🐼変異種:イスラエルの憂鬱:ブースト接種でも止まらない感染者の増加 ― 2021年08月15日 06:08
変異種:イスラエルの憂鬱:ブースト接種でも止まらない感染者の増加
(イスラエル コロナワクチン3回目接種 対象を50歳以上に拡大)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210813/k10013200321000.html
「16歳以上の8割以上が2回のワクチン接種を終え・・・」
すげーな・・・。
ブルームバーグワクチントラッカーでは、全人口の6割程度が完了となっている。
イスラエルは、若い国なのだ。
それでも、世界最速でワクチンをうちまくり、現在は50歳以上に3回目のワクチン接種を行っているワクチン先進国であることは間違いない。
「60歳以上となっていた3回目のワクチン接種の対象が50歳以上に拡大」
「専門家チームが懸命に、プロフェッショナルに、そして徹底的に検討した結果、50歳以上にも効果があるという結論に達した」
「政府は感染防止対策を加速」
にもかかわらず、感染者の増加は止まらない。
「連日6000人前後の感染」
考えられることは2つ。
・国民の4割のワクチン未接種者にデルタが広がり、そのために感染者数が減らない。
・ファイザーのワクチンが感染予防の役に立たない。
イスラエルは、ブレイクスルー感染が起こっていることを公表しているが、全ての感染者を対象としたワクチン接種状況(未接種、第1回目接種、第2回目接種、第3回目接種など)に応じた内訳を出しているわけではない。
ワクチンに対する信頼を損ねるからかもしれないし、未接種者に対してネガティブな情報を与えることになるからかもしれない。
「屋内施設を利用する際の接種証明書の提示を再度、義務化したり、集会の人数を制限したりするなど感染防止対策を加速」
感染予防効果の減弱(経時的減弱や変異種に対する減弱)は、ワクチンパスポートの運用にも影響を与えかねない。
ワクチンによって中途半端に発症が抑えられてしまっていることを考えれば、感染予防効果の減弱は、膨大なステルス感染者を産み出す温床になる。
ブレイクスルー感染が、ワクチン接種者の間で再生産される事態だ。
ワクチン接種者を屋内環境でのイベントに参加させるということは、当局が率先してブレイクスルー感染を拡大させることに繋がる。
ステルス感染者の感染力に関するエビデンスは乏しいが、ワクチン接種者と未接種者でウイルスの排出量が変わらないという話は出ている。
イスラエルの感染状況は深刻だ。
東京都(約1400万人)より少ない人口(900万人余り)にもかかわらず、6000人規模の感染者を出している。
東京都で言えば、1万人クラスということになる(東京都の最大感染者数は6千人未満)。
死者数も、既に2桁に達している(多少、上下はあるようです)。
ワクチン接種が進んでも、社会規制は後戻りし、追加接種の範囲を広げても感染拡大に歯止めがかからないという最悪の事態が進行中だ。
ワクチン接種が感染者数の減少に繋がらないということは、東京都においても確認されている。
高齢者の接種は8割以上に達しているが、都内の高齢者の感染者数は急上昇しているし、全体に対する割合も減少から増加に転じた。
トータルでは、対前週比の減少も下げ止まり(108.7パーセント)、新規感染者数の増加が止まらない(一瞬、ピークアウトしたかと思ったんだがな)。
全国的にも、2万人超の感染者を計上して、さらに増加の気配を示している。
重症者数の増加も深刻だ。
病床には若干余裕があるけど、感染者数が増え続ければ、いずれ満杯になり、溢れた重症者は助からないという事態に陥る。
加えて、中等症以下の重症化制御レベルが低下している(原則入院→原則自宅療養)ために、そのステージでの事故死が増える可能性もある。
やれやれ・・・。
イスラエルの医療事情は知らいけど、嬉しくないに違いない(未確認)。
英国の現状については、レポートが上がっている。
(デルタ株とワクチン集団免疫の夢と現実)
https://news.yahoo.co.jp/byline/onomasahiro/20210814-00253177
英国在住の方なので、我が国のワクチン事情には誤解もあるようだが、アルファからデルタに状況が変わったこと、それに応じて戦術を転換する必要があること等の指摘は重要だ。
「イギリスでは全成人の9割がワクチン第一回接種を終了、75%が2回接種をしている」
読んでいて気付いたんだが、英国は年末年始の爆増で、アルファ変異種による大被害を受けた。
その際に、ワクチン接種が進んで、デルタのまん延に高い接種割合で突入している。
それは、イスラエルでも同じだけどな。
実は、社会規制の強弱はあるが、英国、イスラエル、東京都を見た時に、人口当たりの感染者数は大差ない。
地域:人口(万人):感染者(概数):対10万人
英国:6700:3万:45
イスラエル:930:6千:65
東京都:1400:6千:43
イスラエルがやや多いが、まあ、こんなもんだ。
東京都は、ワクチン接種率(完了3割)が少ない割に、人口当たりの感染者数は少ない。
実質的な社会規制が、一番進んでいるからかも知れない。
ワクチン接種率の違いが効いてくるのは、重症者の対応だろうな。
英国は、医療制度が違うから、死者数が毎日100人を超えていても全然ОKだが、東京都では人口比で20人になるから、ICUはパンクするだろう。
ちなみに、昨日の東京都の死者はゼロだ(第5波は1桁で推移:最大は第3波の際の38人!:死亡日別)。
まあいい。
気になる米国では、ついにブースト接種のフレームワークが出た。
(米CDC、コロナワクチン追加接種を承認 ファイザーとモデルナ製)
https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-usa-vaccine-idJPKBN2FE1VU
「米疾病対策センター(CDC)の諮問委員会は13日、免疫力が低下している人に対する新型コロナウイルスワクチンの追加接種(ブースター接種)を承認した。」
浮沈子が想定していたような、最後のブースト接種という触れ込みはない。
免疫力が低下していれば、ブースト接種して補うという理に適った基準で行われる。
さすがにCDC(前日発表したFDAも)だと感心する。
が、しかし・・・。
「免疫力が低下している人は成人人口の3%未満。当局者は、追加接種を受けるために、免疫力が低下していることを示す医療関係者の証明を提示する必要はない」
どーいうことか。
すいません、私は免疫低下しているんで、ワクチンうってもらえませんかあ?。
どーぞ、どーぞ・・・。
何でもありな、駄々洩れの基準なのかもしれない。
運用次第で、どうにでもなる。
今後の展開に注目だな。
気になる記述もある。
「対象となるのはファイザーとモデルナ製ワクチン。ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)製ワクチンについては、現時点では十分なデータが得られていないとして、対象に含めなかった。」
ワクチン効果的に懸念されているのは、どちらかといえばJ&J(ヤンセン)の方なんだろうけど。
初回J&Jで、追加接種をファイザーかモデルナで行うという仕切りなのかもしれない(未確認)。
米国の新規感染者数は、1週間の平均で11万人を超えた。
上昇率は鈍化しだした気配はあるけど、まだまだ増えそうな感じだ。
死者も増加しているしな(こっちは数百人規模)。
米国も、我が国と同じでワクチン一択で爆走している。
殆ど効果の期待できないマスクの着用が、どこまで援護射撃になるのか。
浮沈子は、大規模なロックダウンは不可避と見ている。
気になる記事は、他にもある。
(職場や会食での感染 周囲への濃厚接触者調査は行わず 東京都)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210814/k10013201711000.html
「積極的疫学調査の対象は、感染者と同居する家族のほか、学校、医療機関、それに高齢者施設などにとどめ、職場や会食などで感染した場合には、周囲への調査は行わない」
「文書を今月10日付けで都内の保健所宛てに出していた」
「感染の拡大に伴う業務のひっ迫で埼玉県も縮小」
「自宅療養で呼吸困難を訴える患者への対応で手一杯で、やむをえない判断だと思う」
積極的疫学調査の縮小は、第3波の時も行われていたと記憶している。
今回は、在宅療養が基本となったことに伴う点で異なる。
感染制御から重症化制御への具体的な移行が、どさくさに紛れて始まったということかも知れない(そういうことかあ?)。
在宅対応が一段落して、元に戻るかどうかが問題だな。
量的転換の影で進む質的転換。
ワクチン先進国は、出口戦略を必死に模索している。
変異種とワクチンの効きを冷静に見れば、そう簡単ではないことが見えてくる。
一足先に全面規制解除に踏み切った英国の感染者は今日も安泰だ(3万人弱)。
浮沈子は、この1か月ほど、毎朝英国の感染者数を見ている。
ワクチン先進国の希望の星。
この数字が爆増に転じて英国がロックダウンするようなことが起これば、世界は暗転する。
まあ、世界といっても、数か国だけの話だがな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(米当局、免疫力低い人の3回目接種承認 コロナワクチン)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN13BFX0T10C21A8000000/
「臓器移植を受けた人や、同等に免疫力が低いと診断された人が対象」
診断は必要ということなわけだ。
「同グループが米人口に占める割合は2.7%だが、接種完了後に感染する「ブレークスルー感染」の入院患者に占める割合は44%」
おおっ!、これじゃあ仕方ないな。
「CDCが13日に開いた専門家会合では、免疫力の低い人を対象にしたブースター接種は満場一致で推奨」
「同会合では、ブースター接種するワクチンが当初接種したワクチンと同じものである必要があると指摘した。1回接種のジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)製を接種した対象者が、ファイザー製やモデルナ製を追加接種することについては「現時点で支持するデータがない」とした。」
やっぱ、J&Jはおいてけぼりか・・・。
