エディタ「-」2015年10月01日 09:16

エディタ「-」
エディタ「-」


そもそも、「エディタ」なのか、「エディター」なのか?。

業界(計算機とか)では、「-」と伸ばす記法は流行らない。

その昔(今でも、一部ではそうですが)、メモリーやストレージの容量が少なく、データの長さを詰めなければならないという環境だったころの名残といわれている。

浮沈子は、もっと伸び伸びした環境で表現したいので、メモリ「ー」、コンピュータ「ー」などと、ちゃんと伸ばして書くことを好む(ちなみに、データ「ー」は誤り)。

(data:音、出ます:うーん、伸ばしてるような気も・・・)
http://www.westatic.com/wbr/CHUJITEN/S-A10E04C_E-A10FC46.wav

だから、元々「編集者」という意味の「エディター」は、伸ばすのが正しいのだろう。

まあ、どうでもいいんですが。

テラパッドというエディターを使い始めたが、今一つ機能的に不満があって、もう少し高機能のエディターを使ってみようかと考え始めた。

(初心者にオススメ!フリーのテキストエディタ10選)
http://blog.codecamp.jp/10texteditors-for-beginner/

「Windows対応テキストエディタ
・テラパッド(Tera Pad)
・サクラエディタ
・秀丸エディタ
・Notepad++」

「複数OS対応テキストエディタ
・Sublime Text (Windows, Mac OS, Linux)
・Emacs (すべてのOS)
・Vim (すべてのOS)」

実は、ここに取り上げられていないエディターで、アトムというのがある。

(「 テキストエディタ 」 一覧:いろんな記事、読めます)
http://blog.codecamp.jp/programming/text_editor/

(今注目のテキストエディタ「Atom」の使い方と便利機能まとめ)
http://blog.codecamp.jp/atom_utility/

画像は、例の減圧ソフトの初回停止深度を割り出す判定部分の一部だが、84行目にある「{」カッコの閉じ部分「}」が96行目にあるということが、簡単に確認できる。

初めてコードを書いた時、ここを書き落としてしまって、デバッグで苦労したので、この機能があるだけでも助かるな。

テラパッドでもやりようがあるのかもしれないが、標準で入っていると安心だ。

アトムは、最近1.0がリリースされたという比較的新しいエディターだが、マックでも使えて、ベータ版からのユーザーも多い様だ。

浮沈子は、プロのプログラマーではないので、開発効率や痒い所に手が届く機能の有無(コアな方は、自分で作ってアドオンするんでしょうな)は関係ない。

シンプルで使いやすいのがいい。

しかし何だな、エディターを使ってコーディングするより、エディターを選んでいる方が楽しいというのも、どうかと思うな。

しばらくアトムを使ってみて、また浮気しそうだったら(!)報告する。

ちなみに、画像のコードで89行目に書いてある「mv[i] = mv[i]/1.4//安全率」というのが、M値全体をかさ上げして初回停止深度を深めにするおまじないである(前回の記事で、ちょこっと弄ってみました)。

ここだけ弄っても余り意味はないが、手順として、M値との比較を2か所で行っているので、ここにも書いておかなければならない。

一度で済むようにすればいいんだろうが、手順の明確化という観点から、しばらくこのままにしておこうかと思っている。

実は、初回停止深度と各ステージにおける減圧停止時間の算出とで、M値を変えるということも試している。

最近の流行りは、短時間のディープストップを織り込んで、より排出を滑らかに行うという方向のようだ。

そんな減圧プロファイルを描くのに、この方法はアリかもしれない。

素の減圧計算に目途が付いたら、保守性の確保をどう行うかという点にもチャレンジしてみようかな。

とりあえずは、ヘリウムの取り込みが先だが、なかなか手が付かない。

季節は秋。

食欲の秋、スポーツの秋、芸術の秋、贅肉の秋(?)・・・。

今週は、フィットネスを再開したんだが、どっと疲れが出る(しばらくは、隔日で通おうかな)。

夏の疲れ、IE疲れ、石垣疲れが一度に出た感じだ。

スペシャルティ・インストラクターの勉強は一時中断している(一応、テキストは読んでるんですが)。

テックサイドマウントの受講開始に備えて、そっちのテキストを再読している。

土肥での講習に向けて、焼き直しだ。

同時進行でいろいろやらなければならないが、身体は一つしかないし、頭は3分の1くらいしか使えない(食ってるか、寝てるかで3分の2?)。

いつになったら、ヘリウムの計算が出来ることやら・・・。

巷の減圧ソフト(MV-Plan)2015年10月01日 14:05

巷の減圧ソフト(MV-Plan)
巷の減圧ソフト(MV-Plan)


