🐱米国大統領選挙:全米世論調査で逆転2024年10月27日 22:26

米国大統領選挙:全米世論調査で逆転
米国大統領選挙:全米世論調査で逆転


(米大統領選 全米世論調査平均 トランプ氏がわずかに上回る)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241027/k10014620371000.html

「「リアル・クリア・ポリティクス」によりますと、全米を対象にした各種世論調査の平均では、10月26日時点で支持率は、▽共和党のトランプ前大統領が48.4%、▽民主党のハリス副大統領が48.3%と、トランプ氏が0.1ポイント上回っています。」

「このサイトのまとめで、全米の平均でトランプ氏がハリス氏を上回ったのは、ことし8月にハリス氏が民主党の大統領候補の指名を受けて以降、初めてです。」

「トランプ氏は選挙の行方を左右する7つの激戦州でも、すべてでハリス氏を上回っています。」

それだけじゃない。

議会の勢力でも、共和党は上下両院で民主党を上回ると予想されている。

ヤバいな・・・。

ヤバすぎ!。

「トランプ氏のリードは世論調査の数字の上ではわずか」

そりゃそうなんだが、マズいのは、その傾向だ。

ちょっと、RCPのデータを見てみた。

・エマーソン:10/23 - 10/24:タイ
・NYタイムズ/シエナ:10/20 - 10/23:タイ
・CNN*:10/20 - 10/23:タイ
・ウォールストリートジャーナル:10/19 - 10/22:トランプ+3
・ヒント:トラッキング:タイ
・ラスムセンレポート:トラッキング:ハリス+1
・フォーブス/ハリスX:10/20 - 10/21:トランプ+2
・朝の相談:10/18 - 10/20:ハリス:+4
・ロイター/イプソス:10/16 - 10/21:ハリス+3
・CNBC:10/15 - 10/19:トランプ+2
・USAトゥデイ/サフォーク:10/14 - 10/18:ハリス+1
・アトラスインテル:10/12 - 10/17:トランプ+3
・FOXニュース:10/11 - 10/14:トランプ+2
・ハーバード・ハリス:10/11 - 10/13:ハリス+2

これだけ見ても(抽出されているのは14件)、あんまピンとこなかったんだが、ひとつ前のそれぞれの世論調査の数字を並べてみると、ヤバいことがハッキリする。

・エマーソン:10/23 - 10/24:タイ(10/14 - 10/16:ハリス+1)
・NYタイムズ/シエナ:10/20 - 10/23:タイ(9/29 - 10/6:ハリス+3)
・CNN*:10/20 - 10/23:タイ(9/19 - 9/22:ハリス+1)
・ウォールストリートジャーナル:10/19 - 10/22:トランプ+3(8/24 - 8/28:ハリス+1)
・ヒント:トラッキング:タイ(9/11 - 9/13:ハリス+4)
・ラスムセンレポート:トラッキング:ハリス+1(10/3 - 10/9:トランプ+2)
・フォーブス/ハリスX:・0/20 - 10/21:トランプ+2(9/11 - 9/13:ハリス+4)
・朝の相談:10/18 - 10/20:ハリス:+4(10/11 - 10/13:ハリス+4)
・ロイター/イプソス:10/16 - 10/21:ハリス+3(10/11 - 10/13:ハリス+3)
・CNBC:10/15 - 10/19:トランプ+2(7/31 - 8/4:トランプ+2)
・USAトゥデイ/サフォーク:10/14 - 10/18:ハリス+1(??)
・アトラスインテル:10/12 - 10/17:トランプ+3(9/11 - 9/12:トランプ+3)
・FOXニュース:10/11 - 10/14:トランプ+2(9/13 - 9/16:ハリス+2)
・ハーバード・ハリス:10/11 - 10/13:ハリス+2(9/4 - 9/5:タイ)

ラスムセンレポートとハーバード・ハリスは前回の調査と比較してハリス有利となっているし、朝の相談、ロイター/イプソス、CNBC、アトラスインテルは前回同様だが、不明のUSAトゥデイ/サフォークを除く7件はトランプ有利となっている。

この傾向が続くかどうかはわからない。

追い詰められているハリス陣営は、ネガティブキャンペーンをはじめ、芸能界の動員やオバマ夫人など、ありとあらゆる戦術を繰り出しているが支持の下落を食い止められることができないでいる。

米国大統領選挙において、全国世論調査の数字は意味をなさない(選挙人制度だからな)。

が、トレンドを見る上では重要な要素だ。

「このサイトのまとめで、全米の平均でトランプ氏がハリス氏を上回ったのは、ことし8月にハリス氏が民主党の大統領候補の指名を受けて以降、初めてです。」(再掲)

グラフを見ると、8月5日にハリスがトランプを逆転している。

蜜月は終わった(そうなのかあ?)。

RCPの集計は、雑多な世論調査の単なる平均値だが、そのパサついた数字の向こうにいるのはリアルな米国人たちだ。

日々の生活を営み、泣いたり笑ったり(怒ったり?)しながら、大統領選挙のアンケートに答えている。

米国の未来は米国人が決める。

今日は、我が国の衆議院議員選挙だったようだが、日本人は日本の未来を決められるんだろうか・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

ブログを上げてから気づいたんだが、RCPのグラフを弄ってみると、2022年11月1日の集計開始からみても、現在のトランプの支持率が過去最高になっていることが分かる(集計期間をマックスに設定)。

つまりだな、ハリスの人気落ちだけが原因じゃなくて、トランプの支持が伸びていることもあるわけだ。

7月13日に起きた銃撃事件の後よりも高い(7月29日に48.1パーセント)。

「共和党のトランプ前大統領が48.4%」(再掲:10月26日:最も高くなったのは10月23日の48.6パーセント)

