😼欧州大戦争:「ミクロン」と核の傘 ― 2025年03月07日 07:44
欧州大戦争:「ミクロン」と核の傘
(核の傘拡大示唆のマクロン氏やゆ、ロ前大統領「退任惜しまれず」)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/7IBRQQ5YIBMTLKVRPUIB3BAJ5Y-2025-03-06/
「「ミクロン氏」と記して「(同氏)自身は大きな脅威ではない。遅くとも2027年5月14日までには永遠に姿を消し、惜しまれることはないだろう」」(いつの間に「改名」したんだあ?。)
ったく、メドベージェフは相変わらず口が悪い。
先日、米国大統領執務室でゼレンスキーに噛みついたバンスとともに、次世代の米ロを統べることになるかも知れず、先が思いやられる。
まあいい。
「マクロン氏(もちろん、こっちが正しい!)は5日夜にテレビ放映された国民向け演説で、欧州はロシアの脅威に立ち向かわなければならないと訴え、フランスの核の傘を欧州同盟諸国に拡大することについて議論する用意があると提案。」
ロシアの欧州侵攻が時間の問題となる中、フランスは欧州の盟主としての存在感を発揮しようとしている。
(仏大統領、欧州への核の傘拡大検討を示唆 米政権への懸念認める)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/I7BINPQ6ZVNZPLT5SETDNLXI3I-2025-03-05/
「 フランスのマクロン大統領は5日、ロシアは欧州全体にとって脅威であるとし、フランスの核の傘を欧州の同盟諸国に拡大することについて議論する用意」
「欧州の核保有国はフランスとイギリスのみ」
浮沈子の妄想の中では、ウクライナが密かに開発していることになってるんだがな。
まあ、どうでもいいんですが。
「しかし、将来のドイツ首相の歴史的な呼びかけに応えて、われわれの(核)抑止力を通じて欧州大陸の同盟国を守るための戦略的議論を始めることを決定した」(マクロン大統領)
「米国が「われわれの側に留まる」と信じたいとしながらも、それが事実でなくなった場合に備えて欧州は備えていなければならない」(同上)
フランスの核弾頭保有数は300発弱(290発)といわれ、200発程度(225発)の英国よりはやや多い。
それぞれ数千発を超える米ロや、500発超から1000発程度に増産中の中国とは異なる。
英仏の核配備は原潜搭載のSLBMに限られており、米ロ中のような多様な運用形態は持たない(フランスには若干のバリエーションがあるようです。<以下追加>参照)。
英国は、原潜搭載ミサイルについては米国に依存しており、欧州独自の核戦略としては馴染まない。
ミクロン(もとい、マクロン!)の鼻息が荒くなるのも無理はない。
ドイツのメルツが次期首相に収まる公算の中、ウクライナ支援や米国の欧州撤退の構図を踏まえてのタイミングなわけだ。
「次期ドイツ首相への就任が見込まれる中道右派キリスト教民主同盟(CDU)のメルツ党首は、北大西洋条約機構(NATO)が6月まで「現在の形態」を維持するかどうか疑問視し、核防衛拡大についてフランスと英国との協議を求めた。」
こういった動きに対するロシアの反応は興味深い。
(米は現実路線にシフト、EUは対立姿勢崩さず=ロシア外務省)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/PEQQZSEQLJIRPB2PRVJM5LULVU-2025-03-06/
「米ロはこのところ、ウクライナ停戦を巡り両国の高官協議を行うなど関係改善の兆しをみせており、欧州同盟国の不安をかき立てている。」
「ザハロワ氏は「欧州のエリート」はルソフォビア(ロシア嫌悪症)にとらわれ、欧州諸国は和平に関心がないため再軍備を進めていると主張した。」
つまり、この流れを作っているのは米国の態度豹変ということだな。
<スタート>
トランプ政権への交代
→米ロの関係改善
→欧州同盟国の不安
→欧州の再軍備
→ミクロン(マクロン!)の核の傘
→欧州大戦争?
<ゴール>
その背景にあるのが「ルソフォビア(ロシア嫌悪症)」だと言うんだろうが、ウクライナ侵攻の現実を見ればスウェーデンやフィンランドじゃなくたってロシアが好きになるとは思えないんだがな(北朝鮮とかは大好きでしょうが)。
トランプだって、ロシアが好きだから関係改善しているわけじゃない。
台頭する中国の封じ込めなどと米国の衰退に伴うポジション改善のツールとして、仕方なく対ロ関係を使おうとしているだけだ。
元より欧州への関心は低い。
つーか、欧州は対ロシア戦略における単なるエサに過ぎない。
もちろん、ウクライナ問題だって、その流れの中にあるんだろうけど、タイミングが悪過ぎた。
米国の政策転換の中に埋没しちまっている。
ウクライナを国家として存続させること、紛争を早期に収束させること、戦後の安全保障は欧州が担うことを3本柱として、現実的な対応を模索している。
領土の一体性、公正な平和、正義の実現といった従来の価値観は雲散霧消。
そこには自由と民主主義という普遍的な価値観でさえ、影も形もない(そうなのかあ?)。
軍事力や経済力といった実質的な力を背景にした取引(ディール)の世界だ。
欧州は、完全に置いて行かれている。
理念や理想、歴史的背景や文化力は、機能不全に陥っている。
やれやれ・・・。
かくあれかしと望むことより、こうするしかないという選択肢で動く世界。
昨日までとは全く異なる風景の中で、日常は昨日と同じように回っている。
不思議な感覚だが、それが現実だ。
もしかすると、パラダイムの転換などというのは幻で、従来の価値観は不変なのかも知れないとすら思える。
トランプ政権の4年間の大騒ぎが収まれば、世界はまた元の鞘に納まり、これまでと同じように回り出すような気になる。
そう考える方が生き易いし、気分的にも安定していられるような錯覚もあるしな。
が、残念ながらそうはならない。
欧州大戦争が起こるかどうかは政治的な選択の問題だが、米国をはじめとする西欧世界の衰退や中国インドなどの台頭は経済をベースにした抗い難い大きな流れだ。
国民国家を超えた動きに対し、単独国家主体のスキームで対応しようというムリポな話を、帝国主義的発想で乗り切ろうとしている。
悪手だはと思うけど、米ロ中はそうすることを選択した。
浮沈子的には、欧州は第4の中心になろうとしているようにも見える。
まあ、実際には3.5くらいにしかならないだろうけど。
それが緊張を緩和する方向に動けばいいけど、マクロンのアプローチはどう見ても逆方向としか思えない。
メルツがそれに乗っかり、欧州をけん引することになれば、トランプの欧州離れはさらに進むだろう。
プーチンの思う壺に、どっぷりとハマることになる。
既に触れたように、フランス(英国も)の核兵器は、第2撃用の報復的価値しかない。
つまり、相手が使う前には使えないわけで、通常戦力で圧倒されれば張子の虎なわけだ。
戦術的にはないのと同じだからな。
ぶっちゃけ、ロシアにとっては欧州侵攻の口実が増えるだけの話だ。
ラブロフは、早速、ロシアにとっての脅威だと明言しているしな。
(仏大統領の発言は「核による脅しのニュアンス」、ロシアが非難)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/5BK5JPTEDRMSBEJTBU2LAOV7WM-2025-03-06/
「ロシアのラブロフ外相も6日、マクロン大統領の核に関する発言はロシアにとって脅威という認識を示した。」
プーチンは、笑いが止まらんだろう。
「ナポレオンの時代に戻ることを願っている人もまだいるようだが、その時代がどのように終えんを迎えたか忘れているようだ」(プーチン大統領)
帝政ロシアの復活を目論んでいるおまいに言われたくない気もするけどな。
重層的な意味で、歴史が繰り返されないことを祈るのみだな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(フランスの核戦力一覧)
https://www.recna.nagasaki-u.ac.jp/recna/nuclear1/nuclear_list_202406/france202406?doing_wp_cron=1741303441.1788699626922607421875
確認のために調べたら、原潜搭載用(240発)以外にも、航空機搭載用の核弾頭が若干存在する(40発)。
一覧表では空母艦載機(ラファールMF3)への割り当てはないけど、有事には空母シャルル・ドゴールへ搭載されると見られている(作戦外貯蔵分10発)。
まあいい。
核兵器は、その破壊力の桁違いの大きさから、数の問題とは言えないけど、運用形態の多様性、残存性は重要だ。
マクロンは、第1撃用の核もあるぞと言いたいんだろうが、それでロシアと真っ向勝負するというのはギャンブルだな。
(世界の核弾頭一覧)
https://www.recna.nagasaki-u.ac.jp/recna/nuclear1/nuclear_list_202406
・ロシア:4380
・米国:3708
・中国:500
・フランス:290
・英国:225
