ビットロッカー2015年11月05日 19:17

ビットロッカー
ビットロッカー


レノボのシンクパッド10のアラートで、フェニックスバイオスのアップデートがあるというので、早速あてたんだが、ビットロッカーというやつが、フラッシュディスクへのアクセスを拒否して、解除キーを求めてきた。

(BitLocker 回復キー: よく寄せられる質問)
http://windows.microsoft.com/ja-jp/windows-8/bitlocker-recovery-keys-faq

そういえば、大容量記憶デバイスを保護するために、暗号化する手続きをしたような記憶も、うっすらと残っている。

浮沈子は、一応マイクロソフトアカウントも持っているので、いささか不本意だが、回復キーを表示してもらって、シコシコと入力する。

とんでもない桁数のキーを入力して、ようやく大容量デバイスにアクセスできた。

やれやれ・・・。

バイオスのバージョンアップの度に、ひやひやしなければならない。

暗号化なんてするんじゃなかったな。

このシンクパッド10は、元々業務用に設計されているデバイスなので、いろいろ仕掛けが施されているわけだ。

「Q:キーがありません。他に方法はありますか。
A:残念ながら、キーが見つからず、その PC を利用する他の管理者もバックアップ コピーを持っていない場合、PC を出荷時の既定の設定に戻す必要があります。これはあくまで最後の手段です。この方法では、個人データが PC から削除されます。不正アクセスからデータが守られると共に、自分自身も二度とデータにアクセスすることはできません。」

浮沈子は、たまたま他のパソコンを持っていたからいいが、そうでなければ二度と開かないところだった。

まあ、持ち歩く端末には、やばい情報は入れないというのが鉄則だから、それはそれでリセットしてもいいんだが、そこから復旧させる手間もばかにならない。

ちょっと、ベソかくところだったな。

パソコン(シンクパッド10は、れっきとしたウインドウズパソコンです)は、常に基本ソフトを更新して、最新の状態に保つ必要がある。

まあ、たまに(というか、結構な頻度で)そのせいで動かなくなったりするんだがな。

どのアプリケーションがコケるかは、運次第だ。

それでも、バイオスとか弄るのは、最悪の事態を防ぐためでもある。

バイオスコケると、パソコンとして使えなくなって、ただのゴミになるからな。

OSくらいなら、最悪、フリーのOSにして(リナックスとか)、おもちゃとして使うこともできるが、バイオスはやばいからな。

が、そのせいで、工場出荷状態になるというのも悲しい。

マイクロソフトに生殺与奪の権を握られていると思うと悔しいが、今日ばかりは有難く思った。

で、これに懲りて、どっか他のところにバックアップしておくかというと、そういうわけでもない。

それは、それでリスクが伴う。

浮沈子は、インターネットバンキングはしていない。

何があるか分からないと、信用していないからだが、そのくせクレジットカードは使わざるを得ない。

21世紀になって、インターネットが決済手段の主流になってきて、電子決済が出来なければ世界は崩壊する状況だ。

メールだって、そのうちなくなるとか言われているが、SMSだけになるとも思えないな。

ブログが消えることもないだろう(と、思いたいだけかも!)。

浮沈子が生きているうちには、大きく状況が変わることはないだろうが、自動車と同じように、コンピューターの中の代理人(エージェントソフト)が、いろいろ良きに計らうようになることは間違いない。

ああ、もちろん、バイオスのアップグレードくらいは朝飯前にやっておいてくれるだろう(それくらい出来ないで、どーする?)。

国家機密も、専用のサーバーに保管されて、暗号化された秘匿回線でやり取りされる。

しかし、そのゲートウエイが破られないという保証はない。

システムには、必ず穴がある。

物理的に接続していないといっても、そこにアクセスするのは人間だ。

そう、人間が最大のセキュリティホールだし、システムから人間を排除しない限り、安心はできない。

ああ、これって、自動運転車と同じことだと気付く。

そして、全てはビッグブラザーが管理するようになるのだ。

昔の城には抜け道があって、その工事をした人間(つまり、抜け道を知ってるヤツ)は、ことごとく殺されたという話もある。

システム設計した人間は、同じ運命を辿るんだろうな(まさか・・・)。

浮沈子がアクセスしたページは、ひょっとしたらマイクロソフトに似せて作られたダミーで、アカウント情報はとっくにダダ漏れで、ワンドライブとかは使われ放題かもしれない。

