😼中東情勢:真夜中の鉄槌:米国の参戦 ― 2025年06月23日 02:11
中東情勢:真夜中の鉄槌:米国の参戦
(アメリカ イランの3つの核施設攻撃 イランは報復する可能性)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250622/k10014841181000.html
「アメリカ軍はイランの3つの主要な核施設を標的とした大規模な精密攻撃を行った。われわれの目的はイランの核濃縮能力の破壊と、世界最大のテロ支援国家がもたらす核の脅威を阻止することだった。私は世界に対して、この攻撃が軍事的に見事な成功を収めたことを報告できる」(アメリカのトランプ大統領)
久しぶりに日曜日のフィットネスで、プールで軽く流して身体を目覚めさせ、数日前から再開した有酸素運動のクロストレーナーに乗って、テレビ(これが、たまに映らなかったりするんですが:見てたのはNHK)を点けたら、いきなり上記の生中継が出ていた(途端に、心拍数が増加したぜ!)。
やっちまったな・・・。
浮沈子は、ギリギリでトランプが回避すると見てたんだが、例によって大外れだ。
情報も多少錯綜しており、グアム経由と見られていた攻撃はホワイトマン空軍基地からの直行で、数回の空中給油を受ける30時間以上の連続飛行とか、爆撃を行ったB2の機数も6機とか7機とかブレがある。
投下された爆弾やミサイルの数にもブレがある。
「アメリカのFOXニュースは、フォルドゥの核施設への攻撃でバンカーバスターが6発使われたと伝えています。また、CNNテレビはアメリカ当局者の話として、フォルドゥの核施設に対して使われたバンカーバスターは12発だったとしていて、6機のB2ステルス戦略爆撃機によって投下されたと伝えています。」
使用されたのはバンカーバスター(GBU-57/B)とトマホーク(潜水艦発射:詳細不明)で、B61-11は使われなかったようだ。
(イランの核施設攻撃、米国はバンカーバスター14発とトマホーク30発を使用)
https://grandfleet.info/middle-east-afria-related/us-uses-14-bunker-buster-missiles-and-30-tomahawk-missiles-to-attack-iranian-nuclear-facilities/
「バンカーバスター6発とトマホーク30発」(FOX News)
「7機のB-2がバンカーバスターを14発投下し、潜水艦がトマホーク30発で攻撃した」(CNNやNew York Times)
爆撃の効果については、地下の秘密の軍事施設(イランは違うって言ってますけど)ということもあり、すぐには分からない。
場合によっては、年単位の時間が必要になる可能性もある。
まあ、もちろん、トランプは壊滅させたと言ってるけどな。
当てにはならない。
軍事的な成果とは別に、政治的な成果は明白だ。
イランは窮地に陥り、イスラエルは留飲を下げ、米国は中東の泥沼に入り込んだ。
それだけは間違いない。
これは、米国の戦争だ。
米国が始め、軍隊を派遣し、兵士を投入して行った(今んとこ、空からだけですけど)。
おっと、潜水艦もあったか。
まあいい。
イスラエルとの連係プレイも見事だ。
潜入した地上部隊が防空戦力を叩き、空からの攻撃と併せて制空権を奪取、ミサイル発射台を空爆して反撃力を削ぎ、指導者層も様々な手段で殺害された。
そうして、下地を整えたところで米軍がアットーテキ戦力で参戦する。
地球の反対側から7機のステルス爆撃機で、1個13トンもある爆弾を14発(いすれも報道されている最大値)を運んで投下するなんて芸当が出来るのは、地球上で米国だけだ。
我々は、21世紀におけるパワーオブバランスの現実を見せつけられている。
核を持たない国が、核大国の意向に逆らうとどういう目に合うか。
「イランが言う「平和的な核開発」が表向きな言い訳であるのは誰もが知っているし、仮にイランの方針転換によって「平和的な核開発」が本当だったとしても、兵器級のウラン濃縮を行っていた事実があるため「核兵器を開発するつもりはない」という言葉を信じるには無理がある。」(航空万能論ブログ管理人)
浮沈子もそう思うけど、こんな報道もある。
(米情報機関の分析内容認めず? イラン核計画でトランプ氏)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2025061800731&g=int