「一般向けのブースター接種について、FDAのウッドコック氏は「ワクチン接種を完了したその他の人は適切に保護されており、現時点で必要ない」と改めて指摘」
日経は、ファウチの発言を報じている。
「遅かれ早かれ、全ての人がブースター接種が必要になる」
以前も書いたが、ファウチは新鮮なデータや最新の研究に近い所にいて、政権に忖度せずに発言する。
状況が変化すれば、発言内容を修正することも厭わない。
本質的に科学者なのだ。
米国内のセンサーみたいなもんだな。
FDAやCDCの決定と、ファウチの発言は矛盾したり対立しているわけではない。
広くブースター接種が必要な時期は、今ではないと言っているだけで、明日のことは分からない。
イスラエルも、免疫が低い人からブースト接種を先行して始めている。
どこも、韻を踏んでいる感じだ。
J&Jに対するブースト接種も、データの不足を理由に見送っただけで、それが揃えば踏み切る腹だ(たぶん)。
米国は、混合接種に慎重な感じだな(英国は見境ないけど!)。
ワクチン接種の次のステージは、当然、0歳時からの接種だし、そのための一般承認ということになる(来月中旬の見通し)。
米軍の強制接種は、そのタイミングで行われるし、多くの地方政府や企業でも接種の義務化が進むだろう。
本格接種が始まって1年足らず。
長期的安全性について見通せないまま、一般承認を行うというのは如何なものかとは思うが、緊急承認での接種実績は10億単位で積み上がっており、承認がおりる見込みは高い。
ワクチン一択の政策に弾みが付く。
ロックダウンに戻ることなく、出口に辿り着けるかどうか。
米国の選択が我が国に与える影響は大きい。
しかし、浮沈子は、この状況でも若年健康者へのワクチン接種には懐疑的だ。
重症化率が低い年齢層(状況に応じて変わってくると思いますが、現在では30歳未満か)に於いては、感染予防効果なく(ワクチンうたないから他人に感染させる、という心配はない)、長期的リスクや隠れた瑕疵の懸念が否定できないワクチンの接種は、とてもとても無条件に勧められることではない。
せめて、10年くらいは経たないとな(うん、その頃になれば、現在接種を控えている若い人も、適齢期になるわけだし・・・)。
うつかうたないかは、あくまで本人が決める。
そのために必要なデータは、全てを公開し、なおかつ積極的に提供する。
リスクを負うことを求める以上、それは大前提だろう。
当局は、既に感染制御を放棄している(集団免疫なんて、そもそもムリポだし)。
感染を広げないために、ワクチンをうつという理由はない。
重症化して困る世代のことは、彼らが考えればいい。
ワクチンうったり、引き籠ったり、自宅療養で死ぬのは彼ら自身の問題だ。
利他的行為のために、自らのリスクを負うことは、話としては麗しいけど、正しいことではない。
ジジババのために、若者が命を危険に晒すことは、社会の在り方としても間違っている。
今日は終戦の日。
先の大戦は、明治生まれが大正生まれを使って昭和の時代に起こした戦争だというのを聞いたことがある(表現は正確ではないかも知れません)。
新型コロナは戦争だ(米国では、既に最大の戦死者を出した南北戦争(戦死者50万人弱)を上回っている)。
昭和の人間が平成生まれを巻き込んで令和に起こしたドサクサには違いない。
努々、犠牲者にならないようにしなければな・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(全員のブースター接種、いずれ必要の可能性 ファウチ所長)
https://www.cnn.co.jp/usa/35175243.html
ファウチの発言の詳報が出た。
「時間の経過と共に免疫が減じる兆候が一部で既にみられるものの、まさしくこの時期にブースターが直ちに必要とは考えていない」
「週間あるいは月間単位でブースターの必要性に関するデータをリアルタイムに追い求め、予防効果の弱まりが始まったのかなどを決める」
「一定の水準に達したと判断すれば、我々はブースター接種の準備をするだろう」
リアルタイムでの免疫効果の測定を、実際どのように行うというのだろうか?。
浮沈子には、比喩的表現のように聞こえるんだがな。
一定のサンプルを抽出して、交叉試験などを行い、評価する程度ではないのか。
それとも、接種者全員をトレースするつもりなんだろうか?(ありえねー・・・)。
「ブースターの実施で、最初に打ったワクチンと同一のものが良いのかとの質問には「同じ製品が望ましい」と述べた。」
不十分なワクチン接種が変異の温床になるという点にも触れている。
ブースト接種は、その懸念も防ぐことになるだろう。
浮沈子は、感染予防効果の減弱こそ、変異種を産み出す恩賞だと考えている。
発症せずに感染の連鎖を続け、免疫が弱い人に長期に潜在して複数の変異を蓄積し、生存に有利な変異を産み出す。
ワクチンが変異を促すわけだ。
やれやれ・・・。
この妄想が、妄想のままで終わることを願うしかないな・・・。
(イスラエル コロナワクチン3回目接種 対象を50歳以上に拡大)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210813/k10013200321000.html
「16歳以上の8割以上が2回のワクチン接種を終え・・・」
すげーな・・・。
ブルームバーグワクチントラッカーでは、全人口の6割程度が完了となっている。
イスラエルは、若い国なのだ。
それでも、世界最速でワクチンをうちまくり、現在は50歳以上に3回目のワクチン接種を行っているワクチン先進国であることは間違いない。
「60歳以上となっていた3回目のワクチン接種の対象が50歳以上に拡大」
「専門家チームが懸命に、プロフェッショナルに、そして徹底的に検討した結果、50歳以上にも効果があるという結論に達した」
「政府は感染防止対策を加速」
にもかかわらず、感染者の増加は止まらない。
「連日6000人前後の感染」
考えられることは2つ。
・国民の4割のワクチン未接種者にデルタが広がり、そのために感染者数が減らない。
・ファイザーのワクチンが感染予防の役に立たない。
イスラエルは、ブレイクスルー感染が起こっていることを公表しているが、全ての感染者を対象としたワクチン接種状況(未接種、第1回目接種、第2回目接種、第3回目接種など)に応じた内訳を出しているわけではない。
ワクチンに対する信頼を損ねるからかもしれないし、未接種者に対してネガティブな情報を与えることになるからかもしれない。
「屋内施設を利用する際の接種証明書の提示を再度、義務化したり、集会の人数を制限したりするなど感染防止対策を加速」
感染予防効果の減弱(経時的減弱や変異種に対する減弱)は、ワクチンパスポートの運用にも影響を与えかねない。
ワクチンによって中途半端に発症が抑えられてしまっていることを考えれば、感染予防効果の減弱は、膨大なステルス感染者を産み出す温床になる。
ブレイクスルー感染が、ワクチン接種者の間で再生産される事態だ。
ワクチン接種者を屋内環境でのイベントに参加させるということは、当局が率先してブレイクスルー感染を拡大させることに繋がる。
ステルス感染者の感染力に関するエビデンスは乏しいが、ワクチン接種者と未接種者でウイルスの排出量が変わらないという話は出ている。
イスラエルの感染状況は深刻だ。
東京都(約1400万人)より少ない人口(900万人余り)にもかかわらず、6000人規模の感染者を出している。
東京都で言えば、1万人クラスということになる(東京都の最大感染者数は6千人未満)。
死者数も、既に2桁に達している(多少、上下はあるようです)。
ワクチン接種が進んでも、社会規制は後戻りし、追加接種の範囲を広げても感染拡大に歯止めがかからないという最悪の事態が進行中だ。
ワクチン接種が感染者数の減少に繋がらないということは、東京都においても確認されている。
高齢者の接種は8割以上に達しているが、都内の高齢者の感染者数は急上昇しているし、全体に対する割合も減少から増加に転じた。
トータルでは、対前週比の減少も下げ止まり(108.7パーセント)、新規感染者数の増加が止まらない(一瞬、ピークアウトしたかと思ったんだがな)。
全国的にも、2万人超の感染者を計上して、さらに増加の気配を示している。
重症者数の増加も深刻だ。
病床には若干余裕があるけど、感染者数が増え続ければ、いずれ満杯になり、溢れた重症者は助からないという事態に陥る。
加えて、中等症以下の重症化制御レベルが低下している(原則入院→原則自宅療養)ために、そのステージでの事故死が増える可能性もある。
やれやれ・・・。
イスラエルの医療事情は知らいけど、嬉しくないに違いない(未確認)。
英国の現状については、レポートが上がっている。
(デルタ株とワクチン集団免疫の夢と現実)
https://news.yahoo.co.jp/byline/onomasahiro/20210814-00253177
英国在住の方なので、我が国のワクチン事情には誤解もあるようだが、アルファからデルタに状況が変わったこと、それに応じて戦術を転換する必要があること等の指摘は重要だ。
「イギリスでは全成人の9割がワクチン第一回接種を終了、75%が2回接種をしている」
読んでいて気付いたんだが、英国は年末年始の爆増で、アルファ変異種による大被害を受けた。
その際に、ワクチン接種が進んで、デルタのまん延に高い接種割合で突入している。
それは、イスラエルでも同じだけどな。
実は、社会規制の強弱はあるが、英国、イスラエル、東京都を見た時に、人口当たりの感染者数は大差ない。
地域:人口(万人):感染者(概数):対10万人
英国:6700:3万:45
イスラエル:930:6千:65
東京都:1400:6千:43
イスラエルがやや多いが、まあ、こんなもんだ。
東京都は、ワクチン接種率(完了3割)が少ない割に、人口当たりの感染者数は少ない。
実質的な社会規制が、一番進んでいるからかも知れない。
ワクチン接種率の違いが効いてくるのは、重症者の対応だろうな。
英国は、医療制度が違うから、死者数が毎日100人を超えていても全然ОKだが、東京都では人口比で20人になるから、ICUはパンクするだろう。
ちなみに、昨日の東京都の死者はゼロだ(第5波は1桁で推移:最大は第3波の際の38人!:死亡日別)。
まあいい。
気になる米国では、ついにブースト接種のフレームワークが出た。
(米CDC、コロナワクチン追加接種を承認 ファイザーとモデルナ製)