・パキスタン:170
・インド:170
・イスラエル:90
・北朝鮮:50
(2024.6.1現在:、ロシアは2022年9月、米国は2023年3月のデータが最後)
西側が殺人者やら狂人呼ばわりしているプーチンと、誰も(本人も?)が認める変人のトランプが8千発以上の核弾頭を管理しているというのは、それ自体が狂気の沙汰だ。
我が国がこの表に登場するのはいつになるのかな・・・。
(核の傘拡大示唆のマクロン氏やゆ、ロ前大統領「退任惜しまれず」)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/7IBRQQ5YIBMTLKVRPUIB3BAJ5Y-2025-03-06/
「「ミクロン氏」と記して「(同氏)自身は大きな脅威ではない。遅くとも2027年5月14日までには永遠に姿を消し、惜しまれることはないだろう」」(いつの間に「改名」したんだあ?。)
ったく、メドベージェフは相変わらず口が悪い。
先日、米国大統領執務室でゼレンスキーに噛みついたバンスとともに、次世代の米ロを統べることになるかも知れず、先が思いやられる。
まあいい。
「マクロン氏(もちろん、こっちが正しい!)は5日夜にテレビ放映された国民向け演説で、欧州はロシアの脅威に立ち向かわなければならないと訴え、フランスの核の傘を欧州同盟諸国に拡大することについて議論する用意があると提案。」
ロシアの欧州侵攻が時間の問題となる中、フランスは欧州の盟主としての存在感を発揮しようとしている。
(仏大統領、欧州への核の傘拡大検討を示唆 米政権への懸念認める)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/I7BINPQ6ZVNZPLT5SETDNLXI3I-2025-03-05/
「 フランスのマクロン大統領は5日、ロシアは欧州全体にとって脅威であるとし、フランスの核の傘を欧州の同盟諸国に拡大することについて議論する用意」
「欧州の核保有国はフランスとイギリスのみ」
浮沈子の妄想の中では、ウクライナが密かに開発していることになってるんだがな。
まあ、どうでもいいんですが。
「しかし、将来のドイツ首相の歴史的な呼びかけに応えて、われわれの(核)抑止力を通じて欧州大陸の同盟国を守るための戦略的議論を始めることを決定した」(マクロン大統領)
「米国が「われわれの側に留まる」と信じたいとしながらも、それが事実でなくなった場合に備えて欧州は備えていなければならない」(同上)
フランスの核弾頭保有数は300発弱(290発)といわれ、200発程度(225発)の英国よりはやや多い。
それぞれ数千発を超える米ロや、500発超から1000発程度に増産中の中国とは異なる。
英仏の核配備は原潜搭載のSLBMに限られており、米ロ中のような多様な運用形態は持たない(フランスには若干のバリエーションがあるようです。<以下追加>参照)。
英国は、原潜搭載ミサイルについては米国に依存しており、欧州独自の核戦略としては馴染まない。
ミクロン(もとい、マクロン!)の鼻息が荒くなるのも無理はない。
ドイツのメルツが次期首相に収まる公算の中、ウクライナ支援や米国の欧州撤退の構図を踏まえてのタイミングなわけだ。
「次期ドイツ首相への就任が見込まれる中道右派キリスト教民主同盟(CDU)のメルツ党首は、北大西洋条約機構(NATO)が6月まで「現在の形態」を維持するかどうか疑問視し、核防衛拡大についてフランスと英国との協議を求めた。」
こういった動きに対するロシアの反応は興味深い。
(米は現実路線にシフト、EUは対立姿勢崩さず=ロシア外務省)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/PEQQZSEQLJIRPB2PRVJM5LULVU-2025-03-06/
「米ロはこのところ、ウクライナ停戦を巡り両国の高官協議を行うなど関係改善の兆しをみせており、欧州同盟国の不安をかき立てている。」
「ザハロワ氏は「欧州のエリート」はルソフォビア(ロシア嫌悪症)にとらわれ、欧州諸国は和平に関心がないため再軍備を進めていると主張した。」
つまり、この流れを作っているのは米国の態度豹変ということだな。
<スタート>
トランプ政権への交代
→米ロの関係改善
→欧州同盟国の不安
→欧州の再軍備
→ミクロン(マクロン!)の核の傘
→欧州大戦争?
<ゴール>
その背景にあるのが「ルソフォビア(ロシア嫌悪症)」だと言うんだろうが、ウクライナ侵攻の現実を見ればスウェーデンやフィンランドじゃなくたってロシアが好きになるとは思えないんだがな(北朝鮮とかは大好きでしょうが)。
トランプだって、ロシアが好きだから関係改善しているわけじゃない。
台頭する中国の封じ込めなどと米国の衰退に伴うポジション改善のツールとして、仕方なく対ロ関係を使おうとしているだけだ。
元より欧州への関心は低い。
つーか、欧州は対ロシア戦略における単なるエサに過ぎない。
もちろん、ウクライナ問題だって、その流れの中にあるんだろうけど、タイミングが悪過ぎた。
米国の政策転換の中に埋没しちまっている。
ウクライナを国家として存続させること、紛争を早期に収束させること、戦後の安全保障は欧州が担うことを3本柱として、現実的な対応を模索している。
領土の一体性、公正な平和、正義の実現といった従来の価値観は雲散霧消。
そこには自由と民主主義という普遍的な価値観でさえ、影も形もない(そうなのかあ?)。
軍事力や経済力といった実質的な力を背景にした取引(ディール)の世界だ。
欧州は、完全に置いて行かれている。
理念や理想、歴史的背景や文化力は、機能不全に陥っている。
やれやれ・・・。
かくあれかしと望むことより、こうするしかないという選択肢で動く世界。
昨日までとは全く異なる風景の中で、日常は昨日と同じように回っている。
不思議な感覚だが、それが現実だ。
もしかすると、パラダイムの転換などというのは幻で、従来の価値観は不変なのかも知れないとすら思える。
トランプ政権の4年間の大騒ぎが収まれば、世界はまた元の鞘に納まり、これまでと同じように回り出すような気になる。
そう考える方が生き易いし、気分的にも安定していられるような錯覚もあるしな。
が、残念ながらそうはならない。
欧州大戦争が起こるかどうかは政治的な選択の問題だが、米国をはじめとする西欧世界の衰退や中国インドなどの台頭は経済をベースにした抗い難い大きな流れだ。
国民国家を超えた動きに対し、単独国家主体のスキームで対応しようというムリポな話を、帝国主義的発想で乗り切ろうとしている。
悪手だはと思うけど、米ロ中はそうすることを選択した。
浮沈子的には、欧州は第4の中心になろうとしているようにも見える。
まあ、実際には3.5くらいにしかならないだろうけど。
それが緊張を緩和する方向に動けばいいけど、マクロンのアプローチはどう見ても逆方向としか思えない。
メルツがそれに乗っかり、欧州をけん引することになれば、トランプの欧州離れはさらに進むだろう。
プーチンの思う壺に、どっぷりとハマることになる。
既に触れたように、フランス(英国も)の核兵器は、第2撃用の報復的価値しかない。
つまり、相手が使う前には使えないわけで、通常戦力で圧倒されれば張子の虎なわけだ。
戦術的にはないのと同じだからな。
ぶっちゃけ、ロシアにとっては欧州侵攻の口実が増えるだけの話だ。
ラブロフは、早速、ロシアにとっての脅威だと明言しているしな。
(仏大統領の発言は「核による脅しのニュアンス」、ロシアが非難)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/5BK5JPTEDRMSBEJTBU2LAOV7WM-2025-03-06/
「ロシアのラブロフ外相も6日、マクロン大統領の核に関する発言はロシアにとって脅威という認識を示した。」
プーチンは、笑いが止まらんだろう。
「ナポレオンの時代に戻ることを願っている人もまだいるようだが、その時代がどのように終えんを迎えたか忘れているようだ」(プーチン大統領)
帝政ロシアの復活を目論んでいるおまいに言われたくない気もするけどな。
重層的な意味で、歴史が繰り返されないことを祈るのみだな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(フランスの核戦力一覧)
https://www.recna.nagasaki-u.ac.jp/recna/nuclear1/nuclear_list_202406/france202406?doing_wp_cron=1741303441.1788699626922607421875
確認のために調べたら、原潜搭載用(240発)以外にも、航空機搭載用の核弾頭が若干存在する(40発)。
一覧表では空母艦載機(ラファールMF3)への割り当てはないけど、有事には空母シャルル・ドゴールへ搭載されると見られている(作戦外貯蔵分10発)。
まあいい。
核兵器は、その破壊力の桁違いの大きさから、数の問題とは言えないけど、運用形態の多様性、残存性は重要だ。
マクロンは、第1撃用の核もあるぞと言いたいんだろうが、それでロシアと真っ向勝負するというのはギャンブルだな。