「ギャバード米国家情報長官は3月、上院公聴会で「情報機関はイランが核兵器を製造していないと、引き続き分析している。最高指導者ハメネイ師は、2003年に凍結した核兵器計画の再開を承認していない」と証言。イランの核開発が差し迫った段階にはないとの見方を示していた。」
「トランプ米大統領は17日、イランが「核兵器を保有する寸前だ」との見解を示した。イランは核兵器開発を進めていないとした米情報機関の分析内容を認めず、イランと交戦するイスラエルのネタニヤフ首相の主張に同調したとの指摘も出ている。」
トランプの認識の根拠が何なのか、3月以降、何か新たな情報を掴んでいたのかは知らない。
しかし、米国の情報機関の認識を覆して核開発施設の爆撃に踏み切ったからには、相当の確度が必要だろう。
まあ、イラクへの攻撃の際も、結局、「あるある」と言われていた大量破壊兵器は出なかったからな。
米国にありがちな話というだけのことなのかもしれない。
余談だが、ロシアのメドベージェフは、さっそくぶっ飛んだ発言をかましている。
(ロシア・メドベージェフ氏「いくつもの国がイランに核兵器を渡す用意がある」)
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000434262.html
「世界の大多数の国はイスラエルとアメリカの行動に反対している」「いくつもの国がイランに核兵器を直接提供する用意がある」(ロシアの国家安全保障会議副議長で前大統領のメドベージェフ氏)
「一方、プーチン大統領は公式にコメントしていません。」
君子危うきに近寄らずだな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(アメリカ軍の特殊爆弾「バンカーバスター」はイランの地下深くにある核関連施設をどんな仕組みで攻撃したのか?)
https://gigazine.net/news/20250623-bunker-buster-bomb/
「バンカーバスター」「大きくて重くて貫通力の高い爆弾」「ただ大きくて重たいだけで、地下深くへの精密な攻撃が可能なのか?」
記事の内容をまとめると、あとは「固い」ことと、「賢い」ことが必要だ。
「攻撃の中心を担ったのは7機の戦略爆撃機「B2」で、合計14発のバンカーバスターが投下されました。14発のうち2発はバンカーバスターの中でも最大級の「GBU-57」で、GBU-57が実戦で使用されたのは今回が初めてです」
へーっ、14発全部がGBU-57とばっか思ってたんだがな。
「アメリカ軍は今回の作戦を「Operation Midnight Hammer(ミッドナイトハンマー作戦、真夜中の鉄槌作戦)」と名付けています。」
「GBU-57の全長は約6.25mで、直径は約9.6メートル、重さは約1万4000kgです。」(直径は、何かの間違い)
「GBU-57の外装は硬化フェロコバルト合金」
詳しく調べていないけど、何か固そうだよな・・・。
「外装部分だけで全重量の80%を占めています。」
「火薬や信管が詰まった爆発ユニットの重さは2267kg。」
「後部には軍用レベルのGPSアンテナやバッテリーが詰め込まれています。」
「最後尾には稼働式のフィンを4個搭載。」
「フィンはバッテリーからの電力を受けて稼働し、GBU-57の進行方向を調整することができます。GBU-57にはスラスターが搭載されておらず、フィンによる落下調整のみで進行方向を調整しています。」
この辺が、賢いところだ。
炸薬量が約2トンというのは、確かに全体から見れば少ない割合だが、絶対量としては巨大な破壊力を有することに変わりはない。
「GBU-57を積載可能な爆撃機は、記事作成時点ではアメリカ軍のB2のみ」
貫通力を高めるための重量化と高硬度化、必要な爆発力を維持するための火薬量から、全体が大きく重くなることに加え、精密爆撃を可能にする動翼とGPS誘導、遅発信管などなど、地中貫通爆弾として必要な機能を有している。
標的は地中深くの固定目標で、つーことは、対空防御も行われていることが確実で、運用上もステルス機能を有する大型戦略爆撃機とかでなければならない(B52とかでも可能なんでしょうが、レーダーに丸見えになるからな)。
「GBU-57の開発費は4億ドル~5億ドル(約590億円~約730億円)で、1ユニット当たりの生産価格は350万ドル(約5億1000万円)と推定」
べらぼーめ・・・。
一言で言うなら、「高い」「デカい」「ヤバい」というところか・・・。
