🐼水泳ネタ:バタフライベーシック:新年から新人コーチ ― 2022年01月06日 00:08
水泳ネタ:バタフライベーシック:新年から新人コーチ
針山センセ登場。
昨年末頃から、山本センセの教室にサポートとして出ていたんだが、今日からはお一人で指導に当たる。
若いんだけど、なかなかの指導力で、頼もしいな。
とにかく、バタフライが上手だ(指導者だからというわけではなく、ついこの間まで現役選手)。
ただし、柔軟な肩(肩甲骨周り)は、ジジババの参考にはならない。
あんな後ろの方まで掻き切ってからリカバリーするような真似は出来っこない。
第1キックの際に、頭を突っ込み過ぎないようにというアドバイスも、競泳的バタフライの定番のスキルだしな。
ただ、参考になったのは、浮沈子がいまだにできない息継ぎのタイミングの話だ。
ベーシックコースでは、バタフライの呼吸の指導はやらない。
そういうのは、有料の水泳教室で教わってくれというわけだ。
テクニカルプログラムは、あくまで一般会員向けのサービスであって、水泳教室じゃない。
でも、まあ、指導者の裁量で、話だけならいいのかもしれない。
呼吸のタイミングは、手を搔き切ってリカバリーに入る直前なんだそうだ(正月に見たテレビがネタ元)。
うん、まあ、合理的な話だ。
バタフライの動きからして、リカバリーに入る時には、既に頭は下がっているからな。
頭が上がって頂点になり、口が水面から出るのは第2キック直後で手を搔き切った瞬間だけだ。
口は下向きで呼吸している。
そりゃ、それが一番効率が高いだろうけど、ジジバババタフライでそれをやるのは難しいだろう。
新米コーチが、肩甲骨固く、腕をかき切れないジジババたちを相手に、どうジタバタするかが見ものだ。
しかし、イメトレとしての効果はある。
見本として泳いで見せる時のイメージは、潜って浮かんでを繰り返して前に進むのではなく、腕と足を使って水を後方に押し出すことによって強引に前進する現代水泳のフォームだ。
両手で掻き、両足で蹴る。
手の入水とかは、親指からとかではなく、飛込のように両手が揃っている・・・。
浮沈子がスイミングに通っていた頃(半世紀以上前です)とは、全く異なる泳法になっている。
バタフライは、競技規定自体は大きくは変わっていないようだが、おそらく泳ぎ方は激変しているんだろう。
現代平泳ぎが、息継ぎをする潜水に変わったようにな。
競技水泳は、タイムが命だからな。
それを削るためには、人間の動きの方を変えてくる。
ジジババの水泳は、タイムじゃない。
楽ちんに、綺麗に、25m泳げればいいのだ。
万歳バタフライで顎から落ちても(あるある・・・)、リカバリーが水中になっても(よく戻せると感心するんだが)、うねりというよりはお尻が浮いたり沈んだりしているだけのように見えるとしても、バラフライで25m泳げることが幸せなのだ。
それをベースに、少しでも改善して、楽ちんに、綺麗に泳げるようになればそれでいい。
水の抵抗を最小限にするストリームラインとか、推進力を得るために後方まで掻き切るとか、前進する力を分散しないように上下動を極力抑えるとか、息継ぎは水面直上で下向いてするとか、そういう「速く泳ぐための」スキルとは無縁なのだ。
速く泳ぐ必要は、1mmもない。
ジジババのバタフライは、競技水泳のバタフライとは似て非なるものに違いない。
何となく、見かけは同じなんだが、根本的に違う泳法なのだ。
それでも、水という媒体を上手にいなしながら前進するための物理は同じだ。
違いが分かる指導が得られるかどうかは、まだ分からない。
新年初日。
迷いのない、明快な指導と自信に満ち溢れたデモンストレーションが、ジジババたちにどう受け止められていくかはこれからの話になる。
浮沈子?。
3回掻くと、前の人のお尻にぶつかりそうになるんで、そこで立つしかない。
蝶のように舞うと言っても、羽ばたき3回じゃな・・・。
針山センセ登場。
昨年末頃から、山本センセの教室にサポートとして出ていたんだが、今日からはお一人で指導に当たる。
若いんだけど、なかなかの指導力で、頼もしいな。
とにかく、バタフライが上手だ(指導者だからというわけではなく、ついこの間まで現役選手)。
ただし、柔軟な肩(肩甲骨周り)は、ジジババの参考にはならない。
あんな後ろの方まで掻き切ってからリカバリーするような真似は出来っこない。
第1キックの際に、頭を突っ込み過ぎないようにというアドバイスも、競泳的バタフライの定番のスキルだしな。
ただ、参考になったのは、浮沈子がいまだにできない息継ぎのタイミングの話だ。
ベーシックコースでは、バタフライの呼吸の指導はやらない。
そういうのは、有料の水泳教室で教わってくれというわけだ。
テクニカルプログラムは、あくまで一般会員向けのサービスであって、水泳教室じゃない。
でも、まあ、指導者の裁量で、話だけならいいのかもしれない。
呼吸のタイミングは、手を搔き切ってリカバリーに入る直前なんだそうだ(正月に見たテレビがネタ元)。
うん、まあ、合理的な話だ。
バタフライの動きからして、リカバリーに入る時には、既に頭は下がっているからな。
頭が上がって頂点になり、口が水面から出るのは第2キック直後で手を搔き切った瞬間だけだ。
口は下向きで呼吸している。
そりゃ、それが一番効率が高いだろうけど、ジジバババタフライでそれをやるのは難しいだろう。
新米コーチが、肩甲骨固く、腕をかき切れないジジババたちを相手に、どうジタバタするかが見ものだ。
しかし、イメトレとしての効果はある。
見本として泳いで見せる時のイメージは、潜って浮かんでを繰り返して前に進むのではなく、腕と足を使って水を後方に押し出すことによって強引に前進する現代水泳のフォームだ。
両手で掻き、両足で蹴る。
手の入水とかは、親指からとかではなく、飛込のように両手が揃っている・・・。
浮沈子がスイミングに通っていた頃(半世紀以上前です)とは、全く異なる泳法になっている。
バタフライは、競技規定自体は大きくは変わっていないようだが、おそらく泳ぎ方は激変しているんだろう。
現代平泳ぎが、息継ぎをする潜水に変わったようにな。
競技水泳は、タイムが命だからな。
それを削るためには、人間の動きの方を変えてくる。
ジジババの水泳は、タイムじゃない。
楽ちんに、綺麗に、25m泳げればいいのだ。
万歳バタフライで顎から落ちても(あるある・・・)、リカバリーが水中になっても(よく戻せると感心するんだが)、うねりというよりはお尻が浮いたり沈んだりしているだけのように見えるとしても、バラフライで25m泳げることが幸せなのだ。
それをベースに、少しでも改善して、楽ちんに、綺麗に泳げるようになればそれでいい。
水の抵抗を最小限にするストリームラインとか、推進力を得るために後方まで掻き切るとか、前進する力を分散しないように上下動を極力抑えるとか、息継ぎは水面直上で下向いてするとか、そういう「速く泳ぐための」スキルとは無縁なのだ。
速く泳ぐ必要は、1mmもない。
ジジババのバタフライは、競技水泳のバタフライとは似て非なるものに違いない。
何となく、見かけは同じなんだが、根本的に違う泳法なのだ。
それでも、水という媒体を上手にいなしながら前進するための物理は同じだ。
違いが分かる指導が得られるかどうかは、まだ分からない。
新年初日。
迷いのない、明快な指導と自信に満ち溢れたデモンストレーションが、ジジババたちにどう受け止められていくかはこれからの話になる。
浮沈子?。
3回掻くと、前の人のお尻にぶつかりそうになるんで、そこで立つしかない。
蝶のように舞うと言っても、羽ばたき3回じゃな・・・。
🐼メキシコへの道:第2章:洞窟潜水あれこれ ― 2022年01月06日 14:11
メキシコへの道:第2章:洞窟潜水あれこれ
フルケーブ講習を受けようと思ったのは、洞窟が好きで、是が非でも行きたいという理由からではない。
できれば、暗くて狭い洞窟など行かずに、フルケーブ講習受けたい(なんか変?)。
閉鎖空間でも、照明が付いた広い水中トンネルの中とか、そういう環境でやってもらえたら一番いい(ケーブ風コンファインドウォーターとか)。
壁にはスイッチが付いていて、ゼロビジでヤバくなったら電気点けるとか(そんなあ!)。
まあ、どうでもいいんですが。
先人たちが命懸けで探検してきた洞窟の奥がどうなっているのか、死神マークの先には何があるのか。
彼らが命賭けて見たかったものは、一体何なのか。
そこに、それだけの価値があるのか。
それは、実際に行ってみなければ分からない。
潜ってもいないくせに、何が分かる!?。
そう言われたくない一心で、光の届かないエリアを潜ることができる講習を受けることにした(その意味では、イントロケーブだけでもいいんですが)。
講習なら、限定的とはいえ、安全管理もしっかりしているし、まして今回はコースディレクターもいる(ずぶの素人は浮沈子だけ!)。
とはいえ、そこは本物の洞窟だ(コンクリート製の土管じゃない!)。
正副予備の照明が切れれば漆黒の闇。
限られた呼吸ガスしか持ち込んでいない状況の中で、生きて出られるかは時間との闘いになる。
もちろん、毎回毎回、命懸けのダイビングをするわけではない。
器材が正常で、ダイバーの体調も万全、ルールに則って潜っていれば、魅力的なレジャーになる。
日常から離れ、ダイビングに集中し、異次元の空間に身を置き、僅かな照明に照らされて刻々と移り変わる洞窟の中を進みながら、探検家の気分を味わう。
究極のレクリエーションかも知れない。
何かトラブルがあれば、それは器材かも知れないし、ダイバー自身の身体的精神的なものかもしれないし、洞窟の環境(流れや透視度、稀に落盤!)によるものかもしれないが、生きて帰ってこられなくなる可能性は常にある。
だから、一般ダイバーは直接水面に浮上できない閉鎖環境でのダイビングは、原則禁止だ(セノーテでガイドさんについてもらってカバーンエリア内ならOK:30m位の縦穴系でなければ、18mまでのオープンウォーターレベルでも可:経験本数必要な場合も:中性浮力、トリム、フィンキックのスキル必須)。
まあ、一般の直上浮上で水面に出られるダイビングにも相当のリスクはあるけど、あーっと声出しながら(肺の圧外傷を避けるため)水面に浮上出来れば、少なくとも窒息して死ぬことはない(水面出たら、忘れずにBCにオーラルで給気して浮力確保してね!:ダイビング事故の多くは、水面での溺水だそうです)。
水面に出れば、そこには何十億年も前から植物(シアノバクテリアは植物とは言えないかも)が生産している酸素を含んだ大気がふんだんにある。
思い切り息を吸えばいい。
人類は、そういう環境で生きていくように進化してきた。
魚とかとは、出来が違うのだ。
話を戻そう。
閉鎖空間では、物理的に水面に一息で上がることはできない。
通常の洞窟潜水でも、刻々と減っていくタンクの中の呼吸ガスの残量を確認しつつ、ガス切れという時限爆弾のスイッチを押さないように用心しながら潜り続けなければならない。
何かの器材が故障することは想定の範囲内だから、予備の器材を持ち込んだり、既存の器材を駆使して対処するスキルが確立されているけど、それとて、二重トラブルは想定していない。
