🐱ウクライナ降伏不可避:水増し ― 2024年05月03日 00:39
ウクライナ降伏不可避:水増し
(ウクライナ軍指揮官、新たな攻勢も防衛ラインの必要性も認識していなかった)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/ukrainian-military-commanders-did-not-recognize-the-need-for-new-offensives-or-defensive-lines/
「早く建設しなければならないという圧力から、一部の地方当局者は要塞の進捗状況を水増して報告している」
「新たなロシアの攻勢を予想していなかったため、多くの人々は強化された防衛ラインを準備する必要はないと思っていた」「事前に要塞化を行っていれば救える命があると理解していなかった」(第47機械化旅団の歩兵大隊で副司令官を務めるオレクサンドル)
ゼレンスキーが全地域への要塞建設を指示したのは、昨年12月(11月30日夜)だ。
反転攻勢がとん挫し、撤退が現実の問題となった時、ウクライナには撤退すべき陣地はなかった。
それから半年近くが経ち、状況は改善されているはずだったんだがな・・・。
「ウクライナ軍が建設を進めている防衛ラインは3つあり、最前線の第1線は兵士が、最前線から2km~5km後方の第2線は工兵部隊が、これより後方の第3線は民間企業が建設を請け負っている」
「第1線の防衛ラインを建設しなければならない兵士らはロシア軍と戦いながら塹壕を掘らなければならない」「この両方をこなすは本当に難しい」
「第2線を建設する工兵部隊の兵士も「我々は何も持たずに戦争へ突入した」と証言している」
「ウクライナの準備不足は旧ソ連から受け継いだ戦力の整理に起因しており、特に工兵部隊の大部分が解体され、所有していた掘削機などの重機も全て売却されてしまった。ある工兵部隊が要塞建設のため東部戦線に到着した際、この部隊が持っていたのは1960年代の古い機材とシャベルだけだった」(AP)
「我々が建設したのはシンプルな塹壕だけだ」(取材に応じた工兵部隊の兵士:AP)
やれやれ・・・。
「迷路のような塹壕や射撃陣地が用意されていると期待していたが、現地で目にしたのは砲撃かろうじて身を守れる程同の穴だった」「そのため我々は砲撃の中で塹壕を掘り進めなければならず、土壌が砂地だったため砲弾が着弾するたびに掘った塹壕が崩れた」「身を守る塹壕もなく、敵の砲撃に対抗する手段もなかったため、部隊長、中隊長、小隊長、軍曹を含む100人以上が死亡するか行方不明になり、旅団は基盤戦力を失ってしまった」(3月中旬にチャシブ・ヤール防衛に投入された第67独立機械化旅団の兵士)
「民間企業が建設を請け負っている第3線も問題が山積」
「早く建設しなければならないという圧力から、一部の地方当局者は進捗状況を水増して報告している。その数字を見たことがあるが、私はコンクリートの供給量を知っているため数字が事実ではないと直ぐに分かった」(要塞建設にコンクリートを供給している企業の経営者)
「どうして国は工兵部隊に必要な機材を購入しなかったのか、なぜ我々に建設を依頼するまで要塞化を始めようと思わなかったか、これらの準備はロシアとの戦争が始まった2014年に開始されるべきだった」(ドネツク州の建設会社)
いや、何もやっていなかったわけではないだろう。
米軍の指示のもと、バフムトやアウディーイウカでは、地下施設を含め、10年以上に渡って要塞化を進めてきた。
つまり、そこを突破されるということは想定していなかったわけで、それ以降は出たとこ勝負のままな状況が続いている。
虚偽の報告が常態化しているとすれば、今後の作戦遂行に支障をきたす恐れもある。
「何もかもが後手に回っている」
ウクライナに不足しているのは、砲弾や兵士だけではないかも知れない。
緻密な陣地戦を効率よく戦い抜く組織力、兵站、撤退を伴う困難な防御戦のノウハウ、エトセエトセの勝利の方程式全てが欠如している気がする。
有り余っているのは勇気と愛国心だが、それは砲弾の代わりにもならないし、敵弾を防ぐ塹壕の代わりにもならない。
浮沈子的には、チャシブヤールから撤退した第67旅団の指揮官達の発言が気になる。
「防衛戦に不可欠な戦力や物資がなかった」
そう、現状の戦力は防衛戦を戦うにも不足しているということなわけだ。
ヤバいな・・・。
ヤバ過ぎ!。
敵の攻撃や進軍を防ぐ塹壕や要塞は、戦力の重要な一部だ。
占領地を敵に明け渡しながらの撤退戦ともなれば、死活問題になる。
この記事にあることが一部の例外ではなく、全線に及ぶ話だとしたら問題だな。
撤退戦は確かに難しい。
徹底抗戦に拘り、膠着状態すら認めてこなかったウクライナ軍にとって、撤退などというのは論外なのに相違ない。
しかし、領土というリソースを消費しながら(支援が届くまでの)時間というリソースを稼がなければならない以上、塹壕と砲弾は等価だ。
(ウクライナ軍に必要なのは追加動員、武器のみで前線は立て直せない)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/all-the-ukrainian-army-needs-is-additional-mobilization-and-weapons-but-they-cannot-rebuild-the-front-line/
「ロシア人は素早く陣地に潜り込んで技術的な工夫を凝らしてくる。ロシア人を一晩放置すると3部屋分の穴を掘って塹壕を作ってしまう。連中は困難な環境下での重労働やシャベルを使った作業に慣れているんだ。」(第5独立強襲旅団のミハイロ副大隊長)
「一番の問題は動員だ。双方が穴を掘り始めれば塹壕戦になるため、味方部隊が前進して穴を掘り始めれば、その先に次の部隊が突進して敵に穴を掘る余裕を与えないようにしなければならない。そのためには十分な訓練を受けた予備戦力が、負傷者と交代する者が必要だったが、準備の整った兵士が負傷しても「代わりの兵士がいない」という現実に直面した。そのため司令部の判断で前進を止めて確保したラインの保持に切り替えた。」(同上)
ロシア軍は、血で贖った占領地の価値を身に染みて分かっている。
突進する兵士と同様に、穴を掘る兵士も重要なのだ。
そして、その先に部隊が進めば、後方の塹壕は補強され、反撃を受けた際に味方を守る盾となる。
万が一、撤退を余儀なくされた場合も、敵の進軍を遅らせる障壁として機能し、安全な撤退を可能にする。
ロシアが優れているのではない。
んなことは、素人でも分かる。
ウクライナは、自らの土地を自らの血で贖ったことがないからな。
ソ連の崩壊で、棚ボタ式に国家を得たに過ぎない。
独立戦争を戦いながら、その土地を失いつつ、借り物の兵器を使って侵略してくるロシアと恐怖の戦をしている。
米国からの支援が届けば、少しは状況が好転するかもしれないけど、戦況を覆すことは出来ないのではないか。
本格的な追加動員をかけ、十分な戦力を得てもなお、ロシアと互角に戦うことは困難だろう。
用兵思想の違い、陣地戦のノウハウ、安定した兵站のどれをとっても劣勢と言わざるを得ない。
(ロシア国防相、ウクライナ作戦向け武器供給拡大を指示)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/G63XG6D7RZNTPO7OHHS6CY5Y7E-2024-05-01/
「ウクライナが武器の不足に直面する中、ロシア軍はここ数週間、ウクライナ南東部の前線でほぼ毎日前進している。」
そういう状況にありながら、ショイグが武器供給拡大を指示したという報道には、浮沈子的に違和感を覚える。
「必要な攻撃のペースを維持するためには、部隊に供給される武器や軍事装備の量と質を高める必要がある」(ロシアのショイグ国防相)
裏で、何かが起こっているのではないか。
唐突で、脈絡なく、現状とそぐわない指示・・・。
まるで、讃美歌13番とかトラクターの注文のような話に聞こえる(って、どこかで聞いたような・・・)。
(ゴルゴ13に仕事を依頼するにはどうしたらよいのですか?)