https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-usa-vaccine-idJPKBN2FE1VU
「米疾病対策センター(CDC)の諮問委員会は13日、免疫力が低下している人に対する新型コロナウイルスワクチンの追加接種(ブースター接種)を承認した。」
浮沈子が想定していたような、最後のブースト接種という触れ込みはない。
免疫力が低下していれば、ブースト接種して補うという理に適った基準で行われる。
さすがにCDC(前日発表したFDAも)だと感心する。
が、しかし・・・。
「免疫力が低下している人は成人人口の3%未満。当局者は、追加接種を受けるために、免疫力が低下していることを示す医療関係者の証明を提示する必要はない」
どーいうことか。
すいません、私は免疫低下しているんで、ワクチンうってもらえませんかあ?。
どーぞ、どーぞ・・・。
何でもありな、駄々洩れの基準なのかもしれない。
運用次第で、どうにでもなる。
今後の展開に注目だな。
気になる記述もある。
「対象となるのはファイザーとモデルナ製ワクチン。ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)製ワクチンについては、現時点では十分なデータが得られていないとして、対象に含めなかった。」
ワクチン効果的に懸念されているのは、どちらかといえばJ&J(ヤンセン)の方なんだろうけど。
初回J&Jで、追加接種をファイザーかモデルナで行うという仕切りなのかもしれない(未確認)。
米国の新規感染者数は、1週間の平均で11万人を超えた。
上昇率は鈍化しだした気配はあるけど、まだまだ増えそうな感じだ。
死者も増加しているしな(こっちは数百人規模)。
米国も、我が国と同じでワクチン一択で爆走している。
殆ど効果の期待できないマスクの着用が、どこまで援護射撃になるのか。
浮沈子は、大規模なロックダウンは不可避と見ている。
気になる記事は、他にもある。
(職場や会食での感染 周囲への濃厚接触者調査は行わず 東京都)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210814/k10013201711000.html
「積極的疫学調査の対象は、感染者と同居する家族のほか、学校、医療機関、それに高齢者施設などにとどめ、職場や会食などで感染した場合には、周囲への調査は行わない」
「文書を今月10日付けで都内の保健所宛てに出していた」
「感染の拡大に伴う業務のひっ迫で埼玉県も縮小」
「自宅療養で呼吸困難を訴える患者への対応で手一杯で、やむをえない判断だと思う」
積極的疫学調査の縮小は、第3波の時も行われていたと記憶している。
今回は、在宅療養が基本となったことに伴う点で異なる。
感染制御から重症化制御への具体的な移行が、どさくさに紛れて始まったということかも知れない(そういうことかあ?)。
在宅対応が一段落して、元に戻るかどうかが問題だな。
量的転換の影で進む質的転換。
ワクチン先進国は、出口戦略を必死に模索している。
変異種とワクチンの効きを冷静に見れば、そう簡単ではないことが見えてくる。
一足先に全面規制解除に踏み切った英国の感染者は今日も安泰だ(3万人弱)。
浮沈子は、この1か月ほど、毎朝英国の感染者数を見ている。
ワクチン先進国の希望の星。
この数字が爆増に転じて英国がロックダウンするようなことが起これば、世界は暗転する。
まあ、世界といっても、数か国だけの話だがな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(米当局、免疫力低い人の3回目接種承認 コロナワクチン)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN13BFX0T10C21A8000000/
「臓器移植を受けた人や、同等に免疫力が低いと診断された人が対象」
診断は必要ということなわけだ。
「同グループが米人口に占める割合は2.7%だが、接種完了後に感染する「ブレークスルー感染」の入院患者に占める割合は44%」
おおっ!、これじゃあ仕方ないな。
「CDCが13日に開いた専門家会合では、免疫力の低い人を対象にしたブースター接種は満場一致で推奨」
「同会合では、ブースター接種するワクチンが当初接種したワクチンと同じものである必要があると指摘した。1回接種のジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)製を接種した対象者が、ファイザー製やモデルナ製を追加接種することについては「現時点で支持するデータがない」とした。」
やっぱ、J&Jはおいてけぼりか・・・。
「一般向けのブースター接種について、FDAのウッドコック氏は「ワクチン接種を完了したその他の人は適切に保護されており、現時点で必要ない」と改めて指摘」
日経は、ファウチの発言を報じている。
「遅かれ早かれ、全ての人がブースター接種が必要になる」
以前も書いたが、ファウチは新鮮なデータや最新の研究に近い所にいて、政権に忖度せずに発言する。
状況が変化すれば、発言内容を修正することも厭わない。
本質的に科学者なのだ。
米国内のセンサーみたいなもんだな。
FDAやCDCの決定と、ファウチの発言は矛盾したり対立しているわけではない。
広くブースター接種が必要な時期は、今ではないと言っているだけで、明日のことは分からない。
イスラエルも、免疫が低い人からブースト接種を先行して始めている。
どこも、韻を踏んでいる感じだ。
J&Jに対するブースト接種も、データの不足を理由に見送っただけで、それが揃えば踏み切る腹だ(たぶん)。
米国は、混合接種に慎重な感じだな(英国は見境ないけど!)。
ワクチン接種の次のステージは、当然、0歳時からの接種だし、そのための一般承認ということになる(来月中旬の見通し)。
米軍の強制接種は、そのタイミングで行われるし、多くの地方政府や企業でも接種の義務化が進むだろう。
本格接種が始まって1年足らず。
長期的安全性について見通せないまま、一般承認を行うというのは如何なものかとは思うが、緊急承認での接種実績は10億単位で積み上がっており、承認がおりる見込みは高い。
ワクチン一択の政策に弾みが付く。
ロックダウンに戻ることなく、出口に辿り着けるかどうか。
米国の選択が我が国に与える影響は大きい。
しかし、浮沈子は、この状況でも若年健康者へのワクチン接種には懐疑的だ。
重症化率が低い年齢層(状況に応じて変わってくると思いますが、現在では30歳未満か)に於いては、感染予防効果なく(ワクチンうたないから他人に感染させる、という心配はない)、長期的リスクや隠れた瑕疵の懸念が否定できないワクチンの接種は、とてもとても無条件に勧められることではない。
せめて、10年くらいは経たないとな(うん、その頃になれば、現在接種を控えている若い人も、適齢期になるわけだし・・・)。
うつかうたないかは、あくまで本人が決める。
そのために必要なデータは、全てを公開し、なおかつ積極的に提供する。
リスクを負うことを求める以上、それは大前提だろう。
当局は、既に感染制御を放棄している(集団免疫なんて、そもそもムリポだし)。
感染を広げないために、ワクチンをうつという理由はない。
重症化して困る世代のことは、彼らが考えればいい。
ワクチンうったり、引き籠ったり、自宅療養で死ぬのは彼ら自身の問題だ。
利他的行為のために、自らのリスクを負うことは、話としては麗しいけど、正しいことではない。
ジジババのために、若者が命を危険に晒すことは、社会の在り方としても間違っている。
今日は終戦の日。
先の大戦は、明治生まれが大正生まれを使って昭和の時代に起こした戦争だというのを聞いたことがある(表現は正確ではないかも知れません)。
新型コロナは戦争だ(米国では、既に最大の戦死者を出した南北戦争(戦死者50万人弱)を上回っている)。
昭和の人間が平成生まれを巻き込んで令和に起こしたドサクサには違いない。
努々、犠牲者にならないようにしなければな・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(全員のブースター接種、いずれ必要の可能性 ファウチ所長)
https://www.cnn.co.jp/usa/35175243.html
ファウチの発言の詳報が出た。
「時間の経過と共に免疫が減じる兆候が一部で既にみられるものの、まさしくこの時期にブースターが直ちに必要とは考えていない」
「週間あるいは月間単位でブースターの必要性に関するデータをリアルタイムに追い求め、予防効果の弱まりが始まったのかなどを決める」
「一定の水準に達したと判断すれば、我々はブースター接種の準備をするだろう」
リアルタイムでの免疫効果の測定を、実際どのように行うというのだろうか?。
浮沈子には、比喩的表現のように聞こえるんだがな。
一定のサンプルを抽出して、交叉試験などを行い、評価する程度ではないのか。
それとも、接種者全員をトレースするつもりなんだろうか?(ありえねー・・・)。
「ブースターの実施で、最初に打ったワクチンと同一のものが良いのかとの質問には「同じ製品が望ましい」と述べた。」
不十分なワクチン接種が変異の温床になるという点にも触れている。
ブースト接種は、その懸念も防ぐことになるだろう。
浮沈子は、感染予防効果の減弱こそ、変異種を産み出す恩賞だと考えている。
発症せずに感染の連鎖を続け、免疫が弱い人に長期に潜在して複数の変異を蓄積し、生存に有利な変異を産み出す。
ワクチンが変異を促すわけだ。
やれやれ・・・。
この妄想が、妄想のままで終わることを願うしかないな・・・。
🐼変異種:米国の憂鬱:毎週金曜は審判の日 ― 2021年08月15日 11:57
変異種:米国の憂鬱:毎週金曜は審判の日
フロリダ州の感染者が爆増し、集計が毎週金曜日だけになったのは6月11日からだ。
まあ、正確には、爆増を始める前に週に1度の集計になった。
それ以来、毎週金曜日の全米の感染者数が異常値を示すようになった。
アメリカ合衆国は、各州の寄り合い所帯だから、集計の曜日もばらばらで、1週間均して見ないとなーんもわからない。
浮沈子は、律儀に毎日の値をスプシ(グーグルスプレッドシート)に入力しているんだが、6月以降のグラフは見るに堪えない。
アベレージは、概ねトレンド線(細い濃い青色)に沿っている。
昨日までの1週間のアベレージは、11万人余り(115856人:前週から2万人近く増加)。
既に、昨年夏の第2波を超えて、勢い的には年末年始の第3波に迫っている。
