都市と原発2014年01月09日 10:52

都市と原発
都市と原発


(細川護熙元首相、都知事選に「立候補は五分五分。勝ち負けじゃない」 小泉元首相と連携も模索)
http://www.huffingtonpost.jp/2014/01/08/hosokawa-morihiro-tokyo-governor-election_n_4564348.html

「細川氏は、原発の再稼働や海外輸出を進める安倍政権を批判している。立候補した際には「脱原発」を最大の争点にする意向だ。このため、同じく「脱原発」を掲げる小泉氏との連携を重視。小泉氏からの支援を受けられるかどうか慎重に見極めている。」

都民である浮沈子から見ると、都知事選というのは、地元の行政サービスをどうするかという視点の選挙であって、マスコミが煽るような国政選挙の前哨戦でもなければ、イデオロギーの対立の場でもない。

東京都についていえば、都市インフラは充実し、メンテと更新を着実に行えばいいだけで、箱物で選挙を争うということはない。

どちらかといえば、大都市固有の交通渋滞や、居住環境の問題、地域社会の崩壊に伴う福祉の問題など、ソフト面の施策が求められているのではないかと浮沈子は考えている。

だから、今回の猪瀬知事の辞任や、それに続く選挙で立候補を名乗り出ている政治家たちを見ると、何でお前なんかが出て来るんだあ?、という気がしないでもない(ドクター中松は、常連だからいいか・・・)。

それも、都民の生活中心の政策で争うならともかく、任期中に開催されるわけでもないオリンピックとか、誰もそんなことを頼んでいない対テロ対策だとか、本来、国政において検討されるべき話が多過ぎる。

東京都は、都市部の面積が大きく、周辺自治体から膨大な昼間人口がなだれ込んでくるわけで、住民にとっては彼らの生活基盤まで負担しなければならないという負の側面がある。

交通渋滞にしても、その原因は生活の基盤を有する都民ではなく、周辺からの流入なのである。

大都市固有の問題を、その内部の政治過程で解決しようというのは、所詮限界がある。

廃棄物の問題や、エネルギー供給についてもそうだ。

特に、今回、原発問題が一部の政治家から争点として取り上げられているというのは、国政レベルのエネルギー政策とは切り離して、都市のエネルギー問題として捉えるならば、正鵠を得ていると思われる。

東京都は、自前の発電施設を殆んど持っていないので、外部からの送電に頼っている。

電力消費者の立場で、どんな電力を買うかという選択を、政治の場で行うというのは、一つの方法である。

ちなみに、浮沈子は、基本的には原発賛成(どちらかといえば、積極的賛成)の立場なので、念のため。

こんなことを書いても、東京電力は電気料金を割り引いてくれるわけではないし、盆暮れ正月に届け物一つしてくれるわけでもない(当たり前です!)。

そうはいっても、浮沈子は、安い電力を買うために、立地自治体に負担を押し付け、産業基盤が弱いことに付け込み、札びらでほっぺたひっぱたいてきた原子力政策が正しいと考えているわけではない。

モックス燃料を燃やせずに、原爆製造用のプルトニウムを溜め込む再処理計画に、賛成しているわけでもない。

発電に伴うリスクをお願いしているのだから、廃棄物処理のリスクは、消費地が負うべきだと考えている(え、えーっ!?)。

そうでなければ、不公平というものであろう?。

そう、逆転の発想なのである。

発電所は僻地に、廃棄物は都市に。

逆の発想は、昔からある。

(都市に原発を建てるべき理由:1、2、3があります)
http://blog.livedoor.jp/kikennahanashi/archives/66017306.html

