😼欧州大戦争:ウクライナ戦線:電話リスト2025年02月14日 21:56

欧州大戦争:ウクライナ戦線:電話リスト


(プーチン氏が3年間待った瞬間が到来、ゼレンスキー氏は蚊帳の外)
https://www.cnn.co.jp/world/35229440.html

「トランプ氏の電話リストの筆頭にいる人物はプーチン氏だ。厳密には米国はウクライナで戦争状態にあるわけではないが、トランプ氏が和平を結ぼうとしている相手はプーチン氏なのだ。差し当たり、我々はこの点を知っておけば事足りる。」(CNNのニック・ペイトン・ウォルシュ記者)

前のブログ記事が長くなったので、稿を改めた。

トランプ・プーチンの電話会談、ヘグセス米国防相の爆弾発言の余波は続いている。

・ウクライナがNATOに加盟することはない
・ウクライナ国境が2014年の状態に戻ることはない
・平和維持部隊は米国ではなく欧州などの部隊で構成される

「ゼレンスキー氏にとってこの48時間は、熱に浮かされたような悪夢と病的な寝汗、震えの止まらない時間になった。欧州の指導者はこれまで、ゼレンスキー氏と写真撮影する機会を求め、老朽化した列車に1日揺られるのが常だった。それが今や、ゼレンスキー氏はトランプ氏の電話リストでプーチン氏に次ぐ2番手に甘んじている。」

「富豪から財政当局者に転じたベッセント氏から提示されたのは主に金融面の取引で、ゼレンスキー氏は署名しなかった。」(ベッセント氏:ベッセント米財務長官)

ほう・・・。

署名しなかったんだ。

「トランプ氏が別件、おそらく最近2度目となるプーチン氏との電話協議で忙殺されていたとの報道が流れたのは、ベッセント氏の短時間の訪問の最中だった。」

「ウクライナのゼレンスキー大統領はこの3年間、部屋の中心にいた。だが今やおそらく、自分が正しい部屋にいるのかどうかも分からない状況だろう。」

「トランプ氏とプーチン氏が何を協議したのか、詳細は知る由もない。だが、プーチン氏がこの瞬間を3年間待ち望んでいたことは確実だ。」

「ロシアとウクライナの人々に神のご加護を!」(トランプ氏)

ロシアが先でウクライナが後とか、そういう問題じゃない。

ロシアには、神の加護は不要かもしれないが、ウクライナにはぜひとも必要だろうとか、そういう話でもない。

停戦は、まだ決まったわけではないということは確認しておいた方がいい。

「トランプ氏とそのチームは明らかに水面下で協議を行っており、ケロッグ氏が以前策定した計画を具体化しているものと思われる。この計画には一定の規律が求められるが、最後までやり遂げるには勤勉さや狡猾(こうかつ)さ、忍耐も必要となる。プーチン氏にはそれが十分に備わっており、ウクライナで勝利すればプーチン氏自身の生存やレガシー、そして世界のパワーバランスが数十年にわたって決定づけられる。」

