夜遊び2014年01月14日 00:20

夜遊び
夜遊び


心を病んで、3年近くになった。

鬱々として楽しまず、日常の生活もままならなかった日々を経て、薬の力を借りながら、ようやく仕事に復帰できてから2年余りで、再び悪化した。

この病気とは、一生の付き合いになると、覚悟を決める。

身の回りの何事にも関心を示せず、不安と無気力を伴う心の病・・・。

酷い時には、恐怖のあまり、居ても立ってもいられなくなる。

女性の方が、よく過呼吸になるというが、あれに近い状態になる。

心悸高進し、眩暈や、震えが起こる。

血圧も酷いことになっているのだろうが、計ったことはない。

恐怖とは、心で感じるものであって、客観的な状況や、身体に対する物理的な危険とは本質的には無縁だ。

1万メートルの高度を時速1000km以上で飛行する旅客機こそ、一般人が遭遇する最も危険な状態だと思うが、心はそうは感じない。

自宅で横になって、静かに目を閉じていても、心に恐怖を感じれば、ガタガタと震えが起こるほど不安になる。

それは、真の恐怖であり、避け難く、何を持ってしても逃れたいと思う程である。

だが、浮沈子は、それ程の重症ではないらしい。

きちんと薬を飲んで、ストレスのかからない生活を静かに送ればいいんだそうだ。

継続的な管理は必要であり、悪化の兆候があれば薬を変えたり、量を調整することになる。

日常生活に支障を来たすほどになれば、入院という選択もある・・・。

皇太子のかみさんと同じ病名を賜ったが、本質的にはうつ病なのだろう。

しかし、症状は様々で、専門的にはいろいろな区分があるらしいが、浮沈子は精神病理には詳しくないので、専門家に任せている。

それが、いいことかどうかは分からないが、それしかないから仕方ない。

病気の話になると、長くなるので、止める。

そう、今夜は欝な気分になっていたので、少し心を楽しませようと、夜遊びに出かける・・・。

といっても、酒もクスリも○○○もやらない浮沈子の夜遊びといえば、ナイトダイビングか、夜のドライブしかない。

昨日、疎開先から引き取ってきた03ボクスターに乗り込み、夜の沈黙(しじま)を突いて走らせる。

もちろん、オープン!。

昔買ったまま、ついぞ嵌めなかったドライビンググローブを引っ張り出して、窓も全開、シートヒーターと暖房も全開にして、交通量の少なくなった街道を転がす。

冷たい夜気が、耳当て付きのニットの帽子を通して、頭部の地肌にまとわりつく。

それが、かえって気持ちよい。

空を見上げると、少し欠けた月があって、離れたところに星が一つ見える。

あの星は、何という名なのか。

星は、星。

それでいいではないか。

いま、そこにある星、それに名を付けなくても、その輝きに変わりはないのだ。

ふっと、真理を掴んだような、いい気分になる。

03ボクスターは、相変わらず、行儀が良い。

ハンドルのクセもなく、アクセルの動きにもリニアに応える。

左から、軽自動車がシグナルグランプリを仕掛けてきたので、少し合わせてやってから、先に行かせてやる。

こんなことは、若い頃にはしなかったな。

歳を取った。

浮沈子の記憶が確かならば、昔突っ走った道には戻れない、とかなんとかいうサルーンのコマーシャルがあったように思う。

自分が、そんな年齢になったということが、不思議な気分である。

今でも、踏むときは踏むが、98パーセントは流して走る。

それでも、心が癒されるクルマに乗っている。

500Eなどは、タイヤの一転がりで癒される。

03ボクスターは、さすがにそこまでの味はないが、50kmのときは、それなりに、200kmのときは、さらにそれなりに楽しめる。

もちろん、オープン!。

今日は、第三京浜の都筑までのショートコースを走る(さすがにサイドウインドウは、上げました!)。

遅い時間なのに、結構なクルマが走っている。

帰り道で、ちょっと踏んでしまった。

が、170km位で、止めておく。

十分だ。

冬の密度の高い空気を吸い込んで、228馬力のフラット6は歓喜の雄叫びを上げる。

