スーパー・バイオ・コンポジット2012年08月04日 00:44

バイオ・コンポジット
スーパー・バイオ・コンポジット


とりあえず、PCCBの画像を出しているが、ブレーキの話は別の機会に譲る。

(ポルシェ・セラミックコンポジット・ブレーキ(PCCB))
http://www.porsche.com/japan/jp/models/911/911-carrera/detail/?gtabindex=4

瀬戸物のローターを挟んで止めるわけだが、目の玉が飛び出るような値段である。

(【ポルシェ純正】 911 ポルシェ・セラミックコンポジット・ブレーキ(PCCB) ターボ PORSCHE Tequipment ポルシェデザイン )
http://item.rakuten.co.jp/individual/porsche-99704460060/

特別価格 3,242,400円 (税込) 送料別・・・!。

クルマの値段かと思った・・・。

本題に入る。

コンポジットというのは、複合材料のことで、セラミックや合金などもその仲間である。よく使われるのは、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)などの、繊維+樹脂のコンポジットである。

材料の中に均一に複合化されているというところが、ハイブリッドとは違うところだ。

クルマのボディでいえば、カーボンモノコック(コンポジット)とアルミチューブフレームのハイブリッドボディ、などという感じになる。

均一と書いたが、最近の材料工学の流行は傾斜機能材料である。

(傾斜機能材料:間接ではなく、関節でしょ?)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%82%BE%E6%96%9C%E6%A9%9F%E8%83%BD%E6%9D%90%E6%96%99

特に注目されるのは、生体機能材料である。

(生体材料)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%9F%E4%BD%93%E6%9D%90%E6%96%99

自動車のボディが、エヴァンゲリオンの腕のように、自分で再生する時代が来る可能性だってある。傷や凹みがドライヤーで元に戻るなんてレベルじゃなくって、材料をそばに置いておくと、夜中に合体吸収して朝には直っているという、オカルト的な修理方法が可能になるかもしれない(見ていると、気持ち悪いかも)。

そもそも、現代の自動車は、モノコックシャシー(内骨格)とボディ外皮(外骨格)によるハイブリッド構造である。それぞれの部分ごとに、強度や重量、コストを最適化した材料を使い分けている。

生体機能材料を応用して、その材料組成を連続的に変化させることが出来れば、理想のボディができるのではないか。

ボンネットの重量や素材の組成、厚みまでも部分部分で異なるようなイメージである(色さえも・・・)。

そんな面倒くさいこと出来るわけないじゃん!。

いえいえ、生体機能材料には、遺伝子という便利な設計図があるのですよ。

今や、人間の全遺伝子の配列は、たった1日で決定できる時代になっている(一昔前は、全人類の叡智を傾けて、10年計画でしたなあ!)。

(飛躍的に進むDNA解析技術開発)
http://amilyse.com/report/contents/aMilyse_Briefing_No.7.pdf

クルマのボンネットの構造を再現する遺伝子配列を設計する位は、そのうち朝飯前になるだろう。

セラミックと金属と樹脂と消炭を粉にして、人工合成したDNAを良く混ぜて粘土板みたいに薄く伸ばしておく(たぶんお湯をかけてフタをして)。と、あーら不思議、グニュグニュ動いて3分後には、ボンネットが出来上がる。

画期的なのは、出来上がったやつを、2つに割って、また材料と一緒にしておくと、同じものが2つ出来る。それを、2つに割って、材料と置いておくと4つになり、8つになり、これをたった23回繰り返すと、8388608台になって、昨年のトヨタグループ(ダイハツ、日野を含む)の全世界での生産台数を超える。

たった69分で、今年の生産計画は達成ですな。

(トヨタの自動車生産台数:7,858,091台:2011年)
http://www.toyota.co.jp/jpn/company/about_toyota/monthly_data/j001_11.html

ワォ!。

官能の極み2012年08月04日 08:19

官能の極み
官能の極み


エンジンの話である。

(AMGの真価がここに。ツインターボチャージャー付6.0L V型12気筒エンジン)
http://www.yanase.co.jp/mercedes-benz/s-class/amg/

「静粛にしてなめらかなパワーフィールと、想像を絶するパフォーマンス。」、相反する要求を高い次元で実現する。技術の勝利を高らかに謳い上げる。

コピーライターの面目躍如ですな(そうじゃないって!)。

「1,000N・m<102.0kg・m>の最大トルクと、実に463kW<629PS>という驚異的な最高出力を発生。」

500EのM119エンジンの約2倍の性能である。

おまけに、あのゲレンデヴァーゲンにこいつを押し込んで、世界最強のオフロード車を発表した。

(Gクラスカタログ)
http://www.mercedes-benz.co.jp/catalog/g-class/ebook/main/#page=35

宣伝文句はSクラスと同じなのだが、このクルマで官能の極みに達していたら、崖から転げ落ちてしまうことだろう。

究極のロードカーである636馬力のマクラーレンF1とほぼ同じパワー、1.5倍のトルクである。

こんなエンジンを搭載したクルマが、普通に買えて普通に乗れる(3千万以上ですが)。初心者マークでも枯葉マーク(最近はクローバーに変わったようですが)でも、同じように乗れる。限定モデルでもなければ、少量生産でもない(結果的にそうなることはあるかもしれない)。

