エボラ禍 ― 2014年10月09日 04:49
エボラ禍
スペインでの感染が報じられたり、新たな展開を見せているエボラ出血熱。
シコシコと、主要各国のデータを表計算ソフトに入力したり、その増加の激しさに驚いたりしているが、我が国にいる限り、身近な問題としては捉えられない。
いつかは、日本にも上陸するかもしれないし、近所の病院に患者が収容されるかもしれないが、それは、極めて例外的なことで、リベリアの首都モンロビアのように、収容してくれる病院がなくて、感染した患者がタクシーに乗って都内を走り回るような光景にお目にかかることはないだろう。
西アフリカ地域の医療資源の貧困さが、今回の大流行の原因の一つであることは疑いがない。
しかし、それだけでは、同じ時期に感染者を出したコンゴ共和国の流行が、比較的小規模に留まっていることの説明はつかない。
医療資源が貧困とはいえ、国境なき医師団のようなピンポイントで医療サービスを提供する団体は、西アフリカ地域でも機能していたわけだし。
しかし、彼らが動き出した時、感染はかなり広がってしまっていたということはある。
だが、それにしても、今回の大流行の凄まじさは、過去のいかなる流行も比較することはできない規模になった。
国名:感染者:死者:集計日
ギニア:1280:760:10月4日
リベリア:3929:2210:10月4日
シエラレオネ:2835:880:10月7日
ナイジェリア:20:8(-)
セネガル:1:0(-)
米国:1:1(10月8日)
スペイン:1:0(-)
合計:8067:3859
感染者は、とうとう8000人になり、異様に低いシエラレオネの死者数を信じるならば、4000人近くが亡くなった。
最早、WHOが8月に発表した2万人という感染者数を、本気で信じている人は誰もいないだろう。
当時は感染者は3000人台、死者も1000人台であった。
万の単位での公式予測に、改めて驚いたが、浮沈子も半ば信じていたことは確かだ。
(狸皮)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2014/08/29/7424031
何の根拠もないのに、山勘で11月1日には1万人、12月1日には1万5千人と想定した。
それは、この流行が2万人で収まることを前提にした皮算用に過ぎない。
もっとも、少な過ぎる皮算用というのはあまり聞かないが。
まあいい。
国際機関を通じて投入される医療資源が、感染の増加、死亡の増加に歯止めをかけるのには時間が掛かる。
それを見越して、11月中は右肩上がりの増加が続くと見込んでいた。
その間に、どれ程の増加を見せるかは不明だった。
残念ながら、その予想を上回るスピードで、増加が続いている。
関係者の努力で、初発地に近い地域での増加は落ち着いてきたが、首都を含む大都市での増加が止まらない。
また、マセンタ県のように、何の前触れもなく、いきなり増加してしまったところもある。
初発地からの感染だと思われるが、未だにその勢いは止まらない。
どこかが落ち着いたと思ったら、別のところが爆発し、それが抑えられたのではないかという状況になると、新たな地域での増加が始まる。
これは、人間が感染を広げている病気である。
そりゃあ、初めは野生生物からの感染だったかもしれないが、その後の全ての感染は、人から人へと続いている。
人間が媒介する、人間の感染症だ。
その増加が止まらない。
北米や欧州での感染は、もちろん、人が移動したことによる伝播だ。
人がもたらす禍なのである。
エボラもいい迷惑だろう。
アフリカ奥地で平和に(?)野生生物と暮らしていたのに、のこのこやってきた人間なんかに取り付いたおかげで、疫病神のように扱われている。
エボラ禍というのは、人間の身勝手な呼び方かもしれない。
エボラにしてみれば、人間禍とでも呼んで欲しいに違いない。
まあ、どうでもいいんですが。
3月に初めて報告されて以来、感染者が1000人を超えるのに4か月掛かっている(7月17日)。
12月初旬に、初発者に感染したという説が正しいとすれば、半年以上の経過を辿ったことになる。
1000人を超えてから2000人を超えるのに、1か月も掛かっていない(8月13日)。
3000人は、僅か12日間で破られた(8月25日)。
4000人になったのは、9月3日。
9日間で、1000人に感染している。
その後は、ほぼ、毎週1000人のペースで増えて、1か月後の10月上旬には、とうとう倍の8000人になってしまった。
最近は、少し増加の勢いに翳りが見え、指数関数的な傾向から、まあ、リニアな増加になってきたようにも見えるが、内訳を地域別に見ると、喜んでばかりもいられない。
先に述べたように、もぐら叩き状態になりつつある。
