ウイルスの出どころ:ゲノムの変異でどこまで追い切れるのか2020年05月07日 01:10

ウイルスの出どころ:ゲノムの変異でどこまで追い切れるのか
ウイルスの出どころ:ゲノムの変異でどこまで追い切れるのか


武漢の研究所を巡って、米中のケンカが続く中、フランスから降ってわいた話に驚く(WHOは驚いてないけどな)。

(WHO、各国に新型コロナウイルス初期事例の調査要請 仏で昨年末の感染を確認)
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/05/who-53.php

「世界保健機関(WHO)は5日、フランスで初めて新型コロナウイルスの感染者が出た時期が当初考えられていたよりも早い2019年12月だったとする報告について「驚きではない」と述べた。初期の段階で感染者がいたかどうかを調査するように各国に要請した。」

「検体を改めて検査すれば、より早い時期の事例が他にも見つかる可能性がある」

一方で、そんなに遡れないのではないかという情報もある。

(「人への感染」始まりは昨年末、遺伝子解析で確認 新研究)
https://www.cnn.co.jp/fringe/35153348.html

「ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)のフランソワ・バロー教授らが世界各地の感染者7600人以上から検出されたウイルスの遺伝子データを解析し、感染遺伝学の専門誌に査読済みの論文を発表した。」

「全てのウイルスの変異をさかのぼった結果、昨年末の時点に共通の起源があるとの仮説が裏付けられた。人への感染はここで始まったことが確認され、以前から感染が広がっていたとする説は否定された。」

ウイルスの変異のスピードや、変異の系統をさかのぼって調べたらしい(未確認)。

「ウイルスの感染力や毒性が強まっているかどうかは、今のところ断定できないと語った。」

ところがどっこい、いやーな話も報じられている。

(新型コロナ「欧州株」の感染力「武漢株」より強い 突起部に14の変異)
https://news.yahoo.co.jp/byline/kimuramasato/20200506-00177298/

「新型コロナウイルスの変異について米ロスアラモス国立研究所は4月29日、スパイクタンパク質における14の変異を特定し、その中の1つの変異株(D614G、いわゆる欧州株)が2月初めから欧州で感染拡大し、世界中に広がったと指摘する査読前論文を発表しました。」

「査読前論文なのでスパイクタンパク質の変異が感染力や病原性の違いにどのような影響を与えるのか、もう少し待たないと確かなことは言えません。」

記事では、主な論文が紹介されている。

・2月21日「新型コロナウイルスに5つのグループ」
・3月3日「新型コロナウイルスにL型とS型」
・4月8日「新型コロナウイルスにA、B、Cの3タイプ。誕生は昨年9月13日~12月7日」
・4月14日「アイスランドで流行する7つのハプロタイプ」
・4月14日「感染力も毒性も突然変異する新型コロナ『強毒種は270倍のウイルス量』中国の研究」
・4月27日「新型コロナは14日ごとに変異 感染研が分析 武漢株より怖い欧州株を食い止められるか」
・4月28日「新型コロナは10タイプに変異 うち欧州株が支配的に」

感染研の研究については、このブログでも取り上げた。

まあ、専門的な話だからな。

ウイルスの遺伝子変異を追うよりも、米中の口喧嘩を楽しんでいた方が気晴らしになる。

米国が状況証拠を山と積んだところで、武漢研究所からの流出を立証することはできないだろう(未確認)。

一方で、中国が武漢研究所を公開して、全ての情報をあからさまにすることもない。

罵り合いで終わるのは目に見えている。

初期の報告では、中国の初発の感染者は12月1日に発症している。

感染は、少なくとも11月ということになる。

それ以前に、どこかで感染していた事例が出てくるようなことになれば、このウイルスの発生地、感染元(中間宿主または自然宿主)、感染の動態が明らかになり、自然宿主を突き止められれば防疫の観点からも、ヒトへの繰り返し感染を防ぐ意味がある。

ウイルスの変異を遡って追いかけることで、それがどこまで追い詰められるのかは知らない。

しかし、それは必要かつ重要なプロセスに違いない。

「ポンペオ米国務長官は、中国湖北省武漢市の研究所が新型ウイルスの起源だとの「証拠がある」と主張している」(ニューズウイークの記事(ロイター電)より)