これが、国民の半数が接種を完了したワクチン先進国の姿とは、とても思えない。
まあ、残りの半数だけだって、1億人以上いるわけだから、新型コロナにとっては天国のようなところだ。
一時期、100人割れしていた死者数も、この頃増えて来ていて、もうすぐアベレージで1000人を超えるだろう(628人:前週から3割増し)。
が、もちろん死者の絶対数は少ない。
第3波では毎日4千人の死者が出ていたのに比べれば、2割未満に留まっている。
米国は、ワクチン導入で人的被害を食い止めていると言える。
同時に、ワクチン一択の政策に限界があることも見えてきた。
接種率が十分上がらないこと、ワクチン自体の効果に限界があること、変異種デルタの感染力の増大で、マスクなどの感染防御策に限界があることなどが理由だ。
対抗手段は、第1に(つーか、唯一?)ワクチン接種の推進(ワクチン一択じゃダメって言ったばっかじゃね?)。
おいそれとロックダウンに戻ることができない政治情勢の中で、ワクチン戦略は我が国などより重要だ。
もちろん、マスクはないよりマシだが、効果のほどは???だな。
桁違いの増殖力で、マスクしてても罹患する(浮沈子はれっきとした空気感染とみている)。
どーせ、しないヤツはしないからな・・・。
対策の第2は、やっぱワクチン(だから・・・)。
だが、単に接種率を上げるのではなく、2つの側面から強化を図る。
接種対象の拡大と、ブースト接種などによる増強。
接種対象の拡大は、1つは接種年齢の引き下げということになるが、そのために緊急承認ではなく一般承認が必要だ。
もう一つの拡大策は、接種の義務化だが、これも一般承認と連動する。
ワクチン効果の強化は、3回目のブースト接種と変異種対応ワクチンの開発。
改良ワクチンの導入には時間が掛かるから、とりあえず手持ちのワクチンをぶち込んで急場を凌ぐ。
ロックダウンに戻らずに、ワクチン政策だけで乗り切ろうとするバイデン政権だが、2つの理由で浮沈子はムリポと思っている。
1つ目は、我が国ではそれ程目立ってはいないけど、反ワクチン派の勢力が大きいこと(3割程度といわれている)。
2つ目は、ワクチンの効果の特性からくる限界があること。
両方とも、可変の幅が大きいから、状況によっては何とも言えないけど、見えている範囲ではとてもロックダウンなしに乗り切れるとは思えない。
米国は、必ずしもワクチンに否定的な国ではなかった。
天然痘を初め、麻疹やポリオ、風疹など多くの感染症の抑制に成功してきた世界でも有数のワクチン大国だ。
浮沈子的には、逆に、新型コロナに限って(まあ、それだけじゃないでしょうが)、なぜこれほど反ワクチン派が成功しているのかが不思議なほどだ。
ワクチン効果の特性からくる限界というのは、結局、変異の激しいコロナウイルスに対して、感染予防効果が抑制されてしまうという点に尽きる。
仮に、100パーセントの接種が可能だとしても、現行のワクチンに集団免疫をもたらす力はない。
重症化予防効果(入院予防効果とも表現されることがあるようです)、死亡予防効果がある程度あったとしても、感染者が増大すれば絶対数は増え続けることになる。
バイデン政権の任期はあと3年だが、その間に劇的な改良がなされない限り、ワクチン一択で状況をコントロールすることは出来ない。
再度のロックダウンは不可避だ。
が、感染者が増え、医療システムも圧迫され、死者続出でも社会封鎖せずに済む道がないわけではない。
リスクの社会的受容を促して、ロックダウンと比較考量し、成功すれば封鎖は免れる。
社会の在り方は、社会が決める。
強権の発動であれ、民主的政治プロセスを介してであれ、その社会がリスクを受け入れられればそれで済む。
この他にも、特効薬の開発が、新型コロナをただの風邪にしてしまう可能性もある。
その効果は大きいが、ただの風邪を治す薬が歴史的に成功しなかったことを考えると、その線での解決は難しいかも知れない。
もちろん、コロナウイルスに対するワクチンだって、今回初めて開発に成功したわけだから、何とも言えない。
が、まあ、年内とか、来年中とかはムリポだろうな(たぶん)。
米国の新規感染者数は、もちろん、現在世界トップだが、人口比で見れば大したことはない。
英国は3万人程度だが、米国の人口は5倍弱だから、15万人に相当する。
べらぼーめ・・・。
イスラエルは、更に多い。
まあ、どうでもいいんですが。
米国の感染者と死者の増加は、しばらく続く。
その間に、ワクチン政策には磨きが掛かるだろうが、それ一択で状況が改善するとは思えない。
特効薬の開発に成功すればゲームは変わるが、それに期待するのはそれこそリスキーだ。
感染状況や医療資源の状況を見ながら、段階的な社会規制を維持継続し、それなりの経済を回していくのが現実的な手法となる。
英国はうまくやった。
イスラエルは苦労している。
米国はどうなるんだろうな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーー
慌てる乞食は貰いが少ない話。
(ワクチン確保戦略に影響か 感染予防効果はモデルナ76%、ファイザー42%)
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2108/12/news137.html
「今年1月から7月まで、ミネソタ州の接種者と非接種者、5万人以上を対象に比較研究」
「デルタ株の占める割合が5月に約0.7%だったのが、7月に70%以上」
「7月について比較したところ、入院予防効果はモデルナ製が81%、ファイザー製が75%で、感染予防効果はモデルナ製が76%、ファイザー製が42%」
全部がデルタじゃないけど、ファイザーの42パーセント(感染予防効果)はイスラエルに於ける39パーセントという値に近く、もっともらしい感じもする(実際、そんなにあるのかどうかは疑わしいけど)。
そうか、モデルナの方がデルタには効くのか・・・。
浮沈子は、最速の免疫獲得を目指して、ファイザーを選んじまったからな。
愚弟は、先日職域接種でモデルナの2回目を終え、ニヤニヤしていた。
キショーめ!。
まあいい。
後悔先に立たず。
生き延びて、後悔することができただけ儲けものだ。
どーせ、5か月と15日後に効果は切れる。
米国は、潤沢にワクチンがありながら、接種者が伸び悩んでいる。
贅沢な悩みだ。
世界の大部分の国では、1回目のワクチン接種ですらままならないというのに(しかも、その多くは中国製だし・・・)。
ないよりマシな干天の慈雨(=ただの水?)。
結局はうち直しになって、手間が余計にかかるだけ。
WHOは、効き目の切れたワクチンを緊急承認の対象から外すことはしないのかな・・・。
フロリダ州の感染者が爆増し、集計が毎週金曜日だけになったのは6月11日からだ。
まあ、正確には、爆増を始める前に週に1度の集計になった。
それ以来、毎週金曜日の全米の感染者数が異常値を示すようになった。
アメリカ合衆国は、各州の寄り合い所帯だから、集計の曜日もばらばらで、1週間均して見ないとなーんもわからない。
浮沈子は、律儀に毎日の値をスプシ(グーグルスプレッドシート)に入力しているんだが、6月以降のグラフは見るに堪えない。
アベレージは、概ねトレンド線(細い濃い青色)に沿っている。
昨日までの1週間のアベレージは、11万人余り(115856人:前週から2万人近く増加)。
既に、昨年夏の第2波を超えて、勢い的には年末年始の第3波に迫っている。
これが、国民の半数が接種を完了したワクチン先進国の姿とは、とても思えない。
まあ、残りの半数だけだって、1億人以上いるわけだから、新型コロナにとっては天国のようなところだ。
一時期、100人割れしていた死者数も、この頃増えて来ていて、もうすぐアベレージで1000人を超えるだろう(628人:前週から3割増し)。
が、もちろん死者の絶対数は少ない。
第3波では毎日4千人の死者が出ていたのに比べれば、2割未満に留まっている。
米国は、ワクチン導入で人的被害を食い止めていると言える。
同時に、ワクチン一択の政策に限界があることも見えてきた。
接種率が十分上がらないこと、ワクチン自体の効果に限界があること、変異種デルタの感染力の増大で、マスクなどの感染防御策に限界があることなどが理由だ。
対抗手段は、第1に(つーか、唯一?)ワクチン接種の推進(ワクチン一択じゃダメって言ったばっかじゃね?)。
おいそれとロックダウンに戻ることができない政治情勢の中で、ワクチン戦略は我が国などより重要だ。
もちろん、マスクはないよりマシだが、効果のほどは???だな。
桁違いの増殖力で、マスクしてても罹患する(浮沈子はれっきとした空気感染とみている)。
どーせ、しないヤツはしないからな・・・。
対策の第2は、やっぱワクチン(だから・・・)。
だが、単に接種率を上げるのではなく、2つの側面から強化を図る。
接種対象の拡大と、ブースト接種などによる増強。
接種対象の拡大は、1つは接種年齢の引き下げということになるが、そのために緊急承認ではなく一般承認が必要だ。
もう一つの拡大策は、接種の義務化だが、これも一般承認と連動する。
ワクチン効果の強化は、3回目のブースト接種と変異種対応ワクチンの開発。
改良ワクチンの導入には時間が掛かるから、とりあえず手持ちのワクチンをぶち込んで急場を凌ぐ。
ロックダウンに戻らずに、ワクチン政策だけで乗り切ろうとするバイデン政権だが、2つの理由で浮沈子はムリポと思っている。
1つ目は、我が国ではそれ程目立ってはいないけど、反ワクチン派の勢力が大きいこと(3割程度といわれている)。
2つ目は、ワクチンの効果の特性からくる限界があること。
両方とも、可変の幅が大きいから、状況によっては何とも言えないけど、見えている範囲ではとてもロックダウンなしに乗り切れるとは思えない。
米国は、必ずしもワクチンに否定的な国ではなかった。
天然痘を初め、麻疹やポリオ、風疹など多くの感染症の抑制に成功してきた世界でも有数のワクチン大国だ。
浮沈子的には、逆に、新型コロナに限って(まあ、それだけじゃないでしょうが)、なぜこれほど反ワクチン派が成功しているのかが不思議なほどだ。
ワクチン効果の特性からくる限界というのは、結局、変異の激しいコロナウイルスに対して、感染予防効果が抑制されてしまうという点に尽きる。
仮に、100パーセントの接種が可能だとしても、現行のワクチンに集団免疫をもたらす力はない。
重症化予防効果(入院予防効果とも表現されることがあるようです)、死亡予防効果がある程度あったとしても、感染者が増大すれば絶対数は増え続けることになる。