洞窟の最奥で2つのレギュレーターが故障したら?。
もちろん、チームで潜っているから、エアシェアしてくれるだろうけど、3分の1ルールでも予備の呼吸ガスが足りるかどうかはビミョーだ(チームが2人の場合)。
ドナー側の器材が、故障しないという保証もないしな(そうしたら、一巻の終わり!)。
故障したタンクを投棄し、遊泳抵抗を極力少なくして出口を目指すのがいいと思うんだが、洞窟で故障したタンクを投棄せよというスキルは習っていない(海洋では、浮力確保のためのタンク投棄はありますが)。
ガスの消費も減るし、クソな器材に対する腹いせにもなる(そうなのかあ?:後で、別のダイバー達に回収してもらえばいい)。
まあいい(この辺りについては、(<以下追加>参照)。
洞窟潜水を安全に行うための器材やスキルは、そりゃあ、最終的には洞窟の保護に繋がるかも知れないが、もちろん、直接的にはダイバーの命を守るためのものだ。
そこに潜在するリスクを回避し、想定されるトラブルの範囲で対応する訓練を積み、それでも残るリスクには目を瞑り(→許容or受容して)、相対的に安全なダイビングを楽しむことになる。
絶対の安全じゃない!。
そんなダイビングは、宇宙のどこを探してもない(断定的!)。
そして、100mオーバーの大深度潜水、尖ったものだらけのレックダイビング(ペネトレーション:内部侵入)とともに、洞窟潜水はテクニカルダイビングの中でもサイコーにヤバイ部類に入る。
そこへただ行くことさえ、さまざまな手立てをしなければならないし、無事に戻ってくるためには更なる対応が必要になる。
呼吸ガスを含む器材の選定、計画、トラブル対応、もちろん、ダイビングのスキルも。
総合力が求められる。
浮沈子の今までのダイビングの経験や能力の全てを傾けて取り組む必要がある(ケチっている場合ではない!)。
洞窟潜水用サイドマウントの器材慣れと、基本スキルを固めるためのトレーニングを(今更のように)続けているけど、それはフルケーブ講習を受けるにあたっての前条件のようなものだ(PADI的には、浮沈子はサイドマウントでは受講できません:テックサイドマウント講習未終了)。
もちろん、ふつーのダブルタンク(ダブルタンクがふつーかどうかは意見が分かれるところでしょうが)で受講することも可能だし、器材や運用のシンプルさではそっちが有利かも知れない。
現に、セノーテのガイドさんの多くは、ダブルタンクで潜ってたからな(実際の運用的には、サイドマウントより楽みたいです)。
竹内軍曹も、当初はダブルタンクでの講習を想定していたらしい。
サイドマウントで受講するというのは、浮沈子の我儘なわけだ。
その我儘を通してもらうからには、サイドマウントスキルに問題があったりしては申し訳が立たない。
リールワークとかのカバーンスキルだって、怪しいところは多々あるけど、それは今回の講習内容に含まれている(カバーンから、全部やります)。
出来なければ、教え方が悪いという言い訳もできる(そうなのかあ?)。
しかし、浮沈子のサイドマウントスキル(全部じゃありませんが:ステージタンクの携行とかはありません)に問題があって、そのために講習を最後まで進められなければ、本来の目的であるフルケーブインストラクター認定試験が完了しないことになる。
それだけは絶対に避けなければならない。
今回、浮沈子は添え物に過ぎない。
だから、浮沈子的にはフルケーブ合格ではなく、その手前のイントロケーブレベルのお情け合格で十分だ(カバーンレベル止まりだと泣き!:洞窟に入れなければ号泣!!)。
添え物にも、五分の魂・・・。
再挑戦はない。
不合格なら、洞窟潜水には向かないということなわけだし、浮沈子自身が洞窟潜水に興味が持てなければそれっきりだ。
前回、縦穴系カバーン(アンヘリータ、ヘルズベル、ピット)は潜っていないから、そこには行くことがあるかもしれない(延長なく、規定日数で合格出来れば今回行けるかも)。
でもなあ、講習的に使えそうなところを探しに、横穴系洞窟に行く可能性が高いかもな。
浮沈子に選択の自由はない。
添え物だからな・・・。
サイドマウントは、本来、天地が低かったりする洞窟の奥に侵入するために考案されたコンフィギュレーションだ。
堆積物で出来ている洞窟の場合、水の侵入で出来たエリアは、層状に溶解していることが多く、横幅は広いが天地は狭いところができやすい。
数万年経てば、そこも溶けて広がるかも知れないが、そんなには待てない!。
せっかちな人間が考え出したのが、タンクを背中に背負う(天地が大きくなる)のではなく、身体の両側に並べて持ち込むサイドマウントスタイル(幅は多少広がるが、天地は最小)なわけだ。
必要は発明の母だな。
溶解洞窟の成り立ちを考えれば、なるほど合理的発想ということになる。
映画サンクタムでは、センチネル(CCR)を外して前方に放り出し、ゴリゴリこすりながら狭いところを進んだために蛇腹ホースに穴が開いてしまうという、ありそうもないシーンが出てくる(そういうことにならないように、蛇腹ホースにはカバーが付いているからな)。
ああいうところを通り抜けるのには、サイドマウントは最適な設えだ(苦もなく通れるだろう)。
(サンクタム)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%82%BF%E3%83%A0
「探検家の親子を中心に脱出を試みるも、舞台は地下洞窟であり、増水した水が迫り来る…」
陸上のケービングシーンが多いけど、浮沈子的には全く興味を惹かれない。
この辺りが、洞窟愛が足りないところなんだろうな。
探検とか、冒険とかにも興味はない。
人様が開拓し、ちゃあんとラインを引いてくれたところに沿って、大人しく進むのがよろしい。
できれば、照明が付いていたり、ところどころに万が一の時の予備のステージタンク一式が置いてあればいうことはない(そうなのかあ?)。
真っ暗なお化け屋敷の中で、消防法によって設置が義務付けられている避難誘導灯の緑の看板を見るようなもんか。
月面に降り立った人類は12人。
秘密の洞窟の最奥(もちろん、ラインは繋がっていません)に達した人は、それより少ないともいわれるが、そこに行きたいとも思わないしな。
子どものころ、布団の中に潜り込んで、出口を探して蠢いた記憶がある。
懐中電灯とか持ってな。
どうも、それがトラウマになっているのかも知れない(同じところをぐるぐる回って出られずに、泣きだした記憶も)。
布団なら、いざという時には立ち上がってゲームをリセットすることができるが、洞窟潜水ではそうはいかない(鍾乳石に頭ぶつけるのが落ちです!)。
限られた呼吸ガスが尽きるまでにエキジット出来なければ、人生のゲームセットになっちまうからな。
リスクを受け入れることができないのなら、そこに行くべきではない。
自分だけがトラブるまらまだしも、一緒に潜っているチームのメンバーを巻き込むこともあるし、逆に彼らのトラブルに巻き込まれることもある。
それは、どうしようもない。
見捨てるか、一緒に問題を解決し、出口に戻るために協力し合うかしかない。
チームメンバーに対する信頼、その信頼に応えるための日頃の努力と研鑚。
ルールを守ることは、最低限の対応に過ぎず、安全性の追求に終わりはない。
ぶらぶらと閑こいているからということで、生徒役に浮沈子を抜擢してくれたことに感謝すべきだろう。
スキルの焼き上がり具合が、ちょうど生徒役をこなすのに最適なのかもしれない。
話にならないほどへたっぴーではないけど、教えることに困るほど上手でもない。
記憶の持続力はともかくとして、教えたことを覚えて実行することも人並みにはできる(たぶん)。
神経と筋肉の繋がりにやや問題があるけど、時間を掛ければ回路が出来上がる可能性はあるからな。
もの忘れが激しかったり、たまに勘違いして勝手なことをするけれど、程度の違いはあってもそれは誰にでもあることだからな(おそらく)。
注意深い指導者なら、それらの問題を見過ごすことはないだろう。
適切なコミュニケーション(自分で気づかせるのがベスト)で問題を指摘し、効果的に改善するにはいい素材かも知れない。
指導者の言葉に耳を傾け、納得すれば素直に従う。
疑問があれば、躊躇うことなく質問し、納得いかなければとことんディスカッションする。
仮に浮沈子が指導者の立場になったと考えれば、比較的扱いやすいタイプの生徒だ。
何のリアクションもなく、自分勝手に解釈して、誤った思い込みのまま実戦に臨んでトラブル出しまくるよりはいい(浮沈子も、ややそういう傾向ありますが)。
洞窟愛が足りないとか、そもそも洞窟に興味がないなど、動機に多大な問題はあるけど、講習に参加する意欲は十分だ。
そのための努力(最適かどうかは別ですが)も惜しまない。
出来ることは何でもやり、全力を尽くす。
まあ、その全力の成果が、ふつーの人の半分以下だったとしてもだ・・・。
生徒役としては最適でも、講習の成果が十全に反映されるかどうかは別の話になる。
結果として、合格ラインに達することがなければ、テクニカルダイビングの講習は容赦なく落第させる(情け無用!)。
逆に、そうであるからこそ、安心して講習を受けることができるわけだ。
こいつを穴倉の中に突っ込んでも大丈夫と見極められて、初めて合格になるわけだからな。
自分で出来ているつもりでも、違うやり方をしていたり、不十分な出来栄えだったりすれば、適正とは認められない。
様々なシチュエーションで何度か繰り返させて、身についているか(筋肉の記憶になっているか)をチェックする必要もある。
浮沈子のように、簡単にパニックになっちまう場合は、いったん止まって仕切り直しが出来るかどうかも重要だ。
トラブルの連鎖を断ち切る方が、僅かの時間(=呼吸ガスの消費)を節約するためにギャンブルするよりも生還に繋がる確率は高い。
動く前に考え、自分が何をしようとしているのかを確認する。
筋肉の記憶は、出しどころが肝心だ。
このルーチンを起動するかどうか、判断するステップが不可欠だからな。
そうやって練度を上げ、適切に行動できる基盤を作っておかなければ、その上に洞窟用のスキルを乗せることはできない。
土台がぐらついているようでは、新たなブロックを積み上げることなど、到底出来ないのだ。
次回のメキシコ行きの前に、竹内軍曹によるダイブチェックが入る。
こいつをこのまま連れて行って、生徒役として使い物になるかどうかという見極めをするわけだ。
浮沈子にとっては第一関門だな(ぶるるっ:武者震い)。
追加の特訓を指示されるか、ОKもらって練度を上げることに集中するか、さもなければ・・・。
メキシコへの道(第2章)は遠い。
前回は、行って潜って帰って来るだけでよかった。
まあ、次回も、それは同じですけど。
真ん中のアンコの部分が多少長くなり(延長含めて10日ほど見ています)、浮沈子のストレスが100万倍くらい高くなるだけの話だ(そんなにい?)。
次回は、少なくとも講習中はタコスは食べない(前回、食中りしたかも)。
体調管理に万全を期し、生徒役としての任務を果たす。
ミッションコンプリートしたら、浅く明るく暖かい南の島へ、リゾートダイビングに出かけよう。