(アメリカ イランの3つの核施設攻撃 イランは報復する可能性)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250622/k10014841181000.html
「アメリカ軍はイランの3つの主要な核施設を標的とした大規模な精密攻撃を行った。われわれの目的はイランの核濃縮能力の破壊と、世界最大のテロ支援国家がもたらす核の脅威を阻止することだった。私は世界に対して、この攻撃が軍事的に見事な成功を収めたことを報告できる」(アメリカのトランプ大統領)
久しぶりに日曜日のフィットネスで、プールで軽く流して身体を目覚めさせ、数日前から再開した有酸素運動のクロストレーナーに乗って、テレビ(これが、たまに映らなかったりするんですが:見てたのはNHK)を点けたら、いきなり上記の生中継が出ていた(途端に、心拍数が増加したぜ!)。
やっちまったな・・・。
浮沈子は、ギリギリでトランプが回避すると見てたんだが、例によって大外れだ。
情報も多少錯綜しており、グアム経由と見られていた攻撃はホワイトマン空軍基地からの直行で、数回の空中給油を受ける30時間以上の連続飛行とか、爆撃を行ったB2の機数も6機とか7機とかブレがある。
投下された爆弾やミサイルの数にもブレがある。
「アメリカのFOXニュースは、フォルドゥの核施設への攻撃でバンカーバスターが6発使われたと伝えています。また、CNNテレビはアメリカ当局者の話として、フォルドゥの核施設に対して使われたバンカーバスターは12発だったとしていて、6機のB2ステルス戦略爆撃機によって投下されたと伝えています。」
使用されたのはバンカーバスター(GBU-57/B)とトマホーク(潜水艦発射:詳細不明)で、B61-11は使われなかったようだ。
(イランの核施設攻撃、米国はバンカーバスター14発とトマホーク30発を使用)
https://grandfleet.info/middle-east-afria-related/us-uses-14-bunker-buster-missiles-and-30-tomahawk-missiles-to-attack-iranian-nuclear-facilities/
「バンカーバスター6発とトマホーク30発」(FOX News)
「7機のB-2がバンカーバスターを14発投下し、潜水艦がトマホーク30発で攻撃した」(CNNやNew York Times)
爆撃の効果については、地下の秘密の軍事施設(イランは違うって言ってますけど)ということもあり、すぐには分からない。
場合によっては、年単位の時間が必要になる可能性もある。
まあ、もちろん、トランプは壊滅させたと言ってるけどな。
当てにはならない。
軍事的な成果とは別に、政治的な成果は明白だ。
イランは窮地に陥り、イスラエルは留飲を下げ、米国は中東の泥沼に入り込んだ。
それだけは間違いない。
これは、米国の戦争だ。
米国が始め、軍隊を派遣し、兵士を投入して行った(今んとこ、空からだけですけど)。
おっと、潜水艦もあったか。
まあいい。
イスラエルとの連係プレイも見事だ。
潜入した地上部隊が防空戦力を叩き、空からの攻撃と併せて制空権を奪取、ミサイル発射台を空爆して反撃力を削ぎ、指導者層も様々な手段で殺害された。
そうして、下地を整えたところで米軍がアットーテキ戦力で参戦する。
地球の反対側から7機のステルス爆撃機で、1個13トンもある爆弾を14発(いすれも報道されている最大値)を運んで投下するなんて芸当が出来るのは、地球上で米国だけだ。
我々は、21世紀におけるパワーオブバランスの現実を見せつけられている。
核を持たない国が、核大国の意向に逆らうとどういう目に合うか。
「イランが言う「平和的な核開発」が表向きな言い訳であるのは誰もが知っているし、仮にイランの方針転換によって「平和的な核開発」が本当だったとしても、兵器級のウラン濃縮を行っていた事実があるため「核兵器を開発するつもりはない」という言葉を信じるには無理がある。」(航空万能論ブログ管理人)
浮沈子もそう思うけど、こんな報道もある。
(米情報機関の分析内容認めず? イラン核計画でトランプ氏)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2025061800731&g=int
