🐱オベリスク:謎のウイルス? ― 2024年02月07日 08:07
オベリスク:謎のウイルス?
(科学者が「正気の沙汰じゃない」と口走る新発見、人体から発見されたウイルスでもバクテリアでもない謎の生物的存在「オベリスク」とは?)
https://gigazine.net/news/20240207-virus-like-entity-obelisks/
「研究チームは約1000個の塩基から成る約3万種類の環状RNAを発見することに成功し、棒状の形をしていることから「オベリスク」と命名」
「RNAウイルスよりも塩基数が少ない」
ちなみに、新型コロナウイルスの塩基数は約3万(RNAウイルスの中で最長)。
「塩基が200個から400個程度しかないウイロイドよりも複雑」
「「オブリン」と呼ばれるタンパク質をコード」
「オベリスクはウイロイドとウイルスの中間的存在」
ちょっと整理しておく。
・ウイルス:塩基数多い(1万個くらい?)、タンパク質をコードしている、タンパク質の殻がある
・オブリン:塩基数中くらい(1000個くらい)、タンパク質をコードしている、タンパク質の殻がない
・ウイロイド:塩基数少ない(200個から400個程度):タンパク質をコードしていない、タンパク質の殻がない
いずれもRNA遺伝子を持っている。
ちなみに、遺伝子がなく、タンパク質だけというプリオンという病原体もあるが、ここでは触れない。
「オブリンは既知のタンパク質と相同性、つまり進化上の類似性を持っていないことからその機能は謎に包まれています。」
「オベリスクのゲノムはこれまで知られているものとはまったく似ていない」
「研究チームはヒトの腸内のマイクロバイオームのデータセットの約7%、口内のデータセットの約50%でオベリスクの痕跡を見つけており、地球上の人類の多くに存在する可能性」
「オベリスクが人間の健康にどのような影響を与えるかは、まだまったくわかっていません。」
「ストレプトコッカス・サングイニスが特定のオベリスクの宿主であるという強力なエビデンスがある」(サンギニスは、口腔内の常在菌です。)
「オベリスクについての理解を深めることで、生命の起源の解明につながる可能性」
うーん、最後の見解については、浮沈子的には同意しかねるが、この発見がユニークであることは間違いない。
ヒトの体内から広範に見つかっていることから、病原性が高いとは考えにくい。
つまり、毒にも薬にもならない「存在することに意義がある」存在(?)である可能性が高い。
ゲノムの構造が独自であるという話だが、そうすると、進化のかなり早い段階で分岐した可能性が高い。
細菌でもウイルスでもそうなんだが、構造が単純だからと言ってバカにしてはならない。
彼らもまた、我々と同じように40億年の進化の頂点にいるのだ。
ちなみに、コードしているタンパク質である「オブリン」を検索すると、京都のフレンチレストランがヒットするけど、何の関係もない(たぶん)。
まあ、どうでもいいんですが。
この発見は、今後の研究次第ではノーベル賞クラスになる可能性もある。
が、反対に、ただのニッチな話題に留まる可能性も高い。
病原性がないということになると、研究費も付かず、マニアックな連中のオモチャになるだけだ。
もちろん、生物学的な意義は大きいが、人類の福祉と幸福には何の関係もないからな。
一部のオベリスクは連鎖球菌を宿主としているらしいが(未確定)、これまで未発見だったことを考えると、やはり、毒にも薬にもならない存在な可能性が高い気がする。
進化的には、ウイロイド→オベリスク→ウイルス→細菌みたいなイメージになるけど、もちろん、そういう話ではない(そうなのかあ?)。
現存する生物(ウイルスも含めて)は、全て進化の頂点にいる。
ある者は、これからも存在し続け、ある者は滅んでいく。
変異を続け、分岐し、新たな種として確立されていく。
人類もまた、変異種なわけだな。
生命という持続的な化学反応系は、少なくともこの地球という惑星上では流行っている(40億年くらい)。
そのダイナミズムの中の、新たな結節点として、オベリスクが認識されたということなわけだ。
さて、瓢箪から駒が出てくるかどうか。
「今回の論文は、まだ査読を受けていませんが、大手科学誌のNatureとScienceがこの研究を取り上げていることから、その注目度の高さがうかがえます。」
注目して見ていようか・・・。
(科学者が「正気の沙汰じゃない」と口走る新発見、人体から発見されたウイルスでもバクテリアでもない謎の生物的存在「オベリスク」とは?)