バイデン政権の任期はあと3年だが、その間に劇的な改良がなされない限り、ワクチン一択で状況をコントロールすることは出来ない。
再度のロックダウンは不可避だ。
が、感染者が増え、医療システムも圧迫され、死者続出でも社会封鎖せずに済む道がないわけではない。
リスクの社会的受容を促して、ロックダウンと比較考量し、成功すれば封鎖は免れる。
社会の在り方は、社会が決める。
強権の発動であれ、民主的政治プロセスを介してであれ、その社会がリスクを受け入れられればそれで済む。
この他にも、特効薬の開発が、新型コロナをただの風邪にしてしまう可能性もある。
その効果は大きいが、ただの風邪を治す薬が歴史的に成功しなかったことを考えると、その線での解決は難しいかも知れない。
もちろん、コロナウイルスに対するワクチンだって、今回初めて開発に成功したわけだから、何とも言えない。
が、まあ、年内とか、来年中とかはムリポだろうな(たぶん)。
米国の新規感染者数は、もちろん、現在世界トップだが、人口比で見れば大したことはない。
英国は3万人程度だが、米国の人口は5倍弱だから、15万人に相当する。
べらぼーめ・・・。
イスラエルは、更に多い。
まあ、どうでもいいんですが。
米国の感染者と死者の増加は、しばらく続く。
その間に、ワクチン政策には磨きが掛かるだろうが、それ一択で状況が改善するとは思えない。
特効薬の開発に成功すればゲームは変わるが、それに期待するのはそれこそリスキーだ。
感染状況や医療資源の状況を見ながら、段階的な社会規制を維持継続し、それなりの経済を回していくのが現実的な手法となる。
英国はうまくやった。
イスラエルは苦労している。
米国はどうなるんだろうな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーー
慌てる乞食は貰いが少ない話。
(ワクチン確保戦略に影響か 感染予防効果はモデルナ76%、ファイザー42%)
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2108/12/news137.html
「今年1月から7月まで、ミネソタ州の接種者と非接種者、5万人以上を対象に比較研究」
「デルタ株の占める割合が5月に約0.7%だったのが、7月に70%以上」
「7月について比較したところ、入院予防効果はモデルナ製が81%、ファイザー製が75%で、感染予防効果はモデルナ製が76%、ファイザー製が42%」
全部がデルタじゃないけど、ファイザーの42パーセント(感染予防効果)はイスラエルに於ける39パーセントという値に近く、もっともらしい感じもする(実際、そんなにあるのかどうかは疑わしいけど)。
そうか、モデルナの方がデルタには効くのか・・・。
浮沈子は、最速の免疫獲得を目指して、ファイザーを選んじまったからな。
愚弟は、先日職域接種でモデルナの2回目を終え、ニヤニヤしていた。
キショーめ!。
まあいい。
後悔先に立たず。
生き延びて、後悔することができただけ儲けものだ。
どーせ、5か月と15日後に効果は切れる。
米国は、潤沢にワクチンがありながら、接種者が伸び悩んでいる。
贅沢な悩みだ。
世界の大部分の国では、1回目のワクチン接種ですらままならないというのに(しかも、その多くは中国製だし・・・)。
ないよりマシな干天の慈雨(=ただの水?)。
結局はうち直しになって、手間が余計にかかるだけ。
WHOは、効き目の切れたワクチンを緊急承認の対象から外すことはしないのかな・・・。
🐼変異種:陽性率と無症候性キャリア ― 2021年08月15日 15:28
変異種:陽性率と無症候性キャリア
(急上昇する陽性率、なぜ?東京22%、川崎は異様な高さ)
https://www.asahi.com/articles/ASP8F4VXPP8CULBJ003.html
「検査体制が追い付いていない可能性があり、PCR検査体制の強化が必要」
そうじゃないという記事なんだが、そもそもPCR検査なりなんなり(抗原検査とかもあるようなので)を何のためにしているのかというところをハッキリさせておかないと、ワケワカになる。
現在の我が国の検査は、新型コロナウイルス感染者を発見するためのものではないのだ。
中国とかは、都市丸ごと全員検査して、しらみつぶしに陽性者を見つけ、徹底的に隔離して市中感染を撲滅しようとするんだろうが、我が国ではそうではない。
「検査を絞っているということはない。検査を担う医療機関を受診した患者がこの数だったということだ」
都の担当者の言ってることが参考になるけど、医療機関で受診した「患者」(=発症者)のうち、新型コロナウイルスと疑わしい人の中での確定診断用ツールという位置付けなわけだ。
記事の中にある「自費検査」(無料のもありますが)で陽性になっても、未発症で医療機関を受診して行政検査の対象にならない限り計上されない。
無数の無症候性キャリアは野放しだ。
擬陽性もあるから、自費検査では検査機関や実施会社などから保健所への通知義務はないはずだ(未確認)。
一方、医師の診断を受けて、新型コロナ感染症と診断されても、検査で陰性(偽陰性)なら報告には上がらない(たぶん)。
PCR検査は、2割ほどが偽陰性になると言われているからな。
ちなみに、擬陽性の割合がどのくらいなのかは知らない(たぶん、かなり少ないはず)。
まあいい。
要するに、陽性率は、駄々洩れのテキトーな数字で、当てにならない参考値に過ぎない。
それでも、ないよりマシな参考値だから、検査態勢の評価や、市中感染の目安として国際的にも広く使われている。
中身は、全然異なるけど、各国の事情があるので、それは仕方ない。
当局だって、別に隠すつもりはないんだろうが、発症者が感染させるという従来の感染症モデルに則って実施されている以上、どうしようもない。
さっさと変えればいいのに・・・。
無症候性キャリアが、自覚のないままに感染を広げ、ハイリスクグループが罹患して重症化し、死に至る病を得るというのは厄介な話だ。
何度も書いているけど、感染予防効果が減弱しているワクチン接種者の増大は、この現象を拡大する。
ブレイクスルー感染して未発症に留まれば、無症候性キャリアとして感染拡大に寄与する。
一切の検査に引っかからないわけだから、余計始末に負えないし、本人もワクチン接種済みだから行動も大胆になる(ワクチンうったら、2分で飲み会?)。
社会も、ワクチン接種者の行動制限を緩和する方向に動きやすいからなおさらだ(ワクチンパスポートとかな)。
朝日の記事では、自費検査で陽性となり、医療機関を受診した陽性判定者が医師の診察を経て陽性者として報告された時に、陽性者数だけが母数として計上され(もちろん陽性者数としてもカウントされるでしょうが)、それ以外の自費検査数が母数に計上されない中で、自費検査における陽性率が1.3パーセントから3パーセントと上昇傾向であることが陽性率の上昇に寄与しているというけど、寄与率はそれほど高くはないと見ている。
飛行機乗る前とかに検査しているわけだから、そもそもその時点で発症しているとは考えにくい。
医師の受診に繋がる陽性者がどれほどいるかは知らないが、発症しなければ受診はしないだろうし、医療機関側でも、無症状(肺のレントゲン撮っても、なんもないとか含む)で確定診断出すわけにはいかないだろう(川崎市は無症状病原体保有者をカウントしているようですが:後述)。
保健所への報告にどれ程繋がっているかは疑問だな。
それでも、東京都の陽性率が20パーセントを超えてじりじりと上がり続けていることは確かだ。
増加率は、下がっているけど、止まる気配はない。
市中感染は確実に拡大し、発症者は増え続けている。
確認しておこう。
・新型コロナウイルス感染者=無症候性キャリア+発症者(患者)
・無症候性キャリア=ワクチン接種者+未接種者
・発症者=ワクチン接種者+未接種者
・新型コロナウイルス感染者>陽性者(擬陽性者除く)>発症者(患者=陽性者として捕捉される)
・検査陽性者=新型コロナウイルス感染者+擬陽性者
・検査員性者=非感染者+偽陰性者
数的に整合しているというわけではなく、カテゴリーとしてどうなっているかということなわけなので悪しからず。
最近は、抗原検査を多用して、無症候性キャリアを検出しようとする動きもあるようだが、検査にはノイズや感度、検体採取などの問題から擬陽性や偽陰性がつきものだ。
感染のステージにおいても結果は変わってくる。
ショットで切り取った検査結果だけでは実態は見えてこない。
それでも、数を集めたり時系列で動きを追えば傾向が見えてくる。
東京都の発表する陽性率は、そういう数字だということを踏まえておくことは必要だ。
記事では、川崎市のところから先は読めないけど、一応リンクを貼っておく。
(新型コロナウイルス感染症発生状況データ)
https://www.city.kawasaki.jp/350/page/0000116827.html
「※ 所定の検査で陽性となり、医師が新型コロナウイルス感染症と診断し、届出があった者を「陽性者」として計上しています(無症状病原体保有者を含む)。」
無症候性キャリアを含むとなっているのが気になるけど、擬陽性とかも含まれているのかもな(未確認:擬陽性の割合は少ないので多勢に影響はない)。
画像は、その川崎市の陽性者数の推移だが、東京都の感染者のグラフに酷似している(間違って掲載しているのかと思う程:そんなあ!)。
まあ、隣町だからな(浮沈子も、たまにガス橋越えて行ってます)。
自費検査の広がりがどうなるかは分からないが、ワクチン接種の拡大と共に無症候性キャリアが爆増すれば、陽性者に占める割合も多くなるかもしれない。
まあ、未発症で終われば医療機関の受診はないからあまり影響はないともいえる。
再感染も含めて、感染者は増加し続けるだろうが、発症し、重症化する割合は減ってくる。
割合は減っても、母数は増えるからな。
陽性率の持つ意味合いは、新型コロナの場合、慎重に判断する必要がある。
現在の検査目的が変わらない以上、感染の実態からかけ離れた別の数字として捉えなければならない。
ワクチン接種の進展とともに、限りなく乖離していく方向にある。
新型コロナウイルス感染症の位置付けは、遠くない将来、5類感染症に変更され、感染制御がなくなり、ワクチンの目的も重症化制御へと移る。
陽性率の意味は、市中感染の流行状況とは関係なくなり、PCR検査の感度の指標になるかも知れない(テキトーです)。
朝日の記事中では22・5%パーセントだったが、既に24.0パーセントになっている(8月13日時点)。