特定の地域に資源を投入して、その火だけを消し止めていればいいというわけにはいかない。
多発する感染の広がりを、一気に消し止めなければならない(そんなことが可能ならば)。
人の移動を制限し、他の地域への伝播を止めた上で、一気に叩く。
シエラレオネは、国民の4分の1以上の移動を制限して、国内の広がりを押えようとしている。
しかし、時既に遅しの感もある。
首都フリータウンを含むウエスタン地区の増加は、10月7日時点の集計で、528人となった(確定例のみ:7日のプレスでは、ウエスタンアーバンとウエスタンルーラルは合算での発表)。
前日6日の合計が510人、前々日が490人だから、1日当たり概ね20人の増加になっている。
これは、狂気の増加を続ける、リベリアの首都モンロビアを含むモンテセラド郡の増加に匹敵する。
シエラレオネでは、首都圏での感染爆発が起こったといってもいい。
大陸の奥地ではなく、海に近い地域(人口が密集している)での発生というのも、今回の流行の特徴である。
エボラ禍が、人がもたらした禍であることの何よりの証拠である。
間違えてはいけない。
エボラ出血熱ウイルスを媒介しているのは、コウモリでもなければ、サルでもない(もちろん、ヒトスジシマカではありません!:って、デング熱も157人の感染にはなりましたが)。
人間がウイルスを媒介し、感染を広げているのだ。
我々が相手にしているのは、感染経路ということだけを考えれば、人間そのものなのである。
目に見えないウイルスとか、統計上の数字ではなく、生身の人間、一人ひとり、名前の付いたリアルな人間なのだ。
ふうーっ。
そのうち、近所の誰かがエボラになるかもしれない。
日本では、およそリアリティがない話だが、モンロビアの町では日常であろう。
それにしたって、100万を越える都市に1600人余りの感染者というのは、密度的には十分少ない。
まだまだ、増える余地があるということだ。
都市の感染は、やっかいだな。
埋葬習慣とは別の意味で、感染者と直接接触する機会や人数も多い。
シエラレオネのフリータウン周辺や、ギニアのコナクリで同じような状況になれば、終息は一層遠のく。
WHOは、欧州での感染の拡大は、有り得るとしているが、医療資源や情報伝達の手段が整った世界でのエボラの感染は、有効に抑制されて、大流行とはならないといわれている。
感染の初期の段階で初発者を捕捉し、トレースをきっちりやっていけば、ナイジェリアやセネガルのように、押さえ込むことが可能だ。
基本的には、シンプルな感染なのである。
ワクチンの投与が始まるのは、年明けだという。
それまでは、人間相手の感染防止策を地道に続けていくしかない。
スペインでの感染が報じられたり、新たな展開を見せているエボラ出血熱。
シコシコと、主要各国のデータを表計算ソフトに入力したり、その増加の激しさに驚いたりしているが、我が国にいる限り、身近な問題としては捉えられない。
いつかは、日本にも上陸するかもしれないし、近所の病院に患者が収容されるかもしれないが、それは、極めて例外的なことで、リベリアの首都モンロビアのように、収容してくれる病院がなくて、感染した患者がタクシーに乗って都内を走り回るような光景にお目にかかることはないだろう。
西アフリカ地域の医療資源の貧困さが、今回の大流行の原因の一つであることは疑いがない。
しかし、それだけでは、同じ時期に感染者を出したコンゴ共和国の流行が、比較的小規模に留まっていることの説明はつかない。
医療資源が貧困とはいえ、国境なき医師団のようなピンポイントで医療サービスを提供する団体は、西アフリカ地域でも機能していたわけだし。
しかし、彼らが動き出した時、感染はかなり広がってしまっていたということはある。
だが、それにしても、今回の大流行の凄まじさは、過去のいかなる流行も比較することはできない規模になった。
国名:感染者:死者:集計日
ギニア:1280:760:10月4日
リベリア:3929:2210:10月4日
シエラレオネ:2835:880:10月7日
ナイジェリア:20:8(-)
セネガル:1:0(-)
米国:1:1(10月8日)
スペイン:1:0(-)
合計:8067:3859
感染者は、とうとう8000人になり、異様に低いシエラレオネの死者数を信じるならば、4000人近くが亡くなった。
最早、WHOが8月に発表した2万人という感染者数を、本気で信じている人は誰もいないだろう。
当時は感染者は3000人台、死者も1000人台であった。
万の単位での公式予測に、改めて驚いたが、浮沈子も半ば信じていたことは確かだ。
(狸皮)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2014/08/29/7424031
