🚀スターライナー:離脱再々延期2024年06月15日 06:47

スターライナー:離脱再々延期
スターライナー:離脱再々延期


(NASAとボーイング、スターライナー宇宙船の新たなドッキング解除と着陸日を設定)
https://spaceflightnow.com/2024/06/14/nasa-boeing-set-new-undocking-landing-date-for-starliner-spacecraft/

「分離と着陸の目標日を4日間延期した。6月18日から、早くても6月22日に変更」

当初の予定は14日だからな。

2回目の延期ということになる。

着陸地点の関係で、数日おきになるという話は既報だ。

「乗組員は軌道上での追加時間を利用して、宇宙船のハードウェアのさまざまな側面についてより詳細なテストを行うことができます。宇宙船は新しく、軌道上でこのテストを実行できる乗組員を乗せるのは今回が初めてであるため、これは重要な機会です」(NASAの広報担当者)

「作業は繰り返されますが、追加作業により、乗組員は最初に見たものを改良し、今後のスターライナーミッションの乗組員にさらに多くの知識を伝える機会が得られます。」

まあ、これが後付けの理由であることは明らかだな。

別の、もっと深刻な理由で、離脱が延期になっているついでに行うに過ぎない。

それは何か。

「今後数日間で行われる作業の一部には、スターライナーが軌道上の前哨基地への移動中およびドッキング中に経験したいくつかの異常現象をより深く理解することも含まれる。」

やっぱ、これがメインだろう。

「5月6日の打ち上げ中止後に確認された1件から始まり、合計5件のヘリウム漏れが確認されている。地上チームはまた、スターライナーのサービスモジュールにある反応制御システム(RCS)スラスター酸化剤遮断弁が「適切に閉じられていない」ことも調査している。」

「これらのスラスターは、OFT-2 で見たものと似ています。なぜこのようなことが起きているのか、よくわかりません。ソフトウェアの [誘導、ナビゲーション、制御] 部分による潜在的な故障を軽減するために、ソフトウェアでいくつかの措置を講じました」(NASAの商業乗組員プログラムマネージャー、スティーブ・スティッチ氏)

「繰り返しになりますが、スラスターを回収しましたが、ランデブー中は、禁止したままにしていた 1 つを除いて、すべて正常に動作していました。これらはヘリウム漏れとはまったく関係ありません。ヘリウム漏れは別の問題で、別のドッグハウスにあり、別のスラスターです。つまり、ヘリウム漏れとスラスターはまったく関係ありません。」

浮沈子は、同系統のトラブルだと思ってたんだがな(例によって、大外れ!)。

まあ、そういうことにしておこうか。

「飛行管制官は「残りのミッションの推進装置の性能を評価するため、ステーションにドッキング中に後方向きの8基のスラスターのうち7基を点火する」予定だと述べた。この高温点火試験では2回の点火が行われ、それぞれ約1秒間続く。」

なぜ、残りの1基が点火されないのかは知らない(例の、ドッキング時にオフラインになったままなやつかあ?:未確認)。

最近チェックするようになったスペースニュースも、記事を上げている。

(NASA、スターライナーのISS滞在を延長し追加テストを実施)
https://spacenews.com/nasa-extends-starliner-stay-at-iss-for-additional-testing/

「6月22日以降に出発すると発表」

「スターライナーに追加で予定されているテストの中には、宇宙船の後方を向いたスラスターの簡単なテストがある。8つのスラスターのうち7つが2回のパルスで噴射され、合計で約1秒間続く。NASAによると、このテストは、最長6か月続く将来のミッションで宇宙船がステーションにドッキングされたときにどのように機能するかを実証するもの」

ここでも、残りの1基についての記述はない。

が、引き続いて記載されているのは、ドッキング時のトラブルの際の現象だ。

「しかし、これらのスラスターは、スターライナーが6月6日にステーションに接近した際に問題の原因となった。5つのスラスターは、範囲外の測定値のため、宇宙船のコンピューターによって「選択解除」された。管制官はそのうち4つを復旧させ、ドッキングを進めることができたが、当局は当時、スラスターがオフラインになった原因は不明」

まあいい。

「この発表では、スターライナーの推進システムにおけるヘリウム漏れに関する最新情報は提供されなかった。NASAは6月11日、宇宙船がステーションにドッキングした数時間後に5番目の漏れが検出されたことを確認した。」

「推進システムのヘリウムマニホールドは、宇宙船がステーションにドッキングしている間は閉じられたままであり、NASAは以前、宇宙船にはドッキング解除と軌道離脱操作をサポートするのに十分なヘリウムがあると述べていた。」

じゃあ、なぜドッキング後に、マニホールドの手前(ヘリウムタンクとの間)のバルブが閉じられているにもかかわらず、5番目の漏れが発見されたんだあ?。

つまり、この漏れは、閉止バルブより上流(タンク側)で起こっているということなわけだ(未確認)。

ヤバいな・・・。

ヤバ過ぎ!。

「NASAは6月13日に予定されていた船外活動との兼ね合いもあり、6月14日の出発を6月18日に延期した。」

「しかし、NASAの宇宙飛行士トレイシー・C・ダイソンとマット・ドミニクによる6月13日の船外活動は、開始予定の直前に中止」

「宇宙服の不快感の問題」

「その問題の詳細やどの宇宙飛行士がそれを経験したかについては明らかにしなかった。」

「延期された船外活動で予定されていた作業は、6月24日に予定されていた別の船外活動で実施されると発表」

この船外活動の延期は、実に怪しい・・・。

浮沈子は、宇宙飛行士の一人が事前の窒素抜きに失敗し、減圧症を発症したのではないかと見ている(未確認)。

「誰が船外活動を行うかは明らかにしなかった。」

まあ、どうでもいいんですが。

で、船外活動が延期になったことはさておいて、それが行われるからという理由で再延期された離脱はそのままになったわけだ。

ISSでは、立て続けにトラブルが起こっている。

アルスは、エア漏れの記事も上げているが、浮沈子はオミットしている(今のところ)。

(宇宙ステーションの漏洩が悪化する中、明確な対処計画はない)
https://arstechnica.com/space/2024/06/on-the-space-station-band-aid-fixes-for-systemic-problems/

「NASA の漏洩問題への取り組みに詳しいある情報筋は、この問題に関する内部の懸念が深刻であることを Ars に認めた。」

「基本的に、プログラム オフィスは手に負えない火災を抱えており、解決に取り組んでいると聞いています」(NASA の漏洩問題への取り組みに詳しいある情報筋)

「構造上の欠陥という最悪のシナリオでは、ロシアは PrK モジュールに通じるハッチを永久に閉鎖し、プログレス補給ミッション用の別のドッキングポートに頼ることになるかもしれない。」

やれやれ・・・。

留まるも死、進むも死(そんなあ!)。

ブッチとスニは追い詰められている(そうなのかあ?)。

漏洩の問題は、いずれ別記事で取り上げる。

PrK モジュールの閉鎖は、ロシア側の運用にも大きな影響を与えるからな(未確認)。

ロシア側のモジュールはボロボロだ。

ISS全体を揺るがす勢いでドッキングを繰り返すソユーズやプログレスを、長期間運用し続ける限界が来ている。

ロシアは、2028年までは持たせるつもりかもしれないが、物理の神様は公平だからな・・・。

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