移動の時代 ― 2012年08月17日 21:50
移動の時代
ちょっと前まで、通信が移動に取って代わり、人間はみんなカウチポテトになってしまうと、固く固く信じていた。
(カウチポテト族)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%82%A6%E3%83%81%E3%83%9D%E3%83%86%E3%83%88%E6%97%8F
「怠惰で運動不足の上にジャンクフードばかりを食べ、肥満など不健康な生活状態にある、という含意を持つ事が多い」とある。
ドキッ!。
「日本における類義語という観点で考えると、1981年ごろに使われた「粗大ゴミ」(主に定年退職後の男性が、一日中ゴロ寝で新聞やテレビを見て過ごす様子を揶揄した語)が、発生時期も含めて近いと思われる。」と最後にあるが、粗大ゴミ(あるいは、家庭内産業廃棄物)とカウチポテトは似て非なるものであると考えている。
(日本の輸送機関別旅客輸送量の推移 (01-02-03-07))
http://www.rist.or.jp/atomica/data/fig_pict.php?Pict_No=01-02-03-07-07
ちょっと古いが、このグラフを見ると、日本においては、人間の移動量である人キロが、インターネットが普及を始めた90年代後半から頭打ちになっていることが明瞭にわかる。
(増え続けるインターネットのトラフィック)
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20071002/283580/
まあ、当然のことだが、インターネットの通信量は右肩上がりである。時期が少しずれているので、明瞭な関係があるのかは不明だ。
もちろん、人口増加の停滞や高齢化が、旅客輸送量の低下に繋がっているのだろうし、インターネットばかりやっている割には、旅客輸送量が堅調であるということもできる。
本当のところはどうなのだろうか。
もう一つ、興味深いグラフを見つけたので紹介する。
(日本人の平均身長・平均体重の推移)
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/2182.html
男はデブに、女はスラリとしてきたことがよくわかる。このページの下の方にある「日本人の身長の長期変化」は、意外だったが、本稿とは関係ないので触れない。
(日本人海外旅行客数の推移)
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/6900.html
このグラフを見ると、先に引用した「日本の輸送機関別旅客輸送量の推移 (01-02-03-07)」との相関を強く感じる。90年代後半から、数の上でも頭打ち傾向が見える。
(日本の人口の推移と将来人口)
(グラフ:日本の人口の推移-01)
http://www.geocities.jp/paraguaysaga/hantaigawa-013.html
いずれも、ページの中ほどから少し下あたりにあるグラフだが、上のグラフを見ると、やはり人口増加が90年代後半は鈍化し、停滞期を迎えていることがわかる。
今後は、減少の一途を辿っていくことになるだろう。
そうすると、やはり、私の信じていた人類カウチポテト説(いきなり拡大解釈!)が正しいのだろうか。
(世界人口の推移)
http://www.unfpa.or.jp/p_graph/
人類を語るなら、狭い日本の傾向を見るだけではだめで、また、短期の変動だけに惑わされてもいけない。世界は、広く、歴史は久遠である。
(国際航空旅客需要予測)
http://www.saga-cci.or.jp/kia/necessity/ryokya.html
これを見ると、航空旅客需要の増加は堅調のようだ。
長期衰退期に入った我が国を離れ、世界を広く見渡せば、移動の時代が続くことが容易に察せられる。
では、世界の人口は、どこまでも増え、地球が悲鳴を上げるほどに環境問題が進んでいくのだろうか?。
(国連の将来人口推計:中位推計)
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/1151.html
いろいろな推計値があるが、およそ100億人で頭打ちになるという。2100年なので、まだまだ先のことだが、それ以降は、我が国と同じように、移動の時代の終焉が待っている。
いきなり、ゼロになるわけではないが、徐々に人間は移動しなくなり、カウチポテト化していく可能性がある。
やはり、人類カウチポテト説は正しかったのだ!。
しかし、それを見届けることは、最早不可能である。100年先の予測をしてみても、それを確かめる術を持たないのだ。
だって、カウチポテトになった人類は、その頃には何の気力もなくなり、旅客輸送量の統計すら取っていないかもしれないではないか!!。