「ギャバード米国家情報長官は3月、上院公聴会で「情報機関はイランが核兵器を製造していないと、引き続き分析している。最高指導者ハメネイ師は、2003年に凍結した核兵器計画の再開を承認していない」と証言。イランの核開発が差し迫った段階にはないとの見方を示していた。」
「トランプ米大統領は17日、イランが「核兵器を保有する寸前だ」との見解を示した。イランは核兵器開発を進めていないとした米情報機関の分析内容を認めず、イランと交戦するイスラエルのネタニヤフ首相の主張に同調したとの指摘も出ている。」
トランプの認識の根拠が何なのか、3月以降、何か新たな情報を掴んでいたのかは知らない。
しかし、米国の情報機関の認識を覆して核開発施設の爆撃に踏み切ったからには、相当の確度が必要だろう。
まあ、イラクへの攻撃の際も、結局、「あるある」と言われていた大量破壊兵器は出なかったからな。
米国にありがちな話というだけのことなのかもしれない。
余談だが、ロシアのメドベージェフは、さっそくぶっ飛んだ発言をかましている。
(ロシア・メドベージェフ氏「いくつもの国がイランに核兵器を渡す用意がある」)
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000434262.html
「世界の大多数の国はイスラエルとアメリカの行動に反対している」「いくつもの国がイランに核兵器を直接提供する用意がある」(ロシアの国家安全保障会議副議長で前大統領のメドベージェフ氏)
「一方、プーチン大統領は公式にコメントしていません。」
君子危うきに近寄らずだな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(アメリカ軍の特殊爆弾「バンカーバスター」はイランの地下深くにある核関連施設をどんな仕組みで攻撃したのか?)
https://gigazine.net/news/20250623-bunker-buster-bomb/
「バンカーバスター」「大きくて重くて貫通力の高い爆弾」「ただ大きくて重たいだけで、地下深くへの精密な攻撃が可能なのか?」
記事の内容をまとめると、あとは「固い」ことと、「賢い」ことが必要だ。
「攻撃の中心を担ったのは7機の戦略爆撃機「B2」で、合計14発のバンカーバスターが投下されました。14発のうち2発はバンカーバスターの中でも最大級の「GBU-57」で、GBU-57が実戦で使用されたのは今回が初めてです」
へーっ、14発全部がGBU-57とばっか思ってたんだがな。
「アメリカ軍は今回の作戦を「Operation Midnight Hammer(ミッドナイトハンマー作戦、真夜中の鉄槌作戦)」と名付けています。」
「GBU-57の全長は約6.25mで、直径は約9.6メートル、重さは約1万4000kgです。」(直径は、何かの間違い)
「GBU-57の外装は硬化フェロコバルト合金」
詳しく調べていないけど、何か固そうだよな・・・。
「外装部分だけで全重量の80%を占めています。」
「火薬や信管が詰まった爆発ユニットの重さは2267kg。」
「後部には軍用レベルのGPSアンテナやバッテリーが詰め込まれています。」
「最後尾には稼働式のフィンを4個搭載。」
「フィンはバッテリーからの電力を受けて稼働し、GBU-57の進行方向を調整することができます。GBU-57にはスラスターが搭載されておらず、フィンによる落下調整のみで進行方向を調整しています。」
この辺が、賢いところだ。
炸薬量が約2トンというのは、確かに全体から見れば少ない割合だが、絶対量としては巨大な破壊力を有することに変わりはない。
「GBU-57を積載可能な爆撃機は、記事作成時点ではアメリカ軍のB2のみ」
貫通力を高めるための重量化と高硬度化、必要な爆発力を維持するための火薬量から、全体が大きく重くなることに加え、精密爆撃を可能にする動翼とGPS誘導、遅発信管などなど、地中貫通爆弾として必要な機能を有している。
標的は地中深くの固定目標で、つーことは、対空防御も行われていることが確実で、運用上もステルス機能を有する大型戦略爆撃機とかでなければならない(B52とかでも可能なんでしょうが、レーダーに丸見えになるからな)。
「GBU-57の開発費は4億ドル~5億ドル(約590億円~約730億円)で、1ユニット当たりの生産価格は350万ドル(約5億1000万円)と推定」
べらぼーめ・・・。
一言で言うなら、「高い」「デカい」「ヤバい」というところか・・・。
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