球冠の面積 ― 2012年05月02日 23:45

球冠の面積
昨日書いた記事は、実は厳密ではない。
(円の面積)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2012/05/01/6431530
厳密でないところは、いくつかあり、半径には島自体の半径を含めていないこと(ほぼ、「点」なので・・・)、円周率を小数点以下2桁で切り捨てていること、1海里1852mを厳密にkmに換算していないこと、地球の表面積を円の面積として計算していること、などなど。
特に、球面の表面積を円の面積として計算しているというのは、いささかの落ち度があると言わざるを得ない。
調べてみると、こんなページが出ていた。
(球面上の円の面積)
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/2013554.html
(球帯と球冠:証明はこっちの方が綺麗だ)
http://www004.upp.so-net.ne.jp/s_honma/area/sphere.htm
証明のところは端折ってしまって、結論だけいうと、200海里が弧にあたり、面積を求める元になる長さが、弦に当たる。この弦の長さを半径とする円の面積が、球面の一部(球冠:「きゅうかん」というらしい)の面積になるのだ。
(海里)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%B7%E9%87%8C
元々、海里の定義は地球の大円の中心角1分(1度の60分の1)に当たる弧の長さである(正確には、1852mちょうど)。したがって、200海里は中心角200分(3.3333・・・・度)ということになる。
さて困った。
弦の長さは2×半径×sin(中心角の半分)でいいのだが、三角関数表を見ても、こんな中途半端な角度は出ていない。
手元の電卓をたたくと、何やらわけの分からない答えが出てくる。なんだ、こりゃ?。
(ラジアン)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%B8%E3%82%A2%E3%83%B3
昔やったような記憶があるでしょ?。
そうなんです、電卓の三角関数の引数はラジアンだったのです(180度はπラジアンと覚えていました)。だから、電卓上での計算では、以下になる。
弦の長さ=2×半径×sin(π÷180×3.3333・・・・÷2)
ここでは、地球を真球としているが、厳密には回転楕円体に近く、また、正確には、ジオイドとかもあって、洋ナシ形などと言われているが、キリがないので真球と看做し、半径は海里の元の定義から逆算し、大円の全周を2πで割った6366.70702kmとする。
これを、手元の関数電卓で計算すると、370.347766kmとなる。
200海里の正確な長さは、200×1.852で370.4kmジャストなので、52メートル23センチ4ミリ短くなる(地球は丸かった!)。
この差は大きい。面積にすると、普通に半径200海里の円として計算した431014.448平方キロメートルと、地球の球面の一部(球冠)の面積として計算した430892.893平方キロメートルとなり、121.555平方キロメートルも狭くなるのだ(というより、こちらが正しい)。
この面積の差は、東京ドーム2600個分に当たる。
端数処理とかは適当である(電卓なので)。
本日は、ちょっとカルトな記事になってしまったが、EEZの問題のビミョーな側面に光を当ててみた、ということで、この辺でおしまい。
昨日書いた記事は、実は厳密ではない。
(円の面積)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2012/05/01/6431530
厳密でないところは、いくつかあり、半径には島自体の半径を含めていないこと(ほぼ、「点」なので・・・)、円周率を小数点以下2桁で切り捨てていること、1海里1852mを厳密にkmに換算していないこと、地球の表面積を円の面積として計算していること、などなど。
特に、球面の表面積を円の面積として計算しているというのは、いささかの落ち度があると言わざるを得ない。
調べてみると、こんなページが出ていた。
(球面上の円の面積)
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/2013554.html
(球帯と球冠:証明はこっちの方が綺麗だ)
http://www004.upp.so-net.ne.jp/s_honma/area/sphere.htm
証明のところは端折ってしまって、結論だけいうと、200海里が弧にあたり、面積を求める元になる長さが、弦に当たる。この弦の長さを半径とする円の面積が、球面の一部(球冠:「きゅうかん」というらしい)の面積になるのだ。
(海里)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%B7%E9%87%8C
元々、海里の定義は地球の大円の中心角1分(1度の60分の1)に当たる弧の長さである(正確には、1852mちょうど)。したがって、200海里は中心角200分(3.3333・・・・度)ということになる。
さて困った。
弦の長さは2×半径×sin(中心角の半分)でいいのだが、三角関数表を見ても、こんな中途半端な角度は出ていない。
手元の電卓をたたくと、何やらわけの分からない答えが出てくる。なんだ、こりゃ?。
(ラジアン)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%B8%E3%82%A2%E3%83%B3
昔やったような記憶があるでしょ?。
そうなんです、電卓の三角関数の引数はラジアンだったのです(180度はπラジアンと覚えていました)。だから、電卓上での計算では、以下になる。
弦の長さ=2×半径×sin(π÷180×3.3333・・・・÷2)
ここでは、地球を真球としているが、厳密には回転楕円体に近く、また、正確には、ジオイドとかもあって、洋ナシ形などと言われているが、キリがないので真球と看做し、半径は海里の元の定義から逆算し、大円の全周を2πで割った6366.70702kmとする。
これを、手元の関数電卓で計算すると、370.347766kmとなる。
200海里の正確な長さは、200×1.852で370.4kmジャストなので、52メートル23センチ4ミリ短くなる(地球は丸かった!)。
この差は大きい。面積にすると、普通に半径200海里の円として計算した431014.448平方キロメートルと、地球の球面の一部(球冠)の面積として計算した430892.893平方キロメートルとなり、121.555平方キロメートルも狭くなるのだ(というより、こちらが正しい)。
この面積の差は、東京ドーム2600個分に当たる。
端数処理とかは適当である(電卓なので)。
本日は、ちょっとカルトな記事になってしまったが、EEZの問題のビミョーな側面に光を当ててみた、ということで、この辺でおしまい。
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