浮沈子は、ストレスのないゆるーい環境で、1日1本だけ潜るリゾートダイバーが本籍だ。
ねーちゃんのウクレレと、ヤシの木陰のハンモックが呼んでいる・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
洞窟では2本差しでのタンクの投棄は、基本的にはないらしい。
仮に、レギュレーターがぶっ壊れていても、そのタンクの中には呼吸ガスがたんまり入っている。
2個壊れている時にどうするかは問題だが、仮にバディのレギュレーターを1個貰って付け替えることが出来れば、生還の可能性はグッと高まる(付け替えの間は、どっちかが息止めていなくちゃならんけどな)。
交換の最中には、最悪、1つのセカンドから交互に吸うかも知れない。
それでも、タンクの中のガスを残したまま、エア切れでお陀仏するよりはマシだ。
交換したレギュレーターはオーバーホールに出し、ゲージは買い替えになるが、命の値段としては激安だ。
生半可な知識で、与太記事を書いてはいけないな。
事は、生死にかかわる。
浮沈子が知らないこと、これから知っていくことの中には、思いもよらない話があるに違いない。
4つのレギュレーターが壊れたらどーするんだろう!?。
フルケーブ講習を受けようと思ったのは、洞窟が好きで、是が非でも行きたいという理由からではない。
できれば、暗くて狭い洞窟など行かずに、フルケーブ講習受けたい(なんか変?)。
閉鎖空間でも、照明が付いた広い水中トンネルの中とか、そういう環境でやってもらえたら一番いい(ケーブ風コンファインドウォーターとか)。
壁にはスイッチが付いていて、ゼロビジでヤバくなったら電気点けるとか(そんなあ!)。
まあ、どうでもいいんですが。
先人たちが命懸けで探検してきた洞窟の奥がどうなっているのか、死神マークの先には何があるのか。
彼らが命賭けて見たかったものは、一体何なのか。
そこに、それだけの価値があるのか。
それは、実際に行ってみなければ分からない。
潜ってもいないくせに、何が分かる!?。
そう言われたくない一心で、光の届かないエリアを潜ることができる講習を受けることにした(その意味では、イントロケーブだけでもいいんですが)。
講習なら、限定的とはいえ、安全管理もしっかりしているし、まして今回はコースディレクターもいる(ずぶの素人は浮沈子だけ!)。
とはいえ、そこは本物の洞窟だ(コンクリート製の土管じゃない!)。
正副予備の照明が切れれば漆黒の闇。
限られた呼吸ガスしか持ち込んでいない状況の中で、生きて出られるかは時間との闘いになる。
もちろん、毎回毎回、命懸けのダイビングをするわけではない。
器材が正常で、ダイバーの体調も万全、ルールに則って潜っていれば、魅力的なレジャーになる。
日常から離れ、ダイビングに集中し、異次元の空間に身を置き、僅かな照明に照らされて刻々と移り変わる洞窟の中を進みながら、探検家の気分を味わう。
究極のレクリエーションかも知れない。
何かトラブルがあれば、それは器材かも知れないし、ダイバー自身の身体的精神的なものかもしれないし、洞窟の環境(流れや透視度、稀に落盤!)によるものかもしれないが、生きて帰ってこられなくなる可能性は常にある。
だから、一般ダイバーは直接水面に浮上できない閉鎖環境でのダイビングは、原則禁止だ(セノーテでガイドさんについてもらってカバーンエリア内ならOK:30m位の縦穴系でなければ、18mまでのオープンウォーターレベルでも可:経験本数必要な場合も:中性浮力、トリム、フィンキックのスキル必須)。
まあ、一般の直上浮上で水面に出られるダイビングにも相当のリスクはあるけど、あーっと声出しながら(肺の圧外傷を避けるため)水面に浮上出来れば、少なくとも窒息して死ぬことはない(水面出たら、忘れずにBCにオーラルで給気して浮力確保してね!:ダイビング事故の多くは、水面での溺水だそうです)。
水面に出れば、そこには何十億年も前から植物(シアノバクテリアは植物とは言えないかも)が生産している酸素を含んだ大気がふんだんにある。
思い切り息を吸えばいい。
人類は、そういう環境で生きていくように進化してきた。
魚とかとは、出来が違うのだ。
話を戻そう。
閉鎖空間では、物理的に水面に一息で上がることはできない。
通常の洞窟潜水でも、刻々と減っていくタンクの中の呼吸ガスの残量を確認しつつ、ガス切れという時限爆弾のスイッチを押さないように用心しながら潜り続けなければならない。
何かの器材が故障することは想定の範囲内だから、予備の器材を持ち込んだり、既存の器材を駆使して対処するスキルが確立されているけど、それとて、二重トラブルは想定していない。
洞窟の最奥で2つのレギュレーターが故障したら?。
もちろん、チームで潜っているから、エアシェアしてくれるだろうけど、3分の1ルールでも予備の呼吸ガスが足りるかどうかはビミョーだ(チームが2人の場合)。
ドナー側の器材が、故障しないという保証もないしな(そうしたら、一巻の終わり!)。
故障したタンクを投棄し、遊泳抵抗を極力少なくして出口を目指すのがいいと思うんだが、洞窟で故障したタンクを投棄せよというスキルは習っていない(海洋では、浮力確保のためのタンク投棄はありますが)。
ガスの消費も減るし、クソな器材に対する腹いせにもなる(そうなのかあ?:後で、別のダイバー達に回収してもらえばいい)。
まあいい(この辺りについては、(<以下追加>参照)。
洞窟潜水を安全に行うための器材やスキルは、そりゃあ、最終的には洞窟の保護に繋がるかも知れないが、もちろん、直接的にはダイバーの命を守るためのものだ。
そこに潜在するリスクを回避し、想定されるトラブルの範囲で対応する訓練を積み、それでも残るリスクには目を瞑り(→許容or受容して)、相対的に安全なダイビングを楽しむことになる。
絶対の安全じゃない!。
そんなダイビングは、宇宙のどこを探してもない(断定的!)。
そして、100mオーバーの大深度潜水、尖ったものだらけのレックダイビング(ペネトレーション:内部侵入)とともに、洞窟潜水はテクニカルダイビングの中でもサイコーにヤバイ部類に入る。
そこへただ行くことさえ、さまざまな手立てをしなければならないし、無事に戻ってくるためには更なる対応が必要になる。
呼吸ガスを含む器材の選定、計画、トラブル対応、もちろん、ダイビングのスキルも。
総合力が求められる。
浮沈子の今までのダイビングの経験や能力の全てを傾けて取り組む必要がある(ケチっている場合ではない!)。
洞窟潜水用サイドマウントの器材慣れと、基本スキルを固めるためのトレーニングを(今更のように)続けているけど、それはフルケーブ講習を受けるにあたっての前条件のようなものだ(PADI的には、浮沈子はサイドマウントでは受講できません:テックサイドマウント講習未終了)。
もちろん、ふつーのダブルタンク(ダブルタンクがふつーかどうかは意見が分かれるところでしょうが)で受講することも可能だし、器材や運用のシンプルさではそっちが有利かも知れない。
現に、セノーテのガイドさんの多くは、ダブルタンクで潜ってたからな(実際の運用的には、サイドマウントより楽みたいです)。
竹内軍曹も、当初はダブルタンクでの講習を想定していたらしい。
サイドマウントで受講するというのは、浮沈子の我儘なわけだ。
その我儘を通してもらうからには、サイドマウントスキルに問題があったりしては申し訳が立たない。
リールワークとかのカバーンスキルだって、怪しいところは多々あるけど、それは今回の講習内容に含まれている(カバーンから、全部やります)。
出来なければ、教え方が悪いという言い訳もできる(そうなのかあ?)。
しかし、浮沈子のサイドマウントスキル(全部じゃありませんが:ステージタンクの携行とかはありません)に問題があって、そのために講習を最後まで進められなければ、本来の目的であるフルケーブインストラクター認定試験が完了しないことになる。
それだけは絶対に避けなければならない。
今回、浮沈子は添え物に過ぎない。
だから、浮沈子的にはフルケーブ合格ではなく、その手前のイントロケーブレベルのお情け合格で十分だ(カバーンレベル止まりだと泣き!:洞窟に入れなければ号泣!!)。
添え物にも、五分の魂・・・。
再挑戦はない。
不合格なら、洞窟潜水には向かないということなわけだし、浮沈子自身が洞窟潜水に興味が持てなければそれっきりだ。
前回、縦穴系カバーン(アンヘリータ、ヘルズベル、ピット)は潜っていないから、そこには行くことがあるかもしれない(延長なく、規定日数で合格出来れば今回行けるかも)。
でもなあ、講習的に使えそうなところを探しに、横穴系洞窟に行く可能性が高いかもな。
浮沈子に選択の自由はない。
添え物だからな・・・。
サイドマウントは、本来、天地が低かったりする洞窟の奥に侵入するために考案されたコンフィギュレーションだ。
堆積物で出来ている洞窟の場合、水の侵入で出来たエリアは、層状に溶解していることが多く、横幅は広いが天地は狭いところができやすい。
数万年経てば、そこも溶けて広がるかも知れないが、そんなには待てない!。
せっかちな人間が考え出したのが、タンクを背中に背負う(天地が大きくなる)のではなく、身体の両側に並べて持ち込むサイドマウントスタイル(幅は多少広がるが、天地は最小)なわけだ。
必要は発明の母だな。
溶解洞窟の成り立ちを考えれば、なるほど合理的発想ということになる。
映画サンクタムでは、センチネル(CCR)を外して前方に放り出し、ゴリゴリこすりながら狭いところを進んだために蛇腹ホースに穴が開いてしまうという、ありそうもないシーンが出てくる(そういうことにならないように、蛇腹ホースにはカバーが付いているからな)。
ああいうところを通り抜けるのには、サイドマウントは最適な設えだ(苦もなく通れるだろう)。
(サンクタム)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%82%BF%E3%83%A0
「探検家の親子を中心に脱出を試みるも、舞台は地下洞窟であり、増水した水が迫り来る…」
陸上のケービングシーンが多いけど、浮沈子的には全く興味を惹かれない。
この辺りが、洞窟愛が足りないところなんだろうな。
探検とか、冒険とかにも興味はない。
人様が開拓し、ちゃあんとラインを引いてくれたところに沿って、大人しく進むのがよろしい。
できれば、照明が付いていたり、ところどころに万が一の時の予備のステージタンク一式が置いてあればいうことはない(そうなのかあ?)。
真っ暗なお化け屋敷の中で、消防法によって設置が義務付けられている避難誘導灯の緑の看板を見るようなもんか。
月面に降り立った人類は12人。
秘密の洞窟の最奥(もちろん、ラインは繋がっていません)に達した人は、それより少ないともいわれるが、そこに行きたいとも思わないしな。
子どものころ、布団の中に潜り込んで、出口を探して蠢いた記憶がある。
懐中電灯とか持ってな。
どうも、それがトラウマになっているのかも知れない(同じところをぐるぐる回って出られずに、泣きだした記憶も)。
