😼中東情勢:イランの憂鬱:政権崩壊への序曲 ― 2025年06月16日 06:39
中東情勢:イランの憂鬱:政権崩壊への序曲
(従来とは異なる戦い、イスラエルがイラン上空の制空権を手に入れる可能性)
https://grandfleet.info/middle-east-afria-related/a-different-kind-of-war-israel-could-gain-air-superiority-over-iran/
「最高指導者のハメネイ師は報復したいが性急な行動は望んでいない」「会議の参加者らも防衛能力とミサイル攻撃能力が被害を受け、米国を巻き込む可能性もあるイスラエルとの長期戦にイランが耐えられるのかついて意見が別れている」「もしイスラエルが水やエネルギーといったインフラを攻撃してくれば政権批判や暴動を引き起こす可能性がある」(対応を協議した安全保障会議の内容に詳しいイラン政府高官:New York Times)
「現在が権力掌握後において『決定的な局面』だとハメネイ師も理解している」「行動を起こして自身の統治が終焉を迎えるかもしれない全面戦争のリスクを冒すか、国内外から敗北と認識されかねない状況からの撤退か、どちらかをハメネイ師は選ばなければならない」(イスラム革命防衛隊関係者:New York Times)
最終的にハメネイ師はイスラエルへの報復を命じたようだ。
「当初はイスラエルの防空網を圧倒し、最大限の損害を与えるため最大1,000発の弾道ミサイルを発射する計画だったが、基地が損害を受けているため弾道ミサイルを保管庫から取り出してランチャーにセットするのが困難だった」
やれやれ・・・。
「イラン軍はイスラエルの空爆が弱まると損傷した防空システムを修理し、新たなシステムを移動させて配備しているが、イスラエルの空爆は14日早朝には再開され、テヘラン近郊に住むイラン人らは「上空では無人機が絶え間なく飛び回り、爆発音の鳴り止まず、テヘラン東部と中部では防空部隊の射撃音が聞こえる」」
「F-35Iがテヘラン上空を2時間ほど飛んで複数の目標を攻撃した」(イスラエル国防軍)
「イスラエルはイラン全土、特にイラン東部の目標上空を含む空中の優位性を確立しようとしている」「これによりイスラエルは戦術的な選択肢と可能性が大幅に拡張されるかもしれない」(War Zone)
「もしイスラエル空軍がイラン上空の空を支配すれば、これをイランが奪還するのは非常に困難で、イスラエルは空からイランの核開発能力やミサイル開発能力を容易に攻撃できるため、これらの能力を再構築するのはほぼ不可能になるだろう。要するにイスラエルは一時的にではなく、意図的にイラン上空の完全支配を狙っているのだ」
イスラエルとイランとは離れている。
ヨルダン、イラク、あるいはシリア上空を通過しなければならず、また、防空システムについても、固定目標とならないように移動式のシステムが採用されていたに違いないから(未確認)、そう易々とは崩壊しないだろうが、そこはモサドの活躍で壊滅しているのかもしれない(未確認)。
「仮にWar Zoneの指摘が正しいとするなら、今回の戦いは国境を直接接していない国同士が長距離攻撃兵器を打ち合うという類というものではなく、イスラエルは「航空戦力を投入して防空能力を完全に破壊し制空権を確立する戦い」を仕掛けており、もしイラン上空の制空権を確保できれば「高価なスタンドオフによる火力投射」が「安価なスタンドインによる火力投射」に切り替わるため、イランにとっては致命的で圧倒的に不利な戦場条件が成立してしまう。」(航空万能論ブログ管理人)
この指摘は極めて重要だ。
非対称戦が成立することになる。
「戦いが一方的になれば政権批判や暴動が起こる可能性」(イラン政府高官)というのも、あながち杞憂とは言えなくなる。
「イスラエルの目的はイスラム政権による核兵器と弾道ミサイルの脅威を阻止することだ」「50年近くもイラン国民を抑圧してきたイスラム政権は我々を滅ぼすと脅迫している」「我々の目的達成はイラン国民の自由獲得にも繋がる」(ネタニヤフ首相)
「ネタニヤフ首相は呼びかけの中で「イランの反政府運動のスローガン」を繰り返し述べているため「シリア再現」を狙っているのは確実」
が、しかし、そう上手くは行かないだろう。
制空権を奪われ、インフラを破壊しつくされ、政権が弱体化することは避けられないだろうが、イスラエルがイランを地上から消し去ることは出来ない。
まして、政権崩壊を狙っているのなら、市民を標的にするような攻撃は避けなければならないからな。
