白菜2016年04月09日 04:57

白菜


おしんこや、鍋の具材として欠かせない白菜。

(ハクサイ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%82%AF%E3%82%B5%E3%82%A4

「ゴマ症:
茎に黒い斑点が多数現れる病気。実際には病害でも虫害でもない白菜の持つ生理現象で、美観を害する以外に発症による害はない。」

あの、黒い点々は、気にすることなかったんですねえ。

そういえば、キムチの材料としても忘れるわけにはいかないな。

浮沈子は、みそ汁の具材として親しんだ記憶がある。

(まもなく宇宙で行われる6つの「エキサイティングな実験」)
http://www.lifehacker.jp/2016/04/160407spaceX.html

「NASAのプログラム「Veggie」では「宇宙白菜」の栽培にも手を広げる計画を立てています。」

「科学者たちは、この白菜はISSの微小重力の中でも育つはずだと考えています。」

なんでまた、ハクサイが選ばれたんだろうか?。

まさか、キムチ作るんじゃないだろうね?。

ISS中に、キムチの臭いが充満している様を想像すると、なんか不気味・・・。

(6 EXCITING AND TASTY EXPERIMENTS THAT MAY HELP US GET TO MARS:元記事)
http://www.popsci.com/6-exciting-and-tasty-experiments-that-may-help-us-get-to-mars-0

画像は、元記事にしか貼り付けられていない。

この他にも、細菌の培養やDNAコピー、筋肉の減少、常在菌の変化についても実験が行われる。

そして、もちろん、宇宙ホテルも(今回は、膨らませるだけですが)。

浮沈子は思うんだが、人間が宇宙について知れば知る程、そこが耐えがたい環境であること、短期滞在は別にして、生活するには不向きであること、実は、人類がこの地球のほんの一部でしか生活できないことを知ることになるのではないか。

地球の71パーセントを占める海洋では、生きていくことは出来ない。

砂漠の中でも、生活は出来ないし、極地にはとても住めない。

容易に水を得ることが出来る、温暖な気候でしか生きられない。

様々な手段を凝らして、資源やエネルギーを注ぎ込んで、それ以外の場所で生活しようとしても、それはことごとく失敗に終わる。

それに気づくまで、人類は、その行為を止めることはない。

大海原のど真ん中で生活している人類は誰もいない。

砂漠の中でも、極地でも、生活することは不可能だ。

その周辺や、島やオアシスなど、一部の生活圏はあるが、それは例外というものだ。

水中では、もちろん生きてゆけないし、極端な高所も無理だ。

限られた生活圏の中で生き続けるのが、ヒトという種の定めなのだ。

ISSで白菜作ってもいいし、キムチ漬けてもいいが、それは実験として行う話で、だから宇宙で生活できるようになるわけではない。

間違えてはいけない。

人間は、宇宙で暮らしているのではなく、宇宙船の中で暮らしているに過ぎない。

重力がないとか、宇宙線に晒されているとか、いくつかの点を除けば、地球の隔離された環境と変わらない条件の中で生活している。

そして、その試みも、あと10年足らずで終わる。

2024年以降のISSは、巨大な宇宙ゴミになる。

中国の宇宙ステーションが、本当に実現されるかは分からないし、ロシアは、おそらく実現させることは出来ないだろう。

人類が宇宙に滞在し続けるというのは、極めて困難な話なのだ。

人類は、宇宙の片隅から、消えてなくなり、時折打ち上げられる観光用宇宙船だけが有人ミッションとなる。

キムチと共に、人類は宇宙から消える。

無人探査機だけが、太陽系の中の宇宙空間をうろつき、地表にへばりついた人類に、VR映像を送ってくるだけだ。

人間の脳が、どれだけの情報で飽和するかは分からないが、仮想現実を見せておけば、実際に火星に行きたいなどとは言い出さないに違いない(いや、逆かも)。

浮沈子が描く未来には、夢も希望もない。

しかし、それが仮想ではない現実の世界だ。

火星でキムチ作る夢は、諦めた方がいい・・・。

ドローン船に着陸!2016年04月09日 06:29

ドローン船に着陸!
ドローン船に着陸!