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1415996439
「主な連絡ルート:特にポピュラーなのは、ゴルゴの旧知でアトランタにあるアメリカ連邦刑務所に服役している終身犯マーカス・モンゴメリーに手紙を送ることである。彼が手紙を受け取ると、ラジオの宗教番組『夕べの祈り』『宗教の時間』に、『賛美歌13番』がリクエストされる。これが流された後、ニューヨーク・タイムズ紙に「13年式G型(またはG13型)トラクター売りたし」という広告と連絡先が掲載されるので、そこに連絡すれば、ゴルゴとのコンタクトを取ることができる(『賛美歌13番』の放送キャンセルが伝えられると、依頼のキャンセルとみなされる)。」
まあ、(ホントに)どうでもいいんですが。
ロシアの前線に武器がいき渡っていないとか、砲弾が不足して困っているという話は聞かない。
バフムト攻略の時には、プリゴジンが喚いてたけどな。
チャシブヤールは、予備隊も十分に投入しているようだし。
それでも、21世紀の消耗戦にとっては、十分ではないのかもしれない。
アウディーイウカ北方では、オケレタインを起点とした攻撃が続いていて、既に次の目標であるポクロウシクが射程に入ってきている(今のところ、比喩的表現ですけど:そのうち、文字通り射程内になるかもな・・・)。
(アウディーイウカ北の突破口は拡大、ロシア軍がアルハンヘルズケに侵入)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/breakthrough-north-of-audiiuka-expands-russian-forces-invade-archanherzke/
「ロシア軍がアルハンヘルズケ集落の南半分を支配している」「ノヴォオレクサンドヴカ方向のロシア軍支配地域が拡大した」(ウクライナ人が運営するDEEP STATE)
「ロシア軍がこじ開けたアウディーイウカ北の突破口は拡大する一方だ。」
やれやれ・・・。
少なくとも、東部戦線で讃美歌13番がキャンセルされることはないだろう。
武器は適切に配送され、前線の部隊に行き渡るに違いない。
そうして、その武器で、ウクライナの兵士が吹っ飛ばされちまうわけだ。
それが戦争のならいとは言いながら、何ともやりきれない気分だ・・・。
(ウクライナ軍指揮官、新たな攻勢も防衛ラインの必要性も認識していなかった)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/ukrainian-military-commanders-did-not-recognize-the-need-for-new-offensives-or-defensive-lines/
「早く建設しなければならないという圧力から、一部の地方当局者は要塞の進捗状況を水増して報告している」
「新たなロシアの攻勢を予想していなかったため、多くの人々は強化された防衛ラインを準備する必要はないと思っていた」「事前に要塞化を行っていれば救える命があると理解していなかった」(第47機械化旅団の歩兵大隊で副司令官を務めるオレクサンドル)
ゼレンスキーが全地域への要塞建設を指示したのは、昨年12月(11月30日夜)だ。
反転攻勢がとん挫し、撤退が現実の問題となった時、ウクライナには撤退すべき陣地はなかった。
それから半年近くが経ち、状況は改善されているはずだったんだがな・・・。
「ウクライナ軍が建設を進めている防衛ラインは3つあり、最前線の第1線は兵士が、最前線から2km~5km後方の第2線は工兵部隊が、これより後方の第3線は民間企業が建設を請け負っている」
「第1線の防衛ラインを建設しなければならない兵士らはロシア軍と戦いながら塹壕を掘らなければならない」「この両方をこなすは本当に難しい」
「第2線を建設する工兵部隊の兵士も「我々は何も持たずに戦争へ突入した」と証言している」
「ウクライナの準備不足は旧ソ連から受け継いだ戦力の整理に起因しており、特に工兵部隊の大部分が解体され、所有していた掘削機などの重機も全て売却されてしまった。ある工兵部隊が要塞建設のため東部戦線に到着した際、この部隊が持っていたのは1960年代の古い機材とシャベルだけだった」(AP)
「我々が建設したのはシンプルな塹壕だけだ」(取材に応じた工兵部隊の兵士:AP)
やれやれ・・・。
「迷路のような塹壕や射撃陣地が用意されていると期待していたが、現地で目にしたのは砲撃かろうじて身を守れる程同の穴だった」「そのため我々は砲撃の中で塹壕を掘り進めなければならず、土壌が砂地だったため砲弾が着弾するたびに掘った塹壕が崩れた」「身を守る塹壕もなく、敵の砲撃に対抗する手段もなかったため、部隊長、中隊長、小隊長、軍曹を含む100人以上が死亡するか行方不明になり、旅団は基盤戦力を失ってしまった」(3月中旬にチャシブ・ヤール防衛に投入された第67独立機械化旅団の兵士)
「民間企業が建設を請け負っている第3線も問題が山積」
「早く建設しなければならないという圧力から、一部の地方当局者は進捗状況を水増して報告している。その数字を見たことがあるが、私はコンクリートの供給量を知っているため数字が事実ではないと直ぐに分かった」(要塞建設にコンクリートを供給している企業の経営者)
「どうして国は工兵部隊に必要な機材を購入しなかったのか、なぜ我々に建設を依頼するまで要塞化を始めようと思わなかったか、これらの準備はロシアとの戦争が始まった2014年に開始されるべきだった」(ドネツク州の建設会社)
いや、何もやっていなかったわけではないだろう。
米軍の指示のもと、バフムトやアウディーイウカでは、地下施設を含め、10年以上に渡って要塞化を進めてきた。
つまり、そこを突破されるということは想定していなかったわけで、それ以降は出たとこ勝負のままな状況が続いている。
虚偽の報告が常態化しているとすれば、今後の作戦遂行に支障をきたす恐れもある。
「何もかもが後手に回っている」
ウクライナに不足しているのは、砲弾や兵士だけではないかも知れない。
緻密な陣地戦を効率よく戦い抜く組織力、兵站、撤退を伴う困難な防御戦のノウハウ、エトセエトセの勝利の方程式全てが欠如している気がする。
有り余っているのは勇気と愛国心だが、それは砲弾の代わりにもならないし、敵弾を防ぐ塹壕の代わりにもならない。
浮沈子的には、チャシブヤールから撤退した第67旅団の指揮官達の発言が気になる。
「防衛戦に不可欠な戦力や物資がなかった」
そう、現状の戦力は防衛戦を戦うにも不足しているということなわけだ。
ヤバいな・・・。
ヤバ過ぎ!。
敵の攻撃や進軍を防ぐ塹壕や要塞は、戦力の重要な一部だ。
占領地を敵に明け渡しながらの撤退戦ともなれば、死活問題になる。
この記事にあることが一部の例外ではなく、全線に及ぶ話だとしたら問題だな。
撤退戦は確かに難しい。
徹底抗戦に拘り、膠着状態すら認めてこなかったウクライナ軍にとって、撤退などというのは論外なのに相違ない。
しかし、領土というリソースを消費しながら(支援が届くまでの)時間というリソースを稼がなければならない以上、塹壕と砲弾は等価だ。
(ウクライナ軍に必要なのは追加動員、武器のみで前線は立て直せない)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/all-the-ukrainian-army-needs-is-additional-mobilization-and-weapons-but-they-cannot-rebuild-the-front-line/
「ロシア人は素早く陣地に潜り込んで技術的な工夫を凝らしてくる。ロシア人を一晩放置すると3部屋分の穴を掘って塹壕を作ってしまう。連中は困難な環境下での重労働やシャベルを使った作業に慣れているんだ。」(第5独立強襲旅団のミハイロ副大隊長)
「一番の問題は動員だ。双方が穴を掘り始めれば塹壕戦になるため、味方部隊が前進して穴を掘り始めれば、その先に次の部隊が突進して敵に穴を掘る余裕を与えないようにしなければならない。そのためには十分な訓練を受けた予備戦力が、負傷者と交代する者が必要だったが、準備の整った兵士が負傷しても「代わりの兵士がいない」という現実に直面した。そのため司令部の判断で前進を止めて確保したラインの保持に切り替えた。」(同上)
ロシア軍は、血で贖った占領地の価値を身に染みて分かっている。
突進する兵士と同様に、穴を掘る兵士も重要なのだ。
そして、その先に部隊が進めば、後方の塹壕は補強され、反撃を受けた際に味方を守る盾となる。
万が一、撤退を余儀なくされた場合も、敵の進軍を遅らせる障壁として機能し、安全な撤退を可能にする。
ロシアが優れているのではない。
んなことは、素人でも分かる。
ウクライナは、自らの土地を自らの血で贖ったことがないからな。
ソ連の崩壊で、棚ボタ式に国家を得たに過ぎない。
独立戦争を戦いながら、その土地を失いつつ、借り物の兵器を使って侵略してくるロシアと恐怖の戦をしている。
米国からの支援が届けば、少しは状況が好転するかもしれないけど、戦況を覆すことは出来ないのではないか。
本格的な追加動員をかけ、十分な戦力を得てもなお、ロシアと互角に戦うことは困難だろう。
用兵思想の違い、陣地戦のノウハウ、安定した兵站のどれをとっても劣勢と言わざるを得ない。
(ロシア国防相、ウクライナ作戦向け武器供給拡大を指示)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/G63XG6D7RZNTPO7OHHS6CY5Y7E-2024-05-01/
「ウクライナが武器の不足に直面する中、ロシア軍はここ数週間、ウクライナ南東部の前線でほぼ毎日前進している。」
そういう状況にありながら、ショイグが武器供給拡大を指示したという報道には、浮沈子的に違和感を覚える。
「必要な攻撃のペースを維持するためには、部隊に供給される武器や軍事装備の量と質を高める必要がある」(ロシアのショイグ国防相)
裏で、何かが起こっているのではないか。
唐突で、脈絡なく、現状とそぐわない指示・・・。
まるで、讃美歌13番とかトラクターの注文のような話に聞こえる(って、どこかで聞いたような・・・)。
(ゴルゴ13に仕事を依頼するにはどうしたらよいのですか?)
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1415996439
「主な連絡ルート:特にポピュラーなのは、ゴルゴの旧知でアトランタにあるアメリカ連邦刑務所に服役している終身犯マーカス・モンゴメリーに手紙を送ることである。彼が手紙を受け取ると、ラジオの宗教番組『夕べの祈り』『宗教の時間』に、『賛美歌13番』がリクエストされる。これが流された後、ニューヨーク・タイムズ紙に「13年式G型(またはG13型)トラクター売りたし」という広告と連絡先が掲載されるので、そこに連絡すれば、ゴルゴとのコンタクトを取ることができる(『賛美歌13番』の放送キャンセルが伝えられると、依頼のキャンセルとみなされる)。」
まあ、(ホントに)どうでもいいんですが。
ロシアの前線に武器がいき渡っていないとか、砲弾が不足して困っているという話は聞かない。
バフムト攻略の時には、プリゴジンが喚いてたけどな。
チャシブヤールは、予備隊も十分に投入しているようだし。
それでも、21世紀の消耗戦にとっては、十分ではないのかもしれない。
アウディーイウカ北方では、オケレタインを起点とした攻撃が続いていて、既に次の目標であるポクロウシクが射程に入ってきている(今のところ、比喩的表現ですけど:そのうち、文字通り射程内になるかもな・・・)。