多摩川の料金所グランプリは、今日は先行車がいたので、不発。

しかし、それでも、踏み込んだときの乾いた排気音が、夜の川面に響き渡る。

オイルを換えたばかりのエンジンは、それはもう、滑らかで、澱みなく吹け上がるのだ。

まだ、277kmしか走っていなかったが、ガソリンを入れてやる。

リッター6.7km程。

まあ、こんなもんか。

もう少し走りたかったので、街道沿いを流す。

陸橋下をUターンして、駐車場に戻った。

エンジンを切り、静けさの中で、一息つく。

鬱々とした気分に変わりはないのだけれど、しっかりと、何かに支えられているという確かな感じは生まれている。

そう、この病気は、夜遊びしたくらいでは治らないのだ。

ただ、自分の肉体の限界を超えて、この惑星の夜の地上を舞う時、心の不安を感じないことは事実だ。

運転に集中しているということはある。

しかし、それだけではない。

クルマという機械を通じて、現実の世界と、しっかりと繋がっているという絆を感じる。

自分が呼吸している空気を、この機械も吸い込んでいるのだということ、物理の法則に従って、タイヤと路面の摩擦を通じて、自分の足の裏や、掌の動きが、ダイレクトに伝わっているということ、加速、減速、コーナリングの時に、五体にかかるGを、コンパクトだがホールドの良いシートを通じて、揺り篭のように感じること・・・。

夜のドライブは、ヘッドライトの光に照らされた世界だけではない。

あかあかとした昼間とは違い、濃密なクルマとのコミュニケーションを肌で感じることができる。

自分とクルマが紡ぎ出す、掛替えのない時間。

幼少の頃、バイオリンなどという不似合いな習い事をしていた。

長じては、三味線を習っていたこともある(こっちの方が、不似合いかあ?)。

楽器の演奏と、クルマの運転は、よく似ている。

正しくチューニングされ、手に馴染んだ楽器を弾く時、紡ぎ出された音たちとの会話を、いつまでも楽しむことが出来る。

スポーツカーの運転というのは、それと似ている。

十分に、弾き切った充実感と共にクルマを降りると、固いアスファルトの地面が、無愛想に足裏に響く。

まあいい。

この固い地面がなければ、クルマは走ることが出来ない。

充実した時間を作り出すこともない。

夜遊びを終えて、大人しく部屋に戻ると、このブログを書き始めた。

いつの間にか、鬱々とした気分は和らいでいる。

効き目が出てくるまでには、少し、時間がかかるようだな。

タルガ(その3)2014年01月14日 03:17

タルガ(その3)
タルガ(その3)


ワールドプレミアを、生放送で見た。

初めに短いコマーシャルビデオが流れ、一瞬、リアのガラスセクションが動く映像があった。

そして、ポルシェのなんとかいう偉そうな人(マティアス・ミューラーCEO)が、きついドイツ訛りの英語で喋くり出す。

お前はいいから、早く屋根開けろよ!(失礼・・・)。

一通り言いたい事を言ったらしく、クルマに近寄り、中に乗り込むと、なにやら弄くる。

おおーっ!、リアのボディの切れ目から、大きくガラスセクションごと、かなり後ろまで動いて、なおかつ、Bピラーの両方の角の部分がどうにかなって(これが、よく分からんのだが)、易々と屋根が後退すると、再びガラスセクションが閉まって、サンダーバード2号が発進するわけだな(違う?)。

このギミックを手に入れるだけでも、このクルマを買う価値があるだろう(壊れた時の修理代は、滅茶苦茶高そうですな)。

浮沈子の03ボクスターのシンプルな屋根だって、50万円だといわれたんだから、200万円くらい吹っかけられたって不思議じゃあない。

(ニュー911タルガ4のデザイン。:もっとみる:一番下の動画)
http://www.porsche.com/microsite/911-targa/japan.aspx?#

(その動画がダイレクトに出ます)
http://www.porsche.com/microsite/911-targa/assets/video/desktop/design/design.mp4