CNNのウォルシュ記者の観察や将来の認識は妥当な気がする。

まあ、ウクライナ問題だけじゃないけど、大きな転換点なことは確かだ。

トランプ2.0が決まった時点で、この日が来ることはある程度予想されていたとはいえ、これ程あっけなくロシアが停戦協議に応じたというのは意外だ。

トランプがどんな手を使ったかは知らないが、プーチンが「我が意を得たり」と考えたことは間違いない。

ゼレンスキーは、相変わらず頼りにならない欧州を後ろ盾にして、トランプ・プーチン連合と対峙することになる(そういうことかあ?)。

浮沈子的には、ロシアが東部ヨーロッパの覇権を求めることに対して、米国が軍事的関与を行わない方針を明確に伝えたと見ている。

欧州の動揺は、その可能性を敏感に感じ取ったからに相違ない。

欧州の防衛を欧州が行うというのはそういうことだ。

軍事費を増やし、米国の武器を買え!。

ロシアが侵攻しても、米国は黙って見てるだけだぞ、と・・・。

アメリカファーストではなく、アメリカオンリーだな。

プーチンは、ウクライナのみならず、将来、東部ヨーロッパを影響下に置くお墨付きを得たわけだ(未確認)。

浮沈子がプーチンの立場でも、これならウクライナでドンパチ続けるよりいいと思うだろうな(棚ボタじゃね?)。

欧州大戦争の開戦の日を楽しみに、兵を養った方が得策だ。

正に、力による平和だ(そういうことかあ?)。

欧州大戦争だって、もしかするとマジで戦わずして勝てる可能性もある。

バンスが次期政権を取れば、向こう12年間は欧州を自由に蚕食できるからな(そうなのかあ?)。

核兵器を互いにドンパチすることなく、低強度紛争で十分かも知れない。

NATO第5条の空文化が証明され、疑心暗鬼な欧州はロシアの敵ではないだろう。

トランプはたった1本の電話で、プーチンに大ロシア帝国をプレゼントしたのだ(そんなあ!)。

ひょっとしたら、アラスカ返還まで提案したかもしれない(そうなのかあ?)。

その代わり、グリーンランドは是非とも欲しいとかな。

ディールを仕込むのもおさおさ怠りない。

まあ、どうでもいいんですが。

テーブルに着くか、メニューに載るか。

プーチンとはテーブルに着くけど、欧州はメニューだろう。

ウクライナは前菜程度にしか考えていないかも知れない。

うーん、浮沈子的には、素直に納得できるディールに思える。

ここで重要なのは、中国の影響を封じ込めることだからな。

確かに、中国の後ろ盾なくしてロシアが欧州に攻め込むことは出来ない。

メニューに載せることは出来ないが、テーブルに着かせるわけにはいかない。

トランプの任期中は、少なくともそうしておきたいだろう。

どうするのか。

うーん、あんまいい妄想が浮かんでこないな・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(ウクライナ兵、米ロ首脳会談に沈鬱な反応 「プーチン氏の攻撃再開は止められない」)
https://www.cnn.co.jp/world/35229421.html

「疲弊しながらも毅然(きぜん)と3年近く自国を防衛してきたウクライナ兵たちは、トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領の電話会談を沈鬱(ちんうつ)な気持ちで受け止めている。」

「CNNは13日、ウクライナ軍の要員3人に電話で話を聴いた。」

停戦交渉への動きが活発化し、頭の中は妄想が渦を巻いている中、少し現実に引き戻すために、普段は読まないようにしている現場の記事を読んだ(生々しいのは苦手だからな)。

<ドネツク州リマン方面で戦う第66機械化旅団のボロディミル・サブリン大隊長(36)の話>

「プーチン氏が再び我々を攻撃することを阻止する術はない。州をもう一つ、あるいはさらに多く占領するだろう」

「欧州や米国の支援がなければ、いま和平を結んだところで数年後には戦争が起きる可能性が高い」

「我々が戦争に勝てば、ロシアは今後数十年、他国を攻撃できなくなる。もし我々が負け、占領された領土を失った状態で和平を強いられる結果になれば、ロシアは次々に戦争を開始して領土を占領し、民間人を同化するだろう。こうした民間人はロシア側でその後の戦争を戦うことになる」

<ウクライナ保安局(SBU)の高官:コールサインの「バンキル」(32)の話>

「より楽観的で、トランプ氏の「鋭敏な気質」を称賛」

「今回の場合、最善の解決策は強い立場から侵略国を交渉の席に引きずり出し、ウクライナ軍に本物の米国製兵器を提供して、ウクライナ兵は軽視すべき存在ではないと示せるようにすることだろう」