壮大な無駄、過剰性能、二酸化炭素発生器、ガソリン燃焼釜、夏の焚き火、冬の雪見大福(これは、合ってる?)である。

人間は、罪な存在である。

こんなものを作って、官能の極みなどといっていると、モーゼの十戒に追加されちゃうぞ!。

「汝、隣人のAMGを欲することなかれ」・・・。

海猿42012年08月04日 15:32

海猿4
海猿4


映画の話である。

(海猿)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%B7%E7%8C%BF#.E6.98.A0.E7.94.BB4.E4.BD.9C.E7.9B.AE

(映画『BRAVE HEARTS 海猿』)
http://www.umizaru.jp/index.html

このシリーズは、映画館やDVDで全部見ている。今回の作品も、空いてきた頃に見に行こうと思う。

ジャンボ旅客機の墜落という、センセーショナルな状況を扱う今回の作品の鑑賞に先立ち、少し予習をしたい。

(エアポート'77/バミューダからの脱出:個人所有のB747という設定:アメリカは発想が違います)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%A2%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%88'77/%E3%83%90%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%80%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AE%E8%84%B1%E5%87%BA

「風と共に去りぬ」で好印象のオリヴィア・デ・ハヴィランドが、デブのばあちゃんになっていたのがショックだった(って、関係ないじゃん!)。

(日本航空350便墜落事故:ダグラスDC-8)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%88%AA%E7%A9%BA350%E4%BE%BF%E5%A2%9C%E8%90%BD%E4%BA%8B%E6%95%85

30年前だが、鮮明に覚えている。「逆噴射」「機長、何をするんですか」が、当時、流行語となった。

(マッハの恐怖)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%83%E3%83%8F%E3%81%AE%E6%81%90%E6%80%96

読んでません。

(日本航空123便墜落事故:ボーイング747)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%88%AA%E7%A9%BA123%E4%BE%BF%E5%A2%9C%E8%90%BD%E4%BA%8B%E6%95%85

御巣鷹の悲劇。今年の8月12日で27年になる。

(沈まぬ太陽)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B2%88%E3%81%BE%E3%81%AC%E5%A4%AA%E9%99%BD

映画、見ました。

(USエアウェイズ1549便不時着水事故:エアバスA320)
http://ja.wikipedia.org/wiki/US%E3%82%A8%E3%82%A2%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%82%BA1549%E4%BE%BF%E4%B8%8D%E6%99%82%E7%9D%80%E6%B0%B4%E4%BA%8B%E6%95%85

生中継見てました。

まあ、こんなもんかな。

航空機事故は、その社会的な影響の大きさから、大々的に報道される。書籍や映画の題材にもなる。日本では、飛行機はすでに庶民の足となった感があるが、一昔前は特権階級の乗り物だった。

ジャンボジェットと通称される、ボーイング747ジェット旅客機も、20世紀の機械文明を代表する一つの工業製品である。1970年に就航し、改良を重ねながら現在も生産され続けている。

(ボーイング747)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B0747

この飛行機は、いくつもの事故を起こし、3000人近くの死者をだしているが、運んだ人間の数と運行キロ数とを掛け合わせた人キロ当たりの死者数は、めちゃくちゃ少ないだろう。

(飛行機事故の確率は どのくらいなのでしょうか?)
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1031150710

それでも、一度に多くの人数を運ぶ公共交通機関は、報道のハデさもあって、事故のイメージが拡大される。ましてや、映画や本になれば、そのイメージが拡大再生産されるわけだ。

自動車の場合、5年に1度の免許書き換えの時に見るビデオくらいしかない。

海上墜落事故ともなると、殆ど例がないし、事故現場がリアルタイムで報道されることなど、まずない。

その中で、ハドソン川の奇跡と呼ばれた「USエアウェイズ1549便不時着水事故」は、バードストライクでエンジン両側停止であったにも拘らず、全員無事であったことと共に、事故後のリアルタイムの報道があったことも「奇跡」であった。

いつまでも浮かんでいる飛行機を見ていて、「あんなに浮力があるのかなあ?」と思っていたら、エンジンは水中に落下していたそうだ。納得。

海猿4では、クソ重いエンジンが付いたまま浮かんでいる映像があったが、「ホントかよ!?」と思う(まあ、フィクションですから:フジテレビだから、ではない)。

(【公式】BRAVE HEARTS 海猿 予告:動画出ます)
http://www.youtube.com/watch?v=WcLJsZj-mGs&feature=player_embedded

この続きは、鑑賞後にまた書く予定である。