確か、MVプランというソフトがあったはずだと思って検索したら、ちゃんと出てきた。

(MV-Plan Dive Planner)
http://www.users.on.net/~wittig/diving/mvplan.html

このページだったかどうか定かではないが、デザインは同じだ。

以前は、いろいろな減圧モデルを選択できたような気がしているが、ダウンロードできた1.5.1を見る限り、ZH-L16B(たぶん、ZH-16AセットBのこと?)しか使えない。

グラディエント・ファクターは一番緩くして95/95でしか設定できない。

それで計算したのが画像の結果だ。

「海水、エア、潜降・浮上速度10m/分、作業深度40m、作業時間60分(GF95/95):
15m:1分(30秒)
12m:8分
9m:15分
6m:26分
3m:47分」

まあ、元ネタが同じなんだから、厚労省の計算式から導出した値と近いのは当然だな。

この設定を、デフォルトの30/80にするとこうなる。

「GF30/80:
24m:1分(24秒)
21m:3分
18m:6分
15m:8分
12m:14分
9m:21分
6m:36分
3m:73分」

ほほう、面白いな。

(巷の減圧ソフト(V-Planner))
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2015/09/30/7819226

厚労省の安全率を全体に1.1とした時の値に近い。

初回停止深度を深めにしてやれば、ほぼ同一の値を得ることが出来るに違いない。

まあ、元ネタが同じなんだから当然ではある。

このページからは、最近のバージョン(1.5.2、1.6Beta)もダウンロードできる。

(MV-Plan)
http://www.softpedia.com/get/Others/Home-Education/MV-Plan.shtml

1.5.2以上では、セットCが使用できるようだ。

セットCは、セットBよりも第5から第12半飽和組織(ティッシュ・コンパートメント)の値が、より保守的になっている(ちなみにセットBは、セットAに比べて6~8が保守的)。

(Understanding M-values:4ページテーブル2参照)
http://www.diverclub.ru/File/literatur/understanding_m-values.pdf

で、試しに最ユルの設定で出してみた。

「MV-Plan 1.6 BETA
Settings: GF=95-95 ZHL16C
m Time Run Gas SP
==============================
v 040 04:00 004 21 0.0
- 040 60:00 064 21 0.0
^ 015 02:30 067 21 0.0
~ 015 00:30 067 21 0.0
~ 012 09:00 076 21 0.0
~ 009 17:00 093 21 0.0
~ 006 29:00 122 21 0.0
~ 003 58:00 180 21 0.0

Gas estimate based on Dive RMV =20.0, deco RMV =20.0L/min
Air : 9930.5L
Oxygen Toxicity - OTUs: 66 CNS: 26%

WARNING: This software is experimental
and should not be relied upon for actual dives.
It probably contains errors and may get you bent.」

「Dive Plan」の欄を、丸ごとコピペした(手抜き・・・)。

セットCの方が保守的になっているということが分かる。

今回は、厚労省と同じビュールマンのアルゴリズムを使っているフリーソフトで、減圧スケジュールを比較してみた。

気泡モデルでも、灌流モデルでも、減圧プランには大きな差はない。

それよりも、保守性をどう取るかによって、それは大きく変わることを確認できた。

注目すべきは、裸の減圧モデルをデフォルトで使わせる巷のソフトは(今のところ)皆無ということだな。

人間の身体が水袋(まあ、これは拡散モデルの場合か)でない限り、何らかの下駄を履かせるというのは当然だろう。

気泡モデルだって、拡散モデルだって、現実の生体を再現できているわけではないのだ。

今後、生体のシミュレーション技術が発達し、動物実験とか、人体実験とかせずに減圧ソフトが開発できるようになれば、もう少しマシなソフトが出来るようになるに違いない。

まあ、100年くらい先の話だろう。

厚労省が、研究報告書の(保守性を与えることを「断念」した、「自然な」)値をそのまま使用して、違法性の閾値にしているのは、その意味では業界に対して相当バーゲンしているともいえる。

フリーソフトだって、最低でも95パーセントの保守性を与えている(より、厳しくしか設定できない)。

このことの意味を、しっかりわきまえて、減圧表と向き合う必要があるだろう。

100パーセントの安全が保障された減圧ソフトなんて、世界中どこにもないのだ・・・。