三重策の意味 ― 2013年03月01日 23:44
三重策の意味
(B787トラブル:バッテリー過熱、三重防止策示す−−ボーイング社長)
http://mainichi.jp/select/news/20130301ddm012040087000c.html
この記事を引用したのは、一番シンプルだから。
・バッテリー内部のリチウムイオン電池の過熱防止
・過熱した電池から他の電池に熱が広がらない対策
・全体が過熱しても機体に影響が出ない対策
これで、三重の策となっている。
思い出せば、5重のバリアーというのもありましたなあ・・・。
(5重の壁)
http://ja.wikipedia.org/wiki/5%E9%87%8D%E3%81%AE%E5%A3%81
そもそも、原発の場合は、燃料からエネルギーを取り出すときに、必然的に5重になっただけのような感じだ。
ペレットだって、被覆管だって、熱エネルギーを回収するための構造で、別に放射能を遮断するための物じゃあない。
圧力容器だって、沸騰した水を格納するためのもので、必要な強度は物理的な力に耐えるだけのものに過ぎない。
原子炉格納容器になって、初めて放射能の遮蔽の目的が登場する。これだって、原子炉の冷却水の受け皿の機能があり、専用の遮蔽構造ではなかった。
原子炉建屋なんて、タダの箱である。原爆の攻撃(さすがに直撃はダメらしいが)にも耐える、NORADの重さ25tの耐爆ドアの強度なんて、元から無い(吹っ飛んだ建屋の映像が、今でも夢に出てくる・・・)。
(シャイアン・マウンテン空軍基地)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%B3%E7%A9%BA%E8%BB%8D%E5%9F%BA%E5%9C%B0
つまりは、原子炉には、元々、壁なんて無いのだ。メルトダウンが起これば、水素が発生することは当たり前だし、爆発すれば圧力がかかるのは当然だ。
それに耐えうる構造を持っていなかった時点で、原発は、丸裸同然だったわけだ。
この際はっきり書いておこう。5重の壁なんて、元からなかった。我々は騙され続けていたのだ。そして、原発は、今、この瞬間も世界中で、丸裸で動き続けている。
最悪の事態を想定して、安全策を立てる。基本中の基本である。それは、リチウムイオン電池も同じはずではないのか。
リチウムイオン電池の場合、ひとたび発熱、暴走が始まれば、それを止めることはできない。その時点で、その単セルは終わりだ。
初めの策である、「加熱防止」というのが、具体的に何を指すのか(実は、ボーイングが奥の手を出してくるのではないかと密かに期待しているのだが)。
浮沈子は、内部で起こる熱暴走のメカニズムを、原理的に解き明かし、抜本的な対策を採る以外に道はないと思っている。
ファンを回して冷やせばいいなどという、安易な話ではない。
で、結局、熱暴走はある確率で起こり、単セルは黒焦げになる。
そこから先は、何をやっても同じだ。
単セルがダメになった時点で、バッテリー全体の機能は失われる。直列繋ぎだから。小学生でも分かる。
唯一できることは、火災に発展しないような事後対策を行うだけだ。
それが、第2、第3の対策である。
間違えてはいけないのは、第2の対策をしても、バッテリーとしての機能を守ることは全く出来ないということである。
8つある単セルの、どれか一つでも発火すれば、おしまい。
第3の対策は、たぶんステンレスケースのことだろう。アルミケースの歪んだ映像が全世界に公開され、溢れた電解液が茶色い筋を作っていたわけで、見た目が悪い(そういうことかあ?)。
アルミのケースには、素材の持つ熱伝導率の良さを活かし、バッテリー内部の熱を外に逃がすという、大切な役割があったはずである。
ステンにしてしまうということは、その機能が減少するということだ。
逆じゃね?。
まあいい。
3重の策というが、バッテリーの機能が失われることに対しては、何の対策にもなっていないことが分かる(第1の策の中身次第)。
つまり、バッテリーをバッテリーとして使い続けるための対策は、「皆無」ということになる。
丸裸の原発と同じじゃん!?。
レイモンド・コナーCEOは、そんな話をわざわざしにきたのかあ?。
実際のところ、お手上げなのではないか。
この話、原発の時と同じ臭いがプンプンする。
