🐱ファルコンヘビー:スパイ衛星用大型フェアリング現る2023年07月31日 13:42

ファルコンヘビー:スパイ衛星用大型フェアリング現る
ファルコンヘビー:スパイ衛星用大型フェアリング現る


(ファルコンロケット用の拡張フェアリングの最初の写真が公開されました)
https://www.elonx.cz/objevila-se-prvni-fotka-prodlouzeneho-aerodynamickeho-krytu-pro-rakety-falcon/

「3 年以上前、 SpaceX がファルコン ロケット用に拡大された空気力学的カバーを準備する計画」

「しかしその後、この拡張カバーの開発に関する新たな情報は長い間出てきませんでした。」

新たな分離システムの動画と共に、先端の方向からではあるけど写真も公表されている。

「この写真は今年5月、NASAのグレン研究センターの一部である米国オハイオ州のニール・アームストロング試験施設(以前はプラムブルック基地として知られていた)の真空チャンバーでカバーが電磁試験を受けたときに撮影されたもの」

「カバーが長くなっているのはわかりません」

「金属の先端が目につきます。このカバーは、大気圏への再突入とその後の再利用のための海洋への着陸の間の損傷から保護します。」

へえーっ、そうだったのかあ・・・。

「ちなみに、SpaceXは拡張カバーがFalcon Heavyでのみ使用できるとはマニュアルに記載していないため、顧客が興味を持った場合はFalcon 9での使用を妨げるものは何もないようです。」

んなこといったって、それこそ、スパイ衛星を改造した宇宙望遠鏡くらいしか需要はないだろうし、そういうのはヘビーで上がることになるわけだからな。

(ナンシー・グレース・ローマン宇宙望遠鏡)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%B3%E5%AE%87%E5%AE%99%E6%9C%9B%E9%81%A0%E9%8F%A1

「2012年にアメリカ国家偵察局から、L3ハリス・テクノロジーズに作らせた口径2.4mの主鏡の提供を受けた後、それをベースに2016年2月17日、WFIRSTはNASAの公式ミッションに指定された」

「打上げ機 Falcon Heavy」

まあいい。

ローマン宇宙望遠鏡に、開発中の大型フェアリングが使用されるかどうかは不明だ。

が、仮にハッブルと同じ13m余りの長さがあった場合、現在の標準的なフェアリングには収まらないだろうな(未確認)。

本来の目的は重量級のスパイ衛星を軌道に送り込むための第2の選択肢となることとだしな(従来はULAのデルタ4ヘビー一択)。

「一部の陸軍任務や、たとえば、NASA の新しい月面ステーション、ゲートウェイ用の PPE および HALO モジュールを備えたファルコン ヘビーの打ち上げに必要となります。」

月周回ステーションのモジュールはついでだ(そうなのかあ?)。

実際に開発の進展が公開されたことで、ULAにはプレッシャーがかかるだろう。

もっとも、バルカンの開発の遅れが顕著な中(年内初飛行とは、誰も信じていないだろう)、当局が批判の矛先をかわす狙いがあるのかもしれない。

まあ、どうでもいいんですが。

拡張フェアリングはどん詰まりの技術だ。

先がない。

ファルコンシリーズは、少なくとも無人飛行についてはスターシップに置き換えられる。

フェアリングは、有人飛行では使われないからな。

2020年代後半には捨てられる技術だ。

スターシップの2段目の開口部がどういう設計になるかは不明だ。

ペリカンの口ばしのような絵面もあるが、あくまでも想像図に過ぎない。

しかし、少なくとも、今回公開された拡張フェアリングが使われることはない。

ファルコンシリーズ止まりの、限定的な仕掛けだ。

それでも、ヘビーの有り余るパワーを有効に活用する方策にはなる。

実際に運用されるかどうかは不明だが、スターリンクのV2ミニを詰め込んで飛ばすことも可能だ(未確認)。

まあ、面倒だからやらないだろうけど。

先日、ジュピター3衛星(9.2トン)を静止トランスファ軌道にぶち上げたばかりだが、このフェアリングが使えるということになれば、その容量目いっぱいの衛星を作ってくるかもしれない。

或いは、2機纏めて詰め込んで打ち上げるとかな(サイドブースターは使い捨てかあ?)。

月周回ステーションのモジュールをどうするかは知らないが、国家偵察局のスパイ衛星は垂直統合施設の完成を待たなければならない(おそらくローマン宇宙望遠鏡も)。

そっちの方の話は、まだ聞こえてこない。

バンデンバーグのデルタ4ヘビーが使っていた施設を、S社が手に入れた話位だ(それをファルコンヘビーの垂直統合施設に改造するかどうかは不明)。

スターシップで使うかもしれないしな(そうなのかあ?)。

米国のヘビーリフターは、紆余曲折を経つつも着実に進展を見せているようだ。

全ては、スターシップが上がるまでのつなぎだ。

部屋の中のゾウが解き放たれれば、軌道へのアクセスの新しいページが開かれる(つーか、ちゃぶ台返しかあ?)。

2段目使い捨ての打ち上げ能力は250トン(低軌道)と言われている。

べらぼーめ・・・。

従来の常識が覆され、ふつーの打ち上げロケットの全てを過去のものにする。

ラプター2エンジンさえ、まともに動けばな。

(ロケットレポート: 宇宙基地が再び生き返る。中国が4回発射
おそらく次のスターシップの打ち上げはそれほど遠くないでしょう。)
https://arstechnica.com/space/2023/07/rocket-report-starbase-comes-alive-again-china-launches-four-times/

「スーパーヘビーがスターベースのパッドに戻ってきました。:
・・・
33基のエンジンを搭載したスーパーヘビーブースターは7月20日にパッドに到着
・・・
数日後、スペースXは実証試験のためにスーパーヘビーブースターに極低温流体を装填
・・・
多くの安楽椅子観察者は、発射台がこれほど早く試験を再開する準備が整うとは予想していなかった。」

問題は、エンジンそのものだからな(おそらく、燃焼室周りに問題を抱えている:未確認)。

発射台や燃料タンクへの充填などは、対応が容易な表層的な問題にすぎない。

打ち上げから4分で、33基中8基が故障するという論外な話なわけだからな。

ホットステージングも、ロシアのロケットでは定番になっているこなれた技術だ(西側のロケットではあまり例がないようですが:未確認)。

浮沈子が注目するのは、エンジンの安定的な燃焼ただ1点のみ。

スタティックファイアテストで、全基燃焼試験に合格するかどうかだ。

前回は、これをパスしないまま飛ばしたからな。

べらぼーめ・・・。

いくら飛ばしてみなけりゃ分らんことがあるからとはいえ、飛ばさなくても分かっていることをおざなりにして飛ばすことはないだろう?。

スターシップが稼働するまでのつなぎとはいえ、この体たらくでは、それがいつになるかは分からないからな。

ファルコンの拡張フェアリングの寿命は、ラプター2エンジンの安定燃焼と密接に関連している。

S社の中では、お蔵入りになるのは相当先の話ということが見えているのではないか。

見かけに騙されることなく、ボトルネックが何かを見極めていかないとな・・・。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
kfujitoの徒然の筆者のペンネームは、
「○○子」です。
○○を記入してください。

コメント:

トラックバック