酸素に麻酔作用はない? ― 2015年11月11日 23:57
酸素に麻酔作用はない?
ちょっと気になる話を聞いたので、メモ的に書いておく。
「脳科学的には,酸素に麻酔作用は認められません」(メールのお返事より)
ほほう、そういう知見があるのか。
「高圧酸素治療中に麻酔がかかってしまうことはありません」(同上)
確かに、高圧酸素治療で、意識喪失という話は聞かないなあ。
ネットで見つけた論文を挙げておく。
(高圧ガスの生理機能に及ぼす影響について)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ahs1983/6/3/6_3_157/_pdf
「表1:不活性ガス及びその他のガスの物理的性質(より抜粋)
ガス名:麻酔作用等:発生分圧
・He:なし(HPNS):61ATAまで(15ATA)
・Ne:麻酔作用:10ATA
・Ar:麻酔作用:4ATA
・Xe:麻酔作用:1ATA
・H2:なし:(4%以上の酸素で爆発!)
・O2:酸素中毒:2ATA
・N2:多幸感(麻酔作用):3~4ATA(8ATA)」
これを見ても、酸素は、酸素中毒としか書かれていない。
こんな論文も見つけた。
(高気圧環境下(7ATA)、での無麻酔ラットの単一ニューロン活動)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/seikisho1966/21/3/21_3_34/_pdf
「高圧空気環境下では酸素分圧の上昇によって視床下部ニューロンの活動が抑制されることが示唆された。」
だから何だよ?、という話ではある。
ただし、脳細胞(視床下部室傍核:PVN、視床下部外側野:LHA)が、酸素分圧の上昇に反応しているらしいことは確かだ(ラットですが)。
(全身麻酔はなぜ効くか分かっていないってホント?)
http://matome.naver.jp/odai/2142353454714622401
「全身麻酔の方法には厳密にいうと静脈に薬品を投与する「静脈麻酔」呼吸器から薬品を投与する「吸入麻酔」の二種類がある。この内の後に挙げた吸入麻酔はなぜ効果があるかわかっていないのである。」
聞いたことある話だが、こうズケズケ書かれると、ちょっとショックだ・・・。
ダイビングにおける酸素の麻酔作用については、引き続きエビデンスを探すことにしよう。
臨床的に、酸素に麻酔作用がないとされていることは分かった。
高圧酸素治療程度の加圧で、麻酔作用が現れたという話も聞かない。
うーん、やっぱ、PADIに聞いてみるしかないのかあ?。
調べていく中で、面白いページも見つけた。
(海に潜るー高圧生理学の現在と未来ー)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/butsuri1946/54/3/54_3_192/_pdf
ちょっと古いが、読み物として楽しい。
「目次:
1 はじめに
2 海中世界への挑戦
3 世界経済を支える環境圧潜水
4 オイルダイバー王国フランス
5 高圧環境での水中活動の未来
(1)20世紀に開発された環境圧潜水
(2)人間が深海へ潜水する方法
(3)深度5000mへの潜水の可能性
(4)閉息潜水(素潜り)による深度300mへの挑戦
(5)哺乳動物の液体呼吸の実験
(6)人工心肺を用いた潜水実験
6 高圧生理学を応用した技術(臓器の保存・蘇生)
7 未来の人間に期待」
「人間の英知は、必ずや近い将来、海中を魚のように自由自在に動き回れるような、新しい環境圧潜水技術を開発していくものと私は確信している。」
まあ、でも、その前に、酸素の麻酔作用だな。
ちょっと気になる話を聞いたので、メモ的に書いておく。
「脳科学的には,酸素に麻酔作用は認められません」(メールのお返事より)
ほほう、そういう知見があるのか。
「高圧酸素治療中に麻酔がかかってしまうことはありません」(同上)
確かに、高圧酸素治療で、意識喪失という話は聞かないなあ。
ネットで見つけた論文を挙げておく。
(高圧ガスの生理機能に及ぼす影響について)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ahs1983/6/3/6_3_157/_pdf
「表1:不活性ガス及びその他のガスの物理的性質(より抜粋)
ガス名:麻酔作用等:発生分圧
・He:なし(HPNS):61ATAまで(15ATA)
・Ne:麻酔作用:10ATA
・Ar:麻酔作用:4ATA
・Xe:麻酔作用:1ATA
・H2:なし:(4%以上の酸素で爆発!)
・O2:酸素中毒:2ATA
・N2:多幸感(麻酔作用):3~4ATA(8ATA)」
これを見ても、酸素は、酸素中毒としか書かれていない。
こんな論文も見つけた。
(高気圧環境下(7ATA)、での無麻酔ラットの単一ニューロン活動)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/seikisho1966/21/3/21_3_34/_pdf
「高圧空気環境下では酸素分圧の上昇によって視床下部ニューロンの活動が抑制されることが示唆された。」
だから何だよ?、という話ではある。
ただし、脳細胞(視床下部室傍核:PVN、視床下部外側野:LHA)が、酸素分圧の上昇に反応しているらしいことは確かだ(ラットですが)。
(全身麻酔はなぜ効くか分かっていないってホント?)
http://matome.naver.jp/odai/2142353454714622401
「全身麻酔の方法には厳密にいうと静脈に薬品を投与する「静脈麻酔」呼吸器から薬品を投与する「吸入麻酔」の二種類がある。この内の後に挙げた吸入麻酔はなぜ効果があるかわかっていないのである。」
聞いたことある話だが、こうズケズケ書かれると、ちょっとショックだ・・・。
ダイビングにおける酸素の麻酔作用については、引き続きエビデンスを探すことにしよう。
臨床的に、酸素に麻酔作用がないとされていることは分かった。
高圧酸素治療程度の加圧で、麻酔作用が現れたという話も聞かない。
うーん、やっぱ、PADIに聞いてみるしかないのかあ?。
調べていく中で、面白いページも見つけた。
(海に潜るー高圧生理学の現在と未来ー)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/butsuri1946/54/3/54_3_192/_pdf
ちょっと古いが、読み物として楽しい。
「目次:
1 はじめに
2 海中世界への挑戦
3 世界経済を支える環境圧潜水
4 オイルダイバー王国フランス
5 高圧環境での水中活動の未来
(1)20世紀に開発された環境圧潜水
(2)人間が深海へ潜水する方法
(3)深度5000mへの潜水の可能性
(4)閉息潜水(素潜り)による深度300mへの挑戦
(5)哺乳動物の液体呼吸の実験
(6)人工心肺を用いた潜水実験
6 高圧生理学を応用した技術(臓器の保存・蘇生)
7 未来の人間に期待」
「人間の英知は、必ずや近い将来、海中を魚のように自由自在に動き回れるような、新しい環境圧潜水技術を開発していくものと私は確信している。」
まあ、でも、その前に、酸素の麻酔作用だな。

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