(世界の核弾頭一覧)
https://www.recna.nagasaki-u.ac.jp/recna/nuclear1/nuclear_list_202406
・ロシア:4380
・米国:3708
・中国:500
・フランス:290
・英国:225
・パキスタン:170
・インド:170
・イスラエル:90
・北朝鮮:50
(2024.6.1現在:、ロシアは2022年9月、米国は2023年3月のデータが最後)
西側が殺人者やら狂人呼ばわりしているプーチンと、誰も(本人も?)が認める変人のトランプが8千発以上の核弾頭を管理しているというのは、それ自体が狂気の沙汰だ。
我が国がこの表に登場するのはいつになるのかな・・・。
🚀スターシップ:IFT-8:IFT-8の繰り返しだな ― 2025年03月07日 14:07
スターシップ:IFT-8:IFT-8の繰り返しだな
(スターシップの上段ステージが2回連続の事故で消失)
https://spaceflightnow.com/2025/03/07/starship-upper-stage-lost-in-second-mishap-in-a-row/
「スターシップの上段ステージは、予定より早くエンジンが停止する事態を何度も経験しました。飛行制御が失われ、宇宙船は壮観な破片のシャワーとともにバラバラになりました。これは、スターシップ プログラムの上段ステージの 2 回連続の故障でした。」(写真のキャプションより)
「明らかに、検討すべきこと、掘り下げるべきことがたくさんあります。私たちはすぐにそれに取り組むつもりです」「私たちがこれらの飛行テストを行う主な理由は、学習するためです。この乗り物についてはまだ学ぶべきことがありますが、そう遠くない将来に私たちはここに戻ってきて、宇宙船を手に入れることになるでしょう。」(スペースXの打ち上げ解説者ダン・フオット)
「私たちは学ぶために飛行しており、多くのことを学んでいます。スターシップ計画のような開発プログラムの場合と同様に、進歩は必ずしも直線的ではありません。」(解説者のケイト・タイス氏)
浮沈子はビデオを録画してキャプチャして観た。
前回のIFT-7では、中央の海面ラプター2エンジンの1つがT+7分39秒で失火したのが最初だったが、今回のIFT-8では外周の真空ラプター2エンジンが8分4秒で失火している(画像参照)。
高度は146km(前回は141km)だったが、それ自体はおそらく無関係だろう。
「YouTubeに投稿された複数の動画には、宇宙船が分解した後、地球に向かって弧を描いて戻ってくる壮大な破片のシャワーが映っている。」
やれやれ・・・。
爆発炎上木っ端微塵での墜落は2回連続となる。
「スペースX社がいつものように迅速な復旧を試みることは間違いないが、連邦航空局が再度の故障調査を命じることはほぼ確実だ。2回連続で破壊的な故障が発生したことを考えると、今回は飛行可能な状態に戻るまでに時間がかかる可能性がある。」
ケイトタイスが言うように、進歩は必ずしも直線的ではない。
今回も弾道軌道だしな(そういうことかあ?)。
まあいい。
フィットネスをサボってまで、打ち上げを見守った甲斐があった(そんなあ!)。
ちょこっと触れておくと、トラブルで延期続きだったスーパーヘビーの打ち上げは完璧。
が、例によってブーストバックバーンで2基、ランディングバーンで1基(ブーストバックバーンの2基のうちの1基)が着火に失敗した。
メカジラキャッチ自体には成功したようだが、こちらも相変わらずのチョンボが続いている。
エンジンは、今後はラプター3への換装が進むと思われるが、今回(ラプター2の)再使用エンジンが使われたかどうかは知らない(未調査)。
消失した2段目のトラブルの原因は不明だが、制御を失った状態での飛行が続いた(確認していないけど、最初の失火からの時間は同程度か:<さらにさらに追加>参照)。
燃料配管がのたくっているエンジン上部(通称、「屋根裏」と呼ばれているらしい)での火災発生が繰り返されたとすれば問題だ。
前回の原因は、推進剤(たぶん、液体酸素)配管の共振といわれている(固有振動数と同じ周波数で飛行中の振動が発生し、増幅されて配管が破断したようだ)。
実験を繰り返して、その(振動数を発生する)推力にならないような対策を施したと言われているけど、甘かったのかも知れない。
この手の話(共振による破壊)は、H3開発の際にも発生しており、地上での燃焼試験でタービンブレードを破壊している。
H3は単体での対応で対処できただけラッキーだったとも言える。
飛ばしてみなけりゃ分からないトラブルは厄介だな・・・。
この件、何か分かればまた書く。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(ニューグレンは1段目を失いスターシップは2段目を失う)
https://kfujito2.asablo.jp/blog/2025/01/17/9747862
「ビデオの画面に表示された燃料系のテレメトリーデータを見ると、エンジンが停止し始めてから液体酸素の消費量が少なくなり、液体メタンとの差が拡大していることが確認できる(画像参照)。」
画像は過去記事の画像のこと。
で、今回のビデオを見返してみると、同様に、エンジンの停止後の酸素消費量に低下がみられる。
やっぱ、屋根裏に漏出している感じだ(ポンプで加速されないので、盛れている方が消費が少ない?)。
ちなみに、浮沈子が見た映像はこちらから。
(GO! - SpaceX - Starship - Suborbital Test Flight 8 - OLP-A - Starbase Texas - March 6, 2025)
https://www.youtube.com/watch?v=wQG053ogu20&t=481s
開始点は、S社の宣伝映像のスタートから(t=481sの数字は開始からの秒数のようだ)。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(スペースX「スターシップ」打ち上げ連続失敗、火星計画に暗雲)
https://jp.reuters.com/markets/global-markets/4ZGC5WLVVNPS3B3G22DZQKWEWQ-2025-03-07/
「しかし今回で打ち上げ失敗は8回目となった。」
浮沈子は、S社の打ち上げについてはキビシー評価をする方だけど、ここまで断言はしない(5回目とかは、まあまあ成功と言ってもいいんじゃね?)。
ロイターのJoey Roulette記者の評価は厳しい。
「同社は声明で、スターシップの後部セクションで発生したエネルギーの急激な放出が原因で複数のエンジンが停止したと指摘した。「この結果、姿勢制御ができなくなり、最終的にスターシップとの通信が途絶えた」と説明した。」
この記事で、S社は「エネルギーの急激な放出」(=爆発)が起こったと認めている。
記事にリンクしている動画には、木っ端微塵になった2段目の破片が夕暮れの空をかすめて飛び去って行く姿が映っている。
あーあ・・・。
<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー
念のために、録画しておいた前回の動画と見比べた。
(Booster Caught- Starship Loss - SpaceX - Test Flight 7 - OLP-A - Starbase Texas - January 16, 2025)
https://www.youtube.com/watch?v=ZrqlsAo7bVg
エンジンの一つが消えてからテレメトリーが消失するまでの時間を見てみた。
<前回>
エンジン停止:T+7分39秒
テレメトリー消失:T+8分25秒
ーーーーーーーーーーーーーー
経過時間:00分46秒間
<今回>
エンジン停止:T+8分04秒
テレメトリー消失:T+9分32秒
ーーーーーーーーーーーーーー
経過時間:01分28秒間(=88秒間)
うーん、倍近い時間だな・・・。
もう一つの違いは、機体の回転の有無だ。
前回は、殆ど回転していないが、今回はぐるんぐるん回っちまってる。
漏れ出した酸素が、どこか1方向から勢いよく噴出したのかも知れない。
前回は均等に漏れ出た可能性もある。
今回の回転がセンサーの故障などでないことは、映像や燃料計の読み値が急激な変化を示していることで確認できる(前回は回転している映像はないし、テレメトリーの姿勢画像や推進剤の読み値も安定している)。
2段目の推進剤タンクの配置は、上部に液化メタン、下部に液体酸素で、この構成は変わっていないが、配管系は変えているようだ。
テレメトリーで推進剤が片減り(メタンが早い)していることから、前回と同じく配管破断による漏れと思われるけど、全く異なる原因の可能性は、現時点では排除できない。
データの解析を待つしかない。
理由は分からないが、異常な回転があったことは気になる。
また、前回と比べて飛行時間がやや伸びているにも拘らず、飛散した破片がやや西側に落ちていることも不自然だ。
(スターシップ計画は2回連続の失敗で新たな障害に直面)