「祖国防衛への思いは薄れておらず、どんな裏合意があろうと揺るがない」

<ミュージシャンのコールサインでの表記を求めた兵士:第38独立海兵旅団:現在はドネツク州ポクロウスクで戦闘に従事>

「この戦争がすぐに終結するとは思えない」

「ロシアは少なくともドネツク州を奪取するという目標を達成するまで、戦力蓄積のために作戦を一時停止することさえしないと思う」

「一息つける。3年が経過し、皆、疲労困憊(こんぱい)しているからだ」(戦闘が停止されれば)

「次に何が起きるかの方が重要だ。軍や軍事情勢が引き続きどのように展開するのか、現状の国境を強化するために我々が何をするのか。その後になって、どのように終戦を迎えるかが見えてくるだろう」

現場の兵士は、夢物語を語ったりはしない。

バンキルのように、現場から遠いところでは、楽観的な気分が支配しているのかもしれない。

いずれにしても、戦闘が早期に終結すると見ている者はいない。

せめてもの希望は、停戦で一息つけることだ。

やれやれ・・・。

ドンパチが続く前線では、妄想が羽ばたく余地はない。

「もし我々が負け、占領された領土を失った状態で和平を強いられる結果になれば、ロシアは次々に戦争を開始して領土を占領し、民間人を同化するだろう。こうした民間人はロシア側でその後の戦争を戦うことになる」(再掲)

止まることのない侵略の再生産を懸念している。

ああ、おそらくそれは現実になる。

大西洋を望む丘の上にロシア国旗が翻る日まで、それが止まることはない・・・。

<さらに追加>ーーーーーーーーーー

(米露が停戦交渉開始で合意、欧州「頭越し」警戒…「ロシアが大きな戦果得れば次の標的は別の欧州の国」)
https://www.yomiuri.co.jp/world/20250214-OYT1T50017/

「欧州は和平交渉の前提として、ウクライナ側が求める「全領土の奪還」と「NATO加盟」を支持してきたが、各国で「支援疲れ」による国民の不満が高まっている。交渉開始で世論がさらにウクライナへの追加支援に消極的となる可能性」

ははぁ、そういうことなのか・・・。

欧州が懸念しているのは、ウクライナの将来というより、自国の将来なわけだ。

ウクライナ支援を続けていけば、国内世論の反発を食らい、極右勢力の台頭を許し、現政権の基盤を揺るがしかねないからな。

ウクライナへの支援はそこそこに留め、引き続き米国の関与(武器の供与など)を求めたいわけだ。

ウクライナや欧州から米国が手を引けば、自分たちが危うくなる。

そりゃ、パニックになるだろう。

「ロシア側に妥協を重ねた一方的な交渉は許されない」(カーヤ・カラスEU外相)

相変わらず威勢のいい人だが、どこの人なんだろう?。

(カヤ・カッラス)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%A4%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%83%E3%83%A9%E3%82%B9

「エストニアの政治家。2021年1月26日から2024年7月23日までエストニアの首相を務めていた。2002年から2003年までの首相だったシーム・カッラスの娘にして、エストニア初の女性首相である。カヤの父親は、ソビエト時代には、1972以降共産党員、エストニア・ソビエト社会主義共和国の財務省に勤務、後にエストニア共産党中央委員会出版物の副編集長の地位にあり、家族は、特権階級の生活を享受していた。」

対ロシア強硬路線の旗手だな。

「バルト3国や東欧を中心とした欧州各国には、「ロシアが侵略で大きな戦果を得れば、次の標的は別の欧州の国だ」(カラスEU外相)との警戒感は強い。」

カラス氏の危機感は、しかし、欧州全体にはなかなか共有されないようだ。

「ロシアの脅威は、ウクライナを越えたものであることを忘れてはいけない」(英国のジョン・ヒーリー国防相)