布団なら、いざという時には立ち上がってゲームをリセットすることができるが、洞窟潜水ではそうはいかない(鍾乳石に頭ぶつけるのが落ちです!)。
限られた呼吸ガスが尽きるまでにエキジット出来なければ、人生のゲームセットになっちまうからな。
リスクを受け入れることができないのなら、そこに行くべきではない。
自分だけがトラブるまらまだしも、一緒に潜っているチームのメンバーを巻き込むこともあるし、逆に彼らのトラブルに巻き込まれることもある。
それは、どうしようもない。
見捨てるか、一緒に問題を解決し、出口に戻るために協力し合うかしかない。
チームメンバーに対する信頼、その信頼に応えるための日頃の努力と研鑚。
ルールを守ることは、最低限の対応に過ぎず、安全性の追求に終わりはない。
ぶらぶらと閑こいているからということで、生徒役に浮沈子を抜擢してくれたことに感謝すべきだろう。
スキルの焼き上がり具合が、ちょうど生徒役をこなすのに最適なのかもしれない。
話にならないほどへたっぴーではないけど、教えることに困るほど上手でもない。
記憶の持続力はともかくとして、教えたことを覚えて実行することも人並みにはできる(たぶん)。
神経と筋肉の繋がりにやや問題があるけど、時間を掛ければ回路が出来上がる可能性はあるからな。
もの忘れが激しかったり、たまに勘違いして勝手なことをするけれど、程度の違いはあってもそれは誰にでもあることだからな(おそらく)。
注意深い指導者なら、それらの問題を見過ごすことはないだろう。
適切なコミュニケーション(自分で気づかせるのがベスト)で問題を指摘し、効果的に改善するにはいい素材かも知れない。
指導者の言葉に耳を傾け、納得すれば素直に従う。
疑問があれば、躊躇うことなく質問し、納得いかなければとことんディスカッションする。
仮に浮沈子が指導者の立場になったと考えれば、比較的扱いやすいタイプの生徒だ。
何のリアクションもなく、自分勝手に解釈して、誤った思い込みのまま実戦に臨んでトラブル出しまくるよりはいい(浮沈子も、ややそういう傾向ありますが)。
洞窟愛が足りないとか、そもそも洞窟に興味がないなど、動機に多大な問題はあるけど、講習に参加する意欲は十分だ。
そのための努力(最適かどうかは別ですが)も惜しまない。
出来ることは何でもやり、全力を尽くす。
まあ、その全力の成果が、ふつーの人の半分以下だったとしてもだ・・・。
生徒役としては最適でも、講習の成果が十全に反映されるかどうかは別の話になる。
結果として、合格ラインに達することがなければ、テクニカルダイビングの講習は容赦なく落第させる(情け無用!)。
逆に、そうであるからこそ、安心して講習を受けることができるわけだ。
こいつを穴倉の中に突っ込んでも大丈夫と見極められて、初めて合格になるわけだからな。
自分で出来ているつもりでも、違うやり方をしていたり、不十分な出来栄えだったりすれば、適正とは認められない。
様々なシチュエーションで何度か繰り返させて、身についているか(筋肉の記憶になっているか)をチェックする必要もある。
浮沈子のように、簡単にパニックになっちまう場合は、いったん止まって仕切り直しが出来るかどうかも重要だ。
トラブルの連鎖を断ち切る方が、僅かの時間(=呼吸ガスの消費)を節約するためにギャンブルするよりも生還に繋がる確率は高い。
動く前に考え、自分が何をしようとしているのかを確認する。
筋肉の記憶は、出しどころが肝心だ。
このルーチンを起動するかどうか、判断するステップが不可欠だからな。
そうやって練度を上げ、適切に行動できる基盤を作っておかなければ、その上に洞窟用のスキルを乗せることはできない。
土台がぐらついているようでは、新たなブロックを積み上げることなど、到底出来ないのだ。
次回のメキシコ行きの前に、竹内軍曹によるダイブチェックが入る。
こいつをこのまま連れて行って、生徒役として使い物になるかどうかという見極めをするわけだ。
浮沈子にとっては第一関門だな(ぶるるっ:武者震い)。
追加の特訓を指示されるか、ОKもらって練度を上げることに集中するか、さもなければ・・・。
メキシコへの道(第2章)は遠い。
前回は、行って潜って帰って来るだけでよかった。
まあ、次回も、それは同じですけど。
真ん中のアンコの部分が多少長くなり(延長含めて10日ほど見ています)、浮沈子のストレスが100万倍くらい高くなるだけの話だ(そんなにい?)。
次回は、少なくとも講習中はタコスは食べない(前回、食中りしたかも)。
体調管理に万全を期し、生徒役としての任務を果たす。
ミッションコンプリートしたら、浅く明るく暖かい南の島へ、リゾートダイビングに出かけよう。
浮沈子は、ストレスのないゆるーい環境で、1日1本だけ潜るリゾートダイバーが本籍だ。
ねーちゃんのウクレレと、ヤシの木陰のハンモックが呼んでいる・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
洞窟では2本差しでのタンクの投棄は、基本的にはないらしい。
仮に、レギュレーターがぶっ壊れていても、そのタンクの中には呼吸ガスがたんまり入っている。
2個壊れている時にどうするかは問題だが、仮にバディのレギュレーターを1個貰って付け替えることが出来れば、生還の可能性はグッと高まる(付け替えの間は、どっちかが息止めていなくちゃならんけどな)。
交換の最中には、最悪、1つのセカンドから交互に吸うかも知れない。
それでも、タンクの中のガスを残したまま、エア切れでお陀仏するよりはマシだ。
交換したレギュレーターはオーバーホールに出し、ゲージは買い替えになるが、命の値段としては激安だ。
生半可な知識で、与太記事を書いてはいけないな。
事は、生死にかかわる。
浮沈子が知らないこと、これから知っていくことの中には、思いもよらない話があるに違いない。
4つのレギュレーターが壊れたらどーするんだろう!?。
🐼変異種:雪とオミクロン ― 2022年01月06日 20:32
変異種:雪とオミクロン
昼前から降り始めた雪は、夜にはやんで、冷え冷えとした空気と、僅かに積もった白い姿を残して消えた。
気象庁は大雪警報まで出したが、大したことにならずに済んで良かった。
当初は、積もらないはずだったんだが、気温が下がってしまい、道路にも積もった(10cmだそうです)。
明日の朝にかけても氷点下の気温が続くから、凍結による転倒被害が多発するに違いない。
東京者(浮沈子含め)は、雪や氷に慣れていないからな。
やれやれ・・・。
今日は、愚弟と会食した後、爆食爆睡して全面休養した。
雪の日にフィットネス行くのも一興だったが、行かずに正解だったな。
積もった雪の中を、自転車こぐのは危険だ。
夕方目が覚めて、また爆食。
体重は、稲取合宿で67kg台に落ちたが、既に1kg以上もどっている。
まあいい。
動かざる者、食うべからず。
座右の銘は何処へやら・・・。
閑こいてネットを徘徊すると、フランスがヤバいことになっていた。
(フランス、1日のコロナ感染者が33万人に 過去最多を連日更新)
https://www.asahi.com/articles/ASQ162BVPQ16UHBI006.html
「彼らの社会生活をめいっぱい制限し、とことんうんざりさせてやりたい」
マクロンがブチ切れているらしい。
「ワクチンを拒む人がいるために困難が生じている。(マクロン氏は)誰のことも侮辱していない」
そんなことはあるまい。
英国がEU離脱する際に、フランスにいる移民をけしかけてやるとすごんだことを、浮沈子は忘れていない。
(英国がEU離脱なら、仏から移民流入させる─仏経済相=FT)
https://jp.reuters.com/article/macron-imm-idJPKCN0W5123
「(2016年)3月3日、フランスのマクロン経済相(写真)は、英国が6月の国民投票の結果、欧州連合(EU)から離脱するならば、フランスから英国への移民流入を食い止めていた国境管理をやめると警告した。」
大統領再選のためなら、自国民も踏み台にするだろう。
そういう男だ。
「経済がまひするのを避けようと、政府は3日から隔離期間を短縮。必要なワクチンを接種していれば、感染者は最短で5日間の隔離とし、濃厚接触者は隔離そのものを不要にした。」
フランスの感染は増加する一方だろう。
もちろん感染者を減らすことは簡単だ。
検査をしなければ、報告される数は激減する。
「一部で検査キットが不足するなど、社会に影響が少しずつ広がっている。」
検査キットの供給を制限することが既に始まっているのではないか。
無症候性キャリアや軽症者が多いと言われるオミクロンだからな。
市中感染者を洗い出し始めたらきりがない。
陽性率とか、検査総数を総合的に見て、感染状況を把握する必要があるだろう。
オミクロンの「いわゆる市中感染」が確認された都道府県は、無償無制限のPCR検査または定性抗原検査の実施を始めたが、浮沈子が体験したところによれば、近所の薬局(朝9時開店)では、9時30分には当日の分は終わってしまって受けられなかった。
検査総数の制限は、我が国でも行われている。
民間の薬局が無償で検査しているわけではないからな。
国の補助金は、検査総数のネックになる。
定性抗原検査の有効期限は検体採取後24時間というのが常識だから、毎日継続して検査を受ける必要があるが、東京都の場合、PCR検査と併せて毎日3万件が目標とされているそうだ(内訳未確認)。
東京都の人口は、1400万人余り。
やれやれ・・・。
数字は、如何様にも作ることができる。
都は、独自のオミクロンのスクリーニングキットを開発したが、報じられるのは全ゲノム解析を行って確定した数字だけだしな(一応、記事にはなっているようです。<さらに追加>参照)。
オミクロン感染者の過半数は、ワクチンを2回以上接種している(ブースト接種者の感染も確認されている)。
もちろん、ワクチン接種で先行するイスラエルにおいて、型落ち現行ワクチンを3回接種しても感染予防効果が十分でないことは証明済みだ。
オミクロンにとって、現行ワクチンなど、生理食塩水と同じかもしれない(おそらく、4回接種してもブレイクスルー感染は止まらないに違いない)。
英国は、ファイザーに対してオミクロン向け改良型ワクチンの投入を働きかけているようだ(未確認)。
ファイザーも、開発は行っているけど、投入時期は明らかにしていない。
当局との水面下での丁々発止の取引が目に浮かぶようだ。
ジョンソンは、社会規制の強化無しで、オミクロンを乗り切れるとして、政治的な賭けに出ている。
英国の感染者数も、20万人前後で推移している。
べらぼーめ・・・。
米国は、瞬間最大風速で100万人を超えた。
(アメリカ 一日の感染者100万人超 オミクロン株拡大か)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220104/k10013415361000.html
「3日に報告された感染者の数はおよそ108万人と、これまでで最も多かった先月30日の59万人を超えて過去最多を更新」