それが本当なら、さっさとWHOに提出すればいいのだ。

何か後ろめたい理由があって公表できないなら、それは仕方ない。

政治の世界はともかくとして、科学的事実として認識することはできないだろう。

大体、今は責任問題を云々する時じゃない気がするんだがな。

米国は、感染の拡大をものともせずに、経済活動を再開しようとしている。

それは、一つの選択だし、我が国に比べて厳しい制限を掛けている以上、ある程度段階的に解除していくのは当然だ。

医療資源の使用状況や感染の状況を見ながら、さじ加減しつつ解除していく。

ヤバくなったら、再度引き締めていかなければならない。

その手綱捌きが、選挙日程と絡んでくる。

米国は大変だな・・・。

(田舎のネズミと町のネズミ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B0%E8%88%8E%E3%81%AE%E3%83%8D%E3%82%BA%E3%83%9F%E3%81%A8%E7%94%BA%E3%81%AE%E3%83%8D%E3%82%BA%E3%83%9F

「教訓:
幸せは人それぞれで、満足できる形や安心できる場所は異なる。」

現政権を選択した米国民は、その結果を受け入れることになる。

14万人近い死者(ひょっとしたらそれ以上?)が予想される中、大博打を打つわけだな。

(米政府、新型ウイルス対策本部の解散を予定)
https://www.bbc.com/japanese/52554885

「ドナルド・トランプ米大統領は5日、新型コロナウイルス対策に当たる政府の対策本部(タスクフォース)を解散する方針を明確にした。」

悲劇的な感染爆発を食い止め、制御可能な段階に押しとどめたことは確かだが、大きな犠牲も伴っている。

この間に亡くなった米国民は7万人を超えて増え続けている。

既に、ベトナム戦争の犠牲者を超えている。

終息までの道のりの中で、その2倍近い死者が出ることは確定した未来だ。

考えてみれば凄い話だ。

戦時の大統領は、屍を乗り越えて進もうとしている。

いったいどこへ?。

それを知っている者は誰もいない・・・。

インドとアフリカ:新型コロナ流行の怪しい関係2020年05月07日 04:01

インドとアフリカ:新型コロナ流行の怪しい関係


14億人を超えて、たぶん今年あたりは中国を抜いて世界一の人口になっちまったに違いない(未確認)大国インド(感染者49,391人、死者1,694人、回復14,183人:今回は回復まで見るからな)。

IT関連や宇宙開発で目立っているものの、新型コロナでは鳴かず飛ばず(そうなのかあ?)。

いつか来る、きっと来ると思ってるんだが、米国みたいな爆発的増加は今のところ回避されている。

で、そのうち書こうと思っていたアフリカ(48,152、1,886、16,100)と似てるのに驚く。

(COVID-19パンデミックアフリカ:国および地域別の確定症例:合計欄参照)
https://en.wikipedia.org/wiki/COVID-19_pandemic_in_Africa#Confirmed_cases_by_country_and_territory

まあ、たまたまかも知れない。

アフリカの新型コロナについては、以前にとり上げたことがある。

(クソなロイターの配信を、そのまま垂れ流すケシカラン大手メディアども:といっても、元記事も怪しいけどな)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2020/04/19/9236893

「国連アフリカ経済委員会(UNECA)は17日、アフリカで新型コロナウイルス感染により少なくとも30万人が死亡し、2900万人が極度の貧困に陥る恐れがある」(ニューズウイークの記事より)

引用した画像の表にあるように、最悪12億2千万人以上が罹患し、330万人の死者を生むとある。

べらぼーめ・・・。

アフリカとインドは、人口も似通っている。

(アフリカ:英語版ウィキ)
https://en.wikipedia.org/wiki/Africa

「人口:1,275,920,972 (2018)」

(インド:英語版ウィキ)
https://en.wikipedia.org/wiki/India

「人口:•2018年の見積もり:1,352,642,280」

つーことは、あれだな、インドも同様の危機に曝されているかもしれない(そうなのかあ?)。

回復者を含めて、感染者、死者の割合も酷似している。

ヤバくね?。

12億を超える感染者が出るかどうかはともかく、最善のシナリオでも1.22億人の感染者が想定されている。

そして、30万人の死者・・・。

ちょっと前なら、そんなに死ぬこたぁねーだろーと思ったかもしれないけど、人口で4分の1(3.3億人)の米国で、14万人近い死者が想定されているわけで、あながちジョークとは思えない(もちろん、ジョークじゃありませんが)。

