🚀スターシップ:IFT-8:まとめ記事 ― 2025年03月21日 06:58
スターシップ:IFT-8:まとめ記事
(スペースX、「スターシップ」の8回目の飛行試験を実施 - 宇宙船爆発で連続失敗)
https://news.mynavi.jp/techplus/article/20250319-3156690/
「そもそも、スターシップ宇宙船はこれまで一度も、再突入と軟着陸に成功したことがない。」
いやあ、浮沈子的に見てもキビシー評価だな。
(スターシップの打ち上げリスト)
https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_Starship_launches
「5回目の飛行試験は、ブースターの回収に成功し、エンジン故障なしで飛行を完了した最初の試験であった。ステージ分離後、ブースターは発射場に戻り、降下中にチャインが損傷したにもかかわらず、発射塔のアームにうまくキャッチされた。惰性段階の後、シップ30は大気圏に再突入し、前方フラップの損傷にもかかわらず再突入に成功し、着陸噴射を実行して、インド洋の目標地点に正確に着水した。ブイカメラは、シップ30が水に接触して間もなく爆発する様子を捉えた。」
「6回目の飛行試験は、ブースター回収の2回目の試みであり、ブロック1上段の最後の使用であった。シップ31の主要部分から熱シールドタイルが取り除かれ、フライト5のアブレーションバックアップ層も欠落していた。ステージ分離後、ブースターは打ち上げ中にキャッチタワーが損傷したため、発射場近くの海に転用された。宇宙船は宇宙でのエンジン再点火試験を完了し、再突入し、日中にインド洋に着水した。これはスターシップにとって初めてのことである。熱シールドが縮小され、再突入軌道が急であったにもかかわらず、シップ31はフラップの損傷を最小限に抑えた。この飛行では、スターシップの最初のペイロードである無重力インジケーターとして機能するバナナの詰め物も運ばれ、ミッション中は搭載されたままであった。」
この2回の打ち上げでは、計画通りの着水が行われている(2段目)。
何をもって成功と呼ぶかは別だけど、2段目の計画通りの飛行が行われている実績はある。
「ブースターの回収に成功したことは明るい話題だが、再着火や再々着火できないエンジンがあった点は、信頼性の面で不安を残す。数基のエンジンが停止しても他のエンジンで代替できるものの、それが常態化するのは好ましいとは言えない。」(鳥嶋さんの記事:以下同じ)
この点は浮沈子も同意見だ。
2段目が、炎上爆発木っ端微塵で墜落となった原因は調査中だ。
「詳細はまだ不明だが、前回の飛行試験と同じく、配管で共振が発生し、配管の破損や推進薬漏れを誘発した可能性がある。」
記事では、開発の遅れに繋がりかねない連続失敗という見方をしている。
「スターシップ宇宙船の連続失敗は、開発の停滞を匂わせ、そして今後の宇宙計画に対する懸念を増幅させている。」
浮沈子的には、2段目の挙動がIFT-7と異なる結果となったことも気になる(前にも書いているので引用します)。
(スターシップ:IFT-8:IFT-8の繰り返しだな)
https://kfujito2.asablo.jp/blog/2025/03/07/9759377
<<以下、引用>>
<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー
念のために、録画しておいた前回の動画と見比べた。
エンジンの一つが消えてからテレメトリーが消失するまでの時間を見てみた。
<前回>
エンジン停止:T+7分39秒
テレメトリー消失:T+8分25秒
ーーーーーーーーーーーーーー
経過時間:00分46秒間
<今回>
エンジン停止:T+8分04秒
テレメトリー消失:T+9分32秒
ーーーーーーーーーーーーーー
経過時間:01分28秒間(=88秒間)
うーん、倍近い時間だな・・・。
もう一つの違いは、機体の回転の有無だ。
前回は、殆ど回転していないが、今回はぐるんぐるん回っちまってる。
漏れ出した酸素が、どこか1方向から勢いよく噴出したのかも知れない。
前回は均等に漏れ出た可能性もある。
今回の回転がセンサーの故障などでないことは、映像や燃料計の読み値が急激な変化を示していることで確認できる(前回は回転している映像はないし、テレメトリーの姿勢画像や推進剤の読み値も安定している)。
(中略)
理由は分からないが、異常な回転があったことは気になる。
<<引用終わり>>
まあいい。
鳥嶋さんは、一応懸念は表明したものの、IFT-7とIFT-8はスパイラル方式による開発過程での想定内のプロセスと見ているようだ。
「スターシップの実現がもたらす新たな宇宙時代への扉は、着実に開かれつつある。」
新たな宇宙時代か・・・。
確かにスターシップは従来のロケットとは一線を画する。
いや、一線どころか、隔世の感がある。
エリックバーガーは、それを「部屋の中のゾウ」と評した。
開発に成功すれば、打ち上げロケットの世界が様変わりすることは確かだ。
それがいつになるかは誰にも分からない・・・。