「CDC=疾病対策センターの最新の分析では今月1日までの1週間にアメリカで報告された新型コロナウイルスの感染者のうち、およそ95%をオミクロン株が占めると推定」
我が国の感染者は、せいぜい数千人だが、オミクロンの割合は、推定値も含めて公表されていない。
(新型コロナ 全国で4475人感染確認 4000人超は去年9月18日以来)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220106/k10013418391000.html
「6日は、これまでに全国で4475人の感染が発表」
感染者の過半数は、オミクロンであることは間違いない(たぶん)。
ひょっとしたら、既に9割近くが入れ替わっている可能性もある。
東京都の感染者は600人余りだが、先週木曜日の感染者の10倍に達している。
抑え込まれていたデルタが、爆発的に増加したとは考えづらいことから、増加分の9割をオミクロンが占めると考えることには合理性がある。
南アと同じように、感染者全体が抑え込まれている状況から急速に流行が広がるパターンである我が国は、デルタの流行から入れ替わろうとしている米国などより新変異種の割合が増加しやすいかも知れない。
東京都が、独自開発のスクリーニング検査の数字を封印しているのは、政策転換に係る調整の遅れが表面化することを懸念しているからに違いないのだ(たぶん)。
雪はやんで、冷え冷えした空気が残る。
静寂の向こうで、熱い闘いが繰り広げられているんだろう。
爆発的感染者の増加と、経済の両立をどうはかるのか。
軽症者が多いというのは本当なのか。
その中で、重症者が出るのはどういうことなのか。
それは、新開発の治療薬で本当に防ぐことができるのか。
新型コロナ2.0への移行は、オミクロンの登場で不透明さを増している。
ワクチンの追加接種が始まっているそうだが、浮沈子のところには、何の知らせも届いていない(東京都大田区在住、63歳、持病有り)。
フランスでは、2回接種から3か月で、追加接種を受けることができるそうだ。
イスラエルは、3回目接種から4か月経てば、60歳以上なら4回目の接種を受けることができる。
しかし、型落ち現行ワクチンの追加接種など気休めにもならない。
浮沈子の免疫が切れてから1か月と6日が経った(接種完了2週間後を起点として、効果が4か月とした場合の概算)。
まだ、おそらく3か月くらいは放置されるんだろう。
3度目の接種をしても、感染予防効果はさほど期待できない。
英国が、改良型ワクチンの導入に踏み切れば、先進国の多くがそれに倣うだろう。
しかし、その方策は、更なる変異種の登場を促すかも知れない。
オミクロンの病原性が、今のところ、デルタに比べて低いらしいというのがせめてもの救いだ。
つーか、だからこそ、当局の張る網を潜り抜けてまん延し、世界で爆発的な広がりを見せつつあるんだろう。
病原性が低く、感染力が抜群に高い感染症に対する社会規制は掛け辛い(重症化率が低ければ社会規制に対する協力が得られ辛いし、感染力が高ければ効果は限定的)。
オミクロンは、もちろん、現代社会の仕組みなどは知らない。
無指向性の変異をランダムに繰り返す中で、生き残り、繁栄することが出来た偶然の成功種に過ぎない。
それに対して特化したワクチンが普及すれば、さらなる逃避変異を促すことになるのは間違いない。
改良型ワクチンの投入は、諸刃の剣なのだ。
まあ、どうでもいいんですが。
人間は、この地球上のあらゆるところに進出し、さらには、宇宙空間にまで版図を広げつつある。
それを阻むのは、無重力と宇宙放射線くらいだが、遺伝子に手を加え、新たな環境に適応しようとする動きもある(ゲノム編集)。
まあ、ランダムで無指向性ではないけど、どこかオミクロンとのアナロジーを感じるな。
(宇宙人の作り方?)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2018/03/25/8811112
「戸惑い 傍観するのは 時間の無駄ではないでしょうか」
新型コロナウイルスは、2週間ごとに変異を繰り返している。
戸惑いもなければ、傍観することもない。
自ら合成生物学のプロセスを行い、ヒトの免疫と戦い、細胞内の増殖プロセスを乗っ取って、最適な生存を果たそうとする。
増殖し、感染し、変異する。
もしも、人類が多惑星種となった暁には、移り住んだ惑星(火星とかでもいいんですが)は、新たに感染された感じになるだろうな。
共存に失敗すれば、人類はその惑星から駆逐される。。
星は生きている。
我々は、そこに寄生するウイルスのようなものかもしれない・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(新型コロナのオミクロン株はマウスで変異して人に感染したのが起源だと判明)
https://gigazine.net/news/20220106-sars-cov-2-omicron-variant-mouse-origin/
「オミクロン株が持つスパイクタンパク質に関する遺伝子配列は、人間の患者で進化した変異株のものとは大きく異なっていたのに対して、マウスの細胞環境で進化した変異株のものとは似ていたとのこと。さらに、オミクロン株のスパイクタンパク質の変異は、マウスの細胞表面にある受容体への親和性が高い」
うーん、これだけで動物由来の変異と決めつけることは難しいような気がするけど、一昨年には欧州でミンクにおける変異種が、その後、ヒトに感染したという話もあったからな。
中国は、武漢産変異種が中国由来であることを隠すために、ありとあらゆる手立てを講じてくるから、浮沈子的にはどうしても懐疑的にならざるを得ない。
「新型コロナウイルスがさまざまな種を飛び越えて感染する能力を持っていると考えると、パンデミックが十分に制御されるまで、動物由来の変異株が登場する可能性があります」
「野生動物に広がっている他の変異株が人間の間で大流行することを防ぐための戦略に役立つ」
研究成果を前向きに生かして、人類の福祉の向上に役立ててもらいたいものだ。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(オミクロン疑い例、全国で46%に 「過去にない感染者数急増」)
https://news.yahoo.co.jp/articles/de5dd3a48ed64d7e44d93641956fa71092350502
「都健康安全研究センターは12月からオミクロン株に対応した変異株PCR検査を実施している。」
「1月5日までの直近7日間で計算した速報値では、既に全体の6割」
「1月中、あるいは2月に入ったら、ほぼオミクロン株に置き換わっていく」
実際のペースはもっと速いからな(増加傾向の事象を過去に遡ると、リアルタイムよりも低い値で出てくる)。
浮沈子の見立て通り、現状は9割オミクロンと見て間違いない(断定的?)。
「これだけ急速な感染者数の増加は過去になかった」
記事では、アルファが14週、デルタが11週であるのに対して、オミクロンは僅か3週間で4割に達しているとある。
前の変異種からの置き換わりのペースが速まっているということは、つまり、変異する度に感染力が強くなっているということの現れでもある。
また、そうでなければ、前の変異種を押しのけて感染を広げることはできない。
オミクロンの次の変異種は、更に早くなる可能性があるということだ。
当局が変異種と認定したころには、もう、置き換わってしまっているかもしれない(全ゲノム解析するには、数日必要だといわれている)。
オミクロンの市中感染が全国で続いているのは、水際対策の限界と共に、11月下旬に南アがWHOに報告した時点で、既に国内に侵入していた可能性もある。
また、沖縄や神奈川の米軍基地での大規模集団感染の事例を見ると、我が国の中に米国が存在することの意味を深く考えさせられる。
毎日、100万人の感染者(アベレージでは50万人くらい)が新たに生じている国と、米軍基地を隔てるものは何もない。
そして、何ら感染対策のないまま、国内を自由に移動しているわけだ(やつらは、マスクなんてしてないしな)。
まあいい。
英国は、昨年12月上旬から強化していた水際対策を緩和した。
つーか、その前の状況に戻しただけだがな。
自国民は事前検査なしに入国可能だ。
中には、旅客機に乗るのに不安を感じるまともな英国人もいるようだが、旅行業界は歓迎している。
国民の犠牲の上に立って商売している因果な業界だ。
クリスマス休暇を挟んで、英国の新型コロナ関係の死亡統計も乱れまくっているけど、アベレージでは上昇傾向が見られる。
あと一週間ほど推移を見守る必要があるけど、ジョンソン政権は社会規制を強化する気配はない。
ブースト接種一択で乗り切る腹だ。
既に、4回目の接種に向けた水面下の動きをしているだろうが、下々には伝わってこないからな。
自国産のアストラゼネカや、ファイザー、モデルナにも働きかけているに違いない。
生理食塩水より効果のある改良型ワクチンを早く投入しろって!。
変異種とワクチンのいたちごっこは、既に始まっている。
変異が速いか、ワクチン開発が速いか、それが問題だな・・・。
昼前から降り始めた雪は、夜にはやんで、冷え冷えとした空気と、僅かに積もった白い姿を残して消えた。
気象庁は大雪警報まで出したが、大したことにならずに済んで良かった。
当初は、積もらないはずだったんだが、気温が下がってしまい、道路にも積もった(10cmだそうです)。
明日の朝にかけても氷点下の気温が続くから、凍結による転倒被害が多発するに違いない。
東京者(浮沈子含め)は、雪や氷に慣れていないからな。
やれやれ・・・。
今日は、愚弟と会食した後、爆食爆睡して全面休養した。
雪の日にフィットネス行くのも一興だったが、行かずに正解だったな。
積もった雪の中を、自転車こぐのは危険だ。
夕方目が覚めて、また爆食。
体重は、稲取合宿で67kg台に落ちたが、既に1kg以上もどっている。
まあいい。
動かざる者、食うべからず。
座右の銘は何処へやら・・・。
閑こいてネットを徘徊すると、フランスがヤバいことになっていた。
(フランス、1日のコロナ感染者が33万人に 過去最多を連日更新)
https://www.asahi.com/articles/ASQ162BVPQ16UHBI006.html
「彼らの社会生活をめいっぱい制限し、とことんうんざりさせてやりたい」
マクロンがブチ切れているらしい。
「ワクチンを拒む人がいるために困難が生じている。(マクロン氏は)誰のことも侮辱していない」
そんなことはあるまい。
英国がEU離脱する際に、フランスにいる移民をけしかけてやるとすごんだことを、浮沈子は忘れていない。
(英国がEU離脱なら、仏から移民流入させる─仏経済相=FT)
https://jp.reuters.com/article/macron-imm-idJPKCN0W5123
「(2016年)3月3日、フランスのマクロン経済相(写真)は、英国が6月の国民投票の結果、欧州連合(EU)から離脱するならば、フランスから英国への移民流入を食い止めていた国境管理をやめると警告した。」