そこは、ウクライナ紛争におけるロシアの攻撃と同じだ。
イスラエルも、後がないと言えば後がない。
ネタニヤフは、政権維持を賭けて大博打を打っている。
今のところ、目はいい方に出ているけど、この先どうなるかは分からない。
イランは、後先考えずに攻撃を仕掛けている(そうなのかあ?)。
「イランは従来通りの戦い=都市部を攻撃して民間人の被害を増やす戦術だが、これを軍事目標=空軍基地の破壊に変更しないと不味いことになるかもしれない。」(航空万能論ブログ管理人)
既に、航空機の燃料製造施設の破壊を狙っていることが報じられている。
状況は刻一刻移り変わっており、指摘されているようにイランが一方的に押し込まれ、政権崩壊の憂き目にあうかどうかはビミョーだ。
だが、イランが制空権を奪われ、非対称戦に持ち込まれればイスラエルは極めて有利に戦闘を運ぶことが出来る。
それは確かだ。
その先に何が起こるかは分からないが、政権崩壊も幻とは言えないかも知れない。
我が国の憲法は、国際紛争を解決する手段としての武力行使を明確に否定している。
「第 9 条 日本国民は、正義と 秩序を基調とする国際平和 を誠実に希求し、国権の発動 たる戦争と、武力による威嚇 又は武力の行使は、国際紛争 を解決する手段としては、永 久にこれを放棄する。」
中東じゃあ、そんな話は薬にしたくてもないわけだ。
国際紛争を解決する手段は、1にドンパチ、2にドンパチ、3、4が抜けて、5に外交だ(そうなのかあ?)。
この戦い、長くは続かないだろうと見ているけど、その影響は小さくない。
ウクライナは、相当とばっちりを受けるだろうな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(トランプ氏、イスラエルのハメネイ師暗殺計画に反対-当局者)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-06-15/SXWSHZT0G1KW00
「イスラエルはイランの体制転覆を目指しているわけではないと強調」(イスラエルのハネグビ国家安全保障顧問)
まあ、そう言うだろうな。
「イランの最高指導者ハメネイ師を殺害しようとするイスラエルの計画について、トランプ米大統領が反対の意向を示した」(米当局者)
真偽のほどはともかくも、ありそうな話ではある。
(トランプ氏、ハメネイ師の殺害「却下」 イスラエルが計画と報道)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN1535Y0V10C25A6000000/
「イランが米国人を殺害するまでは、政治指導者を標的にすると話すことさえしない」(米政府高官の一人)
「存在しない会話についての誤った報道が多くある。その件には触れない」「我々は必要なことをしており、今後もそうする」(イスラエルのネタニヤフ首相)
「存在しない会話」というのは意味深長だな。
「この会話はなかったことにな。」というのは、極秘事項の伝達に使われる決まり文句だ。
正しい受け答えはこうだ・・・。
「どの会話です?。」
まあ、どうでもいいんですが。
要するに、ハメネイ暗殺は俎上に上がったわけだ。
やれやれ・・・。
(イラン、イスラエルとの停戦交渉拒否 仲介国に表明=当局者)
https://jp.reuters.com/world/security/7CEJCIUEX5JORERGCTEDO75TQI-2025-06-15/
「イランは、イスラエルとの停戦交渉について、攻撃を受けている間は交渉に応じないと仲介役のカタールとオマーンに表明した。」(当局者)
つーことは、イスラエルの攻撃が中止されれば交渉に応じるということなのかあ?。
「イランは、イスラエルによる先制攻撃への対応を終えてからでないと真剣な交渉には応じない方針」
うーん、ビミョーな違いがある感じだけどな。
一区切りつけないといけない(そういうことかあ?)。
まあいい。
全く脈がないわけじゃないということだ。
「イランがカタールとオマーンに対し、停戦の仲介と核協議の再開を米国に働きかけるよう求めたという報道は不正確だと述べた。」
おっと、ここは重要なところだ。
不正確だが、誤りではない。
停戦の仲介は求めていないけど、核協議の再開は求めたのかもしれない(未確認)。
米国は、イランへの攻撃を知りながら、核協議を続ける振りをしていたわけだからな。
罪一等重いだろう。
いずれにせよ、水面下での調整は進んでいて、停戦は近いということだろう(そうなのかあ?)。
