10年間のツケ:米国の宇宙船は無事に上がるのか ― 2020年05月04日 23:28
10年間のツケ:米国の宇宙船は無事に上がるのか
クルードラゴンのパラシュートテストが無事に終了し(評価はこれからでしょうが)、ロシアと中国だけが有していた地球周回軌道空間への有人飛行が米国によって再開されようとしている。
周回飛行じゃなくて、弾道飛行ならバージンが飛んでいるし、誰も注目してないが、スペースシャトルの運用が終了したのち、中国は3回の有人宇宙飛行を実現している。
(神州プログラム)
https://en.wikipedia.org/wiki/Shenzhou_program
「ミッション:発売:期間:着陸:クルー:
・神州1:1999年11月19日:21時間11分:1999年11月20日:なし
・神州2:2001年1月9日:7日10時間22分:2001年1月16日:なし
・神州3:2002年3月25日:6日18時間51分:2002年4月1日:なし
・神州4:2002年12月29日:6日18時間36分:2003年1月5日:なし
・神州5:2003年10月15日:21時間22分45秒:2003年10月15日:1人
・神州6:2005年10月12日:4日19時間33分:2005年10月16日:2人
・神州7:2008年9月25日:2日20時間27分:2008年9月28日:3人
・神州8:2011年10月31日:16日13時間34分:2011年11月17日:なし
・神州9:2012年6月16日:12日15時間24分:2012年6月29日:3人
・神州10:2013年6月11日:14日14時間29分:2013年6月26日:3人
・神州11:2016年10月17日:33日:2016年11月18日:2人」
ロシアは、もう、山のようにロケットを飛ばしているからな。
そして人類は、1972年以来、地球低軌道に留まり続けている。
(SpaceXが最後のドラゴンパラシュートテストを実施)
https://spaceflightnow.com/2020/05/03/spacex-aces-last-dragon-parachute-test-before-crew-launch/
「これは新世代であり、人類の宇宙飛行における新時代です」
何を寝ぼけたこと言ってるのかと思ったら、NASAが顧客として宇宙に行くことが新時代なんだそうだ。
まあ、どうでもいいんですが。
主体がどこだろうが、本質的な違いはない(そうなのかあ?)。
記事中のイベントを時系列に並べてみる。
・2011年7月:スペースシャトルの引退(クルーには、ダグラスハーレーもいた。)
(ソユーズ宇宙船による飛行開始)
・2014年:SpaceXと一緒にボーイングを選択
・2019年3月:デモ1
・2019年12月:スターライナーちょんぼ
・2020年5月1日:最後のパラシュートテスト
・2020年5月4日:最終的な統合シミュレーション
・2020年5月8日:スペースXによる飛行試験の準備状況のレビュー
・2020年5月11日:NASA主導の試験の準備状況の確認
・2020年5月中旬:ドラゴン宇宙船はケープカナベラル空軍基地の処理施設から近くのケネディ宇宙センターに移送
・2020年5月20日:宇宙飛行士がKSCに移動
・2020年5月22日頃:ファルコン9ロケットのテスト発射
・2020年5月23日頃:ドライドレスリハーサル(宇宙服着用で船内乗り込み)
・2020年5月25日:発売準備レビュー
・2020年5月27日(打ち上げ3時間前):クルードラゴン宇宙船に搭乗開始
・2020年5月27日(打ち上げ約42分前):クルーアクセスアーム格納
・2020年5月27日(打ち上げ約37分前):中止エンジン装備(発射前の緊急脱出用)
・2020年5月27日(打ち上げ35分前):灯油と液体酸素流入開始
・2020年5月27日午後4時32分EDT(2032 GMT):デモ2打ち上げ(パッド39A)
・2020年5月28日午前11時29分EDT(1529 GMT):国際宇宙ステーションと自律ドッキング
・2020年?月?日:デモ2帰還(フロリダの東海岸のすぐ近くの大西洋)
・2021年の初め:スターライナー有人打ち上げ
打上げ後の詳細については、別記事が上がっていた。
(SpaceXとNASAの有人宇宙飛行「Demo-2」の詳細が明らかに、5月27日にライブ配信決定)
https://jp.techcrunch.com/2020/05/04/2020-05-01-spacex-and-nasa-break-down-what-their-historic-first-astronaut-mission-will-look-like/
「Demo-2は当初の計画されていたよりもかなり長くなる。NASAの発表によれば。ミッションは30日以上、最長で119日継続される。」
タイムラインは、デモ1の時とほぼ変わらない。
打ち上げが成功しても直ちには喜べない。
無事に帰還するまで、確かなことは何も言えない。
10年に渡る不在が、有人宇宙飛行の再開に何をもたらすかは誰にも分からないのだ。
「これはSpaceXとNASAの長年のハードワークの集大成となる。」
ISSタクシーとして開発されたクルードラゴンやスターライナーが、ソユーズのような潰しの効く宇宙船なのかどうかは知らない。
ISSに顧客を運び、商売が出来るように設計されているに違いないが、スペースXは、遊覧飛行として、ISSの軌道より高いところを飛ばすつもりのようだ。
スターライナーは、宇宙ホテル往還機としての役割が期待されている。
宇宙新時代。
金儲けのために、命がけの顧客を宇宙空間に運ぶ時代になった。
デモ1の成功は、そんなヤバイ時代の幕を切って落とすことになる。
ソユーズは、ずいぶん昔から、金を取って顧客を運んでいたがな。
米国も、ようやく宇宙資本主義の時代を迎えるわけだな・・・。