(B787トラブル:バッテリー過熱、三重防止策示す−−ボーイング社長)
http://mainichi.jp/select/news/20130301ddm012040087000c.html
この記事を引用したのは、一番シンプルだから。
・バッテリー内部のリチウムイオン電池の過熱防止
・過熱した電池から他の電池に熱が広がらない対策
・全体が過熱しても機体に影響が出ない対策
これで、三重の策となっている。
思い出せば、5重のバリアーというのもありましたなあ・・・。
(5重の壁)
http://ja.wikipedia.org/wiki/5%E9%87%8D%E3%81%AE%E5%A3%81
そもそも、原発の場合は、燃料からエネルギーを取り出すときに、必然的に5重になっただけのような感じだ。
ペレットだって、被覆管だって、熱エネルギーを回収するための構造で、別に放射能を遮断するための物じゃあない。
圧力容器だって、沸騰した水を格納するためのもので、必要な強度は物理的な力に耐えるだけのものに過ぎない。
原子炉格納容器になって、初めて放射能の遮蔽の目的が登場する。これだって、原子炉の冷却水の受け皿の機能があり、専用の遮蔽構造ではなかった。
原子炉建屋なんて、タダの箱である。原爆の攻撃(さすがに直撃はダメらしいが)にも耐える、NORADの重さ25tの耐爆ドアの強度なんて、元から無い(吹っ飛んだ建屋の映像が、今でも夢に出てくる・・・)。
(シャイアン・マウンテン空軍基地)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%B3%E7%A9%BA%E8%BB%8D%E5%9F%BA%E5%9C%B0
つまりは、原子炉には、元々、壁なんて無いのだ。メルトダウンが起これば、水素が発生することは当たり前だし、爆発すれば圧力がかかるのは当然だ。
それに耐えうる構造を持っていなかった時点で、原発は、丸裸同然だったわけだ。
この際はっきり書いておこう。5重の壁なんて、元からなかった。我々は騙され続けていたのだ。そして、原発は、今、この瞬間も世界中で、丸裸で動き続けている。
最悪の事態を想定して、安全策を立てる。基本中の基本である。それは、リチウムイオン電池も同じはずではないのか。
リチウムイオン電池の場合、ひとたび発熱、暴走が始まれば、それを止めることはできない。その時点で、その単セルは終わりだ。
初めの策である、「加熱防止」というのが、具体的に何を指すのか(実は、ボーイングが奥の手を出してくるのではないかと密かに期待しているのだが)。
浮沈子は、内部で起こる熱暴走のメカニズムを、原理的に解き明かし、抜本的な対策を採る以外に道はないと思っている。
ファンを回して冷やせばいいなどという、安易な話ではない。
で、結局、熱暴走はある確率で起こり、単セルは黒焦げになる。
そこから先は、何をやっても同じだ。
単セルがダメになった時点で、バッテリー全体の機能は失われる。直列繋ぎだから。小学生でも分かる。
唯一できることは、火災に発展しないような事後対策を行うだけだ。
それが、第2、第3の対策である。
間違えてはいけないのは、第2の対策をしても、バッテリーとしての機能を守ることは全く出来ないということである。
8つある単セルの、どれか一つでも発火すれば、おしまい。
第3の対策は、たぶんステンレスケースのことだろう。アルミケースの歪んだ映像が全世界に公開され、溢れた電解液が茶色い筋を作っていたわけで、見た目が悪い(そういうことかあ?)。
アルミのケースには、素材の持つ熱伝導率の良さを活かし、バッテリー内部の熱を外に逃がすという、大切な役割があったはずである。
ステンにしてしまうということは、その機能が減少するということだ。
逆じゃね?。
まあいい。
3重の策というが、バッテリーの機能が失われることに対しては、何の対策にもなっていないことが分かる(第1の策の中身次第)。
つまり、バッテリーをバッテリーとして使い続けるための対策は、「皆無」ということになる。
丸裸の原発と同じじゃん!?。
レイモンド・コナーCEOは、そんな話をわざわざしにきたのかあ?。
実際のところ、お手上げなのではないか。
この話、原発の時と同じ臭いがプンプンする。
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