🐼変異種:猫の目とイスラエルのワクチン接種年齢の変遷2021年08月31日 18:26

変異種:猫の目とイスラエルのワクチン接種年齢の変遷
変異種:猫の目とイスラエルのワクチン接種年齢の変遷


イスラエルは、1か月の間に追加接種の年齢層を次々と拡大(引き下げ)していった・・・。

(イスラエル、免疫力低い人に3回目のワクチン接種)
https://www.afpbb.com/articles/-/3356314

イスラエルは持病などで免疫が弱い人に、7月から先行して追加接種を行っている(7月12日から開始)。

まあ、これは数えないでおこう。

接種の年齢制限は、まず60歳以上から始まった。

(イスラエル 3回目のワクチン接種実施へ 感染再拡大で)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210730/k10013169361000.html

「60歳以上の人に対し、来月から3回目の接種を行う」(8月1日:60歳以上)

(イスラエル、新型コロナワクチン3回目接種を50歳以上に拡大)
https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-israel-idJPKBN2FE0UW

「対象者を60歳以上から50歳以上に引き下げ、医療従事者などにも拡大」(8月13日:50歳以上)

(新型コロナワクチン3回目接種を40歳以上に拡大、イスラエル)
https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-israel-idJPKBN2FK28R

「追加接種(ブースター接種)の対象年齢を40歳以上に拡大」(8月19日:40歳以上)

(イスラエル 3回目ワクチン接種の対象、12歳以上に拡大)
https://news.yahoo.co.jp/articles/50c1879a58b35e0a77dfa576ff0587e55a18c654

「24日には対象年齢を30代まで広げ」(8月24日:30歳以上)

「29日、新型コロナウイルスワクチンの3回目接種を12歳以上の国民にも実施」(8月29日:12歳以上)