https://arstechnica.com/science/2025/03/the-starship-program-hits-another-speed-bump-with-second-consecutive-failure/
「木曜日の失敗した飛行による残骸は、スターシップ7便の後に残骸が落下した地域の西側に落ちたようだ。」
飛行プロファイルは同じと思われるけど、詳細は確認していない。
まあいい。
2回続けて失敗した原因の究明は困難だろう。
異なる理由によるものなのか、対策が十分ではなかったからか。
スターシップは暗礁に乗り上げている・・・。
(スターシップの上段ステージが2回連続の事故で消失)
https://spaceflightnow.com/2025/03/07/starship-upper-stage-lost-in-second-mishap-in-a-row/
「スターシップの上段ステージは、予定より早くエンジンが停止する事態を何度も経験しました。飛行制御が失われ、宇宙船は壮観な破片のシャワーとともにバラバラになりました。これは、スターシップ プログラムの上段ステージの 2 回連続の故障でした。」(写真のキャプションより)
「明らかに、検討すべきこと、掘り下げるべきことがたくさんあります。私たちはすぐにそれに取り組むつもりです」「私たちがこれらの飛行テストを行う主な理由は、学習するためです。この乗り物についてはまだ学ぶべきことがありますが、そう遠くない将来に私たちはここに戻ってきて、宇宙船を手に入れることになるでしょう。」(スペースXの打ち上げ解説者ダン・フオット)
「私たちは学ぶために飛行しており、多くのことを学んでいます。スターシップ計画のような開発プログラムの場合と同様に、進歩は必ずしも直線的ではありません。」(解説者のケイト・タイス氏)
浮沈子はビデオを録画してキャプチャして観た。
前回のIFT-7では、中央の海面ラプター2エンジンの1つがT+7分39秒で失火したのが最初だったが、今回のIFT-8では外周の真空ラプター2エンジンが8分4秒で失火している(画像参照)。
高度は146km(前回は141km)だったが、それ自体はおそらく無関係だろう。
「YouTubeに投稿された複数の動画には、宇宙船が分解した後、地球に向かって弧を描いて戻ってくる壮大な破片のシャワーが映っている。」
やれやれ・・・。
爆発炎上木っ端微塵での墜落は2回連続となる。
「スペースX社がいつものように迅速な復旧を試みることは間違いないが、連邦航空局が再度の故障調査を命じることはほぼ確実だ。2回連続で破壊的な故障が発生したことを考えると、今回は飛行可能な状態に戻るまでに時間がかかる可能性がある。」
ケイトタイスが言うように、進歩は必ずしも直線的ではない。
今回も弾道軌道だしな(そういうことかあ?)。
まあいい。
フィットネスをサボってまで、打ち上げを見守った甲斐があった(そんなあ!)。
ちょこっと触れておくと、トラブルで延期続きだったスーパーヘビーの打ち上げは完璧。
が、例によってブーストバックバーンで2基、ランディングバーンで1基(ブーストバックバーンの2基のうちの1基)が着火に失敗した。
メカジラキャッチ自体には成功したようだが、こちらも相変わらずのチョンボが続いている。
エンジンは、今後はラプター3への換装が進むと思われるが、今回(ラプター2の)再使用エンジンが使われたかどうかは知らない(未調査)。
消失した2段目のトラブルの原因は不明だが、制御を失った状態での飛行が続いた(確認していないけど、最初の失火からの時間は同程度か:<さらにさらに追加>参照)。
燃料配管がのたくっているエンジン上部(通称、「屋根裏」と呼ばれているらしい)での火災発生が繰り返されたとすれば問題だ。
前回の原因は、推進剤(たぶん、液体酸素)配管の共振といわれている(固有振動数と同じ周波数で飛行中の振動が発生し、増幅されて配管が破断したようだ)。
実験を繰り返して、その(振動数を発生する)推力にならないような対策を施したと言われているけど、甘かったのかも知れない。
この手の話(共振による破壊)は、H3開発の際にも発生しており、地上での燃焼試験でタービンブレードを破壊している。
H3は単体での対応で対処できただけラッキーだったとも言える。
飛ばしてみなけりゃ分からないトラブルは厄介だな・・・。
この件、何か分かればまた書く。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(ニューグレンは1段目を失いスターシップは2段目を失う)
https://kfujito2.asablo.jp/blog/2025/01/17/9747862
「ビデオの画面に表示された燃料系のテレメトリーデータを見ると、エンジンが停止し始めてから液体酸素の消費量が少なくなり、液体メタンとの差が拡大していることが確認できる(画像参照)。」
画像は過去記事の画像のこと。
で、今回のビデオを見返してみると、同様に、エンジンの停止後の酸素消費量に低下がみられる。
やっぱ、屋根裏に漏出している感じだ(ポンプで加速されないので、盛れている方が消費が少ない?)。
ちなみに、浮沈子が見た映像はこちらから。
(GO! - SpaceX - Starship - Suborbital Test Flight 8 - OLP-A - Starbase Texas - March 6, 2025)
https://www.youtube.com/watch?v=wQG053ogu20&t=481s
開始点は、S社の宣伝映像のスタートから(t=481sの数字は開始からの秒数のようだ)。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(スペースX「スターシップ」打ち上げ連続失敗、火星計画に暗雲)
https://jp.reuters.com/markets/global-markets/4ZGC5WLVVNPS3B3G22DZQKWEWQ-2025-03-07/
「しかし今回で打ち上げ失敗は8回目となった。」
浮沈子は、S社の打ち上げについてはキビシー評価をする方だけど、ここまで断言はしない(5回目とかは、まあまあ成功と言ってもいいんじゃね?)。
ロイターのJoey Roulette記者の評価は厳しい。
「同社は声明で、スターシップの後部セクションで発生したエネルギーの急激な放出が原因で複数のエンジンが停止したと指摘した。「この結果、姿勢制御ができなくなり、最終的にスターシップとの通信が途絶えた」と説明した。」
この記事で、S社は「エネルギーの急激な放出」(=爆発)が起こったと認めている。
記事にリンクしている動画には、木っ端微塵になった2段目の破片が夕暮れの空をかすめて飛び去って行く姿が映っている。
あーあ・・・。
<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー
念のために、録画しておいた前回の動画と見比べた。
(Booster Caught- Starship Loss - SpaceX - Test Flight 7 - OLP-A - Starbase Texas - January 16, 2025)
https://www.youtube.com/watch?v=ZrqlsAo7bVg
エンジンの一つが消えてからテレメトリーが消失するまでの時間を見てみた。
<前回>
エンジン停止:T+7分39秒
テレメトリー消失:T+8分25秒
ーーーーーーーーーーーーーー
経過時間:00分46秒間
<今回>
エンジン停止:T+8分04秒
テレメトリー消失:T+9分32秒
ーーーーーーーーーーーーーー
経過時間:01分28秒間(=88秒間)
うーん、倍近い時間だな・・・。
もう一つの違いは、機体の回転の有無だ。
前回は、殆ど回転していないが、今回はぐるんぐるん回っちまってる。
漏れ出した酸素が、どこか1方向から勢いよく噴出したのかも知れない。
前回は均等に漏れ出た可能性もある。
今回の回転がセンサーの故障などでないことは、映像や燃料計の読み値が急激な変化を示していることで確認できる(前回は回転している映像はないし、テレメトリーの姿勢画像や推進剤の読み値も安定している)。
2段目の推進剤タンクの配置は、上部に液化メタン、下部に液体酸素で、この構成は変わっていないが、配管系は変えているようだ。
テレメトリーで推進剤が片減り(メタンが早い)していることから、前回と同じく配管破断による漏れと思われるけど、全く異なる原因の可能性は、現時点では排除できない。
データの解析を待つしかない。
理由は分からないが、異常な回転があったことは気になる。
また、前回と比べて飛行時間がやや伸びているにも拘らず、飛散した破片がやや西側に落ちていることも不自然だ。
(スターシップ計画は2回連続の失敗で新たな障害に直面)
https://arstechnica.com/science/2025/03/the-starship-program-hits-another-speed-bump-with-second-consecutive-failure/