(アウディーイウカ北の突破口は拡大、ロシア軍がアルハンヘルズケに侵入)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/breakthrough-north-of-audiiuka-expands-russian-forces-invade-archanherzke/
「ロシア軍がアルハンヘルズケ集落の南半分を支配している」「ノヴォオレクサンドヴカ方向のロシア軍支配地域が拡大した」(ウクライナ人が運営するDEEP STATE)
「ロシア軍がこじ開けたアウディーイウカ北の突破口は拡大する一方だ。」
やれやれ・・・。
少なくとも、東部戦線で讃美歌13番がキャンセルされることはないだろう。
武器は適切に配送され、前線の部隊に行き渡るに違いない。
そうして、その武器で、ウクライナの兵士が吹っ飛ばされちまうわけだ。
それが戦争のならいとは言いながら、何ともやりきれない気分だ・・・。
🐼嫦娥6号打ち上げ ― 2024年05月03日 07:29
嫦娥6号打ち上げ
(中国 月裏側の無人探査機 あす打ち上げへ 岩石など採取目指す)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240502/k10014439281000.html
「「嫦娥6号」とは
今回、中国が打ち上げる無人の月面探査機「嫦娥6号」は地球からは見えない月の裏側に回り込んで、岩石などのサンプルを採取し地球に持ち帰る「サンプルリターン」を目指しています。」
「中国は、月の裏側と地球の間で通信を行えるようにするため、ことし3月に打ち上げた中継衛星を用いて「嫦娥6号」との間で通信を行うことにしていますが、こうした通信上の問題もあって、月の裏側からの「サンプルリターン」は難易度が高いとされています。」
「また、月の南極周辺には、飲み水や燃料としての利用が期待される水が、氷の状態で存在する可能性が指摘されていて、今回得られたデータをもとに今後の月探査や開発をリードしていくねらいもあるとみられます。」
うーん、月の南極周辺と、今回の探査機とは関係ないような気がするんだがな。
それは、さらに次の嫦娥7号の打ち上げを待たなければならない。
(中国の月探査4期が承認 嫦娥6号の製品生産がほぼ完了)
https://spc.jst.go.jp/news/220903/topic_3_01.html
「月探査4期には嫦娥6・7・8号任務が含まれる。この3つの任務は今後10年内に実施される。うち6号は、サンプルリターンの機能を持ち、月の裏側に向かう。」
「嫦娥7号は開発中だ。今後は月の南極の探査を行い、さらに国際月科学研究ステーションの基本形を構築する」
嫦娥6号についての情報は少ない。
(史上初–月の裏側からのサンプルリターン、5月3日に打ち上げと報道)
https://uchubiz.com/article/new46056/
「嫦娥6号は中国の海南島にある、文昌衛星発射場から打ち上げられる。重量8.2tの探査機は「長征5号」ロケットに搭載され、月の南極の「エイトケン」盆地への着陸を目指す。」
「着陸機(ランダー)、上昇機(アセンダー)、周回機(オービター)、再突入モジュールの4つのコンポーネントで構成」
プロセスは、嫦娥5号と同様なはずだ(もともと予備機だからな)。
ネタ元のスペースコムの記事が比較的詳しい。
(中国、月の裏側へのサンプル帰還ミッションを5月3日に開始へ)
https://www.space.com/china-preparing-launch-change-6-moon-sample-return-mission
「嫦娥6号は、金曜日(5月3日)東部夏時間午前3時50分(日本時間0759、北京時間午後3時50分)に打ち上げられる予定だと伝えられている。」(日本時間とあるのは、自動翻訳の誤り)
「環境条件を考慮し、海南島の天候に適応するための台風予防計画もいくつか準備しました。」
やや意味不明だが、今のところ台風の情報はない。
「嫦娥6号ミッションの特徴は、主に月周回軌道のため、打ち上げウィンドウに非常に高い要件があることです。最適なエネルギーを達成するために、ロケットの打ち上げ時間にも高い要件があります」
「月転移軌道[LTO]への配達時間も考慮されているため、打ち上げ期間は比較的狭い」
「嫦娥6号は近地点(最接近点)125マイル(200キロ)、遠地点(最遠点)25万5000マイル(41万キロ)でLTOに突入する必要があり、軌道突入精度の要求も極めて厳しい。」
「探査機とその運用戦略の点で嫦娥5号と非常に似ており、スクープとドリルのサンプルを取得する予定で、合計はおそらく最大4.4ポンドになるという。 (2キログラム)。」(ブラウン大学の著名な月科学者ジェームス・ヘッド氏)
「最近打ち上げられたQueqiao 2ファーサイド通信衛星は月周回軌道上でテストされており、嫦娥6号ミッションだけでなく、後続の嫦娥7号と嫦娥8号のロボット探査をサポートするために完全に機能している。」(同上)
月探査といえば、我が国のスリムが逆立ちして着陸している。
何度か越夜しているようだが、もう、トレースしてない。
予定では、日本時間の午後3時ころの打ち上げになりそうだ。
火星サンプルリターンに向けて、着々と準備は進んでいる。
宇宙ネタ的に注目なのは、なんといってもスターライナーのCFTだが、中国の月探査からも目が離せない。
天宮宇宙ステーションは順調に運用されているようだし、中国にしては珍しく、月探査はオンスケジュールで進んでいる。
当初は、嫦娥6号は2025年と言われていたから、むしろ早まっているともいえる。
米国のアルテミス計画の遅れが取りざたされている昨今、羨ましい話だ。
(NASA、監察総監によるアルテミスII報告書は役に立たず冗長だと主張)
https://arstechnica.com/space/2024/05/nasa-seems-unhappy-to-be-questioned-about-its-artemis-ii-readiness/
「これは我々の商業プログラムの一部であり、スペースX社は2026年9月に着陸契約を結んだ」とネルソン氏は、2026年9月に宇宙飛行士をスターシップに着陸させるというNASAの計画に言及しながら答えた。「現在、それが契約に規定されている。」」
「あなたが参照している記事は推測です。 では、準備ができていない場合はどうなるのでしょうか? まあ、当然のことながら、人々はこれらのことを考えます。」
「しかし、計画では着陸する予定であり、4人の乗組員のうち2人の宇宙飛行士が着陸船に乗り込み、降下して着陸することになる。」
苦し紛れの答弁だな。
まあいい。
アルテミス計画による、今世紀初の月面着陸が中国にぶち抜かれることは確定的だ(そうなのかあ?)。
火星サンプルリターンも、おそらく逆転されるだろう。
そして、それはひょっとすると、不可逆的な逆転かも知れない。
有人火星探査まで?。
そう考えながら、嫦娥6号の人類初の月の裏側からのサンプルリターンの打ち上げを眺めると、なかなか味わい深いものがあるな・・・。
(中国 月裏側の無人探査機 あす打ち上げへ 岩石など採取目指す)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240502/k10014439281000.html
「「嫦娥6号」とは
今回、中国が打ち上げる無人の月面探査機「嫦娥6号」は地球からは見えない月の裏側に回り込んで、岩石などのサンプルを採取し地球に持ち帰る「サンプルリターン」を目指しています。」
「中国は、月の裏側と地球の間で通信を行えるようにするため、ことし3月に打ち上げた中継衛星を用いて「嫦娥6号」との間で通信を行うことにしていますが、こうした通信上の問題もあって、月の裏側からの「サンプルリターン」は難易度が高いとされています。」
「また、月の南極周辺には、飲み水や燃料としての利用が期待される水が、氷の状態で存在する可能性が指摘されていて、今回得られたデータをもとに今後の月探査や開発をリードしていくねらいもあるとみられます。」
うーん、月の南極周辺と、今回の探査機とは関係ないような気がするんだがな。
それは、さらに次の嫦娥7号の打ち上げを待たなければならない。
(中国の月探査4期が承認 嫦娥6号の製品生産がほぼ完了)
https://spc.jst.go.jp/news/220903/topic_3_01.html
「月探査4期には嫦娥6・7・8号任務が含まれる。この3つの任務は今後10年内に実施される。うち6号は、サンプルリターンの機能を持ち、月の裏側に向かう。」
「嫦娥7号は開発中だ。今後は月の南極の探査を行い、さらに国際月科学研究ステーションの基本形を構築する」
嫦娥6号についての情報は少ない。
(史上初–月の裏側からのサンプルリターン、5月3日に打ち上げと報道)
https://uchubiz.com/article/new46056/
「嫦娥6号は中国の海南島にある、文昌衛星発射場から打ち上げられる。重量8.2tの探査機は「長征5号」ロケットに搭載され、月の南極の「エイトケン」盆地への着陸を目指す。」
「着陸機(ランダー)、上昇機(アセンダー)、周回機(オービター)、再突入モジュールの4つのコンポーネントで構成」
プロセスは、嫦娥5号と同様なはずだ(もともと予備機だからな)。
ネタ元のスペースコムの記事が比較的詳しい。
(中国、月の裏側へのサンプル帰還ミッションを5月3日に開始へ)
https://www.space.com/china-preparing-launch-change-6-moon-sample-return-mission
「嫦娥6号は、金曜日(5月3日)東部夏時間午前3時50分(日本時間0759、北京時間午後3時50分)に打ち上げられる予定だと伝えられている。」(日本時間とあるのは、自動翻訳の誤り)
「環境条件を考慮し、海南島の天候に適応するための台風予防計画もいくつか準備しました。」
やや意味不明だが、今のところ台風の情報はない。
「嫦娥6号ミッションの特徴は、主に月周回軌道のため、打ち上げウィンドウに非常に高い要件があることです。最適なエネルギーを達成するために、ロケットの打ち上げ時間にも高い要件があります」
「月転移軌道[LTO]への配達時間も考慮されているため、打ち上げ期間は比較的狭い」
「嫦娥6号は近地点(最接近点)125マイル(200キロ)、遠地点(最遠点)25万5000マイル(41万キロ)でLTOに突入する必要があり、軌道突入精度の要求も極めて厳しい。」
「探査機とその運用戦略の点で嫦娥5号と非常に似ており、スクープとドリルのサンプルを取得する予定で、合計はおそらく最大4.4ポンドになるという。 (2キログラム)。」(ブラウン大学の著名な月科学者ジェームス・ヘッド氏)
「最近打ち上げられたQueqiao 2ファーサイド通信衛星は月周回軌道上でテストされており、嫦娥6号ミッションだけでなく、後続の嫦娥7号と嫦娥8号のロボット探査をサポートするために完全に機能している。」(同上)
月探査といえば、我が国のスリムが逆立ちして着陸している。
何度か越夜しているようだが、もう、トレースしてない。
予定では、日本時間の午後3時ころの打ち上げになりそうだ。
火星サンプルリターンに向けて、着々と準備は進んでいる。
宇宙ネタ的に注目なのは、なんといってもスターライナーのCFTだが、中国の月探査からも目が離せない。
天宮宇宙ステーションは順調に運用されているようだし、中国にしては珍しく、月探査はオンスケジュールで進んでいる。
当初は、嫦娥6号は2025年と言われていたから、むしろ早まっているともいえる。
米国のアルテミス計画の遅れが取りざたされている昨今、羨ましい話だ。
(NASA、監察総監によるアルテミスII報告書は役に立たず冗長だと主張)