大統領再選のためなら、自国民も踏み台にするだろう。
そういう男だ。
「経済がまひするのを避けようと、政府は3日から隔離期間を短縮。必要なワクチンを接種していれば、感染者は最短で5日間の隔離とし、濃厚接触者は隔離そのものを不要にした。」
フランスの感染は増加する一方だろう。
もちろん感染者を減らすことは簡単だ。
検査をしなければ、報告される数は激減する。
「一部で検査キットが不足するなど、社会に影響が少しずつ広がっている。」
検査キットの供給を制限することが既に始まっているのではないか。
無症候性キャリアや軽症者が多いと言われるオミクロンだからな。
市中感染者を洗い出し始めたらきりがない。
陽性率とか、検査総数を総合的に見て、感染状況を把握する必要があるだろう。
オミクロンの「いわゆる市中感染」が確認された都道府県は、無償無制限のPCR検査または定性抗原検査の実施を始めたが、浮沈子が体験したところによれば、近所の薬局(朝9時開店)では、9時30分には当日の分は終わってしまって受けられなかった。
検査総数の制限は、我が国でも行われている。
民間の薬局が無償で検査しているわけではないからな。
国の補助金は、検査総数のネックになる。
定性抗原検査の有効期限は検体採取後24時間というのが常識だから、毎日継続して検査を受ける必要があるが、東京都の場合、PCR検査と併せて毎日3万件が目標とされているそうだ(内訳未確認)。
東京都の人口は、1400万人余り。
やれやれ・・・。
数字は、如何様にも作ることができる。
都は、独自のオミクロンのスクリーニングキットを開発したが、報じられるのは全ゲノム解析を行って確定した数字だけだしな(一応、記事にはなっているようです。<さらに追加>参照)。
オミクロン感染者の過半数は、ワクチンを2回以上接種している(ブースト接種者の感染も確認されている)。
もちろん、ワクチン接種で先行するイスラエルにおいて、型落ち現行ワクチンを3回接種しても感染予防効果が十分でないことは証明済みだ。
オミクロンにとって、現行ワクチンなど、生理食塩水と同じかもしれない(おそらく、4回接種してもブレイクスルー感染は止まらないに違いない)。
英国は、ファイザーに対してオミクロン向け改良型ワクチンの投入を働きかけているようだ(未確認)。
ファイザーも、開発は行っているけど、投入時期は明らかにしていない。
当局との水面下での丁々発止の取引が目に浮かぶようだ。
ジョンソンは、社会規制の強化無しで、オミクロンを乗り切れるとして、政治的な賭けに出ている。
英国の感染者数も、20万人前後で推移している。
べらぼーめ・・・。
米国は、瞬間最大風速で100万人を超えた。
(アメリカ 一日の感染者100万人超 オミクロン株拡大か)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220104/k10013415361000.html
「3日に報告された感染者の数はおよそ108万人と、これまでで最も多かった先月30日の59万人を超えて過去最多を更新」
「CDC=疾病対策センターの最新の分析では今月1日までの1週間にアメリカで報告された新型コロナウイルスの感染者のうち、およそ95%をオミクロン株が占めると推定」
我が国の感染者は、せいぜい数千人だが、オミクロンの割合は、推定値も含めて公表されていない。
(新型コロナ 全国で4475人感染確認 4000人超は去年9月18日以来)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220106/k10013418391000.html
「6日は、これまでに全国で4475人の感染が発表」
感染者の過半数は、オミクロンであることは間違いない(たぶん)。
ひょっとしたら、既に9割近くが入れ替わっている可能性もある。
東京都の感染者は600人余りだが、先週木曜日の感染者の10倍に達している。
抑え込まれていたデルタが、爆発的に増加したとは考えづらいことから、増加分の9割をオミクロンが占めると考えることには合理性がある。
南アと同じように、感染者全体が抑え込まれている状況から急速に流行が広がるパターンである我が国は、デルタの流行から入れ替わろうとしている米国などより新変異種の割合が増加しやすいかも知れない。
東京都が、独自開発のスクリーニング検査の数字を封印しているのは、政策転換に係る調整の遅れが表面化することを懸念しているからに違いないのだ(たぶん)。
雪はやんで、冷え冷えした空気が残る。
静寂の向こうで、熱い闘いが繰り広げられているんだろう。
爆発的感染者の増加と、経済の両立をどうはかるのか。
軽症者が多いというのは本当なのか。
その中で、重症者が出るのはどういうことなのか。
それは、新開発の治療薬で本当に防ぐことができるのか。
新型コロナ2.0への移行は、オミクロンの登場で不透明さを増している。
ワクチンの追加接種が始まっているそうだが、浮沈子のところには、何の知らせも届いていない(東京都大田区在住、63歳、持病有り)。
フランスでは、2回接種から3か月で、追加接種を受けることができるそうだ。
イスラエルは、3回目接種から4か月経てば、60歳以上なら4回目の接種を受けることができる。
しかし、型落ち現行ワクチンの追加接種など気休めにもならない。
浮沈子の免疫が切れてから1か月と6日が経った(接種完了2週間後を起点として、効果が4か月とした場合の概算)。
まだ、おそらく3か月くらいは放置されるんだろう。
3度目の接種をしても、感染予防効果はさほど期待できない。
英国が、改良型ワクチンの導入に踏み切れば、先進国の多くがそれに倣うだろう。
しかし、その方策は、更なる変異種の登場を促すかも知れない。
オミクロンの病原性が、今のところ、デルタに比べて低いらしいというのがせめてもの救いだ。
つーか、だからこそ、当局の張る網を潜り抜けてまん延し、世界で爆発的な広がりを見せつつあるんだろう。
病原性が低く、感染力が抜群に高い感染症に対する社会規制は掛け辛い(重症化率が低ければ社会規制に対する協力が得られ辛いし、感染力が高ければ効果は限定的)。
オミクロンは、もちろん、現代社会の仕組みなどは知らない。
無指向性の変異をランダムに繰り返す中で、生き残り、繁栄することが出来た偶然の成功種に過ぎない。
それに対して特化したワクチンが普及すれば、さらなる逃避変異を促すことになるのは間違いない。
改良型ワクチンの投入は、諸刃の剣なのだ。
まあ、どうでもいいんですが。
人間は、この地球上のあらゆるところに進出し、さらには、宇宙空間にまで版図を広げつつある。
それを阻むのは、無重力と宇宙放射線くらいだが、遺伝子に手を加え、新たな環境に適応しようとする動きもある(ゲノム編集)。
まあ、ランダムで無指向性ではないけど、どこかオミクロンとのアナロジーを感じるな。
(宇宙人の作り方?)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2018/03/25/8811112
「戸惑い 傍観するのは 時間の無駄ではないでしょうか」
新型コロナウイルスは、2週間ごとに変異を繰り返している。
戸惑いもなければ、傍観することもない。
自ら合成生物学のプロセスを行い、ヒトの免疫と戦い、細胞内の増殖プロセスを乗っ取って、最適な生存を果たそうとする。
増殖し、感染し、変異する。
もしも、人類が多惑星種となった暁には、移り住んだ惑星(火星とかでもいいんですが)は、新たに感染された感じになるだろうな。
共存に失敗すれば、人類はその惑星から駆逐される。。
星は生きている。
我々は、そこに寄生するウイルスのようなものかもしれない・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(新型コロナのオミクロン株はマウスで変異して人に感染したのが起源だと判明)
https://gigazine.net/news/20220106-sars-cov-2-omicron-variant-mouse-origin/
「オミクロン株が持つスパイクタンパク質に関する遺伝子配列は、人間の患者で進化した変異株のものとは大きく異なっていたのに対して、マウスの細胞環境で進化した変異株のものとは似ていたとのこと。さらに、オミクロン株のスパイクタンパク質の変異は、マウスの細胞表面にある受容体への親和性が高い」
うーん、これだけで動物由来の変異と決めつけることは難しいような気がするけど、一昨年には欧州でミンクにおける変異種が、その後、ヒトに感染したという話もあったからな。
中国は、武漢産変異種が中国由来であることを隠すために、ありとあらゆる手立てを講じてくるから、浮沈子的にはどうしても懐疑的にならざるを得ない。
「新型コロナウイルスがさまざまな種を飛び越えて感染する能力を持っていると考えると、パンデミックが十分に制御されるまで、動物由来の変異株が登場する可能性があります」
「野生動物に広がっている他の変異株が人間の間で大流行することを防ぐための戦略に役立つ」
研究成果を前向きに生かして、人類の福祉の向上に役立ててもらいたいものだ。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(オミクロン疑い例、全国で46%に 「過去にない感染者数急増」)
https://news.yahoo.co.jp/articles/de5dd3a48ed64d7e44d93641956fa71092350502
「都健康安全研究センターは12月からオミクロン株に対応した変異株PCR検査を実施している。」
「1月5日までの直近7日間で計算した速報値では、既に全体の6割」
「1月中、あるいは2月に入ったら、ほぼオミクロン株に置き換わっていく」
実際のペースはもっと速いからな(増加傾向の事象を過去に遡ると、リアルタイムよりも低い値で出てくる)。
浮沈子の見立て通り、現状は9割オミクロンと見て間違いない(断定的?)。
「これだけ急速な感染者数の増加は過去になかった」
記事では、アルファが14週、デルタが11週であるのに対して、オミクロンは僅か3週間で4割に達しているとある。
前の変異種からの置き換わりのペースが速まっているということは、つまり、変異する度に感染力が強くなっているということの現れでもある。
また、そうでなければ、前の変異種を押しのけて感染を広げることはできない。
オミクロンの次の変異種は、更に早くなる可能性があるということだ。
当局が変異種と認定したころには、もう、置き換わってしまっているかもしれない(全ゲノム解析するには、数日必要だといわれている)。
オミクロンの市中感染が全国で続いているのは、水際対策の限界と共に、11月下旬に南アがWHOに報告した時点で、既に国内に侵入していた可能性もある。
また、沖縄や神奈川の米軍基地での大規模集団感染の事例を見ると、我が国の中に米国が存在することの意味を深く考えさせられる。
毎日、100万人の感染者(アベレージでは50万人くらい)が新たに生じている国と、米軍基地を隔てるものは何もない。
