東京モーターショー2015総括続き ― 2015年10月31日 10:24
東京モーターショー2015総括続き
<<総括>>
ポイントその2:
浮沈子がモーターショーに行き始めてから、今年で3回目。
4年間の移り変わりを見てきたわけだが、通ってみると分かることがある。
その時のメーカーとか、規制当局がぶち上げている方向性というのは、額面通りに受け取ってはならないということだ。
特に、長期にわたるビジョンの場合は、慎重に判断する必要があるし、身近に感じられるようになるには時間が掛かる。
展示とか、講演では、明日にも未来が来るようなことを言っているが、明日に来るのは明日だけだ・・・。
うーん、深いな。
まあいい。
しかし、その逆に、思いもよらない状況が、規制当局やメーカーの思惑とは別に出現することもある。
それは、市場、つまり我々消費者が決めることになる。
軽自動車が4割を超えて売れるなんてことは、想定外だ。
乗用車というのは、若い世代にとっては軽自動車と同義だ。
スマホと軽が、セットである。
浮沈子が見るところ、外車の普及が進んだのも意外だ。
数字的にはともかく、少なくとも東京周辺で見る外車は多い。
ベンツとかポルシェとかBMWとか、話題のVWとか。
ドイツ車が多いが、フィアット系も増えている。
ジュリエッタも良く見るようになったし。
増えてないのは、アメ車だな。
ルノー、シトロエン、プジョーもたまに見る。
韓国車は、日本ではレアな状況に変わりない。
フィリピンとかだと良く見かけるけどな。
モーターショーに行くと、海外のメーカーのクルマが目に飛び込んでくるが、それらはやはり、日本市場ではレアな存在だった。
だが、海外のメーカーは、車種展開を急速に広げ、低価格帯のクルマを売り込みにかかっている。
それを踏まえてみる時、日本市場もやがて外車が溢れるようになるに違いない。
個性的で、乗りやすく、性能に余裕があって実用性が高いとなれば、「外車」のバッジに憧れても不思議はない。
そういう消費者が作る流れは、モーターショーに行っても分からない。
そこで分かるのは、だらだらとした市場の変化に棹差す、規制当局やメーカーの動きだ。
それが、これからのトレンドになるかどうかは、市場が決める。
そういう、実際の状況は、モーターショーでは分からないということだ。
まあ、2050年になって、内燃機関単体で動くトヨタ車を買いたいと思っても、市場にはないだろうけどな。
まあ、どうでもいいんですが。
もちろん、各地で行われるモーターショーは、その地域に特化した展示が行われている。
同じメーカーのブースでも、上海と東京では異なるだろうし、東京でパスしたアメ車が、中国ではてんこ盛りにしてくるということはある。
つまりは、ご当地メニューなわけだから、世界の自動車事情をそこから読み取ることは出来ない。
浮沈子は、自動運転に興味があるので、そこに特化して情報収集をしたが、そんな話は全体の中の一部に過ぎない。
2020年という目標を掲げるメーカーは、「うちは、やらないよ」といっているように見える。
時期を明示して、導入を謳っているのは日産だけで、他にはどこもない。
報道では、全世界のメーカーが明日にも導入を発表するような記事が躍るが、それはないな。
開発サイドの話を聞くと、それは、よりハッキリする。
トヨタも、ホンダも、口ではやってるというが、経営サイドで市販化をにらんで力を入れているということはない。
断言する。
特に、インフラがらみで実現しようとしているトヨタについては、世界市場で展開する意思はない。
やってないと、技術的に劣っていると思われるから、仕方なく手を出しているが、自分で音頭を取る気はない。
水素自動車(FCV)には、そこそこコミットするかもしれないが、普及はインフラに依存する。
ホンダのように、インフラにまで手を出すとは思えないな(カネは出すかもしれない)。
浮沈子が言いたのは、モーターショーの先に未来はないということだ。
そういってしまえば、おしまいかもしれないが、ここでは何も分からないと思っていて間違いはない。
ワールドプレミアとか、華やかに見えるが、市販された車、あるいは、市販されそうなクルマというのは、既に過去の話だ。
クリーンディーゼルだったり、ダウンサイジングターボであったり、電子制御サスペンションであったり、ハイブリッドエンジンであったりするが、それは既に過去に開発されて実用化されたものだ。