ついに、やったね!。

考えてみれば、ほとんど真上に上がったんだから、陸上への着陸で回収しても良かったんだろう。

敢えて、困難なドローン船への着陸を試みるところが、スペースXらしいな。

ちょっとセンターからは、ずれているようだが、細かいところは気にしない。

回収できれば、それでいいのだ。

この感じだと、同等の条件での回収は、今後コンスタントに見込めるだろう。

再使用可能かどうかの判断がスムーズに行えれば、コストの90パーセントを占める1段目の再使用により、スペースXの打ち上げ費用は激減する。

2回で半分、3回で3分の1、4回で4分の1・・・。

整備費用、回収費用、その他もろもろを合わせて、どこまで低減できるかが問題だが、間違いないのは、再使用が標準になるということだ。

地球低軌道だけでなく、静止軌道に打ち上げる時にも着艦を成功させられるかどうかが、次の課題になる。

今回のように、ほぼ垂直に上げる時には、陸地への着陸が標準になるんだろう。

全ての打ち上げで回収が可能になり、次のターゲットはファルコンヘビーでの回収だな。

これも、既に陸上の着陸地点の整備は行われている(たぶん)。

今日は、あかつきの軌道修正が成功したというニュースもある。

いい一日の始まりだな。

宇宙人の判断2016年04月09日 23:44

宇宙人の判断


浮沈子は、個人的には地球外生命を否定するんだが、話のネタとして、今回はどこにでもいるという仮定で進める。

しかも、スゲー科学が発達してて、時空を超えて簡単に他の恒星系や、銀河などにも行き来できたりする。

もちろん、地球の近所にも来ていて、ステルス宇宙船は地球周回軌道にも何隻かいるかもしれない(ステルスなので、当然、デブリレーダーとかには映らない)。

そのうちの1隻が、操縦を誤って、X線観測衛星を壊しちゃったりするんだが、まあ、原因は不明なままだろうな。

まあいい。

彼らは、生まれ故郷の星を後にして、宇宙を駆け巡っているに違いないのだが、なぜか他の惑星には侵入しない。

その惑星の生物を、食料として食っちまったりもしない。

故郷の恒星には寿命があるだろうし、生存していた惑星の環境だって、恒星の寿命より遥かに短い期間で激変する。

巷のSFとかでは、そういうのが、宇宙海賊みたいに、他の惑星を侵略するわけだ。

しかし、今のところ、そういうことにはなっていない。

シャーレの中で培養されている細菌のコロニーを数えている研究者のように、人類の数を数えているだけなのかもしれない。

なぜなんだろう?。

テラフォーミングや、宇宙コロニーとか、生存に適した環境を、宇宙空間に自在に展開できるからだろうか。

それとも、我々が絶滅危惧種を保護しようとするように、人類や、地球生命を、守っているんだろうか?。

浮沈子は、最近、こんな風に考えている。

生命が恒星系で誕生し、育まれていくように、たとえ高度な文明が誕生して、恒星系を超えて進出可能になったとしても、他の恒星系に植民するということは禁じられているのではないかと。

タブー。

禁忌。

多くの恒星系では、文明はその恒星系に留まる。

恒星系の環境の変化によって、文明を維持できなくなる。

恒星間飛行を実現させる前に、文明は消えてしまう。

恒星系というのは、十分に隔離されたシャーレのようなものだ。

そこに、他の文明が影響を与え、何らかの印(えーと、モノリスのようなもんかあ?)を残すというのは、コンタミネーションというか、汚染というか、やっぱ、何かマズイ事なのに違いない。

そういう暗黙のルールみたいなものがあって、だから、他の恒星系からやってきた宇宙人は、地球上のあちゃーな状況を見ても、見ぬふりをしたり、腹を抱えて笑い転げたりしているだけで、手を出さないのかもしれない。