そして、何ら感染対策のないまま、国内を自由に移動しているわけだ(やつらは、マスクなんてしてないしな)。
まあいい。
英国は、昨年12月上旬から強化していた水際対策を緩和した。
つーか、その前の状況に戻しただけだがな。
自国民は事前検査なしに入国可能だ。
中には、旅客機に乗るのに不安を感じるまともな英国人もいるようだが、旅行業界は歓迎している。
国民の犠牲の上に立って商売している因果な業界だ。
クリスマス休暇を挟んで、英国の新型コロナ関係の死亡統計も乱れまくっているけど、アベレージでは上昇傾向が見られる。
あと一週間ほど推移を見守る必要があるけど、ジョンソン政権は社会規制を強化する気配はない。
ブースト接種一択で乗り切る腹だ。
既に、4回目の接種に向けた水面下の動きをしているだろうが、下々には伝わってこないからな。
自国産のアストラゼネカや、ファイザー、モデルナにも働きかけているに違いない。
生理食塩水より効果のある改良型ワクチンを早く投入しろって!。
変異種とワクチンのいたちごっこは、既に始まっている。
変異が速いか、ワクチン開発が速いか、それが問題だな・・・。
🐼SLS:それは米国の威信そのもの ― 2022年01月06日 22:38
SLS:それは米国の威信そのもの
上がる上がると言われながら、まだ1mmも上がったことがない打ち上げロケット。
スペースローンチシステム(SLS)の初のフライトテスト(そう、まだ、宇宙空間では一度もテストしていない!)について、更なる延期が報道されている。
(夏の打ち上げシステム?—
NASAの巨大なSLSロケットの打ち上げは2022年の夏に向けて滑ります
ロケットは2月中旬までにフロリダのハンガーから展開されます。)
https://arstechnica.com/science/2022/01/the-launch-of-nasas-titanic-sls-rocket-slips-toward-summer-2022/
エリックバーガーは、今年の夏には上がると予想しているが(それは、昨年からの予想ですが)、更なるトラブルの種を内包している可能性を考えれば、年内くらいにしておいた方が無難ではないのか。
「ウェットドレスのリハーサル中に問題が発生する可能性があることを考えると、特に非常に多くの大規模で複雑なシステム間の相互作用により、SLSロケットとNASAの無人宇宙船アルテミス1号の月周回ミッションで2022年夏の打ち上げ日も可能です。」
コンポーネントとしては、再利用可能であったスペースシャトルの部品に手を加えて使い捨てにしただけの寄せ集めロケットだが、1970年代から半世紀掛けて進化し続けた電子の帝国の侵略を受け、システムはより複雑に、より高度にブラッシュアップされている。
人間が乗る乗物としては、最高度の複雑さと高度制御を必要としているに違いない(たぶん)。
それは、一つ一つを人間が目視して確認するというレベルを超え、自己管理プログラムを常時走らせて、異常を監視することになっているだろう(未確認)。
エンジンの燃焼制御のバグを発見したのだって、たぶんコンピューターのプログラムだ。
「宇宙機関は、エンジニアと技術者が巨大なロケットに動力を供給する4つのスペースシャトルのメインエンジンの1つから故障したエンジンコントローラーを正常に取り外した後、新しい日付を設定しました。エンジンコントローラーは基本的に、エンジンとロケットの間で通信するフライトコンピューターです。これは11月下旬に通信テストに失敗しました。」(詳細未確認)
そもそも、コンピューターのプログラムは、人間がシコシコ手作業で書いていく。
構造化とか、カプセル化、最近ではオブジェクト指向などと、名前はころころ変わっているけど、再使用性を高め、メンテナンスを楽にし、信頼性を向上させる仕掛けをいくら施しても、バグのないプログラムは存在しない。
人の作りしものの全てに内包される宿痾だ。
内包されたバグは、特定の条件下で表面化する。
通常の試験では分からないのだ。
だからこそ、NASAは膨大な手間をかけて試験する。
それは、SLSに限らない。
ハードウェアのド派手な爆発が目を引くスターシップ+スーパーヘビーにしても、全くの新規開発であるブリキ細工のハードウェアを動かすための電子細工に、SLSに匹敵する膨大な手間をかけているに違いないのだ。
電子の帝国の手助けを得なければ、50mのスターシップをネコ着地させることはできない。
まあ、どうでもいいんですが。
SLSのウェットドレスリハーサルは2月に行われるという。
その結果が上々であれば、いよいよ打ち上げに向けての総仕上げに掛かるが、そうでなければ数か月単位の遅れが生じる可能性がある。
場合によっては、年内の打ち上げが危ぶまれることにもなりかねない。
そもそも、ロッキードマーチンが主契約者となっているオリオン宇宙船については、海のものとも山のものとも知れない。
2014年に宇宙往還テスト(再突入テスト)を行っているけど、それはほぼドンガラな宇宙船を飛ばして見ましたという程度の話に過ぎない。
(オリオン (宇宙船))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%82%AA%E3%83%B3_(%E5%AE%87%E5%AE%99%E8%88%B9)
「2014年12月5日には、無人試験機を打ち上げる初の試験飛行が実施された。このフライトはEFT-1 (Exploration Flight Test-1) と呼ばれており、デルタ IV ヘビーで打ち上げ、長楕円軌道を2周回した後、高速で突入させて耐熱シールドの能力確認を行った」
有人打ち上げに向けてのありとあらゆるテストは、これから行われる。
狭義のSLS(せいぜい、2段目のロケットまで)が、無事に稼働して、ESAが作った機械船と共に、軌道に送り出してくれたらの話だけどな。
アルテミス1と名称変更された初回の打ち上げに向けて、オリオンの仕上がり具合が影響を与えるのかどうかは知らない。
しかし、ミッションの成功は打ち上げ後の全てのプロセスに係るわけだから、そこに不具合があることを事前に分かっていながら打ち上げるわけにはいかないだろう。
要素テストで明らかにならない、狭義のSLSとの連携で、何か問題が発覚することがあれば、キョーレツに足を引っ張ることになる。
ウェットドレスリハーサル自体にも懸念が残る。
グリーンランテストでは、打ち上げ中断について、T-40秒くらいまでしかテストしていないからな。
今回は、T-10秒まで行うわけで、その間に生じる現象については未知なわけだ。
アルスは、それを勘案して、少なくとも直近の打ち上げ日程(4月)はキャンセルされると見ている。
まあいい。
様々な懸念はあるが、概ね年内に打ち上げられる公算が高くなってきたことは喜ばしい。
税金を全米に広く遍く再分配するという公共事業としての役割を果たしつつ、SLSプロジェクトは開発の最終段階を迎えている。
世界のどの国も成し得なかった、巨大ロケットの打ち上げだ。
米国の威信を賭けた、世紀のイベントが迫っている。
スペースシャトルの2度に渡る大事故を乗り越え、その遺産を引き継ぎながら開発された打ち上げロケットは、その経緯だけでもドラマチックだが、その後に登場したS社の一連の再使用ロケットが関連する文脈で見ると、更にドラマチックな話になる。
おそらく、ファルコンヘビーを有人仕様にすれば、宇宙飛行士を月軌道に送ることなどわけないに違いない(未確認)。
それを、スターシップで行うことにして先送りにしたのは、SLSへの配慮があったに相違ないのだ(未確認:当初はイーロンマスクもそう言っていたし、当時は明らかにされなかったが、前澤氏もそのつもりでいたに違いないのだ)。
先送りにして順番を譲ったはずなのに、SLSが遅れに遅れて、とうとうスターシップと先を争う事態になりつつある。
もっとも、スターシップの有人化は遥かに先の話になるから、直接の競合は当分起こらない(浮沈子は、2030年代半ばと見ている)。
それでも、SLSに対する世間の見方は厳しいものになるだろう。
片や、使い捨てで1回の打ち上げに20億ドルが吹っ飛ぶSLSと、此方、完全再使用で1億ドル未満で同程度のペイロードを宇宙空間に運ぶことができるスターシップとの比較になるからな。
貨物輸送だけ見れば、軍配がどちらに上がるかは灯を見るより明らかだ。
直近の比較で言えば、ファルコンヘビーも絡んでくる。
現に、月軌道ステーションのユニットは、ヘビーに積まれて打ち上げられることが決まっているし、惑星探査にしても、エウロパクリッパーはヘビーで行われることになった。
NASAは、オリオンを打ち上げることができる唯一の有人ロケットとしてSLSを位置付けることしかできない。
アマゾンの最高責任者だったジェフベゾスのおかげで、アルテミス計画に遅れが出たことが、現場には安どを与えた可能性もある。
やれやれ・・・。
月着陸船の開発にストップが掛かった間も、SLSの開発スケジュールは動き続けていたわけだからな。
もう少し、訴訟を長引かせて粘ってくれたら良かったのに(そうなのかあ?)。
もっとも、スターシップ一択に落ち着いたということで、結果的にはSLSの開発の遅れが表面化することは無くなった。
S社の月着陸船の開発がどうなっているかは知らないけど、スターシップシステムが実働稼働するまでは、宇宙空間に物資を送ることはできないからな。
いくらSLSの開発が遅れるといっても、軌道上給油を含む、S社の月軌道へのペイロード搬送が実現するよりは早く終わるだろう。
S社は、2023年に月着陸船(HLS:ヒューマンランディングシステム)を、月面着陸させると息巻いている。
浮沈子は、早くても2025年、順当にいって2028年くらいになると見ているけどな。
技術的難易度は、完全再使用の地球軌道往還型スターシップより低い(2段目使い捨てなら、それが一番低い:現行のファルコンシリーズと同じレベルだし)。
大気圏再突入はないからな。
HLSは、打ち上げ後は真空中でしか稼働しない。
運用期間も、10年以上になると思われる。
ネックになるのは、機械的強度の劣化(ISSのロシアモジュールみたいな話)と、宇宙放射線によるコンピューターのビット反転だろう。
それについては、ソフトウェア的解決方法が模索されているようだし、何ならモジュール化したユニットを交換してもいい。
太陽電池パネルも、耐久消費財だからな。
何でも使い捨てにするSLS(オリオンカプセルは10回程度の再使用予定ですが)と異なり、再使用や長期使用を前提としたスーパーヘビーやHLS、タンカー仕様のスターシップはそれなりの手間がかかる。
SLSは、コスパ的に、S社の持ち札と競合する道は避けるだろう。
有人で、地球低軌道の外へ出られる人類唯一の輸送手段という錦の御旗を掲げなければ、数十倍のコストを説明することはできない。
中国は、やがて同規模の使い捨てシステムを構築してくるに違いない(経済崩壊さえしなければ)。
SLSの1段目並みの落下物を、無制御落下させるなどというトンデモな話が出てくるかもしれない(そんなあ!)。
