない(レトロな発想・・・)。

人口3億人超の米国では、年間、ざっと300万人以上が死ぬ(テキトーです)。

1日1万人くらいが死んでいるわけで、その中で新型コロナの死者が数百人(現在は400人弱)出たからと言って、いちいち気にしていられないのかも知れない。

「パンデミックは終わった。」

少なくとも、米国政府のパンデミックは終わったんだろう。

この間、歴代の大統領は2人とも罹患したしな。

国民にしても、少なくとも1億人は罹患しているに違いない。

死者はざっくり100万人だ。

米国が、過去に経験したどの戦争による死者より多い。

終わって欲しいという願いと、その兆しが見えてきた段階での早とちり発言かも知れないけど、まあ、気持ちは分からないではない。

まだまだ、第7波の流行が続いている我が国では、冬の到来をにらみながら、最速の5回目接種の接種券が届くのを待ちつつ、感染予防策を徹底するしかない。

明日は我が身。

準高齢者で持病持ちの浮沈子は、感染して発病すれば重症化する可能性は高い(4回目接種後2カ月以上経過で、重症化予防効果も怪しい・・・)。

重症化すれば、若年者の数百倍の確率で死んじまうからな。

全世界がパンデミックの終息に沸き立つのを、ニュースで聞きながらあの世行きなわけだ。

きしょうめ!。

絶対、化けて出てやる・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(令和3年度インフルエンザQ&A)
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html

「Q.21: ワクチンの効果、有効性について教えてください。」

「インフルエンザ発病防止に対するワクチン有効率が60%」

「インフルエンザワクチンの最も大きな効果は、「重症化」を予防することです。」

「国内の研究によれば、65歳以上の高齢者福祉施設に入所している高齢者については34~55%の発病を阻止し、82%の死亡を阻止する効果があったとされています。」

重症化した後に回復した患者がどれ程かは知らない。

浮沈子は、今までインフルエンザのワクチンを積極的にうってこなかったけど、今後は改めようと考えている(今年は、久しぶりにうとうかな・・・)。

来年からは、目出度く(?)高齢者の仲間入りだしな。

新型コロナのワクチンとセットでうてるようになれば、手間も省ける(モデルナは、そういう混合ワクチンを開発しているようです)。

(インフルエンザでも、mRNAワクチン第III相試験開始/モデルナ)
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000268681.html

「毎年秋に1回の接種で、その年に流行するインフルエンザと新型コロナの株に対応できる。」

「2024年になると思う。」

mRNAワクチンについては、ファイザーもインフルの治験を進めているが、新型コロナとの混合ワクチンについては情報がない。

(米ファイザー、メッセンジャーRNAインフルワクチンの後期試験開始)
https://jp.reuters.com/article/pfizer-study-idJPKBN2QG02Y

「インフルエンザに向けたメッセンジャーRNAワクチンの後期臨床試験を米国で開始」

モデルナは、それだけではなく、我が国に製造拠点を置こうとしているようだ。

目立った反ワクチン運動もなく、製造技術力も高く、硬い需要があるからな。

悪い選択じゃない。

まあ、どうでもいいんですが。

mRNAワクチンは、インフルの場合に流行している型との適合性を上げられる可能性がある。

「現在インフルの予防接種に使われる不活化ワクチンは、標的にしていく種類のインフルウイルス株を培養し不活化するのに何カ月もかかる。」

その年の流行を見定めてからの開発というのは、いくらなんでもムリポだろうが、いくつか候補を用意しておいて、迅速な製造で適合性を上げることは可能だろう(たぶん)。

特に期待されるのは、パンデミックを起こしかねない新型インフルエンザウイルスの登場に対しての効果だ。

流行の規模も被害も、新型コロナに匹敵するか上回る可能性がある。

早いとこ、実用化してもらいたいものだ・・・。

<さらに追加>ーーーーーーーーーー

(バイデン大統領が「パンデミック終結宣言」…ワクチンメーカーの株価は暴落)
https://www.businessinsider.jp/post-259509

「ジョー・バイデン大統領が2022年9月18日、CBSの番組「60ミニッツ」でCOVID-19のパンデミックは終わったと語った後、モデルナ(Moderna)、バイオンテック(BioNTech)、ノババックス(Novavax)の株価はいずれも約9%急落した。」

ずいぶん、素直な反応だなあ・・・。

「冬が近づいてブースターショットが推奨され、COVIDワクチンに対する需要はまだありそうだ。また、モデルナは中国で同社のワクチンに対する新たな需要を見出す可能性があることを示唆している。」

中国だってえ!?。

リンクされているロイターの記事では、外国のワクチンを承認していない中国に対して、モデルナが過去に売り込みを掛けたことがあると報じている(現在も続けているかどうかについては、同社はコメントを避けている)。

まあいい。

WSJは、早速、批判的内容の記事を上げている。

(バイデン大統領「パンデミック終了」発言、時期尚早の批判)
https://jp.wsj.com/articles/biden-draws-criticism-for-saying-covid-19-pandemic-is-over-11663622010

「一部の公衆衛生専門家は、パンデミック終息を宣言するのは無責任だと声を上げている。米政府監査院(GAO)のデータによると、現在も米国の新型コロナによる死者数は1日当たり約400人に上り、最大2300万人もの人々が後遺症に苦しんでいる。」

「共和党と一部の公衆衛生専門家は新型コロナに対する勝利宣言は時期尚早だと批判し、コロナ対策向けの緊急予算を議会で可決させることが難しくなると警鐘を鳴らしている。」

米国は、中間選挙を控えて政治の季節に入っている。

共和党にしてみれば、新型コロナ対策を政権の手柄にされてはたまらないという気がしているんだろう。

バイデンの発言も、多分に選挙を意識したものに違いない。

11月の中間選挙が終われば、米国は冬に突入する。

今年の冬を乗り切ることが出来るかどうか。

新たな変異種の登場如何だな・・・。

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