送電ロスをなくしたり、排熱を有効活用するには、都市に原発を作るのが正しい。

しかし、現実問題として、そういう選択は有り得ないだろう?。

原発は、大量の冷却水を必要とする、原理的に不安定なシステムで、それを制御するリスクを抱え込んだ危険な施設であることは、福一の事故でバレテしまった。

こんなものを都会のド真ん中に作るなどという政策は、余程の夢想家でも、選択しない。

しかし、再処理を行っていない廃棄物(ここ、重要です)を、一定の放熱を終えた段階で比較的浅い地下の貯蔵施設に保管管理するというのは、現在の技術で十分可能である。

生活環境から遮蔽されていれば、安全に管理することが出来る。

効率はともかく、自然に発生する崩壊熱を利用しても良い。

発電所と異なり、暴走する危険もないし、長期間の保管というコストを払うだけの話である。

トイレ無きマンションといわれる原発だが、マンションの部屋全体がトイレなら、問題はない(?)。

都市は、放射性廃棄物の受け入れを、電力消費量に応じて実施すべきである。

そして、そのコストは、原発依存度を加味した電力消費量に応じて、需要家が負担すべきだ。

節電や代替エネルギーへのインセンティブを与えることにもなる。

その構想を、大電力消費地である東京都が打ち出せば、世界が注目し、東京オリンピックは盛り上がり、テロリストも近寄らないじゃなかろうか(んなわきゃ、ないじゃん!?)。

まあいい。

放射性廃棄物を再処理して、プルトニウムを取り出すなどという、自前で原爆作ります、という過程では、とてつもない量の放射性物質(トリチウム)が環境中に放出されるので、そんなことはやらんでもいい。

ウラニウムを売りたがっている国はあるわけだから、再処理なんかしなくても、原発は維持できるのである。

当面は原発4割(揚水発電含む)、火力4割、水力1割、その他の再生エネルギー1割でいい。

50年に1回位はシビアアクシデントが起こるだろうが、そんなことは想定済みで、そのために送電ロス覚悟で過疎地に立地するのだ。

原発との共存こそ、21世紀の人類が取るべき方策である。

ねえ、こんだけ書いてるんだから、もし東電の方が読んでいただいていたら、何かくんない?。

まあ、どうでもいいんですが。

遠い未来には、密度薄い自然エネルギー(風力、波力、潮力、海洋温度差、太陽光、太陽熱など)や、地熱、高温岩体などの活用で、代替されていくのもアリだと思うが、現実の問題として、安い電力を得るためには、原子力の利用は不可欠だろう。

少なくとも我が国においては、エネルギー政策として、原発を直ちに放棄するなんてことは、あってはならないのだ。

安全な原発の開発や、町会でも持てるミニ原発の開発などは継続して行っていくべきだろうし、放射性廃棄物の処理についての研究も疎かにはできない。

原発(放射性廃棄物)との共存、少なくとも都市において、それと意識することなく電力を消費している人々は、少し真面目に考えてみるべきであろう。

最大の問題は、原発賛成、普及促進の政策を、正面切って掲げる政治家がいないということであるな。

みんな、頬かむりして、脱原発します(けど、それは100年後です)とか、将来は依存度下げます(けど、当面は元通り稼動させるよう全力で業界の後押しします)とか、うそばっかついている。

しかし、まあ、「私は原発推進派。一流の国を目指す上で原発は必要」と明言している田母神氏に投票するというのも、浮沈子としては躊躇われる(こう見えても、根はリベラルなので)。

(田母神俊雄:福島第一原子力発電所事故に関する発言)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B0%E6%AF%8D%E7%A5%9E%E4%BF%8A%E9%9B%84#.E7.A6.8F.E5.B3.B6.E7.AC.AC.E4.B8.80.E5.8E.9F.E5.AD.90.E5.8A.9B.E7.99.BA.E9.9B.BB.E6.89.80.E4.BA.8B.E6.95.85.E3.81.AB.E9.96.A2.E3.81.99.E3.82.8B.E7.99.BA.E8.A8.80

支持者の名簿を見ると、コンサバな面々が揃っているな。

「出馬会見には石原慎太郎(日本維新の会共同代表・元東京都知事)、加瀬英明(外交評論家)、すぎやまこういち(日本作編曲家協会常任理事)、中山成彬(日本維新の会衆議院議員)、西村眞悟(衆議院議員)らが出席。賛同人は元谷外志雄(アパグループ代表)、水島総(映画監督・チャンネル桜社長)、西尾幹二(電気通信大学名誉教授)、西部邁(元東京大学教授)、三橋貴明(経済評論家)、渡部昇一(上智大学名誉教授)など。」

核武装し、反米を貫く国士(死語だと思ってましたが)として登場した氏の健闘に注目というところか。

ローンチウインドウ2014年01月09日 15:59

ローンチウインドウ
ローンチウインドウ


(打上げウィンドウ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%89%93%E4%B8%8A%E3%81%92%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%A6