もっとも、感染者については、それだけのPCR検査なんて出来っこないから、推定に留まる。

年内にそれだけの死者を計上することになるかどうかはビミョーだが、爆発的感染が起こればあり得る話だ。

えっ?、アフリカとインドと、どっちの話かってえ?。

もちろん、両方の話だ。

本日現在、世界の死者は257,906人に達しているが、今年中に100万人を超えることは間違いない(たぶん)。

そして、その半分以上をアフリカとインドが占める可能性があるということだな。

欧州から米国へと流行の中心は移ったが、次はインドとアフリカになることは分かっている(そうなのかあ?)。

例によって、浮沈子の夜の妄想の産物だから、もちろん当てにはならない。

この2つの地域の特性で共通なのは、総人口だけではない。

(インドの人口ピラミッド(2015年/2050年))
https://finance-gfp.com/?p=885#st-toc-h-6

「インドの人ロピラミッドは「富士山型」とよばれる新興国の典型的な形状となっています」

うーん、既に釣り鐘型に近いんじゃね?。

まあいい。

(ナイジェリアの人ロピラミッド(2015年/2050年))
https://finance-gfp.com/?p=885#st-toc-h-8

「多くのアフリカの国々と同様に現在も若い世代が多い人口構成となっていますが、2050年でも人ロピラミッドの形状はそれほど大きく変化せず富士山型をキープ」

まあ、そうだろうな。

いずれにしても、若い人口が多く、ジジババが少ないということになる。

新型コロナの場合、致死率が低く出る可能性もある。

現在、両者とも感染者数に対して死者数が小さい。

年齢階層別人口構成と整合する結果になっている。

エボラの時もそうだったけど、アフリカで移動を制限するというのは死活問題だからな。

今回のように、全域が対象ということになれば、対応は絶望的に困難になる。

インドがどういうことになるのかは知らない(まだ、良く調べていない)。

一部では、制限を緩和する動きがあるようだ。

(インド 外出制限を段階的緩和 一部店舗で営業再開 新型コロナ)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200504/k10012417421000.html

「インドでは新型コロナウイルス対策として続けていた外出制限について、経済への深刻な影響を考慮して4日から段階的に緩和」

「3月下旬から続けている全土での外出制限を今月17日まで延長した一方、感染の状況に応じて全土を3つの地域に分けて、4日から段階的に制限を緩和しました。」

「インドではここ数日、1日の新たな感染者が2000人を超えるなど、感染の拡大が抑えられていない状況ですが、外出制限によって大量の失業者が出ていることから経済活動の再開を余儀なくされた形」

経済封鎖の圧力に抗しきれず、感染が拡大する中での封鎖解除に踏み切らざるを得ない状況なわけだ。

似たような話は、米国やブラジルにも見られる。

ストックが少なく、フローに頼る経済は何処でも同じだ。

我が国は大企業の内部留保と国家の借金で回そうとしている。

短期的には凌げても、長期になれば構造改革しなければやっていけなくなる。

それをするにも金は必要だからな。

それが手当てできなければ、経済と新型コロナの2重の苦しみが続くことになる。

その点でも近いかもな。

(インド:経済)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%89#%E7%B5%8C%E6%B8%88

「2012年にはGDP購買力平価PPPベースで、日本を抜いて世界3位になった。」

(国の国内総生産順リスト (購買力平価))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E3%81%AE%E5%9B%BD%E5%86%85%E7%B7%8F%E7%94%9F%E7%94%A3%E9%A0%86%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88_(%E8%B3%BC%E8%B2%B7%E5%8A%9B%E5%B9%B3%E4%BE%A1)

国際通貨基金(IMF)、世界銀行(World Bank)、アメリカ中央情報局(CIA)でいずれも3位になっている。

まあ、アットーテキに人口多いからな。

一人あたりにすると極めて低いことになる。

(国の国内総生産順リスト (一人当り購買力平価))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E3%81%AE%E5%9B%BD%E5%86%85%E7%B7%8F%E7%94%9F%E7%94%A3%E9%A0%86%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88_(%E4%B8%80%E4%BA%BA%E5%BD%93%E3%82%8A%E8%B3%BC%E8%B2%B7%E5%8A%9B%E5%B9%B3%E4%BE%A1)

国名:国際通貨基金(IMF):世界銀行(World Bank):アメリカ中央情報局(CIA):
・インド:123位:123位:130位
・ナイジェリア:126位:126位:129位

いい勝負だな(ナイジェリアは、アフリカでは経済良すぎだけどな)。

まあ、どうでもいいんですが。

WHOは、おそらくこの辺りを注視しているに違いない(未確認)。

米中の口喧嘩にかまっているヒマはないだろうな。

さて、どうなることやら・・・。

<追加>

(新型コロナ アフリカの感染者5万人超 今後の増加懸念 WHO)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200508/k10012421391000.html

「サハラ砂漠以南のアフリカでは、全く対策がとられなければ、最初の1年でおよそ4人に1人が感染し、最大で19万人が死亡するおそれがある」

なんか、随分少ない予測になったな・・・。

濃厚接触者トレースアプリはものになるのか:インストールして常時携帯していないと銃殺される程度に徹底すれば有効!?2020年05月07日 09:02

濃厚接触者トレースアプリはものになるのか:インストールして常時携帯していないと銃殺される程度に徹底すれば有効!?