「木曜日の失敗した飛行による残骸は、スターシップ7便の後に残骸が落下した地域の西側に落ちたようだ。」
飛行プロファイルは同じと思われるけど、詳細は確認していない。
まあいい。
2回続けて失敗した原因の究明は困難だろう。
異なる理由によるものなのか、対策が十分ではなかったからか。
スターシップは暗礁に乗り上げている・・・。
😼欧州大戦争:集団的自衛権を金で買う常識 ― 2025年03月07日 16:15
欧州大戦争:集団的自衛権を金で買う常識
(トランプ氏、NATO加盟国「防衛しない」 国防費不十分なら)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/PT37BA4D7VJDTLG75WE4BFPZ4I-2025-03-06/
「常識だろう。彼らが支払わないなら、私は彼らを守るつもりはない」(トランプ米大統領)
うーん、そんな常識は聞いたことないんだがなあ・・・。
「北大西洋条約機構(NATO)加盟国が自国の国防費を十分に支払わなければ、米国は防衛しない」(同上)
「トランプ氏は自身が長年このような考えを持ち、2017─21年の大統領任期中にNATO加盟国に伝えたと言及。」
「彼らがわれわれを守ってくれると思うか」「そうすることになっているが、私は確信していない」(同上)
記事では、過去9.11の時に欧州から派兵があったとしているけど、それが形だけのものであることは周知だが、その際に米国が金を払ったかどうかは知らない。
「米同時多発攻撃(9・11)を受けたアフガニスタンでの戦闘でフランスや他の欧州諸国が米軍に加わったことに言及」(フランスのマクロン大統領)
「フランスだけでなく、(その他の)欧州諸国もわれわれがアフガニスタンに招集された時にそこにいた」「われわれは忠実で誠実な同盟国だ」(同上)
そう、集団的自衛権は相互的な取り決めであり、血の盟約であり、金で買うもんじゃない。
それが「常識」だと思ってた浮沈子は、何か勘違いをしてたようだ。
「支出の問題が解決されれば、NATOは「潜在的に良いもの」と考えている」(トランプ)
ミョーな違和感を拭い切れない・・・。
まあ、どうでもいいんですが。
NATO第5条なんて機能しないと確信している浮沈子は、トランプの懸念が分からないでもない。
「NATOの将来について一部が懸念を持っている可能性があることを承知している」「はっきりさせておきたいのは、大西洋横断の関係とパートナーシップはわれわれの同盟の基盤であり続けるということだ」(NATOのルッテ事務総長)
うーん、米国頼みということは、あんま「はっきりさせて」おくべきじゃないと思うんだがなあ。
集団的自衛権の話は、以前から話題だったが、トランプの欧州離れは単に金の問題ではないようだ。
(米国務省、西欧諸国中心に在外公館の閉鎖準備=高官)
https://jp.reuters.com/world/us/74ESPK24PNM35HOSISOMPWPXII-2025-03-07/
「米国務省は、西欧諸国を中心に幾つかの在外公館を数カ月中に閉鎖する準備を進めており、世界全体で職員数を削減することを検討している。」
「ドイツのハンブルクとライプチヒ、フランスのボルドーとストラスブール、イタリアのフィレンツェなどの領事館が閉鎖対象」
「トルコ南部のガジアンテプにある拠点を閉鎖する計画を議会に通知」(これは、シリアの情勢を受けての変更らしい)
「国務省は首都ワシントン本部でも、人権や難民、国際犯罪、女性問題、人身売買取り締まりといった分野に従事する専門部署の統合も視野」
「米国民のために現在の諸課題へ対処する上で最適な態勢を確保する世界的な人員構成の検討を続けていく」(国務省の報道官)
米ロが双方の大使館の機能を復活させつつある中での動きとして見ると、ロシアにすり寄り欧州を切り捨てているようにも映る。
まあ、どうでもいいんですが。
大きな流れとしては、歴代共和党政権の大好きな「小さな政府」の実現の為と捉えられなくもないけどな。
(トランプ氏、NATO加盟国「防衛しない」 国防費不十分なら)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/PT37BA4D7VJDTLG75WE4BFPZ4I-2025-03-06/
「常識だろう。彼らが支払わないなら、私は彼らを守るつもりはない」(トランプ米大統領)
うーん、そんな常識は聞いたことないんだがなあ・・・。
「北大西洋条約機構(NATO)加盟国が自国の国防費を十分に支払わなければ、米国は防衛しない」(同上)
「トランプ氏は自身が長年このような考えを持ち、2017─21年の大統領任期中にNATO加盟国に伝えたと言及。」
「彼らがわれわれを守ってくれると思うか」「そうすることになっているが、私は確信していない」(同上)
記事では、過去9.11の時に欧州から派兵があったとしているけど、それが形だけのものであることは周知だが、その際に米国が金を払ったかどうかは知らない。
「米同時多発攻撃(9・11)を受けたアフガニスタンでの戦闘でフランスや他の欧州諸国が米軍に加わったことに言及」(フランスのマクロン大統領)
「フランスだけでなく、(その他の)欧州諸国もわれわれがアフガニスタンに招集された時にそこにいた」「われわれは忠実で誠実な同盟国だ」(同上)
そう、集団的自衛権は相互的な取り決めであり、血の盟約であり、金で買うもんじゃない。
それが「常識」だと思ってた浮沈子は、何か勘違いをしてたようだ。
「支出の問題が解決されれば、NATOは「潜在的に良いもの」と考えている」(トランプ)
ミョーな違和感を拭い切れない・・・。
まあ、どうでもいいんですが。
NATO第5条なんて機能しないと確信している浮沈子は、トランプの懸念が分からないでもない。
「NATOの将来について一部が懸念を持っている可能性があることを承知している」「はっきりさせておきたいのは、大西洋横断の関係とパートナーシップはわれわれの同盟の基盤であり続けるということだ」(NATOのルッテ事務総長)
うーん、米国頼みということは、あんま「はっきりさせて」おくべきじゃないと思うんだがなあ。
集団的自衛権の話は、以前から話題だったが、トランプの欧州離れは単に金の問題ではないようだ。
(米国務省、西欧諸国中心に在外公館の閉鎖準備=高官)
https://jp.reuters.com/world/us/74ESPK24PNM35HOSISOMPWPXII-2025-03-07/
「米国務省は、西欧諸国を中心に幾つかの在外公館を数カ月中に閉鎖する準備を進めており、世界全体で職員数を削減することを検討している。」
「ドイツのハンブルクとライプチヒ、フランスのボルドーとストラスブール、イタリアのフィレンツェなどの領事館が閉鎖対象」
「トルコ南部のガジアンテプにある拠点を閉鎖する計画を議会に通知」(これは、シリアの情勢を受けての変更らしい)
「国務省は首都ワシントン本部でも、人権や難民、国際犯罪、女性問題、人身売買取り締まりといった分野に従事する専門部署の統合も視野」
「米国民のために現在の諸課題へ対処する上で最適な態勢を確保する世界的な人員構成の検討を続けていく」(国務省の報道官)
米ロが双方の大使館の機能を復活させつつある中での動きとして見ると、ロシアにすり寄り欧州を切り捨てているようにも映る。
まあ、どうでもいいんですが。
大きな流れとしては、歴代共和党政権の大好きな「小さな政府」の実現の為と捉えられなくもないけどな。
😼欧州大戦争:ウクライナ戦線:選挙介入 ― 2025年03月07日 22:03
欧州大戦争:ウクライナ戦線:選挙介入
(トランプ氏側近とウクライナ野党党首ら会談 大統領選を協議 米報道)
https://mainichi.jp/articles/20250307/k00/00m/030/247000c
「トランプ米政権の高官と、ロシアの侵攻を受けるウクライナの野党党首らが会談したと報じた。トランプ大統領が求めているウクライナ大統領選の早期実施が可能かどうか協議」
自国に好ましい政権を作るための工作は、米国の得意技だ。
戦後の我が国でも、エージェントが大活躍したと言われている。
が、ここまで大っぴらに行われると、かえって清々しい(そうなのかあ?)。
「会談したのは、トランプ氏の側近4人と、ウクライナのポロシェンコ前大統領が率いる野党「欧州連帯党」のメンバー、別の野党「祖国党」のティモシェンコ元首相。」
「選挙は停戦後にのみ実施できる」(ポロシェンコ氏)
「大統領選は戦争が終わるまでは実施できない」(ティモシェンコ氏)
「米政権からは、ゼレンスキー氏がロシアとの和平に前向きに取り組まない場合は辞任を求めるとの発言が出ている。」
和平プロセスとして挙がっているのは以下の通り。
<スタート>
レアアースの取引
→ロシアとの停戦交渉
→戦闘停止
→戒厳令解除
→選挙
→新政権による停戦合意の調印
→恒久的な和平への協議開始
→終戦
<ゴール>
問題は、ロシアが最初の停戦に応じるかどうかだ。
が、ここにきて、ウクライナ側がそもそも停戦に応じないのではないかという危惧が高まっている。
(ゼレンスキー氏、停戦条件を提示…ロシア外務省「何らかの猶予を与えることは受け入れられない」)