クルードラゴンのパラシュートテストが無事に終了し(評価はこれからでしょうが)、ロシアと中国だけが有していた地球周回軌道空間への有人飛行が米国によって再開されようとしている。
周回飛行じゃなくて、弾道飛行ならバージンが飛んでいるし、誰も注目してないが、スペースシャトルの運用が終了したのち、中国は3回の有人宇宙飛行を実現している。
(神州プログラム)
https://en.wikipedia.org/wiki/Shenzhou_program
「ミッション:発売:期間:着陸:クルー:
・神州1:1999年11月19日:21時間11分:1999年11月20日:なし
・神州2:2001年1月9日:7日10時間22分:2001年1月16日:なし
・神州3:2002年3月25日:6日18時間51分:2002年4月1日:なし
・神州4:2002年12月29日:6日18時間36分:2003年1月5日:なし
・神州5:2003年10月15日:21時間22分45秒:2003年10月15日:1人
・神州6:2005年10月12日:4日19時間33分:2005年10月16日:2人
・神州7:2008年9月25日:2日20時間27分:2008年9月28日:3人
・神州8:2011年10月31日:16日13時間34分:2011年11月17日:なし
・神州9:2012年6月16日:12日15時間24分:2012年6月29日:3人
・神州10:2013年6月11日:14日14時間29分:2013年6月26日:3人
・神州11:2016年10月17日:33日:2016年11月18日:2人」
ロシアは、もう、山のようにロケットを飛ばしているからな。
そして人類は、1972年以来、地球低軌道に留まり続けている。
(SpaceXが最後のドラゴンパラシュートテストを実施)
https://spaceflightnow.com/2020/05/03/spacex-aces-last-dragon-parachute-test-before-crew-launch/
「これは新世代であり、人類の宇宙飛行における新時代です」
何を寝ぼけたこと言ってるのかと思ったら、NASAが顧客として宇宙に行くことが新時代なんだそうだ。
まあ、どうでもいいんですが。
主体がどこだろうが、本質的な違いはない(そうなのかあ?)。
記事中のイベントを時系列に並べてみる。
・2011年7月:スペースシャトルの引退(クルーには、ダグラスハーレーもいた。)
(ソユーズ宇宙船による飛行開始)
・2014年:SpaceXと一緒にボーイングを選択
・2019年3月:デモ1
・2019年12月:スターライナーちょんぼ
・2020年5月1日:最後のパラシュートテスト
・2020年5月4日:最終的な統合シミュレーション
・2020年5月8日:スペースXによる飛行試験の準備状況のレビュー
・2020年5月11日:NASA主導の試験の準備状況の確認
・2020年5月中旬:ドラゴン宇宙船はケープカナベラル空軍基地の処理施設から近くのケネディ宇宙センターに移送
・2020年5月20日:宇宙飛行士がKSCに移動
・2020年5月22日頃:ファルコン9ロケットのテスト発射
・2020年5月23日頃:ドライドレスリハーサル(宇宙服着用で船内乗り込み)
・2020年5月25日:発売準備レビュー
・2020年5月27日(打ち上げ3時間前):クルードラゴン宇宙船に搭乗開始
・2020年5月27日(打ち上げ約42分前):クルーアクセスアーム格納
・2020年5月27日(打ち上げ約37分前):中止エンジン装備(発射前の緊急脱出用)
・2020年5月27日(打ち上げ35分前):灯油と液体酸素流入開始
・2020年5月27日午後4時32分EDT(2032 GMT):デモ2打ち上げ(パッド39A)
・2020年5月28日午前11時29分EDT(1529 GMT):国際宇宙ステーションと自律ドッキング
・2020年?月?日:デモ2帰還(フロリダの東海岸のすぐ近くの大西洋)
・2021年の初め:スターライナー有人打ち上げ
打上げ後の詳細については、別記事が上がっていた。
(SpaceXとNASAの有人宇宙飛行「Demo-2」の詳細が明らかに、5月27日にライブ配信決定)
https://jp.techcrunch.com/2020/05/04/2020-05-01-spacex-and-nasa-break-down-what-their-historic-first-astronaut-mission-will-look-like/
「Demo-2は当初の計画されていたよりもかなり長くなる。NASAの発表によれば。ミッションは30日以上、最長で119日継続される。」
タイムラインは、デモ1の時とほぼ変わらない。
打ち上げが成功しても直ちには喜べない。
無事に帰還するまで、確かなことは何も言えない。
10年に渡る不在が、有人宇宙飛行の再開に何をもたらすかは誰にも分からないのだ。
「これはSpaceXとNASAの長年のハードワークの集大成となる。」
ISSタクシーとして開発されたクルードラゴンやスターライナーが、ソユーズのような潰しの効く宇宙船なのかどうかは知らない。
ISSに顧客を運び、商売が出来るように設計されているに違いないが、スペースXは、遊覧飛行として、ISSの軌道より高いところを飛ばすつもりのようだ。
スターライナーは、宇宙ホテル往還機としての役割が期待されている。
宇宙新時代。
金儲けのために、命がけの顧客を宇宙空間に運ぶ時代になった。
デモ1の成功は、そんなヤバイ時代の幕を切って落とすことになる。
ソユーズは、ずいぶん昔から、金を取って顧客を運んでいたがな。
米国も、ようやく宇宙資本主義の時代を迎えるわけだな・・・。
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