「ある特定の打ち上げ機(ロケット、スペースシャトル等)が打ち上げられなければならない時間帯、もしくはその時間帯が存在する期間を指す。」

「仮にロケットが何らかの理由でこの時間帯に打ち上げられなければ、次のウィンドウを待たなくてはならない」

まあ、なんとなく分からんでもないが、正確な軌道計算と、搭載燃料の計算、燃焼時間の計算や、発射角度、天候、太陽との位置関係、その他諸々の要素が絡んで、打ち上げ可能期間が設定される。

今回のシグナス補給船においては、意外な理由で打ち上げが延期されたようだ。

(シグナス補給船運用第1号、太陽活動活発化のため打ち上げ延期)
http://response.jp/article/2014/01/09/214378.html

「1月7日、NASAとESAの太陽活動観測衛星SOHOは大規模な太陽活動を捉えた。また、NASAの太陽観測衛星SDOがアメリカ東部時間1月7日午後1時32分に撮影した映像には大規模な黒点がみられ、Xクラスの太陽フレアが発生したことが判明した。」

「大規模な太陽フレアが発生すると、国際宇宙ステーションに到達する宇宙放射線の量も増大」とある。

(宇宙線)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%87%E5%AE%99%E7%B7%9A

「宇宙線(うちゅうせん、英: Cosmic ray)は、宇宙空間を飛び交う高エネルギーの放射線のことである。主な成分は陽子であり、アルファ粒子、リチウム、ベリリウム、ホウ素、鉄などの原子核が含まれている。地球にも常時飛来している。」

ここでは銀河由来の宇宙線だけを取り上げているが、もちろん、太陽からの集中豪雨的な放射線も、問題になる。

「なお、宇宙線は半導体素子の誤作動や破損の原因にもなる。」とあるので、嵐の日にはお家にいるのがいい。

(Antares launch with Cygnus on ORB-1 targets Thursday)
http://www.nasaspaceflight.com/2014/01/orbitals-antares-loft-cygnus-orb-1-mission/

「According to L2 sources late on Tuesday night, teams were monitoring a potential constraint of a “high Proton Flux Count” caused by a X1.2 solar flare launch.」

(「ホニャララ」の情報源によれば、火曜日の夜遅く、X1.2の太陽フレアの発生によるプロトンフラックス(?)の高いカウントを観測しています。:浮沈子:訳)

巨大フレアの発生で、太陽風が吹き荒れている。

日本時間で1月7日、午前3時1分に、X1.2の強度で、フレアを観測している。

(豆知識15 太陽面の爆発現象ー太陽フレア:ビデオでの解説)
http://seg-web.nict.go.jp/e-sw/movie/knowledge/movie15.html

(宇宙天気予報:週報にて確認)
http://swnews.nict.go.jp/swnews_inf.html

陽子(プロトン)が大量に放出されることで、衛星搭載の電子機器に影響が出る恐れがあるわけだ。

(解説:プロトン現象を参照)
http://hirweb.nict.go.jp/telephone/chap2.html

「大きなフレアに伴って放出される高エネルギープロトン(太陽宇宙線)の衛星による観測の速報です。選択肢の中のフラックス値は単位面積(平方センチメートル)、単位立体角(ステラジアン)、単位時間(秒)当たりに観測される10MeV以上のエネルギーを持つプロトンの個数です。プロトン現象は継続時間が長く、時には数日間続くこともあるので、報告時に最大フラックスに達していない場合には選択肢では継続中となります。」

まあ、浮沈子もよくわからんが、せいぜい400kmの低軌道でも、いろいろ問題は出るようだな。

明日には納まって、打ち上げられることを期待しよう。

(太陽フレア:X線等級)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%AA%E9%99%BD%E3%83%95%E3%83%AC%E3%82%A2#X.E7.B7.9A.E7.AD.89.E7.B4.9A