https://arstechnica.com/space/2024/05/nasa-seems-unhappy-to-be-questioned-about-its-artemis-ii-readiness/
「これは我々の商業プログラムの一部であり、スペースX社は2026年9月に着陸契約を結んだ」とネルソン氏は、2026年9月に宇宙飛行士をスターシップに着陸させるというNASAの計画に言及しながら答えた。「現在、それが契約に規定されている。」」
「あなたが参照している記事は推測です。 では、準備ができていない場合はどうなるのでしょうか? まあ、当然のことながら、人々はこれらのことを考えます。」
「しかし、計画では着陸する予定であり、4人の乗組員のうち2人の宇宙飛行士が着陸船に乗り込み、降下して着陸することになる。」
苦し紛れの答弁だな。
まあいい。
アルテミス計画による、今世紀初の月面着陸が中国にぶち抜かれることは確定的だ(そうなのかあ?)。
火星サンプルリターンも、おそらく逆転されるだろう。
そして、それはひょっとすると、不可逆的な逆転かも知れない。
有人火星探査まで?。
そう考えながら、嫦娥6号の人類初の月の裏側からのサンプルリターンの打ち上げを眺めると、なかなか味わい深いものがあるな・・・。
🐼嫦娥6号の着陸地点 ― 2024年05月03日 13:05
嫦娥6号の着陸地点
(南極~エイトケン盆地)
https://en.wikipedia.org/wiki/South_Pole%E2%80%93Aitken_basin
「月の裏側にある巨大な衝突クレーターです。直径約 2,500 km 、深さ 6.2 ~ 8.2 kmで、これは太陽系で既知の最大の衝突クレーターの 1 つです。」
「中国は2024年5月3日に嫦娥6号を送り、月の裏側からこのクレーターから初めての月サンプルリターンを実施する予定だ。」
嫦娥6号が南極エイトケン盆地内のどこかに着陸することは確からしいが、なんといっても、太陽系最大のクレーターだからな。
「2019年1月3日、中国の宇宙船嫦娥4号が盆地、特にフォン・カルマンと呼ばれるクレーター内に着陸し。2019年5月、科学者らはクレーターの奥深くで大量の物質が確認されたと発表した。嫦娥6号はこのクレーターからサンプルを採取することを目的としている。」
うーん、この記述だと、フォンカルマンクレーターに着陸するように読めるんだがな。
(フォン・カルマン (月のクレーター))
https://en.wikipedia.org/wiki/Von_K%C3%A1rm%C3%A1n_(lunar_crater)
「南極エイトケン盆地として知られる直径約 2,500 km (1,600 マイル)、深さ 13 km (8.1 マイル) の巨大な衝突クレーター内にあります。フォン・カルマンは、2019 年 1 月 3 日に中国の嫦娥 4 号宇宙船 が月の裏側に初めて軟着陸した場所です。」
どうも、嫦娥4号が着陸しただけで、6号は違う気がしたので、SPA(南極エイトケン盆地)のリンクを辿って、スペースニュースの元記事を読んだ。
(中国の嫦娥6号探査機、史上初の月の裏側サンプルミッションのため宇宙港に到着)
https://spacenews.com/chinas-change-6-probe-arrives-at-spaceport-for-first-ever-lunar-far-side-sample-mission/
「地球上の地上局と月の裏側にあるアポロ・クレーターの両方との見通し線が得られる」(中継衛星の軌道)
「嫦娥6号は打ち上げられ、西経150度から158度、南緯41度から45度に位置するアポロクレーターの南部への着陸を目標とする。アポロは、巨大な古代衝突盆地である南極エイトケン (SPA) 盆地内にあります。」
記事に添付されている地図(月面図:画像参照)を見ると、同じSPA内とはいえ、フォンカルマンクレーターとアポロクレーターはいささか離れている。
南極(サウスポール)からも、かなり遠い。
嫦娥6号は、少なくとも月の南極を目指したミッションじゃないことは確かだ。
ちなみに、嫦娥6号はフランス、スウェーデン、イタリアも参加している国際ミッションだ(パキスタンもキューブサットを相乗りで打ちあげるようです)。
英語版のウィキの記述にも誤りがあったし、アポロクレーターというのも、どこまで信じていいものやら(未確認)。
「ILRSロボット月面基地設立への第一歩は、嫦娥7号と8号の南極ミッションです。これらはそれぞれ 2026 年と 2028 年に予定されています。」(ILRS:中国主導の「国際月研究ステーション」)
中国がロボットステーションを計画している話は、以前から認識していたけど、いよいよ次の嫦娥7号からは具体的な展開が始まろうとしている。
工学的には、今回の嫦娥6号は、4号で確立された月の裏側への軟着陸と通信、5号で確立されたサンプルリターンの踏襲ということになる。
サイエンスとしては、月の深部の地層が露出していると言われるSPAの土壌サンプルが得られるという点で画期的だ(成功すれば世界初!)。
南極へのアプローチは、通信と日照、永久影の氷(燃料とかになるからな)という、どちらかといえばサイエンスでも工学的でもない、下世話な意義しかない(そうなのかあ?)。
月面ミッションは、いずれ探査から開発になる。
有人ミッションなんて、物見遊山以外の何物でもない。
人類にとっての偉大な飛躍は、半世紀以上前に消え去ってしまった(まあ、足跡は残ってるでしょうけど)。
月面に連れてってやるぞ的な米国の宣伝にホイホイ乗っかってくどこかの国もあるけど、中国は、初の人工衛星こそわが国よりやや遅かったが、ロシアからの技術移転を経て、宇宙ステーションまで作り上げてしまった。
火星サンプルリターン、月面有人探査は、いずれも高いハードルだし、前者は米国でも実現していない。
浮沈子は、中国の宇宙開発なんて、半分馬鹿にしていたけど、その実力は本物だ。
米国は、偏見を捨てて、相互に協力し合うべきだろうな。
宇宙開発は、もちろん軍事技術と紙一重だから、慎重に扱う必要はあるけど、政治的に対立するロシアとだって、緊密な協力が可能なわけだから、中国と出来ない道理はないはずだ。
まあ、どうでもいいんですが。
確認しておこう。
嫦娥6号は、月の南極ミッションじゃない。
4号が着陸したフォンカルマンクレーターでもない。
同じSPA内のアポロクレーターを目指している。
工学的には、既に実証された2つの技術(月の裏側への着陸とサンプルリターン)の組み合わせだ。
探査機も、嫦娥5号の予備機として用意された宇宙機を使用するということで、ギャンブルな要素は少ない。
科学ミッションとしては、SPAの土壌を回収できるという点で画期的だし、月の裏側からのサンプルリターンは、政治的インパクトも大きい(世界初!)。
中国としては、是非とも成功させたいところだが、宇宙開発は一寸先は闇だからな。
何が起こるかは、やってみなければ分からない。
ん?。
いや、何かを期待しているわけじゃないんだがな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(中国、月の裏側サンプル帰還ミッションを開始準備完了)
https://spacenews.com/china-ready-to-launch-lunar-far-side-sample-return-mission/
「嫦娥6号は、月の逆行軌道の設計と制御技術、インテリジェントサンプリング、離陸および上昇技術、月の裏側での自動サンプル帰還のブレークスルーを達成することを目指しています」(副官格萍氏:中国国家航天局(CNSA)傘下の月探査宇宙工学センター(LESEC)の所長)
「長征5B型とは異なり、コアステージは軌道速度に達せず、制御不能な再突入も行わない。」
「中国の深宇宙探査研究所(DSEL)によると、打ち上げから着陸までは53日間かかると予想されている。嫦娥5号のミッションは23日間だった。」
「フランスは、月の地殻から放出されるラドンを検出するガス放出ラドン検出器( DORN )を提供しています。スウェーデンは、ESAの支援を受けて、「月面マイナスイオン」( NILS )ペイロードを提供する予定です。イタリアのパッシブレーザーレトロリフレクターも搭載されます。重量 7 kg のICUBE-Qキューブサットは、パキスタンの国家宇宙機関である SUPARCO と中国の上海交通大学との共同研究によるものです。」
ヘルシンキ在住のアンドリュージョーンズ氏は、中国の宇宙開発事情に詳しい。
「アンドリュー・ジョーンズはSpaceNewsで中国の宇宙産業をカバーしています。アンドリューは以前中国に住んでおり、中国の主要な宇宙会議で報告を行っていました。フィンランドのヘルシンキに拠点を置き、ナショナル ジオグラフィック、ニュー サイエンティスト、スミソニアン マガジン、スカイなどに寄稿しています。」
どーりで・・・。
<最近の記事一覧(スペースニュースのみ)>
・中国の神舟17号乗組員が地球に帰還
2024 年 4 月 30 日
・中国、月の裏側天文学や地球型系外惑星調査などの新たな宇宙ミッションを選択
2024 年 4 月 30 日
・中国、月の裏側サンプル帰還ミッションを開始準備完了
2024 年 4 月 29 日
・中国の神舟18号乗組員が天宮宇宙ステーションに到着
2024 年 4 月 25 日
・ニカラグア、中国のILRS月計画に署名
2024 年 4 月 25 日
・中国は2030年までに有人月面着陸に向けて順調に進んでいると宇宙当局者が語る
2024 年 4 月 24 日
中国が軍を再編、宇宙作戦に影響の可能性
2024 年 4 月 23 日
・中国、2機目の偵察衛星「ヤオガン42」を打ち上げ
2024 年 4 月 22 日
・中国、成長する商業宇宙セクターを活用してメガコンステレーションを打ち上げる
2024 年 4 月 19 日
・中国が商用SuperView-3リモートセンシング衛星を打ち上げ
2024 年 4 月 15 日
軍事民事を問わず、豊富な情報を上げている。
中国の宇宙開発は、米国に次ぐ規模で急速に発展している。
わが国には、欧州の宇宙開発事情もあまり入ってこないけど、中国は暗黒大陸状態だからな(そうなのかあ?)。
ニッチな業界だから、それなりに情報の流通はあるんだろうが、メディアが継続的に取り上げないということもあるんだろう。
エリックバーガーとかも、NASAイジメばかりしていないで、こういう情報を扱ってくれるといいんだがな(ツッコミができないと、やる気が出ないということもあるかも知れないけど・・・)。
まあ、どうでもいいんですが。
中国は、間違いなく21世紀における宇宙開発の核になる。
ロシアが地球周回軌道に留まるのと対照的に、積極的に月軌道以遠の深宇宙に進出していくだろう。
今は表ざたにはなっていないようだけど、火星圏を超えて木星圏以遠への進出も果たすに違いない。
欧州は、どこかで中国と幅広い協力を模索していかざるをえなくなるだろうな。
米国は、どうするんだろう・・・。
(南極~エイトケン盆地)
https://en.wikipedia.org/wiki/South_Pole%E2%80%93Aitken_basin
「月の裏側にある巨大な衝突クレーターです。直径約 2,500 km 、深さ 6.2 ~ 8.2 kmで、これは太陽系で既知の最大の衝突クレーターの 1 つです。」
「中国は2024年5月3日に嫦娥6号を送り、月の裏側からこのクレーターから初めての月サンプルリターンを実施する予定だ。」
嫦娥6号が南極エイトケン盆地内のどこかに着陸することは確からしいが、なんといっても、太陽系最大のクレーターだからな。