新しい、未来の技術ではないし、これからのトレンドでもない。
市場が選択する未来を示しているわけではない。
まあ、選択肢の一つとして、提案されているだけだ。
そういう、限界があることを心得たうえで、モーターショーを見ると、また違った味わいがある。
そう、ここで語られているのは、全て消えてなくなる話なのだと。
いや、殆ど全てというべきか。
たった一つの未来だけが、ここから選択されていく。
あるいは、ここにない未来が、新たに生まれて選択されるかもしれない。
例を挙げれば、電気自動車の中で、インホイールモーターを使った展示は、見る限り皆無だ(見落としてるかも知れません)。
自動運転について、グーグルもアップルも(ソニーも?)、何の展示もない(当然ですが・・・)。
それらが、未来の自動車を担う存在になるかもしれないじゃん?。
それでも、今回のモーターショーは、見に行く価値があった。
自動運転については、きっと実用化すると確信できたし、ドライバーのいない状態で走り回るに違いないと断言できる。
自動運転車というのは、無人車のことと見つけたりだな。
クルマは、ロボットになる。
規制当局は、なかなか認めたがらないだろうが、どこにいても呼び出されて無人でやってきて乗るのが、これからのクルマだ。
自分で運転することができるかどうかは、あまり問題じゃない(都市部とか、交通が過密なところは、むしろ規制されて出来なくなるかもしれない)。
外部からの制御を受けずに、無人で走るかどうかが、キーポイントだな。
それこそ、「自動車」というものだろう。
人間がクルマを運転することは、実は今でも禁じられている(だから、免許があるわけだ)。
原則禁止!。
この概念が、別の文脈で語られる時代が、きっと来るに違いないと、今回浮沈子は確信してきた。
空いた高速道路だけしか、人間による運転は認められなくなるかもしれない。
簡単だから。
難しい運転は、機械に任せよう・・・。
今の自動運転は、真逆で、そのために高速道路に誘導するためのインフラを作ろうとしているが、それは無駄な投資だろう。
道路が賢くなるよりも、自動車が賢くなる(ロボットになる)方が、早いんじゃね?。
<<総括>>
ポイントその2:
浮沈子がモーターショーに行き始めてから、今年で3回目。
4年間の移り変わりを見てきたわけだが、通ってみると分かることがある。
その時のメーカーとか、規制当局がぶち上げている方向性というのは、額面通りに受け取ってはならないということだ。
特に、長期にわたるビジョンの場合は、慎重に判断する必要があるし、身近に感じられるようになるには時間が掛かる。
展示とか、講演では、明日にも未来が来るようなことを言っているが、明日に来るのは明日だけだ・・・。
うーん、深いな。
まあいい。
しかし、その逆に、思いもよらない状況が、規制当局やメーカーの思惑とは別に出現することもある。
それは、市場、つまり我々消費者が決めることになる。
軽自動車が4割を超えて売れるなんてことは、想定外だ。
乗用車というのは、若い世代にとっては軽自動車と同義だ。
スマホと軽が、セットである。
浮沈子が見るところ、外車の普及が進んだのも意外だ。
数字的にはともかく、少なくとも東京周辺で見る外車は多い。
ベンツとかポルシェとかBMWとか、話題のVWとか。
ドイツ車が多いが、フィアット系も増えている。
ジュリエッタも良く見るようになったし。
増えてないのは、アメ車だな。
ルノー、シトロエン、プジョーもたまに見る。
韓国車は、日本ではレアな状況に変わりない。
フィリピンとかだと良く見かけるけどな。
モーターショーに行くと、海外のメーカーのクルマが目に飛び込んでくるが、それらはやはり、日本市場ではレアな存在だった。
だが、海外のメーカーは、車種展開を急速に広げ、低価格帯のクルマを売り込みにかかっている。
それを踏まえてみる時、日本市場もやがて外車が溢れるようになるに違いない。
個性的で、乗りやすく、性能に余裕があって実用性が高いとなれば、「外車」のバッジに憧れても不思議はない。
そういう消費者が作る流れは、モーターショーに行っても分からない。
そこで分かるのは、だらだらとした市場の変化に棹差す、規制当局やメーカーの動きだ。
それが、これからのトレンドになるかどうかは、市場が決める。
そういう、実際の状況は、モーターショーでは分からないということだ。