太陽現象では、黒点上空に現れるフレアと、太陽磁気の磁束に沿って立ち上がるプロミネンスの区別が、未だにつかない。

(紅炎)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%85%E7%82%8E

「太陽の下層大気である彩層の一部が、磁力線に沿って、上層大気であるコロナ中に突出したものである。」

彩層のヘルニア状態なわけだから、そこでエネルギーが増大していることはない。

むしろ、背景に光球がある場合には、暗く映るらしい(ダークフィラメント)。

「フレア」とは火炎(燃え上がり)のことであるが、天文学領域では恒星に発生する巨大な爆発現象を指している。」

「フレアの大きさは通常数万km程度であり、威力は水素爆弾10万~1億個と同等である。100万度のコロナプラズマは数千万度にまで加熱され、多量の非熱的粒子(10keV-1MeVの電子や10MeV-1GeVの陽子)が加速される。同時に衝撃波やプラズマ噴出が発生し、時おりそれらは地球に接近して、突然の磁気嵐を起こす」

こっちは、明らかなエネルギーの放出なわけで、爆発的に出て来ることで、大被害になることも予想される。

「太陽嵐が起こると、8分程度で電磁波が到達して電波障害が生じ、数時間で放射線が到達。数日後にはコロナからの質量放出が地球に届き、誘導電流が送電線に混入し、電力系統がおかしくなる。ただ単に停電するのではなく、電機・電子系統に瞬断やEMP(電磁パルス)被害が出る。特に宇宙空間にある衛星(通信衛星、GPS、気象衛星、偵察衛星など)や、巨大なアンテナとして働く送電線の被害が起こる。」

「衛星観測が始まって以来のフレア等級で過去最大だったのは、2003年11月4日のフレアである。このときはGOES衛星でX28を記録したことが報じられたが、後に電離層への影響から更に大きいX45相当であったとする研究も報告されている。

「2008年に全米科学アカデミーによる「激しい宇宙気象――その社会的・経済的影響の把握」報告書が出されている。それによると、強力な太陽フレアが地球の磁場を混乱させ、強力な電流によって高圧変圧器が故障(規模によっては溶融)し、電力網が停止する可能性について検討されている。通信ケーブル、放送、携帯電話は脆弱である。もしそうなれば、米国だけで最初の1年間で1兆〜2兆ドルの被害が出て、完全復旧には4年〜10年かかる。もし1859年規模のフレアが起これば、社会に大混乱が生じ文明は19世紀初頭に戻ると予想された。大型の変圧器は調達に年単位の時間がかかり、電力網が世界規模で破壊された場合に生産はほとんど出来ないとされる。また超高圧送電線の敷設にも時間がかかる。」

文明を後退させるほどの破壊力というのは、侮れない!。

さっきのビデオ解説を観ると、なんか、太陽の真空波動拳のようなもんかあ?。

(真空波動拳)
http://kakuge.com/wiki/pages/%E7%9C%9F%E7%A9%BA%E6%B3%A2%E5%8B%95%E6%8B%B3

パラオやグアムの一部インストラクターの間では、水中で両手の拳をくっ付けて、えいっ!とやって、クウキのわっかを連続で作るのが流行っているらしい(イントラも嵌ってました)が、もちろん、何の関係もない・・・。

(GOES)
http://ja.wikipedia.org/wiki/GOES

「通常は気象衛星として紹介とされるが、気象だけでなく太陽からのX線など地球を取り巻く環境を広く観測する人工衛星である。」

「GOESは、基本的にアメリカ大陸上空の東西に1機ずつ配置され、西経75度にGOES-Eastが、西経135度にGOES-Westが配置されている。」

(SOHO (探査機))
http://ja.wikipedia.org/wiki/SOHO_(%E6%8E%A2%E6%9F%BB%E6%A9%9F)

「SOHOによる探査計画は当初2年間であったが、その後10年以上にわたり太陽観測を続けており、2010年現在も継続されている。科学探査ミッションに加え、太陽風など宇宙天気予報を行うための、太陽データの主要な(ほぼ)リアルタイム情報源として活動している。ACE衛星 (ACE; Advanced Composition Explorer) と共にSOHOは地球から150万km(0.01天文単位)離れた、太陽-地球系のラグランジュ点L1近傍に位置している。」

(ひので (人工衛星))
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%B2%E3%81%AE%E3%81%A7_(%E4%BA%BA%E5%B7%A5%E8%A1%9B%E6%98%9F)