https://www.yomiuri.co.jp/world/20250307-OYT1T50049/
「ウクライナを放棄する代償を払ってまで平和を望んでいるわけではない」
「6日のEU特別首脳会議では、EUとウクライナが連帯して停戦交渉に関与することで合意」
▽ウクライナの領土保全と主権の尊重
▽ウクライナと欧州の関与しない交渉は認められないこと
▽その他(不明)
トランプ政権が強力に推進する和平プロセスとは相入れず、従来のバイデン政権のスタンスの延長線上に停戦を据えるというプランだ。
ロシアの継戦能力が尽きるまで、何十年でもウクライナを支援し続けることが出来なければ停戦は出来ない。
ゼレンスキーでは、ロシアとの早期停戦は出来ないということを証明して見せたようなもんだな。
米国は、どうやってこんな欧州に言うことを聞かせようとしているのか。
NATO脱退をちらつかせた程度ではマクロンを説得することは出来ないだろう。
ロシアはロシアで、停戦後の欧州軍のウクライナ駐留には断固反対のようだ(国連平和維持軍としては受け入れ可能な話も出てたけどな)。
「セルゲイ・ラブロフ露外相は6日の記者会見で英仏が検討する停戦後のウクライナへの平和維持部隊派遣について、「北大西洋条約機構(NATO)の駐留とみなす」と指摘し、受け入れない姿勢を改めて強調」
停戦→選挙→調印→和平交渉という2段階プランも、ロシアのこのスタンスではムリポだ。
ウクライナは、自らを停戦から遠ざけ続けている。
米国の支援が永遠に続くことを前提とした、勝利のプログラムでしか動けない。
米国の選挙干渉はポーズなのかも知れないし(あからさま過ぎるしな)、専門家からは経済性を疑問視されている地下資源契約だって、米国の国内向けプロパガンダの可能性は高い。
欧州から米軍が大規模に撤退し、欧州自体がロシアの餌になっていることを自覚しない限り、ウクライナが米国のイメージする停戦に応じることはない。
軍事支援や情報共有の停止は一時的なものだと言われているが、それを解除する判断はトランプに委ねられている。
そして、トランプの判断はロシアへの対応(と、ロシアの判断)次第だ。
相変わらず、時間はロシアに味方し続けている。
ロシアが停戦に応じなければ、トランプは停戦に先立って欧州からの米軍の大規模撤退を始めかねない。
プーチンは、じっくり構えてそれを待っている。
差し出された餌に飛びつくような真似はしない。
西側が自己崩壊するのを眺めているだけでいい。
経済制裁は、確かにロシアを苦しめているけど、待っていればしびれを切らせた米国が自ら解除に動き出すからな(既にその動きは始まっている)。
そうなれば、更に待ち続ける時間が得られるというものだ。
待てば待つほど、旨味が出る(ワインのようなもんかあ?)。
どこで飲むかは、ロシア軍の規模拡大次第だろう。
米軍が欧州から撤退し、後顧の憂いがなくなれば欧州大戦争の条件は整う。
ウクライナとの戦闘が続こうが、そのタイミングは変わらないだろう。
北極海から地中海まで、数千kmの戦線が開かれる。
ああっ、今夜も妄想が果てしなく羽ばたいちまったな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(英・仏 ウクライナに軍事情報共有も 米支援一時停止で限定的か)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250307/k10014743081000.html
「世界の秩序を破壊しようとしているのはロシアや悪の枢軸だけではなくアメリカも破壊している」(ザルジニー駐英大使)
ウクライナで大統領選挙が行われれば、ゼレンスキーを上回る得票を得ることが確実と言われている人物だからな。
が、浮沈子的関心は情報共有の方だ。
「提供できる情報は限定的でイギリスやほかのヨーロッパの国々で、アメリカから得られなくなった情報を補うのは難しい」
得られた一次情報やデータを評価解析し、統合して利用可能な形態に加工する作業は膨大だ。
米国のアットーテキ処理能力に頼り切っている西側に、それをカバーする力はない。
欧州は、それでも独自に動けるからまだマシだが、我が国のそれはお寒い限りだ。
米国の言いなりにスパイ衛星を飛ばしたり、GPS補完機能を提供するくらいが関の山だ。
「われわれは独自に情報を収集しており、ウクライナに提供している」(フランスのルコルニュ国防相)
そのこと自体が、米国主体の停戦を妨害することに繋がっている。
場合によっては、欧州の戦略戦術情報の限界をロシアなどに明かすことに繋がりかねない。
やれやれ・・・。
(米特使 “ウクライナへの支援停止 戦闘終結に向け圧力”)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250307/k10014742051000.html
「ケロッグ氏は、ウクライナが鉱物資源の権益をめぐる合意に応じれば支援の停止が解除されるのかと問われると「大統領が決めることだ」と述べ明言を避けました。」
浮沈子的には順序が逆で、鉱物権益を蹴る前提で支援が停止されたに違いないと見ている。
踏み絵を踏まなかったわけだからな。
後から踏んだとしても、それは形だけのものだ。
心の底からの恭順ではない。
ホワイトハウスで行われた口論は、その意味では演出された芝居だったともいえる。
やや、演技過剰だったかも知れないが、目的は果たされた。
ウクライナへの軍事支援は停止され、情報共有も止まった。
後は、スターリンクの遮断だけ。
それも、時間の問題かもな・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(ウクライナ外務省、メローニ伊首相によるNATO第5条のウクライナ適用案を支持)
https://www.ukrinform.jp/rubric-defense/3968051-ukuraina-wai-wu-shengmeroni-yi-shou-xiangniyoru-ditiaonoukuraina-shi-yong-anwo-zhi-chi.html
「メローニ伊首相は6日、ウクライナのNATO加盟のない状態で、同国への安全の保証として、NATOの集団的安全保障を定める北大西洋条約第5条をウクライナに適用することを提案」
んな、バカな・・・。
が、一見奇策と思える手法も、ロシアが電撃的に停戦を受け入れ、代わりにNATOを攻撃し出した場合には有効に機能するに違いない。
ウクライナには、派兵義務が生じるわけだからな(そうなのかあ?)。
実戦経験のある100万の軍隊を、短期間のうちに活用できるわけだ。
で、停戦までの間にウクライナに派遣するのは100人くらい(そんなあ!)。
国家は正義では動かない。
国益で動く。
メローニは、ウクライナ支援に熱心だがトランプ寄りでもある。
独自のポジションを生かして、英仏独による欧州のイニシャチブをけん制している。
この提案自体が、トランプの意を受けていないと言えるのかは疑問だ。
でもなあ、単なるかき回しにしては刺激的過ぎる気もするけどな・・・。
<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー
(ウクライナのスターリンク問題への懸念から、フランスの小規模競合企業の株価が500%以上急騰した。)
https://www.businessinsider.com/starlink-competitor-eutelsat-oneweb-trump-us-aid-ukraine-internet-satellite-2025-3
「イーロン・マスク氏のスペースXが所有するスターリンクは、ウクライナ軍にとって重要なインターネットプロバイダーであり、そのサービスが失われれば、キエフの通信とドローン運用に大きな打撃となるだろう。」
「ウクライナのスターリンクアクセスが危険にさらされているかどうかは不明」
「マスク氏は、キエフがワシントンとの鉱物資源取引を拒否した場合、米国当局がキエフとのスターリンクの遮断を検討したとする2月下旬のロイター通信の報道を否定」
「米国はウクライナのスターリンク加入料の一部を負担しているが、欧州諸国も多くの端末に資金を提供している。ウクライナのスターリンク端末の約半分を負担しているポーランドは、今後も資金提供を続けると述べた。」
スターリンクの動きには、全世界が注目している。
国家は国益で動くが、企業はズバリ利益で動く。
白い猫でも黒い猫でも、金を払ってくれる猫ならどっちでもいいわけだ(そうなのかあ?)。
金の切れ目が縁の切れ目。
世知辛い世の中だな・・・。
<また追加>ーーーーーーーーーー
(トランプ氏、対ロシア制裁検討 和平交渉推進へ圧力)
https://nordot.app/1270753146744488819
「ロシアとウクライナの和平合意が成立するまで、ロシアへの大規模な制裁や関税発動を検討している」(トランプ米大統領)
米国による追加の対ロシア制裁に効果がないことは分かっている。
特に、関税に関しては極めて限定的だ。
SNSへの投稿というのも本気度が問われる。
「手遅れになる前に、今すぐ交渉のテーブルに着け」(同上?)