「2019年1月3日、中国の宇宙船嫦娥4号が盆地、特にフォン・カルマンと呼ばれるクレーター内に着陸し。2019年5月、科学者らはクレーターの奥深くで大量の物質が確認されたと発表した。嫦娥6号はこのクレーターからサンプルを採取することを目的としている。」
うーん、この記述だと、フォンカルマンクレーターに着陸するように読めるんだがな。
(フォン・カルマン (月のクレーター))
https://en.wikipedia.org/wiki/Von_K%C3%A1rm%C3%A1n_(lunar_crater)
「南極エイトケン盆地として知られる直径約 2,500 km (1,600 マイル)、深さ 13 km (8.1 マイル) の巨大な衝突クレーター内にあります。フォン・カルマンは、2019 年 1 月 3 日に中国の嫦娥 4 号宇宙船 が月の裏側に初めて軟着陸した場所です。」
どうも、嫦娥4号が着陸しただけで、6号は違う気がしたので、SPA(南極エイトケン盆地)のリンクを辿って、スペースニュースの元記事を読んだ。
(中国の嫦娥6号探査機、史上初の月の裏側サンプルミッションのため宇宙港に到着)
https://spacenews.com/chinas-change-6-probe-arrives-at-spaceport-for-first-ever-lunar-far-side-sample-mission/
「地球上の地上局と月の裏側にあるアポロ・クレーターの両方との見通し線が得られる」(中継衛星の軌道)
「嫦娥6号は打ち上げられ、西経150度から158度、南緯41度から45度に位置するアポロクレーターの南部への着陸を目標とする。アポロは、巨大な古代衝突盆地である南極エイトケン (SPA) 盆地内にあります。」
記事に添付されている地図(月面図:画像参照)を見ると、同じSPA内とはいえ、フォンカルマンクレーターとアポロクレーターはいささか離れている。
南極(サウスポール)からも、かなり遠い。
嫦娥6号は、少なくとも月の南極を目指したミッションじゃないことは確かだ。
ちなみに、嫦娥6号はフランス、スウェーデン、イタリアも参加している国際ミッションだ(パキスタンもキューブサットを相乗りで打ちあげるようです)。
英語版のウィキの記述にも誤りがあったし、アポロクレーターというのも、どこまで信じていいものやら(未確認)。
「ILRSロボット月面基地設立への第一歩は、嫦娥7号と8号の南極ミッションです。これらはそれぞれ 2026 年と 2028 年に予定されています。」(ILRS:中国主導の「国際月研究ステーション」)
中国がロボットステーションを計画している話は、以前から認識していたけど、いよいよ次の嫦娥7号からは具体的な展開が始まろうとしている。
工学的には、今回の嫦娥6号は、4号で確立された月の裏側への軟着陸と通信、5号で確立されたサンプルリターンの踏襲ということになる。
サイエンスとしては、月の深部の地層が露出していると言われるSPAの土壌サンプルが得られるという点で画期的だ(成功すれば世界初!)。
南極へのアプローチは、通信と日照、永久影の氷(燃料とかになるからな)という、どちらかといえばサイエンスでも工学的でもない、下世話な意義しかない(そうなのかあ?)。
月面ミッションは、いずれ探査から開発になる。
有人ミッションなんて、物見遊山以外の何物でもない。
人類にとっての偉大な飛躍は、半世紀以上前に消え去ってしまった(まあ、足跡は残ってるでしょうけど)。
月面に連れてってやるぞ的な米国の宣伝にホイホイ乗っかってくどこかの国もあるけど、中国は、初の人工衛星こそわが国よりやや遅かったが、ロシアからの技術移転を経て、宇宙ステーションまで作り上げてしまった。
火星サンプルリターン、月面有人探査は、いずれも高いハードルだし、前者は米国でも実現していない。
浮沈子は、中国の宇宙開発なんて、半分馬鹿にしていたけど、その実力は本物だ。
米国は、偏見を捨てて、相互に協力し合うべきだろうな。
宇宙開発は、もちろん軍事技術と紙一重だから、慎重に扱う必要はあるけど、政治的に対立するロシアとだって、緊密な協力が可能なわけだから、中国と出来ない道理はないはずだ。
まあ、どうでもいいんですが。
確認しておこう。
嫦娥6号は、月の南極ミッションじゃない。
4号が着陸したフォンカルマンクレーターでもない。
同じSPA内のアポロクレーターを目指している。
工学的には、既に実証された2つの技術(月の裏側への着陸とサンプルリターン)の組み合わせだ。
探査機も、嫦娥5号の予備機として用意された宇宙機を使用するということで、ギャンブルな要素は少ない。
科学ミッションとしては、SPAの土壌を回収できるという点で画期的だし、月の裏側からのサンプルリターンは、政治的インパクトも大きい(世界初!)。
中国としては、是非とも成功させたいところだが、宇宙開発は一寸先は闇だからな。
何が起こるかは、やってみなければ分からない。
ん?。
いや、何かを期待しているわけじゃないんだがな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(中国、月の裏側サンプル帰還ミッションを開始準備完了)
https://spacenews.com/china-ready-to-launch-lunar-far-side-sample-return-mission/
「嫦娥6号は、月の逆行軌道の設計と制御技術、インテリジェントサンプリング、離陸および上昇技術、月の裏側での自動サンプル帰還のブレークスルーを達成することを目指しています」(副官格萍氏:中国国家航天局(CNSA)傘下の月探査宇宙工学センター(LESEC)の所長)
「長征5B型とは異なり、コアステージは軌道速度に達せず、制御不能な再突入も行わない。」
「中国の深宇宙探査研究所(DSEL)によると、打ち上げから着陸までは53日間かかると予想されている。嫦娥5号のミッションは23日間だった。」
「フランスは、月の地殻から放出されるラドンを検出するガス放出ラドン検出器( DORN )を提供しています。スウェーデンは、ESAの支援を受けて、「月面マイナスイオン」( NILS )ペイロードを提供する予定です。イタリアのパッシブレーザーレトロリフレクターも搭載されます。重量 7 kg のICUBE-Qキューブサットは、パキスタンの国家宇宙機関である SUPARCO と中国の上海交通大学との共同研究によるものです。」
ヘルシンキ在住のアンドリュージョーンズ氏は、中国の宇宙開発事情に詳しい。
「アンドリュー・ジョーンズはSpaceNewsで中国の宇宙産業をカバーしています。アンドリューは以前中国に住んでおり、中国の主要な宇宙会議で報告を行っていました。フィンランドのヘルシンキに拠点を置き、ナショナル ジオグラフィック、ニュー サイエンティスト、スミソニアン マガジン、スカイなどに寄稿しています。」
どーりで・・・。
<最近の記事一覧(スペースニュースのみ)>
・中国の神舟17号乗組員が地球に帰還
2024 年 4 月 30 日
・中国、月の裏側天文学や地球型系外惑星調査などの新たな宇宙ミッションを選択
2024 年 4 月 30 日
・中国、月の裏側サンプル帰還ミッションを開始準備完了
2024 年 4 月 29 日
・中国の神舟18号乗組員が天宮宇宙ステーションに到着
2024 年 4 月 25 日
・ニカラグア、中国のILRS月計画に署名
2024 年 4 月 25 日
・中国は2030年までに有人月面着陸に向けて順調に進んでいると宇宙当局者が語る
2024 年 4 月 24 日
中国が軍を再編、宇宙作戦に影響の可能性
2024 年 4 月 23 日
・中国、2機目の偵察衛星「ヤオガン42」を打ち上げ
2024 年 4 月 22 日
・中国、成長する商業宇宙セクターを活用してメガコンステレーションを打ち上げる
2024 年 4 月 19 日
・中国が商用SuperView-3リモートセンシング衛星を打ち上げ
2024 年 4 月 15 日
軍事民事を問わず、豊富な情報を上げている。
中国の宇宙開発は、米国に次ぐ規模で急速に発展している。
わが国には、欧州の宇宙開発事情もあまり入ってこないけど、中国は暗黒大陸状態だからな(そうなのかあ?)。
ニッチな業界だから、それなりに情報の流通はあるんだろうが、メディアが継続的に取り上げないということもあるんだろう。
エリックバーガーとかも、NASAイジメばかりしていないで、こういう情報を扱ってくれるといいんだがな(ツッコミができないと、やる気が出ないということもあるかも知れないけど・・・)。
まあ、どうでもいいんですが。
中国は、間違いなく21世紀における宇宙開発の核になる。
ロシアが地球周回軌道に留まるのと対照的に、積極的に月軌道以遠の深宇宙に進出していくだろう。
今は表ざたにはなっていないようだけど、火星圏を超えて木星圏以遠への進出も果たすに違いない。
欧州は、どこかで中国と幅広い協力を模索していかざるをえなくなるだろうな。
米国は、どうするんだろう・・・。
🐼嫦娥6号:打ち上げ成功 ― 2024年05月03日 20:29
嫦娥6号:打ち上げ成功
(中国、月裏側の試料採取へ無人探査機打ち上げ 成功すれば世界初)
https://www.sankei.com/article/20240503-V7MJRFN3G5IUVJXW6VGTF5G4XA/
「中国は3日、無人月面探査機「嫦娥(じょうが)6号」を打ち上げた。」
「中国メディアによると、嫦娥6号を搭載した運搬ロケット「長征5号遥(よう)8」は中国南部、海南省の文昌宇宙発射場から打ち上げられた。嫦娥6号の任務期間は53日間」
「月の裏側に位置する巨大クレーター「南極エイトケン盆地」に着陸し、そこで採取した試料を地球に持ち帰る「サンプルリターン」を計画」
N社と違って、「南極」という名前に惑わされることなく、「月の裏側に位置する」と明記しているところはさすがだな。
「嫦娥6号にはフランスやイタリア、パキスタン、欧州宇宙機関(ESA)の観測機器なども積んでおり、宇宙開発における国際協力もアピール」
スウェーデンは、ESAの支援を受けているので、そっちにされてしまったようだ。
パキスタンがキューブサットの相乗りという点は触れられていない。
まあいい。
「30年までに中国人による初の月面着陸を行う計画」
火星サンプルリターンは、「月」関連じゃないので、言及はない。
妥当だろうな。
(中国、探査機打ち上げ「宇宙強国」へ 月裏側の試料採取に世界初挑戦)
https://mainichi.jp/articles/20240503/k00/00m/030/151000c
「中国国営新華社通信によると、中国は3日、無人月面探査機「嫦娥(じょうが)6号」を打ち上げた。」
「嫦娥6号は3日午後5時半(日本時間午後6時半)ごろ、中国南部・海南省の発射場から運搬ロケット「長征5号遥8」に搭載されて打ち上げられた。」
「探査機は月の周回軌道に入った後、二つに分離する。片方は月の裏側に着陸して試料を採取し、再上昇。軌道にとどまっていたもう一方の機体が試料を受け取り、地球に帰還する。プロジェクトの期間は53日間」
毎日は、ミッションの詳細について触れている。
「月の裏側は地球から直接の電波が届かないため、3月に打ち上げた衛星「鵲橋(じゃっきょう)2号」を中継して通信を行うという。試料は月面の表層で収集するだけでなく、掘削によっても採取する予定」
「有人の探査では米国主導の「アルテミス計画」が先行し、26年以降に有人の月面着陸を目指す。」
産経は、達成時期には触れなかったのにな。
アルテミス3の見直しが取りざたされている最中に、2026年って声高に言っちゃあまずいんじゃね?。
まあ、どうでもいいんですが。
「中国も対抗するように30年までの有人月面着陸、35年までの月面研究ステーション建設という計画を明らかにしている。」