まあ、どうでもいいんですが。

投票まで10日を切った。

デッドヒートだな・・・。

<さらに追加>ーーーーーーーーーー

(「トランプ氏を復権させてもいいのか」 選挙まで残り1週間の論点に)
https://mainichi.jp/articles/20241028/k00/00m/030/255000c

「トランプ氏の復権の是非」

そうなのかあ?。

「3回連続の大統領選で既に「欠点」は有権者の間で織り込み済みの側面があり、支持低下にはつながっていない。」

まあ、「虚偽や誇張を交えた「トランプ流」の言動」に対する支持の伸び悩みということだがな。

「ハリス氏は8月、前月に選挙戦から撤退したバイデン大統領(81)の後釜に座った。若返りによる「刷新感」を武器に支持率を伸ばしたが、政策を具体的に説明できない場面が目立ち、「イメージ戦」頼みの選挙戦に限界が見えている。」

トランプの復権が「民主主義の危機」ならば、それは「米国の危機」に他ならない。

背後にあるのは米国の影響力の相対的な低下であり、その傾向が将来も続いていくという不安だ。

「29日にはホワイトハウス近くで大規模な集会を開く。2021年の連邦議会襲撃事件の直前、トランプ氏が支持者に「議会へ行進しよう」と呼びかけた因縁の地」

トランプなら、この閉塞感を何とかしてくれるだろうという期待が米国を突き動かしている。

民主主義(米国流ですが)を質に入れても、米国の威信を取り戻したいのだ。

しかし、そうはならない。

国内経済の立て直しに高額な関税を課し、米国一国主義が世界における米国の地位を低下させる。

世界の警察官から北米大陸における地域大国への縮退は、後戻りできない確定した未来だ。

トランプの復権は、それを加速することになる。

浮沈氏は、4年前バイデン政権を選択した米国民は、再びトランプ政権を選択することはないと思っていたけど、背に腹は代えられないようだ。

が、まだどうなるかは分からない。

(情報BOX:米大統領選、当日に勝者判明しない可能性も 激戦州の独自ルールで)
https://jp.reuters.com/world/us/KOHOKT2LQJJMJB3W66CRTOJFOY-2024-10-28/

「どちらが勝つかは、投票から何日もたたなければ分からない可能性」

「激戦州は7つあり、それぞれが投票用紙の取り扱いや集計について独自のルールを設けている。」

詳細は割愛する。

「2021年の連邦議会襲撃事件の直前、トランプ氏が支持者に「議会へ行進しよう」と呼びかけた因縁の地」(再掲)

今回はどうなるんだろうな・・・。

<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー

(オピニオン:喜びはどこへ行った?ハリスは幸せな雰囲気を捨てて、トランプに対する恐怖を煽る。)
https://www.usatoday.com/story/opinion/columnist/2024/10/27/harris-trump-polls-voters-fear-fascist/75821182007/

「民主党はハリス氏の明るい性格と大きな笑顔に飛びつき、しばらくの間、それだけで彼女はドナルド・トランプ前大統領に迫る位置にいるように見えた。衰退を隠蔽することが不可能になっていた上司のジョー・バイデン大統領ではなかったことも助けになった。」

「しかし、ハリス氏の当初の勢いは消え失せ、世論調査では選挙戦の 重要な最終日にハリス氏が支持を失いつつあり、一方でトランプ氏が支持を伸ばしていることが示されている。」

「ここ数日、ハリス氏の選挙運動の調子は喜びから恐怖をあおるものへと劇的に変化した。」

記事では、状況の説明と方針転換の理由が述べられている。

「彼女は火曜日、2021年1月6日の議事堂襲撃の直前にトランプ大統領が演説したホワイトハウス外の同じ場所で演説する予定だ。 」

「彼女は、トランプ氏が再選された場合、国と民主主義にとってどれほど恐ろしいことになるかを痛感させるだろう。」

USAトゥデイのイングリッド・ジャックの指摘は鋭い。

「ハリス氏は、アメリカ国民に対して自分自身や大統領としての自分の役割を明確に示すことに完全に失敗したため、喜びを捨ててこのようなレトリックに頼らざるを得なくなった。」

「彼女は何度もバイデン氏と何が違うのかを言えなかった。」

「この大きな空白を埋めるために、彼女はトランプに対する恐怖で埋めようとしている。」

それは成功しないだろうと主張されている。

「トランプ氏に対する懸念は、今年のバイデン氏の選挙運動を救うことはできなかった。ハリス氏にとっても助けにはならないだろう。」

「彼女がトランプではないことはすでにわかっている。しかし、彼女が誰なのかはまだわからない。」

まあ、浮沈氏は、それでも民主党は政権を維持すると見ているけどな。

世論調査は確かにトランプに利があるように見える。

カマラハリスが何者なのかに期待する人はいない。

トランプが誰なのかは、全米の人々が知っている(良きにつけ悪しきにつけ:「悪しき」の方が多いかもな)。

しかし、ハリスが何者であるかにかかわらず、バイデンが率いたこの4年間の民主党政権のネガを引きずることになる。

「彼女は何度もバイデン氏と何が違うのかを言えなかった。」(再掲)

理由は一つ、「違いなんてないからだ」。

変化を求める人々は、ハリスを選択することはない。

米国は、半分の人々の犠牲の上に、残りの半分の人々の繁栄を築いている(そうなのかあ?)。

全体としては長期低落傾向の中、国内では分断が進む。

やっぱ、トランプになっちまうのかなあ・・・。