何の根拠もないのに、山勘で11月1日には1万人、12月1日には1万5千人と想定した。
それは、この流行が2万人で収まることを前提にした皮算用に過ぎない。
もっとも、少な過ぎる皮算用というのはあまり聞かないが。
まあいい。
国際機関を通じて投入される医療資源が、感染の増加、死亡の増加に歯止めをかけるのには時間が掛かる。
それを見越して、11月中は右肩上がりの増加が続くと見込んでいた。
その間に、どれ程の増加を見せるかは不明だった。
残念ながら、その予想を上回るスピードで、増加が続いている。
関係者の努力で、初発地に近い地域での増加は落ち着いてきたが、首都を含む大都市での増加が止まらない。
また、マセンタ県のように、何の前触れもなく、いきなり増加してしまったところもある。
初発地からの感染だと思われるが、未だにその勢いは止まらない。
どこかが落ち着いたと思ったら、別のところが爆発し、それが抑えられたのではないかという状況になると、新たな地域での増加が始まる。
これは、人間が感染を広げている病気である。
そりゃあ、初めは野生生物からの感染だったかもしれないが、その後の全ての感染は、人から人へと続いている。
人間が媒介する、人間の感染症だ。
その増加が止まらない。
北米や欧州での感染は、もちろん、人が移動したことによる伝播だ。
人がもたらす禍なのである。
エボラもいい迷惑だろう。
アフリカ奥地で平和に(?)野生生物と暮らしていたのに、のこのこやってきた人間なんかに取り付いたおかげで、疫病神のように扱われている。
エボラ禍というのは、人間の身勝手な呼び方かもしれない。
エボラにしてみれば、人間禍とでも呼んで欲しいに違いない。
まあ、どうでもいいんですが。
3月に初めて報告されて以来、感染者が1000人を超えるのに4か月掛かっている(7月17日)。
12月初旬に、初発者に感染したという説が正しいとすれば、半年以上の経過を辿ったことになる。
1000人を超えてから2000人を超えるのに、1か月も掛かっていない(8月13日)。
3000人は、僅か12日間で破られた(8月25日)。
4000人になったのは、9月3日。
9日間で、1000人に感染している。
その後は、ほぼ、毎週1000人のペースで増えて、1か月後の10月上旬には、とうとう倍の8000人になってしまった。
最近は、少し増加の勢いに翳りが見え、指数関数的な傾向から、まあ、リニアな増加になってきたようにも見えるが、内訳を地域別に見ると、喜んでばかりもいられない。
先に述べたように、もぐら叩き状態になりつつある。
特定の地域に資源を投入して、その火だけを消し止めていればいいというわけにはいかない。
多発する感染の広がりを、一気に消し止めなければならない(そんなことが可能ならば)。
人の移動を制限し、他の地域への伝播を止めた上で、一気に叩く。
シエラレオネは、国民の4分の1以上の移動を制限して、国内の広がりを押えようとしている。
しかし、時既に遅しの感もある。
首都フリータウンを含むウエスタン地区の増加は、10月7日時点の集計で、528人となった(確定例のみ:7日のプレスでは、ウエスタンアーバンとウエスタンルーラルは合算での発表)。
前日6日の合計が510人、前々日が490人だから、1日当たり概ね20人の増加になっている。
これは、狂気の増加を続ける、リベリアの首都モンロビアを含むモンテセラド郡の増加に匹敵する。
シエラレオネでは、首都圏での感染爆発が起こったといってもいい。
大陸の奥地ではなく、海に近い地域(人口が密集している)での発生というのも、今回の流行の特徴である。
エボラ禍が、人がもたらした禍であることの何よりの証拠である。
間違えてはいけない。
エボラ出血熱ウイルスを媒介しているのは、コウモリでもなければ、サルでもない(もちろん、ヒトスジシマカではありません!:って、デング熱も157人の感染にはなりましたが)。
人間がウイルスを媒介し、感染を広げているのだ。
我々が相手にしているのは、感染経路ということだけを考えれば、人間そのものなのである。
目に見えないウイルスとか、統計上の数字ではなく、生身の人間、一人ひとり、名前の付いたリアルな人間なのだ。
ふうーっ。
そのうち、近所の誰かがエボラになるかもしれない。
日本では、およそリアリティがない話だが、モンロビアの町では日常であろう。
それにしたって、100万を越える都市に1600人余りの感染者というのは、密度的には十分少ない。
まだまだ、増える余地があるということだ。
都市の感染は、やっかいだな。
埋葬習慣とは別の意味で、感染者と直接接触する機会や人数も多い。
シエラレオネのフリータウン周辺や、ギニアのコナクリで同じような状況になれば、終息は一層遠のく。
