酸素麻酔? ― 2015年11月13日 13:42
酸素麻酔?
この件については、いろいろ錯綜していて、浮沈子の周辺に迷惑を撒き散らしている(まあ、いつものことですが)。
きっかけは、エンリッチド・エアのスペシャルティインストラクターのお勉強なのだが、高圧則改定に伴う深度制限も関連する。
ネットで見つけた「酸素に麻酔作用はない」というのも引っかかった(該当のページは、削除されました)。
脳科学的、臨床的には、そうなのかもしれない。
しかし、ダイビングのように、圧力下で酸素を呼吸した場合に、麻酔作用が生じるらしいことも確かなようだ。
エビデンスについては、確認中だが、以下のページを参照中である。
(Equivalent narcotic depth)
https://en.wikipedia.org/wiki/Equivalent_narcotic_depth
(Theories of general anaesthetic action)
https://en.wikipedia.org/wiki/Theories_of_general_anaesthetic_action#Lipid_solubility
いわゆる、手術などにおける麻酔と、昏睡を区別する必要があるという指摘もいただいた。
PADIが、エンリッチド・エアを導入するにあたって、脂質溶解性理論(マイヤー‐オヴァートンの法則)と、経験則を適用し、保守的な運用基準を採用していることも間接的に確認できた。
最近のシナプス周りの研究では、酸素が影響を与えているという知見はないらしい(酸素ではなく、高圧下では、主に促進系シナプス伝達の興奮が起こることが知られているとのこと)。
しかし、視床下部周辺のニューロンが、高圧の酸素下で活性が低下するという古い論文はあった(評価や、追試の状況については未確認)。
いずれにしても、少なくとも我が国の医学界で、酸素の麻酔効果が認識されているということはない。
ダイビング業界では、最近、ようやく話題になってきているくらいだな。
そもそも、今年の春まで、水中で酸素吸ってはならんという国家規制があったくらいだから、研究が進まなかったのも分かるような気がする。
その規制を解除するに当たって、当局に水中における酸素の麻酔作用について、全く認識がないというのも困ったもんなんだがな。
この件については、改めて確認することにしよう。
どーせ、引き続き知見の収集に努めてまいりますとかいって、お茶を濁されるに決まってるがな。
28パーセントナイトロックスで、45mswなら、特段の溺れ対策を取らなくても業務潜水では違法ではない(酸素分圧は、レクリエーショナルレベル以上)。
まあ、通達では、30m以深は不活性ガスにヘリウム混ぜろと言っているので、そっちの方に誘導されるかもしれない。
まあ、どうでもいいんですが。
麻酔については、脂質説、シナプス説、タンパク説などがあって、未だに決定的な話にはなっていないようだ。
(脂質説 ー麻酔薬の非特異的作用ー)
http://doctor-koki.sakura.ne.jp/Koki/Anesthetic_Mechanism/entori/2009/9/12_zhi_zhi_shuo_ma_zui_yaono_fei_te_yi_de_zuo_yong.html
あっちゃーっ、別のページにもあったんですねえ(これは、敢えて指摘しないで残しとこうかな)。
(カルシウムチャネル ー心臓からのアプローチー)
http://doctor-koki.sakura.ne.jp/Koki/Anesthetic_Mechanism/entori/2009/9/20_karushiumuchaneru_xin_zangkaranoapurochi.html
(タンパク説 ー遅れて来た主役ー)
http://doctor-koki.sakura.ne.jp/Koki/Anesthetic_Mechanism/entori/2009/10/22_tanpaku_shuo_chirete_laita_zhu_yi.html
(海馬における検討 ー心臓から脳へー)
http://doctor-koki.sakura.ne.jp/Koki/Anesthetic_Mechanism/entori/2009/10/23_hai_maniokeru_jian_tao_xin_zangkara_he.html
以下、略。
廣田先生は、麻酔の研究者としても頑張ってるんですね(つーか、そっちが本業?:応援!)。
そうだ、先生の本、買いに行こっ!(アマゾンで、古本を発注:軟弱・・・)。
まあ、それはそれとして、もしも、酸素に麻酔作用があって、臨床的に応用できるとしたら、それこそノーベル賞ものかもしれない。
画像は、世界初のエーテル麻酔下における公開手術の模様を描いた作品。
(First Operation Under Ether)
http://medhum.med.nyu.edu/view/10331
1846年10月16日、今から169年前の話だ。
廣田先生の見解では、圧力下における神経作用ではないかということのようだが、それはそれとして注目すべき点だ。
脳科学的に、酸素の麻酔作用はないというのは、浮沈子的には新鮮な話だったし、じゃあ、何でNOAAとかPADIがあるといっているのかは、依然、不明だ(脂質溶解説?←1899年提唱)。
21世紀になって、麻酔作用は分子生物学的に解明されようとしている。
昏睡の機序が分かるということは、意識の本質に迫るということで、それが明らかになるということは、歴史的な発見になるかもしれない。
つーか、水棲哺乳類は、水中でどうしてんだろう?。
マッコウクジラとか、水深3000mまで行くらしいが、みんな失神してるんだろうか?。
(マッコウクジラ:潜水)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%83%E3%82%B3%E3%82%A6%E3%82%AF%E3%82%B8%E3%83%A9#.E6.BD.9C.E6.B0.B4
「3,000mを潜ったとする記録もあり、深海層での原子力潜水艦との衝突事故や、海底ケーブルに引っかかって溺死したと見られる死骸の発見などの実例が、この記録を裏づける。」
奴らは、空気息堪え潜水してるんだから、当然ガス昏睡のリスクはあるはずだ。
しかも、30mや40mの話ではない(その100倍です!)。
そっちの方の研究はどうなってるんだろうな。
ダイビングは、まだまだ、未知の世界なのだ。