「本当に調和の取れた製品には、飾りは必要ない。それは、純粋なフォルムによって評価されるべきだ」

初代911のデザイナー、フェルディナンド・アレクサンダー・ポルシェの言葉だそうだ。

991タルガの価値は、この屋根の造形と、Bピラー、そして、開閉のギミックに尽きる。

オープンボディと、流麗なデザイン。

しかし、ハードトップは、重量が嵩むからといって、幌を使い続けてきたポルシェは、何といって説明するのだろうか。

よく見ると、ルーフの後端は、少し折り畳まれていて、やはり幌であることが分かる。

この僅かな長さに拘って、幌製にしたのか?。

ポルシェは、意味のない造形は行わないのだ。

合理主義の塊、理詰めの世界、無駄のない完璧な形。

うーん、脱帽であるな。

もう一つ、タルガには4WDが漏れなく付いてくる。

「< >内は、S仕様)
・エンジン
形式 水平対向6気筒(4バルブ)排気量 3,436cc<3,799cc>
最高出力(EEC) 257kW(350PS)/7,400rpm<294kW(400PS)/7,400rpm>
最大トルク(EEC) 390N・m/5,600rpm<440N・m/5,600rpm>
・車両重量 1,560kg<1,575kg>
・走行性能
最高速度 280km/h<294km/h>
0ー100km/h加速 5.0秒<4.6秒>
0ー100km/h加速(スポーツクロノパッケージ装着時) 4.8秒<4.4秒>
0ー160km/h加速 10.8秒<9.8秒>
0ー160km/h加速(スポーツクロノパッケージ装着時) 10.5秒<9.5秒>」

もちろん、全車PDKであることはいうまでもない。

「ポルシェ・アクティブサスペンション・マネージメントシステム(PASM)(911タルガ4Sでは標準装備、911タルガ4ではオプション)」

「ポルシェ・ダイナミックシャシー・コントロールシステム(PDCC)があれば、コーナーが続く場面でも冷静に走ることができます。ニュー911タルガ4Sにオプション」

まあ、1.6トン近い車重を考えれば、Sが標準選択になるだろうな。

この手のクルマを買う御仁にとって、その価格差は(浮沈子の)毛ほどもない。

「停車時に20秒でルーフを自動開閉することができます。たたむとリアシート後部にエレガントに収納され、視覚的に完璧な印象を作り出します。」

「2つのフラットなマグネシウムエレメントがファブリックルーフをぴんと張った状態に保ち、紛れもない911のシルエットを維持します。」

「あらゆる意味において動く彫刻です。」

動く彫刻・・・、なんかに似ている。

そうだ!、そのわけが分かった。

IBMのバタフライキーボードを見たときの感動そのものなのだ。

(The butterfly)
http://www.geocities.jp/kenjin_keyboard/ThinkPad01.htm

「今や私はThinkPad 701CがMOMAに永久展示されなければならなかった理由がよくわかる。時間軸のこちら側からそれを眺めて嘲笑してはいけない。時間軸のあちら側から、いわゆるIT革命の変革の不安の中に屹立したであろう神々しい光をわれわれは感じなければならない。」

「かくして、嫌われ者であったこの米国の巨大企業は祭司としての地位を勝ち取り、バタフライは神話となったのである。」

この記事自体が素晴らしいんだが、991タルガのルーフ開閉機構と、このシンクパッドのバタフライキーボードとの共通性を感じる人々は多いに違いない。

ニューヨーク近代美術館(MoMA)に991タルガが永久展示されるかどうか、それは分からない。

しかし、2014年のベストテクノロジーというのがあるとすれば、少なくともトップ10には入るだろう。

991タルガ4、いい物見せてもらいました!。

スナーミ2014年01月14日 09:04

スナーミ
スナーミ


(スマトラ島沖地震 (2004年))
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%88%E3%83%A9%E5%B3%B6%E6%B2%96%E5%9C%B0%E9%9C%87_(2004%E5%B9%B4)

この未曾有の災害について、浮沈子は殆んど知らなかった。

もちろん、ニュースなどでは報道されていたし、地震の後に起こった引き波のビデオ、押し寄せる水の壁、椰子の木を薙ぎ倒していく海面の盛り上がりを撮った映像は観た。

しかし、百聞無しに、一見しただけ。

そこで何が起こり、人々がどうなったのか、その影響が、どのような形で残ったのか、何がどのように変わり、何が変わらなかったのか。

そういったことを知る努力は、全くしなかった。

遠い国の、自分には縁のない話と思っていたのだ。

そして、2011年3月の地震を体験する・・・。

(津波―ASIAN TSUNAMI)
http://www.amazon.co.jp/%E6%B4%A5%E6%B3%A2%E2%80%95ASIAN-TSUNAMI-%E9%B5%9C%E9%A3%BC-%E5%BA%B7%E5%AD%90/dp/product-description/4898273513