月面基地はともかく、有人月面着陸計画は順調に進んでいるようだ。
アルテミスがもたもたしている間に、すんなりと実現するに違いない。
持続性など気にしてないからな。
ピンポイントで送り込むことが重要だ。
その点では、火星サンプルリターンも同じだろう。
浮沈子は、そろそろ有人火星探査の話が出てきてもおかしくないと思ってるんだが、それは有人月面着陸の後だろうな。
いずれにしても、嫦娥6号の打ち上げは成功した。
技術的あい路は、4号と5号でクリアしている。
が、宇宙開発は一寸先は闇だからな。
53日間のミッションは始まったばかりだ・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(ロケットレポート: アストロスケールは死んだロケットを追跡します。パッド上のアリアン 6)
https://arstechnica.com/space/2024/05/rocket-report-astroscale-chases-down-dead-rocket-ariane-6-on-the-pad/
「中国、嫦娥6号の打ち上げ準備中。 中国は金曜、月の裏側への初のサンプル帰還ミッションを開始する予定だとスペースニュースが報じた。」
「南極エイトケン盆地のアポロ・クレーター南部への着陸を目標」
アンドリュージョーンズの記事からだから、詳細についても触れられている。
「5月3日:長征5日 |嫦娥 6 |中国、文昌宇宙発射場 | 09:30 UTC」
打ち上げ時刻も、ほぼ正確に報じている。
(【速報】月の裏側へ 中国が無人探査機打ち上げ 土壌サンプル採取計画(2024年5月3日))
https://www.youtube.com/watch?v=EvEL-6mx65M
「中国中央テレビによりますと、中国国家宇宙局は日本時間の午後6時半前、無人の月面探査機嫦娥6号を搭載したロケットを、海南島にある発射基地から打ち上げました。」(文字起こしから作成)
世界は、暫く中国の宇宙開発にちっとだけ注目するんだろうな。
んでもって、またケロッと忘れちまって、米国の宣伝ばっか気にするんだろう・・・。
(中国、月探査機「嫦娥6号」打ち上げ 月の裏側から世界初のサンプルリターン目指す)
https://sorae.info/ssn/20240503-chang-e-6-launch.html
「中国国家航天局(CNSA)は嫦娥6号を月遷移軌道へ投入することに成功したと発表しています。」
「ロケット:長征5号(Long March 5)
打ち上げ日時:日本時間2024年5月3日18時27分【成功】
発射場:文昌衛星発射センター(中国)
ペイロード:嫦娥6号(Chang’e 6)」
「嫦娥6号は、発射約37分後に長征5号の2段目から分離され、月遷移軌道に投入」
「着陸目標地点は南極エイトケン盆地にあるアポロ・クレーター(Apollo、アポロ盆地とも。直径約524km)の南部で、ミッション期間は約53日間とされています。ミッションが成功すれば、月の裏側からのサンプルリターンは世界初」
記事には、ミッションの詳細も記載されている。
「また、嫦娥6号にはカメラの他にスウェーデンと欧州宇宙機関(ESA)の月面負イオン検出器「NILS」、フランスのラドン検出器「DORN」、イタリアのレーザーリトロリフレクター(再帰反射器)「INRRI」、それにパキスタン宇宙技術研究所(IST)の超小型衛星「ICUBE-Q」が搭載されています。」
「ICUBE-Qは月面撮影用に独自のカメラを搭載しており、月周回軌道到着後に放出される予定」
ほほう、月まで持っていくわけだ。
ソラエは、最近、打ち上げ情報が充実してきてるからな。
続報にも期待しよう・・・。
(中国、月裏側の試料採取へ無人探査機打ち上げ 成功すれば世界初)
https://www.sankei.com/article/20240503-V7MJRFN3G5IUVJXW6VGTF5G4XA/
「中国は3日、無人月面探査機「嫦娥(じょうが)6号」を打ち上げた。」
「中国メディアによると、嫦娥6号を搭載した運搬ロケット「長征5号遥(よう)8」は中国南部、海南省の文昌宇宙発射場から打ち上げられた。嫦娥6号の任務期間は53日間」
「月の裏側に位置する巨大クレーター「南極エイトケン盆地」に着陸し、そこで採取した試料を地球に持ち帰る「サンプルリターン」を計画」
N社と違って、「南極」という名前に惑わされることなく、「月の裏側に位置する」と明記しているところはさすがだな。
「嫦娥6号にはフランスやイタリア、パキスタン、欧州宇宙機関(ESA)の観測機器なども積んでおり、宇宙開発における国際協力もアピール」
スウェーデンは、ESAの支援を受けているので、そっちにされてしまったようだ。
パキスタンがキューブサットの相乗りという点は触れられていない。
まあいい。
「30年までに中国人による初の月面着陸を行う計画」
火星サンプルリターンは、「月」関連じゃないので、言及はない。
妥当だろうな。
(中国、探査機打ち上げ「宇宙強国」へ 月裏側の試料採取に世界初挑戦)
https://mainichi.jp/articles/20240503/k00/00m/030/151000c
「中国国営新華社通信によると、中国は3日、無人月面探査機「嫦娥(じょうが)6号」を打ち上げた。」
「嫦娥6号は3日午後5時半(日本時間午後6時半)ごろ、中国南部・海南省の発射場から運搬ロケット「長征5号遥8」に搭載されて打ち上げられた。」
「探査機は月の周回軌道に入った後、二つに分離する。片方は月の裏側に着陸して試料を採取し、再上昇。軌道にとどまっていたもう一方の機体が試料を受け取り、地球に帰還する。プロジェクトの期間は53日間」
毎日は、ミッションの詳細について触れている。
「月の裏側は地球から直接の電波が届かないため、3月に打ち上げた衛星「鵲橋(じゃっきょう)2号」を中継して通信を行うという。試料は月面の表層で収集するだけでなく、掘削によっても採取する予定」
「有人の探査では米国主導の「アルテミス計画」が先行し、26年以降に有人の月面着陸を目指す。」
産経は、達成時期には触れなかったのにな。
アルテミス3の見直しが取りざたされている最中に、2026年って声高に言っちゃあまずいんじゃね?。
まあ、どうでもいいんですが。
「中国も対抗するように30年までの有人月面着陸、35年までの月面研究ステーション建設という計画を明らかにしている。」
月面基地はともかく、有人月面着陸計画は順調に進んでいるようだ。
アルテミスがもたもたしている間に、すんなりと実現するに違いない。
持続性など気にしてないからな。
ピンポイントで送り込むことが重要だ。
その点では、火星サンプルリターンも同じだろう。
浮沈子は、そろそろ有人火星探査の話が出てきてもおかしくないと思ってるんだが、それは有人月面着陸の後だろうな。
いずれにしても、嫦娥6号の打ち上げは成功した。
技術的あい路は、4号と5号でクリアしている。
が、宇宙開発は一寸先は闇だからな。
53日間のミッションは始まったばかりだ・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(ロケットレポート: アストロスケールは死んだロケットを追跡します。パッド上のアリアン 6)
https://arstechnica.com/space/2024/05/rocket-report-astroscale-chases-down-dead-rocket-ariane-6-on-the-pad/
「中国、嫦娥6号の打ち上げ準備中。 中国は金曜、月の裏側への初のサンプル帰還ミッションを開始する予定だとスペースニュースが報じた。」
「南極エイトケン盆地のアポロ・クレーター南部への着陸を目標」
アンドリュージョーンズの記事からだから、詳細についても触れられている。
「5月3日:長征5日 |嫦娥 6 |中国、文昌宇宙発射場 | 09:30 UTC」
打ち上げ時刻も、ほぼ正確に報じている。
(【速報】月の裏側へ 中国が無人探査機打ち上げ 土壌サンプル採取計画(2024年5月3日))
https://www.youtube.com/watch?v=EvEL-6mx65M
「中国中央テレビによりますと、中国国家宇宙局は日本時間の午後6時半前、無人の月面探査機嫦娥6号を搭載したロケットを、海南島にある発射基地から打ち上げました。」(文字起こしから作成)
世界は、暫く中国の宇宙開発にちっとだけ注目するんだろうな。
んでもって、またケロッと忘れちまって、米国の宣伝ばっか気にするんだろう・・・。
(中国、月探査機「嫦娥6号」打ち上げ 月の裏側から世界初のサンプルリターン目指す)
https://sorae.info/ssn/20240503-chang-e-6-launch.html
「中国国家航天局(CNSA)は嫦娥6号を月遷移軌道へ投入することに成功したと発表しています。」
「ロケット:長征5号(Long March 5)
打ち上げ日時:日本時間2024年5月3日18時27分【成功】
発射場:文昌衛星発射センター(中国)
ペイロード:嫦娥6号(Chang’e 6)」
「嫦娥6号は、発射約37分後に長征5号の2段目から分離され、月遷移軌道に投入」
「着陸目標地点は南極エイトケン盆地にあるアポロ・クレーター(Apollo、アポロ盆地とも。直径約524km)の南部で、ミッション期間は約53日間とされています。ミッションが成功すれば、月の裏側からのサンプルリターンは世界初」
記事には、ミッションの詳細も記載されている。
「また、嫦娥6号にはカメラの他にスウェーデンと欧州宇宙機関(ESA)の月面負イオン検出器「NILS」、フランスのラドン検出器「DORN」、イタリアのレーザーリトロリフレクター(再帰反射器)「INRRI」、それにパキスタン宇宙技術研究所(IST)の超小型衛星「ICUBE-Q」が搭載されています。」
「ICUBE-Qは月面撮影用に独自のカメラを搭載しており、月周回軌道到着後に放出される予定」
ほほう、月まで持っていくわけだ。
ソラエは、最近、打ち上げ情報が充実してきてるからな。
続報にも期待しよう・・・。
🐱ウクライナ降伏不可避:壊滅的 ― 2024年05月03日 23:49
ウクライナ降伏不可避:壊滅的
(ウクライナ軍、チャシブ・ヤール崩壊はアウディーイウカと同じで時間の問題)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/the-collapse-of-chasiv-yar-for-the-ukrainian-army-is-just-a-matter-of-time-just-like-audiiivka/
「容赦ない砲撃で壊滅的な打撃を受けたチャシブ・ヤールはバフムートやアウディーイウカを彷彿とさせる」(AP)
「アウディーイウカと同じようにチャシブ・ヤールの崩壊も時間の問題だろう」(ウクライナ国防省情報総局のスキビツキー副局長)
自軍の崩壊をこんなにあっさり認めちまっていいもんなのかあ?。
「ロシア軍の容赦ない砲撃でチャシブ・ヤールは壊滅的な打撃を受けている。大半の建物は破壊されて黒焦げになり、バフムートやアウディーイウカを彷彿とさせる」(AP)
「バフムート北西の高台に位置するチャシブ・ヤールはコンスタンチノフカ、ドルジュキーウカ、クラマトルスク、スラビャンスクを守る戦略的要衝」(ブログ管理人)
「アウディーイウカと同じようにチャシブ・ヤールの崩壊も時間の問題だろう」「勿論、今日や明日の話ではないが、全て我々の備蓄と物資次第だ」(スキビツキー氏)
「チャシブ・ヤールの喪失は砲撃や空爆による都市(抵抗拠点となりえる市内の建造物)破壊のスピードに左右される」「弾薬の供給量が改善されれば敵火力を抑制でき街を長く維持できる」(ブログ管理人?)