というか、アカウントのパスワード変更されて、浮沈子が使えなくなっているかもしれないのだ。

まあ、今回はそんなことはないだろう。

バイオス上げるだけで、大騒ぎだな。

利便性と秘匿性はなかなか両立しない。

企業の金もうけに使われるか、税金払って公共セクターに管理させるしかない。

下々のせこいデータなんて、金もうけのネタに使われるのがせいぜいだ。

金もうけは、貧乏人から少しずつというのは、いつの時代も金言である。

(BitLocker)
https://ja.wikipedia.org/wiki/BitLocker

「ディスク全体を暗号化することができるセキュリティ機能である。他のPCにディスクを接続されても、中身を読むことはできない。」

パソコンが、知的な趣味であった時代は終わり、素人が弄って楽しむことはできなくなりつつある。

デバイス単位で管理され、ネットワークに繋ぐことは、個人情報の提供と引き換えとかいう時代が来るんだろう。

暗号化のキーも、パスワードとか生体認証ではなく、いつどこでアクセスしたかを網羅的に記録した情報を、システム側が保持して本人確認をすることになるに違いない。

不自然なアクセスであれば、たちどころに撥ねられる。

悪いことはできない。

人間を信用しない、コンピューターだけのシステムが、今日も徐々に我々の周りで増殖を続けている。

ちょっと不気味な感じがした。

東京モーターショー2015「トヨタKIKAI」2015年11月05日 20:14

東京モーターショー2015「トヨタKIKAI」
東京モーターショー2015「トヨタKIKAI」


このクルマを拝むために行った。

真っ先に、他のものは何も見ないで行った。

で、ちょっとガッカリする。

ショーモデルだと分かっていても、その作りのあざとさにしらける。

見せるための作り物。

まあ、でも、それは想定の範囲内だ。

この手の、構造剥き出しの状態は、自動車修理工場に行けばいくらでも見られる。

それを、いかにも目に付くように加工して、ひけらかさなくてもいいというのが結論だ。

普通の駆動部を、隠さずに出せばいいだけだろう。

それは、軽量化という本来の目的があってそうしているんだろうが、見せるためというのは少し問題だ。

意外にカバーされているという感じもする。

カボチャの馬車のようなキャビンは、余りにもボテッとしていて、センターシートにドライバーを持ってきたデザインも、スポーツカーに発展しそうな雰囲気はなかった。

電気で動く乗り物に変化していこうとするクルマが、やはり機械なのだということ、金属と樹脂とガラスとゴムとで出来た動く仕掛け。

それを前面に出したコンセプトは新鮮だし、実用性や見栄えを追及して成立している他のクルマにない説得力はある。

しかし、そこに未来は見えて来ない。

綺麗な作りと、不格好な出来栄え。

そのアンバランスを楽しむオブジェだ。

ターンテーブルの上で回るKIKAIを何枚か撮った。

このショーが終われば、忘れられてしまうだろうが、21世紀にこのカタチを作ったことは、何らかの手段で残しておきたい。

月並みな角度からの1枚を選択した。

東京モーターショー2015「トヨタMIRAI」2015年11月05日 20:53

東京モーターショー2015「トヨタMIRAI」
東京モーターショー2015「トヨタMIRAI」


似てる。

名前が・・・。

KIKAIの後に、MIRAIのシャシーを見る。

最新のクルマ。

世界に先駆けて作った、21世紀のクルマだ。

その後部に積まれた黄色い樹脂の表面を持つ水素タンクが何とも言えない。

円筒形の天地には、金属の円盤が入っているんだそうだ。

これは、トヨタのブースではなく、ジェイテクトのブースにあった。

ちょっと驚きだな。

真ん中にあるのが燃料電池らしい。

前輪駆動のモーターがフロントに付く。

必要な強度を確保しながら、軽量化を追及する移動体の作りを見る。

自動車は、ある意味、矛盾を数多く抱えた乗り物だ。

軽く作って速く走らせたいが、安全を考えればある程度の重量は必要になる。

すると、燃費が悪くなってしまう。

それを何とかしようと、小排気量エンジンにターボ積んだり、エンジンの苦手な領域をモーターでアシストしたりするようになる。

どんどん複雑になる中で、重量も減らしていかなければならない。

昔のクルマは軽かったが、ぶつかったら命はなかった。

安全のための重量を、最新の技術で効率よく動かす。

MIRAIの重量は、2トンを超える。

(トヨタ・MIRAI)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%A8%E3%82%BF%E3%83%BBMIRAI