ドイツのピストリウスをはじめ、国防関係の閣僚はその辺の認識が高いきがするけど、結局欧州は動かないだろう。

「トランプ政権は、ウクライナの安全保障は欧州の責任だと考えているが、欧州は現時点で責任を引き受ける意思もなく、準備もできていない。」(米外交問題評議会フェロー リアナ・フィックス氏)

「ロシアは思うように進まない場合、交渉を引き延ばすのが非常にうまい。協議が継続している間にも軍を戦場に展開し、交渉に有利な戦況を作りだそうとするだろう。停戦交渉は1か月どころか数か月、あるいは年末まで続く可能性がある。」(同上)

既に、米ロ首脳会談の準備に「数か月」をようするとして、布石を打っているからな。

「プーチン氏は軍事力で前進できる条件を持っており、よほどの圧力か好条件を示さねば、目標を達成せずに妥協する立場にない。現状でロシアが停戦に積極的に応じる要素は表に見えない。」(防衛省防衛研究所 米欧ロシア研究室長 山添博史氏)

そもそも、ウクライナ紛争を拡大させたのは米国だ。

もしかしたらNATOに加盟できるかもしれないと思わされ、負けない戦いを続けるだけの軍事支援を受け、のめりこむ要因を作ったのは米国であって欧州じゃない!。

んな、今更、ウクライナは欧州マターだから、後は自分たちでな何とかしろとか言われても、できるわけないじゃん!?。

「過去の事例から分かるのは、停戦協定締結だけでは戦争を止めるのに十分でないということだ。米国抜きで、ウクライナの将来にわたる安全の保証が可能とは思えない。」(リアナ・フィックス氏)

ひょっとしたら、プーチンとの密約の中には、ウクライナへの再侵攻の際に米国が無作為を決め込むことも入っているのではないのか(未確認)。

もし、選挙が行われて現政権が再選され、ウクライナがロシアにとって脅威となると見なされれば、躊躇なく再侵攻されるだろう。

その場合、米国は何もせずに傍観する。

ひょっとしたら、ポーランドやルーマニアなどに展開している米軍を引き上げるかもしれない(そんなあ!)。

「ロシアが侵略で大きな戦果を得れば、次の標的は別の欧州の国だ」(カラスEU外相:再掲)

米軍が欧州で十分なプレゼンスを維持していれば、仮にウクライナが望む停戦条件が満たされないとしても、ロシアだって迂闊には手を出せない。

トランプにとって、欧州に準備が出来ていないことは織り込み済みだ。

つーか、その状態こそが、ロシアを停戦交渉に引きずり出すエサの一つだ。

が、既に触れたように、ウクライナは前菜に過ぎない。

おそらく、北欧東欧諸国も、せいぜいサイドメニューだろう。

ドイツを含めて、中部ヨーロッパまではロシアのメニューに載っちまってる。

フランススペインポルトガル英国は、デザートといったところか。

デンマークは危ないな。

グリーンランドの件があるからな。

まあ、どうでもいいんですが。

読売の記事は、なかなか考えさせられるものがあった。

(カギはロシアへの“強制力”?ウクライナどうなる?)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250214/k10014722831000.html

1月29日に行われた、ウクライナのポドリャク大統領府顧問へのインタビューが掲載されている。

読んでいると、心身症になりそうなほど現実離れしている話で、N社もさすがにコメントしている。

「ポドリャク氏はインタビューで「トランプ氏がプーチン氏と直接会談すれば、彼がいかに不合理で不適切な人物であるかが分かる。ウクライナにとってむしろ好都合だ」という趣旨の発言をしていた」

「インタビューから2週間あまりがたったいま、そのような展開にはなっていない。」

まだ、電話会談だけ(1時間余りと伝えられている)だから、そりゃあ何とも言えない。

ポドリャク氏はウクライナ当局の認識を代弁する立場にはないけど、ゼレンスキー政権が、どのように自国民を納得させようとしているのかの参考にはなるかも知れない。

・「2022年の終わりから2023年の初めにかけて」「ウクライナへの軍事援助や軍需産業への投資、ウクライナへの世界的な支援に関する、現在の決定がその時期にすべてなされていたら、ロシアは負けていた」
→そうはならなかった。

