月はくれてやる? ― 2017年03月01日 04:02
月はくれてやる?
ああ、そういうことか。
(NASA Statement About SpaceX Private Moon Venture Announcement)
https://www.nasa.gov/press-release/nasa-statement-about-spacex-private-moon-venture-announcement
「“NASA is changing the way it does business through its commercial partnerships to help build a strong American space economy and free the agency to focus on developing the next-generation rocket, spacecraft and systems to go beyond the moon and sustain deep space exploration.”」
つまり、あれだな、NASAの使命は、月の向こうにあるわけだから、民間セクターが月に行きたいなら、かってにすれば?、ということなわけだ(そうなのかあ?)。
ケンカはしない。
大人の対応。
子供の成長を喜ぶ親の姿だ。
競争ではない。
協調なのだ。
麗しいパートナーシップ。
「NASA commends its industry partners for reaching higher.」
ちょっと餌をやり過ぎたと思ってはいるのかもな。
しかし、このコメントを読む限り、SLSによる有人宇宙飛行の前倒しが実現するかどうかは分からない。
浮沈子は、これで、競争から降りる仕掛けが整ったと思ったが、そういう風になるとは限らない。
宇宙開発は、常に競争相手を必要としているのかも知れず、民間にそれを構築してきたのかもしれない。
そうでなければ、計画は達成されず、ずるずると遅れ、費用は嵩んでいく。
ISSタクシーへの言及は、いじわるはしないということか。
まあ、月周回観光もいいけど、契約はちゃんと果たせよという念押しかも知れないけどな。
余裕だろ?。
NASAは、たぶん、この発表があることを、事前に知っていたんだろう。
まいったな、と思ったに違いないが、止めることは出来ない。
一応、スペースXの発表にもリンクを張っておこう。
(SPACEX TO SEND PRIVATELY CREWED DRAGON SPACECRAFT BEYOND THE MOON NEXT YEAR)
http://www.spacex.com/news/2017/02/27/spacex-send-privately-crewed-dragon-spacecraft-beyond-moon-next-year
「Most importantly, we would like to thank NASA, without whom this would not be possible.」
「NASA's Commercial Crew Program, which provided most of the funding for Dragon 2 development, is a key enabler for this mission.」
浮沈子には、嫌味にしか聞こえないんだがな。
「These missions will build upon that heritage, extending it to deep space mission operations, an important milestone as we work towards our ultimate goal of transporting humans to Mars.」
浮沈子だけではなく、NASAだって、スペースXが火星に行くなんて、与太話だと思っていたに違いない(そうかあ?)。
しかし、月周回で先を越されることになれば、その先のことも分からなくなる。
スペースXの火星探査は、レッドドラゴンでは無人で行われるだろうが、新型火星ロケットが完成すれば、躊躇うことなく突入するだろう。
メタンエンジンを、ハチの巣のように(42基)仕込んだロケットだ。
(インタープラネタリー・トランスポート・システム:超大型打ち上げ機)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%8D%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0#.E8.B6.85.E5.A4.A7.E5.9E.8B.E6.89.93.E3.81.A1.E4.B8.8A.E3.81.92.E6.A9.9F
「地球低軌道に380トン(ITSタンカー単独)もの打ち上げ能力を持つ。」
べらぼーめ・・・。
(スペースX、火星輸送ロケットエンジン「ラプター」の燃焼試験に成功)
