バッテリーは安全か ― 2013年03月25日 01:51
バッテリーは安全か
B787のバッテリーの改善策の資料が、B社から提供されている。
(787型機プログラム | ボーイングの対応策)
http://787updates.newairplane.com/Boeing787Updates/media/Boeing787Updates/Certification/Webcast/Boeing-787-solution-presentation-Japanese.pdf
1時間半以上に渡る、説明会のビデオも観ることができる。
(Watch the complete 787 technical briefing below.)
http://787updates.newairplane.com/Certification/Webcast
ハッキリ言って、目新しいことは何もない。
バッテリーの発火の原因は依然として不明なまま、セルの製造工程における検査の強化が、唯一の対応策となっている。
セルの設計変更は、全くない!。
これは、欺瞞(ぎまん)というやつだ。
(欺瞞)
http://kotobank.jp/word/%E6%AC%BA%E7%9E%9E
「あざむくこと。だますこと。」とある。
問題は、バッテリーがバッテリーとしての機能を果たせなくなることであり、既にそうした「事故」が2回も発生しているにも拘らず、その対応については有効な手立てを打てないでいる。
飛行中のバッテリーは、バックアップ電源として、飛行機の操縦に重要な役割を果たす。このことは、資料にも明記されている。メインバッテリーだけではなく、APUバッテリーも含めてバックアップの役割を負っている。
もう一つ、見過ごすことが出来ないのが、過充電の事実が認められないにも拘らず、発火事故が起こったことを認めていながら、その原因を突き止めないままで飛行を再開しようとする態度である。
地上施設を持たないローカル空港でも、バッテリーを用いて地上作業を支援することは、非常に大切なことである。もちろん、この機能が失われたとしても、乗客の安全に決定的な影響はないかもしれないが、飛行が継続できなくなる恐れは十分ある。
これは、製品としては、欠陥品ということになりはしないか。
しかも、累計飛行時間で5万時間毎に1回起こる。5千機の787が飛行するようになれば、10時間に1回・・・。1日に2回以上の発生である。
この発生が、充電電圧のコントロールでどの程度軽減されると見込んでいるのかの発表はない。
そもそも、それが原因なのかどうかもはっきりしない。とんちんかんな対策をしているだけかもしれない。
世界に向かって、技術力の無さをアピールしているだけなのではないか。
十分なテストを行うというなら、10万時間の負荷試験を行い、現象の発生を確認すべきだろう。
改善されたセルにより、バッテリー機能が維持できるというのなら、その証拠を示すべきではないのか。
百万言を費やすよりも、説得力がある。
B社は、そのテストを乗客を乗せた飛行機で行おうとしいているのではないか。それを、規制当局であるFAAが承認しようとしているのではないか。
米運輸安全委員会(NTSB)は、運行に関する権限を持っていない。調査し、勧告するだけである。それに従うかどうかは、規制当局の判断ということになる。
性急な飛行再開の動きは、NTSBの調査に対する牽制とも受け取れる。
来月には、NTSBの主催する検証会(フォーラム)が行われると伝えられている。外部の専門家も出席するという。
この検証会の行方に、浮沈子は注目している。
たとえ、FAAが運行再開を認めたとしても、キャリアが実際に飛ばすかどうかは、また別の問題なのだ。
B787のバッテリーの改善策の資料が、B社から提供されている。
(787型機プログラム | ボーイングの対応策)
http://787updates.newairplane.com/Boeing787Updates/media/Boeing787Updates/Certification/Webcast/Boeing-787-solution-presentation-Japanese.pdf
1時間半以上に渡る、説明会のビデオも観ることができる。
(Watch the complete 787 technical briefing below.)
http://787updates.newairplane.com/Certification/Webcast
ハッキリ言って、目新しいことは何もない。
バッテリーの発火の原因は依然として不明なまま、セルの製造工程における検査の強化が、唯一の対応策となっている。
セルの設計変更は、全くない!。
これは、欺瞞(ぎまん)というやつだ。
(欺瞞)
http://kotobank.jp/word/%E6%AC%BA%E7%9E%9E
「あざむくこと。だますこと。」とある。
問題は、バッテリーがバッテリーとしての機能を果たせなくなることであり、既にそうした「事故」が2回も発生しているにも拘らず、その対応については有効な手立てを打てないでいる。
飛行中のバッテリーは、バックアップ電源として、飛行機の操縦に重要な役割を果たす。このことは、資料にも明記されている。メインバッテリーだけではなく、APUバッテリーも含めてバックアップの役割を負っている。
もう一つ、見過ごすことが出来ないのが、過充電の事実が認められないにも拘らず、発火事故が起こったことを認めていながら、その原因を突き止めないままで飛行を再開しようとする態度である。
地上施設を持たないローカル空港でも、バッテリーを用いて地上作業を支援することは、非常に大切なことである。もちろん、この機能が失われたとしても、乗客の安全に決定的な影響はないかもしれないが、飛行が継続できなくなる恐れは十分ある。
これは、製品としては、欠陥品ということになりはしないか。
しかも、累計飛行時間で5万時間毎に1回起こる。5千機の787が飛行するようになれば、10時間に1回・・・。1日に2回以上の発生である。
この発生が、充電電圧のコントロールでどの程度軽減されると見込んでいるのかの発表はない。
そもそも、それが原因なのかどうかもはっきりしない。とんちんかんな対策をしているだけかもしれない。
世界に向かって、技術力の無さをアピールしているだけなのではないか。
十分なテストを行うというなら、10万時間の負荷試験を行い、現象の発生を確認すべきだろう。
改善されたセルにより、バッテリー機能が維持できるというのなら、その証拠を示すべきではないのか。
百万言を費やすよりも、説得力がある。
B社は、そのテストを乗客を乗せた飛行機で行おうとしいているのではないか。それを、規制当局であるFAAが承認しようとしているのではないか。
米運輸安全委員会(NTSB)は、運行に関する権限を持っていない。調査し、勧告するだけである。それに従うかどうかは、規制当局の判断ということになる。
性急な飛行再開の動きは、NTSBの調査に対する牽制とも受け取れる。
来月には、NTSBの主催する検証会(フォーラム)が行われると伝えられている。外部の専門家も出席するという。
この検証会の行方に、浮沈子は注目している。
たとえ、FAAが運行再開を認めたとしても、キャリアが実際に飛ばすかどうかは、また別の問題なのだ。
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