海外では、新型コロナ絡みで発砲事件が発生している。

フィリピンでは、浮沈子が知る限り当局により2人銃殺されているし、米国ではマスクしてないと注意した警備員が後刻銃撃されて死んだ。

(米ミシガン州 客にマスク着用求めた警備員が銃で撃たれ死亡)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200506/k10012418981000.html

「店でマスクを着けていない少女を見つけたため、着用させるよう母親を注意したところ、しばらくして息子のラモニエ・ビショップ容疑者が来店し、マナリンさんに発砲」

やれやれ・・・。

もっとすごいのもある。

(自宅待機中に屋外で騒ぐ5人を医師が銃殺(露))
https://news.nifty.com/article/item/neta/12239-624352/

「感染拡大防止のため自宅待機中の男が、アパートの外で騒いでいた5人を銃で撃ち殺してしまう」

まあ、悲劇としか言いようがない。

行動制限などが生み出すこれらの極端な例でなくても、我々の周りでもストレスを感じて様々な不都合が起こっている。

経済の停滞、家族の崩壊、アルコールや食物依存(浮沈子も、その一人ですが)、エトセエトセ・・・。

そんな悩みを一気に解決してくれそうなのが、濃厚接触者追跡アプリだといわれている。

先日調べたカッチブー(未だに意味不明)な図の元論文にも、今朝、インドの新型コロナ対応について調べた記事にも出てきた。

(政府が位置情報用いた感染者との接触履歴トレース・アプリを発表(インド):2020年04月08日)
https://www.jetro.go.jp/biznews/2020/04/e8e98316a740a436.html

「インド電子IT省は4月2日、携帯電話の位置情報を用いて感染者との接触履歴をトレースするアプリ「Aarogya Setu(Bridge to Good Healthの意味)」の無償配布を始めた。」

浮沈子は、基本的にはこんなもんは役に立たんと断定している。

浮沈子自身が、外出の際にはスマホを持って出歩かないしな(ネット接続のバックアップとして所持しているため)。

調べてみると、各国では様々な対応を模索しているようだ。

(豪が新型コロナ感染者追跡アプリ導入 近接者に濃厚接触の疑い告知)
https://www.sankeibiz.jp/macro/news/200505/mcb2005050500001-n1.htm

「オーストラリア政府は4月26日、新型コロナウイルスの感染者や濃厚接触者を追跡するスマートフォン向けアプリの導入を発表」

「データは暗号化されており、保健当局者しかアクセスできない」

まあ、保健当局者もチョンボするからな・・・。

(新型コロナ 愛知県が感染者の個人情報をホームページ掲載)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200505/k10012418531000.html

「ホームページに、誤って、県内の感染者延べ495人全員の入院先などの個人情報を掲載し、このうち390人余りについては氏名も掲載していた」

まあいい。

どーせ、インストールするかどうかは、個人に任されてるわけだしな・・・。

と思ったら、大間違い!。

(インド政府、新型コロナ濃厚接触追跡アプリのインストールを全労働者に義務づけ)
https://japanese.engadget.com/jp-2020-05-04-corona-india.html

「インド政府が自国のアプリ「Aarogya Setu」のインストールをすべての労働者に義務づけたと報じられています。」

おお、さっきのジェトロの記事にあったやつだな。

「5月4日(現地時間)から政府が公共機関および民間企業のすべての労働者にインストールを義務づけたとのことです。従業員らを完全にカバーすることは各組織トップの責任とされ、できなかった場合は処罰に繋がると伝えられています。」

「インド政府の目標は全スマートフォンユーザーを網羅すること。同政府は労働者のみならず、封じ込めゾーンの住人にもアプリのダウンロードを義務づけています。」

徹底した措置に出たわけだ。

「同アプリが取得したデータがどのように使用されるか不明であり、かつインドには一般市民を保護するに足りるプライバシー法律も整備されていない」

この新型コロナのどさくさに紛れて、憲法改正を目論んだりする国もあるくらいだからな。

インド政府が、何を企んでるか分かったもんじゃない(そうなのかあ?)。

我が国も当然、そういう仕掛を模索している。

(新型コロナ陽性者との濃厚接触を知らせるアプリ。Code for Japanが5月提供)
https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1247409.html