つーか、宇宙人の間では、地球ウォッチというのが流行っていて、多数のステルス宇宙船が、地球周辺に押し寄せてるのかもしれない。

あそこは、面白そうだぞ!。

変な衛星打ち上げたぞ、どれどれ・・・。

あっちゃーっ、壊しちゃった、どーしよー?。

まあ、どうでもいいんですが。

ひょっとすると、X線望遠鏡では、ステルスが効かずに、発見されてしまうので破壊されてしまったのかもしれない。

間近に地球ウォッチする楽しみを、奪われたくはないからな。

恒星系に留まるというルールは、ある意味では過酷なルールだ。

数十億年とされる恒星の寿命を考えれば、その中で生命を生み出し、育む時間というのは限られている。

文明の展開は、その時間的空間的限界に留まるべしということになる。

恒星の爆発や、ガスの流出と共に、その世代の生命は滅び、その存在は、バラバラになった分子の中に還元され、次の恒星系で新たな生命として発現するのを待つことになる。

それが、宇宙生命の摂理であり、時空を自在に操って恒星系を渡り歩き、コロニーを展開して生存し続けるよりも、確かな存在になるという暗黙の了解があるに違いないのだ。

物質と生命の等価。

存在という概念の確立。

だいたい、生命なんてのは、その時の環境に合わせて妥協することで誕生した、できそこないの存在に過ぎない。

環境が、大きく変われば、存在自体が不可能になる。

そんな、ショボい存在ではなく、普遍的な存在として、宇宙空間の塵となって、あらゆる可能性を内在して、次の恒星系の誕生に身を委ねて存在し続けた方が、できそこないの宇宙人として生きながらえるよりも、価値があるということになっているのではないか。

地球ウォッチを存分に楽しんだ宇宙人は、やがてステルス宇宙船で時空を超えて、自分たちの恒星系に帰る。

末期の恒星は、膨大なガスと放射線を噴出させながら、断末魔の様相を呈しているのかもしれない。

彼らは、生まれ故郷の惑星を捨て、安全な軌道上のコロニーに住んでいるに違いない。

しかし、そこでの生活も、残りわずかだ。

新しい生命は最早生まれず、老人ホームのようなコロニー・・・。

やっぱ、余生は故郷の恒星系がいい・・・。

そして、ある日、超新星が爆発する。

その恒星系の生命は、すべて物質とエネルギーに還元され、広大無辺な宇宙空間にばら撒かれて普遍化する。

数万年後、高度に進化した地球文明が、その爆発を観測する。

かつて、宇宙望遠鏡をぶっ壊した犯人が住んでいた星とも知らないで。

証拠隠滅、完全犯罪だな。

恒星系は、十分に隔離された世界である。

しかし、必要な時間的空間的スケールを取れば、その恒星系を作り上げた物質、その物質を凝集させたエネルギーというのは、他の恒星系からもたらされたものに間違いない。

エネルギー的、物質的に、独立しているように見える恒星系もまた、銀河系内の物質代謝、エネルギー代謝のダイナミズムに組み込まれた、泡沫的存在に過ぎないことが分かる。

銀河は?。

その生成と成長、進化のメカニズムは、まだ解明されてはいないが、銀河の衝突や合体が日常茶飯事ということを考えると、宇宙は怒涛の嵐ということになる。

近い将来では、アンドロメダと銀河系が合体すれば、山のような新星が誕生するといわれている。

炭素ベースの遺伝子などという、柔な構造に依存した地球型生命が、悠久無限に存在できる環境ではないのだ。

恒星系で生まれ、恒星系で育まれ、恒星系で進化し、恒星系で文明を花開かせた生命は、その恒星系の寿命と共に、再び物質に還る。

星間ガスの凝集、銀河の合体、何でもいいが、次の恒星形成のプロセスの中で、再び物質から生命への変身を遂げる。

宇宙生命の輪廻の中で、他の恒星系の生命に対して、干渉してはならないという不文律が生まれる。

まあ、言語とか文字も異なるだろうから、不文律ということは間違いない。

地球外生命をいくら探索しても、決して向こうからアクセスしてくることはない。

われわれは、孤独ではないかもしれないが、地球外知的生命を知ることは決してない。

われわれが、もう少し文明を発達させて、他の恒星系の知的生命を知ることとなった時、ようやく宇宙生命クラブの一員となり、不文律を守るようになる。

他の恒星系の生命に干渉してはならない。

まあ、決まり事には、違反や例外はつきものだから、ひょっとしたら他の恒星系の生命が作ったX線望遠鏡を壊してしまうこともあるかもしれない。

バキッ!。

あーあ・・・。