(従来とは異なる戦い、イスラエルがイラン上空の制空権を手に入れる可能性)
https://grandfleet.info/middle-east-afria-related/a-different-kind-of-war-israel-could-gain-air-superiority-over-iran/
「最高指導者のハメネイ師は報復したいが性急な行動は望んでいない」「会議の参加者らも防衛能力とミサイル攻撃能力が被害を受け、米国を巻き込む可能性もあるイスラエルとの長期戦にイランが耐えられるのかついて意見が別れている」「もしイスラエルが水やエネルギーといったインフラを攻撃してくれば政権批判や暴動を引き起こす可能性がある」(対応を協議した安全保障会議の内容に詳しいイラン政府高官:New York Times)
「現在が権力掌握後において『決定的な局面』だとハメネイ師も理解している」「行動を起こして自身の統治が終焉を迎えるかもしれない全面戦争のリスクを冒すか、国内外から敗北と認識されかねない状況からの撤退か、どちらかをハメネイ師は選ばなければならない」(イスラム革命防衛隊関係者:New York Times)
最終的にハメネイ師はイスラエルへの報復を命じたようだ。
「当初はイスラエルの防空網を圧倒し、最大限の損害を与えるため最大1,000発の弾道ミサイルを発射する計画だったが、基地が損害を受けているため弾道ミサイルを保管庫から取り出してランチャーにセットするのが困難だった」
やれやれ・・・。
「イラン軍はイスラエルの空爆が弱まると損傷した防空システムを修理し、新たなシステムを移動させて配備しているが、イスラエルの空爆は14日早朝には再開され、テヘラン近郊に住むイラン人らは「上空では無人機が絶え間なく飛び回り、爆発音の鳴り止まず、テヘラン東部と中部では防空部隊の射撃音が聞こえる」」
「F-35Iがテヘラン上空を2時間ほど飛んで複数の目標を攻撃した」(イスラエル国防軍)
「イスラエルはイラン全土、特にイラン東部の目標上空を含む空中の優位性を確立しようとしている」「これによりイスラエルは戦術的な選択肢と可能性が大幅に拡張されるかもしれない」(War Zone)
「もしイスラエル空軍がイラン上空の空を支配すれば、これをイランが奪還するのは非常に困難で、イスラエルは空からイランの核開発能力やミサイル開発能力を容易に攻撃できるため、これらの能力を再構築するのはほぼ不可能になるだろう。要するにイスラエルは一時的にではなく、意図的にイラン上空の完全支配を狙っているのだ」
イスラエルとイランとは離れている。
ヨルダン、イラク、あるいはシリア上空を通過しなければならず、また、防空システムについても、固定目標とならないように移動式のシステムが採用されていたに違いないから(未確認)、そう易々とは崩壊しないだろうが、そこはモサドの活躍で壊滅しているのかもしれない(未確認)。
「仮にWar Zoneの指摘が正しいとするなら、今回の戦いは国境を直接接していない国同士が長距離攻撃兵器を打ち合うという類というものではなく、イスラエルは「航空戦力を投入して防空能力を完全に破壊し制空権を確立する戦い」を仕掛けており、もしイラン上空の制空権を確保できれば「高価なスタンドオフによる火力投射」が「安価なスタンドインによる火力投射」に切り替わるため、イランにとっては致命的で圧倒的に不利な戦場条件が成立してしまう。」(航空万能論ブログ管理人)
この指摘は極めて重要だ。
非対称戦が成立することになる。
「戦いが一方的になれば政権批判や暴動が起こる可能性」(イラン政府高官)というのも、あながち杞憂とは言えなくなる。
「イスラエルの目的はイスラム政権による核兵器と弾道ミサイルの脅威を阻止することだ」「50年近くもイラン国民を抑圧してきたイスラム政権は我々を滅ぼすと脅迫している」「我々の目的達成はイラン国民の自由獲得にも繋がる」(ネタニヤフ首相)
「ネタニヤフ首相は呼びかけの中で「イランの反政府運動のスローガン」を繰り返し述べているため「シリア再現」を狙っているのは確実」
が、しかし、そう上手くは行かないだろう。
制空権を奪われ、インフラを破壊しつくされ、政権が弱体化することは避けられないだろうが、イスラエルがイランを地上から消し去ることは出来ない。
まして、政権崩壊を狙っているのなら、市民を標的にするような攻撃は避けなければならないからな。
そこは、ウクライナ紛争におけるロシアの攻撃と同じだ。
イスラエルも、後がないと言えば後がない。