一寸先は闇の新型コロナ。
陽性率は、その闇を照らす灯になってくれるんだろうか・・・。
(急上昇する陽性率、なぜ?東京22%、川崎は異様な高さ)
https://www.asahi.com/articles/ASP8F4VXPP8CULBJ003.html
「検査体制が追い付いていない可能性があり、PCR検査体制の強化が必要」
そうじゃないという記事なんだが、そもそもPCR検査なりなんなり(抗原検査とかもあるようなので)を何のためにしているのかというところをハッキリさせておかないと、ワケワカになる。
現在の我が国の検査は、新型コロナウイルス感染者を発見するためのものではないのだ。
中国とかは、都市丸ごと全員検査して、しらみつぶしに陽性者を見つけ、徹底的に隔離して市中感染を撲滅しようとするんだろうが、我が国ではそうではない。
「検査を絞っているということはない。検査を担う医療機関を受診した患者がこの数だったということだ」
都の担当者の言ってることが参考になるけど、医療機関で受診した「患者」(=発症者)のうち、新型コロナウイルスと疑わしい人の中での確定診断用ツールという位置付けなわけだ。
記事の中にある「自費検査」(無料のもありますが)で陽性になっても、未発症で医療機関を受診して行政検査の対象にならない限り計上されない。
無数の無症候性キャリアは野放しだ。
擬陽性もあるから、自費検査では検査機関や実施会社などから保健所への通知義務はないはずだ(未確認)。
一方、医師の診断を受けて、新型コロナ感染症と診断されても、検査で陰性(偽陰性)なら報告には上がらない(たぶん)。
PCR検査は、2割ほどが偽陰性になると言われているからな。
ちなみに、擬陽性の割合がどのくらいなのかは知らない(たぶん、かなり少ないはず)。
まあいい。
要するに、陽性率は、駄々洩れのテキトーな数字で、当てにならない参考値に過ぎない。
それでも、ないよりマシな参考値だから、検査態勢の評価や、市中感染の目安として国際的にも広く使われている。
中身は、全然異なるけど、各国の事情があるので、それは仕方ない。
当局だって、別に隠すつもりはないんだろうが、発症者が感染させるという従来の感染症モデルに則って実施されている以上、どうしようもない。
さっさと変えればいいのに・・・。
無症候性キャリアが、自覚のないままに感染を広げ、ハイリスクグループが罹患して重症化し、死に至る病を得るというのは厄介な話だ。
何度も書いているけど、感染予防効果が減弱しているワクチン接種者の増大は、この現象を拡大する。
ブレイクスルー感染して未発症に留まれば、無症候性キャリアとして感染拡大に寄与する。
一切の検査に引っかからないわけだから、余計始末に負えないし、本人もワクチン接種済みだから行動も大胆になる(ワクチンうったら、2分で飲み会?)。
社会も、ワクチン接種者の行動制限を緩和する方向に動きやすいからなおさらだ(ワクチンパスポートとかな)。
朝日の記事では、自費検査で陽性となり、医療機関を受診した陽性判定者が医師の診察を経て陽性者として報告された時に、陽性者数だけが母数として計上され(もちろん陽性者数としてもカウントされるでしょうが)、それ以外の自費検査数が母数に計上されない中で、自費検査における陽性率が1.3パーセントから3パーセントと上昇傾向であることが陽性率の上昇に寄与しているというけど、寄与率はそれほど高くはないと見ている。
飛行機乗る前とかに検査しているわけだから、そもそもその時点で発症しているとは考えにくい。
医師の受診に繋がる陽性者がどれほどいるかは知らないが、発症しなければ受診はしないだろうし、医療機関側でも、無症状(肺のレントゲン撮っても、なんもないとか含む)で確定診断出すわけにはいかないだろう(川崎市は無症状病原体保有者をカウントしているようですが:後述)。
保健所への報告にどれ程繋がっているかは疑問だな。
それでも、東京都の陽性率が20パーセントを超えてじりじりと上がり続けていることは確かだ。
増加率は、下がっているけど、止まる気配はない。
市中感染は確実に拡大し、発症者は増え続けている。
確認しておこう。
・新型コロナウイルス感染者=無症候性キャリア+発症者(患者)
・無症候性キャリア=ワクチン接種者+未接種者
・発症者=ワクチン接種者+未接種者
・新型コロナウイルス感染者>陽性者(擬陽性者除く)>発症者(患者=陽性者として捕捉される)
・検査陽性者=新型コロナウイルス感染者+擬陽性者
・検査員性者=非感染者+偽陰性者
数的に整合しているというわけではなく、カテゴリーとしてどうなっているかということなわけなので悪しからず。
最近は、抗原検査を多用して、無症候性キャリアを検出しようとする動きもあるようだが、検査にはノイズや感度、検体採取などの問題から擬陽性や偽陰性がつきものだ。
感染のステージにおいても結果は変わってくる。
ショットで切り取った検査結果だけでは実態は見えてこない。
それでも、数を集めたり時系列で動きを追えば傾向が見えてくる。
東京都の発表する陽性率は、そういう数字だということを踏まえておくことは必要だ。
記事では、川崎市のところから先は読めないけど、一応リンクを貼っておく。
(新型コロナウイルス感染症発生状況データ)
https://www.city.kawasaki.jp/350/page/0000116827.html
「※ 所定の検査で陽性となり、医師が新型コロナウイルス感染症と診断し、届出があった者を「陽性者」として計上しています(無症状病原体保有者を含む)。」
無症候性キャリアを含むとなっているのが気になるけど、擬陽性とかも含まれているのかもな(未確認:擬陽性の割合は少ないので多勢に影響はない)。
画像は、その川崎市の陽性者数の推移だが、東京都の感染者のグラフに酷似している(間違って掲載しているのかと思う程:そんなあ!)。
まあ、隣町だからな(浮沈子も、たまにガス橋越えて行ってます)。
自費検査の広がりがどうなるかは分からないが、ワクチン接種の拡大と共に無症候性キャリアが爆増すれば、陽性者に占める割合も多くなるかもしれない。
まあ、未発症で終われば医療機関の受診はないからあまり影響はないともいえる。
再感染も含めて、感染者は増加し続けるだろうが、発症し、重症化する割合は減ってくる。
割合は減っても、母数は増えるからな。
陽性率の持つ意味合いは、新型コロナの場合、慎重に判断する必要がある。
現在の検査目的が変わらない以上、感染の実態からかけ離れた別の数字として捉えなければならない。
ワクチン接種の進展とともに、限りなく乖離していく方向にある。
新型コロナウイルス感染症の位置付けは、遠くない将来、5類感染症に変更され、感染制御がなくなり、ワクチンの目的も重症化制御へと移る。
陽性率の意味は、市中感染の流行状況とは関係なくなり、PCR検査の感度の指標になるかも知れない(テキトーです)。
朝日の記事中では22・5%パーセントだったが、既に24.0パーセントになっている(8月13日時点)。
一寸先は闇の新型コロナ。
陽性率は、その闇を照らす灯になってくれるんだろうか・・・。
🐼変異種:増加率低下続くもピークアウトは先延ばしか ― 2021年08月15日 22:26
変異種:増加率低下続くもピークアウトは先延ばしか
(東京都 コロナ 3人死亡 4295人感染確認 重症者6日連続最多更新)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210815/k10013204361000.html
「15日までの7日間平均は4263.9人で、前の週の105.6%です。」
感染者の対前週比は着実に減少を続けている。
2021-08-08:130.00%
2021-08-09:128.70%
2021-08-10:119.20%
2021-08-11:114.50%
2021-08-12:109.00%
2021-08-13:108.80%
2021-08-14:108.70%
2021-08-15:105.60%
一昨日、昨日と、ちょっと下げ止まりの傾向を見せたりしたが、今日もちゃんと下がった。
それでも、まだ増加を続けていることに変わりはないから、もう暫く名目上のピークアウトはできないかもしれない。
先週木曜日に、ピークアウトしたと思ったんだがな。
ちょっと甘かったようだ。
東京都を取り巻く環境としては、減少するより増加する要素が多い(そもそも、減少する要素なんてあるのかあ?)。
お盆明けの帰省戻り、一向にリモートワークが進まない出勤の再開、パラリンピックの開催、新学期の始まり、秋の行楽シーズン、衆議院議員選挙、エトセエトセ・・・。
まあ、パラリンピックでテレビの前に釘付けにしてくれれば、夜間滞留人口の減少に多少は貢献する可能性はある。
浮沈子のところには、テレビ、ないけど・・・。
まあ、どうでもいいんですが。
ワクチン接種が進み、若年者の重症者が減少してくれるといいな。
40代、50代が、これほどバッタバッタと重症化するというのは想定外だ。
重症化病床も、感染者1万人くらいまでは余裕で持つと思っていたんだが、こんな状況ではとても持たない。
6千人超えたら1か月後にパンクしそうだ。
その感染者増加からの遅延も短くなっている感じだ。
データに当たっていないから、ヤマ勘でしかないけど、感染者の増加と同じペースで重症者が増加している気がする。
救いがあるのは、今のところ死者が抑制されている点だろうな。
毎日、何十人も死んでいた年末年始の第3波のようなことにはなっていない。
医療の現場の踏ん張りが効いている。
有難い話だ。
在宅で亡くなってしまう方も、今のところ思ったよりは少ない。
こっちは、あってはならない死亡だから、1人でも大問題だが、新型コロナの特性上、急変は避けられないからな。
東京都の医療資源の総力を投入して凌がなければならない。
人々の、そうした努力と犠牲の上に、自由でおおらかな生活が続く。
いや、緊急事態宣言下だから、不要不急の外出は避け、都県境を跨ぐ移動は控え、買い物は3日に1度で済ませ、デパ地下では息を止め(そうだったかあ?)、マスク手洗い密回避ワクチン接種に勤しまなければならない。
浮沈子は、先週木曜日(12日)、ガス橋越えて新川崎のフィットネスに行こうかと思ったが、ぐっと堪えて自粛した(サボっただけじゃね?)。
ちょうど、今季最大感染者数を記録したので、自粛のし甲斐もあったしな(そういうことかあ?)。
