グアム潜青2014年01月04日 16:52

グアム潜青
グアム潜青


グアムでの潜水が終わった。

9日間居て、6日潜り、8本をこなした。

勿体無い潜り方だと思うが、船酔いと体調のバランス上、今回は、これが限界である。

グアムは逃げることはない(1億年とか経てば、消えて無くなっているだろうが)。

目の覚めるような紺碧色の海水を満々と湛えて、いつでもダイバーを待っている。

その気になれば、何時でも来ることができる近さだ。

アプラ港の出口のうねりや、外洋のブイに係留した後の船酔いに耐えられれば、そこには青の女神が待っている。

しかし、この女神は嫉妬深い。

ブルーホールに行って、穴を抜けずに素通りでもしようものなら、手酷いしっぺ返しを食らうことになる。

今日も、耳抜きが不安で、穴には潜らず、ドロップオフ沿いを流してしまった・・・。

まあ、サイドマウントの講習なんだから、別に35m行かなくたっていいし、もう、2回も違うルートで潜っているので、パスしたわけだな。

2本目のバラクーダロックは、案の定、キャンセルになった。

もう、今回最悪の船酔いである。

波は穏やかなのだが、シー・スピナーという船は、浮沈子の三半器官と相性が悪いようだ。

小型アルミボートや、ヤマハのクルーザー(ミニラ)は、それ程でもなかった(この時は、2本潜っている)。

で、6回目のブルーホールに1本だけ潜ったのだが、スキルをやったりしながら45分で120気圧ずつ残して上がった。

11リッターで140位吸ったことになる。

最大で16mくらいだから、大体こんなもんだろう(大食らいです!)。

今日はスキルの失敗はなかったのだが、マウスピースを噛み過ぎて、食い切ってしまっていたのが、バレてしまった(腹減ってたもんで・・・)。

エア切れのスキルだったので、ロングホースを渡さないわけには行かない。

サーティフィケートを取らせるのが目的のイントラと違い、浮沈子は、別にオープンサーキットのサイドマウントのCカードは必要ないのだ。

一応、費用は払っているのだが、くれなきゃくれないで、不都合はない。

でも、まあ、実技試験で一発合格の経験が少ない浮沈子としては、くれるというなら貰わないでもない(と、強がってみる)。

イントラは、回数とか時間ではなく、定められたスキルができるかどうか、安定して行えるかどうか、スムーズに行えるかどうか、どんな時でも行えるかどうか(タンクを2本とも突き出しているときに、エア切れだといわれても、落ち着いて対応できるかどうか:やってませんけど)、さらに、ダイビング全体を通じて、サイドマウントダイバーとして、独り立ちさせて大丈夫かどうかを見ているわけだ。

出来なければ、100本やっても、絶対くれない。

まあ、海洋8本だからなあ。

おかげで、オープンサーキットの本数は稼げたわけで、生涯通算で40本弱というところか。

呼吸によるコントロールや、早めのバランス調整による、トリムや深度の安定も見違えるように上達した(・・・?)。

そういうことにしておこう。

こんでもって、オープンサーキットに慣れてしまって、今度は、CCRに戻ろうとすると、またまた大変になってしまったらどうしよう!?。

まあいい。

そのときは、もう一度、CCRの神経回路に切り替えるトレーニングをやるだけだ。

いつまでにやらなければという制約は、余りない。

まだ、あと10年は潜れるだろうから、その間に、何とかすればいいだけである。

焦る必要もないし、焦ってやったからといって、スキルが上達するわけでもない。

しかし、毎度のことだが、纏めて潜ると、前回の失敗の修正が直ぐ出来るという点では、やはり上達には有効だな。

浮沈子の場合、それが、1日2本までが限界なのだが、今回くらいの密度が、スキルの習得には楽だ。

あまり詰め込まれても、右から左である。

1回のダイビングで、集中して出来るのは、3つくらいまでで、それ以上は無理だし、スムーズに出来るようになるには、さらに回数を重ねなければならない。

これから飯を食いに行くので、その折にでも、出来具合を聞いてみよう。

とりあえず、今回のダイビングが、事故もなく、無事に終わったということだけでも、お祝いする価値はある(親指、傷だらけですが)。

安全は、全てに優先し、それに換わる選択肢など、有り得ないのだ。

まあ、ダイビングをしない、という選択肢はあるんだが・・・。

グアム潜後2014年01月04日 20:40

グアム潜後
グアム潜後


さて、最後の晩餐は、テキサスステーキのアンガス牛14オンスの画像から。

イントラと、ダイビングショップのスタッフさんは、共通の知り合いのカメラマン(古島さん)の話で盛り上がっていたが、浮沈子は余り興味はない。

魚とか、写真とかは趣味でないし、プロカメラマンのヘンタイ振りは、良く聞く話だ。

絶壁の縁を歩く時に、カメラのファインダー越しだと、恐くなくなるという話を聞いたこともある。

今日も、とある水中カメラマンが、ブルーホールを見上げて撮る際に、タンクからリークしている泡が写るのがいやで、器材を脱いで、息止めて、撮影ポイントまで泳いで行って、写真を撮って、器材のところまで泳いで帰ってきて、レギュレーターを咥えたという話が出た!。