2030年ころには、巨大ロケットの時代が訪れるだろう。
SLS、スターシップ、長征○○号、そしてインドのSHLV(GSLVより巨大な次世代ロケット)。
開発力を失いつつあるロシアは、見る影もないだろう。
イランや欧州などのダークホースが台頭してくるかどうかは分からない。
確かなことは、我が国が独自の有人ロケットを開発する気がさらさらないことだけ。
米国に技術を提供して、あわよくば、月面着陸させてもらおうという寄生虫根性が抜けない。
おっと、寄生虫に失礼かもな・・・。
上がる上がると言われながら、まだ1mmも上がったことがない打ち上げロケット。
スペースローンチシステム(SLS)の初のフライトテスト(そう、まだ、宇宙空間では一度もテストしていない!)について、更なる延期が報道されている。
(夏の打ち上げシステム?—
NASAの巨大なSLSロケットの打ち上げは2022年の夏に向けて滑ります
ロケットは2月中旬までにフロリダのハンガーから展開されます。)
https://arstechnica.com/science/2022/01/the-launch-of-nasas-titanic-sls-rocket-slips-toward-summer-2022/
エリックバーガーは、今年の夏には上がると予想しているが(それは、昨年からの予想ですが)、更なるトラブルの種を内包している可能性を考えれば、年内くらいにしておいた方が無難ではないのか。
「ウェットドレスのリハーサル中に問題が発生する可能性があることを考えると、特に非常に多くの大規模で複雑なシステム間の相互作用により、SLSロケットとNASAの無人宇宙船アルテミス1号の月周回ミッションで2022年夏の打ち上げ日も可能です。」
コンポーネントとしては、再利用可能であったスペースシャトルの部品に手を加えて使い捨てにしただけの寄せ集めロケットだが、1970年代から半世紀掛けて進化し続けた電子の帝国の侵略を受け、システムはより複雑に、より高度にブラッシュアップされている。
人間が乗る乗物としては、最高度の複雑さと高度制御を必要としているに違いない(たぶん)。
それは、一つ一つを人間が目視して確認するというレベルを超え、自己管理プログラムを常時走らせて、異常を監視することになっているだろう(未確認)。
エンジンの燃焼制御のバグを発見したのだって、たぶんコンピューターのプログラムだ。
「宇宙機関は、エンジニアと技術者が巨大なロケットに動力を供給する4つのスペースシャトルのメインエンジンの1つから故障したエンジンコントローラーを正常に取り外した後、新しい日付を設定しました。エンジンコントローラーは基本的に、エンジンとロケットの間で通信するフライトコンピューターです。これは11月下旬に通信テストに失敗しました。」(詳細未確認)
そもそも、コンピューターのプログラムは、人間がシコシコ手作業で書いていく。
構造化とか、カプセル化、最近ではオブジェクト指向などと、名前はころころ変わっているけど、再使用性を高め、メンテナンスを楽にし、信頼性を向上させる仕掛けをいくら施しても、バグのないプログラムは存在しない。
人の作りしものの全てに内包される宿痾だ。
内包されたバグは、特定の条件下で表面化する。
通常の試験では分からないのだ。
だからこそ、NASAは膨大な手間をかけて試験する。
それは、SLSに限らない。
ハードウェアのド派手な爆発が目を引くスターシップ+スーパーヘビーにしても、全くの新規開発であるブリキ細工のハードウェアを動かすための電子細工に、SLSに匹敵する膨大な手間をかけているに違いないのだ。
電子の帝国の手助けを得なければ、50mのスターシップをネコ着地させることはできない。
まあ、どうでもいいんですが。
SLSのウェットドレスリハーサルは2月に行われるという。
その結果が上々であれば、いよいよ打ち上げに向けての総仕上げに掛かるが、そうでなければ数か月単位の遅れが生じる可能性がある。
場合によっては、年内の打ち上げが危ぶまれることにもなりかねない。
そもそも、ロッキードマーチンが主契約者となっているオリオン宇宙船については、海のものとも山のものとも知れない。
2014年に宇宙往還テスト(再突入テスト)を行っているけど、それはほぼドンガラな宇宙船を飛ばして見ましたという程度の話に過ぎない。
(オリオン (宇宙船))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%82%AA%E3%83%B3_(%E5%AE%87%E5%AE%99%E8%88%B9)
「2014年12月5日には、無人試験機を打ち上げる初の試験飛行が実施された。このフライトはEFT-1 (Exploration Flight Test-1) と呼ばれており、デルタ IV ヘビーで打ち上げ、長楕円軌道を2周回した後、高速で突入させて耐熱シールドの能力確認を行った」
有人打ち上げに向けてのありとあらゆるテストは、これから行われる。
狭義のSLS(せいぜい、2段目のロケットまで)が、無事に稼働して、ESAが作った機械船と共に、軌道に送り出してくれたらの話だけどな。
アルテミス1と名称変更された初回の打ち上げに向けて、オリオンの仕上がり具合が影響を与えるのかどうかは知らない。
しかし、ミッションの成功は打ち上げ後の全てのプロセスに係るわけだから、そこに不具合があることを事前に分かっていながら打ち上げるわけにはいかないだろう。
要素テストで明らかにならない、狭義のSLSとの連携で、何か問題が発覚することがあれば、キョーレツに足を引っ張ることになる。
ウェットドレスリハーサル自体にも懸念が残る。
グリーンランテストでは、打ち上げ中断について、T-40秒くらいまでしかテストしていないからな。
今回は、T-10秒まで行うわけで、その間に生じる現象については未知なわけだ。
アルスは、それを勘案して、少なくとも直近の打ち上げ日程(4月)はキャンセルされると見ている。
まあいい。
様々な懸念はあるが、概ね年内に打ち上げられる公算が高くなってきたことは喜ばしい。
税金を全米に広く遍く再分配するという公共事業としての役割を果たしつつ、SLSプロジェクトは開発の最終段階を迎えている。
世界のどの国も成し得なかった、巨大ロケットの打ち上げだ。
米国の威信を賭けた、世紀のイベントが迫っている。
スペースシャトルの2度に渡る大事故を乗り越え、その遺産を引き継ぎながら開発された打ち上げロケットは、その経緯だけでもドラマチックだが、その後に登場したS社の一連の再使用ロケットが関連する文脈で見ると、更にドラマチックな話になる。
おそらく、ファルコンヘビーを有人仕様にすれば、宇宙飛行士を月軌道に送ることなどわけないに違いない(未確認)。
それを、スターシップで行うことにして先送りにしたのは、SLSへの配慮があったに相違ないのだ(未確認:当初はイーロンマスクもそう言っていたし、当時は明らかにされなかったが、前澤氏もそのつもりでいたに違いないのだ)。
先送りにして順番を譲ったはずなのに、SLSが遅れに遅れて、とうとうスターシップと先を争う事態になりつつある。
もっとも、スターシップの有人化は遥かに先の話になるから、直接の競合は当分起こらない(浮沈子は、2030年代半ばと見ている)。
それでも、SLSに対する世間の見方は厳しいものになるだろう。
片や、使い捨てで1回の打ち上げに20億ドルが吹っ飛ぶSLSと、此方、完全再使用で1億ドル未満で同程度のペイロードを宇宙空間に運ぶことができるスターシップとの比較になるからな。
貨物輸送だけ見れば、軍配がどちらに上がるかは灯を見るより明らかだ。
直近の比較で言えば、ファルコンヘビーも絡んでくる。
現に、月軌道ステーションのユニットは、ヘビーに積まれて打ち上げられることが決まっているし、惑星探査にしても、エウロパクリッパーはヘビーで行われることになった。
NASAは、オリオンを打ち上げることができる唯一の有人ロケットとしてSLSを位置付けることしかできない。
アマゾンの最高責任者だったジェフベゾスのおかげで、アルテミス計画に遅れが出たことが、現場には安どを与えた可能性もある。
やれやれ・・・。
月着陸船の開発にストップが掛かった間も、SLSの開発スケジュールは動き続けていたわけだからな。
もう少し、訴訟を長引かせて粘ってくれたら良かったのに(そうなのかあ?)。
もっとも、スターシップ一択に落ち着いたということで、結果的にはSLSの開発の遅れが表面化することは無くなった。
S社の月着陸船の開発がどうなっているかは知らないけど、スターシップシステムが実働稼働するまでは、宇宙空間に物資を送ることはできないからな。
いくらSLSの開発が遅れるといっても、軌道上給油を含む、S社の月軌道へのペイロード搬送が実現するよりは早く終わるだろう。
S社は、2023年に月着陸船(HLS:ヒューマンランディングシステム)を、月面着陸させると息巻いている。
浮沈子は、早くても2025年、順当にいって2028年くらいになると見ているけどな。
技術的難易度は、完全再使用の地球軌道往還型スターシップより低い(2段目使い捨てなら、それが一番低い:現行のファルコンシリーズと同じレベルだし)。
大気圏再突入はないからな。
HLSは、打ち上げ後は真空中でしか稼働しない。
運用期間も、10年以上になると思われる。
ネックになるのは、機械的強度の劣化(ISSのロシアモジュールみたいな話)と、宇宙放射線によるコンピューターのビット反転だろう。
それについては、ソフトウェア的解決方法が模索されているようだし、何ならモジュール化したユニットを交換してもいい。
太陽電池パネルも、耐久消費財だからな。
何でも使い捨てにするSLS(オリオンカプセルは10回程度の再使用予定ですが)と異なり、再使用や長期使用を前提としたスーパーヘビーやHLS、タンカー仕様のスターシップはそれなりの手間がかかる。
SLSは、コスパ的に、S社の持ち札と競合する道は避けるだろう。
有人で、地球低軌道の外へ出られる人類唯一の輸送手段という錦の御旗を掲げなければ、数十倍のコストを説明することはできない。
中国は、やがて同規模の使い捨てシステムを構築してくるに違いない(経済崩壊さえしなければ)。
SLSの1段目並みの落下物を、無制御落下させるなどというトンデモな話が出てくるかもしれない(そんなあ!)。
2030年ころには、巨大ロケットの時代が訪れるだろう。
SLS、スターシップ、長征○○号、そしてインドのSHLV(GSLVより巨大な次世代ロケット)。
開発力を失いつつあるロシアは、見る影もないだろう。
イランや欧州などのダークホースが台頭してくるかどうかは分からない。
確かなことは、我が国が独自の有人ロケットを開発する気がさらさらないことだけ。
米国に技術を提供して、あわよくば、月面着陸させてもらおうという寄生虫根性が抜けない。
おっと、寄生虫に失礼かもな・・・。
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