https://gigazine.net/news/20240207-virus-like-entity-obelisks/
「研究チームは約1000個の塩基から成る約3万種類の環状RNAを発見することに成功し、棒状の形をしていることから「オベリスク」と命名」
「RNAウイルスよりも塩基数が少ない」
ちなみに、新型コロナウイルスの塩基数は約3万(RNAウイルスの中で最長)。
「塩基が200個から400個程度しかないウイロイドよりも複雑」
「「オブリン」と呼ばれるタンパク質をコード」
「オベリスクはウイロイドとウイルスの中間的存在」
ちょっと整理しておく。
・ウイルス:塩基数多い(1万個くらい?)、タンパク質をコードしている、タンパク質の殻がある
・オブリン:塩基数中くらい(1000個くらい)、タンパク質をコードしている、タンパク質の殻がない
・ウイロイド:塩基数少ない(200個から400個程度):タンパク質をコードしていない、タンパク質の殻がない
いずれもRNA遺伝子を持っている。
ちなみに、遺伝子がなく、タンパク質だけというプリオンという病原体もあるが、ここでは触れない。
「オブリンは既知のタンパク質と相同性、つまり進化上の類似性を持っていないことからその機能は謎に包まれています。」
「オベリスクのゲノムはこれまで知られているものとはまったく似ていない」
「研究チームはヒトの腸内のマイクロバイオームのデータセットの約7%、口内のデータセットの約50%でオベリスクの痕跡を見つけており、地球上の人類の多くに存在する可能性」
「オベリスクが人間の健康にどのような影響を与えるかは、まだまったくわかっていません。」
「ストレプトコッカス・サングイニスが特定のオベリスクの宿主であるという強力なエビデンスがある」(サンギニスは、口腔内の常在菌です。)
「オベリスクについての理解を深めることで、生命の起源の解明につながる可能性」
うーん、最後の見解については、浮沈子的には同意しかねるが、この発見がユニークであることは間違いない。
ヒトの体内から広範に見つかっていることから、病原性が高いとは考えにくい。
つまり、毒にも薬にもならない「存在することに意義がある」存在(?)である可能性が高い。
ゲノムの構造が独自であるという話だが、そうすると、進化のかなり早い段階で分岐した可能性が高い。
細菌でもウイルスでもそうなんだが、構造が単純だからと言ってバカにしてはならない。
彼らもまた、我々と同じように40億年の進化の頂点にいるのだ。
ちなみに、コードしているタンパク質である「オブリン」を検索すると、京都のフレンチレストランがヒットするけど、何の関係もない(たぶん)。
まあ、どうでもいいんですが。
この発見は、今後の研究次第ではノーベル賞クラスになる可能性もある。
が、反対に、ただのニッチな話題に留まる可能性も高い。
病原性がないということになると、研究費も付かず、マニアックな連中のオモチャになるだけだ。
もちろん、生物学的な意義は大きいが、人類の福祉と幸福には何の関係もないからな。
一部のオベリスクは連鎖球菌を宿主としているらしいが(未確定)、これまで未発見だったことを考えると、やはり、毒にも薬にもならない存在な可能性が高い気がする。
進化的には、ウイロイド→オベリスク→ウイルス→細菌みたいなイメージになるけど、もちろん、そういう話ではない(そうなのかあ?)。
現存する生物(ウイルスも含めて)は、全て進化の頂点にいる。
ある者は、これからも存在し続け、ある者は滅んでいく。
変異を続け、分岐し、新たな種として確立されていく。
人類もまた、変異種なわけだな。
生命という持続的な化学反応系は、少なくともこの地球という惑星上では流行っている(40億年くらい)。
そのダイナミズムの中の、新たな結節点として、オベリスクが認識されたということなわけだ。
さて、瓢箪から駒が出てくるかどうか。
「今回の論文は、まだ査読を受けていませんが、大手科学誌のNatureとScienceがこの研究を取り上げていることから、その注目度の高さがうかがえます。」
注目して見ていようか・・・。
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