・「ロシア軍も、ロシアとともに戦っている北朝鮮軍も実戦経験を積み、立て直されています。」「戦場でどのような武器が効果的で、どのような武器がそうでないか、理解しています。」
→この認識は正しい。

・「プーチン氏と個別に話をすれば、彼が不合理で不適切な人物であることがわかるから」「何も悪いことではない」
→この「妄想」には、浮沈子でもついていけない・・・。

・「プーチン氏は自分の本当の意図を隠します。」
→ふつーだと思うけどな。

・「合意した内容を順守するような人物でもなく、交渉できる相手ではありません。戦闘を望んでいる人物であり、戦争を終わらせることはできない」
→ゼレンスキーはプーチンが唯一の交渉相手と言ってるけどな。

・「ロシアは暴力による支配を望んでいて、ロシアに対する“強制力”なしには何も起こらないし交渉も不可能だと、アメリカは気づいています。」
→この認識はおそらく正しい。だからこそ、米国は停戦のためにウクライナと欧州(の一部)を差し出した(つまり、ロシアに敗北したわけだ)。

・「ロシアに対して何かを強制するということは、経済的な圧力と軍事的な圧力、両面の圧力によってのみ達成可能です。」
→経済圧力は十分な効果を発揮できず、軍事的圧力はロシアの攻撃を封じ込めることは出来なかった。

・「ロシア領内奥深くを攻撃し、より多くのインフラを破壊する能力が必要です。その軍事的な資源を破壊し、ロシア領内への攻撃を増やすことをしない限り、何も起こりません。」
→実際、何も起こっていないからな。

・「そうしなければ、ロシアは「戦争とは何か」、「戦争の代償が何であるか」を理解しないのです。」
→これもその通りだろう。

・「罰せられることなく、彼らの占領を許したままにすれば、ウクライナだけでなくヨーロッパ全体がうっ屈とした雰囲気に覆われることになります。」
→すでにそうなっちまってるしな。

・「内紛が起きた瞬間に、戦争の第3段階を始めるのです。これは明らかです。」
→浮沈子も同感だ。

・「北欧や東欧の国々は、もしいま、ロシアを抑えられなければ、もしロシアがこの戦争に“負けない”ということになってしまえば、明日はもっとひどくなるということを理解しています。」
→そのとおりだな。

・「プーチン氏にとっては体制を維持するために戦争が必要であり、ロシアの侵攻の動機は、拡張主義です。これが理解できなければ、ヨーロッパで戦火がおさまることはないでしょう。」
→200パーセント同意する。

こうして見てくると、ポドリャク氏の見立ては「現状認識」のレベルでは概ね同意というところだ。

ただ、停戦のプロセスには問題が多い。

・「もし、ロシアがウクライナ領内に侵入しようとした場合、ロシア領内に打撃を加えることができるミサイル基地や十分なミサイルを保有すること。これらの準備が整えば、ウクライナは、戦争を終わらせることができます。」