さっき、ワンクリックで注文した。

ピピ島のダイビングについて、いろいろと連絡をさせて頂いている、鵜飼康子さんの著書である。

(このページは鵜飼康子著「津波 ~ASIAN TSUNAMI~」の紹介です。)
http://www5d.biglobe.ne.jp/~kabataf/sumatra_jisin_syoukai.htm

「2004年12月26日、タイのピピ島
 年始年末を前にしたタイのピピ島では休暇を過ごす多くの人が訪れていました。
 その朝、ダイビングインストラクターの日本人女性がピピ島のロ・ダム湾に面するビーチにいました。
 彼女は迫る津波から逃れようと駆けに駆けますが逃れきれずに津波に呑まれてしまいます。彼女は重傷を負いながらも助かりました。
 そのときから4年になる2008年の年12月、手記として「津波 ~ASIAN TSUNAMI~」が出版されました。」

彼女のブログの明るく、屈託のない文章からは、そんな過酷な体験をしたことなど、想像もできなかった。

12月26日の島の様子を書いた記事の中で、少しだけ、その体験を物語る記述があるだけだった。

(Yasko はどこにいったの?:2008年12月26日)
http://whereisyasko.blogspot.jp/2008/12/20081226.html

以下は、本の紹介から。

「特に注意していたわけではない。ただ、ビーチが妙に引き潮なのが少し気になった。夕方大きく潮が引くときには、地元の男の子たちがチームを組んでサッカーをしている。そのくらい遠浅の、広く干潟になる湾だ。それにしても引いている。私の記憶よりも随分大きな干潟だ。今日は満月だっけ?」

「もともと遅いと自覚している速力。もどかしかった。頭の隅では、どうやっても追いかけてくるものから逃げられないことはわかっていたように思う。でも私は走るのをやめられなかった。追いつかれるその瞬間を、できるだけ先に延ばしたかった。追いつかれてしまったら、何が起こるのか想像できなかった。それが怖かったのかもしれない。」

「やすこは助かり、丘の斜面のバンガローに避難した。出血のためであろう、朦朧としていた。周りの人はやすこが助からないのではないかという気持ちを深めていた。頭蓋骨が見えるような傷を負っていたからである。
 日が西に傾く頃、やすこはカーテンで作った担架に載せられ、ヘリコプターが発着しているビーチに向かう。ヘリコプターに乗る順番を待つが、今日最後のヘリコプターは日没のため着陸できない。
 スピードボートが1艘出るというニュースが入ってきた。今夜ピピ島を出る最終便になるという話であった。多くの人々の協力により、ピピ島を離れ、病院のある街に向かった。」

アマゾンのページの「なか見!検索」で内容の一部を、読むことが出来る。

以下は、その一節。

「今この瞬間に、私たちの命を左右するような事変が起こっても何の不思議もないのだ。
 でも、だからこそ、今過ごすこの一瞬一瞬を心に留めて生きなければならない。現在を生きているのだと。」

「私の胸の中の表面張力を起こした入れ物は、今でもふるふると震え続けている。でも、今では前よりは少しは上手に運ぶことができるようになった。
笑顔で。」

ウィキによれば、タイではスナーミという言葉が広く使われるようになった。

「なお、タイではこの津波が起きるまで津波を「大型の波(tidal wave)」と表現することが多かったが、この津波以降は専門用語である「スナーミ(日本語の「津波」の音訳)」が一般的に使われるようになった。」とある。

ピピ島に行く理由が、また一つ増えたようだ。

今年の12月26日、あの地震から、10年が経つことになる・・・。

ご注文2014年01月14日 17:30

ご注文
ご注文


イントラの忠告や、MIC21品川店の金子さんのお薦めも無視し、コンパクトで安いからというだけの理由でサイドマウント用のBCを、さっき発注してしまった。

SMS50・・・。

(SMS 50)
http://www.hollis.com/sms50/

なんで日本で買うと、8万円もするんだあ?。

まあいい。

取り扱いがあるだけ、有り難いと思わなくっちゃ!。

遅くとも金曜日に入荷するというので、その間に、調査研究しなくてはならない。

R&D(リサーチアンドデベロップメント)ならぬ、R&P(リサーチアンドプレイ)であるな。

時々、プレイが「祈る」方になるんだが・・・。

まあ、どうでもいいんですが。

バルブ側のバンジーさえあれば、ボトム側のDリングは浮沈子スペシャルの、ウエイトベルトに可動式ロープロファイルのDリングを装着し、クロッチベルトを通す秘密の仕掛けを付けたスーパーギア(手作り感満載・・・)で、どんなBCでもOKである。