水深35mでの話である!!。

こんなヘンタイカメラマンの助手をされている方は、大変だと思われる。

パラオの話もたくさん出たが、フィリピンのトゥバタハリーフの話が出た。

(トゥバタハリーフ)
http://www.wtp.co.jp/area/tubbataha/

「スールー海のほぼ中央に位置するトゥバタハリーフは、貴重なサンゴが群生する海域として1993年世界遺産に登録され手厚く保護されています。数々のダイブスポットを擁するフィリピンで古くからベストの中のベストといわれるダイブスポットなのです。」

いやあ、以前から目をつけていたのだが、ここで潜れれば言うことはない。

行くだけでも、成田から24時間かかる(船で10時間だと!)。

また、パラオの聖地といわれるヘレンの話も出る。

(ヘレンリーフの旅サキ編 その①)
http://www.daydream.to/topics/palau/2013/05/post-890.html

『ヘレンリーフは、コロールから南西へ560~570km、はるかかなたの環礁です。
縦20km、横10kmほどの大きさの環礁に、島はたったひとつ。それも、1周歩いて15分くらいの島がたったひとつです。
しかもそこに、たった4名のパラオ人がいるだけ。。。
あとは、ものスゴイ数の鳥と、カニと、カメの楽園です。』

まあ、4人で何やってんだろう?、とかはこの際関係ない(ホントに、何やってんだろ?)。

ここへ行って潜ると、たとえば、デイドリームの龍馬の場合、50万円位する。

一生に一度のダイビングだなあ。

冒険というか、フツーのレクリエーショナルダイビングではない。

龍馬といえば、ヘンタイナイトダイビングの話も出た。

夜中に潜って、光に集まってくる幼魚を見るんだそうだ。

ダツとかいないんだろうか?(突撃されて、刺されたくない!)。

なんか、ものすごいカルトな話ばかり出て、とても、サイドマウントの話なんか出来る雰囲気じゃあなかった。

パラオ、行きたい(まあ、これは近いうちに)。

ヘレンも行きたい(次に近いうちに)。

トゥバタハリーフも行きたい(行けるかなあ?)。

まあ、サイドマウントで潜るのがせいぜいだな(特に、トゥバタハ)。

CCRは、パラオでは始まりそうなので期待しよう。

龍馬には酸素は積んでいるようなので、ソフノライムが手に入れば、ヘレンでCCRはアリだろう!。

とにかく、オープンサーキットでもいいから、潜れるうちに潜っておきたい。

船酔いの心配もあるなあ。

手首の酔い止めのツボの話も出た。

それ用の手首バンドもあるらしい。

(シーバンド 酔い止めバンド 乗り物酔い つわり対策)
http://www.amazon.co.jp/o-Life-%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%B3%E3%83%89-%E9%85%94%E3%81%84%E6%AD%A2%E3%82%81%E3%83%90%E3%83%B3%E3%83%89-%E4%B9%97%E3%82%8A%E7%89%A9%E9%85%94%E3%81%84-%E3%81%A4%E3%82%8F%E3%82%8A%E5%AF%BE%E7%AD%96/dp/B00EJPBJAC

「《使用方法》
人差し指・中指・薬指の3本を手首の内側に置き、手首のしわができる部分に薬指を置きます。
人差し指の所に『内関』というツボがありますので、バンドのプラスチックボールの部分をそこに当てるだけです。
もう一方の手首にも同じ手順で装着し左右の手首に一本ずつバンドを着けてください。
バンドは乗り物に乗る前に着けても、乗ってから着けても効果が期待できます。」

(内関穴)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%85%E9%96%A2%E7%A9%B4

「効能
心痛、心悸、胸痛、胃痛、嘔吐、しゃっくり、不眠、鬱病で精神錯乱、癲癇、鬱証眩暈、中風、顔面神経麻痺、喘息、偏頭痛、熱病、産後血暈、肘臂攣痛、手根管症候群、正中神経障害などに使われる。」とある。

嘔吐とあるが、様々な症状の緩和に使われるツボのようだな。

いろいろな話を聞いているうちに、やはり、ダイビングの楽しさ、面白さを改めて感じる。

地球には、水中という、もう一つの世界があり、我々人類は、まだほんの少ししか知らないのだということ、テックであれ、レクシエーションであれ、レジャーダイビングで潜られている世界は、さらにその一部に過ぎない。

浮沈子は、その、ほんのさわりの部分に首を突っ込んでいるだけなのだ。

幸い、イントラを初め、ダイビングの先達(せんだつ)が、ここ数十年の間に切り開いてきた世界は、それだけでも豊かな世界を垣間見せてくれるだろうし、CCRを駆使してさらに広がるダイビングの楽しみは果てしない(宣伝調!)。