http://sorae.jp/030201/2016_09_27_spacex.html
「今回のラプターの点火テストでは、382秒間で推力310ftを達成。燃焼室は300気圧に達しました。」
(ラプター (ロケットエンジン))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%97%E3%82%BF%E3%83%BC_(%E3%83%AD%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%B3)
「火星へ物資を送るための打ち上げ機インタープラネタリー・トランスポート・システム (ITS) に搭載する事を目的として開発されている。」
火星ロケットの開発では、確かにNASAが先行している。
来年の暮れに、ブロック1を打ち上げられれば、能力的には満たなくても、実機を手に入れることが出来る。
スペースXが、仮にITSを予定通り開発できたとしても、2024年にならなければ実機を拝むことは出来ない。
だが、もたもたしていると、NASAは、月以遠でも、スペースXにぶち抜かれることになりかねない。
地球低軌道に、380トンの打ち上げ能力ということは、ブロック2のほぼ3倍ということだ。
ちなみに、H2Aのブースターなしの重量は、289トンである。
あれを、丸ごと宇宙に持っていって、まだ90トン余力がある。
現在飛んでいるロケットは、どれをとっても、その余力の範囲に収まる(!)。
とてつもない巨大ロケットだな。
SLSが小さく見える。
まだ、どっちも出来てないけど。
しかし、もう、誰も、この話を与太話とばかりは言えないかもしれない。
ファルコンヘビーは、まあ、いつかは上がるだろうし、ドラゴン2は、もう実機が出来ている。
テストも上々だしな。
月に行くことは可能だろう。
もちろん、回って帰るだけ。
それでも、十分だ。
十分過ぎる。
ヤバいけどな。
ヤバ過ぎ!。
NASAは、黙って見ているしかないだろう。
手も足も出ない(手は出さないし、足も引っ張らないと宣言したからな)。
浮沈子は、SLSは、当初計画通りに行うべきだと考えている(むしろ、細分化して、遅らせた方がいいくらいだ)。
爆走するイーロンマスクを止めることが出来るのは、ショットウェルだけだが、望みは薄い。
人間の飽くなき欲望が、宇宙開発を加速する。
個人がポンと金出して、月を回って帰る世の中だ(たぶん、100億円くらい?)。
たとえ、払う金があっても、浮沈子は御免だな。
月は、民間にくれてやることにしたNASAだが、庇を貸して母屋を取られることになりかねない。
(庇を貸して母屋を取られる)
http://kotowaza-allguide.com/hi/hisashikashiteomoya.html
「また、恩を仇で返されること。」
うーん、NASAの気持ちが良く分かるような気がする・・・。
ああ、そういうことか。
(NASA Statement About SpaceX Private Moon Venture Announcement)
https://www.nasa.gov/press-release/nasa-statement-about-spacex-private-moon-venture-announcement
「“NASA is changing the way it does business through its commercial partnerships to help build a strong American space economy and free the agency to focus on developing the next-generation rocket, spacecraft and systems to go beyond the moon and sustain deep space exploration.”」
つまり、あれだな、NASAの使命は、月の向こうにあるわけだから、民間セクターが月に行きたいなら、かってにすれば?、ということなわけだ(そうなのかあ?)。
ケンカはしない。
大人の対応。
子供の成長を喜ぶ親の姿だ。
競争ではない。
協調なのだ。
麗しいパートナーシップ。
「NASA commends its industry partners for reaching higher.」
ちょっと餌をやり過ぎたと思ってはいるのかもな。
しかし、このコメントを読む限り、SLSによる有人宇宙飛行の前倒しが実現するかどうかは分からない。
浮沈子は、これで、競争から降りる仕掛けが整ったと思ったが、そういう風になるとは限らない。
宇宙開発は、常に競争相手を必要としているのかも知れず、民間にそれを構築してきたのかもしれない。
そうでなければ、計画は達成されず、ずるずると遅れ、費用は嵩んでいく。
ISSタクシーへの言及は、いじわるはしないということか。
まあ、月周回観光もいいけど、契約はちゃんと果たせよという念押しかも知れないけどな。
余裕だろ?。
NASAは、たぶん、この発表があることを、事前に知っていたんだろう。