海外では、フランスが来月中旬から追加接種(免疫低下者や80歳以上の高齢者が対象)を始めるというし、フィリピンでは、ロックダウンを破って外出していた市民が、私警察に銃殺されるという事件(事故?)も報じられている。
(欧州各国が「ブースター接種」検討 WHOはワクチン格差を警告)
https://mainichi.jp/articles/20210814/k00/00m/030/261000c
「9月中旬から、ブースター接種を実施する方針を表明した。対象は、80歳以上や免疫疾患などを持つ人が想定」
(ロックダウン違反者を警備員が射殺 過剰暴力と批判高まるフィリピン)
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2021/08/post-96905.php
「検問所で警戒に当たっていた地方行政機関の警備員セザール・パンラケ容疑者が検問を違法に通り抜けようとした廃品回収業のエドアルド・ゲニョガ氏(55)に対していきなり発砲。エドアルド氏はその場で射殺された。」
やれやれ・・・。
フランスの世論は、接種の強制を巡って真っ二つ。
感染者は3万人に達し、マクロンは政治生命を掛けて封じ込めに掛かっている。
我笛吹けど、汝ら踊らず。
この言葉の後には、こう続く・・・。
われら踊れども、汝足らわず。
(芥川龍之介『侏儒の言葉』より)
https://www.q-bic.net/biker_blog/2012/03/post-2336.html
「人間は常に「多少の無理」を日常化してこそ進歩する」
記事は、社員教育の話だが、面白かったので引用した。
多少の無理なら我慢する。
しかし、現状は多少の無理ではないし、スキルアップやストレス解消に繋がるものでもない。
ただの消耗戦だ。
出口の見えない暗闇の奥へと突っ込んでいくだけ。
政治家は、ワクチンが切り札だと言い、浮沈子もリスクを冒して接種したが、直後からデルタのまん延が驀進し、感染予防効果の低下、重症化予防効果への懸念が噴出。
おまけに、モデルナの方が効き目がいいという研究結果が出る始末。
やれやれ・・・。
ワクチン接種の1回目が4割を超えると感染者数が下がり始めるという太古の経験則を律儀に後追いした政権は、一敗地にまみれている。
緊急事態宣言という錦の御旗を掲げても、誰も踊ってくれなくなった。
それは、誰も明るい未来を提示できなくなっているからに他ならないと浮沈子は見ている。
今日は終戦の日。
正しくは敗戦の日だが、それを言い換えることで未来を拓こうとしたのかもしれない(未確認)。
医療危機のツケを国民に押し付け、デパ地下の入店規制をロハでやらせ(補助金とか出ないそうです)、それでも効果がないと見ると、形だけの緊急事態宣言を拡大延長するしか能がない首相。
結局は自分事と切り捨てて、調達が滞ってうてないことが分かっているワクチンを早くうてと、頓珍漢なことを喚く知事(そうなのかあ?)。
でも、浮沈子は幸せだ。
真夜中に出歩くこともできるし、都県境を突破して、日本全国どこに行くことも自由だ(相手国が受け入れてさえくれれば、海外旅行に行くことも止められはしない)。
ワクチンも2回うてたし、罹患すれば自分が何の病気で死ななければならないかを知ることくらいはできるだろう(運が良ければ)。
そういう国に生まれ、生きてきたことに感謝しなければならない。
時代も良かったしな。
戦火の中で血肉がぶっちぎれて死ぬわけじゃない。
多少は苦しいかも知れないが、最期は意識を失うだろう。
今日は、1日中雨模様で、買い出し以外に外出はしなかった。
体調も悪く、寝たり起きたり。
気温の低下で、気候病を起こしている(気分は滅入る一方・・・)。
明日は、少しは雨止みが期待できそうだ。
降り続く前線の雨のために、各地で災害が起こっている。
しかし、雨はやがて上がる。
永遠に降り続くことはない。
新型コロナもそうであるに違いないが、それは誰にも予想できない。
デルタの次はラムダなのか。
はたまた、別の変異種なのか。
ワクチンの効果についての嬉しくない話も読んだ。
(ファイザー製ワクチンの効果、年齢や習慣で差…国立宇都宮病院「高齢者は20代の半分」「喫煙者は35%低下」)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/124059
「2回目接種から3カ月後の抗体価は、60~70代が20代の半分」
「高齢者は半年おきのワクチン再接種が必要」
歳をとって生きるメリットがないわけではないが、動物にとって若さは絶対の価値だ。
身体もそういう風に出来ている。
喫煙についての資料も気を滅入らせてくれる。
浮沈子は、若い頃に喫煙歴がある。
免疫の低下は、現役喫煙者と大差ない。
「喫煙は接種直後の抗体産生には影響しなくても、抗体の維持に影響する可能性がある」
やれやれ・・・。
「飲酒頻度では顕著な差は認められなかった。」
浮沈子は、タバコも酒もやめたけど、酒はもう少し飲んでおいた方が良かったかもな。
まあ、どうでもいいんですが。
確認しておこう。
東京都の感染者の増加は、やがて減少に転じる(大どんでん返しがなければね)。
しかし、それは少し先になる可能性もあるし、減少は長期に渡る公算が高い(大規模な流行の時は猶更)。
また、次の大流行(今年の冬はヤバそうだな)の前までに、どれだけ下げることが出来るかも大きな問題だ。
ワクチンが切れるまでの間、カウントダウンしながら感染防止策に努めて、罹った時は覚悟を決める。
我が国は、自由でおおらかな天国だ(新型コロナにとっても?)。
戦後76年の平和に感謝しつつ、酒とタバコに溺れた若かりし日々の悔悟に暮れよう・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(中国で「コロナとの共存」が議論に デルタ株で「ゼロ」は限界? 政府は警戒、言論統制で拘束される市民も)
https://www.asablo.jp/app?cmd=edit&target_fqdn=kfujito2.asablo.jp&target_path=/blog/2021/08/15/9410380
「政府は「共存論」の広がりに警戒を強め、ネットへの書き込みで拘束される市民も」
中国当局は、厳格な封じ込め政策を一貫してとっている。
これは、政権の核心的な問題だ。
デルタとの共存は、習近平政権が戦いに敗れたことを意味する。
「世界の専門家は、感染が収まらずコロナが常在ウイルスになると考えている」
「共存の知恵が必要」
提案は至極穏当で、受け入れやすい形をとっている。
「世界から孤立し経済が悪化する」
「ウイルスとの共存は絶対に不可能だ」
先日、寺田虎彦の災害の記憶について書いた。
人間の寿命を桁違いに延ばすか、大きな災害を頻回に起こすか。
もちろん、どちらも不可能なことは明らかだ。
折衷案は、人間の記憶を外部化し、長期に渡って伝承するというものだった。
遅かれ早かれ、中国は出口戦略を求められる。
中国の封じ込め戦略を全世界に拡大するか(世界中が中国になっちまうのかあ?)、現在の政策を放棄してウイルスとの共存の道を選ぶか。
中国の優れた科学技術でウイルスを改変して無害化し、その優勢無害なウイルスを感染させてデルタを駆逐するとか、そういうSFチックな解決方法でも編み出さない限り、この問題は収束しないかもしれない。
で、例によって当局が採った対応はシンプルだ。
「言論統制も強化。中国メディアによると、江西省では、「厳格な措置をやめウイルスとの共存を」とネットに書き込んだ市民に対し、地元当局が今月11日、15日間の拘束処分」
ウイルスの封じ込めには苦労しても、言論の封じ込めは得意中の得意だからな。
当面は、これで凌げる(そうなのかあ?)。
浮沈子は、真剣に中国の対応を注視している。
感染力が強力なのは、その増殖能力にあるというエビデンスを突き止めたり、空気感染だから、陰圧隔離施設を増設しなければならないという、他国が目を覆い耳をふさいでいる対策に正面から取り組んでいる(マスクで口は塞いでます)。
政治的立場は異なっても、オーストラリア、台湾、ニュージーランドなどの封じ込め政策を採っている国々は、大注目しているだろうな。
中国がデルタに屈服する時は、全世界がデルタにひれ伏すときだ。
ああ、まあ、ワクチンとか治療薬もあるけどな。
中国も新しいワクチンの開発を進めているだろうし、特効薬の開発にもおそらく余念がない(未確認)。
たぶん、どこかで、共存政策に舵を切ることは、政権内部でも検討しているに違いない。
スーパーワクチン(干天の慈雨じゃないやつ!)や特効薬で目途が付けば、地域限定で開放し、社会実験を経たうえで徐々に全国に広げるだろう。
たぶん、北京は最後になる。
最小の被害で共存を図るシナリオは出来ている。
主役はデルタだが、相手役のスーパーワクチンや特効薬はまだいない。
それまでは、封じ込めという錦の御旗をおろすわけにはいかない。
おっと、五星紅旗だったな・・・。
(東京都 コロナ 3人死亡 4295人感染確認 重症者6日連続最多更新)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210815/k10013204361000.html
「15日までの7日間平均は4263.9人で、前の週の105.6%です。」
感染者の対前週比は着実に減少を続けている。
2021-08-08:130.00%
2021-08-09:128.70%
2021-08-10:119.20%
2021-08-11:114.50%
2021-08-12:109.00%
2021-08-13:108.80%
2021-08-14:108.70%
2021-08-15:105.60%
一昨日、昨日と、ちょっと下げ止まりの傾向を見せたりしたが、今日もちゃんと下がった。
それでも、まだ増加を続けていることに変わりはないから、もう暫く名目上のピークアウトはできないかもしれない。
先週木曜日に、ピークアウトしたと思ったんだがな。
ちょっと甘かったようだ。
東京都を取り巻く環境としては、減少するより増加する要素が多い(そもそも、減少する要素なんてあるのかあ?)。
お盆明けの帰省戻り、一向にリモートワークが進まない出勤の再開、パラリンピックの開催、新学期の始まり、秋の行楽シーズン、衆議院議員選挙、エトセエトセ・・・。
まあ、パラリンピックでテレビの前に釘付けにしてくれれば、夜間滞留人口の減少に多少は貢献する可能性はある。
浮沈子のところには、テレビ、ないけど・・・。
まあ、どうでもいいんですが。
ワクチン接種が進み、若年者の重症者が減少してくれるといいな。