無理してウエストベルトを下げたりしなくても、腹帯状態に上記のベルトを巻くだけで、あらゆる状況でサイドマウントを行うことが可能である。

ただし、極東の日本とかいう国の、一部で流行っているメタリコン蒸着塗装の激重スチールタンクは、例外的に対応できない。

プール講習では、余りの重さに、Dリングがずれてしまった。

1本構成では、ふくよかなお腹が邪魔して、左右のバランスが取れる位置までDリングを動かせない。

一生、二度と使わないと、固く決意した。

元々、2本持ちでなければ無意味なサイドマウントである。

メタリコン2本持ちというのは、それは、なんというか、リフトバッグでも付けながら潜るしかない!。

実際、漁網用のウキを付けて潜っている画像もある。

それが正解かもしれないな。

しかし、浮沈子は、浅く明るく暖かい南の海で、まったりとしたダイビングを満喫したいので、アルミの11リッター(できれば、カタリナ)のタンクをスタンダードにして潜りたい。

まあ、理想をいえば、サイドマウントCCRということになるんだが。

で、SMS50という器材を、改めて見てみる。

「Hollis "SMS" sidemount systems have been designed not just with cave divers in mind, but any sidemount diver. The new SMS50 is no exception. Built for sidemount only, this kit can be used in any environment from open water to overhead. Includes an adjustable, one size fits most harness based on a minimalist design; ideal for traveling sidemounters. First of its kind harness, wing and plate in one and ready to dive out of the box.」

(ホリスのSMSシリーズは、ケーブダイバーだけを想定して設計されたものではなく、あらゆるサイドマウントダイバーを想定して設計されている。)

(新しいSMS50も例外ではない。)

(サイドマウント専用に作られ、オープンウォーターからオーバーヘッド環境まで、あらゆるダイビング環境に使用することが出来る。)

(旅行者向けのサイドマウントダイバーのために考えられており、調整可能な機能を備え、これ一つのサイズで、必要最小限の設計思想に基づいてデザインされたハーネスの殆んどに適用する。)

(その手のハーネスを初め、ウイング(浮き袋)、プレート(背中側のソフトタイプ)が一体になっていて、箱から出して直ぐに潜ることができる。)

まあ、浮沈子の怪しい訳なので、原文を読んでいただいた方がいい。

概要を読むと、「Low lift design for warm water with AL80's」とある。

23ポンドじゃあ、メタリコン2本付けたら、浮沈子自慢の体脂肪ブラダーをもってしても、浮上できないかもしれない。

アルミニウムの80キュービックフィート(2265.35リットル:200気圧:約11リッター)のタンクしか想定していない(もちろん、9リッターのチビタンクや、13リッターのノッポタンクも可)。

このブラダーには、設計上の欠点があることが分かっている。

エアを入れたときに、真ん中が浮いてくるのだ。

背中への密着が足りない。

内側がソフトプレートであり、外側も柔らかい素材なので、仕方ないのだ。

ビデオでは、その欠点が露呈しないように、深いところでエアーを入れた状態で真横から映っているシーンは殆んどない。

メーカーも分かっているのだ。

ここは、要改良であるな。

現物を入手してから、速攻でホームセンターに駆け込まなければならない。

さらに、当然のことながら、アルミシリンダーのボトムを、背面の尻尾にあるDリング(しっかり浮かせてあって、デザインは悪くない)に引っ掛けるため、ビデオでも分かるとおり、身体が小さく、タンクの上の方にタンクベルトを巻く必要がある女性の映像では、ボトムが浮き上がって、ストリームラインを維持できていない。