「陽性判定者の入力も行政職員に限定する。」

うーん、そこがネックかあ・・・。

しかし、どこかで、感染したという情報を取得しないと役には立たないからな。

(日本政府が新型コロナウイルス追跡アプリを導入)
https://www.timeout.jp/tokyo/ja/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%94%BF%E5%BA%9C%E3%81%8C%E6%96%B0%E5%9E%8B%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B9%E8%BF%BD%E8%B7%A1%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E3%82%92%E5%B0%8E%E5%85%A5-050420

「政府が提供するこの追跡アプリはシンガポール政府が開発したものと同様の機能を持つという。」

ほほう、シンガポールも何かやってるのか。

(シンガポール、コロナ感染をアプリで追跡、政府開発:3月20日の記事)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57056430Q0A320C2FF8000/?n_cid=SPTMG002

「シンガポール政府は20日、新型コロナウイルスの感染経路を追跡するためのスマホ用のアプリを開発、無料配布を始めた。」

ほほう、そんな前から配布してたんなら、さぞかし効果があったんだろうな・・・。

(シンガポール、コロナ感染2万人超 外国人寮で「3密」)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58795130W0A500C2EAF000/

「シンガポールの新型コロナウイルスの感染者数が6日、2万人を超えた。手狭な寮に住む外国人労働者の間で爆発的な感染拡大が続いており、感染者数は東南アジアで最多だ。」

あれまっ、アプリは効果なしってことかあ?。

「政府は3月に感染者と接触した人を割り出すためのアプリを開発したが、米アップルと米グーグルの協力を得て、このアプリの使い勝手を高める。感染経路を特定できない事例をできるだけ減らし、封じ込めにつなげる狙いだ。」

うーん、アップルとグーグルの助けがなくては効果なしか・・・。

(フランス政府、新型コロナ濃厚接触追跡アプリ開発にアップルが協力拒否したと非難)
https://japanese.engadget.com/jp-2020-05-06-french-apple.html

「フランス政府のアプリは、アップル提供APIに備わったプライバシー保護のうち、少なくとも2つが欠けています。すなわち各スマートフォン上にBluetooth接触履歴のデータを保持して同意があった場合のみ送信する「分散型」ではなく、衛生当局のサーバーに直接データが送られること。そしてアップルとGoogleのようにパンデミック収束後に無効化が約束されていないことです。」

フランス政府がこのアプリを使って、国民を統制したがっていることだけは間違いない。

如何にもフランス的な、中央集権的強権的官憲的臭いがぷんぷんする。

「ドイツ政府は「分散型」アプローチを採用すると示唆した後、アップルとGoogleのAPIを受け入れると表明しました。」

「記事執筆時点で両社のAPI使用に反対しているのはフランスとイギリス(EUから離脱しましたが)の2カ国のみ」

英国が独自に開発するという話は、どこかで聞いたような気がする。

(「007の国」英国ではスパイ機関がコロナ接触追跡アプリの開発に協力 1日10万件検査を達成)
https://news.yahoo.co.jp/byline/kimuramasato/20200503-00176731/

「グーグルやアップルなど民間のテクノロジー企業と協力した場合、患者の個人データや医療情報などセンシティブなデータの取り扱いが難しくなると判断したようです。」

なるほど、そういう見方もあるかもな。

自前で作り上げれば、全て内部で完結できるというわけだ。

「携帯電話の位置情報と組み合わせれば感染者と接触した人だけでなく、その中に高齢者や持病のある人、妊婦といったハイリスク・グループがいたかどうかも瞬時に把握して本人に通知することができるようになります。韓国やシンガポール、台湾、香港ではこうした仕組みをすでに導入済みです。」

それで上手くいくとは限らないという話は、シンガポールの例で明らかだがな。

切れる刀には違いないが、そもそも使ってくれなければ始まらないし、インドのように強制的に所有させるといのも、お国柄等で、我が国には馴染まないかもしれない。

位置情報を使うのか、分散データ保存方式にするのか、感染者情報の入力は大丈夫なのか、そもそもアップルやグーグルって信用できるのか(浮沈子は、両方とも持ってますけど)。

IT時代の積極的疫学調査って、なんか課題山積だな。

人海戦術で、丁寧に聞き取り調査を繰り返し、人間同士が信頼し合ってトレースするっていうのは、もう、時代遅れなのかもしれない。

前例無き事態には前例無き対応で、か・・・。