・「ここで問題になるのは「ロシアがこうしたことに同意するのか」ということです。だからこそ、ロシアへの“強制力”なしに停戦を実現することは不可能なのです。」

つまりだな、ウクライナには強制力はないと。

第3者に頼る以外に、この戦争を終わらせることは出来ないと分かっている。

バイデン政権では、そもそも停戦しようという話がなかった。

ウクライナが消えて無くなるまで戦い続ける以外に、進む道はなかったことになる。

トランプ政権ではどうなのか。

ウクライナへの支援をやめちまうことしか頭にないからな(そうなのかあ?)。

さっそく白旗上げて、欧州とセットでウクライナを献上するありさまだ。

中国は以前、仲介の労を取ろうとしたけど、バイデンに阻止されたからな。

「ロシアへの“強制力”によって、停戦だけでなく、ロシアの段階的な敗北につなげることができる」

ここまで来ると、リアリティのカケラもなくなる。

米国は、ウクライナが勝たないように調整しながら支援を続けた。

それが、米国の利益になると考えたからに他ならない。

トランプは、とにかく停戦させることしか頭にない。

世界の大部分において、ウクライナや欧州の一部の統治がどのように行われるかは関心の埒外だ。

そこで阻止しなければ、世界大戦が起こるという恫喝は、たとえそれが事実だったとしても、多くの国々にとっては遠い話だ。

かつて、ドミノ理論というのが流行った(流行ったかあ?)。

同じ流れが半世紀を経て渦を巻き始めている。

「プーチン大統領との会談を先行させ、ウクライナ側には、支援と引き換えに天然資源をめぐる“取り引き”を行おうと持ちかけるトランプ大統領。」

「ウクライナ国内では「国の独立と民主主義を守るための戦争の大義が揺らぎかねない」と懸念する声も上がり、不信感が広がっている。」

戦争に大義は無用だ。

動員や徴兵、財産の接収や権利の制限には必要かもしれないけど、大儀なんてなくてもドンパチはいつでも始められる。

たぶん、停戦にこそ「真の大義」が必要だ。

本物の強さは、白旗を掲げて戦いを終わらせる勇気だろう。

「大国の都合と利益が優先され、侵略された当事者であるウクライナが脇に追いやられる」ことを恐れて停戦を避けるのは、弱さの現れかもしれない。

「この戦争がどのように終結するかは、今後の国際秩序や欧米を中心とした民主主義国家の結束にも大きな影響を及ぼしかねない。」

N社は、もちろん正義派だ。

国家が関与するメディアは、そうでなくてはならない。

しかしなあ、わが国唯一の同盟国である米国が、手のひら返しちまったからな。

「欧米を中心とした民主主義国家の結束」かあ。

んなもんは、3週間ほど前にぶっ壊れちまったからな・・・。

<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー

(ヴァンス米副大統領、言論の自由と移民問題めぐり欧州を「口撃」)
https://www.bbc.com/japanese/articles/cz0lkrll359o

「ミュンヘンに集まったヨーロッパの指導者たちとその代表団の間では、トランプ大統領がウクライナでの和平合意を急ぐ中で、プーチン大統領が勝利し、立場をいっそう強くした上で、今後もさらに欧州の領土を奪取しようとするのではないかと、恐れが広がっている。」(フランク・ガードナーBBC安全保障担当編集委員)

やれやれ・・・。

「アメリカのJ・D・ヴァンス副大統領は14日、ドイツ・ミュンヘンで開かれた安全保障会議で演説し、欧州大陸が直面する最大の脅威はロシアや中国ではなく「(欧州)内部から」来るものだと、欧州の民主主義を痛烈に批判」

浮沈子的には、欧州にとっての最大の脅威は、バンス氏自身だと思うんだがな。

下手をすると、副大統領としての今後4年間だけじゃなく、トランプの後継者となって、2029年から2037年までの8年間、米国大統領として欧州の民主主義を「口撃」し続けることになるわけだからな。

もっとも、その頃には欧州と決別して、相手にしない(されない?)かもしれないけどな。

「欧米を中心とした民主主義国家の結束」なんてのは、せいぜいこんな程度の話に過ぎない。

まあいい。

「EUのカヤ・カラス外務・安全保障政策上級代表は、アメリカの最も親密な同盟相手の欧州にヴァンス氏が「けんかを売ろうとしている」と述べた。」

浮沈子的には、喧嘩を売られているうちが華だと思うんだがな。

「アメリカの副大統領が欧州全体の民主主義に疑問を投げかけるのか」(ピストリウス独国防相)