まあ、2050年になって、内燃機関単体で動くトヨタ車を買いたいと思っても、市場にはないだろうけどな。
まあ、どうでもいいんですが。
もちろん、各地で行われるモーターショーは、その地域に特化した展示が行われている。
同じメーカーのブースでも、上海と東京では異なるだろうし、東京でパスしたアメ車が、中国ではてんこ盛りにしてくるということはある。
つまりは、ご当地メニューなわけだから、世界の自動車事情をそこから読み取ることは出来ない。
浮沈子は、自動運転に興味があるので、そこに特化して情報収集をしたが、そんな話は全体の中の一部に過ぎない。
2020年という目標を掲げるメーカーは、「うちは、やらないよ」といっているように見える。
時期を明示して、導入を謳っているのは日産だけで、他にはどこもない。
報道では、全世界のメーカーが明日にも導入を発表するような記事が躍るが、それはないな。
開発サイドの話を聞くと、それは、よりハッキリする。
トヨタも、ホンダも、口ではやってるというが、経営サイドで市販化をにらんで力を入れているということはない。
断言する。
特に、インフラがらみで実現しようとしているトヨタについては、世界市場で展開する意思はない。
やってないと、技術的に劣っていると思われるから、仕方なく手を出しているが、自分で音頭を取る気はない。
水素自動車(FCV)には、そこそこコミットするかもしれないが、普及はインフラに依存する。
ホンダのように、インフラにまで手を出すとは思えないな(カネは出すかもしれない)。
浮沈子が言いたのは、モーターショーの先に未来はないということだ。
そういってしまえば、おしまいかもしれないが、ここでは何も分からないと思っていて間違いはない。
ワールドプレミアとか、華やかに見えるが、市販された車、あるいは、市販されそうなクルマというのは、既に過去の話だ。
クリーンディーゼルだったり、ダウンサイジングターボであったり、電子制御サスペンションであったり、ハイブリッドエンジンであったりするが、それは既に過去に開発されて実用化されたものだ。
新しい、未来の技術ではないし、これからのトレンドでもない。
市場が選択する未来を示しているわけではない。
まあ、選択肢の一つとして、提案されているだけだ。
そういう、限界があることを心得たうえで、モーターショーを見ると、また違った味わいがある。
そう、ここで語られているのは、全て消えてなくなる話なのだと。
いや、殆ど全てというべきか。
たった一つの未来だけが、ここから選択されていく。
あるいは、ここにない未来が、新たに生まれて選択されるかもしれない。
例を挙げれば、電気自動車の中で、インホイールモーターを使った展示は、見る限り皆無だ(見落としてるかも知れません)。
自動運転について、グーグルもアップルも(ソニーも?)、何の展示もない(当然ですが・・・)。
それらが、未来の自動車を担う存在になるかもしれないじゃん?。
それでも、今回のモーターショーは、見に行く価値があった。
自動運転については、きっと実用化すると確信できたし、ドライバーのいない状態で走り回るに違いないと断言できる。
自動運転車というのは、無人車のことと見つけたりだな。
クルマは、ロボットになる。
規制当局は、なかなか認めたがらないだろうが、どこにいても呼び出されて無人でやってきて乗るのが、これからのクルマだ。
自分で運転することができるかどうかは、あまり問題じゃない(都市部とか、交通が過密なところは、むしろ規制されて出来なくなるかもしれない)。
外部からの制御を受けずに、無人で走るかどうかが、キーポイントだな。
それこそ、「自動車」というものだろう。
人間がクルマを運転することは、実は今でも禁じられている(だから、免許があるわけだ)。
原則禁止!。
この概念が、別の文脈で語られる時代が、きっと来るに違いないと、今回浮沈子は確信してきた。
空いた高速道路だけしか、人間による運転は認められなくなるかもしれない。
簡単だから。
難しい運転は、機械に任せよう・・・。
今の自動運転は、真逆で、そのために高速道路に誘導するためのインフラを作ろうとしているが、それは無駄な投資だろう。
道路が賢くなるよりも、自動車が賢くなる(ロボットになる)方が、早いんじゃね?。
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