手遅れって、どういう意味なのかあ?。
ノーベル平和賞は遠くなりにけりだな・・・。
<またまた追加>ーーーーーーーーーー
(トランプ氏、在独米軍の撤退検討=ハンガリーに再配置か―報道)
https://sp.m.jiji.com/article/show/3464771
「トランプ米大統領がドイツ駐留米軍の撤退を検討していると報じた。代わりに親ロシア姿勢が目立つ東欧のハンガリーに再配置する計画」
「約3万5000人の在独米軍を撤退させたい意向」
ドイツからの撤退は分かるんだが、ハンガリーに再配置というのは解せない。
「トランプ氏は「戦争を推し進めている」とウクライナを支援する欧州主要国にいら立ちを募らせている。」
再配置が本当なら、別の理由があるのかも知れない。
ハンガリーはウクライナの隣国だ。
一見すると、ロシアの欧州侵攻を瀬戸際で抑止する動きに見える。
2022年の侵攻時には、同じく隣国のポーランドに兵力を増強しているからな。
しかし、この時期の動きとしては不自然に映る。
停戦に向けてはロシアが勝ち過ぎるのも好ましくない。
軍事的に何らかの県政を目論んでいるのかも知れないし、何とも言えない気もする。
(「ロシア軍が防衛線突破」と報道 ウクライナ軍、露西部クルスク州で危機的状況か)
https://www.sankei.com/article/20250308-QCQYCCXWOVLTDIYFLAPXU5L7WQ/
「クルスク州の小都市スジャ近郊で、露軍がウクライナ軍の防衛線を突破した」
航空万能論でも伝えられているけど、スジャへの兵站経路を遮断する動きのようだ。
「ウクライナ軍が包囲されるか、撤退を余儀なくされるまで多くの時間は残されていない」(欧米側軍事専門家の見解)
まあ、この見立ても当てにはならないけどな。
「一時は約1300平方キロを占領した。しかし、露軍は北朝鮮兵も投入して反撃し、現在は6割以上を奪還したとの観測が強い。」
東部戦線や南部戦線は停滞し、一部はウクライナ軍が奪還しているとさえ言われている。
皮肉な話だが、今頃になってロシア軍の戦力分散という目標は達成されたわけだ。
クルスク侵攻は、大成功だったな(そうなのかあ?)。
一度侵攻された領土を取り返すことは難しい。
ロシアでさえ、半年以上かけても奪還できていない。
ウクライナが2024年の初期侵攻前の領土を完全に取り返すことが如何に困難かを、如実に示している。
(ロシア軍がクルスク方面で集落を奪還、スジャ南の防衛ライン突破も事実)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/russian-troops-recapture-villages-in-the-kursk-area-breakthrough-of-defense-line-south-of-suzha/
「スジャの南でロシア軍が防衛ラインの突破に成功したのは事実だ」(現地メディアの取材に応じたウクライナ軍関係者)
「(どこまで突破したのかは言及していない)」
画像は平たん路遮断に動いている地域(スジャの南側:浮沈子が赤丸で囲んだところ)。
(トランプ氏側近とウクライナ野党党首ら会談 大統領選を協議 米報道)
https://mainichi.jp/articles/20250307/k00/00m/030/247000c
「トランプ米政権の高官と、ロシアの侵攻を受けるウクライナの野党党首らが会談したと報じた。トランプ大統領が求めているウクライナ大統領選の早期実施が可能かどうか協議」
自国に好ましい政権を作るための工作は、米国の得意技だ。
戦後の我が国でも、エージェントが大活躍したと言われている。
が、ここまで大っぴらに行われると、かえって清々しい(そうなのかあ?)。
「会談したのは、トランプ氏の側近4人と、ウクライナのポロシェンコ前大統領が率いる野党「欧州連帯党」のメンバー、別の野党「祖国党」のティモシェンコ元首相。」
「選挙は停戦後にのみ実施できる」(ポロシェンコ氏)
「大統領選は戦争が終わるまでは実施できない」(ティモシェンコ氏)
「米政権からは、ゼレンスキー氏がロシアとの和平に前向きに取り組まない場合は辞任を求めるとの発言が出ている。」
和平プロセスとして挙がっているのは以下の通り。
<スタート>
レアアースの取引
→ロシアとの停戦交渉
→戦闘停止
→戒厳令解除
→選挙
→新政権による停戦合意の調印
→恒久的な和平への協議開始
→終戦
<ゴール>
問題は、ロシアが最初の停戦に応じるかどうかだ。
が、ここにきて、ウクライナ側がそもそも停戦に応じないのではないかという危惧が高まっている。
(ゼレンスキー氏、停戦条件を提示…ロシア外務省「何らかの猶予を与えることは受け入れられない」)
https://www.yomiuri.co.jp/world/20250307-OYT1T50049/
「ウクライナを放棄する代償を払ってまで平和を望んでいるわけではない」
「6日のEU特別首脳会議では、EUとウクライナが連帯して停戦交渉に関与することで合意」
▽ウクライナの領土保全と主権の尊重
▽ウクライナと欧州の関与しない交渉は認められないこと
▽その他(不明)
トランプ政権が強力に推進する和平プロセスとは相入れず、従来のバイデン政権のスタンスの延長線上に停戦を据えるというプランだ。
ロシアの継戦能力が尽きるまで、何十年でもウクライナを支援し続けることが出来なければ停戦は出来ない。
ゼレンスキーでは、ロシアとの早期停戦は出来ないということを証明して見せたようなもんだな。
米国は、どうやってこんな欧州に言うことを聞かせようとしているのか。
NATO脱退をちらつかせた程度ではマクロンを説得することは出来ないだろう。
ロシアはロシアで、停戦後の欧州軍のウクライナ駐留には断固反対のようだ(国連平和維持軍としては受け入れ可能な話も出てたけどな)。
「セルゲイ・ラブロフ露外相は6日の記者会見で英仏が検討する停戦後のウクライナへの平和維持部隊派遣について、「北大西洋条約機構(NATO)の駐留とみなす」と指摘し、受け入れない姿勢を改めて強調」
停戦→選挙→調印→和平交渉という2段階プランも、ロシアのこのスタンスではムリポだ。
ウクライナは、自らを停戦から遠ざけ続けている。
米国の支援が永遠に続くことを前提とした、勝利のプログラムでしか動けない。
米国の選挙干渉はポーズなのかも知れないし(あからさま過ぎるしな)、専門家からは経済性を疑問視されている地下資源契約だって、米国の国内向けプロパガンダの可能性は高い。
欧州から米軍が大規模に撤退し、欧州自体がロシアの餌になっていることを自覚しない限り、ウクライナが米国のイメージする停戦に応じることはない。
軍事支援や情報共有の停止は一時的なものだと言われているが、それを解除する判断はトランプに委ねられている。
そして、トランプの判断はロシアへの対応(と、ロシアの判断)次第だ。
相変わらず、時間はロシアに味方し続けている。
ロシアが停戦に応じなければ、トランプは停戦に先立って欧州からの米軍の大規模撤退を始めかねない。
プーチンは、じっくり構えてそれを待っている。
差し出された餌に飛びつくような真似はしない。
西側が自己崩壊するのを眺めているだけでいい。
経済制裁は、確かにロシアを苦しめているけど、待っていればしびれを切らせた米国が自ら解除に動き出すからな(既にその動きは始まっている)。
そうなれば、更に待ち続ける時間が得られるというものだ。
待てば待つほど、旨味が出る(ワインのようなもんかあ?)。
どこで飲むかは、ロシア軍の規模拡大次第だろう。
米軍が欧州から撤退し、後顧の憂いがなくなれば欧州大戦争の条件は整う。
ウクライナとの戦闘が続こうが、そのタイミングは変わらないだろう。
北極海から地中海まで、数千kmの戦線が開かれる。
ああっ、今夜も妄想が果てしなく羽ばたいちまったな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(英・仏 ウクライナに軍事情報共有も 米支援一時停止で限定的か)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250307/k10014743081000.html
「世界の秩序を破壊しようとしているのはロシアや悪の枢軸だけではなくアメリカも破壊している」(ザルジニー駐英大使)
ウクライナで大統領選挙が行われれば、ゼレンスキーを上回る得票を得ることが確実と言われている人物だからな。
が、浮沈子的関心は情報共有の方だ。