まあ、これについては、浮沈子スペシャルのウエイトベルトがあるので、問題は解決済みだ。

バルブ側のバンジーについては、装着感を試さないと分からない。

余分なバンジー(ゴム紐)を買っていって、潜りながら対策するしかない。

浮沈子のような、ふくよかな体形(ハッキリいって、デブ!)の場合は、とてつもない量のウエイトを必要とするため、腰痛対策も必要になる。

ウエイトベルトじゃ、ダメなんです!。

3ミリのロングを着た場合、バックマウントで14ポンドをぶち込んでも、エキジットの際は、潜行ロープで逆立ちになる!。

ハーネスのウエストベルトに、ウエイトポケットを付ける必要があるな(片側で6ポンド、両側で12ポンド)。

これに加えて、ブラダー上部のポケットに2ポンド入れてなんとか潜れる(少し、痩せればあ?)。

タンクをボートに受け取ってもらってから、我が身を船上に引きずり上げる時、装備重量は100kg近い(ブラダー、ウエイト、スーツ、フィンなど込み込み)。

すいません、浮沈子も引き上げてもらえませんかあ?。

カジキでも釣れたなら、喜んで引き上げてくれるだろうが、豚じゃあねえ・・・。

まあいい。

これで、およそのシミュレーションは終わった。

メーカーの謳う、「ready to dive out of the box」なんて宣伝は、少なくとも浮沈子の場合は、嘘っぱちである。

あとは、ダイビングショップでおねだりして、いろいろ試してみよう。

彼らにとっても、サイドマウントダイバーへのサービスでは、何が必要になるのかを知るいい機会だ(とかなんとか・・・)。

下請け2014年01月14日 19:39

下請け
下請け


南スーダンで、おかしな話がある。

(日本、他国軍の輸送断る 南スーダンPKO、国連の依頼)
http://www.kamiura.com/whatsnew/continues_2482.html

「米国と北大西洋条約機構(NATO)が大型輸送機で南スーダン南隣のウガンダのエンテベ国際空港まで運び、そこから日本が自衛隊のC130輸送機2機で南スーダンの首都ジュバの国際空港までピストン輸送する計画を立案し、関係国に打診した。」

「米国とNATOは前向きな回答したが、日本からは先週、応じられない旨の回答があった。」

まあ、妥当なところであるな。

米軍からの下請け仕事なら、断るわけにはいかないが、PKOなら法律を盾にとって、毅然として断るべきだろう。

軍事行動と一体となった物資の輸送は、米軍のみに対して特別措置法により認めたわけで、場合によっては中国の武器まで運ばされる恐れがあるPKOなんかに、ホイホイと気軽に乗っては、将来に禍根を残す。

浮沈子は、我が国が軍事的に自立していないことを、別にいいとか悪いとかといった価値観では見ていない。

そりゃあ、独立国家として、自前の軍隊を持ち、機動的に運用できた方が便利だし、政治の手段として効率的に繰り出すことも出来る。

しかし、歴史的経緯(戦争、負けたし)、未だに旧占領国の軍事基地が国中にあり、しかも、データリンクまでして一体運用しているわけだから、まあ、米軍のローカル部隊みたいなもんでしょ?。

それが、一人前の顔して海外に展開して、米軍以外の武器運んでくれといわれたら、PKOであろうがなんであろうが断るに決まっている。

何で、中国の武器まで運ばなきゃならんのか。

「この問題は、この計画を立案した国連事務局が日本の事情を知らなかったことが問題を生んだ。」

違うな。

国連は、日本に踏み絵を踏ませたかったのだ。

PKO派遣軍の中で、他国の軍隊と隔絶し、爪弾きにされている自衛隊に、恥をかかせてやろうとする嫌味な方策だ。

自国の軍隊を持たず、米軍の言いなりにしかならない我が国の軍事政策に対する、強烈な皮肉である。

「単に戦闘地を避けるという意味だけなら、日本は「臆病者」という非難を受けることになる。」

もちろん、臆病である。

それは、我が国の対外政策がそうさせているわけで、別に今に始まったことではなく、戦後の国際社会の要請でもあった。

(敵国条項:我が国は、国連相手に戦争しなければならん!)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%95%B5%E5%9B%BD%E6%9D%A1%E9%A0%85#.E6.95.B5.E5.9B.BD.E6.9D.A1.E9.A0.85.E3.81.AE.E5.AF.BE.E8.B1.A1.E5.9B.BD