うん、やはり、CCRを始めて良かった!。

サイドマウントCCRのブラッシュアップに向けて、改めて取り組む意欲が湧いてきた。

あと10年は、前向きにダイビングを続ける元気の元を、今日の食事で得た思いである。

アンガスビーフのおかげで、元気も出てきたというものだ。

パワードスーツ2014年01月04日 22:53

パワードスーツ
パワードスーツ


パワードスーツという商品が出回っている。

(ROBOT SUIT HAL®(Hybrid Assistive Limb®))
http://www.cyberdyne.jp/robotsuithal/index.html

商品名は、「ロボットスーツ」ということになっているようだな。

筑波大の先生が開発して、企業化したものらしい。

ダイワハウス工業などという、あんま関係ないんじゃないかと思われる会社が販売(レンタル?)している。

(ロボット事業)
http://www.daiwahouse.co.jp/robot/hal/index.html

さて、この話は前から知っていたが、いよいよパナソニックが動き出す。

しかも、まんま、エイリアン2であるな。

(「パワードスーツ」世界初の量産化  パナソニック)
http://photo.sankei.jp.msn.com/essay/data/2014/01/03powerd_suit/

シガニー・ウィーバーが母性本能むき出しで、牝のエイリアンと格闘するシーンに登場する、あのパワー・ローダーに似てませんかあ?。

(パワーローダー (エイリアン2))
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%80%E3%83%BC_(%E3%82%A8%E3%82%A4%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%B32)

「パワーローダーにおいても実際の油圧フォークリフトの油臭い雰囲気を持たせるため、細部まで丹念に造形された。しかしさすがにこの映画が制作された1986年の時点において二足歩行機械を制御する技術は存在せず、したがって映画撮影もパワーローダーを後方からシャフトで支えることで立たせていた。」

しかし、時は過ぎ、21世紀になって、いよいよホンモノのパワーローダーが登場するわけだな。

構造体や、アクチュエイターなんてデバイスは、いくらでも作れるだろうから、特大サイズで40m(これ、ウルトラマンの身長!)から、仮想コントロールで作動するミニチュアサイズ(人間は、コンソールで操縦し、本体は、リモートで作動する)まで、何でもアリだろう。

何らかの接続方式を考えれば、マイクロロボットを仮想的に操縦することも可能であろう。

要するに、人間の運動機能の拡張ということになる。

運動機能の拡張といえば、自動車とか、バイクなどの車輪を使っての移動や、建機などの力仕事というイメージだったが、いよいよパトレイバーやエヴァンゲリオンの汎用人型決戦兵器の世界が、実用になるわけだ(もちろん、ガンダムでもいいです)。

まあ、どちらかというと、ザクだな・・・。

まだ、脳波との連動は研究中だが、筋電位を測定して動かす仕組みは、とうとう大量生産レベルに達したわけだ。

(パワーローダーの開発)
http://psuf.panasonic.co.jp/alc/technologies/

まあ、パナソニックも、いよいよ未来企業として起死回生の大博打を打とうとしているようだ。

しかし、浮沈子が注目するのは、力仕事や階段の上り下りではない。

この仕組みを、是非ともダイビングに生かしてもらいたいと考えているのだ!(え、えーっ?)。

もう、この1週間というもの、筋肉痛で敵わない(イテテッ!)。

日頃使っていない筋肉(全部です!)を、急に動かした為に、ミシミシと、油の切れた機械のように、節々や筋肉そのものが悲鳴を上げているのだ。

このパワードスーツを改良して、水中での動きに適用させれば、この苦しみから解放されるのではないかという不埒な発想なのである。

もちろん、今のようなメカメカしいスタイルでは使えない。

パワードスーツなのだから、ウエットスーツのように、身体に密着して、素材そのものが筋肉の動きを感知し、ミオシン・アクチン繊維の様に伸び縮みして、その運動を補助してくれるものでなければならない。

当然、オリンピックの競泳などには使えないな。

まあいい。

脳波とかではなく、筋電位を測定して演算処理するなら、素材そのものに、そういった特性を付与することは出来ないものか。

筋肉(骨格筋)なんて、骨格の両側にくっ付いていて、縮み側で動作しているだけの簡単な機能なのだ。

デバイスとして、何か独自の作業をしているわけではなく、神経の電位の変化を感知して、単純な反応をしているだけなのである。

それなら、筋電位を感知するプレートを置いて、その信号を増幅してスーツの縮み側の繊維に送ればいい。

さて、その電気信号を受け取った、外筋肉(っていうのかあ?)は、中空の繊維の中を流れる液体から供給されるエネルギーで、瞬間的に可塑性の形態変化を起こし、繊維を収縮させるのである。

電気信号が、対になっている反対側の外筋肉に流れると、同じことが起こり、今まで縮んでいた方は、電気が流れなくなって弛緩するという、極めて単純な動作原理である。

それぞれの要素技術は、ある程度あるので(形状記憶合金とか)、後はインテグレーションだけなのではないか。

関節への固定方法とか、その辺の細かいところは良きに計らってもらえばいい。

パワードスーツかあ・・・。

早く開発してもらって、浮沈子のダイビングの一助となって欲しいものだ(イテテッ・・・)。