🐱月面基地:今世紀中はムリポ2022年06月21日 23:00

月面基地:今世紀中はムリポ


(NASAの将来の月面ミッションについてリークされた見方をしました—そしておそらく遅れます)
https://arstechnica.com/science/2022/06/we-got-a-leaked-look-at-nasas-future-moon-missions-and-likely-delays/

「NASAがArtemisでどこにでも行くためには、おそらく何かが与えられなければならないでしょう。」

無尽蔵の予算と100年くらいの時間があれば、そして、それを裏付ける米国民の意思があればということだろうな。

もともと、NASAは月面探査には興味などなかった。

月軌道ステーションは、その先に行くためのもので、月面着陸するためではない。

「ステーションはほぼ10年前に始まり、主にオリオン宇宙船のサービスモジュールの推進力の欠点のために作成されました。要するに、スペースローンチシステムロケットと組み合わせると、オリオンは低い月周回軌道に完全に飛んでから地球に戻るのに十分な推進力を持っていません。そこでNASAは、より高い楕円軌道にある月ゲートウェイの概念を考案しました。」

この話は、初めて知ったな。

いずれにせよ、オリオンは月までしか行けず、その先に行くには別の仕掛けが必要だ。

NASAは、そのために月軌道ステーションを建造し、その先に行くための仕掛けを作ろうとしている。

月面!?。

興味ないんだけどな。

前政権がでっち上げたアルテミスに付き合う程暇じゃない。

そういうのは、いつになったら出来るのか分からないスターシップにでも任せて、金を湯水のごとく食い続けるSLSに注力した方が米国民は喜ぶ(そうなのかあ?)。

アルテミス3なんて、10年以内には実現しないかもしれないからな。

その間、SLSを定期的に飛ばすためには、何か月軌道に浮かべておくものが必要だからな。

2年に1回くらいしか飛ばないSLSなら、十分時間を掛けて(20年くらい)運用することが出来る。

その間に、じっくりと有人火星探査のシミュレーションして時間を稼ぐことが出来る。

もちろん、スターシップが完成するならそれはそれでいい。

月面着陸は、そっちに任せておけばいいのだ。

地球から有人で打ち上げられるまでには、完全再使用の場合、相当程度の実績を積まなければならないからな(浮沈子的には、2030年代半ば過ぎと見ている)。

それまでは、月軌道はオリオン一択になる。

米国の宇宙政策とか、月面着陸を期待している研究者とか、もう用済みの話を持ち出してみても始まらない。

月周回軌道とか、月軌道ステーションへの滞在でお茶を濁しながら、いつになったら出来上がるか分からないHLS(月面着陸船:もちろん、スターシップが飛ばなければ話にならない)を指をくわえて待つことになる。

「月に恒久的な人間の存在を確立することによって、宇宙での人間の経済活動を拡大し、民間企業や国際的なパートナーと協力して、科学主導の探査、宇宙資源を可能にするインフラストラクチャとサービスを開発することでした。利用、そして火星への人間の使命。」

このレベルでは、「月面」とは、舌噛んでも言ってないからな。

月面なんかには何もない。

それは、アポロで分かっている。

アルテミスベースキャンプは、所詮、素人向けのビジョンに過ぎない。

金のかかるSLSを飛ばし続け、それを使わなければ運べない火星宇宙船を建造するだけだ。

スターシップ?。

そんなもんがいつできるかは、作ってる本人が知らないわけだからな。

(スターシップテストタンクを粉砕しようとするSpaceX)
https://www.teslarati.com/spacex-starship-booster-tank-can-crusher-test/

「テスト中にB7.1に意図しない障害が発生した場合、SpaceXは2つのほぼ完成したスーパーヘビーブースターを放棄せざるを得なくなり、数か月の組み立てとテストを無駄にし、数千万ドルの価値があると思われるプロトタイプをレンダリングします。」

「スーパーヘビーテストタンクでの「缶潰し機」スタンドの最初の使用で問題が見つかったり、失敗したりした場合でも、B7とB8は簡単に使用できなくなったり、飛行できなくなったりして、スターシップの最初の軌道打ち上げの試みが大幅に遅れる可能性があります。」

「SpaceXが時間を確保し、スターベースの忙しい軌道発射場からB7.1またはEDOMEタンクをテストするために避難できるかどうか、またはいつできるかは明らかではありません。」

スーパーヘビーブースターは、比較的簡単にできると言われていたわけだが、根本的な構造の確定も遅れている。

まあ、開発手法が異なるので、どちらがどれだけということはできないし、要求仕様は全く次元が違う話なので、ファルコンシリーズや、ましてSLSなどと比較するわけにはいかない。

結局、NASAが博打を打ったHLSは、仮に負けてもNASAの意図している月軌道ステーションの建造には影響が出ない仕掛けになっているのだ。

上手くいったら儲けもん。

NASAにとっては、月面着陸など、所詮その程度の意義しかないのだ。

我が国は、ほいほいとアルテミスに乗っかって、あわよくば日本人が月面着陸できるかのように夢見ているが、爆発(粉砕でもいいんですが)する燃料タンクの上に乗っかっていることを、もう一度噛み締めておく必要があるだろうな。

エリックバーガーは確信犯だから、NASAは直ちにSLSの開発を打ち切り、全面的にスターシップに投資すべきだと言いたいんだろうが、米国にはそんな選択肢はない。

議会は、SLSにがんじがらめになっちまっていて、身動きが取れなくなっている(全米50州に利益誘導しているからな)。

予算は、議会が付ける。

お先真っ暗なわけだ。

アルテミス3がいつまで経っても飛ばずに、中国の有人月面着陸(ひょっとすると、女性宇宙飛行士かも!)を指を咥えて月周回ステーションから眺めるようになって初めて目が覚めるに違いない。

月面基地どころの話じゃない。

やれやれだな・・・。

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