ネタニヤフは、政権維持を賭けて大博打を打っている。
今のところ、目はいい方に出ているけど、この先どうなるかは分からない。
イランは、後先考えずに攻撃を仕掛けている(そうなのかあ?)。
「イランは従来通りの戦い=都市部を攻撃して民間人の被害を増やす戦術だが、これを軍事目標=空軍基地の破壊に変更しないと不味いことになるかもしれない。」(航空万能論ブログ管理人)
既に、航空機の燃料製造施設の破壊を狙っていることが報じられている。
状況は刻一刻移り変わっており、指摘されているようにイランが一方的に押し込まれ、政権崩壊の憂き目にあうかどうかはビミョーだ。
だが、イランが制空権を奪われ、非対称戦に持ち込まれればイスラエルは極めて有利に戦闘を運ぶことが出来る。
それは確かだ。
その先に何が起こるかは分からないが、政権崩壊も幻とは言えないかも知れない。
我が国の憲法は、国際紛争を解決する手段としての武力行使を明確に否定している。
「第 9 条 日本国民は、正義と 秩序を基調とする国際平和 を誠実に希求し、国権の発動 たる戦争と、武力による威嚇 又は武力の行使は、国際紛争 を解決する手段としては、永 久にこれを放棄する。」
中東じゃあ、そんな話は薬にしたくてもないわけだ。
国際紛争を解決する手段は、1にドンパチ、2にドンパチ、3、4が抜けて、5に外交だ(そうなのかあ?)。
この戦い、長くは続かないだろうと見ているけど、その影響は小さくない。
ウクライナは、相当とばっちりを受けるだろうな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(トランプ氏、イスラエルのハメネイ師暗殺計画に反対-当局者)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-06-15/SXWSHZT0G1KW00
「イスラエルはイランの体制転覆を目指しているわけではないと強調」(イスラエルのハネグビ国家安全保障顧問)
まあ、そう言うだろうな。
「イランの最高指導者ハメネイ師を殺害しようとするイスラエルの計画について、トランプ米大統領が反対の意向を示した」(米当局者)
真偽のほどはともかくも、ありそうな話ではある。
(トランプ氏、ハメネイ師の殺害「却下」 イスラエルが計画と報道)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN1535Y0V10C25A6000000/
「イランが米国人を殺害するまでは、政治指導者を標的にすると話すことさえしない」(米政府高官の一人)
「存在しない会話についての誤った報道が多くある。その件には触れない」「我々は必要なことをしており、今後もそうする」(イスラエルのネタニヤフ首相)
「存在しない会話」というのは意味深長だな。
「この会話はなかったことにな。」というのは、極秘事項の伝達に使われる決まり文句だ。
正しい受け答えはこうだ・・・。
「どの会話です?。」
まあ、どうでもいいんですが。
要するに、ハメネイ暗殺は俎上に上がったわけだ。
やれやれ・・・。
(イラン、イスラエルとの停戦交渉拒否 仲介国に表明=当局者)
https://jp.reuters.com/world/security/7CEJCIUEX5JORERGCTEDO75TQI-2025-06-15/
「イランは、イスラエルとの停戦交渉について、攻撃を受けている間は交渉に応じないと仲介役のカタールとオマーンに表明した。」(当局者)
つーことは、イスラエルの攻撃が中止されれば交渉に応じるということなのかあ?。
「イランは、イスラエルによる先制攻撃への対応を終えてからでないと真剣な交渉には応じない方針」
うーん、ビミョーな違いがある感じだけどな。
一区切りつけないといけない(そういうことかあ?)。
まあいい。
全く脈がないわけじゃないということだ。
「イランがカタールとオマーンに対し、停戦の仲介と核協議の再開を米国に働きかけるよう求めたという報道は不正確だと述べた。」
おっと、ここは重要なところだ。
不正確だが、誤りではない。
停戦の仲介は求めていないけど、核協議の再開は求めたのかもしれない(未確認)。
米国は、イランへの攻撃を知りながら、核協議を続ける振りをしていたわけだからな。
罪一等重いだろう。
いずれにせよ、水面下での調整は進んでいて、停戦は近いということだろう(そうなのかあ?)。
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