ネコの目のようにくるくると変わる、イスラエルの追加接種の年齢制限。

ファイザーのコミナティ筋注は、12歳以上で接種することができるから、これでフルスペックになったわけだ。

・7月12日:免疫力が弱い人
・8月1日:60歳以上
・8月13日:50歳以上
・8月19日:40歳以上
・8月24日:30歳以上
・8月29日:12歳以上

米国は、そこにいくと最初から12歳以上だからな。

面倒がなくていい。

イスラエルだって、本当は初めから12歳以上だったのに違いないが、混乱を避けて、シフトしていったと思われる(未確認)。

我が国は、追加接種どころか、通常接種が出来ないで若者が行列したりしている。

中年の重症者が病床を埋め尽くし、あぶれた感染者は自宅で療養。

新型コロナウイルス感染症の特性から、軽症と分類されても、突然に重症化して死亡する例は後を絶たず、40度の熱が出ても入院すらできない。

やれやれ・・・。

感染症予防法が想定していない事態に、全く対応できないでいる。

ワクチンがある程度行き渡れば、問題は解決するような話もあるけど、イスラエルや米国の事例を見るとそうなっていないことは明らかだ。

感染者や死者は増加に転じ、米国は現在世界最大の流行国だ(新規感染者は平均で14万人超)。

死者も増加していて、既に1200人を突破しいる。

イスラエルは、感染者が1万人を超える日が出ており、さらに増加傾向が見て取れる。

死者は、数十人規模で出ていて、アルファの時の半数程度に達している。

ワクチン先進国は、どこもデルタに手を焼いている。

英国以外は・・・。

感染者も死者も、じりじりと増加傾向にはあるけど、社会規制を取っ払ったにしては、抑え込まれている感じだ。

まあ、まだ分からない。

我が国は、そういう国々の後を追いかけている。

シンガポールが8割の接種完了で、海外からの旅行者などを受け入れていくと言われるが、少しずつ、段階的に行われる様だ。

明日から9月。

東京都の緊急事態宣言は、どーせ再延長されるに決まっている(月末くらい?)。

感染者は減少に転じ、重症者の増加も止まっている(見かけはね)。

高齢者(65歳以上)の感染者に占める割合は、既に5パーセント近くまで増えてきている。

一時期、2パーセント台まで下がったが、ワクチンの効果切れか、そもそもつきが悪かった人たちが、デルタの流行の中で感染しているのか。

ジジババは、ワクチンうっても免疫つかないからな。

ひとたび重症化すれば、高齢者の致命率は高い。

若い人たちと違って、治療にも反応しない。

人工呼吸器をつけると、長くなるしな。

阿吽の呼吸(!)で、そのままお引き取り頂くケースが増えるだろう。

エクモや人工呼吸器は、助かりそうな若い人たちに回されるが、そういうのは周りからは見えない。

NYでも、イタリアでも、大阪でも、そういう話はいくらでもあった。

が、まあ、感染者は減り始めた。

一時はどうなることかと思ったけど。

倍々ゲームで増えそうな状況だったからな。

そういう事態は脱した。

今回は、このまま一旦収束すると思われるが、どこまで下げられるかは重要だ。

冬には、次の流行が起こる。

ワクチンうちまくれば起こらないという話は、ない。

英国も、9月から(正確な日程は報道されていないようです:<以下追加>参照)、冬に向かって3回目のワクチンをうち始める。

米国は、9月20日からだ。

ドイツフランスなど、欧州諸国もうつ。

WHOが、そんなもんに科学的根拠はないと言おうが何と言おうがうつ。

イスラエルの基準では、2度目の接種から5か月経てばうち始める。

6か月を超えると、ワクチンパスポート(グリーンパス)が無効になる(1か月以内にうたないとな)。

米国は8か月だからな。

イスラエルなら、全員無効だ!(米国って、ワクチンパスポート運用してたっけ?)。

我が国は、レストランとか大規模イベントなどで運用するつもりのようだが、まあ、感染を拡大する以上の効果はない(そうなのかあ?)。

ワクチン接種と陰性証明で人流を復活させたいようだが、20代までにしておいた方が無難だ。

デルタは、30代以上でヤバいかも知れない。

40代以上は論外だな。

ジジババと同じく、家で大人しくしているのがよろしい。

少なくとも、3回目のブースト接種で、がーんと抗体値を上げた上での話になる。

もう、世界では、2回接種じゃ通用しないというのは常識になりつつある。

ブレイクスルー感染当たり前、ステルス感染からの二次感染も当たり前。

ワクチンうって発症するなんざ、ニュースにもならない。

年内に展開が見込まれるとすれば、12歳未満への年齢拡大だろうな。

既に、緊急承認から一般承認へのステータスアップは済んだ(ファイザーのみ:他社も追随するだろうけど)。

起こって欲しくない展開的には、新たな変異種の登場と、世界的な流行で、さらにワクチン逃避変異が加わったりすると目も当てられない。

その懸念は常にある。

次々と起こる変異は止められない。

流行を終息させる以外に手はないのだ。

高速で増殖する無害化したウイルス(欠陥干渉粒子)を注入して、止める話もある。

(「コロナにはコロナをぶつける」の発想で新型コロナウイルスを撃退できる可能性)
https://gigazine.net/news/20210824-synthetic-defective-interfering-coronavirus/

「この「合成欠陥ウイルス」は、SARS-CoV-2の3倍の速さで自己複製してSARS-CoV-2の増殖を阻止するため、COVID-19の新しい治療法として期待」

が、現実になるかどうかは分からないし、万が一、増殖能力だけ獲得しちまったりしたらヤバ過ぎだからな(増殖の高速化はゲノムのサイズに依存しているため、原理的にはなさそうですが)。