WHOは、欧州での感染の拡大は、有り得るとしているが、医療資源や情報伝達の手段が整った世界でのエボラの感染は、有効に抑制されて、大流行とはならないといわれている。
感染の初期の段階で初発者を捕捉し、トレースをきっちりやっていけば、ナイジェリアやセネガルのように、押さえ込むことが可能だ。
基本的には、シンプルな感染なのである。
ワクチンの投与が始まるのは、年明けだという。
それまでは、人間相手の感染防止策を地道に続けていくしかない。
水中マップ ― 2014年10月09日 21:04
水中マップ
富戸のヨコバマの水中マップ作成の作業が進行している。
というより、それにかこつけたファンダイビングを楽しんでいるだけともいうが。
昨日、今日と、3本ずつ潜って、エントリー口から左(概ね300度方向)の防波堤先端のテトラポッドへ向かう砂地と岩場との境のルートは、3回ほど潜って概要を掴む。
右側は、沖合いの漁礁ポイントであるアトランティスに向かうロープの入り口あたりから、岩場の水深15mくらいまでの緑石、その奥の壁石、浅場では、一の根、二の根の辺りと、潜水限界線(目印はない)まで。
岩場の斜面が北北西に向かって落ち込んでいて、水深25m程で砂地になっているという(まだ行っていません)。
アトランティスは、33m程だというが、小さな漁礁が置いてあって、ハナダイが群れている程度で、無限圧潜水時間を、残り9分になるまで使って行くかどうかは趣味の問題だな。
思ったよりも、ゲレンデが広くて、とても今回のダイビングでは見切ることはできない。
深度、角度、キック数をベースに、主な目印をいくつか設定して、基本的にはエントリー口を基点にした図面を作成するわけだが、合格点を取るには結構大変なようだな。
今日も、ダイブマスターを目指している方の地図作成に同行させて頂くという栄誉に浴した(それって、カンニングじゃね?)。
インストラクターに提出しても、なかなか1度ではOKをもらえないらしい。
ポイントの位置はもちろん、深度や周辺のポイントとの位置関係、ポイント間の距離の比率などがチェックされているようだ(やっぱ、カンニングじゃん!)。
ガイドさん的に目安にしている目印と、地図作成上のポイントは異なる。
ガイドさんのポイントが必ずしも適切とは限らない。
季節限定の産卵床を、パーマネントポイントとしてマッピングするかどうかは考え物だと思った。
もっとも、水深がせいぜい20mくらいしかないダイビングエリアの地形なんて、スーパー台風の一撃で随分変わってしまう。
事実、ガレ場のエリアは、この間の台風18号で随分変わったという。
なるべく、常にダイビングの目印になる恒久的な対象を中心に、水深と方角、距離を念頭に置いてポイントデータを採取していこうとしている。
今のところ、40ポイントくらいはリストアップしたが、潮(流れ)の向きによってはキック数で計測した距離は変わってしまうので、比率だけを中心に考えて、陸上の実測に当て嵌めていこうと考えている。
そんなに強い流れはないが、それでも、キック数にして1.5倍位の違いは出てくる。
岩場の上の目標は、なかなか設定が難しい。
深度が浅いので、あまりうろうろしたくないということもある。
富戸ホールなる穴場(文字通り)もあるらしいが、水深2mだというので、今回はパス。
岩場と砂地の境目、斜面の上の縁を辿ってプロットすることを基本に、砂地の深度を、面的にプロットするという方針でいくことにした。
これなら、あと数回潜ればマップにするのに必要なポイントが得られるだろう。
ダイビング本数にして、トータルで10本を目安にしよう。
既に6本潜ったが、初めの2本は、下見として潜ったので除外だし、今日の2本目と3本目はカンニング(!)なので除外である。
実質のマップ作成のダイビングとしては、まだ3本ということだな。
明日の2本は、右側の岩場と砂地の境目を方位と距離を計測しながら泳ぎ、潜水限界線を確認して斜面の上を帰ってくるというパターンでいこうかと考えている。
1度でダメなら、2回を使って右側の概略図を得るためのポイント数を稼ごう。
たぶん、50ポイントくらい得られれば間違いないだろう。
もし、1回目のダイビングでポイント採取に成功すれば、2本目は、左の斜面上のポイント採取に充てる。
そうすれば、一応、それなりの図面は出来るだろうが、それだけでは不足だろう。
浮沈子的には、砂地のデータを100個くらい入れるところに拘りたい(とかなんとか、ファンダイブしたいだけなんだが)。
明日は、とりあえずできるところまでやって、残りは次回のお楽しみにすることにしよう。
午後からは、陸上の測量もしなければならない。
巻尺持って、ダイバーの邪魔をしないように、エントリー口とかを測りに行くわけだな。