まいったな、と思ったに違いないが、止めることは出来ない。
一応、スペースXの発表にもリンクを張っておこう。
(SPACEX TO SEND PRIVATELY CREWED DRAGON SPACECRAFT BEYOND THE MOON NEXT YEAR)
http://www.spacex.com/news/2017/02/27/spacex-send-privately-crewed-dragon-spacecraft-beyond-moon-next-year
「Most importantly, we would like to thank NASA, without whom this would not be possible.」
「NASA's Commercial Crew Program, which provided most of the funding for Dragon 2 development, is a key enabler for this mission.」
浮沈子には、嫌味にしか聞こえないんだがな。
「These missions will build upon that heritage, extending it to deep space mission operations, an important milestone as we work towards our ultimate goal of transporting humans to Mars.」
浮沈子だけではなく、NASAだって、スペースXが火星に行くなんて、与太話だと思っていたに違いない(そうかあ?)。
しかし、月周回で先を越されることになれば、その先のことも分からなくなる。
スペースXの火星探査は、レッドドラゴンでは無人で行われるだろうが、新型火星ロケットが完成すれば、躊躇うことなく突入するだろう。
メタンエンジンを、ハチの巣のように(42基)仕込んだロケットだ。
(インタープラネタリー・トランスポート・システム:超大型打ち上げ機)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%8D%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0#.E8.B6.85.E5.A4.A7.E5.9E.8B.E6.89.93.E3.81.A1.E4.B8.8A.E3.81.92.E6.A9.9F
「地球低軌道に380トン(ITSタンカー単独)もの打ち上げ能力を持つ。」
べらぼーめ・・・。
(スペースX、火星輸送ロケットエンジン「ラプター」の燃焼試験に成功)
http://sorae.jp/030201/2016_09_27_spacex.html
「今回のラプターの点火テストでは、382秒間で推力310ftを達成。燃焼室は300気圧に達しました。」
(ラプター (ロケットエンジン))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%97%E3%82%BF%E3%83%BC_(%E3%83%AD%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%B3)
「火星へ物資を送るための打ち上げ機インタープラネタリー・トランスポート・システム (ITS) に搭載する事を目的として開発されている。」
火星ロケットの開発では、確かにNASAが先行している。
来年の暮れに、ブロック1を打ち上げられれば、能力的には満たなくても、実機を手に入れることが出来る。
スペースXが、仮にITSを予定通り開発できたとしても、2024年にならなければ実機を拝むことは出来ない。
だが、もたもたしていると、NASAは、月以遠でも、スペースXにぶち抜かれることになりかねない。
地球低軌道に、380トンの打ち上げ能力ということは、ブロック2のほぼ3倍ということだ。
ちなみに、H2Aのブースターなしの重量は、289トンである。
あれを、丸ごと宇宙に持っていって、まだ90トン余力がある。
現在飛んでいるロケットは、どれをとっても、その余力の範囲に収まる(!)。
とてつもない巨大ロケットだな。
SLSが小さく見える。
まだ、どっちも出来てないけど。
しかし、もう、誰も、この話を与太話とばかりは言えないかもしれない。
ファルコンヘビーは、まあ、いつかは上がるだろうし、ドラゴン2は、もう実機が出来ている。
テストも上々だしな。
月に行くことは可能だろう。
もちろん、回って帰るだけ。
それでも、十分だ。
十分過ぎる。
ヤバいけどな。
ヤバ過ぎ!。
NASAは、黙って見ているしかないだろう。
手も足も出ない(手は出さないし、足も引っ張らないと宣言したからな)。
浮沈子は、SLSは、当初計画通りに行うべきだと考えている(むしろ、細分化して、遅らせた方がいいくらいだ)。
爆走するイーロンマスクを止めることが出来るのは、ショットウェルだけだが、望みは薄い。
人間の飽くなき欲望が、宇宙開発を加速する。