「ハルキウ方面やスームィ方面への攻撃を準備している」「ロシアがウクライナ侵攻に動員している兵力は51.4万人」「現時点でベルゴロド州に3.5万人グループが配備されている」「このグループは5万人~7万人規模に拡張される予定」「この他にもロシアは約2万人規模の予備戦力を中央に待機させている」(スキビツキー氏)
真偽のほどは定かではないが、これだけの兵力を揃えているということは、チャシブヤール占領だけのためではもちろんない。
「ハルキウ方面やスームィ方面への攻撃時期は「ドンバスにおける我が軍の防衛強度に左右される」と、夏季攻勢自体は「5月~6月の間に始まる」と述べた。」
つまりだな、ウクライナ軍は、既にチャシブヤールの放棄を決め、後方に防衛線を移し、そこでロシア軍を迎え撃とうというわけだ。
もちろん、チャシブヤールでも抵抗を続けるだろうけど、そこを死守するというわけではない。
既に、そういう戦術はとり得ない。
しかし、50万人を超える兵力を投入しながら、その主戦場に予備兵力を含めて2割程度しか配置しないというのは、いささか手抜きなのではないか。
ウクライナ側の見立てが甘いのか、東部戦線に投入する兵力がブラフに過ぎないのか。
しかし、もちろん、ハルキウやスームイ方面への進撃は試みるだろう。
準備された戦力は、使うためのものだからな。
南部戦線からの配置換えも行っているし、東部や北東部における戦闘が激化することだけは間違いない。
しかしだな、浮沈子は、まだ、南部戦線に拘っている。
黒海艦隊を封じられ、クリミアも長距離ロケット砲で狙い撃ちにされていてもなお、未練たらたらオデッサへの攻撃を続けている。
(ウクライナ南部オデーサの教育施設にミサイル、5人死亡 負傷者多数)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/AS6LSFATEFKIXIC2BIRKGMBUVU-2024-04-29/
「攻撃によりほとんど破壊された法律学校の屋根が映っていた。」
このピンポイントの攻撃が、何を目的として行われたのかは不明だ。
が、南部への侵攻を諦めたわけではなさそうな雰囲気を感じる(そうなのかあ?)。
それとも、やっぱ、こっちが陽動なんだろうか?。
まあ、どっちでもいいんですが。
問題なのは、ロシアが攻め込む地点を自由に選べると言うことだろうな。
ひょっとすると、昨年のウクライナが実施しようとした、戦線全域にわたる圧力をかけ続けるつもりなのかもしれない。
ウクライナには、それを支える戦力があるだろうか?。
西側の武器がつぎ込まれるとして、それを使うための兵力が足りるんだろうか?。
都市防衛における防空システムも、既に枯渇状態にある。
オデッサにはイスカンデルが用いられたと見られているが、それを防ぐことは出来なかった。
まあいい。
ウクライナにとって、いい話は何もない。
浮沈子が違和感を感じたショイグ国防相の話は、どうやら解任話が裏で進んでいるらしい(未確認)。
近く、ロシアでは内閣改造が行われると見られるが、その際に交代させられる可能性が取りざたされている。
側近が収賄で起訴されたりしているしな。
事実かどうかはともかく、ロシアでありがちな権力闘争が起こっている可能性は高い。
しかし、そういうのは前線にはあまり影響しないからな。
兵器の生産量、海外からの調達量、国内の動員、戦闘を支える訓練など、ファンダメンタルなところが効いてくる。
ウクライナ側の状況は、なかなか伝えられることはない。
西側の支援を受けながら、戦闘を継続することが出来るんだろうか。
「壊滅的」なのは、チャシブヤールだけではなく、ウクライナ自体がそういう状況に陥っているのではないか。
戦場で勝てないだけではなく、銃後においても、既に死に体になってしまっているのかも知れない。
「全て我々の備蓄と物資次第だ」(スキビツキー氏:再掲)
その備蓄と物資を届け、それらを使って防御戦を戦い抜くには、総合力が必要だ。
もちろん、撤退した先の塹壕や要塞もな。
(「国家存続できない」 ベラルーシのルカシェンコ大統領がウクライナに対露停戦交渉求める)
https://www.sankei.com/article/20240426-5FSJBDQLTRMYZPM75GCRFT6IKE/
「いま交渉を始めなければ国家として存続できなくなる恐れがある」
「長射程の地対地ミサイル「ATACMS」の供与を含む追加軍事支援に乗り出すことは「紛争を激化させる要因となり、危険だ」と指摘。米国や北大西洋条約機構(NATO)がウクライナを戦争に駆り立てているとも主張」
ルカシェンコは、クレムリンの代弁者だからな。
先日も取り上げた記事だが、もちろん鵜呑みにはできない。
だが、時間を味方に付けたロシアと、時が経てば経つほど疲弊していくウクライナを見るにつけ、西側がこのまま戦争を続けさせることが本当にウクライナのためになることなのかを、真剣に考えた方がいいような気もしてくる。
従来、西側供与の兵器でロシア本土を攻撃することには慎重だったが、今後はそれも解禁することになりそうだ(未確認)。
そうなれば、ロシアの攻撃は一層苛烈になるだろうし、モスクワが脅かされることになれば、ベラルーシから核ミサイルが飛ぶことになる。
対外的には明確にされていないが、ルカシェンコはプーチンから直接告げられているに違いない。
ロシアは、核の使用を躊躇うことはない。
それは、ウクライナだけに限ったことではないだろう。
ショルツが長距離巡航ミサイルの供与を拒み続けているのは、ロシアの報復を恐れているからだ。
フランスとイギリスが供与しているのは、自国が核武装しているからロシアは撃ってこないと高を括っているからに他ならない。
米国は、その点、慎重だったが、そのタガは既に外れている。
戦域をウクライナに留めるという不文律は、崩壊したのだ。
欧州大戦争は、既に始まっている。
ルカシェンコは、そのことを分かっているんだろう。
自国もまた、好むと好まざるとに関わらず、欧州大戦争に巻き込まれていく運命だからな。
核兵器を配備した国は、核兵器で狙われる。
戦闘の激化は、誰にとっても何もいいことをもたらさない。
他の誰よりも、そのことを知っているのかもしれない。
ウクライナに和平合意を促すのは、決してロシアを代弁しているわけではないだろう。
国家は義理人情では動かない(そうだっけえ?)。
国家は国益で動く。
ベラルーシの国益は、結果はともかく、ウクライナ紛争が終結し、欧州大戦争が勃発しないことに違いない。
疲弊しきったウクライナの後始末を、ロシアに押し付けられるのも避けたいところだ。
早期に停戦し、西側の資本を受け入れて平和裏に再建されるのが好ましい。
ウクライナ降伏不可避。
浮沈子の見立ては変わらない。
それは、戦場で勝てないウクライナの確定した未来だ。
どの段階でその選択を取るかはウクライナが決める。
ロシアには、逆に選択の余地がないかも知れない。
停戦や休戦は、ロシアにメリットをもたらさないからな(そうなのかあ?)。
ウクライナの選択に、ロシアが応じるかどうかは、情勢によって決まるだろう。
ロシアでも、臨時に行った動員の解除を求める動きはある。
が、一応、ローテーションは行われているし、今後、追加の動員と共に、復員の話が持ち上がる可能性はある。
そうなると、戦争継続の態勢が完成するわけで、その前に停戦交渉に持ち込まなければ、話が始まらなくなる恐れもある。
そうはいっても、ロシアだって、いつまでも戦争を続けられるわけではないし、どこかで政治的に決着したいに違いない。
完全な戦闘終結と、恒久的平和でなければ、いつでも再開できるわけだしな(そんなあ!)。
今月から来月にかけて、東部戦線では動きがあるだろう。
戦況は、ウクライナにとって厳しい状態が続く。
武器や兵士の補充があったとしても、ロシアの戦力は増強されている。
これまでのようなわけにはいかない。
反転攻勢どころか、どれだけ上手く撤退しながら防御し続けるかという困難な戦いになる。
時間が経てば経つほど、戦いは困難さを増し、領土は失われ、兵力は損耗する。
西側の武器支援は続くだろうが、それを使って反撃することは叶わない。
戦線を膠着させておくことが出来るかどうか。
せいぜい、侵略の速度を鈍らせることが出来る程度ではないのか。
ロシアの戦略目標は、既にウクライナではない。
欧州にピタリと照準を合わせて、兵士の増強、武器の増産を進めている。
戦争は、その準備から始まる。
欧州大戦争の準備は既に始まっていて、開戦の時期は「備蓄と物資次第だ」。
欧州が準備する速度との兼ね合い、時間との戦いになっている。
早期に、十分な差を付けられて開戦に持ち込めれば、損害は少なくて済む。
米国の支援は当てにならないし、欧州にとっては厳しい選択だ。
そっちの方の和平交渉の準備も、そろそろ始めておいた方がいいかもしれないな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(東部の要衝「陥落は時間の問題」…ウクライナ高官が分析、露軍が制圧すれば主要都市が砲撃対象に)
https://www.yomiuri.co.jp/world/20240504-OYT1T50028/
「チャシフヤールは高台に位置しており、露軍が制圧すればウクライナ政府が管理するドネツク州の主要都市が砲撃対象」
進撃に有利ということではなく、砲撃対象という観点か・・・。
「州都ハルキウに露軍が迫るシナリオもあり得ると指摘した一方で、完全な占領には露軍の「兵力が不十分だ」と分析」
やっぱ、東部戦線はブラフか・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(欧州、「脱米国依存」を模索 対ロシア防衛、団結課題―米大統領選)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024050300499&g=int
「欧州各国は、同盟軽視の傾向が強いトランプ前大統領が返り咲いた場合に備え、安全保障の「脱米国依存」を模索している。」
米国大統領選挙まで、明日で半年となるタイミングに合わせて、時事通信外信部が短い記事を上げている。
「リトアニアに、独軍が常駐を予定する約4800人の旅団の先遣隊」
「独軍旅団が国外に常駐するのは初めて」
ドイツの危機感は深いな。
ノー天気マクロンの話も出ている。
「欧州が米国の属国集団ではないと証明できる」
それを、わざわざ証明しなければならないところが問題なわけだ。
「対ロ防衛の要となるポーランドは米国との安保協力を深めたい考え」
「ロシアに融和的なハンガリーも抱えており、各国の思惑は入り乱れている。」
「欧州に身を切る覚悟がないなら、米国に負担を期待することはできない」(スナク英首相)
「かつて欧州の盟主としてトランプ氏と対峙(たいじ)したメルケル前独首相のようなリーダーの不在が影を落としている。」
そのメルケルが敷いたロシア融和策が、現状を産み出したのかもしれないしな。
各国の思惑が入り乱れ、統率を欠いたまま、欧州大戦争の足音がひたひたと迫っている。
ウクライナが負けた後は、欧州が負ける番だ。
小さな棘の毒が全身に回る前に、早く抜いてしまう必要があるだろう。
そうしなければ、腕を切り落とさなければならなくなる。
棘を差したバラを非難する前に、バラの茂みに入った自らの落ち度を知るべきかもしれない。
いや、そもそも、そのバラを植えたことが問題なのかも・・・。
(ウクライナ軍、チャシブ・ヤール崩壊はアウディーイウカと同じで時間の問題)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/the-collapse-of-chasiv-yar-for-the-ukrainian-army-is-just-a-matter-of-time-just-like-audiiivka/
「容赦ない砲撃で壊滅的な打撃を受けたチャシブ・ヤールはバフムートやアウディーイウカを彷彿とさせる」(AP)
「アウディーイウカと同じようにチャシブ・ヤールの崩壊も時間の問題だろう」(ウクライナ国防省情報総局のスキビツキー副局長)
自軍の崩壊をこんなにあっさり認めちまっていいもんなのかあ?。
「ロシア軍の容赦ない砲撃でチャシブ・ヤールは壊滅的な打撃を受けている。大半の建物は破壊されて黒焦げになり、バフムートやアウディーイウカを彷彿とさせる」(AP)
「バフムート北西の高台に位置するチャシブ・ヤールはコンスタンチノフカ、ドルジュキーウカ、クラマトルスク、スラビャンスクを守る戦略的要衝」(ブログ管理人)
「アウディーイウカと同じようにチャシブ・ヤールの崩壊も時間の問題だろう」「勿論、今日や明日の話ではないが、全て我々の備蓄と物資次第だ」(スキビツキー氏)
「チャシブ・ヤールの喪失は砲撃や空爆による都市(抵抗拠点となりえる市内の建造物)破壊のスピードに左右される」「弾薬の供給量が改善されれば敵火力を抑制でき街を長く維持できる」(ブログ管理人?)