浮沈子が注目したのはそこじゃない。

「ヴァンス氏は演説を終えると、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領と面会した。」

「2人で「有意義な」会話をした」(ヴァンス氏)

バンスが送り込まれたのは、正にこの会話のためだ。

与太な演説を安全保障会議の連中に聞かせるためじゃない(余興にしてはインパクト強かったみたいだがな)。

浮沈子の妄想の中では、ゼレンスキーは初めてトランプのスタッフから、生でウクライナの運命を告げられたはずだ。

米国とロシアとで山分けすることにしたから、悪く思わんでくれ(そうなのかあ?)。

「ゼレンスキー氏は会談の中で、戦闘を終わらせるための計画には、さらなる取り組みが必要だと述べた。」

本当のところは分からない。

「トランプ氏は先に、アメリカとロシア、ウクライナの政府関係者がミュンヘンで面会するだろうと述べていた。しかし、ロシアは安保会議に代表団を派遣しないと発表した。」

ロシアが通常通り、参加を見送っただけなのか、トランプの思惑を躱したのかは分からない。

ウクライナ紛争の本質が何なのか、この武力衝突を引き起こした張本人が誰で、なぜ米国の停戦交渉への動きにロシアが乗ったのかを、もう一度考え直してみなければならないな・・・。

😼トランプ2.0:アメリカ湾が好き!2025年02月14日 22:51

トランプ2.0:アメリカ湾が好き!
トランプ2.0:アメリカ湾が好き!


(「メキシコ湾」から「アメリカ湾」に表記が変更されたGoogleマップではレビューの新規投稿が停止されている)
https://gigazine.net/news/20250214-google-map-gulf-of-america/

「政府が提供する地名情報システム(GNIS)の更新に合わせて「メキシコ湾」の名称を変更することを表明しており、GNISで「メキシコ湾」が「アメリカ湾」に改称されたことを受けて、Googleマップでの表記も「アメリカ湾」に変更」

我が国での表記は画像のようになっている(メキシコ湾(アメリカ湾))。

やれやれ・・・。

この件については、先月にこのブログでも取り上げている。

(トランプ2.0:アメリカ湾)
https://kfujito2.asablo.jp/blog/2025/01/25/9750034

「・トランプ氏はなぜメキシコ湾の改称を望んでいるのか:
→米国を偉大に見せたいから
・メキシコ湾を改称できるのか:
→できる。各国は地理的特徴を好きなように呼ぶ権利を持っているとも大まかには言える。
・実際に変更を行うのは誰なのか:
→内務長官。既に、改名したことを発表済み。
・なぜメキシコ湾と呼ばれているのか:
→歴史的経緯から
・メキシコにできることはあるか:
→ない。」

我ながら、実に的確な要約だな(そうかあ?)。

まあいい。

今回のギガジンの記事は、マップの表示を替えちまったグーグルに文句を言うという内容だ(そういうことかあ?)。

「しかし、この改称には多くの否定的な意見が寄せられており、掲示板サイトのRedditでは「否定的なレビューを残せばGoogleは何か行動してくれるはず」といったスレッドも登場しています。」

「GoogleはGoogleマップでの「アメリカ湾」に関するレビューの新規投稿を無効化」

「Googleはトランプ大統領から何かを欲しがっており、それを手に入れるためなら、自分たちの知性や誠実さ、そしてユーザーである我々を売ることもいとわないようです。Googleが屈服したら一巻の終わりです」(Reddit)

まあ、それ程の話ではないような気がするんだがな。

ダラスからカンクンに行く際には、浮沈子もメキシコ湾の上を飛んだ(そのルートで2年行ってるから2往復)。

アメリカン航空だが、もちろん、特段のアナウンスがあるわけではない(英語、わかんないけど)。

今年はパスする予定だが、来年は行くかも知れない(ダラス経由で行くかどうかは未定)。

アメリカ湾かあ。

どーもピンとこないんだがな・・・。