ちょっと前まで、通信が移動に取って代わり、人間はみんなカウチポテトになってしまうと、固く固く信じていた。
(カウチポテト族)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%82%A6%E3%83%81%E3%83%9D%E3%83%86%E3%83%88%E6%97%8F
「怠惰で運動不足の上にジャンクフードばかりを食べ、肥満など不健康な生活状態にある、という含意を持つ事が多い」とある。
ドキッ!。
「日本における類義語という観点で考えると、1981年ごろに使われた「粗大ゴミ」(主に定年退職後の男性が、一日中ゴロ寝で新聞やテレビを見て過ごす様子を揶揄した語)が、発生時期も含めて近いと思われる。」と最後にあるが、粗大ゴミ(あるいは、家庭内産業廃棄物)とカウチポテトは似て非なるものであると考えている。
(日本の輸送機関別旅客輸送量の推移 (01-02-03-07))
http://www.rist.or.jp/atomica/data/fig_pict.php?Pict_No=01-02-03-07-07
ちょっと古いが、このグラフを見ると、日本においては、人間の移動量である人キロが、インターネットが普及を始めた90年代後半から頭打ちになっていることが明瞭にわかる。
(増え続けるインターネットのトラフィック)
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20071002/283580/
まあ、当然のことだが、インターネットの通信量は右肩上がりである。時期が少しずれているので、明瞭な関係があるのかは不明だ。
もちろん、人口増加の停滞や高齢化が、旅客輸送量の低下に繋がっているのだろうし、インターネットばかりやっている割には、旅客輸送量が堅調であるということもできる。
本当のところはどうなのだろうか。
もう一つ、興味深いグラフを見つけたので紹介する。
(日本人の平均身長・平均体重の推移)
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/2182.html
男はデブに、女はスラリとしてきたことがよくわかる。このページの下の方にある「日本人の身長の長期変化」は、意外だったが、本稿とは関係ないので触れない。
(日本人海外旅行客数の推移)
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/6900.html
このグラフを見ると、先に引用した「日本の輸送機関別旅客輸送量の推移 (01-02-03-07)」との相関を強く感じる。90年代後半から、数の上でも頭打ち傾向が見える。
(日本の人口の推移と将来人口)
(グラフ:日本の人口の推移-01)
http://www.geocities.jp/paraguaysaga/hantaigawa-013.html
いずれも、ページの中ほどから少し下あたりにあるグラフだが、上のグラフを見ると、やはり人口増加が90年代後半は鈍化し、停滞期を迎えていることがわかる。
今後は、減少の一途を辿っていくことになるだろう。
そうすると、やはり、私の信じていた人類カウチポテト説(いきなり拡大解釈!)が正しいのだろうか。
(世界人口の推移)
http://www.unfpa.or.jp/p_graph/
人類を語るなら、狭い日本の傾向を見るだけではだめで、また、短期の変動だけに惑わされてもいけない。世界は、広く、歴史は久遠である。
(国際航空旅客需要予測)
http://www.saga-cci.or.jp/kia/necessity/ryokya.html
これを見ると、航空旅客需要の増加は堅調のようだ。
長期衰退期に入った我が国を離れ、世界を広く見渡せば、移動の時代が続くことが容易に察せられる。
では、世界の人口は、どこまでも増え、地球が悲鳴を上げるほどに環境問題が進んでいくのだろうか?。
(国連の将来人口推計:中位推計)
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/1151.html
いろいろな推計値があるが、およそ100億人で頭打ちになるという。2100年なので、まだまだ先のことだが、それ以降は、我が国と同じように、移動の時代の終焉が待っている。
いきなり、ゼロになるわけではないが、徐々に人間は移動しなくなり、カウチポテト化していく可能性がある。
やはり、人類カウチポテト説は正しかったのだ!。
しかし、それを見届けることは、最早不可能である。100年先の予測をしてみても、それを確かめる術を持たないのだ。
だって、カウチポテトになった人類は、その頃には何の気力もなくなり、旅客輸送量の統計すら取っていないかもしれないではないか!!。
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