この、陸上の図面の出来が、水中のでっち上げマップ(?)のリアリティを左右するのだ。
営業上の理由から、そのデータや図面をここで公開することはできないが、無事に作成できれば報告する。
富戸のヨコバマの水中マップ作成の作業が進行している。
というより、それにかこつけたファンダイビングを楽しんでいるだけともいうが。
昨日、今日と、3本ずつ潜って、エントリー口から左(概ね300度方向)の防波堤先端のテトラポッドへ向かう砂地と岩場との境のルートは、3回ほど潜って概要を掴む。
右側は、沖合いの漁礁ポイントであるアトランティスに向かうロープの入り口あたりから、岩場の水深15mくらいまでの緑石、その奥の壁石、浅場では、一の根、二の根の辺りと、潜水限界線(目印はない)まで。
岩場の斜面が北北西に向かって落ち込んでいて、水深25m程で砂地になっているという(まだ行っていません)。
アトランティスは、33m程だというが、小さな漁礁が置いてあって、ハナダイが群れている程度で、無限圧潜水時間を、残り9分になるまで使って行くかどうかは趣味の問題だな。
思ったよりも、ゲレンデが広くて、とても今回のダイビングでは見切ることはできない。
深度、角度、キック数をベースに、主な目印をいくつか設定して、基本的にはエントリー口を基点にした図面を作成するわけだが、合格点を取るには結構大変なようだな。
今日も、ダイブマスターを目指している方の地図作成に同行させて頂くという栄誉に浴した(それって、カンニングじゃね?)。
インストラクターに提出しても、なかなか1度ではOKをもらえないらしい。
ポイントの位置はもちろん、深度や周辺のポイントとの位置関係、ポイント間の距離の比率などがチェックされているようだ(やっぱ、カンニングじゃん!)。
ガイドさん的に目安にしている目印と、地図作成上のポイントは異なる。
ガイドさんのポイントが必ずしも適切とは限らない。
季節限定の産卵床を、パーマネントポイントとしてマッピングするかどうかは考え物だと思った。
もっとも、水深がせいぜい20mくらいしかないダイビングエリアの地形なんて、スーパー台風の一撃で随分変わってしまう。
事実、ガレ場のエリアは、この間の台風18号で随分変わったという。
なるべく、常にダイビングの目印になる恒久的な対象を中心に、水深と方角、距離を念頭に置いてポイントデータを採取していこうとしている。
今のところ、40ポイントくらいはリストアップしたが、潮(流れ)の向きによってはキック数で計測した距離は変わってしまうので、比率だけを中心に考えて、陸上の実測に当て嵌めていこうと考えている。
そんなに強い流れはないが、それでも、キック数にして1.5倍位の違いは出てくる。
岩場の上の目標は、なかなか設定が難しい。
深度が浅いので、あまりうろうろしたくないということもある。
富戸ホールなる穴場(文字通り)もあるらしいが、水深2mだというので、今回はパス。
岩場と砂地の境目、斜面の上の縁を辿ってプロットすることを基本に、砂地の深度を、面的にプロットするという方針でいくことにした。
これなら、あと数回潜ればマップにするのに必要なポイントが得られるだろう。
ダイビング本数にして、トータルで10本を目安にしよう。
既に6本潜ったが、初めの2本は、下見として潜ったので除外だし、今日の2本目と3本目はカンニング(!)なので除外である。
実質のマップ作成のダイビングとしては、まだ3本ということだな。
明日の2本は、右側の岩場と砂地の境目を方位と距離を計測しながら泳ぎ、潜水限界線を確認して斜面の上を帰ってくるというパターンでいこうかと考えている。
1度でダメなら、2回を使って右側の概略図を得るためのポイント数を稼ごう。
たぶん、50ポイントくらい得られれば間違いないだろう。
もし、1回目のダイビングでポイント採取に成功すれば、2本目は、左の斜面上のポイント採取に充てる。
そうすれば、一応、それなりの図面は出来るだろうが、それだけでは不足だろう。
浮沈子的には、砂地のデータを100個くらい入れるところに拘りたい(とかなんとか、ファンダイブしたいだけなんだが)。
明日は、とりあえずできるところまでやって、残りは次回のお楽しみにすることにしよう。
午後からは、陸上の測量もしなければならない。
巻尺持って、ダイバーの邪魔をしないように、エントリー口とかを測りに行くわけだな。
この、陸上の図面の出来が、水中のでっち上げマップ(?)のリアリティを左右するのだ。
営業上の理由から、そのデータや図面をここで公開することはできないが、無事に作成できれば報告する。
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