「実用的な目的としては、宇宙天気予報の基礎を築くことが挙げられる。フレアによって放出された宇宙プラズマは地球磁気圏との相互作用によって磁気嵐を発生させ、これらが人工衛星の故障や宇宙飛行士の健康被害、無線通信障害、送電線の異常電流などの原因となっている。2004年から2008年にかけて、CAWSESという宇宙天気予報のための国際的な取り組みがなされており、そのなかで当機は特に、フレアの発生を予測できるようになるための基礎研究に役立つと期待された。」

(宇宙天気予報)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%87%E5%AE%99%E5%A4%A9%E6%B0%97%E4%BA%88%E5%A0%B1

「宇宙天気予報(うちゅうてんきよほう、英語:space weather report, etc.)とは、宇宙天気(太陽フレア、太陽プロトン現象、磁気嵐等の状況)を観測・把握し、それに伴う影響を予測して、地球上の天気予報と同じように予報する(前もって情報提供する)ものである。」

NICTには、日本標準時の提供で、毎日お世話になっている(電波時計)が、宇宙天気予報までやっているとは知らなかったな。

タルガ2014年01月09日 22:48

タルガ
タルガ


浮沈子が乗る83タルガは、クーペボディの屋根を取っ払って、ボルトオンのぶっといBピラーを付けて、さらにリアセクションをラウンドガラスで覆うというスタイルをとる。

ナローの時代から続いて、964まで30年間近く、踏襲し続けたスタイルであった。

(【デトロイトモーターショー14】ポルシェ、911タルガ 新型を初公開へ…原点回帰を予告)
http://response.jp/article/2014/01/09/214422.html

ところが、993以降、タルガモデルはガラスの天井が、スライドして開くという巨大サンルーフ(スライディングルーフ)方式になった。

(ポルシェニュース 993タルガを『ポルシェオールスペック』に追加!)
http://www.911days.com/news/articles/10128_news_5/

アイコンであったぶっといBピラーは姿を消し、クーペと変わらぬ外観と、スマートな電動ルーフの開閉で、コアなファンには人気だという。

実際、面倒くさい天井の取り外しや、隙間から発生する風切音に悩まされている浮沈子にしてみれば、スタイルは好みの問題としても、何とかして欲しいと思わないでもない(実は、脱着のプロセスを楽しんでいるということもあるんだが)。

さて、991シリーズになった911にもタルガトップモデルがリリースされるという。

浮沈子は知らなかったが、2013年9月には、リークされていたようで、画像のように、ぶっといBピラーとリアのラウンドガラスが復活するわけだ。

(Porsche new model details spilled)
http://news.drive.com.au/drive/motor-news/porsche-new-model-details-spilled-20130930-2unwx.html

さらに、今回のリークでは、あらゆる方向からの写真が見られる。

(【レポート】新型ポルシェ「911タルガ」の特許出願用画像が流出?)
http://jp.autoblog.com/2013/12/16/2015-porsche-911-targa-patent-images/

「新型のルーフは1967年にデビューした初代モデルのような本来の「タルガトップ」に戻るようだ(ただし、初期のタルガはリア・ウインドウがジッパーで開閉できた)。ちなみに今年9月の情報では、ルーフは電動式と言われているが、この画像からはどのような仕組みとなっているのかはよく分からない。」

この天井を電動で収納するという仕掛けが実装できるなら、浮沈子の83タルガを改造して、楽チン&スマートなタルガにすることも可能なのではないか(希望的観測・・・)。

うーん、どうやってるんだろう?。

しかし、スタイルとしては、流麗なフォルムを保ちながら、レトロなBピラーとガラスセクションを復活させたということで、浮沈子的には1票だな。

リアガラスの接着面の黒枠というのが、いささかダサいが、安く上げるにはこれしかなかったのだろう。

カブリオレやロードスターの登場で、オープンモデルとしては中途半端なきらいはあるが、浮沈子は、このリアセクションにそこはかとない魅力を感じる。

タルガの魅力は、建築でいうところの屋外でもなければ屋内でもない、縁側やサンルームのような、パーシャルな空間である。

幌ではない、しっかりとした屋根は、防音防塵に優れ、高速走行時のばたつきも無く、絶対的な数値では劣るが、必要にして十分な剛性を確保している。

オープンにした時の開放感も、そりゃあ、03ボクスターなんかには劣るが、500Eのサンルーフとは比べ物にならない。

早く新型の実車が見たいものだ。