40代、50代が、これほどバッタバッタと重症化するというのは想定外だ。
重症化病床も、感染者1万人くらいまでは余裕で持つと思っていたんだが、こんな状況ではとても持たない。
6千人超えたら1か月後にパンクしそうだ。
その感染者増加からの遅延も短くなっている感じだ。
データに当たっていないから、ヤマ勘でしかないけど、感染者の増加と同じペースで重症者が増加している気がする。
救いがあるのは、今のところ死者が抑制されている点だろうな。
毎日、何十人も死んでいた年末年始の第3波のようなことにはなっていない。
医療の現場の踏ん張りが効いている。
有難い話だ。
在宅で亡くなってしまう方も、今のところ思ったよりは少ない。
こっちは、あってはならない死亡だから、1人でも大問題だが、新型コロナの特性上、急変は避けられないからな。
東京都の医療資源の総力を投入して凌がなければならない。
人々の、そうした努力と犠牲の上に、自由でおおらかな生活が続く。
いや、緊急事態宣言下だから、不要不急の外出は避け、都県境を跨ぐ移動は控え、買い物は3日に1度で済ませ、デパ地下では息を止め(そうだったかあ?)、マスク手洗い密回避ワクチン接種に勤しまなければならない。
浮沈子は、先週木曜日(12日)、ガス橋越えて新川崎のフィットネスに行こうかと思ったが、ぐっと堪えて自粛した(サボっただけじゃね?)。
ちょうど、今季最大感染者数を記録したので、自粛のし甲斐もあったしな(そういうことかあ?)。
海外では、フランスが来月中旬から追加接種(免疫低下者や80歳以上の高齢者が対象)を始めるというし、フィリピンでは、ロックダウンを破って外出していた市民が、私警察に銃殺されるという事件(事故?)も報じられている。
(欧州各国が「ブースター接種」検討 WHOはワクチン格差を警告)
https://mainichi.jp/articles/20210814/k00/00m/030/261000c
「9月中旬から、ブースター接種を実施する方針を表明した。対象は、80歳以上や免疫疾患などを持つ人が想定」
(ロックダウン違反者を警備員が射殺 過剰暴力と批判高まるフィリピン)
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2021/08/post-96905.php
「検問所で警戒に当たっていた地方行政機関の警備員セザール・パンラケ容疑者が検問を違法に通り抜けようとした廃品回収業のエドアルド・ゲニョガ氏(55)に対していきなり発砲。エドアルド氏はその場で射殺された。」
やれやれ・・・。
フランスの世論は、接種の強制を巡って真っ二つ。
感染者は3万人に達し、マクロンは政治生命を掛けて封じ込めに掛かっている。
我笛吹けど、汝ら踊らず。
この言葉の後には、こう続く・・・。
われら踊れども、汝足らわず。
(芥川龍之介『侏儒の言葉』より)
https://www.q-bic.net/biker_blog/2012/03/post-2336.html
「人間は常に「多少の無理」を日常化してこそ進歩する」
記事は、社員教育の話だが、面白かったので引用した。
多少の無理なら我慢する。
しかし、現状は多少の無理ではないし、スキルアップやストレス解消に繋がるものでもない。
ただの消耗戦だ。
出口の見えない暗闇の奥へと突っ込んでいくだけ。
政治家は、ワクチンが切り札だと言い、浮沈子もリスクを冒して接種したが、直後からデルタのまん延が驀進し、感染予防効果の低下、重症化予防効果への懸念が噴出。
おまけに、モデルナの方が効き目がいいという研究結果が出る始末。
やれやれ・・・。
ワクチン接種の1回目が4割を超えると感染者数が下がり始めるという太古の経験則を律儀に後追いした政権は、一敗地にまみれている。
緊急事態宣言という錦の御旗を掲げても、誰も踊ってくれなくなった。
それは、誰も明るい未来を提示できなくなっているからに他ならないと浮沈子は見ている。
今日は終戦の日。
正しくは敗戦の日だが、それを言い換えることで未来を拓こうとしたのかもしれない(未確認)。
医療危機のツケを国民に押し付け、デパ地下の入店規制をロハでやらせ(補助金とか出ないそうです)、それでも効果がないと見ると、形だけの緊急事態宣言を拡大延長するしか能がない首相。
結局は自分事と切り捨てて、調達が滞ってうてないことが分かっているワクチンを早くうてと、頓珍漢なことを喚く知事(そうなのかあ?)。
でも、浮沈子は幸せだ。
真夜中に出歩くこともできるし、都県境を突破して、日本全国どこに行くことも自由だ(相手国が受け入れてさえくれれば、海外旅行に行くことも止められはしない)。
ワクチンも2回うてたし、罹患すれば自分が何の病気で死ななければならないかを知ることくらいはできるだろう(運が良ければ)。
そういう国に生まれ、生きてきたことに感謝しなければならない。
時代も良かったしな。
戦火の中で血肉がぶっちぎれて死ぬわけじゃない。
多少は苦しいかも知れないが、最期は意識を失うだろう。
今日は、1日中雨模様で、買い出し以外に外出はしなかった。
体調も悪く、寝たり起きたり。
気温の低下で、気候病を起こしている(気分は滅入る一方・・・)。
明日は、少しは雨止みが期待できそうだ。
降り続く前線の雨のために、各地で災害が起こっている。
しかし、雨はやがて上がる。
永遠に降り続くことはない。
新型コロナもそうであるに違いないが、それは誰にも予想できない。
デルタの次はラムダなのか。
はたまた、別の変異種なのか。
ワクチンの効果についての嬉しくない話も読んだ。
(ファイザー製ワクチンの効果、年齢や習慣で差…国立宇都宮病院「高齢者は20代の半分」「喫煙者は35%低下」)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/124059
「2回目接種から3カ月後の抗体価は、60~70代が20代の半分」
「高齢者は半年おきのワクチン再接種が必要」
歳をとって生きるメリットがないわけではないが、動物にとって若さは絶対の価値だ。
身体もそういう風に出来ている。
喫煙についての資料も気を滅入らせてくれる。
浮沈子は、若い頃に喫煙歴がある。
免疫の低下は、現役喫煙者と大差ない。
「喫煙は接種直後の抗体産生には影響しなくても、抗体の維持に影響する可能性がある」
やれやれ・・・。
「飲酒頻度では顕著な差は認められなかった。」
浮沈子は、タバコも酒もやめたけど、酒はもう少し飲んでおいた方が良かったかもな。
まあ、どうでもいいんですが。
確認しておこう。
東京都の感染者の増加は、やがて減少に転じる(大どんでん返しがなければね)。
しかし、それは少し先になる可能性もあるし、減少は長期に渡る公算が高い(大規模な流行の時は猶更)。
また、次の大流行(今年の冬はヤバそうだな)の前までに、どれだけ下げることが出来るかも大きな問題だ。
ワクチンが切れるまでの間、カウントダウンしながら感染防止策に努めて、罹った時は覚悟を決める。
我が国は、自由でおおらかな天国だ(新型コロナにとっても?)。
戦後76年の平和に感謝しつつ、酒とタバコに溺れた若かりし日々の悔悟に暮れよう・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(中国で「コロナとの共存」が議論に デルタ株で「ゼロ」は限界? 政府は警戒、言論統制で拘束される市民も)
https://www.asablo.jp/app?cmd=edit&target_fqdn=kfujito2.asablo.jp&target_path=/blog/2021/08/15/9410380
「政府は「共存論」の広がりに警戒を強め、ネットへの書き込みで拘束される市民も」
中国当局は、厳格な封じ込め政策を一貫してとっている。
これは、政権の核心的な問題だ。
デルタとの共存は、習近平政権が戦いに敗れたことを意味する。
「世界の専門家は、感染が収まらずコロナが常在ウイルスになると考えている」
「共存の知恵が必要」
提案は至極穏当で、受け入れやすい形をとっている。
「世界から孤立し経済が悪化する」
「ウイルスとの共存は絶対に不可能だ」
先日、寺田虎彦の災害の記憶について書いた。
人間の寿命を桁違いに延ばすか、大きな災害を頻回に起こすか。
もちろん、どちらも不可能なことは明らかだ。
折衷案は、人間の記憶を外部化し、長期に渡って伝承するというものだった。
遅かれ早かれ、中国は出口戦略を求められる。
中国の封じ込め戦略を全世界に拡大するか(世界中が中国になっちまうのかあ?)、現在の政策を放棄してウイルスとの共存の道を選ぶか。
中国の優れた科学技術でウイルスを改変して無害化し、その優勢無害なウイルスを感染させてデルタを駆逐するとか、そういうSFチックな解決方法でも編み出さない限り、この問題は収束しないかもしれない。
で、例によって当局が採った対応はシンプルだ。
「言論統制も強化。中国メディアによると、江西省では、「厳格な措置をやめウイルスとの共存を」とネットに書き込んだ市民に対し、地元当局が今月11日、15日間の拘束処分」
ウイルスの封じ込めには苦労しても、言論の封じ込めは得意中の得意だからな。
当面は、これで凌げる(そうなのかあ?)。
浮沈子は、真剣に中国の対応を注視している。
感染力が強力なのは、その増殖能力にあるというエビデンスを突き止めたり、空気感染だから、陰圧隔離施設を増設しなければならないという、他国が目を覆い耳をふさいでいる対策に正面から取り組んでいる(マスクで口は塞いでます)。
政治的立場は異なっても、オーストラリア、台湾、ニュージーランドなどの封じ込め政策を採っている国々は、大注目しているだろうな。
中国がデルタに屈服する時は、全世界がデルタにひれ伏すときだ。
ああ、まあ、ワクチンとか治療薬もあるけどな。
中国も新しいワクチンの開発を進めているだろうし、特効薬の開発にもおそらく余念がない(未確認)。
たぶん、どこかで、共存政策に舵を切ることは、政権内部でも検討しているに違いない。
スーパーワクチン(干天の慈雨じゃないやつ!)や特効薬で目途が付けば、地域限定で開放し、社会実験を経たうえで徐々に全国に広げるだろう。
たぶん、北京は最後になる。
最小の被害で共存を図るシナリオは出来ている。
主役はデルタだが、相手役のスーパーワクチンや特効薬はまだいない。
それまでは、封じ込めという錦の御旗をおろすわけにはいかない。
おっと、五星紅旗だったな・・・。
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