(スペースX、「スターシップ」の8回目の飛行試験を実施 - 宇宙船爆発で連続失敗)
https://news.mynavi.jp/techplus/article/20250319-3156690/
「そもそも、スターシップ宇宙船はこれまで一度も、再突入と軟着陸に成功したことがない。」
いやあ、浮沈子的に見てもキビシー評価だな。
(スターシップの打ち上げリスト)
https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_Starship_launches
「5回目の飛行試験は、ブースターの回収に成功し、エンジン故障なしで飛行を完了した最初の試験であった。ステージ分離後、ブースターは発射場に戻り、降下中にチャインが損傷したにもかかわらず、発射塔のアームにうまくキャッチされた。惰性段階の後、シップ30は大気圏に再突入し、前方フラップの損傷にもかかわらず再突入に成功し、着陸噴射を実行して、インド洋の目標地点に正確に着水した。ブイカメラは、シップ30が水に接触して間もなく爆発する様子を捉えた。」
「6回目の飛行試験は、ブースター回収の2回目の試みであり、ブロック1上段の最後の使用であった。シップ31の主要部分から熱シールドタイルが取り除かれ、フライト5のアブレーションバックアップ層も欠落していた。ステージ分離後、ブースターは打ち上げ中にキャッチタワーが損傷したため、発射場近くの海に転用された。宇宙船は宇宙でのエンジン再点火試験を完了し、再突入し、日中にインド洋に着水した。これはスターシップにとって初めてのことである。熱シールドが縮小され、再突入軌道が急であったにもかかわらず、シップ31はフラップの損傷を最小限に抑えた。この飛行では、スターシップの最初のペイロードである無重力インジケーターとして機能するバナナの詰め物も運ばれ、ミッション中は搭載されたままであった。」
この2回の打ち上げでは、計画通りの着水が行われている(2段目)。
何をもって成功と呼ぶかは別だけど、2段目の計画通りの飛行が行われている実績はある。
「ブースターの回収に成功したことは明るい話題だが、再着火や再々着火できないエンジンがあった点は、信頼性の面で不安を残す。数基のエンジンが停止しても他のエンジンで代替できるものの、それが常態化するのは好ましいとは言えない。」(鳥嶋さんの記事:以下同じ)
この点は浮沈子も同意見だ。
2段目が、炎上爆発木っ端微塵で墜落となった原因は調査中だ。
「詳細はまだ不明だが、前回の飛行試験と同じく、配管で共振が発生し、配管の破損や推進薬漏れを誘発した可能性がある。」
記事では、開発の遅れに繋がりかねない連続失敗という見方をしている。
「スターシップ宇宙船の連続失敗は、開発の停滞を匂わせ、そして今後の宇宙計画に対する懸念を増幅させている。」
浮沈子的には、2段目の挙動がIFT-7と異なる結果となったことも気になる(前にも書いているので引用します)。
(スターシップ:IFT-8:IFT-8の繰り返しだな)
https://kfujito2.asablo.jp/blog/2025/03/07/9759377
<<以下、引用>>
<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー
念のために、録画しておいた前回の動画と見比べた。
エンジンの一つが消えてからテレメトリーが消失するまでの時間を見てみた。
<前回>
エンジン停止:T+7分39秒
テレメトリー消失:T+8分25秒
ーーーーーーーーーーーーーー
経過時間:00分46秒間
<今回>
エンジン停止:T+8分04秒
テレメトリー消失:T+9分32秒
ーーーーーーーーーーーーーー
経過時間:01分28秒間(=88秒間)
うーん、倍近い時間だな・・・。
もう一つの違いは、機体の回転の有無だ。
前回は、殆ど回転していないが、今回はぐるんぐるん回っちまってる。
漏れ出した酸素が、どこか1方向から勢いよく噴出したのかも知れない。
前回は均等に漏れ出た可能性もある。
今回の回転がセンサーの故障などでないことは、映像や燃料計の読み値が急激な変化を示していることで確認できる(前回は回転している映像はないし、テレメトリーの姿勢画像や推進剤の読み値も安定している)。
(中略)
理由は分からないが、異常な回転があったことは気になる。
<<引用終わり>>
まあいい。
鳥嶋さんは、一応懸念は表明したものの、IFT-7とIFT-8はスパイラル方式による開発過程での想定内のプロセスと見ているようだ。
「スターシップの実現がもたらす新たな宇宙時代への扉は、着実に開かれつつある。」
新たな宇宙時代か・・・。
確かにスターシップは従来のロケットとは一線を画する。
いや、一線どころか、隔世の感がある。
エリックバーガーは、それを「部屋の中のゾウ」と評した。
開発に成功すれば、打ち上げロケットの世界が様変わりすることは確かだ。
それがいつになるかは誰にも分からない・・・。
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