「提供できる情報は限定的でイギリスやほかのヨーロッパの国々で、アメリカから得られなくなった情報を補うのは難しい」
得られた一次情報やデータを評価解析し、統合して利用可能な形態に加工する作業は膨大だ。
米国のアットーテキ処理能力に頼り切っている西側に、それをカバーする力はない。
欧州は、それでも独自に動けるからまだマシだが、我が国のそれはお寒い限りだ。
米国の言いなりにスパイ衛星を飛ばしたり、GPS補完機能を提供するくらいが関の山だ。
「われわれは独自に情報を収集しており、ウクライナに提供している」(フランスのルコルニュ国防相)
そのこと自体が、米国主体の停戦を妨害することに繋がっている。
場合によっては、欧州の戦略戦術情報の限界をロシアなどに明かすことに繋がりかねない。
やれやれ・・・。
(米特使 “ウクライナへの支援停止 戦闘終結に向け圧力”)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250307/k10014742051000.html
「ケロッグ氏は、ウクライナが鉱物資源の権益をめぐる合意に応じれば支援の停止が解除されるのかと問われると「大統領が決めることだ」と述べ明言を避けました。」
浮沈子的には順序が逆で、鉱物権益を蹴る前提で支援が停止されたに違いないと見ている。
踏み絵を踏まなかったわけだからな。
後から踏んだとしても、それは形だけのものだ。
心の底からの恭順ではない。
ホワイトハウスで行われた口論は、その意味では演出された芝居だったともいえる。
やや、演技過剰だったかも知れないが、目的は果たされた。
ウクライナへの軍事支援は停止され、情報共有も止まった。
後は、スターリンクの遮断だけ。
それも、時間の問題かもな・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(ウクライナ外務省、メローニ伊首相によるNATO第5条のウクライナ適用案を支持)
https://www.ukrinform.jp/rubric-defense/3968051-ukuraina-wai-wu-shengmeroni-yi-shou-xiangniyoru-ditiaonoukuraina-shi-yong-anwo-zhi-chi.html
「メローニ伊首相は6日、ウクライナのNATO加盟のない状態で、同国への安全の保証として、NATOの集団的安全保障を定める北大西洋条約第5条をウクライナに適用することを提案」
んな、バカな・・・。
が、一見奇策と思える手法も、ロシアが電撃的に停戦を受け入れ、代わりにNATOを攻撃し出した場合には有効に機能するに違いない。
ウクライナには、派兵義務が生じるわけだからな(そうなのかあ?)。
実戦経験のある100万の軍隊を、短期間のうちに活用できるわけだ。
で、停戦までの間にウクライナに派遣するのは100人くらい(そんなあ!)。
国家は正義では動かない。
国益で動く。
メローニは、ウクライナ支援に熱心だがトランプ寄りでもある。
独自のポジションを生かして、英仏独による欧州のイニシャチブをけん制している。
この提案自体が、トランプの意を受けていないと言えるのかは疑問だ。
でもなあ、単なるかき回しにしては刺激的過ぎる気もするけどな・・・。
<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー
(ウクライナのスターリンク問題への懸念から、フランスの小規模競合企業の株価が500%以上急騰した。)
https://www.businessinsider.com/starlink-competitor-eutelsat-oneweb-trump-us-aid-ukraine-internet-satellite-2025-3
「イーロン・マスク氏のスペースXが所有するスターリンクは、ウクライナ軍にとって重要なインターネットプロバイダーであり、そのサービスが失われれば、キエフの通信とドローン運用に大きな打撃となるだろう。」
「ウクライナのスターリンクアクセスが危険にさらされているかどうかは不明」
「マスク氏は、キエフがワシントンとの鉱物資源取引を拒否した場合、米国当局がキエフとのスターリンクの遮断を検討したとする2月下旬のロイター通信の報道を否定」
「米国はウクライナのスターリンク加入料の一部を負担しているが、欧州諸国も多くの端末に資金を提供している。ウクライナのスターリンク端末の約半分を負担しているポーランドは、今後も資金提供を続けると述べた。」
スターリンクの動きには、全世界が注目している。
国家は国益で動くが、企業はズバリ利益で動く。
白い猫でも黒い猫でも、金を払ってくれる猫ならどっちでもいいわけだ(そうなのかあ?)。
金の切れ目が縁の切れ目。
世知辛い世の中だな・・・。
<また追加>ーーーーーーーーーー
(トランプ氏、対ロシア制裁検討 和平交渉推進へ圧力)
https://nordot.app/1270753146744488819
「ロシアとウクライナの和平合意が成立するまで、ロシアへの大規模な制裁や関税発動を検討している」(トランプ米大統領)
米国による追加の対ロシア制裁に効果がないことは分かっている。
特に、関税に関しては極めて限定的だ。
SNSへの投稿というのも本気度が問われる。
「手遅れになる前に、今すぐ交渉のテーブルに着け」(同上?)
手遅れって、どういう意味なのかあ?。
ノーベル平和賞は遠くなりにけりだな・・・。
<またまた追加>ーーーーーーーーーー
(トランプ氏、在独米軍の撤退検討=ハンガリーに再配置か―報道)
https://sp.m.jiji.com/article/show/3464771
「トランプ米大統領がドイツ駐留米軍の撤退を検討していると報じた。代わりに親ロシア姿勢が目立つ東欧のハンガリーに再配置する計画」
「約3万5000人の在独米軍を撤退させたい意向」
ドイツからの撤退は分かるんだが、ハンガリーに再配置というのは解せない。
「トランプ氏は「戦争を推し進めている」とウクライナを支援する欧州主要国にいら立ちを募らせている。」
再配置が本当なら、別の理由があるのかも知れない。
ハンガリーはウクライナの隣国だ。
一見すると、ロシアの欧州侵攻を瀬戸際で抑止する動きに見える。
2022年の侵攻時には、同じく隣国のポーランドに兵力を増強しているからな。
しかし、この時期の動きとしては不自然に映る。
停戦に向けてはロシアが勝ち過ぎるのも好ましくない。
軍事的に何らかの県政を目論んでいるのかも知れないし、何とも言えない気もする。
(「ロシア軍が防衛線突破」と報道 ウクライナ軍、露西部クルスク州で危機的状況か)
https://www.sankei.com/article/20250308-QCQYCCXWOVLTDIYFLAPXU5L7WQ/
「クルスク州の小都市スジャ近郊で、露軍がウクライナ軍の防衛線を突破した」
航空万能論でも伝えられているけど、スジャへの兵站経路を遮断する動きのようだ。
「ウクライナ軍が包囲されるか、撤退を余儀なくされるまで多くの時間は残されていない」(欧米側軍事専門家の見解)
まあ、この見立ても当てにはならないけどな。
「一時は約1300平方キロを占領した。しかし、露軍は北朝鮮兵も投入して反撃し、現在は6割以上を奪還したとの観測が強い。」
東部戦線や南部戦線は停滞し、一部はウクライナ軍が奪還しているとさえ言われている。
皮肉な話だが、今頃になってロシア軍の戦力分散という目標は達成されたわけだ。
クルスク侵攻は、大成功だったな(そうなのかあ?)。
一度侵攻された領土を取り返すことは難しい。
ロシアでさえ、半年以上かけても奪還できていない。
ウクライナが2024年の初期侵攻前の領土を完全に取り返すことが如何に困難かを、如実に示している。
(ロシア軍がクルスク方面で集落を奪還、スジャ南の防衛ライン突破も事実)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/russian-troops-recapture-villages-in-the-kursk-area-breakthrough-of-defense-line-south-of-suzha/
「スジャの南でロシア軍が防衛ラインの突破に成功したのは事実だ」(現地メディアの取材に応じたウクライナ軍関係者)
「(どこまで突破したのかは言及していない)」
画像は平たん路遮断に動いている地域(スジャの南側:浮沈子が赤丸で囲んだところ)。
最近のコメント