個人がポンと金出して、月を回って帰る世の中だ(たぶん、100億円くらい?)。
たとえ、払う金があっても、浮沈子は御免だな。
月は、民間にくれてやることにしたNASAだが、庇を貸して母屋を取られることになりかねない。
(庇を貸して母屋を取られる)
http://kotowaza-allguide.com/hi/hisashikashiteomoya.html
「また、恩を仇で返されること。」
うーん、NASAの気持ちが良く分かるような気がする・・・。
見当外れ ― 2017年03月01日 14:33
見当外れ
NASAが出したコメントについて、見当外れの記事が出ている。
(NASA、SpaceXの月旅行支援を発表―さらなる野心の現れだ)
http://jp.techcrunch.com/2017/03/01/20170228nasas-support-of-spacexs-moon-voyage-highlights-bigger-ambitions/
「「惑星探査は素晴らしい任務だが、とてつもなく時間と資金を食う。SpaceXが月に行くのを引き受けてくれるなら素晴らしい」という意味に違いない。」
なんかなあ、違うんだよなあ。
「もっともSpaceXなどの民間企業自身が火星以遠への旅行について興味を示しており、ライバルになる可能性がある。」
こっちが、メインだろう?。
確かに、現在のところ、火星探査、小惑星探査はNASAが先行しているし、木星以遠についてはNASA以外の探査はない。
また、金星以外で、探査機を他の惑星や惑星の衛星に降ろすことが出来たのもNASAだけだ。
さらには、太陽系の外に向かって、探査機を飛ばしているのもNASAだけ。
そっちが本業と言われれば、否定はできない。
有人宇宙飛行でも、今は、もちろん、NASAが先行している。
地球低軌道を超えたのはNASAだけ。
月は、手近な地球外天体だが、ここに人類を降ろしたのも、当然NASAだけだけだ。
独占だな。
しかし、民間セクターは、明らかにライバルになり得る。
公共セクターでは実現できない効率、リスク選択、大胆なチャレンジを可能にする。
そして、政治に振り回されない自由度の高さ。
人間の欲望を、ダイレクトに実現する。
国家システムを通さなくても、資金を調達することが出来て、人材を確保できれば、ミッションは可能だ。
木星とかになれば、少し事情は変わってくるかもしれないけど、当面火星はターゲットに入っている。
小惑星は、資源の宝庫だから、経済的な動機は十分ある。
NASAは、そこまで明け渡すことにしたんだろうか?。
ずるずると後退し、追い詰められていくだけではないのか。
火星の有人探査で先を越されるようなことになれば、いよいよコーナーに詰められることになる。
木星圏の有人探査ということになれば、そもそも、それをすべきかどうかという話にもなる。
ノーということになれば、ノックアウトだ。
有人探査そのものを、民間で行うことになる。
いや、もう、有人探査はいい、これからはロボットが行い、環境を整備したうえで、民間セクターが出て行けばいいのだ。
月は、一つの象徴に過ぎない。
これは、終わりの始まりなのではないか。
月周回飛行は、勝負あったという感じになりそうだ。
次は、火星有人飛行を、どちらが先に実現できるかということになる。
訓練された宇宙飛行士が行くのか、欲に目が眩んだ金持ちが行くのか。
単なる計画とはいえ、スペースXの有人火星飛行は、最悪でも2031年といわれている。
NASAの有人火星飛行は、最短で2032年以降だ。
計画ベースで見る限り、こっちも勝負はすでに着いている。
まして、その時に使う予定の打ち上げロケットは、ブロック2の3倍近い能力である。
もし、尋ねられれば、スペースXのロケットで、NASAの宇宙飛行士を火星まで運ぶことも可能だとかなんとか、どーせ言うんだろうな。
操縦は全自動、なんもすることなく、快適な宇宙旅行を満喫しながら、ちゃあんと給料ももらえるのだ。
民間人なら、金払わなくっちゃならんところだ。
宇宙飛行士だからな。
任務があるしな。
食って飲んで、フィットネスして、定期的に通信して、寝るだけだ。
なんだ、浮沈子と同じじゃん!?。
いやいや、そんなことはない。
スペースXの宇宙船をハッキングして、企業秘密を手に入れるという極秘の任務を課せられている(もちろん、決して表に出る話ではない)。
NASAの宇宙船に活用しなければならない。
つーか、それを手に入れないと、NASAの宇宙船が飛ばせないからな。
もし、失敗するようなことがあれば、自分たちは、ただのモルモットだったということになる。
宇宙飛行士だからな。
そういう屈辱には耐えられない。
紳士だけどな。
そして、まんまと機密情報を手に入れるわけだ。
ハッキング、成功!。
そして、数年後、その成果を取り入れたNASAの宇宙船が飛ぶ。
どうした?、何かがおかしい。
暴走するNASA宇宙船のコンピューター!。
ハッキングで手に入れたプログラムには、バグが仕掛けてあったわけだ。
うーん、イーロンマスクは、プログラマー上がりだからな。
一枚上手だったわけだ。