この国は、そのくらいがちょうどいいのだ。

なんとかに刃物という諺もある。

臆病者と罵られ、対米追従と嘲られ、属国だなと冷笑されていくしかない。

別に、それで困ることは何もない。

「アメリカが戦う戦場に自衛隊を送り込むことを可能して、米軍と自衛隊が(共に)戦えるように集団的(自衛)権を容認すれば、米軍と同盟軍として戦う国とも戦えるように求められるのは必至だ。」

そんなことはなかろう。

何処の国も、そんなことは期待していない。

我が国は、米国だけを見て、米国の庇護の元に、米国の権益を守る戦争でだけ命を捧げればいいのだ。

ニッポンの、ニッポンによる、米国のための自衛隊・・・?。

それが、敗戦国の運命だと、なぜ、時の政権は国民に説明しないのか。

まあ、中国も韓国も戦勝国だし、言うこと聞かないわけにはいかないが。

米国にしてみれば、首相の靖国参拝なんて、とんでもない話だろうな。

何て言って誤魔化したのかは知らないが、本質的にはそういうことだ。

もう一度、世界を相手に戦争して、米国も、中国も、韓国も、ロシアも、力で屈服させない限り、我が国が真の独立を勝ち取ることなど未来永劫ないのだ。

まあいい。

「自衛隊が他国の部隊や武器を輸送すれば、憲法が禁じる武力行使と一体化に抵触する恐れがある」と朝日の報道にあったというが、イラク特措法が、憲法違反であったと自ら認めているようなものだ。

まあ、この国では、法律というのは、どうにでも解釈できるように作ることに決まっているので、それほど問題ではない。

政治は、結果であって、プロセスではないのだ。

プロセスの遵守は、結果を得る為に必要であるからであって、目的ではない。

解釈改憲を繰り返し、その実体に合うように(そのうち)実定法を変えましょう!。

「日本政府にその覚悟と確かな法整備、それに世論の支持がなければ、自衛隊は海外で米軍と(共に)戦えない。単に政府が解釈の変更を決議して、閣議決定で済ますことのないようにしてほしい。」

甘いな。

「ところが、こうした国々は南スーダンへ輸送する能力がなく、国連側は対応を検討。」

「それに日本でなくとも、C130輸送機なら手配することは可能である。」とある。

(C-130 (航空機))
http://ja.wikipedia.org/wiki/C-130_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)

「運用国:
アルジェリア
アンゴラ
アルゼンチン
オーストラリア
オーストリア
バングラデシュ(増員派兵予定)
ベルギー
ボリビア
ボツワナ
ブラジル
カメルーン
カナダ
チャド
チリ
中華民国(台湾)
コロンビア
デンマーク
エクアドル
エジプト
エチオピア
フランス
ガボン
ギリシャ
ホンジュラス
インドネシア
イラン
イスラエル
イタリア
ヨルダン
クウェート
リベリア
リビア
マレーシア
メキシコ
モロッコ
オランダ
ニュージーランド
ニジェール
ナイジェリア
ノルウェー
オマーン
パキスタン(増員派兵予定)
ペルー
フィリピン
ポーランド
ポルトガル
ルーマニア
サウジアラビア
シンガポール
南ベトナム
南アフリカ共和国
韓国
スペイン
スリランカ
スーダン
スウェーデン
タイ
チュニジア
トルコ
アラブ首長国連邦
イギリス
アメリカ合衆国
ウルグアイ
ベネズエラ
イエメン
ザンビア」

ネパールは、仕方ないが、バングラディシュとパキスタンは、途中給油しながら輸送機持ってくればいいのに。

ネパール陸軍で空輸に使えそうなのはこれだけ。

(アブロ 748:軍用:2機運用中)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%96%E3%83%AD_748#.E8.BB.8D.E7.94.A8

まあ、自衛隊が持っていってるのは、新型のC-130Jだし、こっちの方がいいというのは分かる。

(C-130J (航空機))
http://ja.wikipedia.org/wiki/C-130J_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)

それにしたって、いっぱいあるなあ。

「運用国:(現に運用中の国のみ)
アメリカ合衆国
イギリス
イタリア
インド
オーストラリア
オマーン
カタール
カナダ
デンマーク
ノルウェー」

まあ、日本が出さないからといって、PKOが成り立たなくなるわけじゃあなさそうだ。

ここは、大騒ぎせずに、情勢を注視しつつ、推移を見守る(見ているだけで、何もしない)というところか。