「ハルキウ方面やスームィ方面への攻撃を準備している」「ロシアがウクライナ侵攻に動員している兵力は51.4万人」「現時点でベルゴロド州に3.5万人グループが配備されている」「このグループは5万人~7万人規模に拡張される予定」「この他にもロシアは約2万人規模の予備戦力を中央に待機させている」(スキビツキー氏)
真偽のほどは定かではないが、これだけの兵力を揃えているということは、チャシブヤール占領だけのためではもちろんない。
「ハルキウ方面やスームィ方面への攻撃時期は「ドンバスにおける我が軍の防衛強度に左右される」と、夏季攻勢自体は「5月~6月の間に始まる」と述べた。」
つまりだな、ウクライナ軍は、既にチャシブヤールの放棄を決め、後方に防衛線を移し、そこでロシア軍を迎え撃とうというわけだ。
もちろん、チャシブヤールでも抵抗を続けるだろうけど、そこを死守するというわけではない。
既に、そういう戦術はとり得ない。
しかし、50万人を超える兵力を投入しながら、その主戦場に予備兵力を含めて2割程度しか配置しないというのは、いささか手抜きなのではないか。
ウクライナ側の見立てが甘いのか、東部戦線に投入する兵力がブラフに過ぎないのか。
しかし、もちろん、ハルキウやスームイ方面への進撃は試みるだろう。
準備された戦力は、使うためのものだからな。
南部戦線からの配置換えも行っているし、東部や北東部における戦闘が激化することだけは間違いない。
しかしだな、浮沈子は、まだ、南部戦線に拘っている。
黒海艦隊を封じられ、クリミアも長距離ロケット砲で狙い撃ちにされていてもなお、未練たらたらオデッサへの攻撃を続けている。
(ウクライナ南部オデーサの教育施設にミサイル、5人死亡 負傷者多数)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/AS6LSFATEFKIXIC2BIRKGMBUVU-2024-04-29/
「攻撃によりほとんど破壊された法律学校の屋根が映っていた。」
このピンポイントの攻撃が、何を目的として行われたのかは不明だ。
が、南部への侵攻を諦めたわけではなさそうな雰囲気を感じる(そうなのかあ?)。
それとも、やっぱ、こっちが陽動なんだろうか?。
まあ、どっちでもいいんですが。
問題なのは、ロシアが攻め込む地点を自由に選べると言うことだろうな。
ひょっとすると、昨年のウクライナが実施しようとした、戦線全域にわたる圧力をかけ続けるつもりなのかもしれない。
ウクライナには、それを支える戦力があるだろうか?。
西側の武器がつぎ込まれるとして、それを使うための兵力が足りるんだろうか?。
都市防衛における防空システムも、既に枯渇状態にある。
オデッサにはイスカンデルが用いられたと見られているが、それを防ぐことは出来なかった。
まあいい。
ウクライナにとって、いい話は何もない。
浮沈子が違和感を感じたショイグ国防相の話は、どうやら解任話が裏で進んでいるらしい(未確認)。
近く、ロシアでは内閣改造が行われると見られるが、その際に交代させられる可能性が取りざたされている。
側近が収賄で起訴されたりしているしな。
事実かどうかはともかく、ロシアでありがちな権力闘争が起こっている可能性は高い。
しかし、そういうのは前線にはあまり影響しないからな。
兵器の生産量、海外からの調達量、国内の動員、戦闘を支える訓練など、ファンダメンタルなところが効いてくる。
ウクライナ側の状況は、なかなか伝えられることはない。
西側の支援を受けながら、戦闘を継続することが出来るんだろうか。
「壊滅的」なのは、チャシブヤールだけではなく、ウクライナ自体がそういう状況に陥っているのではないか。
戦場で勝てないだけではなく、銃後においても、既に死に体になってしまっているのかも知れない。
「全て我々の備蓄と物資次第だ」(スキビツキー氏:再掲)
その備蓄と物資を届け、それらを使って防御戦を戦い抜くには、総合力が必要だ。
もちろん、撤退した先の塹壕や要塞もな。
(「国家存続できない」 ベラルーシのルカシェンコ大統領がウクライナに対露停戦交渉求める)
https://www.sankei.com/article/20240426-5FSJBDQLTRMYZPM75GCRFT6IKE/
「いま交渉を始めなければ国家として存続できなくなる恐れがある」
「長射程の地対地ミサイル「ATACMS」の供与を含む追加軍事支援に乗り出すことは「紛争を激化させる要因となり、危険だ」と指摘。米国や北大西洋条約機構(NATO)がウクライナを戦争に駆り立てているとも主張」
ルカシェンコは、クレムリンの代弁者だからな。
先日も取り上げた記事だが、もちろん鵜呑みにはできない。
だが、時間を味方に付けたロシアと、時が経てば経つほど疲弊していくウクライナを見るにつけ、西側がこのまま戦争を続けさせることが本当にウクライナのためになることなのかを、真剣に考えた方がいいような気もしてくる。
従来、西側供与の兵器でロシア本土を攻撃することには慎重だったが、今後はそれも解禁することになりそうだ(未確認)。
そうなれば、ロシアの攻撃は一層苛烈になるだろうし、モスクワが脅かされることになれば、ベラルーシから核ミサイルが飛ぶことになる。
対外的には明確にされていないが、ルカシェンコはプーチンから直接告げられているに違いない。
ロシアは、核の使用を躊躇うことはない。
それは、ウクライナだけに限ったことではないだろう。
ショルツが長距離巡航ミサイルの供与を拒み続けているのは、ロシアの報復を恐れているからだ。
フランスとイギリスが供与しているのは、自国が核武装しているからロシアは撃ってこないと高を括っているからに他ならない。
米国は、その点、慎重だったが、そのタガは既に外れている。
戦域をウクライナに留めるという不文律は、崩壊したのだ。
欧州大戦争は、既に始まっている。
ルカシェンコは、そのことを分かっているんだろう。
自国もまた、好むと好まざるとに関わらず、欧州大戦争に巻き込まれていく運命だからな。
核兵器を配備した国は、核兵器で狙われる。
戦闘の激化は、誰にとっても何もいいことをもたらさない。
他の誰よりも、そのことを知っているのかもしれない。
ウクライナに和平合意を促すのは、決してロシアを代弁しているわけではないだろう。
国家は義理人情では動かない(そうだっけえ?)。
国家は国益で動く。
ベラルーシの国益は、結果はともかく、ウクライナ紛争が終結し、欧州大戦争が勃発しないことに違いない。
疲弊しきったウクライナの後始末を、ロシアに押し付けられるのも避けたいところだ。
早期に停戦し、西側の資本を受け入れて平和裏に再建されるのが好ましい。
ウクライナ降伏不可避。
浮沈子の見立ては変わらない。
それは、戦場で勝てないウクライナの確定した未来だ。
どの段階でその選択を取るかはウクライナが決める。
ロシアには、逆に選択の余地がないかも知れない。
停戦や休戦は、ロシアにメリットをもたらさないからな(そうなのかあ?)。
ウクライナの選択に、ロシアが応じるかどうかは、情勢によって決まるだろう。
ロシアでも、臨時に行った動員の解除を求める動きはある。
が、一応、ローテーションは行われているし、今後、追加の動員と共に、復員の話が持ち上がる可能性はある。
そうなると、戦争継続の態勢が完成するわけで、その前に停戦交渉に持ち込まなければ、話が始まらなくなる恐れもある。
そうはいっても、ロシアだって、いつまでも戦争を続けられるわけではないし、どこかで政治的に決着したいに違いない。
完全な戦闘終結と、恒久的平和でなければ、いつでも再開できるわけだしな(そんなあ!)。
今月から来月にかけて、東部戦線では動きがあるだろう。
戦況は、ウクライナにとって厳しい状態が続く。
武器や兵士の補充があったとしても、ロシアの戦力は増強されている。
これまでのようなわけにはいかない。
反転攻勢どころか、どれだけ上手く撤退しながら防御し続けるかという困難な戦いになる。
時間が経てば経つほど、戦いは困難さを増し、領土は失われ、兵力は損耗する。
西側の武器支援は続くだろうが、それを使って反撃することは叶わない。
戦線を膠着させておくことが出来るかどうか。
せいぜい、侵略の速度を鈍らせることが出来る程度ではないのか。
ロシアの戦略目標は、既にウクライナではない。
欧州にピタリと照準を合わせて、兵士の増強、武器の増産を進めている。
戦争は、その準備から始まる。
欧州大戦争の準備は既に始まっていて、開戦の時期は「備蓄と物資次第だ」。
欧州が準備する速度との兼ね合い、時間との戦いになっている。
早期に、十分な差を付けられて開戦に持ち込めれば、損害は少なくて済む。
米国の支援は当てにならないし、欧州にとっては厳しい選択だ。
そっちの方の和平交渉の準備も、そろそろ始めておいた方がいいかもしれないな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(東部の要衝「陥落は時間の問題」…ウクライナ高官が分析、露軍が制圧すれば主要都市が砲撃対象に)
https://www.yomiuri.co.jp/world/20240504-OYT1T50028/
「チャシフヤールは高台に位置しており、露軍が制圧すればウクライナ政府が管理するドネツク州の主要都市が砲撃対象」
進撃に有利ということではなく、砲撃対象という観点か・・・。
「州都ハルキウに露軍が迫るシナリオもあり得ると指摘した一方で、完全な占領には露軍の「兵力が不十分だ」と分析」
やっぱ、東部戦線はブラフか・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(欧州、「脱米国依存」を模索 対ロシア防衛、団結課題―米大統領選)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024050300499&g=int
「欧州各国は、同盟軽視の傾向が強いトランプ前大統領が返り咲いた場合に備え、安全保障の「脱米国依存」を模索している。」
米国大統領選挙まで、明日で半年となるタイミングに合わせて、時事通信外信部が短い記事を上げている。
「リトアニアに、独軍が常駐を予定する約4800人の旅団の先遣隊」
「独軍旅団が国外に常駐するのは初めて」
ドイツの危機感は深いな。
ノー天気マクロンの話も出ている。
「欧州が米国の属国集団ではないと証明できる」
それを、わざわざ証明しなければならないところが問題なわけだ。
「対ロ防衛の要となるポーランドは米国との安保協力を深めたい考え」
「ロシアに融和的なハンガリーも抱えており、各国の思惑は入り乱れている。」
「欧州に身を切る覚悟がないなら、米国に負担を期待することはできない」(スナク英首相)
「かつて欧州の盟主としてトランプ氏と対峙(たいじ)したメルケル前独首相のようなリーダーの不在が影を落としている。」
そのメルケルが敷いたロシア融和策が、現状を産み出したのかもしれないしな。
各国の思惑が入り乱れ、統率を欠いたまま、欧州大戦争の足音がひたひたと迫っている。
ウクライナが負けた後は、欧州が負ける番だ。
小さな棘の毒が全身に回る前に、早く抜いてしまう必要があるだろう。
そうしなければ、腕を切り落とさなければならなくなる。
棘を差したバラを非難する前に、バラの茂みに入った自らの落ち度を知るべきかもしれない。
いや、そもそも、そのバラを植えたことが問題なのかも・・・。
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