この件については、いろいろ錯綜していて、浮沈子の周辺に迷惑を撒き散らしている(まあ、いつものことですが)。
きっかけは、エンリッチド・エアのスペシャルティインストラクターのお勉強なのだが、高圧則改定に伴う深度制限も関連する。
ネットで見つけた「酸素に麻酔作用はない」というのも引っかかった(該当のページは、削除されました)。
脳科学的、臨床的には、そうなのかもしれない。
しかし、ダイビングのように、圧力下で酸素を呼吸した場合に、麻酔作用が生じるらしいことも確かなようだ。
エビデンスについては、確認中だが、以下のページを参照中である。
(Equivalent narcotic depth)
https://en.wikipedia.org/wiki/Equivalent_narcotic_depth
(Theories of general anaesthetic action)
https://en.wikipedia.org/wiki/Theories_of_general_anaesthetic_action#Lipid_solubility
いわゆる、手術などにおける麻酔と、昏睡を区別する必要があるという指摘もいただいた。
PADIが、エンリッチド・エアを導入するにあたって、脂質溶解性理論(マイヤー‐オヴァートンの法則)と、経験則を適用し、保守的な運用基準を採用していることも間接的に確認できた。
最近のシナプス周りの研究では、酸素が影響を与えているという知見はないらしい(酸素ではなく、高圧下では、主に促進系シナプス伝達の興奮が起こることが知られているとのこと)。
しかし、視床下部周辺のニューロンが、高圧の酸素下で活性が低下するという古い論文はあった(評価や、追試の状況については未確認)。
いずれにしても、少なくとも我が国の医学界で、酸素の麻酔効果が認識されているということはない。
ダイビング業界では、最近、ようやく話題になってきているくらいだな。
そもそも、今年の春まで、水中で酸素吸ってはならんという国家規制があったくらいだから、研究が進まなかったのも分かるような気がする。
その規制を解除するに当たって、当局に水中における酸素の麻酔作用について、全く認識がないというのも困ったもんなんだがな。
この件については、改めて確認することにしよう。
どーせ、引き続き知見の収集に努めてまいりますとかいって、お茶を濁されるに決まってるがな。
28パーセントナイトロックスで、45mswなら、特段の溺れ対策を取らなくても業務潜水では違法ではない(酸素分圧は、レクリエーショナルレベル以上)。
まあ、通達では、30m以深は不活性ガスにヘリウム混ぜろと言っているので、そっちの方に誘導されるかもしれない。
まあ、どうでもいいんですが。
麻酔については、脂質説、シナプス説、タンパク説などがあって、未だに決定的な話にはなっていないようだ。
(脂質説 ー麻酔薬の非特異的作用ー)
http://doctor-koki.sakura.ne.jp/Koki/Anesthetic_Mechanism/entori/2009/9/12_zhi_zhi_shuo_ma_zui_yaono_fei_te_yi_de_zuo_yong.html
あっちゃーっ、別のページにもあったんですねえ(これは、敢えて指摘しないで残しとこうかな)。
(カルシウムチャネル ー心臓からのアプローチー)
http://doctor-koki.sakura.ne.jp/Koki/Anesthetic_Mechanism/entori/2009/9/20_karushiumuchaneru_xin_zangkaranoapurochi.html
(タンパク説 ー遅れて来た主役ー)
http://doctor-koki.sakura.ne.jp/Koki/Anesthetic_Mechanism/entori/2009/10/22_tanpaku_shuo_chirete_laita_zhu_yi.html
(海馬における検討 ー心臓から脳へー)
http://doctor-koki.sakura.ne.jp/Koki/Anesthetic_Mechanism/entori/2009/10/23_hai_maniokeru_jian_tao_xin_zangkara_he.html
以下、略。
廣田先生は、麻酔の研究者としても頑張ってるんですね(つーか、そっちが本業?:応援!)。
そうだ、先生の本、買いに行こっ!(アマゾンで、古本を発注:軟弱・・・)。
まあ、それはそれとして、もしも、酸素に麻酔作用があって、臨床的に応用できるとしたら、それこそノーベル賞ものかもしれない。
画像は、世界初のエーテル麻酔下における公開手術の模様を描いた作品。
(First Operation Under Ether)
http://medhum.med.nyu.edu/view/10331
1846年10月16日、今から169年前の話だ。
廣田先生の見解では、圧力下における神経作用ではないかということのようだが、それはそれとして注目すべき点だ。
脳科学的に、酸素の麻酔作用はないというのは、浮沈子的には新鮮な話だったし、じゃあ、何でNOAAとかPADIがあるといっているのかは、依然、不明だ(脂質溶解説?←1899年提唱)。
21世紀になって、麻酔作用は分子生物学的に解明されようとしている。
昏睡の機序が分かるということは、意識の本質に迫るということで、それが明らかになるということは、歴史的な発見になるかもしれない。
つーか、水棲哺乳類は、水中でどうしてんだろう?。
マッコウクジラとか、水深3000mまで行くらしいが、みんな失神してるんだろうか?。
(マッコウクジラ:潜水)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%83%E3%82%B3%E3%82%A6%E3%82%AF%E3%82%B8%E3%83%A9#.E6.BD.9C.E6.B0.B4
「3,000mを潜ったとする記録もあり、深海層での原子力潜水艦との衝突事故や、海底ケーブルに引っかかって溺死したと見られる死骸の発見などの実例が、この記録を裏づける。」
奴らは、空気息堪え潜水してるんだから、当然ガス昏睡のリスクはあるはずだ。
しかも、30mや40mの話ではない(その100倍です!)。
そっちの方の研究はどうなってるんだろうな。
ダイビングは、まだまだ、未知の世界なのだ。

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