IBMやボーイングでは、火星に行けないんだろうか?。
いや、そういうわけじゃない。
ちゃんと、火星に行くための仕掛けくらい作ることは可能だ。
NASAの予算がなくって、割高のシステムを導入できなかっただけさ・・・。
NASAが出したコメントについて、見当外れの記事が出ている。
(NASA、SpaceXの月旅行支援を発表―さらなる野心の現れだ)
http://jp.techcrunch.com/2017/03/01/20170228nasas-support-of-spacexs-moon-voyage-highlights-bigger-ambitions/
「「惑星探査は素晴らしい任務だが、とてつもなく時間と資金を食う。SpaceXが月に行くのを引き受けてくれるなら素晴らしい」という意味に違いない。」
なんかなあ、違うんだよなあ。
「もっともSpaceXなどの民間企業自身が火星以遠への旅行について興味を示しており、ライバルになる可能性がある。」
こっちが、メインだろう?。
確かに、現在のところ、火星探査、小惑星探査はNASAが先行しているし、木星以遠についてはNASA以外の探査はない。
また、金星以外で、探査機を他の惑星や惑星の衛星に降ろすことが出来たのもNASAだけだ。
さらには、太陽系の外に向かって、探査機を飛ばしているのもNASAだけ。
そっちが本業と言われれば、否定はできない。
有人宇宙飛行でも、今は、もちろん、NASAが先行している。
地球低軌道を超えたのはNASAだけ。
月は、手近な地球外天体だが、ここに人類を降ろしたのも、当然NASAだけだけだ。
独占だな。
しかし、民間セクターは、明らかにライバルになり得る。
公共セクターでは実現できない効率、リスク選択、大胆なチャレンジを可能にする。
そして、政治に振り回されない自由度の高さ。
人間の欲望を、ダイレクトに実現する。
国家システムを通さなくても、資金を調達することが出来て、人材を確保できれば、ミッションは可能だ。
木星とかになれば、少し事情は変わってくるかもしれないけど、当面火星はターゲットに入っている。
小惑星は、資源の宝庫だから、経済的な動機は十分ある。
NASAは、そこまで明け渡すことにしたんだろうか?。
ずるずると後退し、追い詰められていくだけではないのか。
火星の有人探査で先を越されるようなことになれば、いよいよコーナーに詰められることになる。
木星圏の有人探査ということになれば、そもそも、それをすべきかどうかという話にもなる。
ノーということになれば、ノックアウトだ。
有人探査そのものを、民間で行うことになる。
いや、もう、有人探査はいい、これからはロボットが行い、環境を整備したうえで、民間セクターが出て行けばいいのだ。
月は、一つの象徴に過ぎない。
これは、終わりの始まりなのではないか。
月周回飛行は、勝負あったという感じになりそうだ。
次は、火星有人飛行を、どちらが先に実現できるかということになる。
訓練された宇宙飛行士が行くのか、欲に目が眩んだ金持ちが行くのか。
単なる計画とはいえ、スペースXの有人火星飛行は、最悪でも2031年といわれている。
NASAの有人火星飛行は、最短で2032年以降だ。
計画ベースで見る限り、こっちも勝負はすでに着いている。
まして、その時に使う予定の打ち上げロケットは、ブロック2の3倍近い能力である。
もし、尋ねられれば、スペースXのロケットで、NASAの宇宙飛行士を火星まで運ぶことも可能だとかなんとか、どーせ言うんだろうな。
操縦は全自動、なんもすることなく、快適な宇宙旅行を満喫しながら、ちゃあんと給料ももらえるのだ。
民間人なら、金払わなくっちゃならんところだ。
宇宙飛行士だからな。
任務があるしな。
食って飲んで、フィットネスして、定期的に通信して、寝るだけだ。
なんだ、浮沈子と同じじゃん!?。
いやいや、そんなことはない。
スペースXの宇宙船をハッキングして、企業秘密を手に入れるという極秘の任務を課せられている(もちろん、決して表に出る話ではない)。
NASAの宇宙船に活用しなければならない。
つーか、それを手に入れないと、NASAの宇宙船が飛ばせないからな。
もし、失敗するようなことがあれば、自分たちは、ただのモルモットだったということになる。
宇宙飛行士だからな。
そういう屈辱には耐えられない。
紳士だけどな。
そして、まんまと機密情報を手に入れるわけだ。
ハッキング、成功!。
そして、数年後、その成果を取り入れたNASAの宇宙船が飛ぶ。
どうした?、何かがおかしい。
暴走するNASA宇宙船のコンピューター!。
ハッキングで手に入れたプログラムには、バグが仕掛けてあったわけだ。
うーん、イーロンマスクは、プログラマー上がりだからな。
一枚上手だったわけだ。
IBMやボーイングでは、火星に行けないんだろうか?。
いや、そういうわけじゃない。
ちゃんと、火星に行くための仕掛けくらい作ることは可能だ。
NASAの予算がなくって、割高のシステムを導入できなかっただけさ・・・。
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