無害化したつもりが、そいつが変異して病原性を持っちまうかもしれない(そもそも、単独では増殖できないので、それはないかも)。

自然を舐めてかかると手ひどいしっぺ返しを食らう。

我々は、何度もそういうことを経験しているハズなんだが、喉元過ぎれば熱さを忘れる。

災害は、忘れた頃にやってくる。

英国の死者は、毎日100人規模で続いている。

年間では、4万人くらいだ。

既に15万人くらいの犠牲を払っているから、数年経てば、当初見込まれていた自然感染による死者数である27万人に達するだろう。

従来種(旧欧州産変異種)は、当時6割で集団免疫を得るとされていたから、実際にはかなり増えるだろう。

べらぼーめ・・・。

多くの犠牲を伴う新型コロナ。

空気感染し、ワクチンを回避し、軽症者が突然に重症化する厄介な感染症。

追加接種は不可避だ。

浮沈子の免疫が切れるまで、あと5か月と数時間(準高齢者だから、もう切れてるかも!)。

持病持ちは更にヤバい。

抗体検査をしたうえで、闇で追加接種してくれそうな話があったら、うまうまと乗ってしまいそうだ。

バイアルの底に残った僅かのワクチンをかき集めて、こっそりうってくれるところはないものか。

医療従事者の中には、そういう不埒なことを考えている人が大勢いるだろうな。

でも、まあ、そういうのに限って、不純物が混じっていたりして、そっちでヤバい話になるんだろうな。

天網恢恢疎にして漏らさず。

ワクチンは有用だが、万能ではない。

引き続き、感染防御策は必要だ。

ワクチンパスポートは考え物だな。

新型コロナにシフトした医療態勢も整備し続ける必要がある。

まずは、この冬が来るまでの間に。

そして、特効薬とスーパーワクチンとで新型コロナが恐れるに足りないふつーの病気となるまで。

いつになることやら・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(新型ウイルスワクチン、2回接種の防御効果は約5カ月で低下=英公衆衛生当局)
https://www.bbc.com/japanese/58326385

「イギリスは来月から一部の人に3回目となるブースター接種の提供を始める予定だが、現在は独立諮問機関の予防接種・免疫合同委員会(JCVI)から推奨を待っている段階だ。」

「ただ単純に全員に接種するのではなく、もっと慎重に管理する必要があると思う。(全員接種は)非常にもったいないし、ワクチンの数が限られていることを思えば倫理的にも疑問」

英国は、9月に予定されているブースト接種の計画を明らかにしていない。

BBCの記事とかをいくつか読んだんだが、どうやら専門家の間で意見が分かれているようだ。

ワクチン開発に当たった専門家は、まだ、十分効き目はあると言い、網羅的なブースト接種に反対している。

しかし、免疫弱者の抗体の減弱は明らかで、少なくとも部分的なブースト接種は避けられそうもない。

抗体値を測って、その上で検査するのか(そう主張している専門家もいるようです)。

どのタイミングで、どの程度の間隔で測るのか、有効な閾値をいくつに定めるのか、それを破って感染したらだれが責任をとるのか、ブースト接種後の検査はするのかしないのか、エトセエトセ・・・。

論点は他にもある。

そう、我が国を初めとして、世界ではワクチンは思い切り不足している。

ワクチン先進国だけが、思い通りにうってしまっていいものか。

少なくとも、米国のように見境なく(!)全年齢でうつと決めていいのか。

イスラエルは、結局そうなったけどな(追加接種しても感染者増えまくってるし)。

英国は、一般接種が続いていて、対象者全員が接種を終えているわけではないとして、そちらを優先するのかも知れない(それは、どの国も同じでしょうが)。

それでも、成人の9割が1回はうっている。

そして、ワクチンの効果は消えてなくなっているわけではない。

抗体値だけで測ることができない免疫効果もある。

ぶっちゃけ、新型コロナウイルスに曝して感染するかどうかを見なければ分からないのだ。

やれやれ・・・。

しかし、英国は結局追加接種を行うだろう。

それは近々発表される。

そのスキームは、英国の社会規制撤廃による出口戦略の成功と共に、全世界が注目している。

少なくとも、浮沈子はガン見している。