「車両重量 1,850-2,070kg」

というか、このディメンションは、500Eに酷似している。

(メルセデス・ベンツ・500E)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%83%AB%E3%82%BB%E3%83%87%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%84%E3%83%BB500E

「項目:500E:MIRAI
全長:4,755mm:4,890mm
全幅:1,795mm:1,815mm
全高:1,410mm:1,535mm
ホイールベース:2,800mm:2,780mm」

車両重量は、1,700(1,730)kgのベンツが軽く見えるが、燃料満タンにすれば、100kg近く増える。

ホイールベースは同等、外形寸法は、なんとMIRAIの方が大きい!。

20年前のEクラスの大きさなのだ。

デカく感じるわけだな。

4人乗車というところまで同じである。

乗ってないので何とも言えないが、低速の加速感とかは、よく似ているのではないか。

トルクに任せて、ぐいぐい加速するに違いない。

5リッターV8と、同等の加速が期待できる。

伸びはないけどな。

そうか、似てるかもしれないな・・・。

KIKAIのホイールベースが、991型のポルシェ911と同じであったように。

奇妙な符丁に、ちょと驚く。

きっと、内部空間は、MIRAIの方が広々しているに違いない。

全高が高いのは、床下の積載物の影響だろうが、ホイールベースが20mmしか違わないのには驚いたな。

サスペンションの出来は、到底比較にならないだろうが、MIRAIの潜在能力は500E並みということだ。

このクルマが250kmでバックミラーに映ったら、ビビるだろうな・・・。

東京モーターショー2015「マクラーレンP1」2015年11月05日 21:36

東京モーターショー2015「マクラーレンP1」
東京モーターショー2015「マクラーレンP1」


もちろん、マクラーレンが出品しているわけではない。

ナンバープレートでも分かる通り、曙ブレーキが出している。

純正採用されているから。

みんな、ブレーキとか見ないで、P1ばかり見ている。

そりゃそうだろう!。

ぬめるような造形、世界最速のクルマの中の1台である。

(マクラーレン・P1)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%BBP1

「ブレーキはF1マシンでも提携している日本の曙ブレーキ工業製で、ブレーキディスクは新開発のカーボンセラミック製」

「0-100km/h加速は2.8秒、0-200km/h加速は6.8秒、0-300km/h加速は16.5秒、最高速は350km/hと発表されている」

「MclarenはP1がニュルブルクリンク北コースで7分を切るタイムを出したと発表している。」

正確なタイムは未発表(何もったいつけてんだよ!)。

まあいい。

このクラスになると、見栄と意地の張り合いで、実際のタイムなんてどうでもいいのだ。

1億円を切る価格は、考えようによってはバーゲンである。

375億円の宣伝費と思えば、安いものだ。

ちょっと、サプライズな展示だ。

パワーや最高速は、20世紀の名車、スーパーカーの中のスーパーカー、自動車の歴史に残る機械の王国の真の王様、あのマクラーレンF1に匹敵する。

(マクラーレン・F1)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%BBF1

「エンジン 6.1L V12 DOHC 48バルブ
最高出力 636PS/7,400rpm」

「最高速度 391km/h(メーター読み)」

このエンジン、ターボなんか付いてない。

地球の大気圧で呼吸する、人間に近い乗り物だ(そういういい方もあるのかあ?)。

パワーや最高速が如何に上回ろうとも、このクルマは100年は語り継がれる名車だ。

最後のスーパーカーといってもいい。

不世出(ふせいしゅつ)のクルマ、究極のロードカーである。

その正当な後継として生まれたP1が、さりげなく、ブレーキメーカーの片隅に置かれている。

ちなみに、F1のブレーキはブレンボ製だ。

「ブレーキシステムは前後ともブレンボ製4ポッド。ディスクは冷却性が向上するドリルド・ベンチレーテッドディスクで、キャリパーは剛性の高いモノブロック式となっている。当初、F1マシンにも採用されているカーボンディスクブレーキも検討されたが、ロードカーとしての実用面での問題を解決することができずに見送られた(後のGTRでは実現している)。」

まあ、残念ながら、システム馬力が如何に高くても、P1がF1に並び称されることはない。

F1は、最良であり、最高のクルマだ。

時代を超えていく、確固たる評価を得ている。

P1は、その優れた性能や、匹敵する価格を付けてはいても、F1程評価されることはない。

時代を画する程の性能を持っているわけではないのだ。

ラフェラーリや918スパイダーなどのライバル達の中で、朽ち果てていく運命である。

いや、しかし、それにしても、やっぱ、驚いたな・・・。