バッテリーといえば ― 2013年03月25日 10:49
バッテリーといえば
ボイジャー1号が、太陽系を離れて恒星間空間に進出しようとしている。
(ボイジャー1号、太陽系の外へ)
http://news.mynavi.jp/news/2013/03/22/148/
1977年に地球を飛び立ってから35年(!)、その間、データを地球に向かって送り続けている。
もちろん、太陽電池なんて使い物にはならないので、搭載しているのは原子力電池である。
(Voyager 1 has entered a new region of space, sudden changes in cosmic rays indicate:元記事)
http://www.agu.org/news/press/pr_archives/2013/2013-11.shtml
(NASA Voyager Status Update on Voyager 1 Location:NASAは、否定)
http://www.jpl.nasa.gov/news/news.php?release=2013-107
(NASA Voyager 1 Encounters New Region in Deep Space:関連のページ)
http://www.jpl.nasa.gov/news/news.php?release=2012-381
(ボイジャー計画:現状:原子力電池の記述あり)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%82%A4%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC%E8%A8%88%E7%94%BB#.E7.8F.BE.E7.8A.B6
原子力電池については、このブログでも既に触れた。
(原子力電池)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2012/08/07/6533777
引用ばかりで恐縮だが、要するに、プルトニウムなどの崩壊熱を、ゼーベック効果を利用した熱電変換素子を使用して電流に変えて、電源として利用するものである。
原子力電池を利用した衛星などは、以下のページに詳しい。
(原子力電池:適用分野)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E9%9B%BB%E6%B1%A0#.E9.81.A9.E7.94.A8.E5.88.86.E9.87.8E
現在活躍中の火星探査機キュリオシティにも、ボーイング社製の原子力電池が搭載されている。
熱電変換効率の低さから、大電流を取り出すことが出来ないことから、一般の電源として使用することは困難と考えられるが、深宇宙探査には不可欠な電池(発電器)である。
35年も使用できるというのは、実に驚きだ。
プルトニウム238の半減期は87.7年であるため、長寿命の電池を作ることが出来る。
アルファ崩壊なので、放射線の遮蔽は紙一枚で可能(線量が低い場合)で、かつて心臓のペースメーカーの電源として利用されたこともある。
体内被曝については、極めて高い毒性を有し、「かつて人類が遭遇した物質のうちでも最高の毒性をもつ」ともいわれている。
(プルトニウム)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%8B%E3%82%A6%E3%83%A0
まあ、地球上で電池にするのは止めといた方がよさそうですな。
恒星間空間くらい広々した所でなら、伸び伸びと使用できるというものである。
人が作りし物が、太陽系を超えて旅していると思うと、感慨深いものがある。
と同時に、なんだ、まだそんなところをうろちょろしてたんだ、という気にもなる。太陽系の広大無辺さを改めて知る。
さらには、宇宙というのが、人間の空間尺度では計り知れない大きさであることを感じる。
180おくきろめーとるとかいわれても、180メートルよりは長いという程度の感覚しかない(おかしくね?)。
浮沈子が、自動車で年間1万km走ったとしても、180万年かかるということになる。リッター10kmの燃費のクルマで走ったとしても、1.8億リッター、180万立米のガソリンを使うことになる。10立米のタンクローリーで、18万台・・・。
リッター160円(ハイオクなんで)として、288億円になる。
まあ、道路ないし、空気ないし、ガソリンスタンドないし、修理工場ないし、運転飽きるし、そんなに生きてないし、無意味な計算ではある。
要するに、そんな遠いところを孤独に飛んでいる衛星から、いまだに(17時間くらいかけて)電波が届くというのがカンドーものである。
それを支えているバッテリーというのも大したものだ。
ボイジャー1号が、太陽系を離れて恒星間空間に進出しようとしている。
(ボイジャー1号、太陽系の外へ)
http://news.mynavi.jp/news/2013/03/22/148/
1977年に地球を飛び立ってから35年(!)、その間、データを地球に向かって送り続けている。
もちろん、太陽電池なんて使い物にはならないので、搭載しているのは原子力電池である。
(Voyager 1 has entered a new region of space, sudden changes in cosmic rays indicate:元記事)
http://www.agu.org/news/press/pr_archives/2013/2013-11.shtml
(NASA Voyager Status Update on Voyager 1 Location:NASAは、否定)
http://www.jpl.nasa.gov/news/news.php?release=2013-107
(NASA Voyager 1 Encounters New Region in Deep Space:関連のページ)
http://www.jpl.nasa.gov/news/news.php?release=2012-381
(ボイジャー計画:現状:原子力電池の記述あり)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%82%A4%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC%E8%A8%88%E7%94%BB#.E7.8F.BE.E7.8A.B6
原子力電池については、このブログでも既に触れた。
(原子力電池)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2012/08/07/6533777
引用ばかりで恐縮だが、要するに、プルトニウムなどの崩壊熱を、ゼーベック効果を利用した熱電変換素子を使用して電流に変えて、電源として利用するものである。
原子力電池を利用した衛星などは、以下のページに詳しい。
(原子力電池:適用分野)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E9%9B%BB%E6%B1%A0#.E9.81.A9.E7.94.A8.E5.88.86.E9.87.8E
現在活躍中の火星探査機キュリオシティにも、ボーイング社製の原子力電池が搭載されている。
熱電変換効率の低さから、大電流を取り出すことが出来ないことから、一般の電源として使用することは困難と考えられるが、深宇宙探査には不可欠な電池(発電器)である。
35年も使用できるというのは、実に驚きだ。
プルトニウム238の半減期は87.7年であるため、長寿命の電池を作ることが出来る。
アルファ崩壊なので、放射線の遮蔽は紙一枚で可能(線量が低い場合)で、かつて心臓のペースメーカーの電源として利用されたこともある。
体内被曝については、極めて高い毒性を有し、「かつて人類が遭遇した物質のうちでも最高の毒性をもつ」ともいわれている。
(プルトニウム)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%8B%E3%82%A6%E3%83%A0
まあ、地球上で電池にするのは止めといた方がよさそうですな。
恒星間空間くらい広々した所でなら、伸び伸びと使用できるというものである。
人が作りし物が、太陽系を超えて旅していると思うと、感慨深いものがある。
と同時に、なんだ、まだそんなところをうろちょろしてたんだ、という気にもなる。太陽系の広大無辺さを改めて知る。
さらには、宇宙というのが、人間の空間尺度では計り知れない大きさであることを感じる。
180おくきろめーとるとかいわれても、180メートルよりは長いという程度の感覚しかない(おかしくね?)。
浮沈子が、自動車で年間1万km走ったとしても、180万年かかるということになる。リッター10kmの燃費のクルマで走ったとしても、1.8億リッター、180万立米のガソリンを使うことになる。10立米のタンクローリーで、18万台・・・。
リッター160円(ハイオクなんで)として、288億円になる。
まあ、道路ないし、空気ないし、ガソリンスタンドないし、修理工場ないし、運転飽きるし、そんなに生きてないし、無意味な計算ではある。
要するに、そんな遠いところを孤独に飛んでいる衛星から、いまだに(17時間くらいかけて)電波が届くというのがカンドーものである。
それを支えているバッテリーというのも大したものだ。
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